JP2004332948A - 金属溶解炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶解に伴う金属酸化物等の不純物の除去処理を簡便に行うことができ、かつフラックスの使用を不要かもしくは低減することができる新規な金属溶解炉の構造を提案する。同時に、より清浄な溶湯を供給することができる金属溶解炉を提供する。
【解決手段】傾斜炉床30と溶湯保持部35との間に隔壁部60を設けて溶湯処理部65を配設し、前記隔壁部下部の該溶湯処理部の底面66より高い位置に前記溶湯保持部との溶湯連通部61を形成し、かつ前記隔壁部の上部には前記溶湯保持部からの排ガス流通部を形成するとともに、前記溶湯処理部に面する炉体壁面37Wには点検作業口31及び扉32を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アルミ等の金属溶解炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、先に、図5ないし7に図示の金属溶解炉100を提案した。これは、上部が材料投入口121として形成され下部に傾斜炉床130を有する予熱煙道120内に溶解材料を挿入して、前記予熱煙道120下部に向けて配設された溶解バーナー125によって前記溶解材料を加熱溶解し前記傾斜炉床130を介して溶湯保持部135に導入し、溶湯保持部135では保持バーナー136によって溶湯Mを所定温度に保温するように構成された溶解炉において、前記予熱煙道120内に、下部が開放された溶解材料保持部材150を該煙道120の溶解バーナー125と反対側の炉壁面122Wとの間に隙間Cを有するように配置した金属溶解炉に係る(特許文献1参照)。
【0003】
図において、符号122は予熱煙道120を構成する炉壁、123は該炉壁122に形成された作業点検口、124はその扉、126は予熱煙道120と溶湯保持部135の隔壁、127は該隔壁に形成された連通開口、155は溶解材料保持部材150の上部に設けられたフランジ部である。また、溶湯保持部135に関し、符号137は溶湯保持部を構成する炉壁、138は該炉壁137に形成された作業点検口、139はその扉、140は溶湯汲出部、141は溶湯保持部135と溶湯汲出部140との隔壁下部に形成された連通口である。
【0004】
この金属溶解炉100によれば、予熱煙道120内の溶解材料保持部材150を該煙道120の溶解バーナー125と反対側の炉壁面122Wとの間に隙間Cを有するように配置することによって、溶解材料保持部150内の溶解材料が炉壁面122Wに付着して煙道120内に残留しなくなり、この種煙道予熱タイプの乾燥炉床溶解炉において不可避的に生じていた未溶解材料の煙道への付着、残留という問題を根本的に解消することができるようになった。これに伴って、予熱煙道120内の炉壁面122Wや炉床130に付着残留する未溶解材料の除去、清掃という煩雑な日常作業から作業者が解放されるばかりでなく、炉本体の耐久性を高めることができ、しかも、溶解材料に対する熱効率が向上し生産性が高くなるという大きな利点を備えている。
【0005】
しかるに、この種金属溶解炉100にあっては、別の問題として、溶湯保持部135における酸化物等の不純物の処理がある。すなわち、溶解材料の溶解に伴って材料に含まれる各種金属の酸化物や非金属介在物の不純物が生じ、溶湯中に混入するのでこれを除去しなければ、クリーンな溶湯を得ることができず、その後の成形品の品質も向上しない。従来の金属溶解炉100では、溶湯保持部135の溶湯中に反応性の添加物(フラックス)を導入してこれらの不純物を凝集して滓(ドロス)として除去している。
【0006】
しかしながら、溶湯保持部135での不純物処理は、溶湯表面にフラックスを散布して、溶湯を撹拌し、十分鎮静してから、作業点検口138から掻き取り棒でドロスを除去するという極めて繁雑な作業である。フラックスはしばしば塩素やフッ素等の有害成分を含み、作業時には発煙(ガス)や刺激臭を生じ作業環境上厳しいものがある。
【0007】
このフラックスによる不純物処理は一般には8時間毎に行うこととされているが、作業の困難性から不純物の完全な除去が難しく、一部が汲出部140へ流入して溶湯の品質低下を招いたり、また重金属酸化物が溶湯保持部135の炉床に沈降して堆積して、溶湯保持部135の溶湯保持量を減少させるなどの問題を惹き起こしている。
【0008】
このような点から、この種溶解保持炉における酸化物等の不純物処理作業を簡便化することは、業界における長年の要請であり、とりわけフラックスの使用の改善あるいは低減が強く要望されていた。
【0009】
【特許文献1】
特許第3225000号公報 (第3頁、第1−3図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、この点に鑑み、溶解に伴う金属酸化物等の不純物の除去処理を簡便に行うことができ、かつフラックスの使用を不要かもしくは低減することができる新規な金属溶解炉の構造を提案するものである。そして、これによって、より清浄な溶湯を供給することができる金属溶解炉を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、上部が材料投入口として形成され下部に傾斜炉床を有する予熱煙道内に溶解材料を挿入して、前記予熱煙道下部に向けて配設された溶解バーナーによって前記溶解材料を加熱溶解し前記傾斜炉床から溶湯保持部に導入し、前記溶湯保持部では保持バーナーによって溶湯を保温するように構成された溶解炉において、前記傾斜炉床と溶湯保持部との間に隔壁部を設けて溶湯処理部を配設し、前記隔壁部下部の前記溶湯処理部の底面より高い位置に前記溶湯保持部との溶湯連通部を形成し、かつ前記隔壁部の上部には前記溶湯保持部からの排ガス流通部を形成するとともに、前記溶湯処理部に面する炉体壁面に点検作業口及び扉を設けたことを特徴とする金属溶解炉に係る。
【0012】
また、請求項2の発明は、前記溶湯保持部の底面が前記溶湯連通部の下辺と略同一面に形成された請求項1に記載の金属溶解炉に係る。
【0013】
請求項3の発明は、前記予熱煙道内に、下部が開放された溶解材料保持部材が少なくとも該煙道の溶解バーナーと反対側の炉壁面との間に隙間を有するように配置されている請求項1又は2に記載の金属溶解炉に係る。
【0014】
さらに、請求項4の発明は、前記予熱煙道内に、下部が開放された溶解材料保持部材が全ての煙道炉壁面との間に隙間を有するように配置されている請求項1又は2に記載の金属溶解炉に係る。
【0015】
請求項5の発明は、前記溶解材料保持部材が筒状スリーブ体よりなる請求項3又は4に記載の金属溶解炉に係る。
【0016】
請求項6の発明は、前記煙道下部の傾斜炉床が前記溶湯処理部に向かう単一の傾斜面によって形成された請求項1ないし5のいずれか1項に記載の金属溶解炉に係る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明の一実施例を示す金属溶解炉の全体概略横断面図、図2は図1の2−2線に対応する位置で切断した状態の断面図、図3は同じく図1の3−3線に対応する位置で切断した状態の拡大断面図、図4は図2の4−4線に対応する位置で切断した状態の断面図である。
【0018】
実施例の金属溶解炉10は、アルミ鋳造用のアルミ溶湯を溶解して保持するいわゆる手許溶解炉であって、図1ないし図4に示したように、上部が材料投入口(兼排気口)21として形成され下部に傾斜炉床30を有する予熱煙道20内に溶解材料を挿入して、前記予熱煙道20下部に向けて配設された溶解バーナー25によって前記溶解材料を加熱溶解し前記傾斜炉床30から溶湯保持部35に導入し、溶湯保持部35では保持バーナー36によって内部の溶湯Mを所定温度に保温するように構成されたものである。このような溶解炉のタイプは一般に乾燥炉床溶解炉(dry hearth furnace)と呼ばれている。
【0019】
図において、符号22及び26は予熱煙道20を構成する炉壁、23は該炉壁に形成された作業点検口、24はその扉、27は炉壁26に形成された連通開口である。また、溶湯保持部35に関し、符号33は溶湯保持部35の作業点検口、34はその扉、37は溶湯保持部を構成する炉壁、汲出部40は溶湯汲出部、41は溶湯保持部35と溶湯汲出部40との隔壁下部に形成された連通口である。
【0020】
この発明の金属溶解炉10にあっては、前記傾斜炉床30と溶湯保持部35との間に隔壁部60を設けて溶湯処理部65が配設される。そして、前記隔壁部60下部の該溶湯処理部65の底面66より高い位置に、前記溶湯保持部35との溶湯連通部61が形成され、かつ隔壁部60の上部には前記溶湯保持部35からの排ガス流通部62が形成されている。さらに、溶湯処理部65に面する炉体壁面37Wには、点検作業口31及びその扉32が設けられている。
【0021】
すなわち、この発明は、傾斜炉床30を流下する溶解材料を直接溶湯保持部35に流入させるのではなく、一旦溶湯処理部65に蓄積し、隔壁部60の下部に形成された溶湯連通部61を介して、クリーンな溶湯Mのみを溶湯保持部35へ流入させるようにしたものである。
【0022】
溶解材料の溶解に伴って発生した各種金属の酸化物等の不純物は、溶湯M中に混入して拡散する。前記したフラックスはこれらを凝集して排出容易にするために使用されるのであるが、この発明では、溶湯処理部65を設けて不純物が溶湯保持部35の溶湯M中に拡散する前に該溶湯処理部65に集積させ、排出を容易にできるようにしたものである。溶湯処理部65の広さは比較的小さくすることが排出処理上好ましく、実施例では溶湯保持部35の長さaが550mm(幅1000mm)とすると溶湯処理部の長さbは200mm(幅1000mm)で、溶湯保持部35の半分以下の広さとなっている。
【0023】
不純物の中で重金属の酸化物は長期間のうちに溶湯M中を沈降して溶湯処理部65の底面67に堆積することがある。そこで、隔壁部60に形成される溶湯連通部61は前記溶湯処理部35の底面66より高い位置に形成される。この例では、溶湯連通部61の下辺61dは溶湯処理部65の底面67より100mm高く形成されている。
【0024】
また、不純物の点検及び排出作業のために、溶湯処理部65に面する炉体壁面37Wには、点検作業口31及びその扉32が設けられる。実施例では、前記した溶湯処理部65の長さaと同じ幅の点検作業口31が形成されていて、隔壁部60の内面に沿って金属酸化物等の不純物を掻き出し棒(図示せず)によって容易に掻き出すことができるようになっている。
【0025】
隔壁部60上部に形成される排ガス流通部62は、溶湯保持部35からの排ガスを有効に利用するために炉全体を流通させるものである。溶湯保持部35に配置された保持バーナー36の熱は該溶湯保持部35内の溶湯Mを一定温度に保温した後、排ガスとして前記隔壁部60の流通部62を通って溶湯処理部65及び予熱煙道20内を流通して排気口を兼ねる材料投入口21より外部へ排出される。実施例の排ガス流通部62は直径150mmの円形状に形成されているが、適宜の形状及び大きさに設計される。必要ならば隔壁60上部すべてを開放空間とし排ガス流通部62としてもよい。なお、排ガス流通部62は溶湯Mの湯面よりも高い位置に形成されることはいうまでもない。
【0026】
上に述べたように、傾斜炉床30を流下する溶解材料を一旦溶湯処理部65を通過させることによって、不純物が溶湯保持部35内に直接流入することを防止することができる。特に、傾斜炉床30を流下する溶解材料に含有される金属酸化物等の不純物は溶湯処理部65の溶湯M表面に集積するので、クリーンな溶湯Mのみを隔壁部60下部の溶湯連通部61から溶湯保持部35へ流入させることができる。その結果、溶湯保持部35内の溶湯Mの清浄度を高めることができ、汲出部40から金型等に供給される溶湯を高品質に保つことができる。
【0027】
また、溶湯処理部65に集積する金属酸化物等の不純物は、容易にその排出を行うことができる。特に溶湯M表面に集積する不純物はフラックスを用いなくてもその排出が可能となる。実施例では、点検作業口31から8時間に1回の割でフラックスを用いることなく不純物の掻き出しを行なっている。溶湯処理部65における定期的な不純物の掻き出しを励行すれば、不純物が溶湯保持部35に流入することはほとんど回避され、溶湯保持部35におけるフラックス処理はほとんど不要となる。そうでない場合にも、不純物が溶湯保持部35に流入する量は大幅に減少する。従って、溶湯保持部35では必要によりフラックス処理を行なえばよいが、その回数は例えば週に1回程度と大幅に減少させることができる。
【0028】
なお、長期間のうちに溶湯処理部65の底面67に堆積した不純物は数ヶ月毎に行われる炉の清掃時に除去すればよい。これに関連して、請求項2の発明として規定したように、溶湯保持部35の底面66を溶湯連通部61の下辺61dと略同一面に形成すれば、この炉清掃時に、溶湯保持部35の底面66あるいは溶湯連通部61の下辺61dにもし不純物が付着していれば、それらの不純物の清掃及び排出を容易に行うことができる。また、溶湯保持部35の底面66を溶湯連通部61の下辺61dと略同一面に形成すれば、炉の設計及び構造が単純となり、隔壁部60の強度及び耐久性も高くなる。
【0029】
実施例の金属溶解炉10は、請求項3の発明として規定したように、予熱煙道20内に下部が開放された溶解材料保持部材50を少なくとも該煙道20の溶解バーナー25と反対側の炉壁面22Wとの間に隙間Aを有するように配置されている。前記したように、このような構造の炉は、予熱煙道20内に残留付着する未溶解材料の除去、清掃という煩雑かつ困難な作業を軽減し、炉体の耐久性を高め、溶解材料に対する熱効率が向上し生産性を高めるものであって、この発明はこの構造の炉において、その有用性をさらに高めることができる。なお、図示の実施例では、請求項4の発明として規定したところの、溶解材料保持部材50がすべての煙道炉壁面22との間に隙間を有する金属溶解炉10が示される。
【0030】
上記構成よりなる溶解材料保持部材50に関して、溶解バーナー25の反対側壁面22Wとの隙間Aは約50mm以上であることが好ましく、他の壁面との間隔については、炉の大きさやバーナーの能力にもよるが、200mmや300mmと大きくしても問題なく、むしろある程度隙間は大きい方が、材料の加熱効率がよい。
【0031】
また、溶解材料保持部材50の形状構成としては、少なくとも金属材料を内部に保持できる構成であればよく、請求項5の発明として規定し図示したように、筒状スリーブ体より構成することが好ましい。特に、図示のように、上端部にフランジ部55を設けて材料投入口21の開口端縁を覆うようにすれば、材料投入が容易でしかも材料投入時に該開口21を材料との接触や損傷から保護することができ、実施例のような溶解材料保持部材50の吊下取付あるいは交換も簡単であり、さらに、煙道20の材料投入口21と溶解材料保持部材50の開口との間に生ずる隙間の管理も容易となる。なお、実施例では溶解材料保持部材50として厚さ10mm程度のステンレス板を円筒状に形成したスリーブ体を使用したが、前記円筒状スリーブ体のほか、多孔材もしくは網状材もしくは桟材のいずれかによって形成してもよい。
【0032】
なお、図示の溶解材料保持部材50の溶解バーナー25側の下端には切欠部53が形成されているが、この切欠部53によって、溶解材料保持部材50内の材料に対して溶解バーナー25のバーナー炎を直撃させることができる一方において、溶解材料保持部材50の溶解バーナー25側の下端をバーナー炎の直撃から保護して溶解材料保持部材50の耐久性を高めることができる。
【0033】
さらにまた、請求項6の発明として規定したように、煙道20下部から溶湯処理部65に向かう傾斜炉床30は単一の傾斜面によって形成することができる。炉床の傾斜を単一とすれば、炉の設計も単純となり、また点検清掃も容易となる。さらに、なによりも炉の全体高さを低くすることができ、ユーザーにとっても便利である。
【0034】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明によれば、傾斜炉床と溶湯保持部との間に隔壁部を設けて溶湯処理部を配設したものであるから、不純物が溶湯保持部内に直接流入することが防止され、かつ隔壁部の下部の溶湯連通部を介してクリーンな溶湯のみを溶湯保持部へ流入させることができ、溶湯保持部の溶湯の清浄度を大きく高めることが可能となった。
【0035】
一方、溶湯処理部の溶湯表面に集積する不純物はフラックスを用いなくてもその排出が可能となる一方において、不純物が溶湯保持部に流入する量はほとんど無いかあるいは従来に比して極めて僅かであり、溶湯保持部におけるフラックス処理の回数をほとんど不要かあるいは大幅に減少させることができる。
【0036】
また、溶湯連通口を溶湯処理部の底面より高い位置に形成されているので、不純物が長期間のうちに溶湯処理部の底面に堆積しても、クリーンな溶湯を溶湯保持部へ流入させることができ、溶湯保持部の溶湯の清浄度を長く維持することができる。
【0037】
さらに、請求項2に係る発明によれば、もし溶湯保持部の底面や溶湯連通部の下辺に不純物が付着した場合にも、炉清掃時にそれらの不純物の清掃及び排出を容易に行うことができ、また、炉の設計及び構造が単純となり、隔壁部の強度及び耐久性も高くすることができる。
【0038】
さらにまた、請求項3以下に係る発明にあっては、溶解材料保持部の構成によって、前記したような予熱煙道に残留付着する未溶解材料の除去、清掃という煩雑かつ困難な作業を軽減し、炉体の耐久性を高め、溶解材料に対する熱効率が向上し生産性が高められ、この発明はこのような構造の炉において、その有用性をさらに大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す金属溶解炉の全体概略横断面図である。
【図2】図1の2−2線で切断した状態の断面図である。
【図3】同じく図1の3−3線で切断した状態の拡大断面図である。
【図4】図2の4−4線で切断した状態の断面図である。
【図5】従来の金属溶解炉の一例を示す全体概略横断面図である。
【図6】図5の全体概略縦断面図である。
【図7】同じく図5の予熱煙道の縦断面図である。
【符号の説明】
10 金属溶解炉
20 予熱煙道
21 材料投入口
22 煙道炉壁
25 溶解バーナー
30 傾斜炉床
31 点検作業口
32 扉
35 溶湯保持部
50 溶解材料保持部材
60 隔壁部
61 溶湯連通部
61d 溶湯連通部の下辺
62 排ガス流通部
65 溶湯処理部
66 溶湯保持部の底面
67 溶湯処理部の底面
A 隙間

Claims (6)

  1. 上部が材料投入口として形成され下部に傾斜炉床を有する予熱煙道内に溶解材料を挿入して、前記予熱煙道下部に向けて配設された溶解バーナーによって前記溶解材料を加熱溶解し前記傾斜炉床から溶湯保持部に導入し、前記溶湯保持部では保持バーナーによって溶湯を保温するように構成された溶解炉において、
    前記傾斜炉床と溶湯保持部との間に隔壁部を設けて溶湯処理部を配設し、前記隔壁部下部の前記溶湯処理部の底面より高い位置に前記溶湯保持部との溶湯連通部を形成し、かつ前記隔壁部の上部には前記溶湯保持部からの排ガス流通部を形成するとともに、前記溶湯処理部に面する炉体壁面に点検作業口及び扉を設けたことを特徴とする金属溶解炉。
  2. 前記溶湯保持部の底面が前記溶湯連通部の下辺と略同一面に形成された請求項1に記載の金属溶解炉。
  3. 前記予熱煙道内に、下部が開放された溶解材料保持部材が少なくとも該煙道の溶解バーナーと反対側の炉壁面との間に隙間を有するように配置されている請求項1又は2に記載の金属溶解炉。
  4. 前記予熱煙道内に、下部が開放された溶解材料保持部材が全ての煙道炉壁面との間に隙間を有するように配置されている請求項1又は2に記載の金属溶解炉。
  5. 前記溶解材料保持部材が筒状スリーブ体よりなる請求項3又は4に記載の金属溶解炉。
  6. 前記煙道下部の傾斜炉床が前記溶湯処理部に向かう単一の傾斜面によって形成された請求項1ないし5のいずれか1項に記載の金属溶解炉。
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