JP2004331837A - 生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液及びその製造方法並びに生分解性フィルム又は繊維 - Google Patents
生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液及びその製造方法並びに生分解性フィルム又は繊維 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】養液栽培可能で、かつ成長サイクルが月単位で非常に短く、未利用資源であるユーグレナが産生するパラミロンに着目し、微細藻類から分離したパラミロン粉末を利用して、生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液及びその製造方法並びに生分解性のフィルム又は繊維を提供すること。
【解決手段】細胞内で(1→3)−β−グルカンを合成・蓄積する微細藻類から分離したパラミロン粉末を0.05g/ml〜0.2g/mlの割合で溶媒に分散し、36〜120時間加水分解により溶解して成る。
【選択図】 なし
【解決手段】細胞内で(1→3)−β−グルカンを合成・蓄積する微細藻類から分離したパラミロン粉末を0.05g/ml〜0.2g/mlの割合で溶媒に分散し、36〜120時間加水分解により溶解して成る。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、未利用資源である微細藻類を原料として利用した、生分解性のフィルムまたは繊維用パラミロン溶液及びその製造方法並びに生分解性のフィルム又は繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄物処理問題や環境汚染問題を解決するために、土中の微生物によって分解されて生態系の循環サイクルに還元できる生分解性プラスチックが研究開発されている。そして、生分解性プラスチックは、農林業・建設・土木用シート等の環境保全材、包装用フィルム・食品容器等の包装・容器材、手術用縫合糸・外科用綿・包帯等の医用材等として、各種分野において製品化されている。
【0003】
また、生分解性繊維として、トウモロコシやジャガイモ等の穀物成分を利用した穀物系繊維や石油から誘導される各種の合成物質を利用した石油系繊維が実用化されている。しかし、穀物の成長サイクルは年単位であり、また石油は貴重な化石資源であるため、これらの生分解性繊維は、生産量の増大を図る上で、原料面で問題がある。その上、穀物系繊維は乳酸発酵、特殊薬剤処理等に多くの工程を必要としている。
【0004】
さらに、食品用途の水溶性食物繊維として、アルカリゲネス属又はアグロバクテリウム属の菌が産生するカードランを利用したカードラン繊維(例えば、特許文献1参照)や精麦副産物である大麦糠由来β−グルカンを主成分とする繊維(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−310238号公報
【特許文献2】
特開平11−225706号公報
【0006】
ところで、微細藻類のユーグレナ種は、湖沼において広く生息し、栽培可能であるため、実験用生物として利用されている。そして、多くの研究の結果、ユーグレナは、細胞内でパラミロンと呼ばれる(1→3)−β−グルカンを合成・蓄積することや、その細胞内含量が最大乾燥重量の50%以上になることもあることが判明している。また、パラミロンは、3本の(1→3)−β−グルカンが撚り合わされて右巻きの緩やかな螺旋構造の結晶構造をとっていることや、結晶化度が約90%と多糖類の中でも最も高いことが判明している。さらに、最近、そのオリゴ糖は植物に病害抵抗反応を引き起こすエリシターとして作用することが報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、養液栽培が可能で、かつ成長サイクルが月単位で非常に短く、未利用資源であるユーグレナが産生するパラミロンに着目してなしたものである。すなわち、本発明は、微細藻類の一種であるユーグレナから分離したパラミロン粉末を利用して、生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液及びその製造方法並びに生分解性のフィルム又は繊維を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のパラミロン溶液の製造方法は、細胞内で(1→3)−β−グルカンを合成・蓄積する微細藻類から分離したパラミロン粉末を0.05g/ml〜0.2g/mlの割合で溶媒に分散し、加水分解により溶解することを特徴とする。
【0009】
上記微細藻類の種としては、細胞内で(1→3)−β−D−グルカンを合成・蓄積する微細藻類であれば特に限定されるものではないが、成長サイクルや栽培容易性を考慮すると、ユーグレナ種が原料として好適である。というのは、ユーグレナ種は、雑菌の増殖が抑制されるpH3〜6の酸性養液中でも増殖可能であり、20〜30℃の液温と炭酸ガスと光があれば、約1ケ月程度の周期で増殖を繰り返し、1年を通して栽培、収穫が可能であるからである。
【0010】
この発明において、加水分解時間としては、36〜120時間の範囲が好適であり、フィルム又は繊維の物性の向上を考慮すると36〜50時間、より好ましくは48時間前後である。
【0011】
請求項3に係る発明の生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液は、上記発明に係る製造方法によって製造して成る。
【0012】
請求項4に係る生分解性のフィルム又は繊維は、パラミロン溶液を単独又はポリビニルアルコール(以下、単にPVAという)水溶液との混合溶液を用いて製造して成る。ここで用いるパラミロン溶液としては、溶液を一旦ゲル化したものをゾル化して用いることも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
この実施の形態では、ユーグレナ種の中でも最も代表的なEuglena gracilisをスプレー乾燥して顆粒状にしたものを用いて、次の方法により分離したパラミロン粉末を用いた。なお、上記顆粒状のユーグレナは、スプレー乾燥品に代えて、凍結乾燥品を使用することができるが、処理の効率及びコストを考慮すると、スプレー乾燥品が好適である。
パラミロン粉末は、顆粒状のユーグレナを所定規定のアルカリ水溶液(例えば、0.25規定の水酸化ナトリウム水溶液)に浴比1:10の割合で加え、3〜5時間攪拌し24時間室温で静置し、次に遠心分離を行って上澄み液を除去し、沈殿に酢酸を加えて中和した後、水洗して自然乾燥し、粉砕してふるい(口径150μm)にかけて作製することができる。
作製した白色の粉末について、管珠式X線解析装置(RINT2100FSL、理学電機製)を用いて、Niフィルタでろ過したCuKα線(λ−1.54Å)による広角X線解析(WAXD)を測定したところ、白色粉末はパラミロンから成ることを定性的に確認することができた。
【0015】
この実施の形態の生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液の製造方法は、上記パラミロン粉末を0.05g/ml〜0.2g/mlの割合で水溶性溶媒(例えば90%ギ酸)に加えて攪拌機で以て均一に攪拌分散し、36時間〜120時間加水分解させながら溶解して成る。
【0016】
この製造方法において、溶媒に対するパラミロン粉末の配合割合を、0.05g/ml〜0.2g/mlの範囲にしたのは、0.05g/ml未満になると溶液が希薄になり過ぎてフィルムや繊維の構造形成が困難になり、0.2g/mlを越えると不溶のパラミロン粉末が残留して均一な溶液の作製が困難になるからである。
【0017】
パラミロン溶液の溶媒としては、90%ギ酸を用いたが、これに限定されるものでなく、例えば、ジメチルスルホキシド(DHSO)、80%水酸化ナトリウム水溶液等を選択的に用いることができ、また溶媒の濃度としては、ギ酸を用いた場合、少なくとも80%以上であることが好適である。
【0018】
加水分解時間としては、36〜120時間の範囲が好適であり、好ましくは36〜50時間の範囲、より好ましくは48時間前後である。
【0019】
上記方法によって得たパラミロン溶液は、単独又PVA水溶液と混合して、平滑面を有する板(例えば、ガラス板)上に流延して室温で風乾させて脱溶媒を行うことにより、薄茶色の透明で平滑な生分解性フィルムを製造することができる。なお、蒸留水に浸漬して脱溶媒を行っても、茶色で透明なフィルムを作製できるが、乾燥工程で皺が生じるため、好ましくない。
【0020】
また、上記方法によって得たパラミロン溶液は、PVA水溶液と所定割合で混合して紡糸液を作製し、この紡糸液を、口径0.1〜0.4mmの紡糸口金から、この液温より低い温度に設定した凝固浴中に吐出して湿式紡糸して固化糸状とし、延伸−熱処理−洗浄・乾燥工程を経て所望の生分解性繊維を製造することができる。
【0021】
これらの場合において、生分解性のフィルム又は繊維は、フィルム形成後又は紡糸後に熱処理すると、強度、耐熱水性を向上することができる。なお、熱処理条件としては、フィルムの場合、水熱処理で温度110℃〜150℃×2時間程度、また繊維の場合、乾処理で温度160℃〜200℃×5分間程度が好適である。
【0022】
PVAとしては、易繊維化の点を考慮すると重合度が1500 〜2400の範囲、ケン価度が98〜99の範囲である完全ケン価型が好適である。
【0023】
紡糸液の液温と凝固浴の温度との関係は冷却湿式紡糸上重要な要件であり、具体的には、紡糸液の液温は40℃±5℃、凝固浴の温度は20〜30℃である。というのは、凝固浴の温度がこの範囲より高くなると、パラミロンの螺旋構造のため、脱水反応が起こらず、紡糸液が凝固浴面に拡散して繊維状物が形成されなくなるからである。
また、凝固浴の塩濃度としては、設定温度から過飽和直前の300〜400g/lの範囲が好適である。というのは、300g/l未満であると脱水が遅れて繊維化が不充分になり、また400g/lを越えると急激な脱水・繊維化によって繊維が十分に延伸されず不均一となって、糸切れが生じ易くなるからである。
さらに、凝固浴としては、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、メタノール等を用いることができる。
【0024】
紡糸液としては、湿式紡糸性と延伸性を考慮すると、少なくとも−3℃以下での凍結と少なくとも55℃以下での溶解を少なくとも2回以上繰り返す反復凍結溶解処理をして、設定液温にすることが好ましい。というのは、この反復凍結溶解処理を施すことにより、パラミロンの螺旋構造が緩和されて脱水反応が起こり易くなるからである。このことは、少なくとも2回の反復凍結溶解処理を施さない場合、紡糸液中のパラミロン成分の割合が50%以上になると、紡糸液が凝固浴面に拡散して繊維状物が形成できなくなることから検証することができる。
【0025】
【実施例】
この実施例における引張試験はいずれも次の方法によって行い、測定値はいずれも10回の平均値である。
<試験方法>
試験片:長さ30mm、幅5mmの短冊状に裁断したフィルム
引張試験機:卓上型引張試験機(STA−1150、オリエンティック製)
ゲージ間隔20mm、クロスヘッドスピード2mm/min
【0026】
(実施例1)
パラミロン粉末を90%ギ酸に加えて攪拌し36時間から120時間加水分解して溶解し、加水分解時間が36時間、48時間、70時間及び120時間の四種類パラミロン溶液を作製した。次に、これら各種のパラミロン溶液を用いて、ガラス板上に流延してドラフトで風乾しながら室温で脱溶媒を行ってそれぞれ四種類の生分解性フィルムを作製した。
そして、四種類の生分解性フィルムを用いて、加水分解時間がフィルムの物性(引張強度、引張弾性率)に及ぼす影響について、下記方法により引張試験を行ったところ、図1(a),(b)の結果が得られた。
【0027】
図1(a)(b)から明らかなように、試験片の引張強度と弾性係数は、36時間から上昇し48時間において極大を示し、その後加水分解時間の増加とともに減少傾向を示した。なお、フィルムの透明度については、加水分解時間の長短による変化は見られなかった。
【0028】
次に、パラミロン溶液の相対粘度と加水分解時間との関係について検証した。なお、粘度測定は、Ostwald型粘度計を恒温槽に固定して、パラミロンフィルム0.1gを10mlのジメチルスルホキシド(DMSO)に投入し攪拌して得た30℃における溶液の相対粘度を求めた。この結果を図2に示す。
【0029】
図2から明らかなように、パラミロン溶液の相対粘度は加水分解時間の増加とともに単調に減少した。分子量の低下を示唆する相対粘度の低下がフィルムの特性低下に影響したものと考えられる。
【0030】
さらに、48時間加水分解処理パラミロン溶液を用いて、フィルムの特性(強度、引張弾性率、破断伸び)に及ぼす熱処理(水蒸気処理、135℃×2時間)による影響と、PVA水溶液の混合割合(90/10、70/30、50/50)による影響について上記と同様の試験を行ったところ、表1の結果を得た。
【0031】
【表1】
【0032】
表1から明らかなように、フィルムの強度及び引張弾性率は、熱処理によって向上し、PVA水溶液の混合割合の増加に伴い低下し、またフィルムの破断伸びは、熱処理によって低下し、PVA水溶液の混合割合の増加に伴って向上することが確認することができた。
【0033】
パラミロンフィルムとパラミロン/PVA混合フィルムの引張強度と破断伸びを他の生分解性フィルムとを比較試験した結果を図3に示す。この比較試験の結果、図3からも明らかなように、次のことを確認することができた。すなわち、
(1)パラミロンフィルムは、セロハンに比べて高強度であり、破断伸びが同等の値であること。
(2)パラミロンフィルムは、PHBフィルムと比較すると、破断伸びはパラミロンフィルムの方が大きいものの強度はやや劣っていること。
(3)パラミロンフィルムは、熱処理することにより結晶性が向上し、未処理のものに比べて引張強度を約1.5倍、引張弾性率を約1.8倍にまで向上することができ、PHBフィルムより高強度化することができること。
(4)パラミロン/PVA混合フィルムは、PVAの割合の増加により強度低下を生じるが、力学特性は澱粉/PVAフィルム(引張強度2.3〜7.6MPa、破断伸び5〜15%)と同程度であること。
【0034】
(実施例2)
パラミロン粉末を90%ギ酸(HCOOH)で48時間加水分解処理を行って得られたパラミロン90%HCOOH溶液(15wt%)と、完全ケン価PVA水溶液(15wt%)とを、70:30,50:50,40:60,30:70の割合で混合して、4種類の紡糸液を作製した。
これらの紡糸液を、−3℃以下での凍結と55℃以下での溶解を繰り返す反復凍結溶解処理を3回行って40℃の温度に調整した。
次に、これらの紡糸液を、300g/lと400g/lの硫酸ナトリウム凝固浴の温度を20〜30℃と50〜60℃とに変化させた凝固浴中に吐出して湿式紡糸を行った。この結果、これらの紡糸液は、50〜60℃の凝固浴では繊維状にならず拡散したが、20〜30℃の凝固浴では、繊維状にゲル化し、容易に延伸することができた。
さらに、上記4種類の紡糸液から作製した繊維を160℃〜200℃で5分間熱処理を行い、その後蒸留水で洗浄して、実施例1と同様の引張試験を行った。この結果、これらの生分解性繊維は、引張強度が29.1〜50.5MPa、破断伸びが19〜20%であった。
【0035】
実施例2で作製した生分解性繊維を100%用い、また他の植物質繊維(ジュート、コットン繊維等)と混綿したものを用いて、ウェッブ形成機(カード)にかけてウェブを形成したところ、極めて容易にカーディングすることができ、ニードルパンチ加工を施すことにより不織布を作製することができた。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る方法によれば、未利用資源である微細藻類特にユーグレナから分離したパラミロン粉末を用いて、生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液を効率的に製造することができ、またこのパラミロン溶液を用いて生分解性のフィルムや繊維を簡単に効率的に製造することができる。
また、生分解性フィルムは、高性能であるため、従来のフィルムと同様の用途に用いることができる。
さらに生分解性繊維は、カーディング性に優れているため、単独又は他の植物質繊維と混綿して各種用途の不織布を製造することができ、またエリシター活性作用による消臭・抗菌性の機能や保水・吸水性機能を利用して、養液栽培用育苗、定植灌水マット、農園芸用資材等広範囲の用途に用いることができる。
さらに、使用後は、廃棄処理しても土中で自然に分解し、また容易に粉砕することができるから、天然土壌に混入して再利用することができ、製品の完全リサクル化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加水分解時間とフィルムの物性との関係を示し、(a)は加水分解時間とフィルムの引張強度との関係図、(b)は加水分解時間とフィルムの引張弾性率との関係図である。
【図2】加水分解時間とパラミロン溶液との相対粘度の関係図である。
【図3】パラミロンフィルムとパラミロン/PVA混合フィルムの引張強度と破断伸びを他の生分解性フィルムとを比較した関係図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、未利用資源である微細藻類を原料として利用した、生分解性のフィルムまたは繊維用パラミロン溶液及びその製造方法並びに生分解性のフィルム又は繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄物処理問題や環境汚染問題を解決するために、土中の微生物によって分解されて生態系の循環サイクルに還元できる生分解性プラスチックが研究開発されている。そして、生分解性プラスチックは、農林業・建設・土木用シート等の環境保全材、包装用フィルム・食品容器等の包装・容器材、手術用縫合糸・外科用綿・包帯等の医用材等として、各種分野において製品化されている。
【0003】
また、生分解性繊維として、トウモロコシやジャガイモ等の穀物成分を利用した穀物系繊維や石油から誘導される各種の合成物質を利用した石油系繊維が実用化されている。しかし、穀物の成長サイクルは年単位であり、また石油は貴重な化石資源であるため、これらの生分解性繊維は、生産量の増大を図る上で、原料面で問題がある。その上、穀物系繊維は乳酸発酵、特殊薬剤処理等に多くの工程を必要としている。
【0004】
さらに、食品用途の水溶性食物繊維として、アルカリゲネス属又はアグロバクテリウム属の菌が産生するカードランを利用したカードラン繊維(例えば、特許文献1参照)や精麦副産物である大麦糠由来β−グルカンを主成分とする繊維(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−310238号公報
【特許文献2】
特開平11−225706号公報
【0006】
ところで、微細藻類のユーグレナ種は、湖沼において広く生息し、栽培可能であるため、実験用生物として利用されている。そして、多くの研究の結果、ユーグレナは、細胞内でパラミロンと呼ばれる(1→3)−β−グルカンを合成・蓄積することや、その細胞内含量が最大乾燥重量の50%以上になることもあることが判明している。また、パラミロンは、3本の(1→3)−β−グルカンが撚り合わされて右巻きの緩やかな螺旋構造の結晶構造をとっていることや、結晶化度が約90%と多糖類の中でも最も高いことが判明している。さらに、最近、そのオリゴ糖は植物に病害抵抗反応を引き起こすエリシターとして作用することが報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、養液栽培が可能で、かつ成長サイクルが月単位で非常に短く、未利用資源であるユーグレナが産生するパラミロンに着目してなしたものである。すなわち、本発明は、微細藻類の一種であるユーグレナから分離したパラミロン粉末を利用して、生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液及びその製造方法並びに生分解性のフィルム又は繊維を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のパラミロン溶液の製造方法は、細胞内で(1→3)−β−グルカンを合成・蓄積する微細藻類から分離したパラミロン粉末を0.05g/ml〜0.2g/mlの割合で溶媒に分散し、加水分解により溶解することを特徴とする。
【0009】
上記微細藻類の種としては、細胞内で(1→3)−β−D−グルカンを合成・蓄積する微細藻類であれば特に限定されるものではないが、成長サイクルや栽培容易性を考慮すると、ユーグレナ種が原料として好適である。というのは、ユーグレナ種は、雑菌の増殖が抑制されるpH3〜6の酸性養液中でも増殖可能であり、20〜30℃の液温と炭酸ガスと光があれば、約1ケ月程度の周期で増殖を繰り返し、1年を通して栽培、収穫が可能であるからである。
【0010】
この発明において、加水分解時間としては、36〜120時間の範囲が好適であり、フィルム又は繊維の物性の向上を考慮すると36〜50時間、より好ましくは48時間前後である。
【0011】
請求項3に係る発明の生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液は、上記発明に係る製造方法によって製造して成る。
【0012】
請求項4に係る生分解性のフィルム又は繊維は、パラミロン溶液を単独又はポリビニルアルコール(以下、単にPVAという)水溶液との混合溶液を用いて製造して成る。ここで用いるパラミロン溶液としては、溶液を一旦ゲル化したものをゾル化して用いることも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
この実施の形態では、ユーグレナ種の中でも最も代表的なEuglena gracilisをスプレー乾燥して顆粒状にしたものを用いて、次の方法により分離したパラミロン粉末を用いた。なお、上記顆粒状のユーグレナは、スプレー乾燥品に代えて、凍結乾燥品を使用することができるが、処理の効率及びコストを考慮すると、スプレー乾燥品が好適である。
パラミロン粉末は、顆粒状のユーグレナを所定規定のアルカリ水溶液(例えば、0.25規定の水酸化ナトリウム水溶液)に浴比1:10の割合で加え、3〜5時間攪拌し24時間室温で静置し、次に遠心分離を行って上澄み液を除去し、沈殿に酢酸を加えて中和した後、水洗して自然乾燥し、粉砕してふるい(口径150μm)にかけて作製することができる。
作製した白色の粉末について、管珠式X線解析装置(RINT2100FSL、理学電機製)を用いて、Niフィルタでろ過したCuKα線(λ−1.54Å)による広角X線解析(WAXD)を測定したところ、白色粉末はパラミロンから成ることを定性的に確認することができた。
【0015】
この実施の形態の生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液の製造方法は、上記パラミロン粉末を0.05g/ml〜0.2g/mlの割合で水溶性溶媒(例えば90%ギ酸)に加えて攪拌機で以て均一に攪拌分散し、36時間〜120時間加水分解させながら溶解して成る。
【0016】
この製造方法において、溶媒に対するパラミロン粉末の配合割合を、0.05g/ml〜0.2g/mlの範囲にしたのは、0.05g/ml未満になると溶液が希薄になり過ぎてフィルムや繊維の構造形成が困難になり、0.2g/mlを越えると不溶のパラミロン粉末が残留して均一な溶液の作製が困難になるからである。
【0017】
パラミロン溶液の溶媒としては、90%ギ酸を用いたが、これに限定されるものでなく、例えば、ジメチルスルホキシド(DHSO)、80%水酸化ナトリウム水溶液等を選択的に用いることができ、また溶媒の濃度としては、ギ酸を用いた場合、少なくとも80%以上であることが好適である。
【0018】
加水分解時間としては、36〜120時間の範囲が好適であり、好ましくは36〜50時間の範囲、より好ましくは48時間前後である。
【0019】
上記方法によって得たパラミロン溶液は、単独又PVA水溶液と混合して、平滑面を有する板(例えば、ガラス板)上に流延して室温で風乾させて脱溶媒を行うことにより、薄茶色の透明で平滑な生分解性フィルムを製造することができる。なお、蒸留水に浸漬して脱溶媒を行っても、茶色で透明なフィルムを作製できるが、乾燥工程で皺が生じるため、好ましくない。
【0020】
また、上記方法によって得たパラミロン溶液は、PVA水溶液と所定割合で混合して紡糸液を作製し、この紡糸液を、口径0.1〜0.4mmの紡糸口金から、この液温より低い温度に設定した凝固浴中に吐出して湿式紡糸して固化糸状とし、延伸−熱処理−洗浄・乾燥工程を経て所望の生分解性繊維を製造することができる。
【0021】
これらの場合において、生分解性のフィルム又は繊維は、フィルム形成後又は紡糸後に熱処理すると、強度、耐熱水性を向上することができる。なお、熱処理条件としては、フィルムの場合、水熱処理で温度110℃〜150℃×2時間程度、また繊維の場合、乾処理で温度160℃〜200℃×5分間程度が好適である。
【0022】
PVAとしては、易繊維化の点を考慮すると重合度が1500 〜2400の範囲、ケン価度が98〜99の範囲である完全ケン価型が好適である。
【0023】
紡糸液の液温と凝固浴の温度との関係は冷却湿式紡糸上重要な要件であり、具体的には、紡糸液の液温は40℃±5℃、凝固浴の温度は20〜30℃である。というのは、凝固浴の温度がこの範囲より高くなると、パラミロンの螺旋構造のため、脱水反応が起こらず、紡糸液が凝固浴面に拡散して繊維状物が形成されなくなるからである。
また、凝固浴の塩濃度としては、設定温度から過飽和直前の300〜400g/lの範囲が好適である。というのは、300g/l未満であると脱水が遅れて繊維化が不充分になり、また400g/lを越えると急激な脱水・繊維化によって繊維が十分に延伸されず不均一となって、糸切れが生じ易くなるからである。
さらに、凝固浴としては、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、メタノール等を用いることができる。
【0024】
紡糸液としては、湿式紡糸性と延伸性を考慮すると、少なくとも−3℃以下での凍結と少なくとも55℃以下での溶解を少なくとも2回以上繰り返す反復凍結溶解処理をして、設定液温にすることが好ましい。というのは、この反復凍結溶解処理を施すことにより、パラミロンの螺旋構造が緩和されて脱水反応が起こり易くなるからである。このことは、少なくとも2回の反復凍結溶解処理を施さない場合、紡糸液中のパラミロン成分の割合が50%以上になると、紡糸液が凝固浴面に拡散して繊維状物が形成できなくなることから検証することができる。
【0025】
【実施例】
この実施例における引張試験はいずれも次の方法によって行い、測定値はいずれも10回の平均値である。
<試験方法>
試験片:長さ30mm、幅5mmの短冊状に裁断したフィルム
引張試験機:卓上型引張試験機(STA−1150、オリエンティック製)
ゲージ間隔20mm、クロスヘッドスピード2mm/min
【0026】
(実施例1)
パラミロン粉末を90%ギ酸に加えて攪拌し36時間から120時間加水分解して溶解し、加水分解時間が36時間、48時間、70時間及び120時間の四種類パラミロン溶液を作製した。次に、これら各種のパラミロン溶液を用いて、ガラス板上に流延してドラフトで風乾しながら室温で脱溶媒を行ってそれぞれ四種類の生分解性フィルムを作製した。
そして、四種類の生分解性フィルムを用いて、加水分解時間がフィルムの物性(引張強度、引張弾性率)に及ぼす影響について、下記方法により引張試験を行ったところ、図1(a),(b)の結果が得られた。
【0027】
図1(a)(b)から明らかなように、試験片の引張強度と弾性係数は、36時間から上昇し48時間において極大を示し、その後加水分解時間の増加とともに減少傾向を示した。なお、フィルムの透明度については、加水分解時間の長短による変化は見られなかった。
【0028】
次に、パラミロン溶液の相対粘度と加水分解時間との関係について検証した。なお、粘度測定は、Ostwald型粘度計を恒温槽に固定して、パラミロンフィルム0.1gを10mlのジメチルスルホキシド(DMSO)に投入し攪拌して得た30℃における溶液の相対粘度を求めた。この結果を図2に示す。
【0029】
図2から明らかなように、パラミロン溶液の相対粘度は加水分解時間の増加とともに単調に減少した。分子量の低下を示唆する相対粘度の低下がフィルムの特性低下に影響したものと考えられる。
【0030】
さらに、48時間加水分解処理パラミロン溶液を用いて、フィルムの特性(強度、引張弾性率、破断伸び)に及ぼす熱処理(水蒸気処理、135℃×2時間)による影響と、PVA水溶液の混合割合(90/10、70/30、50/50)による影響について上記と同様の試験を行ったところ、表1の結果を得た。
【0031】
【表1】
【0032】
表1から明らかなように、フィルムの強度及び引張弾性率は、熱処理によって向上し、PVA水溶液の混合割合の増加に伴い低下し、またフィルムの破断伸びは、熱処理によって低下し、PVA水溶液の混合割合の増加に伴って向上することが確認することができた。
【0033】
パラミロンフィルムとパラミロン/PVA混合フィルムの引張強度と破断伸びを他の生分解性フィルムとを比較試験した結果を図3に示す。この比較試験の結果、図3からも明らかなように、次のことを確認することができた。すなわち、
(1)パラミロンフィルムは、セロハンに比べて高強度であり、破断伸びが同等の値であること。
(2)パラミロンフィルムは、PHBフィルムと比較すると、破断伸びはパラミロンフィルムの方が大きいものの強度はやや劣っていること。
(3)パラミロンフィルムは、熱処理することにより結晶性が向上し、未処理のものに比べて引張強度を約1.5倍、引張弾性率を約1.8倍にまで向上することができ、PHBフィルムより高強度化することができること。
(4)パラミロン/PVA混合フィルムは、PVAの割合の増加により強度低下を生じるが、力学特性は澱粉/PVAフィルム(引張強度2.3〜7.6MPa、破断伸び5〜15%)と同程度であること。
【0034】
(実施例2)
パラミロン粉末を90%ギ酸(HCOOH)で48時間加水分解処理を行って得られたパラミロン90%HCOOH溶液(15wt%)と、完全ケン価PVA水溶液(15wt%)とを、70:30,50:50,40:60,30:70の割合で混合して、4種類の紡糸液を作製した。
これらの紡糸液を、−3℃以下での凍結と55℃以下での溶解を繰り返す反復凍結溶解処理を3回行って40℃の温度に調整した。
次に、これらの紡糸液を、300g/lと400g/lの硫酸ナトリウム凝固浴の温度を20〜30℃と50〜60℃とに変化させた凝固浴中に吐出して湿式紡糸を行った。この結果、これらの紡糸液は、50〜60℃の凝固浴では繊維状にならず拡散したが、20〜30℃の凝固浴では、繊維状にゲル化し、容易に延伸することができた。
さらに、上記4種類の紡糸液から作製した繊維を160℃〜200℃で5分間熱処理を行い、その後蒸留水で洗浄して、実施例1と同様の引張試験を行った。この結果、これらの生分解性繊維は、引張強度が29.1〜50.5MPa、破断伸びが19〜20%であった。
【0035】
実施例2で作製した生分解性繊維を100%用い、また他の植物質繊維(ジュート、コットン繊維等)と混綿したものを用いて、ウェッブ形成機(カード)にかけてウェブを形成したところ、極めて容易にカーディングすることができ、ニードルパンチ加工を施すことにより不織布を作製することができた。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る方法によれば、未利用資源である微細藻類特にユーグレナから分離したパラミロン粉末を用いて、生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液を効率的に製造することができ、またこのパラミロン溶液を用いて生分解性のフィルムや繊維を簡単に効率的に製造することができる。
また、生分解性フィルムは、高性能であるため、従来のフィルムと同様の用途に用いることができる。
さらに生分解性繊維は、カーディング性に優れているため、単独又は他の植物質繊維と混綿して各種用途の不織布を製造することができ、またエリシター活性作用による消臭・抗菌性の機能や保水・吸水性機能を利用して、養液栽培用育苗、定植灌水マット、農園芸用資材等広範囲の用途に用いることができる。
さらに、使用後は、廃棄処理しても土中で自然に分解し、また容易に粉砕することができるから、天然土壌に混入して再利用することができ、製品の完全リサクル化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加水分解時間とフィルムの物性との関係を示し、(a)は加水分解時間とフィルムの引張強度との関係図、(b)は加水分解時間とフィルムの引張弾性率との関係図である。
【図2】加水分解時間とパラミロン溶液との相対粘度の関係図である。
【図3】パラミロンフィルムとパラミロン/PVA混合フィルムの引張強度と破断伸びを他の生分解性フィルムとを比較した関係図である。
Claims (4)
- 細胞内で(1→3)−β−グルカンを合成・蓄積する微細藻類から分離したパラミロン粉末を0.05g/ml〜0.2g/mlの割合で溶媒に分散し、加水分解により溶解することを特徴とする生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液の製造方法。
- 加水分解時間が36〜120時間である請求項1に記載の生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液の製造方法。
- 請求項1又は2に記載の方法により製造されたことを特徴とする生分解性のフィルム又は繊維用パラミロン溶液。
- 請求項3に記載の生分解性フィルム又は繊維用パラミロン溶液を単独又はポリビニルアルコール水溶液との混合溶液を用いて製造されたことを特徴とする生分解性のフィルム又は繊維。
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- 2003-05-08 JP JP2003130336A patent/JP2004331837A/ja active Pending
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