JP2004334034A - 液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents

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敦子 大野
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Abstract

【課題】液晶材料の組成変化を防止して、電気光学特性に優れた液晶表示パネルを常温下で製造可能とする。
【解決手段】一対の基板を対向するとともに液晶注入口15aを残して接着してセル15を作製するセル作製工程と、セル15を真空槽12に搬入し真空槽12内を減圧する減圧工程と、セル15の上記液晶注入口15aを注入用液晶材料17に接触させ、真空槽12内を増圧してセル15内に注入用液晶材料17を注入する注入工程とを有する。減圧工程において、注入用液晶材料17と同一組成、又は注入用液晶材料17より低分子量成分を高濃度に含有し、セル15内への注入を目的としないダミー液晶材料18を真空槽12内に配置する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶セル内に液晶材料を注入してなる液晶表示パネルの製造方法に関するものであり、特に、液晶セル内に液晶材料を注入する液晶注入工程の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ、携帯電話、据置型テレビ等、あらゆる種類の電子製品の「顔」の役割を担う表示装置として、薄型・軽量等の特徴を備える液晶表示パネルが広く採用されている。
【0003】
この種の液晶表示パネルは、多くの工程を経ることにより製造されるが、なかでも対向された一対の基板間(液晶セル内)に液晶材料を注入する工程は、液晶表示パネルの性能を決める重要な工程として位置づけられており、様々な技術課題を克服すべく日々研究開発が進められている。
【0004】
液晶セルに液晶材料を注入する方法としては、これまでに数多くの方法が提案されているが、特に真空注入法は、最も一般的な液晶注入法の一つとして広く採用されている。真空注入法は、減圧下で液晶セルの液晶注入口を液晶材料に接触させた後、そのまま増圧し、大気圧まで戻すことで液晶セル内に液晶材料を注入する方法である。真空注入法は、液晶セル及び液晶材料を収容する液晶皿を格納する真空槽と、真空槽内の真空度を調節する真空ポンプ及びリークガス導入手段とを備えるだけの簡便な真空装置を用いて液晶材料の注入を行うことができ、複数の液晶セルを同時に処理することが可能であるといった利点を有する。
【0005】
ところで、液晶セル内に注入される液晶材料は、表示装置として要求される特性等に応じて、様々な分子量の成分を混合した液晶組成物として使用されるのが一般的である。このような液晶組成物では、相対的に低分子量の成分は、他の成分に比べて真空中で相対的に蒸発し易い傾向にある。一方で、上述した真空注入法においては、真空槽内を少なくとも1×10−1torrまで減圧するため、液晶材料の蒸発は避けられない。したがって、前述の液晶組成物を真空注入法で液晶セル内に注入しようとすると、減圧下で液晶材料のうち低分子量成分が相対的に多量に蒸発する結果、注入された液晶材料の組成が初期の状態から変化する、いわゆる組成ズレを引き起こす虞れがある。注入された液晶材料が組成ズレを起こすと、液晶表示パネルに注入した液晶材料の動作する閾値が変化することにより表示ムラを発生する等、液晶表示パネルとしての所望の特性を得ることが不可能となるばかりか、液晶材料の組成変化が著しい場合には表示不能に陥る虞れもある。
【0006】
近年の液晶表示パネルは大画面化の傾向にあるが、大画面の液晶表示パネルでは液晶セル内の減圧に長時間を要し、この結果、液晶材料が長時間にわたって真空にさらされることになる。また、液晶表示パネルを用いた表示装置の高速応答化のためには、粘度の低い低分子量成分を高濃度に含有する液晶材料を用いる必要がある。これらの理由から、上述したような液晶材料の組成変化の問題は、今後ますます顕著になるものと予想される。
【0007】
そこで、液晶材料を室温以下に冷却し、真空注入法により液晶セル内に液晶材料を注入する方法が提案されている(例えば、特許文献1等を参照)。この方法によれば、減圧下での液晶材料の蒸気圧を抑えることが可能であり、その結果、低分子量成分の蒸発が抑制され、注入された液晶材料の組成ズレによる閾値の変動を防止することが可能である。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−64867号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の方法は、低分子量成分の蒸発抑制に対しては有効である一方で、低温下では液晶材料の粘性が上昇するために、注入時間が長時間化するといった問題がある。このため、液晶材料の粘性を上昇させないような、例えば常温下で低分子量成分の蒸発を抑制する方法が必要とされている。
【0010】
本発明はこのような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、液晶材料の組成変化(組成ズレ)を防止することができ、電気光学特性に優れた液晶表示パネルを常温下で製造することが可能な液晶表示パネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る液晶表示パネルの製造方法は、真空槽内で液晶セル内に注入用液晶材料を注入する液晶表示パネルの製造方法において、上記真空槽内に、上記注入用液晶材料を構成する液晶成分のうちの少なくとも低分子量成分を含むダミー液晶材料を配置することを特徴とする。
【0012】
以上のような本発明の液晶表示パネルの製造方法では、例えば注入用液晶材料を構成する液晶成分のうち低分子量成分のみ、あるいは低分子量成分の混合比が高い液晶材料をダミー液晶材料として真空槽内に配置し、真空槽内を減圧する。すると、ダミー液晶材料から低分子量成分が蒸発し、真空槽内における前記低分子量成分の蒸気圧が高くなり、極端な場合、真空槽内がダミー液晶材料に由来する低分子量成分で飽和された状態となる。この結果、注入用液晶材料における低分子量成分の蒸発が相対的に抑制され、真空槽内での組成変化を受けることなく正常な組成を維持したまま液晶セル内に注入される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の液晶表示パネルの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1(a)及び(b)は、本発明により製造される液晶表示パネルの概略平面図及び概略断面図である。この液晶表示パネル1は、例えばアクティブマトリクス型の液晶表示パネルである場合、図示しないTFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子、画素電極、走査線、信号線等が形成されたアレイ基板2と、アレイ基板2と所定の間隙を有して対向配置されるとともに、図示しないカラーフィルタ、対向電極等が形成された対向基板3と、アレイ基板2と対向基板3との間隙に注入用液晶材料が注入されてなる液晶層4とを有する。また、液晶表示パネル1においては、液晶組成物を注入するための液晶注入口5を除いて液晶表示パネル1の表示領域を囲むようにシール材6が配置され、アレイ基板2と対向基板3とを接着している。液晶注入口5は、封止材7によって封止されている。
【0015】
以下、上述した構成の液晶表示パネル1を製造する方法の第1の例について図2を参照しながら説明する。
【0016】
最初に、ガラス等の基板上にTFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子、画素電極、走査線、信号線等を通常の方法で形成し、さらにポリイミド樹脂等を塗布及び加熱し、ラビング処理等で配向処理を施すことによりアレイ基板2を用意する。また、ガラス等の基板上にカラーフィルタ、対向電極等を通常の方法で形成し、さらにポリイミド樹脂等を塗布及び加熱し、ラビング処理等で配向処理を施すことにより対向基板3を用意する。次に、液晶表示パネル1の表示領域を囲むように、且つ液晶注入口5を残してアレイ基板2及び/又は対向基板3にシール材6を塗布し、予備硬化を行い、アレイ基板2と対向基板3とを配向膜が内側になる対向させ、シール材6を硬化させる。これにより、アレイ基板2と対向基板3とが対向配置されるとともに液晶注入口5を残して接着された液晶セルが得られる。このシール材6の塗布の前又は後に、セルギャップを制御する目的で、アレイ基板2や対向基板3表面にビーズ状のスペーサを散布したり、フォトリソグラフィ法等により柱状のスペーサを形成したりしてもよい。ここまでの工程が、図2中ステップS1に相当する。
【0017】
次に、セル内の間隙に残存する水分子を除去する目的で、セルを加熱用の真空槽に搬入し、減圧下で例えば100℃以上の高温にセルを加熱し、この状態を数時間保持する(ステップS2)。
【0018】
セル内の間隙の水分子の除去が完了したら、加熱用の真空槽を増圧するとともに、セルを室温まで緩やかに冷却する(ステップS3)。
【0019】
次に、室温まで冷却されたセルを、液晶注入装置の真空槽内へ搬入する(ステップS4)。液晶注入装置は、例えば内部を減圧及び増圧可能とされた真空槽と、真空槽内部を排気して減圧する真空ポンプと、真空槽に窒素ガス等の不活性ガスを供給して圧力を大気圧又は加圧状態にする窒素ガス供給装置と、液晶注入口が下向きとなるようにセルを保持するとともに上下方向に搬送可能な搬送手段とを備えるものである。真空槽内の搬送手段の下方には、セル内に注入されて液晶表示パネルの液晶層を構成するための注入用液晶材料を配置するスペースが設けられているが、このステップS4の時点では注入用液晶材料は当該スペースに配置されていない。
【0020】
注入用液晶材料としては特に限定されるものではなく、要求される特性に応じて後述するような低分子量成分等、公知の液晶材料を複数種類混合したものを使用可能である。例えば、エステル系、ビフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、シクロヘキサン系、フェニルピリミジン系、ジオキサン系等の母材となる液晶材料に、P−エステル系、P−ビフェニル系、三環系、四環系、フェニルシクロヘキサン系、エタン系、ビフェニル系等の液晶材料を目的に応じて適宜混合したもの等が挙げられる。
【0021】
第1の例では、ステップS4において、セル内への注入を目的としないダミー液晶材料を、真空槽内の例えば搬送手段の移動を妨げない位置に配置しておく。このダミー液晶材料は、引き続く減圧工程で真空槽内が所定の真空度に到達したときに、注入用液晶材料中の低分子量成分に替わって、当該ダミー液晶材料中の低分子量成分で真空槽内の残存ガスを飽和する目的で使用されるものである。
【0022】
ダミー液晶材料は、具体的には、注入用液晶材料と同一組成の液晶材料、注入用液晶材料と同一成分を含むが低分子量成分を注入用液晶材料に比べて高配合比で含有する液晶材料、又は注入用液晶材料中の低分子量成分のみからなる液晶材料である。このうち、ダミー液晶材料に要するコストを低減する観点では、注入用液晶材料と同一組成の液晶材料をダミー液晶材料として使用することが好ましく、真空槽内の残存ガスを低分子量成分で飽和するための所要時間を短縮する観点では、低分子量成分を高濃度に含有する液晶材料又は低分子量成分のみからなる液晶材料をダミー液晶材料として使用することが好ましく、特に低分子量成分のみからなる液晶材料を用いることが好ましい。
【0023】
ここでいう低分子量成分とは、通常複数種類の成分を混合してなる液晶材料のうち相対的に低分子量の成分のことをいい、具体的には、例えば上述した注入用液晶材料の成分のうち概ね分子量250未満の成分が前記低分子量成分に相当し、このような成分を含む場合に本発明の効果が顕著である。勿論、これに限らず、前述の通り用いる液晶材料に含まれる成分の中で相対的に低分子量の成分を低分子量成分として本発明を適用すれば、相応の効果を得ることができる。
【0024】
次に、真空ポンプを作動させて真空槽内部を排気して所定の到達真空度まで減圧し、減圧状態を保持する(ステップS5)。このとき、真空槽内に予めダミー液晶材料を配置しているので、ダミー液晶材料中の成分、中でも蒸発しやすい成分である低分子量成分が蒸発し、真空槽内における低分子量成分の蒸気圧が上昇し、さらには飽和する。到達真空度及び真空保持時間は、セルのサイズ及びセル内の間隙等を考慮して適宜決定される。
【0025】
このときダミー液晶材料を加熱してもよく、これにより、ダミー液晶材料からの低分子量成分の蒸発が促進され、真空槽内の残存ガスを飽和するための所要時間を短縮可能である。ダミー液晶材料を加熱する方法については特に限定されないが、例えばダミー液晶材料を収容する容器に加熱用コイルやヒータ等の熱源を取り付ける等の方法が挙げられる。
【0026】
ところで、真空槽内に搬入する注入用液晶材料には、液晶材料中の溶存ガス等を除去する目的で、予め脱泡処理を施しておくことが好ましい。脱泡処理に際しては、先ず、例えば表面張力で所定量隆起する程度に、注入用液晶材料を液晶皿等の容器に滴下する(ステップS6)。次に、脱泡処理を行うための脱泡槽へ液晶皿を配置し(ステップS7)、脱泡槽内を減圧して注入用液晶材料の脱泡処理を行う。
【0027】
なお、脱泡処理においても注入用液晶材料は減圧状態にさらされるため、上述したダミー液晶材料を脱泡槽内にも配置しておくことが好ましい。真空槽と同様に脱泡槽内にダミー液晶材料を格納しておくことで、ダミー液晶材料から低分子量成分が蒸発して脱泡槽内で飽和し、注入用液晶材料からの低分子量成分の蒸発を抑制し、脱泡処理時の注入用液晶材料の組成変化を抑制可能である。
【0028】
上述のように注入用液晶材料の脱泡処理が完了したら、注入用液晶材料を減圧状態で保持したまま、また、真空槽の減圧状態を解除することなく注入用液晶材料を真空槽へ搬入し、例えば搬送手段に装填されたセルの下方に配置する(ステップS9)。
【0029】
次に、搬送手段を下降させてセルの液晶注入口を注入用液晶材料へ接触させ、注入用液晶材料と液晶注入口とが充分に接触した状態をしばらく保持する(ステップS10)。
【0030】
次に、窒素ガス供給装置から真空槽に窒素ガスを供給し、真空槽内を徐々に増圧し、大気圧に戻す(ステップS11)。この結果、セル内外での圧力差及び毛細管現象により、注入用液晶材料がセル内に注入される。
【0031】
このステップS9〜ステップS11の工程において、注入用液晶材料は真空状態にさらされるが、真空槽内の残存ガスはダミー液晶材料に由来する低分子材料で既に飽和されているので、注入用液晶材料からの低分子量成分の蒸発は、従来に比べて大幅に抑制される。
【0032】
セルの全体に注入用液晶材料が注入されたら、搬送手段を上昇させて注入用液晶材料からセルを引き上げ、セルを真空槽外へ搬出する(ステップS12)。そして、注入用液晶材料が注入されたセルをプレス機等により所望の圧力及び時間にて加圧し、液晶注入口から吹き出した液晶材料を拭き取った後に液晶注入口を例えば紫外線硬化樹脂等の封止材により封止し(ステップS13)、図1に示すような液晶表示パネルが完成する(ステップS14)。
【0033】
以上のような第1の例では、真空槽内にセル内への注入を目的としないダミー液晶材料を配置し、減圧することで、所定の真空度における真空槽内の残存ガスがダミー液晶材料から蒸発した低分子量成分で飽和される。このため、注入用液晶材料からの低分子量成分の蒸発が大幅に抑制され、真空にさらすことによる注入用液晶材料の組成変化を防止することが可能となる。このように、初期の正常な組成を維持した注入用液晶材料をセル内に注入することで、所望の電気光学特性を実現し、優れた表示品位を示す液晶表示パネルを製造することが可能である。
【0034】
また、注入用液晶材料を冷却することなく常温下でセル内に注入可能であるため、注入用液晶材料の粘度を上昇させることがなく、注入用液晶材料の注入に要する時間が長時間化するといった不都合を生じることがない。
【0035】
また、上述した第1の例では、事前に真空槽内の残存ガスをダミー液晶材料に由来する低分子量成分で飽和しておいてから注入用液晶材料を真空槽に搬入するので、後述する第2の例に比べて注入用液晶材料の低分子量成分の組成変化防止効果が極めて大きい。
【0036】
ところで上述の第1の例は、真空槽内の減圧時にダミー液晶材料のみを配置しておき、減圧完了後の真空槽内へ注入用液晶材料を搬入する方法であるが、本発明は、少なくとも減圧工程において真空槽内にダミー液晶材料が配置してあればよく注入用液晶材料の搬入のタイミングについては上述の順序に限定されない。例えば、図3に示すような第2の例、すなわちダミー液晶材料と注入用液晶材料との両方を真空槽に予め搬入しておき、減圧するといった順序であっても構わない。以下では、液晶表示パネル1を製造する方法の第2の例について図3を参照しながら説明する。
【0037】
先ず、ステップS21〜ステップS23において、水分子の除去処理が施され、室温まで緩やかに冷却されたセルを用意する。ステップS21〜ステップS23の工程は、第1の例のステップS1〜ステップS3とそれぞれ同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0038】
次に、室温まで冷却されたセルを、液晶注入装置の真空槽内へ搬入する(ステップS24)。液晶注入装置としては、上述した第1の例と同様の液晶注入装置を使用可能である。
【0039】
第2の例においては、真空槽の減圧に先立って、セルとともにダミー液晶材料及び注入用液晶材料の両方を真空槽内に配置しておく。ここで、注入用液晶材料には、上述した第1の例のステップS6〜ステップS8に示すような脱泡処理を予め施しておくことが好ましい。また、この脱泡処理の際にも、脱泡槽内にダミー液晶材料を配置しておくことが好ましい。ダミー液晶材料及び注入用液晶材料としては、上述した第1の例で列挙したものと同様の液晶材料を使用することが可能である。
【0040】
次に、真空ポンプを作動させて真空槽内部を排気して所定の到達真空度まで減圧し、減圧状態を保持する(ステップS25)。このとき、真空槽内に予めダミー液晶材料を配置しているので、ダミー液晶材料中の成分、中でも蒸発しやすい成分である低分子量成分が蒸発し、真空槽内で飽和する。このとき、注入用液晶材料からも低分子量成分が蒸発するが、ダミー液晶材料を真空槽内に配置していない場合に比べて、低分子量成分の蒸発量は極めて少量に抑えられるので、注入用液晶材料の組成変化は最小限に抑制される。特に、低分子量成分を高濃度に含有するダミー液晶材料又は低分子量成分のみからなるダミー液晶材料を使用した場合、これらの低分子量成分の蒸発速度は、注入用液晶材料の低分子量成分の蒸発速度より速いため、真空槽内を効率よくダミー液晶材料由来の低分子量成分で飽和することが可能である。
【0041】
このときダミー液晶材料を加熱してもよく、これにより、ダミー液晶材料からの低分子量成分の蒸発が促進され、真空槽内を飽和するための所要時間を短縮可能である。ダミー液晶材料を加熱する方法については特に限定されないが、例えばダミー液晶材料を収容する容器に加熱用コイルやヒータ等の熱源を取り付ける等の方法が挙げられる。
【0042】
次に、搬送手段を下降させてセルの液晶注入口を注入用液晶材料へ接触させ、注入用液晶材料と液晶注入口とが充分に接触した状態をしばらく保持する(ステップS26)。
【0043】
次に、窒素ガス供給装置から真空槽に窒素ガスを供給し、真空槽内を徐々に増圧して、大気圧に戻す(ステップS27)。この結果、セル内外での圧力差及び毛細管現象により、注入用液晶材料がセル内に注入される。
【0044】
セルの全体に注入用液晶材料が注入されたら、搬送手段を上昇させて注入用液晶材料からセルを引き上げ、セルを真空槽外へ搬出する(ステップS28)。そして、注入用液晶材料が注入されたセルをプレス機等により所望の圧力及び時間にて加圧し、液晶注入口から吹き出した液晶材料を拭き取った後に液晶注入口を例えば紫外線硬化樹脂等の封止材により封止し(ステップS29)、図1に示すような液晶表示パネルが完成する(ステップS30)。
【0045】
以上のような第2の例では、真空槽内にセル内への注入を目的としないダミー液晶材料を配置し、減圧することで、所定の真空度における真空槽内がダミー液晶材料から蒸発した低分子量成分で飽和される。このため、注入用液晶材料からの低分子量成分の蒸発が大幅に抑制され、真空にさらすことによる注入用液晶材料の組成変化を防止することが可能となる。このように、初期の正常な組成を維持した注入用液晶材料をセル内に注入することで、所望の電気光学特性を実現し、優れた表示品位を示す液晶表示パネルを製造することが可能である。
【0046】
また、注入用液晶材料を冷却することなく常温下でセル内に注入可能であるため、注入用液晶材料の粘度を上昇させることがなく、注入用液晶材料の注入に要する時間が長時間化するといった不都合を生じることがない。
【0047】
また、第2の例では、注入用液晶材料及びダミー液晶材料の両方を真空槽に配置した状態で真空槽を減圧するので、第1の例に比べて真空槽内を所定の到達真空度まで減圧するための所要時間を短縮可能であり、より短時間にて液晶材料の注入を完了可能であるといった利点を有する。
【0048】
なお、上述の説明では、アクティブマトリクス方式の液晶表示パネルを例に挙げたが、例えば単純マトリクス方式の液晶表示パネルであってもよく、また、カラー表示の有無、セル構成等を問わず、あらゆる公知の構成の液晶表示パネルの製造に本発明を適用可能である。
【0049】
【実施例】
次に、本発明を適用した具体的な実施例について、実験結果に基づいて説明する。なお、セルを液晶材料に接触させる時間等はセルのサイズ等の他の因子によって変化するものであり、以下の記載に限定されるものではない。また、使用する材料についても同様である。
【0050】
(実施例1)
先ず、通常の方法にて、ガラス基板に電極等を形成し、これら一対の基板をシール材にて接着してセルを作製した。このセルを減圧下で100℃以上に加熱し、セル内に残存した水分子の除去を行い、数時間保持した後に増圧して室温まで緩やかに冷却した。
【0051】
次に、室温まで冷却したセルを真空注入装置に搬入し、セル内に液晶材料を注入した。実施例1では、図4に示すような液晶注入装置を用いて、液晶注入口を介してセル内に注入用液晶材料を注入した。この液晶注入装置11は、例えば真空槽12と、真空槽12内部を排気して減圧する真空ポンプ13と、真空槽12にNガス等の不活性ガスを供給して圧力を大気圧又は加圧状態にする窒素ガス供給装置14と、液晶注入口15aが下向きとなるようにセル15を保持するとともに図中矢印Bに示す上下方向に搬送可能な搬送手段(図示せず。)とを備えるものである。図4に示すセル15は、一対の基板が対向配置されるとともに、液晶注入口15aを残して、内側の周縁部をシール材によって接着されてなる。
【0052】
真空槽12内部には、液晶材料を収容する容器として、7つの液晶皿16を配置した。液晶皿16は、いずれも深さが0.5mmであり、液晶材料の表面積は3100mmである。
【0053】
液晶皿16のうち、セル15の液晶注入口15aの下方に配置される液晶皿16aには、セル15内に注入されて液晶層を構成する注入用液晶材料17を、表面張力で+0.8mm隆起する程度の量(約4.1ml)にて満たした。なお、この注入用液晶材料17は、事前に脱泡処理を施した。ここで用いた注入用液晶材料17は、数十種のビシクロヘキサン化合物を混合したものであり、低分子量成分として分子量が200〜250のものを15%含有するものである。
【0054】
また、液晶皿16のうち、セルの搬送を妨げない位置に配置された液晶皿16b〜液晶皿16gには、セル15内に注入されないダミー液晶材料18を、表面張力で+0.8mm隆起する程度の量(約4.1ml)となるようにそれぞれに満たした。ここで用いたダミー液晶材料18は、具体的には、注入用液晶材料17の低分子量成分のみからなる液晶材料である。
【0055】
なお、ここで7つの液晶皿16を配置し、そのうちの6つの液晶皿16b〜16gにダミー液晶材料18を入れたのは、次のような理由による。
【0056】
低分子量成分を15%含む混合液晶において、最高到達真空度0.01〜20Pa下で3時間、真空放置した時、注入装置(真空槽12)内の液晶量と低分子成分揮発率の関係は、図5に示すような結果となることがわかった。すなわち、注入装置内の液晶が少量であると、低分子成分揮発率[=(1−揮発後の低分子含有率/初期の低分子含有率)]が高くなる。これは、液晶が少量の場合、注入装置内の低分子成分の蒸気圧が低く、真空放置した時に混合液晶に含まれる低分子成分が次第に揮発することによるものと考えられる。これに対し、注入装置内の液晶量が160g以上になると、混合液晶の組成変動は全くと言ってよいほど見られない。
【0057】
このことから、例えば注入用液晶材料17を4.1gとした場合、155.9gをダミー液晶材料18とすればよいことがわかる。混合液晶には15%の低分子量成分が含まれることから、必要な低分子量成分の量は155.9g×0.15=23.4gであり、注入装置内に23.4g以上の低分子量成分があればよいことになる。
【0058】
ダミー液晶材料18が低分子量成分のみで構成される場合、ダミー液晶材料18を注入用液晶材料17と同じ液晶皿に入れるとすると、23.4g/4.1g=5.7となり、6つ以上の液晶皿にダミー液晶材料18を収容しておけばよいことになる。このような検討結果に基づいて、真空槽12内に7つの液晶皿16を配置し、そのうちの6つの液晶皿16b〜16gにダミー液晶材料18を入れた。
【0059】
次に、真空ポンプ13を作動させて真空槽12内を排気し、最高到達真空度0.01〜20Paまで減圧し、約3時間保持した。
【0060】
次いで、搬送手段を下降させ、セル15の液晶注入口15aが注入用液晶材料17に充分接触したらその状態で10分間保持し、次にそのままの状態でバルブ19を開放して、窒素ガス供給装置14から真空槽12へNガスを供給することにより真空槽12を増圧し、大気圧に戻した。セル15内全体に注入用液晶材料17が充填されたことを確認した後で、搬送手段を上昇させてセル15を注入用液晶材料17から引き上げ、セル15を真空槽12から搬出した。
【0061】
続いて、注入用液晶材料が注入されたセルをプレス機に配置し、所望の圧力及び時間にて加圧し、液晶注入口から吹き出した液晶材料を拭き取った後、液晶注入口に接着剤を塗布し、紫外線を照射して硬化させ、封止した。
【0062】
以上のように製造された実施例1の液晶表示パネルは、注入用液晶材料の組成変化が抑制されており、所望の電気光学特性を実現し、優れた表示品位を示すものであった。
【0063】
なお、実施例1においては、ダミー液晶材料として低分子量成分のみからなる液晶材料を用いたが、ダミー液晶材料として注入用液晶材料の低分子量成分の混合比が高いものを用いた場合であっても、同様に優れた表示品位を示す液晶表示パネルが得られた。
【0064】
(実施例2)
実施例2では、図6に示すように、ダミー液晶材料18を収容する液晶皿16b〜液晶皿16gに加熱用コイル20を取り付けたこと以外は、実施例1と同様にして液晶表示パネルを製造した。なお、図6に示す液晶注入装置21は、液晶皿16b〜液晶皿16gに加熱用コイル20が取り付けられたこと以外、図4に示す液晶注入装置11と略同一の構成であるため、同じ部材については同じ符号を付す。
【0065】
先ず、実施例1と同様にして、セルを作製し、セル内の水分子の除去を行った。
【0066】
次に、室温まで冷却したセルを液晶注入装置に搬入し、図6に示す液晶注入装置21を用いて、液晶注入口15aを介してセル15内に注入用液晶材料を注入した。この液晶注入装置21は、真空槽12内部に、液晶材料を収容する容器として、事前に脱泡処理を施した液晶材料を収容する7つの液晶皿16を配置した。液晶皿16は、いずれも深さが0.5mmであり、液晶材料の表面積は3100mmである。また、液晶皿16のうち、ダミー液晶材料18を収容する液晶皿16b〜液晶皿16gは、金属製であり、近傍に加熱用コイル20が取り付けられている。
【0067】
液晶皿16のうち、セル15の液晶注入口15aの下方に配置される液晶皿16aには、セル15内に注入されて液晶層を構成する注入用液晶材料17を、表面張力で+0.8mm隆起する程度の量(約4.1ml)にて満たした。ここで用いた注入用液晶材料17は、数十種のビシクロヘキサン化合物を混合したものであり、低分子量成分として分子量が200〜250のものを15%含有するものである。
【0068】
また、液晶皿16のうち、セル15の搬送を妨げない位置に配置された液晶皿16b〜液晶皿16gには、セル15内に注入されないダミー液晶材料18を、+0.8mm表面張力で隆起する程度の量(約4.1ml)にてそれぞれに満たした。ここで用いたダミー液晶材料18は、具体的には、注入用液晶材料17の低分子量成分のみからなる液晶材料である。
【0069】
次に、加熱用コイル20を作動させてダミー液晶材料18を40℃に加熱保持した状態で真空ポンプ13を作動させて真空槽12内を排気し、最高到達真空度0.01〜20Paまで減圧し、約3時間保持した。
【0070】
次いで、搬送手段を下降させ、セル15の液晶注入口15aが注入用液晶材料17に充分接触したらその状態で10分間保持し、次にそのままの状態でバルブ19を開放して、窒素ガス供給装置14から真空槽12へNガスを供給することにより真空槽12を増圧し、大気圧に戻した。セル15内全体に注入用液晶材料17が充填されたことを確認した後で、搬送手段を上昇させてセル15を注入用液晶材料17から引き上げ、セル15を真空槽12から搬出した。
【0071】
続いて、注入用液晶材料17が注入されたセルをプレス機に配置し、所望の圧力及び時間にて加圧し、液晶注入口から吹き出した液晶材料を拭き取った後、液晶注入口に接着剤を塗布し、紫外線を照射して硬化させ、封止した。
【0072】
以上のように製造された実施例2の液晶表示パネルは、注入用液晶材料の組成変化が抑制されており、所望の電気光学特性を実現し、優れた表示品位を示すものであった。
【0073】
なお、実施例2においては、ダミー液晶材料として低分子量成分のみからなる液晶材料を用いたが、ダミー液晶材料として注入用液晶材料の低分子量成分の混合比が高いものを用いた場合であっても、同様に優れた表示品位を示す液晶表示パネルが得られた。
【0074】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、注入工程での注入用液晶材料の組成変化(組成ズレ)を防止することができるので、所望の電気光学特性を示す優れた表示品位の液晶表示パネルを製造することが可能である。また、本発明の液晶表示パネルの製造方法は、注入用液晶材料の組成変化を防止するにあたって注入用液晶材料を冷却する必要がないため、粘性の上昇を起こすことなく短時間にて注入用液晶材料を注入完了可能であるといった利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造される液晶表示パネルの一例であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’線における概略断面図である。
【図2】本発明の液晶表示パネルの製造方法の第1の例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の液晶表示パネルの製造方法の第2の例を示すフローチャートである。
【図4】実施例1において液晶表示パネルの製造に用いた液晶注入装置の概略構成図である。
【図5】注入装置内の液晶量と低分子成分揮発率の関係を示す特性図である。
【図6】実施例2において液晶表示パネルの製造に用いた液晶注入装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 液晶表示パネル、2 アレイ基板、3 対向基板、4 液晶層、5 液晶注入口、6 シール材、7 封止材、11,21 液晶注入装置、12 真空槽、13 真空ポンプ、14 窒素ガス供給装置、15 セル、16 液晶皿、17注入用液晶材料、18 ダミー液晶材料、19 バルブ、20 加熱用コイル

Claims (8)

  1. 真空槽内で液晶セル内に注入用液晶材料を注入する液晶表示パネルの製造方法において、
    上記真空槽内に、上記注入用液晶材料を構成する液晶成分のうちの少なくとも低分子量成分を含むダミー液晶材料を配置することを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
  2. 上記ダミー液晶材料は、上記低分子量成分のみからなることを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネルの製造方法。
  3. 上記ダミー液晶材料は、上記注入用液晶材料と同一の液晶成分を含有し、上記低分子量成分の混合比が注入用液晶材料に比べて高いことを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネルの製造方法。
  4. 液晶セルを真空槽内に搬送し、真空槽内を減圧した後、液晶セルの注入口を注入用液晶材料と接触させ、真空槽内の圧力を大気圧まで上昇させて液晶セル内に注入用液晶材料を注入することを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネルの製造方法。
  5. 上記ダミー液晶材料を加熱することを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネルの製造方法。
  6. 上記注入の前に、上記注入用液晶材料をダミー液晶材料を配置した脱泡処理用真空槽内で予め脱泡処理することを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネルの製造方法。
  7. 上記真空槽内に予めダミー液晶材料を配置し減圧した後に上記注入用液晶材料を真空槽内に搬入することを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネルの製造方法。
  8. 上記真空槽内に上記ダミー液晶材料及び上記注入用液晶材料を配置した後、真空槽内を減圧することを特徴とする請求項1記載の液晶表示パネルの製造方法。
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