JP2004332529A - 崩壊性地盤の削孔方法並びにロックボルト工法及びグラウンドアンカー工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自立しない崩壊性地盤に簡便にしかも安価に削孔する崩壊性地盤の削孔方法を提供する。
【解決手段】 管状のロッド2と、該ロッド2の先端部にビット3を配設し、後端部に圧縮空気を導入するようにして前記ロッド2及びビット3の打撃と回転により削孔する削孔機を用いて崩壊性地盤を削孔する際に、前記圧縮空気に孔壁保護剤又は凍結材を混入して孔壁面に噴射することにより、孔壁を保護しながら削孔する。
【選択図】 図1
Description
しかし、この自穿孔ロックボルトは中空の鋼管のアンカーロッドの先端部に地層に応じて、特殊鋼や超硬チップからなるビットが使用されていることから、コストが高くなり、かかるアンカーロッドを付けたロックボルトをセメントと水、及び混和剤、砂などを混ぜたセメント系と合成樹脂系のグラウト材で固定していた。この結果、この自穿孔ロックボルト方式はコストが高くなる問題が避けられなかった。
また、従来、止水や地盤の強化のために、凍結剤を注入して地盤を改良する凍結工法(特許文献1参照)が知られている。
請求項1に記載の発明の崩壊性地盤の削孔工法は、管状のロッドと、該ロッドの先端部にビットを配設し、後端部に圧縮空気を導入するようにして前記ロッド及びビットの打撃と回転により削孔する削孔機を用いて崩壊性地盤を削孔する際に、前記圧縮空気に孔壁保護剤又は凍結材を混入して孔壁面に噴射することにより、孔壁を保護しながら削孔することを特徴とする。
請求項1においては、管状のロッドと、該ロッドの先端部にビットを配設し、後端部に圧縮空気を導入するようにして前記ロッド及びビットの打撃と回転により削孔する削孔機を用いて崩壊性地盤を削孔する際に、前記圧縮空気に孔壁保護剤又は凍結材を混入して孔壁面に噴射することにより、孔壁を保護しながら削孔することにより、孔壁を保護しながら穿孔できるので、前記削孔機の前記ロッド及び前記ビットを孔から抜脱しても孔壁が崩壊するのをうまく防止できる。
ロックボルト工法(切土補強土工法とも称する)とは、地山と補強材(比較的短い棒状補強材)との作用によって斜面全体の安定性を高める工法であり、一般に削孔の直径が90mmφ未満、長さ(深さ)が7000mm未満のものである。
また、グラウンドアンカー工法とは、作用する引張り力を適当な地盤に伝達するためのシステムで、グラウト材によって造成される定着部(アンカー体)、非定着部(引張り部)、頭部によって構成される工法であり、一般に削孔の直径が90mmφ以上、150mm¢以下、長さが7000mm以上、40000mm以下のものである。
図1はこの発明に係る崩壊性地盤の削孔工法に用いられる削孔機の概要図である。この実施例では、図1に示すように、1は削孔機本体(図示せず)と接続して圧縮空気を導入する中空のアダプタである。2はアダプタ1に着脱自在に取り付けられる穿孔するための管状のロッドで、STM−R材から形成されている。3はロッド2の先端に取り付けられた特殊鋼又は超硬チップを配した削孔用ビットである。
尚、輸送パイプ1A, 1Bはそれぞれ複数本設けられてもよい。
ここに言う二種反応型とは、それぞれ一種類だけでは固化しない若しくは固化するまでに要する時間が長いが、二種類を混ぜ合わせることによって急激に固化する性質のものを指す。この組み合わせとしては、前記のような二液式エポキシ接着剤(主剤+硬化剤)の他にもセメントミルク+急結剤などが考えられる。
図2〜図4は、この発明のロックボルト工法の実施例を説明する図である。この実施例では、図2(a)、図2(b)に示すように、1は削孔機本体(図示せず)と接続して圧縮空気を導入する中空のアダプタである。2はアダプタ1に着脱自在に取り付けられる穿孔するための管状のロッドで、STM−R材から形成されている。3はロッド2の先端に取り付けられた特殊鋼又は超硬チップを配した削孔用ビットである。
図2(a)に示すように、アダプタ1に穿孔するためのロッド2が螺着して接続され、ロッド2の先端部に削孔用ビット3が螺着されて削孔機を構成する。
図5(a)〜図5(c)は、上記図2及び図3の実施例と同じく自立しない崩壊性地盤の孔壁を保護しながら穿孔する。この削孔した孔5に図5(d)に示すように、後端部に螺子部17aを設けたグラウンドアンカー17を挿入し打設する。このグラウンドアンカー17の先端側の所定長さの定着部(アンカー部)Aを除く後端側の非定着部(引張り部)Bには、ゴム製又は合成樹脂製(ポリウレタン、エポキシ、塩化ビニール等)のシース材18が被覆されている。このシース材18の周囲にグラウト材8を注入する(図6参照)。
本実施例では、圧縮空気を用いた削孔機を、図示のアダプタ1にロッド2を接続したが、この実施例に限定されず、変形例として、例えばスイベル管を用いてロッドを接続し、ロッドに回転と打撃を与えるものでも使用できる。
また、ロッド2を繋ぐカップリングとしては管内部に雌螺子を螺刻し、ロッド2の雄螺子と螺着するものの他に、カップリングの外周に雄螺子を螺刻し、ロッド2の内部の雌螺子と接合するようなタイプでもよい。
さらに、螺子は角螺子やテーパー螺子を用いてロッド及びビットとの接続強度を高めることができる。
2…ロッド
3…ビット
4…孔壁
5…孔
6…ロックボルト
6a…螺子部
8…グラウト材
16…鉄筋
16a…後端部
17…グラウンドアンカー
17a…螺子部
18…シース材
A…定着部
B…非定着部(引張り部)
Claims (3)
- 管状のロッドと、該ロッドの先端部にビットを配設し、後端部に圧縮空気を導入するようにして前記ロッド及びビットの打撃と回転により削孔する削孔機を用いて崩壊性地盤を削孔する際に、前記圧縮空気に孔壁保護剤又は凍結材を混入して孔壁面に噴射することにより、孔壁を保護しながら削孔することを特徴とする崩壊性地盤の削孔方法。
- 管状のロッドと、該ロッドの先端部にビットを配設し、後端部に圧縮空気を導入するようにして前記ロッド及びビットの打撃と回転により穿孔する削孔機を用いて、自立しない崩壊性地盤を削孔する際に、前記圧縮空気に前記地盤の孔壁保護剤又は凍結剤を混入して前記ビットから噴射することにより、孔壁を保護しながら穿孔し、しかる後、前記削孔機の前記ロッドを孔から抜脱し、その抜脱した孔内にロックボルトを挿設し、前記ロックボルトをグラウト材で固定することを特徴とする崩壊性地盤のロックボルト工法。
- 管状のロッドと、該ロッドの先端部にビットを配設し、後端部に圧縮空気を導入するようにして前記ロッド及びビットの打撃と回転により穿孔する削孔機を用いて、自立しない崩壊性地盤を削孔する際に、前記圧縮空気に前記地盤の孔壁保護剤又は凍結剤を混入して前記ビットから噴射することにより、孔壁を保護しながら穿孔し、しかる後、前記削孔機の前記ロッドを孔から抜脱し、その抜脱した孔内にグラウンドアンカーを挿設すると共に、前記グラウンドアンカーの先端側の所定長さの定着部を除く後端側の非定着部にゴム製または合成樹脂製のシース材を被覆せしめ、このグラウンドアンカーをグラウト材で固定した後、前記非定着部に引張り力を付与して固定することを特徴とする崩壊性地盤のグラウンドアンカー工法。
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