JP2004331379A - 給紙装置 - Google Patents

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西村義輝
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Abstract

【課題】分離パッド領域内に進入するシート材の振動を抑制して、シート材の分離・給送を確実に行うことのできる給紙装置を提供する。
【解決手段】パッドホルダ48の、給紙ローラ45が回転してきて分離パッド47内に進入する直前の位置に、弾性変形可能な可撓性シート部材51が設けられている。この可撓性シート部材51の弾性力で、給紙ローラ45によって給送されてくる紙7を給紙ローラ45に押しつけることができる。これにより、最上位の紙7を給紙ローラ45の外周面に密着させることができる。したがって、給送される紙7の振動を抑制することができ、紙4を確実にかつ安定して分離・給送することができるようになる。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の給紙装置に用いられ、紙等の画像を記録する記録媒体や画像が記録された紙等の原稿のようなシート材を収容しかつ複数枚のシート材の重送を防止してシート材を1枚ずつ給送する分離パッドを備えた給紙装置の技術分野に属し、特に、分離パッドが給紙ローラに当接されるようになっている給紙装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前述のような画像形成装置の給紙装置においては、収容されているシート材をリフト板で押し上げて最上位のシート材を給紙ローラに当接させた状態で、給紙ローラが回転することにより、例えば最上位のシート材が給送されるようになっている。このとき、複数枚のシート材が重送されるのを防止するため、分離パッドが設けられている。この分離パッドは、給紙ローラによって複数枚のシート材が送られてきたとき、最上位のシート材以外のシート材を摩擦等により分離してこのシート材が給送されるのを阻止して、最上位のシート材だけが給送されるようにしている。
【0003】
このような分離パッドを給紙ローラに当接させている従来の給紙装置として、分離パッドを支持したパッドホルダを回動可能に設け、ばねにより、このパッドホルダを分離パッドが給紙ローラに当接する方向に付勢するようになっている給紙装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特許第3155904号公報(段落番号[0072]、[図1]、[図3]等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の特許文献1に開示されている給紙装置では、ばねにより、分離パッドを給紙ローラに単に圧接させているだけであるので、給紙ローラによって給送されてきたシート材が振動しながら分離パッド領域内に進入するようになる。このため、分離パッドによって重送されてきたシート材を確実に分離して、最上位のシート材を給紙ローラによって給送することが難しくなるおそれが考えられる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、分離パッド領域内に進入するシート材の振動を抑制して、シート材の分離・給送を確実に行うことのできる給紙装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、請求項1の発明の給紙装置は、給紙装置本体に回転可能に設けられ、シート材を給送する給紙ローラと、給紙装置本体に設けられ、前記給紙ローラに当接する分離パッドを支持するパッドホルダと、このパッドホルダを前記給紙ローラに付勢する付勢手段とを少なくとも備えている給紙装置において、前記給紙ローラが前記分離パッド内に進入する直前位置に、弾性変形可能な可撓性シート部材が設けられており、前記給紙ローラによって給送されてくるシート材を、前記可撓性シート部材により前記給紙ローラに押しつけるようになっていることを特徴としている。
また、請求項2の発明は、前記パッドホルダの前記給紙ローラ進入側端部の上面と前記分離パッドの上面との間に段差部が設けられていることを特徴としている。
【0007】
【発明の作用および効果】
このように構成された本発明の給紙装置においては、給紙ローラが回転してきて分離パッド内に進入する直前の位置に、弾性変形可能な可撓性シート部材を設けているので、給紙ローラによって給送されてくるシート材をこの可撓性シート部材の弾性力で給紙ローラに押しつけることができる。これにより、最上位のシート材を給紙ローラの外周面に密着させることができる。したがって、給送されるシート材の振動を抑制することができ、シート材を確実にかつ安定して分離・給送することができるようになる。
また、パッドホルダの給紙ローラ進入側端部の上面と分離パッドの上面との間に段差部を設けているので、この段差部により、可撓性シート部材の上端部が分離パッドの上方に湾曲しても、給紙ローラと分離パッドとの間に噛み込まれるのを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明にかかる給紙装置の実施の形態の第1例を備えている画像形成装置を概略的に示す図である。
【0009】
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、概略的には、露光ユニット2、ロータリ式現像装置等の現像ユニット3、露光ユニット2によって露光されて静電潜像が形成されるとともにこの静電潜像が現像ユニット3からのトナーによって現像されてトナー像が形成される像担持体4、無端状の転写ベルトからなる中間転写媒体5、像担持体4上のトナー像を中間転写媒体5に一次転写する一次転写ユニット6、中間転写媒体5上に一次転写されたトナー像を紙等のシート材である記録媒体(以下、説明の便宜上紙を例に説明する)7に二次転写する二次転写ユニット8、収容された紙7を二次転写ユニット8に給送する給紙装置9、紙7に二次転写されたトナー像を定着する定着ユニット10、および定着ユニット10で定着されて所定の画像が形成された紙7を収容する排紙トレイ11からなっている。
その場合、画像形成装置1には、紙7が給紙装置9から二次転写ユニット8および定着ユニット10を介して排紙トレイ11に搬送する第1搬送路12と、両面画像形成のために、定着ユニット10から排出されかつ片面に定着画像が形成された紙7を他面に二次転写可能に反転して再び二次転写ユニット8に搬送する第2搬送路13とが設定されている。
【0010】
給紙装置9は、紙7をそれぞれ収容する2個の第1および第2カセット14,15を備えており、これらの第1および第2カセット14,15は上下2段に配置されている。そして、第1および第2カセット14,15は、いずれも図1において画像形成装置本体1aに右方から挿入されて装着されるとともに、画像形成装置本体1aから右方へ引き出されて取り外されるようになっている。また、第1および第2カセット14,15は、いずれも図1に実線で示す短縮した状態と図1に二点差線で示す伸張した状態との間で伸縮可能な伸縮カセットとして形成されている。
【0011】
なお、本発明では、カセットはこれらの2つに限定されるものではなく、1つ以上任意の数だけ設けることができる。複数個のカセットを設ける場合は、それらのカセットは上下複数段に配置される。その場合、画像形成装置本体1aに所望の複数個のカセットを最初からその所望の個数に固定して設けることもできるし、また、画像形成装置本体1aに所定数のカセットを配設し、その後に更に1個以上の所望の数だけ増設することもできる。この説明では、説明の便宜上、画像形成装置1が2個の第1および第2カセット14,15を備えているものとする。第1カセット14は画像形成装置本体1aに最初から設けられる本体カセットであり,また、第2カセット15は第1カセット14の下に増設した増設カセットである。その場合、本発明では、第2カセット15が装着される本体増設部も画像形成装置本体1aとする。
【0012】
第1および第2カセット14,15は、それらの深さが異なるだけで、基本的な構成は実質的に互いに同じである。したがって、増設カセットである第2カセット15について説明し、第1カセット14の説明は省略する。
図2は伸張した状態の第2カセット15を示し、(a)は上面図、(b)は下面図であり、また、図3は短縮した状態の第2カセット15を示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
【0013】
図2(a),(b)および図3(a),(b)に示すように、第2カセット15は、カセット本体(本発明の給紙装置本体に相当)16と、カセット延長部17とから構成されている。カセット本体16は、底部16aと、この底部16aの左右両サイドにそれぞれ立設された左右側壁16b,16cと、底部16aの前側(図1において画像形成装置1の右側;図2において下側)に立設された前壁16dとを有している。左側壁16bは所定の間隙をおいて配置される二重側壁からなっている。図示しないが、右側壁16cも左側壁16bと同形状に形成されており、この右側壁16cの場合は左側壁16bの形状と左右対称にされている。
【0014】
また、カセット延長部17は、底部17aと、この底部17aの左右両サイドにそれぞれ立設された左右側壁17b,17cと、底部17aの後側(画像形成装置1の奥側;図2において上側)に立設された後壁17dとを有している。
そして、カセット延長部17の左右側壁17b,17cがそれぞれカセット本体16の対応する左右側壁16b,16cの間隙内に摺動可能に挿入されあるいはこの間隙から引き出されることにより、カセット延長部17がカセット本体16に対して相対移動することで縮小あるいは伸張可能に設けられる。
【0015】
更に、図2(a)および図3(a)に示すようにカセット本体16の後端部には、左右一対のロックレバー18,19がそれぞれ左右方向に移動可能に設けられている。これらのロックレバー18,19は、カセット本体16とカセット延長部17とを伸張状態および短縮状態で互いに相対移動不能にロックするものである。
【0016】
図2(a)に示すように、左側のロックレバー18のロック用突起21が、カセット延長部17に設けられた左側のロック用溝17g,17gに選択的に嵌合可能となっており、また、右側のロックレバー19のロック用突起21が、カセット延長部17に設けられた右側のロック用溝17h,17iに選択的に嵌合可能となっている。
【0017】
図1、図2(a)および図3(a)に示すように、カセット本体16には、紙7の前端を上方に押し上げる金属製のリフト板26が設けられている。リフト板26の後端側の左右側縁には、左右の回動アーム27,28が上方に突出して設けられている。図2(a)に示すように、各回動アーム27,28は、それぞれカセット本体16の左右側壁16b,16cに左右の回転軸29a,29bを中心に回動可能に支持されている。そして、図示しない板ばねにより、リフト板26は常時起き上がり方向に付勢されている。
【0018】
一方、図2(a)に示すようにカセット延長部17には、その左右中心位置に金属製のスライド板30がカセット延長部17の長手方向(前後方向)に延びる左右のガイド31,32に沿ってスライド可能に設けられている。その場合、図2(a),(b)および図3(a),(b)に示すようにカセット延長部17とスライド板30との間に圧縮ばね33が縮設されており、この圧縮ばね33のばね力により、スライド板30が常時後方に付勢されている。
【0019】
このスライド板30の左右中心位置には、紙7の後端を支持する後端ガイド34がカセット延長部17の長手方向に沿って移動可能に立設されている。この後端ガイド34はカセット延長部17の長手方向(前後方向)の任意の位置に調整可能に位置決めされている。その場合、その位置決め機構は従来の給紙カセットに設けられている後端ガイドの位置決め機構と同じ機構を用いることができるので、その説明は省略する。
【0020】
図2(a)および図3(a)に示すように、リフト板26とスライド板30とは左右の連結部材39,40で連結されている。
そして、図4(a)ないし(d)に示すようにリフト板26の繋合用フック43がそれぞれ対応する左右の連結部材39,40のリフト板繋合部41に常時繋合されている。その場合、繋合用フック43とリフト板繋合部41は、連結部材39,40がリフト板26に対して左右方向に相対的に移動可能に繋合される。また、図2(a)および図3(a)に示すように、左右の連結部材39,40のスライド板繋合部42は、スライド板30のアーム30a,30b,30c,30dにそれぞれ設けられた、対応する繋合用溝37,38(図にはアーム30a,30bの繋合用溝は示されていない)に選択的に嵌脱可能になっている(この嵌脱動作については後述する)。その場合、各スライド板繋合部42が対応する繋合用溝内に嵌合することにより、スライド板30と連結部材39,40とが互いに繋合するようになる。
【0021】
このように、スライド板30と連結部材39,40とが互いに繋合することで、リフト板26とスライド板30とが連結部材39,40を介して互いに連結される。これにより、リフト板26の起伏回動に連動して、スライド板30が前後移動するようになっている。
【0022】
したがって、図4(a)ないし(d)に示すように、第2カセット15が伸張状態および短縮状態のいずれであっても、各連結部材39,40の各スライド板繋合部42が対応する繋合用溝37,38内に嵌合した状態で、リフト板26が伏せ方向に回動してカセット本体16の底部16aとほぼ平行な実線で示す伏せ位置にあるときは、スライド板30はこのリフト板26の伏せ方向の回動に連動して後方へ移動して、カセット延長部17の後壁17dに当接する最も後方位置に保持される。
【0023】
また、リフト板26とスライド板30とが連結部材39,40を介して互いに連結されたとき、前述のように圧縮ばね33のばね力でスライド板30が常時後方へ付勢されているので、リフト板26は圧縮ばね33のばね力により伏せ方向に付勢される。しかし、前述したリフト板26を起き上がり方向に付勢する付勢力がこの圧縮ばね33のばね力によるリフト板26の付勢力より大きいので、リフト板26は起き上がり方向に付勢されるようになっている。
【0024】
図4(b)および(d)に示すように、リフト板26が伏せ位置から、リフト板26の起き上がり方向の回動により二点差線で示すように起き上がったとき、リフト板26の後端が前方(これらの図において、右方)に移動すると、繋合用フック43がリフト板繋合部41に繋合していることから、連結部材39,40も、このリフト板26の後端の前方移動に連動して前方へ移動する。そして、図1に示すようにリフト板26の前端部に設けられたパッド44が給紙ローラ45に当接することで、リフト板26の起き上がり方向の回動が停止する。給紙ローラ45は、画像形成装置本体1aにおける給紙装置9部分(本発明の給紙装置本体に相当)に回転軸45aにより回転可能に設けられている。なお、紙7が第2カセット15内にセットされてリフト板26の上にあるときは、最上位置の紙7の前端部が給紙ローラ45に当接することで、リフト板26の起き上がり方向の回動が停止することは言うまでもない。図4(a)ないし(d)には、右側の連結部材40のみが示されている。
【0025】
この連結部材39,40の前方移動により、スライド板30および後端ガイド34が、ともに実線で示す位置から二点差線で示す位置の方へカセット本体16およびカセット延長部17に対して相対的に前方へ移動するようになる。このように、リフト板26の起き上がり方向への回動に連動して、後端ガイド34が前方へ移動することにより、第2カセット15内に収容されている紙7で最上位置の紙7の前端部が後ずさりして位置ずれすることなく給紙ローラ45に確実に捕獲されて、この給紙ローラ45により最上位置の紙7から順に二次転写ユニット8の方へ給送されるようにしている。
【0026】
図2(a)および(b)に示すように、左側の連結部材39は左側のロックレバー18に前後方向に相対的に摺動可能に一体に設けられている。その場合、ロックレバー18はロック動作方向(カセット本体16の左右方向)に移動するようになるが、このロックレバー18の移動時には、連結部材39もロックレバー18と一体に同方向に移動するようになる。また、連結部材39は前述のようにリフト板26の起伏運動に連動してスライド動作方向に移動するが、この連結部材39のスライド動作方向の移動時にはロックレバー18は移動しなく、連結部材39のみが移動するようになる。
【0027】
また、右側の連結部材40も左側の連結部材39の場合と同様に右側のロックレバー19に設けられるとともに、これらのロックレバー19の動作および連結部材40も左側のロックレバー18および連結部材39の動作の場合と同様に動作するようになる。その場合、右側のロックレバー19および連結部材40のロック動作方向は左側のロックレバー18および連結部材39のロック動作方向と左右対称となる。
【0028】
次に、ロックレバー18,19によるカセット本体16とカセット延長部17のロック動作およびロック解除動作と、連結部材39,40によるリフト板26とスライド板30の連結動作および連結解除動作について説明する。
図3(a)および(b)に示すように、第2カセット15が最小に短縮された状態では、カセット延長部17の底部17aの大部分およびスライド板30の大部分がカセット本体16の底部26の下に位置する。このとき、左側のロック用溝17fが左側のロックレバー18のロック用突起21に対向するとともに、右側のロック用溝17hが右側のロックレバー19のロック用突起21に対向する。そして、左側のロックレバー18がロック解除位置から右方向に移動されて、そのロック用突起21が左側のロック用溝17fに嵌合するとともに、右側のロックレバー19が左方向に移動されてそのロック用突起21が右側のロック用溝17hに嵌合することにより、カセット延長部17がカセット本体16に対してロックされ、第2カセット15の短縮状態が保持される。
【0029】
このようにカセット延長部17がカセット本体16に対してロックされた状態では、左側の連結部材39のスライド板繋合部42がスライド板30の溝38に嵌合するとともに、右側の連結部材40のスライド板繋合部42がスライド板30の溝37に嵌合する。したがって、左右の連結部材39,40がスライド板30に連結し、その結果、リフト板26とスライド板30とがスライド板30を介して連結されている。これにより、図4(d)に示すように第2カセット15が短縮された状態で、スライド板30がリフト板26の起伏回動に連動して前後方向に移動可能となる。また、このようにして、ロックレバー18,19によるロック動作と連結部材39,40による連結動作とが互いに連動して行われる。
【0030】
第2カセット15を伸張させるために、左側のロックレバー18がロック状態から左方向に移動されるとともに右側のロックレバー19が右方向に移動される。これにより、左側のロック用突起21が左側のロック用溝17fから離脱するとともに、右側のロック用突起が右側のロック用溝17hから離脱すると、カセット延長部17がカセット本体16に対してロック解除され、第2カセット15の伸張可能な状態となる。
【0031】
このように左右のロックレバー18,19が移動されて各ロック用突起が各ロック用溝から離脱した状態では、左右の連結部材39,40も左右のロックレバー18,19と一体に移動するので、左右の連結部材39,40のスライド板繋合部42がスライド板30の溝38,37から離脱する。したがって、スライド板30は左右の連結部材39,40から連結解除されて連結部材39,40およびリフト板26に対して前後方向に相対移動可能となる。この状態で、カセット延長部17がカセット本体16から引き出されることで、第2カセット15が伸張される。また、このようにして、ロックレバー18,19によるロック解除動作と連結部材39,40による連結解除動作とが互いに連動して行われる。
【0032】
図2(a)および(b)に示すように、第2カセット15が最大に伸張された状態では、カセット延長部17の底部17aの大部分およびスライド板30の大部分がカセット本体16の底部26から突出する。このとき、左側のロック用溝17gが左側のロックレバー18のロック用突起21に対向するとともに、右側のロック用溝17iが右側のロックレバー19のロック用突起21に対向する。そして、左側のロックレバー18が右方向に移動されて、そのロック用突起21が左側のロック用溝17gに嵌合するとともに、右側のロックレバー19が左方向に移動されてそのロック用突起21が右側のロック用溝17iに嵌合することにより、カセット延長部17がカセット本体16に対してロックされ、第2カセット15の伸張状態が保持される。
【0033】
カセット延長部17がカセット本体16に対してロックされた状態では、左側の連結部材39のスライド板繋合部42がスライド板30のアーム30bの溝に嵌合するとともに、右側の連結部材40のスライド板繋合部42がスライド板30のアーム30aの溝に嵌合する。したがって、左右の連結部材39,40がスライド板30に連結され、その結果、リフト板26とスライド板30とがスライド板30を介して連結される。これにより、図4(b)に示すように第2カセット15が伸張された状態で、スライド板30がリフト板26の起伏回動に連動して前後方向に移動可能となる。
【0034】
図2(a),(b)および図3(a),(b)に示すように、カセット本体16には、紙7の左右側縁をその左右幅の大きさに応じてガイドする紙幅調整機構57が設けられている。この紙幅調整機構57は、左右のL字状のサイドガイド58,59とサイドレジ調整板60とを備えている。
【0035】
図5はリフト板のパッドと給紙ローラとの当接状態を示す図、図6(a)は図5におけるVI部分の部分拡大図、図6(b)は図6(a)においてパッドホルダの断面をとった状態で示す図、図7(a)は分離パッドを支持したパッドホルダの斜視図、図7(b)はカセット本体におけるパッドホルダの取付部の斜視図、図8(a)はパッドホルダをカセット本体に取り付けた状態を示す斜視図、図8(b)は図8(a)において矢印VIIIB方向から見た図である。
【0036】
図5および図6(a)に示すように、ゴムパッド等の弾性変形可能なパッドからなる平板状の分離パッド47が給紙ローラ45に当接するリフト板26のパッド44より給紙ローラ45の回転方向下流側に配設されている。この分離パッド47は、給紙ローラ45の図において最下点より給紙ローラ45の回転方向下流側で当接するようにされている。その場合、給紙ローラ45と当接する分離パッド47の平面の方向は、分離パッド47が当接する給紙ローラ45の当接位置での接線方向となるように設定されている。
また、パッドホルダ48がカセット本体16に、給紙ローラ45の回転中心に向かう方向にスライド可能に設けられている。そして、このパッドホルダ48の上面に形成された溝部48aの底面に、分離パッド47が貼付されている。
【0037】
図9(a)に示すように、溝部48aは、底が比較的浅い浅底溝部48aと底が比較的深い深底溝部48aとから構成されている。これらの浅底溝部48aと深底溝部48aはともに、それらの左右方向(つまり、給紙ローラ45の軸方向)の長さが給紙ローラ45の軸方向長さより大きく設定されている。そして、分離パッド47が溝部48aに支持された状態では、深底溝部48aに対向する分離パッド47の部分47aが溝部48aの底部から離間してパッドホルダ48に対して浮いた状態となる。
【0038】
また、第2カセット15が画像形成装置本体1aに装着されたときに、深底溝部48aの給紙ローラ回転方向の中心Aと、給紙ローラ45が分離パッド47に接触するニップ部の給紙ローラ回転方向の中心Bとが給紙ローラ45の一径方向直線(つまり、ニップ部の中心Bを通る給紙ローラ45の法線)α上となるように設定されている。もちろんこれに限定されることはなく、中心Aと中心Bとは給紙ローラ45の一径方向直線α上になくてもよい。
【0039】
図7(a)に示すように、パッドホルダ48の左側壁48bには、突条の動作ガイド部48cとこの動作ガイド部48cに隣接して抜け止めフック部48dが設けられている。突条の動作ガイド部48cは、パッドホルダ48がカセット本体16に取り付けられたとき、給紙ローラ45の回転中心に向かう方向へ延設されている。つまり、動作ガイド部48cは、分離パッド47と給紙ローラ45とのニップ部の中心Bを通る給紙ローラ45の法線α上に配設されている。また、抜け止めフック部48dは、動作ガイド部48cに可能な限り近接して設けられている。図7(a)には図示しないが、パッドホルダ48の右側壁にも、左側の動作ガイド部48cと同様の動作ガイド部が動作ガイド部48cと左右対称に設けられている。
【0040】
一方、図7(b)に示すようにカセット本体16のパッドホルダ取付部には、パッドホルダ48が挿入されて取り付けられる取付用凹部16eが設けられている。この取付用凹部16eの右側壁16fには、直線状のガイド溝16gが形成されており、このガイド溝16gは給紙ローラ45の回転中心に向かう方向に延設されている。ガイド溝16gには、パッドホルダ48の右側の動作ガイド部が摺動可能に嵌合されるようになっている。また、図8(b)に示すように、取付用凹部16eの左側壁16jにも、右側と同様に、直線状のガイド溝16kが右側のガイド溝16gと左右対称に設けられている。このガイド溝16kには、左側の動作ガイド部48cが摺動可能に嵌合されるようになっている。
【0041】
そして、パッドホルダ48は、左側の動作ガイド部48cが対応するガイド溝16kに嵌合されるとともに右側の動作ガイド部が対応するガイド溝16gに嵌合されて、これらの動作ガイド部がそれぞれガイド溝16k,16gに沿ってガイドされながらスライドすることで、取付用凹部16e内に挿入されるようになる。したがって、パッドホルダ48は、図6(a)および図8(b)に示すように、カセット本体16に対して給紙ローラ45の回転中心に向かうスライド方向βに往復スライド可能となっている。
【0042】
また、図7(a)に示すように、パッドホルダ48の左側壁48bには、動作ガイド部48cに隣接して抜け止めフック部48dが設けられている。この抜け止めフック部48dは、パッドホルダ48の左側壁48bに動作ガイド部48cと平行に延設された弾性腕部48eの先端に設けられている。抜け止めフック部48dはその先端側にガイドテーパ部48dとこのガイドテーパ部48dに連続して形成された係止部48dとを有している。その場合、係止部48dは、弾性腕部48eにほぼ直角に、この係止部48dが設けられている左側壁と同方向の左方に突出している。図7(a)には図示しないが、パッドホルダ48の右側壁にも、左側の抜け止めフック部48dおよび弾性腕部48eと同様の抜け止めフック部および弾性腕部がそれらと左右対称に設けられている。
【0043】
一方、取付用凹部16eの右側壁16fには、抜け止めフック係合部16hがガイド溝16gに隣接して形成されており、この抜け止めフック係合部16hには、右側の抜け止めフック部の係止部が係合可能となっている。更に、取付用凹部16eの右側壁16fには、係合解除用凹部16iが抜け止めフック係合部16hの上方に位置して設けられている。この係合解除用凹部16iは、パッドホルダ48が取付用凹部16eの取り付けられたとき、パッドホルダ48の右側の弾性腕部が対向するようになっている。図8(b)に示すように、取付用凹部16eの左側壁16jにも、右側と同様に、左側の抜け止めフック部48dの係止部48dが係合可能な抜け止めフック係合部16m、左側の弾性腕部48eが対向する係合解除用凹部16nが、それぞれ右側のそれらと左右対称に設けられている。なお、これらの係合手段および係合部は、必ずしもパッドホルダ48の左右両側壁に設ける必要はなく、パッドホルダ48の左右両側壁の少なくとも一方に設けるようにすればよい。
【0044】
更に、図6(a)および(b)に示すように、パッドホルダ48が取付用凹部16eの取り付けられたとき、このパッドホルダ48を給紙ローラ45の方へ常時付勢する圧縮ばね(本発明の付勢手段に相当)49が、パッドホルダ48とカセット本体16との間に縮設されている。この圧縮ばね49は、パッドホルダ48にガイド部48cと平行に延設されているスプリングガイド48f内に保持される。したがって、圧縮ばね49はパッドホルダ48をこのパッドホルダ48のスライド方向βと同じ付勢方向γに付勢するようになっている。
【0045】
そして、パッドホルダ48は分離パッド47を上にしかつ圧縮ばね49をスプリングガイド48f内に保持させた状態で取付用凹部16e内に上方から挿入される。このとき、左側の動作ガイド部48cが左側のガイド溝16kに嵌合されるとともに右側の動作ガイド部が右側のガイド溝16gに嵌合されてこれらの動作ガイド部が対応するガイド溝16gにガイドされ、かつ圧縮ばね49が圧縮されながら、パッドホルダ48が取付用凹部16e内に挿入されるようになる。
【0046】
パッドホルダ48が取付用凹部16e内に所定量挿入されると、左側の抜け止めフック部48dのガイドテーパ部48dが抜け止めフック係合部16mに当接するとともに右側の抜け止めフック部のガイドテーパ部が抜け止めフック係合部16hに当接する。その後、パッドホルダ48が取付用凹部16e内に更に挿入されると、左右のガイドテーパ部により、左右の弾性腕部が内側に撓む。そして、左右の抜け止めフック部がそれぞれ抜け止めフック係合部16m,16hを通過すると、撓んだ左右の弾性腕部はそれらの弾性復元力で元に戻る。これにより、左右の抜け止めフック部の係止部がそれぞれ抜け止めフック係合部16m,16hに係合可能となる。
【0047】
最後に、パッドホルダ48から手を離すと、圧縮ばね49のばね力でパッドホルダ48が若干上方に移動し、図8(a)に示すように左右の抜け止めフック部の係止部がそれぞれ抜け止めフック係合部16m,16hに係合し(図には、左側の抜け止めフック部48dの係止部48dが抜け止めフック係合部16mに係合した状態のみが示されている)、パッドホルダ48のそれ以上の上方への移動が阻止される。つまり、パッドホルダ48が取付用凹部16eから抜け止めされる。こうして、パッドホルダ48が取付用凹部16e内に嵌合されて取り付けられる。
【0048】
取付用凹部16eに取り付けられたパッドホルダ48を取り外すためには、左右の係合解除用凹部16n,16iに指を入れて、左右の弾性腕部を内側に押圧する。すると、左右の弾性腕部がそれぞれ内側に撓んで、左右の係止部がそれぞれ対応する抜け止めフック係合部16m,16hから外れ、パッドホルダ48が圧縮ばね49のばね力で上方に移動する。これにより、パッドホルダ48が取付用凹部16eから簡単に取り外される。
【0049】
そして、パッドホルダ48が取付用凹部16eに取り付けられた第2カセット15が画像形成装置本体1aに装着されたとき、パッドホルダ48の分離パッド47が給紙ローラ45の外周面に当接するとともに、給紙ローラ45がパッドホルダ48を圧縮ばね49のばね力に抗して押圧するようになる。したがって、第2カセット15の画像形成装置本体1aへの装着時には、圧縮ばね49のばね力でパッドホルダ48が給紙ローラ45をその回転中心方向に向かって押圧している状態となる。これにより、図9(a)に示すように分離パッド47が給紙ローラ45の外周面に当接してこの給紙ローラ45を押圧するので、分離パッド47は深底溝部48a内に撓むようになる。
【0050】
そして、給紙ローラ45の回転による紙7の給送時に、紙7と分離パッド47との間の摩擦抵抗により、ゴム等の弾性材からなる分離パッド47が拘束されつつ歪もうとする。しかし、分離パッド47の、深底溝部48aに対向しかつ給紙ローラ45との当接ニップ部である部分が、深底溝部48aの底面に貼付されていないことから、分離パッド47のこの部分は自由に弾性的に伸び変形するようになる。これにより、分離パッド47の拘束的な歪みが抑制される。したがって、分離パッド47の底面全部を溝部48aの底面に貼付される場合に生じやすい分離パッド47の歪みによる微小振動が抑制され、その微小振動に伴う音の発生が防止される。特に、給紙ローラ45で給送される記録媒体がOHPシートである場合には、OHPシートと分離パッド47との摩擦抵抗が大きいため、分離パッド47の拘束的な歪みがより効果的に抑制され、微小振動およびそれによる音の発生がより確実に防止されるようになる。しかも、深底溝部48aに対向する分離パッド47の底面以外の分離パッド47の底面が浅底溝部48aの底面に貼付されているので、分離パッド47の底面全体が浅底溝部48aの底面に貼付されない場合に比べて、給紙ローラ45の回転による紙7の給送時に、分離パッド47がパッドホルダ48に対して相対移動しないので、紙7を確実にかつ安定して給送することができるようになる。
【0051】
更に、図10(a)および(b)に示すように、パッドホルダ48の後面位置、つまり給紙ローラ45が回転してきて分離パッド47内に進入する直前の位置には、矩形状にPETシート等の腰のある弾性変形可能な可撓性シート部材51が貼付されている。この可撓性シート部材51は、パッドホルダ48の左右幅の全副にわたって設けられているとともに、溝部48aを画成するパッドホルダ48の後端縁部48gより高く上方に突出している。これにより、図1に示すように第2カセット15が画像形成装置本体1aの正規位置に装着された状態では、図10(c)に示すように可撓性シート部材51の上端部が給紙ローラ45の回転方向下流側になびくように弾性的に湾曲して、この上端部の一部が分離パッド47の上方に位置するようになっている。
更に、パッドホルダ48の後端縁部48gには、その上面と分離パッド47の上面との高さの差である段差部48gが設けられている。この段差部48gにより、図10(c)に示すように可撓性シート部材51の上端部が分離パッド47の上方に湾曲しても、給紙ローラ45と分離パッド47との間に噛み込まれるのを防止している。
【0052】
そして、第2カセット15が画像形成装置本体1aに挿入されていくと、図10(c)に示すように可撓性シート部材51が給紙ローラ45の外周面に当接する。そして、第2カセット15が画像形成装置本体1aに更に挿入されて、図1に示すように第2カセット15が画像形成装置本体1aの正規位置に装着されると、可撓性シート部材51の上端部が給紙ローラ45の回転方向下流側になびくように湾曲して、この上端部の一部が分離パッド47の上方に位置する。
【0053】
この状態で、給紙ローラ45が回転して紙7の給送が開始されると、紙7は分離パッド7の方へ送られてくる。そして、紙7の前端部が分離パッド7の領域に進入する直前に、可撓性シート部材51の弾性力で給紙ローラ45の方へ押しつけられる。以後、紙7の前端部から中央部を経て後端部が順次可撓性シート部材51で給紙ローラ45の方へ押しつけられる。これにより、最上位の紙7が給紙ローラ45の外周面に密着され、この紙7の振動が抑制される。
【0054】
このように構成されたこの第1例の給紙装置においては、パッドホルダ48の、給紙ローラ45が回転してきて分離パッド47内に進入する直前の位置に、弾性変形可能な可撓性シート部材51を設けているので、給紙ローラ45によって給送されてくる紙7をこの可撓性シート部材51の弾性力で給紙ローラ45に押しつけることができる。これにより、最上位の紙7を給紙ローラ45の外周面に密着させることができる。したがって、給送される紙7の振動を抑制することができ、紙4を確実にかつ安定して分離・給送することができるようになる。
また、パッドホルダ48の給紙ローラ進入側端部の上面と分離パッド47の上面との間に段差部48gを設けているので、この段差部48gにより、可撓性シート部材51の上端部が分離パッド47の上方に湾曲しても、給紙ローラ45と分離パッド47との間に噛み込まれるのを防止することができる。
【0055】
更に、パッドホルダ48の左側壁48bに設けられた抜け止めフック部48dがカセット本体16の抜け止めフック係合部16mに係合し、かつ、右側壁に設けられた抜け止めフック部がカセット本体16の抜け止めフック係合部16hに係合することで、パッドホルダ48がカセット本体16に着脱可能に取り付けられる。これにより、給紙ローラ45の回転で、パッドホルダ48がカセット本体16とのガタにより連れ回りをしようとしても、抜け止めフック部がパッドホルダ48の左右側壁に設けられているため、これらの抜け止めフック部はカセット本体16から外れ難い。したがって、分離パッド47を安定して支持することができるようになる。
更に、パッドホルダ48がカセット本体16にスライド可能に取り付けられるので、パッドホルダ48のカセット本体16への取付が簡単になる。
【0056】
更に、パッドホルダ48が給紙ローラ45の回転中心に向かってスライドするようになるので、パッドホルダ48に支持されている分離パッド47が給紙ローラ45の径方向(法線方向)に安定して当接するようになる。したがって、分離パッド47による紙7の分離を安定して行うことができるとともに、給紙ローラ45による紙7の給送を1枚毎に確実に行うことができる。
更に、パッドホルダ48の左右方向に突出した抜け止めフック部がカセット本体16に係合するため、給紙ローラ45の回転でパッドホルダ48が連れ回りしようとしても、パッドホルダ48とカセット本体16との係合がより一層外れ難くなる。したがって、分離パッド47を一層安定しかつより確実に支持することができるようになる。
【0057】
更に、パッドホルダ48の左右側壁に動作ガイド部が設けられ、この動作ガイドによりパッドホルダ48がそのスライド方向にガイドされるため、パッドホルダ48をより安定してスライドさせることができるとともに、パッドホルダ48の連れ回りをより効果的に抑制することができる。
更に、パッドホルダ48が圧縮ばね49で常時スライド方向に付勢されることで、分離パッド47が給紙ローラ45の外周面に当接される。これにより、圧縮ばね49のばね力を効率よく利用することができる。
【0058】
図9(b)は本発明の給紙装置の実施の形態の第2例を示す、図9(a)と同様の部分拡大図である。なお、本発明の実施の形態の各例に関する以下の説明において、その例より前に記載された例と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
【0059】
前述の第1例の第2カセット15では、分離パッド47が支持されるパッドホルダ48の溝部48aが浅底溝部48aと深底溝部48aとから構成されているが、この第2例の第2カセット15では、図9(b)に示すように、溝部48aが底の深い溝からなっている深底溝部とされている。この第2例の溝部48aの深さは、第1例の深底溝部48aの深さと同じまたはほぼ同じに設定されている。
【0060】
この第2例の溝部48aの底面には、平板状のスペーサ50が貼り付けられている。このスペーサ50の厚みは、第1例の深底溝部48aと浅底溝部48aの深さの差と同じまたはほぼ同じに設定されている。また、スペーサ50には開口50aが形成されており、この開口50aの周縁形状は、第1例の深底溝部48aの周縁形状と同じまたはほぼ同じに設定されている。したがって、分離パッド47が溝部48aに支持された状態では、開口50aに対向する分離パッド47の部分47bが溝部48aの底部から離間してパッドホルダ48に対して浮いた状態となる。
この第2例の給紙装置の他の構成は前述の第1例の給紙装置と同じである。また、第2例の給紙装置の作用効果も第1例の作用効果と同じである。
【0061】
なお、前述の例では、本発明の給紙装置を伸縮カセットを用いた給紙装置に適用しているが、本発明の給紙装置は従来一般的な伸縮しない給紙カセットを用いた給紙装置にも適用することができる。また、本発明の給紙装置は給紙カセットを用いない従来一般的な給紙装置にも適用することができる。この場合には、本発明の給紙装置本体は、画像形成装置本体の給紙装置部分のみに相当する。
また、前述の例では、紙等の記録媒体7を転写ユニット8に給送する給紙装置について説明しているが、画像が記録された紙等の原稿を画像読取ユニットに給送する給紙装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置の実施の形態の第1例が用いられている画像形成装置を概略的に示す図である。
【図2】伸張状態のカセットを示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
【図3】短縮状態のカセットを示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
【図4】リフト板とスライド板との連結および連動動作を説明し、(a)は伸張状態での連結を説明する図、(b)は伸張状態での連動動作を説明する図、(c)は短縮状態での連結を説明する図、(d)は短縮状態での連動動作を説明する図である。
【図5】リフト板のパッドと給紙ローラとの当接状態を示す図である。
【図6】(a)は図5におけるVI部分の部分拡大図、(b)は(a)においてパッドホルダの断面をとった状態で示す図である。
【図7】(a)は分離パッドを支持したパッドホルダの斜視図、(b)はカセット本体におけるパッドホルダの取付部の斜視図である。
【図8】(a)はパッドホルダをカセット本体に取り付けた状態を示す斜視図、(b)は(a)において矢印VIIIB方向から見た図である。
【図9】(a)は第1例における分離パッドと給紙ローラとの当接部の部分拡大図、(b)は本発明の実施の形態の第2例を示す、(a)と同様の部分拡大図である。
【図10】本発明の分離パッドおよびPETシートが設けられたパッドホルダを示し、(a)は図7(a)と同様のパッドホルダの斜視図、(b)は(a)におけるXB方向から見た図、(c)はPETシートの挙動を説明する図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、1a…画像形成装置本体、1b…内壁面、1c…カセット挿入引出口、2…露光ユニット、3…現像ユニット、4…像担持体、5…中間転写媒体、6…一次転写ユニット、7…記録媒体(紙)、8…二次転写ユニット、9…給紙装置、10…定着ユニット、11…排紙トレイ、12…第1搬送路、13…第2搬送路、14…第1カセット、15…第2カセット、16…カセット本体、16e…取付用凹部、16g,16k…ガイド溝、16m,16h…抜け止めフック係合部、17…カセット延長部、26…リフト板、44…パッド、45…給紙ローラ、47…分離パッド、48…パッドホルダ、48a…溝部、48a…浅底溝部、48a…深底溝部、48c…動作ガイド部、48d…抜け止めフック部、48d…係止部、48e…弾性腕部、49…圧縮ばね、50…スペーサ、57…紙幅調整機構、50a…開口、51…可撓性シート部材

Claims (2)

  1. 給紙装置本体に回転可能に設けられ、シート材を給送する給紙ローラと、給紙装置本体に設けられ、前記給紙ローラに当接する分離パッドを支持するパッドホルダと、このパッドホルダを前記給紙ローラに付勢する付勢手段とを少なくとも備えている給紙装置において、
    前記給紙ローラが前記分離パッド内に進入する直前位置に、弾性変形可能な可撓性シート部材が設けられており、前記給紙ローラによって給送されてくるシート材を、前記可撓性シート部材により前記給紙ローラに押しつけるようになっていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記パッドホルダの前記給紙ローラ進入側端部の上面と前記分離パッドの上面との間に段差部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014055071A (ja) * 2013-12-26 2014-03-27 Kyocera Document Solutions Inc シート材給送装置及び画像形成装置

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