JP2004332493A - 電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置 - Google Patents
電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004332493A JP2004332493A JP2003133349A JP2003133349A JP2004332493A JP 2004332493 A JP2004332493 A JP 2004332493A JP 2003133349 A JP2003133349 A JP 2003133349A JP 2003133349 A JP2003133349 A JP 2003133349A JP 2004332493 A JP2004332493 A JP 2004332493A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- iron core
- movable iron
- box
- device box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
- Washing And Drying Of Tableware (AREA)
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
Abstract
【課題】扉開閉槓杆とそれに連動する扉爪とからなる電気機器箱体扉の扉爪を掛止する扉爪掛止装置は、水の飛散があると水分が浸透することから、装置箱体及び蓋体と、扉掛止槓杆と、にゴム製ブーツ等を係止していたが、コストや扉掛止槓杆の往復移動に問題点があった。
【解決手段】装置箱体と、該装置箱体と嵌合する蓋体と、該装置箱体に収納される固定鉄芯を有する可動鉄芯吸引型電磁石と、該可動鉄芯吸引型電磁石内を往復移動可能な可動鉄芯と、該可動鉄芯に連動する扉掛止槓杆と、からなる電気機器箱体扉の扉掛止装置において、該装置箱体から該扉掛止槓杆が往復移動可能に突出できるように、該装置箱体と該蓋体とには各々側面に突設した軸受部を設け、該軸受部の内周面には凹状の油溜まり部を設け、該油溜まり部には油性物質を充填する。
【選択図】 図2
【解決手段】装置箱体と、該装置箱体と嵌合する蓋体と、該装置箱体に収納される固定鉄芯を有する可動鉄芯吸引型電磁石と、該可動鉄芯吸引型電磁石内を往復移動可能な可動鉄芯と、該可動鉄芯に連動する扉掛止槓杆と、からなる電気機器箱体扉の扉掛止装置において、該装置箱体から該扉掛止槓杆が往復移動可能に突出できるように、該装置箱体と該蓋体とには各々側面に突設した軸受部を設け、該軸受部の内周面には凹状の油溜まり部を設け、該油溜まり部には油性物質を充填する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器(例えば、全自動洗濯機、衣類乾燥機、食器洗い乾燥機等)箱体の扉を電磁掛止する扉掛止装置に係わるものであり、詳しくは電気機器作動中の水の飛散などによる水分の浸透からの扉掛止装置内の電磁石等の電気部品の簡易保護に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、扉開閉槓杆(ハンドル、レバー)と、該扉開閉槓杆に連動する扉爪と、からなる全自動洗濯機扉箱体の扉の扉爪を掛止するために設けられた扉爪掛止装置には、装置箱体と、該装置箱体と嵌合する蓋体と、該装置箱体に収納される固定鉄芯を有する可動鉄芯吸引型電磁石と、該可動鉄芯吸引型電磁石内を往復移動可能な可動鉄芯と、該可動鉄芯に連動する扉掛止槓杆と、からなる電磁式扉爪掛止機構が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0003】
また、対象物の洗浄に水を使用する全自動洗濯機等においては、その作動中に水が飛散し、扉爪掛止装置をはじめ各部品に水分が浸透することが知られている。この防水対策として、図1に示すように、該扉爪掛止装置10は、該装置箱体20及び該蓋体30と、該扉掛止槓杆40の外周部と、に(市販品等には存在していために)特別注文等で形成する高価なゴム製ブーツ(パッキン)41や、油分が滲み出るゲル状ゴムシート(パッキン)等で係止していた。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−272293号公報
【特許文献2】
特開平10−286394号公報
【特許文献3】
特開2002−66189号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ゴム製ブーツ等の部品コストが必要なことと、前記ゴム製ブーツ等といっしょに該扉掛止槓杆を駆動(往復移動)させるのには該可動鉄芯吸引型電磁石に大きな電流(電力)が必要なことと、等の問題点があった。
【0006】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小電力でも扉掛止槓杆の挿脱(往復移動)を容易にし、水分浸透の無い簡易防水形扉掛止装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置は、装置箱体と、該装置箱体と嵌合する蓋体と、該装置箱体に収納される固定鉄芯を有する可動鉄芯吸引型電磁石と、該可動鉄芯吸引型電磁石内を往復移動可能な可動鉄芯と、該可動鉄芯に連動する扉掛止槓杆と、からなり、該装置箱体から該扉掛止槓杆が往復移動可能に突出できるように、該装置箱体と該蓋体とには各々側面に突設した軸受部を設け、該軸受部の内周面には凹状の油溜まり部を設け、該油溜まり部には油性物質(例えば、ワセリン、グリース(潤滑剤の一種。液体潤滑剤に濃厚化剤を分散させた固体から半固体状の潤滑剤。)オイル)を充填したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置15の蓋体30を取外した扉掛止槓杆40開放時の正面図及び一部断面図で、図3は該蓋体30を取外した扉掛止槓杆40掛止時の正面図及び一部断面図で、図4は図2における軸受部23の要部拡大図及び一部断面図である。
【0009】
本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置15は、支持軸21を有する装置箱体20(例えば、ABS樹脂)と、該装置箱体20と嵌合する蓋体30(例えば、ABS樹脂、不図示)と、該支持軸21を支点に往復移動可能な扉掛止槓杆40(例えば、ABS樹脂)と、該装置箱体20と該扉掛止槓杆40とを常時弾発付勢している圧縮渦巻発条(A)22(例えば、ステンレス鋼線)と、一方が該扉掛止槓杆40に掛着され他方が操作板60に掛着され該支持軸21を支点に回動可能な回動板50(例えば、ABS樹脂)と、平板状可動鉄芯73と、固定鉄芯71を有する可動鉄芯吸引型電磁石70と、該可動鉄芯73に連動し手動解除槓杆63と掛止ピン誘導溝61とを有する操作板60(例えば、ABS樹脂)と、該操作板60に片持されている圧縮渦巻発条(B)62(例えば、ステンレス鋼線)と、該圧縮渦巻発条(B)62の押圧で電気回路の開閉切換ができる吸引確認用転換器80(例えば、マイクロスイッチ、片切スイッチ、両切スイッチ、点滅器)と、該蓋体30に片持され該操作板60の掛止ピン誘導溝61の定位置で掛止又は開放できる掛止ピン31(不図示)と、該蓋体30に取付けられ該掛止ピン31を常時弾発付勢している板バネ32(不図示)と、からなる(特許文献3参照。)。
【0010】
該装置箱体20には、側面に突設した軸受部23(該装置箱体20と一体に形成しても良いし、個別部品で形成しても良い。)と、該軸受部23の内周面には凹状の油溜まり部24とを設け、該蓋体30には、側面に突設した軸受部33(不図示、該蓋体30と一体に形成しても良いし、個別部品で形成しても良い。))と、該軸受部33の内周面には凹状の油溜まり部34(不図示)とを設け、各々の該油溜まり部24、34には、例えば、ワセリン、グリース、オイル等の油性物質42(コロイド、固体、液体、粘度等は問わない。)を充填(本発明の一実施例としてはシリコーングリースを充填した。)し、簡易防水構造とした。
これにより、油性物質の撥水効果もあり、扉掛止装置15内に水分浸透が無いという効果が確認された。
【0011】
一実施例としての可動鉄芯吸引型電磁石70は、銅線を円筒状のボビンに巻いて端子片72に接続し電気絶縁材(例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の接着シール材等で、他の材質の防水対策材、防湿対策材、結露対策材用等のものも含む。)で封止し、該ボビン内部に固定鉄芯71を設け、可動鉄芯吸引型電磁石70外周部に該固定鉄芯71を嵌着した継鉄74を囲繞したものであるが、従来のゴム製ブーツ41(図1)という負荷等が無いこともあり、銅線の巻き数等を変更することにより、小電力でも扉掛止槓杆40の挿脱(往復移動)が容易となった。
【0012】
転換器80の代替として、例えば、該操作板60等に磁石を内蔵し、磁性感動素子(例えば、リードスイッチ、ホールIC、磁気抵抗、コイル等)で可動鉄芯73の吸引確認を検出しても良い。又、大電流を流したい場合は半導体素子(例えば、トランジスタ、サイリスタ、トライアック、FET、MOSFET、専用IC等)等で電気回路等を構成すると良い。
【0013】
本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置15は、作用(ソフト)的には、可動鉄芯吸引型電磁石70が励磁され可動鉄芯73が吸引されると、操作板60が移動し、回動板50が回転し、扉掛止槓杆40が装置箱体20から突出され、圧縮渦巻発条(A)22が圧縮され、該扉掛止槓杆40が電気機器箱体の扉を掛止し、掛止ピン31が掛止ピン誘導溝61の定位置で掛止して該扉掛止槓杆40の挿脱を不可能とし、該操作板60の移動で圧縮渦巻発条(B)62が吸引確認用転換器80を押圧し、例えば、開切換から閉切換になり、該閉切換が電気機器の制御基板等に送信されることにより該制御基板から該可動鉄芯吸引型電磁石70が消磁制御される。
【0014】
再度吸引型電磁石70が励磁されると、該掛止ピン31が該掛止ピン誘導溝61から開放されると共に圧縮された圧縮渦巻発条(A)22の弾発力で扉掛止槓杆40が装置箱体20に移動収納され、回動板50が反転し、操作板60が移動し、可動鉄芯73が抜出され、圧縮渦巻発条(B)62が吸引確認用転換器80から離れ、例えば、該閉切換から開切換になり、該開切換が該制御基板に送信されることにより該制御基板から該可動鉄芯吸引型電磁石70が消磁制御される。
【0015】
細部においては、電気機器箱体の扉が扉掛止槓杆40により掛止中であっても、手動解除槓杆63を移動させれば、掛止ピン31が掛止ピン誘導溝61から開放されると共に圧縮された圧縮渦巻発条(A)22の弾発力で扉掛止槓杆40が装置箱体20に移動収納される。
【0016】
以上、本発明の好適な実施の形態について述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定されるものでなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの組合せ、改変等を施し得るのはもちろんである。
【0017】
【発明の効果】
本発明の電気機器箱体扉の扉掛止装置においては、小電力でも扉掛止槓杆の挿脱(往復移動)を容易にし、水分浸透が無いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電気機器箱体扉の扉掛止装置の蓋体を取外した扉掛止槓杆開放時の正面図及び一部断面図である。
【図2】本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置の蓋体を取外した扉掛止槓杆開放時の正面図及び一部断面図である。
【図3】本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置の蓋体を取外した扉掛止槓杆掛止時の正面図及び一部断面図である。
【図4】図2における軸受部の要部拡大図及び一部断面図である。
【符号の説明】
10…従来の扉爪掛止装置、15…本発明の一実施例の扉爪掛止装置、20…装置箱体、21…支持軸、22…圧縮渦巻発条(A)、23…軸受部、24…凹状の油溜まり部、30…蓋体、31…掛止ピン、32…板バネ、33…軸受部、34…凹状の油溜まり部、40…扉掛止槓杆、41…ゴム製ブーツ、42…油性物質、50…回動板、60…操作板、61…掛止ピン誘導溝、62…圧縮渦巻発条(B)、63…手動解除槓杆、70…可動鉄芯吸引型電磁石、71…固定鉄芯、72…可動鉄芯吸引型電磁石端子片、73…可動鉄芯、74…継鉄、80…転換器、81…転換器端子片、82…押釦部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器(例えば、全自動洗濯機、衣類乾燥機、食器洗い乾燥機等)箱体の扉を電磁掛止する扉掛止装置に係わるものであり、詳しくは電気機器作動中の水の飛散などによる水分の浸透からの扉掛止装置内の電磁石等の電気部品の簡易保護に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、扉開閉槓杆(ハンドル、レバー)と、該扉開閉槓杆に連動する扉爪と、からなる全自動洗濯機扉箱体の扉の扉爪を掛止するために設けられた扉爪掛止装置には、装置箱体と、該装置箱体と嵌合する蓋体と、該装置箱体に収納される固定鉄芯を有する可動鉄芯吸引型電磁石と、該可動鉄芯吸引型電磁石内を往復移動可能な可動鉄芯と、該可動鉄芯に連動する扉掛止槓杆と、からなる電磁式扉爪掛止機構が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0003】
また、対象物の洗浄に水を使用する全自動洗濯機等においては、その作動中に水が飛散し、扉爪掛止装置をはじめ各部品に水分が浸透することが知られている。この防水対策として、図1に示すように、該扉爪掛止装置10は、該装置箱体20及び該蓋体30と、該扉掛止槓杆40の外周部と、に(市販品等には存在していために)特別注文等で形成する高価なゴム製ブーツ(パッキン)41や、油分が滲み出るゲル状ゴムシート(パッキン)等で係止していた。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−272293号公報
【特許文献2】
特開平10−286394号公報
【特許文献3】
特開2002−66189号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ゴム製ブーツ等の部品コストが必要なことと、前記ゴム製ブーツ等といっしょに該扉掛止槓杆を駆動(往復移動)させるのには該可動鉄芯吸引型電磁石に大きな電流(電力)が必要なことと、等の問題点があった。
【0006】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小電力でも扉掛止槓杆の挿脱(往復移動)を容易にし、水分浸透の無い簡易防水形扉掛止装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置は、装置箱体と、該装置箱体と嵌合する蓋体と、該装置箱体に収納される固定鉄芯を有する可動鉄芯吸引型電磁石と、該可動鉄芯吸引型電磁石内を往復移動可能な可動鉄芯と、該可動鉄芯に連動する扉掛止槓杆と、からなり、該装置箱体から該扉掛止槓杆が往復移動可能に突出できるように、該装置箱体と該蓋体とには各々側面に突設した軸受部を設け、該軸受部の内周面には凹状の油溜まり部を設け、該油溜まり部には油性物質(例えば、ワセリン、グリース(潤滑剤の一種。液体潤滑剤に濃厚化剤を分散させた固体から半固体状の潤滑剤。)オイル)を充填したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置15の蓋体30を取外した扉掛止槓杆40開放時の正面図及び一部断面図で、図3は該蓋体30を取外した扉掛止槓杆40掛止時の正面図及び一部断面図で、図4は図2における軸受部23の要部拡大図及び一部断面図である。
【0009】
本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置15は、支持軸21を有する装置箱体20(例えば、ABS樹脂)と、該装置箱体20と嵌合する蓋体30(例えば、ABS樹脂、不図示)と、該支持軸21を支点に往復移動可能な扉掛止槓杆40(例えば、ABS樹脂)と、該装置箱体20と該扉掛止槓杆40とを常時弾発付勢している圧縮渦巻発条(A)22(例えば、ステンレス鋼線)と、一方が該扉掛止槓杆40に掛着され他方が操作板60に掛着され該支持軸21を支点に回動可能な回動板50(例えば、ABS樹脂)と、平板状可動鉄芯73と、固定鉄芯71を有する可動鉄芯吸引型電磁石70と、該可動鉄芯73に連動し手動解除槓杆63と掛止ピン誘導溝61とを有する操作板60(例えば、ABS樹脂)と、該操作板60に片持されている圧縮渦巻発条(B)62(例えば、ステンレス鋼線)と、該圧縮渦巻発条(B)62の押圧で電気回路の開閉切換ができる吸引確認用転換器80(例えば、マイクロスイッチ、片切スイッチ、両切スイッチ、点滅器)と、該蓋体30に片持され該操作板60の掛止ピン誘導溝61の定位置で掛止又は開放できる掛止ピン31(不図示)と、該蓋体30に取付けられ該掛止ピン31を常時弾発付勢している板バネ32(不図示)と、からなる(特許文献3参照。)。
【0010】
該装置箱体20には、側面に突設した軸受部23(該装置箱体20と一体に形成しても良いし、個別部品で形成しても良い。)と、該軸受部23の内周面には凹状の油溜まり部24とを設け、該蓋体30には、側面に突設した軸受部33(不図示、該蓋体30と一体に形成しても良いし、個別部品で形成しても良い。))と、該軸受部33の内周面には凹状の油溜まり部34(不図示)とを設け、各々の該油溜まり部24、34には、例えば、ワセリン、グリース、オイル等の油性物質42(コロイド、固体、液体、粘度等は問わない。)を充填(本発明の一実施例としてはシリコーングリースを充填した。)し、簡易防水構造とした。
これにより、油性物質の撥水効果もあり、扉掛止装置15内に水分浸透が無いという効果が確認された。
【0011】
一実施例としての可動鉄芯吸引型電磁石70は、銅線を円筒状のボビンに巻いて端子片72に接続し電気絶縁材(例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の接着シール材等で、他の材質の防水対策材、防湿対策材、結露対策材用等のものも含む。)で封止し、該ボビン内部に固定鉄芯71を設け、可動鉄芯吸引型電磁石70外周部に該固定鉄芯71を嵌着した継鉄74を囲繞したものであるが、従来のゴム製ブーツ41(図1)という負荷等が無いこともあり、銅線の巻き数等を変更することにより、小電力でも扉掛止槓杆40の挿脱(往復移動)が容易となった。
【0012】
転換器80の代替として、例えば、該操作板60等に磁石を内蔵し、磁性感動素子(例えば、リードスイッチ、ホールIC、磁気抵抗、コイル等)で可動鉄芯73の吸引確認を検出しても良い。又、大電流を流したい場合は半導体素子(例えば、トランジスタ、サイリスタ、トライアック、FET、MOSFET、専用IC等)等で電気回路等を構成すると良い。
【0013】
本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置15は、作用(ソフト)的には、可動鉄芯吸引型電磁石70が励磁され可動鉄芯73が吸引されると、操作板60が移動し、回動板50が回転し、扉掛止槓杆40が装置箱体20から突出され、圧縮渦巻発条(A)22が圧縮され、該扉掛止槓杆40が電気機器箱体の扉を掛止し、掛止ピン31が掛止ピン誘導溝61の定位置で掛止して該扉掛止槓杆40の挿脱を不可能とし、該操作板60の移動で圧縮渦巻発条(B)62が吸引確認用転換器80を押圧し、例えば、開切換から閉切換になり、該閉切換が電気機器の制御基板等に送信されることにより該制御基板から該可動鉄芯吸引型電磁石70が消磁制御される。
【0014】
再度吸引型電磁石70が励磁されると、該掛止ピン31が該掛止ピン誘導溝61から開放されると共に圧縮された圧縮渦巻発条(A)22の弾発力で扉掛止槓杆40が装置箱体20に移動収納され、回動板50が反転し、操作板60が移動し、可動鉄芯73が抜出され、圧縮渦巻発条(B)62が吸引確認用転換器80から離れ、例えば、該閉切換から開切換になり、該開切換が該制御基板に送信されることにより該制御基板から該可動鉄芯吸引型電磁石70が消磁制御される。
【0015】
細部においては、電気機器箱体の扉が扉掛止槓杆40により掛止中であっても、手動解除槓杆63を移動させれば、掛止ピン31が掛止ピン誘導溝61から開放されると共に圧縮された圧縮渦巻発条(A)22の弾発力で扉掛止槓杆40が装置箱体20に移動収納される。
【0016】
以上、本発明の好適な実施の形態について述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定されるものでなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの組合せ、改変等を施し得るのはもちろんである。
【0017】
【発明の効果】
本発明の電気機器箱体扉の扉掛止装置においては、小電力でも扉掛止槓杆の挿脱(往復移動)を容易にし、水分浸透が無いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電気機器箱体扉の扉掛止装置の蓋体を取外した扉掛止槓杆開放時の正面図及び一部断面図である。
【図2】本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置の蓋体を取外した扉掛止槓杆開放時の正面図及び一部断面図である。
【図3】本発明の一実施例の電気機器箱体扉の扉掛止装置の蓋体を取外した扉掛止槓杆掛止時の正面図及び一部断面図である。
【図4】図2における軸受部の要部拡大図及び一部断面図である。
【符号の説明】
10…従来の扉爪掛止装置、15…本発明の一実施例の扉爪掛止装置、20…装置箱体、21…支持軸、22…圧縮渦巻発条(A)、23…軸受部、24…凹状の油溜まり部、30…蓋体、31…掛止ピン、32…板バネ、33…軸受部、34…凹状の油溜まり部、40…扉掛止槓杆、41…ゴム製ブーツ、42…油性物質、50…回動板、60…操作板、61…掛止ピン誘導溝、62…圧縮渦巻発条(B)、63…手動解除槓杆、70…可動鉄芯吸引型電磁石、71…固定鉄芯、72…可動鉄芯吸引型電磁石端子片、73…可動鉄芯、74…継鉄、80…転換器、81…転換器端子片、82…押釦部
Claims (1)
- 装置箱体と、該装置箱体と嵌合する蓋体と、該装置箱体に収納される固定鉄芯を有する可動鉄芯吸引型電磁石と、該可動鉄芯吸引型電磁石内を往復移動可能な可動鉄芯と、該可動鉄芯に連動する扉掛止槓杆と、からなる電気機器箱体扉の扉掛止装置において、該装置箱体から該扉掛止槓杆が往復移動可能に突出できるように、該装置箱体と該蓋体とには各々側面に突設した軸受部を設け、該軸受部の内周面には凹状の油溜まり部を設け、該油溜まり部には油性物質を充填したことを特徴とする電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003133349A JP2004332493A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003133349A JP2004332493A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004332493A true JP2004332493A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33507920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003133349A Pending JP2004332493A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004332493A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143971A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Sankyo Kk | 遊技球を用いたスロットマシン |
JP2009203707A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Hosiden Corp | 扉ロック装置 |
JP2009203708A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Hosiden Corp | 扉ロック装置 |
CN102619068A (zh) * | 2012-03-29 | 2012-08-01 | 松下家电研究开发(杭州)有限公司 | 具有防水结构的机门开关及采用该具有防水结构的机门开关的滚筒洗衣机 |
JP2017002661A (ja) * | 2015-06-15 | 2017-01-05 | 株式会社ソリック | オートロック装置 |
CN109339594A (zh) * | 2018-10-17 | 2019-02-15 | 烟台三环科技有限公司 | 冷藏柜电磁锁 |
CN112112500A (zh) * | 2020-08-24 | 2020-12-22 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种用于电器的门锁机构及具有该门锁机构的洗碗机 |
-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003133349A patent/JP2004332493A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143971A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Sankyo Kk | 遊技球を用いたスロットマシン |
JP2009203707A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Hosiden Corp | 扉ロック装置 |
JP2009203708A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Hosiden Corp | 扉ロック装置 |
CN102619068A (zh) * | 2012-03-29 | 2012-08-01 | 松下家电研究开发(杭州)有限公司 | 具有防水结构的机门开关及采用该具有防水结构的机门开关的滚筒洗衣机 |
JP2017002661A (ja) * | 2015-06-15 | 2017-01-05 | 株式会社ソリック | オートロック装置 |
CN109339594A (zh) * | 2018-10-17 | 2019-02-15 | 烟台三环科技有限公司 | 冷藏柜电磁锁 |
CN109339594B (zh) * | 2018-10-17 | 2024-02-27 | 烟台三环科技有限公司 | 冷藏柜电磁锁 |
CN112112500A (zh) * | 2020-08-24 | 2020-12-22 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种用于电器的门锁机构及具有该门锁机构的洗碗机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004332493A (ja) | 電気機器箱体扉の簡易防水形扉掛止装置 | |
JP3620828B2 (ja) | 電気機器箱体の扉掛止装置 | |
CN209071929U (zh) | 机械联锁机构 | |
JP2013103044A (ja) | 蓋ロック装置 | |
JP5981556B2 (ja) | 発電入力装置及び前記発電入力装置を用いた電子機器 | |
JP2018006201A (ja) | 漏電遮断器 | |
JP2004200168A (ja) | モーター保護用遮断器の付属装置 | |
CN115360065A (zh) | 一种插入式断路器 | |
EP1050893B1 (en) | Push-button switch incorporating self-restoring function | |
JP2001193327A (ja) | 電気機器箱体の扉用扉爪掛止装置 | |
JP2006196358A (ja) | パワーリレー | |
JP3587509B2 (ja) | 洗濯機のソレノイドアクチュエータ式扉掛止装置 | |
US5200723A (en) | Remotely-controlled relay | |
KR101009906B1 (ko) | 가전제품용 도어락 장치 | |
US5181001A (en) | Remotely-controlled relay | |
CN112311187A (zh) | 发电装置 | |
EP0551542A1 (en) | Remote controlled relay | |
CN110438756B (zh) | 盖锁和包括该盖锁的衣物处理设备 | |
JP2017064286A (ja) | 洗濯機 | |
CN219576831U (zh) | 自发电式按钮结构及具有其的无线门铃 | |
JPH11107608A (ja) | 扉開閉機構 | |
DE831044C (de) | Sicherheitsvorrichtung fuer waehrend des Betriebes mit einem Deckel abgeschlossene Haushaltsgeraete, wie Waescheschleudern, Waschmaschinen o. dgl. | |
JP3821965B2 (ja) | スイッチ装置 | |
KR20000011822A (ko) | 배터리분리스위치 | |
JP6837562B2 (ja) | テストボタン付きの電気機械リレー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050118 |