JP2004331090A - 画像形成装置の梱包装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リサイクルが可能で輸送中に画像形成装置を傷つけたり損傷させたりすることのない梱包装置を提供する。
【解決手段】保護カバー16で覆った画像形成装置を梱包装置10のキャスタ付き台車11上に載置する。保護カバー16の対角線上の2つの角部には連結手段18,18が装着されている。各連結手段18,18をキャスタ付き台車11のパイプ製格子のコーナーポスト(縦枠)に連結し、保護カバー16をキャスタ付き台車11に連結する。これにより、画像形成装置の移動を防ぐ。画像形成装置の納品後、キャスタ付き台車11及び保護カバー16は回収され、再使用される。
【選択図】 図1
【解決手段】保護カバー16で覆った画像形成装置を梱包装置10のキャスタ付き台車11上に載置する。保護カバー16の対角線上の2つの角部には連結手段18,18が装着されている。各連結手段18,18をキャスタ付き台車11のパイプ製格子のコーナーポスト(縦枠)に連結し、保護カバー16をキャスタ付き台車11に連結する。これにより、画像形成装置の移動を防ぐ。画像形成装置の納品後、キャスタ付き台車11及び保護カバー16は回収され、再使用される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置を梱包して運搬・納品するための梱包装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−264815号公報
従来、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置はダンボール等の梱包材により梱包してユーザの元へと納品されていた。このような従来の梱包材は、ユーザの元で開梱された後はユーザによって保存されるか、不要な場合は廃棄物として処理されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年では省資源に対応するため画像形成装置の梱包材についてもリサイクルが要求されている。ところが、従来のダンボール等の梱包材は耐久性が低く、新品装置の納品に繰り返して使用するには適さなかった。
【0004】
また、従来の梱包材は機種ごとに異なる形状や大きさに合わせて梱包材を用意しなければならず、設計や管理が面倒でコスト上昇の要因ともなってしまう。
そこで、パレットあるいは特許文献1に記載されたような台車に画像形成装置を搭載して運搬・納品することが考えられる。パレットや台車は再利用が可能であり、また異なる形状・サイズの装置を搭載することも可能ではあるが、単にパレットや台車に画像形成装置を搭載したのでは安定が悪く、輸送中の画像形成装置を傷つけたり損傷させたりする恐れがあるという問題があった。
【0005】
本発明は、従来の画像形成装置の梱包・納品に関わる上述の問題を解決し、リサイクルが可能で輸送中に画像形成装置を傷つけたり損傷させたりすることのない梱包装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、本発明により、画像形成装置を梱包して納品するための梱包装置において、画像形成装置を積載するキャスタ付き台車と、画像形成装置を覆う保護カバーと、該保護カバーを前記キャスタ付き台車に連結させる連結手段とを有することにより解決される。
【0007】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が、前記保護カバーの角部に装着されることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が、前記保護カバーの対角線上に位置する2つの角部に装着されることを提案する。
【0008】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が、前記保護カバーの4つの角部に装着されることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段は、前記キャスタ付き台車に連結される先端部にフック部を有することを提案する。
【0009】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が、前記保護カバーに支持されていることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が、前記保護カバーに着脱可能に構成されていることを提案する。
【0010】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段を前記保護カバーに装着するための連結手段装着部が、同じ高さに設けられた2つを対として、複数対設けられていることを提案する。
【0011】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記複数対の連結手段装着部は、各対の2つの連結手段装着部間の距離が異なるものが含まれることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、各対の2つの連結手段装着部が補強部材により連結されていることを提案する。
【0012】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が長さ調節可能なことを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記保護カバーと前記キャスタ付き台車とを連結した当初の前記連結手段の長さを維持する連結手段長さ維持機構を備えることを提案する。
【0013】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段は、前記キャスタ付き台車との連結をワンアクションで解除する、連結解除手段を有することを提案する。
【0014】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、各連結手段は、その連結手段が装着された角部に最も近い前記縦枠のコーナーのポストに連結されることを提案する。
【0015】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、各角部に連結された前記連結手段は、前記角部とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させることを提案する。
【0016】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーは梱包される画像形成装置の4面に対応して4面に分割形成され、該4面の保護カバーを画像形成装置の4面に当接させるとともに、前記4面の保護カバーのうちの少なくとも2面の両端部に前記連結手段が装着され、各連結手段は、連結手段が装着された保護カバー各面とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させることを提案する。
【0017】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、2本の連結手段を前記保護カバーの対向する2面に掛け、各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させることを提案する。
【0018】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、4本の連結手段を前記保護カバーの4面に掛け、各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させることを提案する。
【0019】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段の長さが同一であることを提案する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、画像形成装置を梱包する梱包装置の一実施例を示す斜視図である。この図に示す梱包装置10は、キャスタ付き台車11と保護カバー16とから構成される。
【0021】
図2に示すように、キャスタ付き台車11は、左右のパイプ格子12a,bと後ろ側のパイプ格子12cからなるロールケージ12、底板13、キャスタ14及び基枠15を有している。底板11は基枠19上に載置され、適宜な手段で基枠19に固定されている。ロールケージ12は底部を基枠19に固定して立設されている。キャスタ14は、基枠19の4隅の下面に固定されている。
【0022】
図3に示すように、四角い筒状に形成された保護カバー16の上端の2ヶ所の角部(対角線上の角部)には、三角状の耳部(連結手段装着部)17が設けられており、この耳部17に連結手段18が装着されている。保護カバー16は、画像形成装置(図示せず)に被せ、画像形成装置を覆って保護するとともに、連結手段18により保護カバー16をロールケージ12に連結することにより、納品搬送時に画像形成装置がキャスタ付き台車11の底板13上で動かない(位置ずれしない)ように保持する機能を果たす。
【0023】
連結手段18は、先端にフックを有しており、そのフックをロールケージの縦パイプに引っ掛けて、保護カバー16をロールケージ12に連結する。図3に示す例では、四角い筒状の保護カバー16の対角線上に設けた2つの連結手段18を有しており、これを図1に示すように、例えば1つの連結手段18を左手前角部(左側パイプ格子12aの前側)の縦パイプに連結し、もう一つの連結手段18を右後角部(右側パイプ格子12bの奥側の縦パイプ、あるいは後面パイプ格子12cの右端の縦パイプでも良い)に連結する。連結の仕方は一例であり、別の向き:角度で連結する(他の縦パイプに連結する)こともできる。
【0024】
本実施例における連結手段18は、その一端が保護カバー16の耳部に装着されていることにより、保護カバー16と一体に(別体ではなく保護カバー16に支持されて)設けられている。これにより、連結手段18の管理が容易であり、連結手段18を紛失したりすることがない。
【0025】
図4は、連結手段の別例を示す斜視図及び一部拡大図である。この図に示す連結手段18Bは、長さ調節可能に設けられている。図ではひも状の連結手段がゴムのように伸び縮みする様子で描かれているが、ベルト状連結手段をバックル等の適宜な手段により長さ調節可能に設けることもできる。また、金属棒(金属製連結手段)をターンバックルなどにより長さ調節可能とすることも可能である。連結手段の態様と長さ調節を行う機構は例示したものに限らず任意である。連結手段の長さ調節が可能なことにより、画像形成装置の大きさや形状が異なる場合でも対応することができ、保護カバー16とロールケージ12とを容易に連結することができる。
【0026】
図5は、保護カバーの構成が異なる第2実施例を示す平面図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
本実施例の保護カバー16Bは、連結手段18を4つ備えている。各連結手段18の先端にはフックが設けられている。4つの連結手段18は、四角形の筒状をした保護カバー16Bの4つの角部に装着されている。各連結手段18は、ロールケージ12の最も近いコーナー(角部)のポスト(各パイプ格子12a,b,cの両端部の縦パイプ)に連結されている。このような連結方法によれば、連結手段18の長さを最短とすることができ、部材コストを低減させることができる。
【0027】
図6は、梱包方法の別例を示す平面図である。この図において、4つの連結手段18は全て同じ長さになっている。初めから同じ長さの連結手段を4つ用いても良いし、図4で説明したような長さ調節可能な連結手段を用いて長さが同じになるように調節しても良い。そして、その同じ長さの連結手段18により、画像形成装置1を内部に収めた保護カバー16Bの4つの角部を、コの字形をしたロールケージ12の4隅のコーナーのポストに連結したものである。本例の場合、保護カバー16B(画像形成装置1)とロールケージ12との間でテンションが均等に保たれるため、より安定して画像形成装置1を保持することができる。
【0028】
図7は、保護カバーの構成が異なる第3実施例を示す斜視図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
本実施例の保護カバー16Cは、連結手段18が一体に設けられておらず、連結手段が着脱可能に構成されたものである。その連結手段を装着するために、保護カバーにはフック装着部19が取り付けられている。連結手段18Cは、両端部にフックが設けられ、一方のフックを保護カバーのフック装着部19に装着し、他方のフックをロールケージ12のパイプに装着することで、保護カバー16Cとロールケージ12とを連結する。
【0029】
本例では、保護カバーの一面に6個ずつのフック装着部19が設けられている。同一面の6個のフック装着部19は、符号19aあるいは19bを付したように、同じ高さにある2つがペアをなしており、保護カバーの一面に3対の(異なる高さに設けられた3対の)フック装着部19が設けられている。また、保護カバー各面の上中下3段(3対)のフック装着部19のペアは、上中下3段がそれぞれ同じ高さに設けられている。すなわち、右側面のペア19aと前面のペア19bは下段のペアであり、これは同じ高さになっている。図で見えない他の2面に設けられた下段のフック装着部19のペアも当然同じ高さである。中段のペアは中段のペア同士同じ高さに設けられる。上段のペアは上段のペア同士が同じ高さに設けられる。フック装着部19の数を増やし4段以上とした場合も同様である。さらに、保護カバーの同一面において、フック装着部19の各ペアごとに水平方向の位置及びペアの間隔が異なるように設けられている。
【0030】
このように、保護カバーの各面ごとに、高さと水平方向の位置及び間隔が互いに異なる複数ペア(図示例では3対)のフック装着部19を設け、これに着脱可能な連結手段18Cを装着し、ロールケージ12と連結することで、搭載する画像形成装置の大きさや形状が異なる場合でも、適切な個所のフック装着部19に連結手段を装着することで、搭載する画像形成装置に最適な張力を与えてしっかりと固定保持することができる。
【0031】
図8は、保護カバーの構成が異なる第4実施例を示す斜視図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
この図に示す保護カバー16Dは、フック装着部19の各ペアごとに、各ペアの両側のフック装着部19を補強部材20により連結してある。これ以外は図7の保護カバー16Cと同様である。連結手段18Cも同じものを使用する。
【0032】
本例の保護カバー16Dは、各ペアの両側のフック装着部19を補強部材20により連結したことにより、保護カバーを補強するとともに、保護カバー16Dをロールケージ12に連結した際の保護カバー及び内部の画像形成装置に加わる荷重(負荷)を分散させることができる。そのため、搭載した画像形成装置をより安定して保持するとともに、搭載した画像形成装置の破損・損傷を防ぐことができる。図9に、画像形成装置を保護カバー16Dで覆い、キャスタ付き台車11に搭載した状態を示す。この状態で、保護カバー16Dのフック装着部19(図8参照)とロールケージ12とを連結手段18C(図7)で連結して画像形成装置を固定保持する。
【0033】
図10は、保護カバーの構成が異なる第5実施例を示す平面図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
上記の各実施例では、保護カバー16の角部に装着された連結手段18を、その角部に近いコーナーのポスト(ロールケージ12の3面のパイプ格子12a〜cの両端部の縦枠)に連結させていた。
【0034】
一方、本実施例では、保護カバー16の角部に装着された連結手段18を、その角部とは反対側の面のコーナーのポスト連結させている。これについて図10を参照して説明する。
【0035】
図10において、図の下側がキャスタ付き台車の前部(前面)、図の上側がキャスタ付き台車の後部(後面)である。そして、図10(a)に示す例では、保護カバー16Eの前面の両端角部に連結手段18−1及び18−2が装着されている。また、保護カバー16Eの後面の両端角部に連結手段18−3及び18−4が装着されている。そして、左前側角部に装着した連結手段18−1は左後側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結する。右前側角部に装着した連結手段18−2は右後側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結する。左後側角部に装着した連結手段18−3は左前側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結する。右後側角部に装着した連結手段18−4は右前側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。
【0036】
図10(b)に示す例では、保護カバー16Eの右側面の両端角部に連結手段18−5及び18−6が装着されている。また、保護カバー16Eの左側面の両端角部に連結手段18−7及び18−8が装着されている。そして、右後側に装着した連結手段18−5は左後側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結する。右前側に装着した連結手段18−6は左前側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結する。左後側に装着した連結手段18−7は右後側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結する。左前側に装着した連結手段18−8は右前側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。
【0037】
図10(c)に示す例は、図10(a)と図10(b)のものを合わせた形態となっており、保護カバー16Eの4つの角部に装着した8本の連結手段18−1〜18−8を図10(a)及び図10(b)で説明したように、それぞれ反対側の面のコーナーポスト連結させたものである。
【0038】
このように、保護カバー16Eの角部に装着された連結手段18を、その角部とは反対側の面のコーナーポストに連結させることにより、荷重が保護カバーの角部だけに集中せず、カバー内の梱包物(画像形成装置)にも荷重が掛かることにより負荷が分散され、保護カバーにかかる負荷を低減させることができる。
【0039】
図11は、保護カバーを分割式とした第6実施例を示す平面図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
この図に示すように、梱包物(画像形成装置)1の周囲を覆う保護カバーは、装置1の4面に対応する左側面カバー21a,右側面カバー21b,後面カバー21c,前面カバー21dの4部材に分割(分離)されている。
【0040】
図11(a)に示す例では、前面カバー21dの両端に連結手段18−1及び18−2が装着されている。また、後面カバー21cの両端に連結手段18−3及び18−4が装着されている。そして、連結手段18−1を後面左側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結し、連結手段18−2を後面右側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結する。さらに、連結手段18−3を前面左側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結し、連結手段18−4を前面右側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。
【0041】
図11(b)に示す例では、右側面カバー21bの両端に連結手段18−5及び18−6が装着されている。また、左側面カバー21aの両端に連結手段18−7及び18−8が装着されている。そして、連結手段18−5を後面左側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結し、連結手段18−6を前面左側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結する。さらに、連結手段18−7を後面右側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結し、連結手段18−8を前面右側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。
【0042】
図11(c)に示す例は、図11(a)と図11(b)のものを合わせた形態となっており、4面の保護カバー21a〜cのそれぞれの両端部に装着した8本の連結手段18−1〜18−8を図10(a)及び図10(b)で説明したように、それぞれ反対側の面のコーナーポスト連結させたものである。
【0043】
このように、本実施例においても、4面の保護カバー21a〜cのそれぞれの両端部に装着した連結手段18を、その保護カバーとは反対側の面のコーナーポストに連結させることにより、荷重が保護カバーの端部だけに集中せず、カバー内の梱包物(画像形成装置)にも荷重が掛かることにより負荷が分散され、保護カバーにかかる負荷を低減させることができる。
【0044】
さらに本実施例では、保護カバーを分割したことにより、画像形成装置のサイズや形状が異なる場合でも対応可能である。例えば、画像形成装置のサイズが大きい場合には、分割されている保護カバーと保護カバーの間に隙間を生じさせることで対応することができる。
【0045】
図12は、保護カバーの構成が異なる第7実施例を示す平面図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
本実施例では、保護カバーに連結手段を装着せずに画像形成装置の固定保持を行うようにしている。すなわち、図12(a)〜(c)に示すように、画像形成装置1を中に収めた保護カバー16Fを2本又は4本の連結手段28によりロールケージ12に連結している。保護カバー16Fは四角い筒状に形成されている。
【0046】
図12(a)に示す例では、連結手段28−1の一端を後面左側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結し、保護カバー16Fの前面を通って、連結手段28−1の他端を後面右側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結する。もう一本の連結手段28−2は、一端を前面左側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結し、他端を前面右側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。つまり、2本の連結手段28−1及び28−2により、画像形成装置を抱き込むようにしてロールケージ12の4隅に連結する。
【0047】
図12(b)に示す例では、連結手段28−3の一端を後面左側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結し、保護カバー16Fの右側面を通って、他端を前面左側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結する。もう一本の連結手段28−4は、一端を後面右側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結し、他端を前面右側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。つまり、2本の連結手段28−3及び28−4により、画像形成装置を抱き込むようにしてロールケージ12の4隅に連結する。
【0048】
図12(c)に示す例は、図12(a)と図12(b)のものを合わせた形態となっており、4本の連結手段28−1〜28−4により、画像形成装置を抱き込むようにしてロールケージ12の4隅に連結する。
【0049】
このように、2本又は4本の連結手段28をクロスさせて梱包物(画像形成装置)を抱き込むようにしてロールケージ12の4隅に連結することにより、保護カバー内部の画像形成装置が荷重を負担して確実に固定保持されることになる。また、保護カバーに荷重が掛からず、カバーの破損を防ぐことができる。図11の分割式保護カバーを用いる場合も、2本又は4本の連結手段28を用いて同様に連結することが可能である。
【0050】
ところで、上記の各実施例において、保護カバー16A〜Fの上面を開放せずに覆った形状としても良い。
また、連結手段18又は28は、ワンアクションで連結機能を解除可能に構成すると好適である。例えば、機械的あるいは電磁気的な連結機構を、ボタン一つで解除できるように構成することが可能である。これにより、開梱作業を容易にすることができる。また、画像形成装置への局所的な負荷の防止にも有効である。
【0051】
さらに、連結手段18に長さ維持機能を持たせると好適である。例えば、連結ベルトの根元部に、ベルトの送出及び巻取機構を設け、連結当初の状態からベルトが弛んだ場合に自動的にベルトを巻き取る(縮んだ場合は送り出す)ようにする。これにより、輸送過程においてベルト(あるいは他の連結器具でも良いが)に緩みが生じた場合でも、当初の最適な固定状態を復元することが可能となり、梱包物(画像形成装置)の破損・損傷を防ぐことができる。
【0052】
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、連結手段は、ベルト状に限らず、鎖状、ひも状、金属あるいはプラスチック等による棒状など、適宜な形態のものを使用可能である。
【0053】
また、各実施例の梱包装置において、ロールケージ12を構成する3面のパイプ格子は、それぞれ底板13上に折りたたみ可能に構成しても良い。また底板11(基枠19)の形状も長方形に限らず、他の任意の形状とすることができる。
【0054】
また、保護カバー16への連結手段18の装着位置も一例であって、任意の位置に装着することができる。
さらに、保護カバーの素材は任意であり、梱包物を保護するとともに、荷重に耐えられる素材が好適である。なお、保護カバーは、ある程度伸縮できる素材であっても良い。この場合、サイズ及び形状が多少異なる梱包物に対しては、同じ保護カバーを用いて対応することが可能である。保護カバーの伸縮範囲を超えてサイズ及び形状が異なる場合は、また別サイズの保護カバーを用意すればよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置の梱包装置によれば、画像形成装置を積載するキャスタ付き台車と、画像形成装置を覆う保護カバーと、該保護カバーを前記キャスタ付き台車に連結させる連結手段とを有するので、キャスタ付き台車に積載した画像形成装置の移動を防ぎ、納品・搬送時における画像形成装置の破損・損傷を防ぐことができる。また、画像形成装置の形状やサイズに関わらず積載・梱包することができる。そして、梱包装置の再利用が可能である。
【0056】
請求項2の構成により、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が、前記保護カバーの角部に装着されるので、保護カバーの構成が簡単で低コストである。また、保護カバーを容易にキャスタ付き台車に連結させることができる。
【0057】
請求項3の構成により、前記連結手段が、前記保護カバーの対角線上に位置する2つの角部に装着されるので、簡単な構成で効果的に保護カバーを固定することができる。
【0058】
請求項4の構成により、前記連結手段が、前記保護カバーの4つの角部に装着されるので、保護カバーをしっかりと固定することができる。
請求項5の構成により、前記連結手段は、前記キャスタ付き台車に連結される先端部にフック部を有するので、キャスタ付き台車との連結を容易に行うことができる。
【0059】
請求項6の構成により、前記連結手段が、前記保護カバーに支持されているので、連結部材の紛失を防ぎ、連結部材の管理が容易になる。
請求項7の構成により、前記連結手段が、前記保護カバーに着脱可能に構成されているので、保護カバーで覆った画像形成装置のキャスタ付き台車への積み込み及び積み下ろしが容易になる。また、キャスタ付き台車から降ろした後に連結手段がどこかに引っ掛かることがない。
【0060】
請求項8の構成により、前記連結手段を前記保護カバーに装着するための連結手段装着部が、同じ高さに設けられた2つを対として、複数対設けられているので、サイズ・形状が異なる画像形成装置でもしっかりと連結・固定することができる。
【0061】
請求項9の構成により、前記複数対の連結手段装着部は、各対の2つの連結手段装着部間の距離が異なるものが含まれるので、サイズ・形状が異なる画像形成装置でもしっかりと連結・固定することができる。
【0062】
請求項10の構成により、各対の2つの連結手段装着部が補強部材により連結されているので、保護カバーの損傷を防ぐことができる。また、画像形成装置の荷重を分散させることにより、より安定した連結・固定が可能となる。
【0063】
請求項11の構成により、連結手段が長さ調節可能なので、サイズ・形状が異なる画像形成装置に対応した連結・固定が可能となる。
請求項12の構成により、前記保護カバーと前記キャスタ付き台車とを連結した当初の前記連結手段の長さを維持する連結手段長さ維持機構を備えるので、ベルトの緩みなど、連結手段の長さが変動した場合でも元の長さに復元させることができ、常に確実な連結・固定を行うことができる。
【0064】
請求項13の構成により、前記連結手段は、前記キャスタ付き台車との連結をワンアクションで解除する連結解除手段を有するので、連結手段の切り離しが容易となる。また、局部的な荷重が加わることを防ぐことも可能である。
【0065】
請求項14の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、各連結手段は、その連結手段が装着された角部に最も近い前記縦枠のコーナーのポストに連結されるので、連結部材の長さが短くて済み、取り扱いが容易になる。また、コストを低減させることができる。
【0066】
請求項15の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、各角部に連結された前記連結手段は、前記角部とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させるので、画像形成装置の両面を互いに反対側に押し付けるようにしてキャスタ付き台車に連結することになり、より確実な連結・固定が行われる。
【0067】
請求項16の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーは梱包される画像形成装置の4面に対応して4面に分割形成され、該4面の保護カバーを画像形成装置の4面に当接させるとともに、前記4面の保護カバーのうちの少なくとも2面の両端部に前記連結手段が装着され、各連結手段は、連結手段が装着された保護カバー各面とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させるので、分割式の保護カバーにより、サイズ・形状が異なる画像形成装置に対応した連結・固定が可能となる。また、その場合でも画像形成装置の両面を互いに反対側に押し付けるようにしてキャスタ付き台車に連結することになり、より確実な連結・固定が行われる。
【0068】
請求項17の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、
2本の連結手段を前記保護カバーの対向する2面に掛け、各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させるので、2本の連結手段で画像形成装置を挟み込むようにして、画像形成装置の両面を互いに反対側に押し付けるようにしてキャスタ付き台車に連結することになり、より確実な連結・固定が行われる。
【0069】
請求項18の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、4本の連結手段を前記保護カバーの4面に掛け、各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させるので、4本の連結手段で画像形成装置を抱き込むようにして、画像形成装置の各面を互いに反対側に押し付けるようにしてキャスタ付き台車に連結することになり、さらに確実な連結・固定が行われる。
【0070】
請求項19の構成により、全ての連結手段の長さが同一であるので、画像形成装置の支持が均等に行われ、負荷がどれかの連結手段及び保護カバーの1箇所に集中することがなく、梱包装置及び画像形成装置の破損を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置を梱包する梱包装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】その梱包装置のキャスタ付き台車を示す斜視図である。
【図3】その梱包装置の保護カバーを示す斜視図である。
【図4】連結手段の別例を示す斜視図及び一部拡大図である。
【図5】保護カバーの構成が異なる第2実施例を示す平面図である。
【図6】その実施例における、梱包方法の別例を示す平面図である。
【図7】第3実施例の保護カバーを示す斜視図である。
【図8】第4実施例の保護カバーを示す斜視図である。
【図9】その保護カバーで覆った画像形成装置をキャスタ付き台車に搭載した状態を示す斜視図である。
【図10】保護カバーの構成が異なる第5実施例を示す平面図である。
【図11】保護カバーを分割式とした第6実施例を示す平面図である。
【図12】保護カバーの構成が異なる第7実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
10 梱包装置
11 キャスタ付き台車
12 ロールケージ
16 保護カバー
18 連結手段
19 フック装着部
20 補強部材
21 分割式保護カバー
28 連結手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置を梱包して運搬・納品するための梱包装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−264815号公報
従来、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置はダンボール等の梱包材により梱包してユーザの元へと納品されていた。このような従来の梱包材は、ユーザの元で開梱された後はユーザによって保存されるか、不要な場合は廃棄物として処理されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年では省資源に対応するため画像形成装置の梱包材についてもリサイクルが要求されている。ところが、従来のダンボール等の梱包材は耐久性が低く、新品装置の納品に繰り返して使用するには適さなかった。
【0004】
また、従来の梱包材は機種ごとに異なる形状や大きさに合わせて梱包材を用意しなければならず、設計や管理が面倒でコスト上昇の要因ともなってしまう。
そこで、パレットあるいは特許文献1に記載されたような台車に画像形成装置を搭載して運搬・納品することが考えられる。パレットや台車は再利用が可能であり、また異なる形状・サイズの装置を搭載することも可能ではあるが、単にパレットや台車に画像形成装置を搭載したのでは安定が悪く、輸送中の画像形成装置を傷つけたり損傷させたりする恐れがあるという問題があった。
【0005】
本発明は、従来の画像形成装置の梱包・納品に関わる上述の問題を解決し、リサイクルが可能で輸送中に画像形成装置を傷つけたり損傷させたりすることのない梱包装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、本発明により、画像形成装置を梱包して納品するための梱包装置において、画像形成装置を積載するキャスタ付き台車と、画像形成装置を覆う保護カバーと、該保護カバーを前記キャスタ付き台車に連結させる連結手段とを有することにより解決される。
【0007】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が、前記保護カバーの角部に装着されることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が、前記保護カバーの対角線上に位置する2つの角部に装着されることを提案する。
【0008】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が、前記保護カバーの4つの角部に装着されることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段は、前記キャスタ付き台車に連結される先端部にフック部を有することを提案する。
【0009】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が、前記保護カバーに支持されていることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が、前記保護カバーに着脱可能に構成されていることを提案する。
【0010】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段を前記保護カバーに装着するための連結手段装着部が、同じ高さに設けられた2つを対として、複数対設けられていることを提案する。
【0011】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記複数対の連結手段装着部は、各対の2つの連結手段装着部間の距離が異なるものが含まれることを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、各対の2つの連結手段装着部が補強部材により連結されていることを提案する。
【0012】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段が長さ調節可能なことを提案する。
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記保護カバーと前記キャスタ付き台車とを連結した当初の前記連結手段の長さを維持する連結手段長さ維持機構を備えることを提案する。
【0013】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段は、前記キャスタ付き台車との連結をワンアクションで解除する、連結解除手段を有することを提案する。
【0014】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、各連結手段は、その連結手段が装着された角部に最も近い前記縦枠のコーナーのポストに連結されることを提案する。
【0015】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、各角部に連結された前記連結手段は、前記角部とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させることを提案する。
【0016】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーは梱包される画像形成装置の4面に対応して4面に分割形成され、該4面の保護カバーを画像形成装置の4面に当接させるとともに、前記4面の保護カバーのうちの少なくとも2面の両端部に前記連結手段が装着され、各連結手段は、連結手段が装着された保護カバー各面とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させることを提案する。
【0017】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、2本の連結手段を前記保護カバーの対向する2面に掛け、各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させることを提案する。
【0018】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、4本の連結手段を前記保護カバーの4面に掛け、各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させることを提案する。
【0019】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記連結手段の長さが同一であることを提案する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、画像形成装置を梱包する梱包装置の一実施例を示す斜視図である。この図に示す梱包装置10は、キャスタ付き台車11と保護カバー16とから構成される。
【0021】
図2に示すように、キャスタ付き台車11は、左右のパイプ格子12a,bと後ろ側のパイプ格子12cからなるロールケージ12、底板13、キャスタ14及び基枠15を有している。底板11は基枠19上に載置され、適宜な手段で基枠19に固定されている。ロールケージ12は底部を基枠19に固定して立設されている。キャスタ14は、基枠19の4隅の下面に固定されている。
【0022】
図3に示すように、四角い筒状に形成された保護カバー16の上端の2ヶ所の角部(対角線上の角部)には、三角状の耳部(連結手段装着部)17が設けられており、この耳部17に連結手段18が装着されている。保護カバー16は、画像形成装置(図示せず)に被せ、画像形成装置を覆って保護するとともに、連結手段18により保護カバー16をロールケージ12に連結することにより、納品搬送時に画像形成装置がキャスタ付き台車11の底板13上で動かない(位置ずれしない)ように保持する機能を果たす。
【0023】
連結手段18は、先端にフックを有しており、そのフックをロールケージの縦パイプに引っ掛けて、保護カバー16をロールケージ12に連結する。図3に示す例では、四角い筒状の保護カバー16の対角線上に設けた2つの連結手段18を有しており、これを図1に示すように、例えば1つの連結手段18を左手前角部(左側パイプ格子12aの前側)の縦パイプに連結し、もう一つの連結手段18を右後角部(右側パイプ格子12bの奥側の縦パイプ、あるいは後面パイプ格子12cの右端の縦パイプでも良い)に連結する。連結の仕方は一例であり、別の向き:角度で連結する(他の縦パイプに連結する)こともできる。
【0024】
本実施例における連結手段18は、その一端が保護カバー16の耳部に装着されていることにより、保護カバー16と一体に(別体ではなく保護カバー16に支持されて)設けられている。これにより、連結手段18の管理が容易であり、連結手段18を紛失したりすることがない。
【0025】
図4は、連結手段の別例を示す斜視図及び一部拡大図である。この図に示す連結手段18Bは、長さ調節可能に設けられている。図ではひも状の連結手段がゴムのように伸び縮みする様子で描かれているが、ベルト状連結手段をバックル等の適宜な手段により長さ調節可能に設けることもできる。また、金属棒(金属製連結手段)をターンバックルなどにより長さ調節可能とすることも可能である。連結手段の態様と長さ調節を行う機構は例示したものに限らず任意である。連結手段の長さ調節が可能なことにより、画像形成装置の大きさや形状が異なる場合でも対応することができ、保護カバー16とロールケージ12とを容易に連結することができる。
【0026】
図5は、保護カバーの構成が異なる第2実施例を示す平面図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
本実施例の保護カバー16Bは、連結手段18を4つ備えている。各連結手段18の先端にはフックが設けられている。4つの連結手段18は、四角形の筒状をした保護カバー16Bの4つの角部に装着されている。各連結手段18は、ロールケージ12の最も近いコーナー(角部)のポスト(各パイプ格子12a,b,cの両端部の縦パイプ)に連結されている。このような連結方法によれば、連結手段18の長さを最短とすることができ、部材コストを低減させることができる。
【0027】
図6は、梱包方法の別例を示す平面図である。この図において、4つの連結手段18は全て同じ長さになっている。初めから同じ長さの連結手段を4つ用いても良いし、図4で説明したような長さ調節可能な連結手段を用いて長さが同じになるように調節しても良い。そして、その同じ長さの連結手段18により、画像形成装置1を内部に収めた保護カバー16Bの4つの角部を、コの字形をしたロールケージ12の4隅のコーナーのポストに連結したものである。本例の場合、保護カバー16B(画像形成装置1)とロールケージ12との間でテンションが均等に保たれるため、より安定して画像形成装置1を保持することができる。
【0028】
図7は、保護カバーの構成が異なる第3実施例を示す斜視図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
本実施例の保護カバー16Cは、連結手段18が一体に設けられておらず、連結手段が着脱可能に構成されたものである。その連結手段を装着するために、保護カバーにはフック装着部19が取り付けられている。連結手段18Cは、両端部にフックが設けられ、一方のフックを保護カバーのフック装着部19に装着し、他方のフックをロールケージ12のパイプに装着することで、保護カバー16Cとロールケージ12とを連結する。
【0029】
本例では、保護カバーの一面に6個ずつのフック装着部19が設けられている。同一面の6個のフック装着部19は、符号19aあるいは19bを付したように、同じ高さにある2つがペアをなしており、保護カバーの一面に3対の(異なる高さに設けられた3対の)フック装着部19が設けられている。また、保護カバー各面の上中下3段(3対)のフック装着部19のペアは、上中下3段がそれぞれ同じ高さに設けられている。すなわち、右側面のペア19aと前面のペア19bは下段のペアであり、これは同じ高さになっている。図で見えない他の2面に設けられた下段のフック装着部19のペアも当然同じ高さである。中段のペアは中段のペア同士同じ高さに設けられる。上段のペアは上段のペア同士が同じ高さに設けられる。フック装着部19の数を増やし4段以上とした場合も同様である。さらに、保護カバーの同一面において、フック装着部19の各ペアごとに水平方向の位置及びペアの間隔が異なるように設けられている。
【0030】
このように、保護カバーの各面ごとに、高さと水平方向の位置及び間隔が互いに異なる複数ペア(図示例では3対)のフック装着部19を設け、これに着脱可能な連結手段18Cを装着し、ロールケージ12と連結することで、搭載する画像形成装置の大きさや形状が異なる場合でも、適切な個所のフック装着部19に連結手段を装着することで、搭載する画像形成装置に最適な張力を与えてしっかりと固定保持することができる。
【0031】
図8は、保護カバーの構成が異なる第4実施例を示す斜視図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
この図に示す保護カバー16Dは、フック装着部19の各ペアごとに、各ペアの両側のフック装着部19を補強部材20により連結してある。これ以外は図7の保護カバー16Cと同様である。連結手段18Cも同じものを使用する。
【0032】
本例の保護カバー16Dは、各ペアの両側のフック装着部19を補強部材20により連結したことにより、保護カバーを補強するとともに、保護カバー16Dをロールケージ12に連結した際の保護カバー及び内部の画像形成装置に加わる荷重(負荷)を分散させることができる。そのため、搭載した画像形成装置をより安定して保持するとともに、搭載した画像形成装置の破損・損傷を防ぐことができる。図9に、画像形成装置を保護カバー16Dで覆い、キャスタ付き台車11に搭載した状態を示す。この状態で、保護カバー16Dのフック装着部19(図8参照)とロールケージ12とを連結手段18C(図7)で連結して画像形成装置を固定保持する。
【0033】
図10は、保護カバーの構成が異なる第5実施例を示す平面図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
上記の各実施例では、保護カバー16の角部に装着された連結手段18を、その角部に近いコーナーのポスト(ロールケージ12の3面のパイプ格子12a〜cの両端部の縦枠)に連結させていた。
【0034】
一方、本実施例では、保護カバー16の角部に装着された連結手段18を、その角部とは反対側の面のコーナーのポスト連結させている。これについて図10を参照して説明する。
【0035】
図10において、図の下側がキャスタ付き台車の前部(前面)、図の上側がキャスタ付き台車の後部(後面)である。そして、図10(a)に示す例では、保護カバー16Eの前面の両端角部に連結手段18−1及び18−2が装着されている。また、保護カバー16Eの後面の両端角部に連結手段18−3及び18−4が装着されている。そして、左前側角部に装着した連結手段18−1は左後側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結する。右前側角部に装着した連結手段18−2は右後側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結する。左後側角部に装着した連結手段18−3は左前側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結する。右後側角部に装着した連結手段18−4は右前側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。
【0036】
図10(b)に示す例では、保護カバー16Eの右側面の両端角部に連結手段18−5及び18−6が装着されている。また、保護カバー16Eの左側面の両端角部に連結手段18−7及び18−8が装着されている。そして、右後側に装着した連結手段18−5は左後側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結する。右前側に装着した連結手段18−6は左前側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結する。左後側に装着した連結手段18−7は右後側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結する。左前側に装着した連結手段18−8は右前側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。
【0037】
図10(c)に示す例は、図10(a)と図10(b)のものを合わせた形態となっており、保護カバー16Eの4つの角部に装着した8本の連結手段18−1〜18−8を図10(a)及び図10(b)で説明したように、それぞれ反対側の面のコーナーポスト連結させたものである。
【0038】
このように、保護カバー16Eの角部に装着された連結手段18を、その角部とは反対側の面のコーナーポストに連結させることにより、荷重が保護カバーの角部だけに集中せず、カバー内の梱包物(画像形成装置)にも荷重が掛かることにより負荷が分散され、保護カバーにかかる負荷を低減させることができる。
【0039】
図11は、保護カバーを分割式とした第6実施例を示す平面図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
この図に示すように、梱包物(画像形成装置)1の周囲を覆う保護カバーは、装置1の4面に対応する左側面カバー21a,右側面カバー21b,後面カバー21c,前面カバー21dの4部材に分割(分離)されている。
【0040】
図11(a)に示す例では、前面カバー21dの両端に連結手段18−1及び18−2が装着されている。また、後面カバー21cの両端に連結手段18−3及び18−4が装着されている。そして、連結手段18−1を後面左側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結し、連結手段18−2を後面右側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結する。さらに、連結手段18−3を前面左側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結し、連結手段18−4を前面右側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。
【0041】
図11(b)に示す例では、右側面カバー21bの両端に連結手段18−5及び18−6が装着されている。また、左側面カバー21aの両端に連結手段18−7及び18−8が装着されている。そして、連結手段18−5を後面左側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結し、連結手段18−6を前面左側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結する。さらに、連結手段18−7を後面右側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結し、連結手段18−8を前面右側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。
【0042】
図11(c)に示す例は、図11(a)と図11(b)のものを合わせた形態となっており、4面の保護カバー21a〜cのそれぞれの両端部に装着した8本の連結手段18−1〜18−8を図10(a)及び図10(b)で説明したように、それぞれ反対側の面のコーナーポスト連結させたものである。
【0043】
このように、本実施例においても、4面の保護カバー21a〜cのそれぞれの両端部に装着した連結手段18を、その保護カバーとは反対側の面のコーナーポストに連結させることにより、荷重が保護カバーの端部だけに集中せず、カバー内の梱包物(画像形成装置)にも荷重が掛かることにより負荷が分散され、保護カバーにかかる負荷を低減させることができる。
【0044】
さらに本実施例では、保護カバーを分割したことにより、画像形成装置のサイズや形状が異なる場合でも対応可能である。例えば、画像形成装置のサイズが大きい場合には、分割されている保護カバーと保護カバーの間に隙間を生じさせることで対応することができる。
【0045】
図12は、保護カバーの構成が異なる第7実施例を示す平面図である。キャスタ付き台車は前記第1実施例と同じもの(図2参照)を用いる。
本実施例では、保護カバーに連結手段を装着せずに画像形成装置の固定保持を行うようにしている。すなわち、図12(a)〜(c)に示すように、画像形成装置1を中に収めた保護カバー16Fを2本又は4本の連結手段28によりロールケージ12に連結している。保護カバー16Fは四角い筒状に形成されている。
【0046】
図12(a)に示す例では、連結手段28−1の一端を後面左側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結し、保護カバー16Fの前面を通って、連結手段28−1の他端を後面右側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結する。もう一本の連結手段28−2は、一端を前面左側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結し、他端を前面右側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。つまり、2本の連結手段28−1及び28−2により、画像形成装置を抱き込むようにしてロールケージ12の4隅に連結する。
【0047】
図12(b)に示す例では、連結手段28−3の一端を後面左側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの左端の縦枠、または左側パイプ格子12aの奥側端の縦枠)に連結し、保護カバー16Fの右側面を通って、他端を前面左側のコーナーポスト(左側パイプ格子12aの前側端の縦枠)に連結する。もう一本の連結手段28−4は、一端を後面右側のコーナーポスト(後部パイプ格子12cの右端の縦枠、または右側パイプ格子12bの奥側端の縦枠)に連結し、他端を前面右側のコーナーポスト(右側パイプ格子12bの前側端の縦枠)に連結する。つまり、2本の連結手段28−3及び28−4により、画像形成装置を抱き込むようにしてロールケージ12の4隅に連結する。
【0048】
図12(c)に示す例は、図12(a)と図12(b)のものを合わせた形態となっており、4本の連結手段28−1〜28−4により、画像形成装置を抱き込むようにしてロールケージ12の4隅に連結する。
【0049】
このように、2本又は4本の連結手段28をクロスさせて梱包物(画像形成装置)を抱き込むようにしてロールケージ12の4隅に連結することにより、保護カバー内部の画像形成装置が荷重を負担して確実に固定保持されることになる。また、保護カバーに荷重が掛からず、カバーの破損を防ぐことができる。図11の分割式保護カバーを用いる場合も、2本又は4本の連結手段28を用いて同様に連結することが可能である。
【0050】
ところで、上記の各実施例において、保護カバー16A〜Fの上面を開放せずに覆った形状としても良い。
また、連結手段18又は28は、ワンアクションで連結機能を解除可能に構成すると好適である。例えば、機械的あるいは電磁気的な連結機構を、ボタン一つで解除できるように構成することが可能である。これにより、開梱作業を容易にすることができる。また、画像形成装置への局所的な負荷の防止にも有効である。
【0051】
さらに、連結手段18に長さ維持機能を持たせると好適である。例えば、連結ベルトの根元部に、ベルトの送出及び巻取機構を設け、連結当初の状態からベルトが弛んだ場合に自動的にベルトを巻き取る(縮んだ場合は送り出す)ようにする。これにより、輸送過程においてベルト(あるいは他の連結器具でも良いが)に緩みが生じた場合でも、当初の最適な固定状態を復元することが可能となり、梱包物(画像形成装置)の破損・損傷を防ぐことができる。
【0052】
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、連結手段は、ベルト状に限らず、鎖状、ひも状、金属あるいはプラスチック等による棒状など、適宜な形態のものを使用可能である。
【0053】
また、各実施例の梱包装置において、ロールケージ12を構成する3面のパイプ格子は、それぞれ底板13上に折りたたみ可能に構成しても良い。また底板11(基枠19)の形状も長方形に限らず、他の任意の形状とすることができる。
【0054】
また、保護カバー16への連結手段18の装着位置も一例であって、任意の位置に装着することができる。
さらに、保護カバーの素材は任意であり、梱包物を保護するとともに、荷重に耐えられる素材が好適である。なお、保護カバーは、ある程度伸縮できる素材であっても良い。この場合、サイズ及び形状が多少異なる梱包物に対しては、同じ保護カバーを用いて対応することが可能である。保護カバーの伸縮範囲を超えてサイズ及び形状が異なる場合は、また別サイズの保護カバーを用意すればよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置の梱包装置によれば、画像形成装置を積載するキャスタ付き台車と、画像形成装置を覆う保護カバーと、該保護カバーを前記キャスタ付き台車に連結させる連結手段とを有するので、キャスタ付き台車に積載した画像形成装置の移動を防ぎ、納品・搬送時における画像形成装置の破損・損傷を防ぐことができる。また、画像形成装置の形状やサイズに関わらず積載・梱包することができる。そして、梱包装置の再利用が可能である。
【0056】
請求項2の構成により、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が、前記保護カバーの角部に装着されるので、保護カバーの構成が簡単で低コストである。また、保護カバーを容易にキャスタ付き台車に連結させることができる。
【0057】
請求項3の構成により、前記連結手段が、前記保護カバーの対角線上に位置する2つの角部に装着されるので、簡単な構成で効果的に保護カバーを固定することができる。
【0058】
請求項4の構成により、前記連結手段が、前記保護カバーの4つの角部に装着されるので、保護カバーをしっかりと固定することができる。
請求項5の構成により、前記連結手段は、前記キャスタ付き台車に連結される先端部にフック部を有するので、キャスタ付き台車との連結を容易に行うことができる。
【0059】
請求項6の構成により、前記連結手段が、前記保護カバーに支持されているので、連結部材の紛失を防ぎ、連結部材の管理が容易になる。
請求項7の構成により、前記連結手段が、前記保護カバーに着脱可能に構成されているので、保護カバーで覆った画像形成装置のキャスタ付き台車への積み込み及び積み下ろしが容易になる。また、キャスタ付き台車から降ろした後に連結手段がどこかに引っ掛かることがない。
【0060】
請求項8の構成により、前記連結手段を前記保護カバーに装着するための連結手段装着部が、同じ高さに設けられた2つを対として、複数対設けられているので、サイズ・形状が異なる画像形成装置でもしっかりと連結・固定することができる。
【0061】
請求項9の構成により、前記複数対の連結手段装着部は、各対の2つの連結手段装着部間の距離が異なるものが含まれるので、サイズ・形状が異なる画像形成装置でもしっかりと連結・固定することができる。
【0062】
請求項10の構成により、各対の2つの連結手段装着部が補強部材により連結されているので、保護カバーの損傷を防ぐことができる。また、画像形成装置の荷重を分散させることにより、より安定した連結・固定が可能となる。
【0063】
請求項11の構成により、連結手段が長さ調節可能なので、サイズ・形状が異なる画像形成装置に対応した連結・固定が可能となる。
請求項12の構成により、前記保護カバーと前記キャスタ付き台車とを連結した当初の前記連結手段の長さを維持する連結手段長さ維持機構を備えるので、ベルトの緩みなど、連結手段の長さが変動した場合でも元の長さに復元させることができ、常に確実な連結・固定を行うことができる。
【0064】
請求項13の構成により、前記連結手段は、前記キャスタ付き台車との連結をワンアクションで解除する連結解除手段を有するので、連結手段の切り離しが容易となる。また、局部的な荷重が加わることを防ぐことも可能である。
【0065】
請求項14の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、各連結手段は、その連結手段が装着された角部に最も近い前記縦枠のコーナーのポストに連結されるので、連結部材の長さが短くて済み、取り扱いが容易になる。また、コストを低減させることができる。
【0066】
請求項15の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、各角部に連結された前記連結手段は、前記角部とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させるので、画像形成装置の両面を互いに反対側に押し付けるようにしてキャスタ付き台車に連結することになり、より確実な連結・固定が行われる。
【0067】
請求項16の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーは梱包される画像形成装置の4面に対応して4面に分割形成され、該4面の保護カバーを画像形成装置の4面に当接させるとともに、前記4面の保護カバーのうちの少なくとも2面の両端部に前記連結手段が装着され、各連結手段は、連結手段が装着された保護カバー各面とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させるので、分割式の保護カバーにより、サイズ・形状が異なる画像形成装置に対応した連結・固定が可能となる。また、その場合でも画像形成装置の両面を互いに反対側に押し付けるようにしてキャスタ付き台車に連結することになり、より確実な連結・固定が行われる。
【0068】
請求項17の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、
2本の連結手段を前記保護カバーの対向する2面に掛け、各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させるので、2本の連結手段で画像形成装置を挟み込むようにして、画像形成装置の両面を互いに反対側に押し付けるようにしてキャスタ付き台車に連結することになり、より確実な連結・固定が行われる。
【0069】
請求項18の構成により、前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、4本の連結手段を前記保護カバーの4面に掛け、各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させるので、4本の連結手段で画像形成装置を抱き込むようにして、画像形成装置の各面を互いに反対側に押し付けるようにしてキャスタ付き台車に連結することになり、さらに確実な連結・固定が行われる。
【0070】
請求項19の構成により、全ての連結手段の長さが同一であるので、画像形成装置の支持が均等に行われ、負荷がどれかの連結手段及び保護カバーの1箇所に集中することがなく、梱包装置及び画像形成装置の破損を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置を梱包する梱包装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】その梱包装置のキャスタ付き台車を示す斜視図である。
【図3】その梱包装置の保護カバーを示す斜視図である。
【図4】連結手段の別例を示す斜視図及び一部拡大図である。
【図5】保護カバーの構成が異なる第2実施例を示す平面図である。
【図6】その実施例における、梱包方法の別例を示す平面図である。
【図7】第3実施例の保護カバーを示す斜視図である。
【図8】第4実施例の保護カバーを示す斜視図である。
【図9】その保護カバーで覆った画像形成装置をキャスタ付き台車に搭載した状態を示す斜視図である。
【図10】保護カバーの構成が異なる第5実施例を示す平面図である。
【図11】保護カバーを分割式とした第6実施例を示す平面図である。
【図12】保護カバーの構成が異なる第7実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
10 梱包装置
11 キャスタ付き台車
12 ロールケージ
16 保護カバー
18 連結手段
19 フック装着部
20 補強部材
21 分割式保護カバー
28 連結手段
Claims (19)
- 画像形成装置を梱包して納品するための梱包装置において、
画像形成装置を積載するキャスタ付き台車と、画像形成装置を覆う保護カバーと、該保護カバーを前記キャスタ付き台車に連結させる連結手段とを有することを特徴とする画像形成装置の梱包装置。 - 前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が、前記保護カバーの角部に装着されることを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
- 前記連結手段が、前記保護カバーの対角線上に位置する2つの角部に装着されることを特徴とする請求項2に記載の梱包装置。
- 前記連結手段が、前記保護カバーの4つの角部に装着されることを特徴とする請求項2に記載の梱包装置。
- 前記連結手段は、前記キャスタ付き台車に連結される先端部にフック部を有することを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
- 前記連結手段が、前記保護カバーに支持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包装置。
- 前記連結手段が、前記保護カバーに着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包装置。
- 前記連結手段を前記保護カバーに装着するための連結手段装着部が、同じ高さに設けられた2つを対として、複数対設けられていることを特徴とする請求項7に記載の梱包装置。
- 前記複数対の連結手段装着部は、各対の2つの連結手段装着部間の距離が異なるものが含まれることを特徴とする請求項8に記載の梱包装置。
- 各対の2つの連結手段装着部が補強部材により連結されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の梱包装置。
- 前記連結手段が長さ調節可能なことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の梱包装置。
- 前記保護カバーと前記キャスタ付き台車とを連結した当初の前記連結手段の長さを維持する連結手段長さ維持機構を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の梱包装置。
- 前記連結手段は、前記キャスタ付き台車との連結をワンアクションで解除する、連結解除手段を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の梱包装置。
- 前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、
各連結手段は、その連結手段が装着された角部に最も近い前記縦枠のコーナーのポストに連結されることを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。 - 前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成され、前記連結手段が前記保護カバーの4つの角部に装着されるとともに、
各角部に連結された前記連結手段は、前記角部とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させることを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。 - 前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーは梱包される画像形成装置の4面に対応して4面に分割形成され、該4面の保護カバーを画像形成装置の4面に当接させるとともに、
前記4面の保護カバーのうちの少なくとも2面の両端部に前記連結手段が装着され、
各連結手段は、連結手段が装着された保護カバー各面とは反対側の面の前記縦枠のコーナーポストに連結させることを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。 - 前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、
2本の連結手段を前記保護カバーの対向する2面に掛け、
各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させることを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。 - 前記キャスタ付き台車は四角形の底板の3辺に立設される3面の縦枠を有し、前記保護カバーが四角い筒状に形成されるとともに、
4本の連結手段を前記保護カバーの4面に掛け、
各連結手段の両端を、連結手段が掛けられた前記保護カバーの面とは反対側で、前記縦枠のコーナーポストに連結させることを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。 - 前記連結手段の長さが同一であることを特徴とする請求項14〜18のいずれか1項に記載の梱包装置。
Priority Applications (1)
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JP2003125234A JP2004331090A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 画像形成装置の梱包装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020056240A (ja) * | 2018-10-03 | 2020-04-09 | 住友重機械搬送システム株式会社 | 駐車場 |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003125234A patent/JP2004331090A/ja active Pending
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JP2020056240A (ja) * | 2018-10-03 | 2020-04-09 | 住友重機械搬送システム株式会社 | 駐車場 |
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