JP2004330797A - 列車乗車口案内表示システム及び列車乗車口案内表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な列車がプラットホームに到着する場合に、実際の乗車位置とそれを案内する表示とを容易に合致させる。列車の停車位置がずれた場合の扉案内情報の表示位置変更にも容易に対応する。
【解決手段】プラットホーム15に入線する列車17の進行方向に沿って長い単一の乗車口案内表示板21で、扉に対応する位置23に扉案内情報を表示する。全ての種類の列車17に対応して正確な扉Eの位置に扉案内情報を表示できるため、乗車口案内表示板21の移動や追加工事を必要としないで済む。列車17の停車位置が所定の位置からずれた場合に、乗車口案内表示板21での扉案内情報の表示位置を自動的にずらすことが可能であるため、乗客の混乱を防ぐ。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、駅のプラットホームにおける乗車口案内やその他情報を表示する列車乗車口案内表示システム及び列車乗車口案内表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、駅のプラットホームにおいて、乗車口案内やその他情報を表示する列車乗車口案内表示システムが利用されている。
【0003】
この列車乗車口案内表示システムとしては、例えば、「車両番号」と「扉編成番号」とを含む「車両データ」と、「扉編成番号」と「各車両の扉数」との対応関係を示す「扉編成番号データ」とを、所定のデータベース内に予め記憶しておき、列車がプラットホームに到着する前に、その列車の「車両データ」をデータベースから参照して「各車両の扉数」を求め、この「各車両の扉数」に基づいてその列車の扉の位置(即ち、乗車位置)を特定し、その扉の位置近くに配置された表示器に、乗車口案内を行うとともに、例えばその扉に対応する車両が「自由席」車両であるか「指定席」車両であるかの別、及び「喫煙車」であるか「禁煙車」であるかの別等の種々の固有情報(その他の情報)を表示する技術があった。
【0004】
上記した従来の技術の例としては次の特許文献1がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−071242号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の技術では、プラットホームにおいて各車両の扉近くの表示器に乗車口案内及びその他の情報を表示するため、複数の表示器が分散配置される必要がある。
【0007】
しかしながら、プラットホームによっては、常に同一の種類の列車が到着するとは限らない場合があり、列車が異なることで、各車両の扉の位置が変化することがある。この場合、プラットホームに固定された表示器の位置と、各車両の乗車位置とが必ずしも合致しないため、乗客にとっては乗車口案内及びその他の情報が見にくいという欠点があった。
【0008】
また、常に同一の種類の列車が到着するプラットホームにおいても、その列車の各車両の扉の位置に対応して表示器を一旦設置した後は、列車の位置変更の対応が困難になるという問題があった。
【0009】
そこで、この発明の課題は、様々な列車がプラットホームに到着する場合に、実際の乗車位置とそれを案内する表示とを容易に合致できるとともに、列車の停車位置がずれた場合の扉案内情報の表示位置変更に容易に対応でき、さらに、乗客への種々の情報サービスを容易に行うことの可能な列車乗車口案内表示システム及び列車乗車口案内表示方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、駅のプラットホームにおける乗車口案内やその他情報を表示する列車乗車口案内表示システムであって、プラットホームにおいて、入線する列車の進行方向に沿って複数の種類の列車の長さに対応する所定の長さに設定された単一の乗車口案内表示板と、前記乗車口案内表示板の発光制御を行う表示制御装置と、前記プラットホームに入線する各列車についての列車運行情報を記録する列車運行管理装置と、各列車の種類に応じた車両パターン情報が記録された車両情報データベースと、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報と、前記車両情報データベース内の前記車両パターン情報に基づいて、前記プラットホームに入線する各列車の扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示するよう前記表示制御装置を指示制御する制御装置と
を備えるものである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の列車乗車口案内表示システムであって、前記制御装置が、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報と、前記車両情報データベース内の前記車両パターン情報に基づいて、前記各列車の扉の位置を判断し、当該扉の位置に対応した位置に、前記扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示するよう前記表示制御装置を指示制御するものである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の列車乗車口案内表示システムであって、前記制御装置が、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報に基づいて、通過列車の表示を前記乗車口案内表示板に行うよう前記表示制御装置を指示制御するものである。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の列車乗車口案内表示システムであって、前記制御装置が、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報に基づいて、運行終了の情報を前記乗車口案内表示板に表示するよう前記表示制御装置を指示制御するとともに、営業終了時に表示を停止し且つ電源断を行うものである。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の列車乗車口案内表示システムであって、前記制御装置が、扉案内情報以外の任意情報を前記乗車口案内表示板に表示するよう前記表示制御装置を指示制御するものである。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の列車乗車口案内表示システムであって、前記プラットホームにおける前記列車の停車位置を検出する停止位置センサーをさらに備え、前記制御装置が、前記停止位置センサーからの情報に基づいて、前記列車の停止位置が所定の位置からずれたか否かを判断し、その判断結果に基づいて、前記列車の停止位置が所定の位置からずれた距離だけ、前記扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示する位置を変更するよう前記表示制御装置を指示制御するものである。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の列車乗車口案内表示システムであって、前記任意情報を前記制御装置に与えるための任意情報提供部をさらに備えるものである。
【0017】
請求項8に記載の発明は、駅のプラットホームにおける乗車口案内やその他情報を表示する列車乗車口案内表示方法であって、予め、前記プラットホームに入線する各列車についての列車運行情報を所定の列車運行管理装置に記録するとともに、予め、各列車の種類に応じた車両パターン情報を車両情報データベースに記録しておき、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報と、前記車両情報データベース内の前記車両パターン情報に基づいて、前記プラットホームに入線する各列車の扉案内情報を抽出する第1の工程と、前記第1の工程で抽出された扉案内情報を、プラットホームに入線する列車の進行方向に沿って複数の種類の列車の長さに対応する所定の長さに設定された単一の乗車口案内表示板に表示する第2の工程とを備え、前記第2の工程において、前記各列車の扉の位置を判断し、当該扉の位置に対応した位置に、前記扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示するものである。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の列車乗車口案内表示方法であって、前記第2の工程において、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報に基づいて、通過列車の表示を前記乗車口案内表示板に行うものである。
【0019】
請求項10記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の列車乗車口案内表示方法であって、前記第2の工程において、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報に基づいて、運行終了の情報を前記乗車口案内表示板に表示するとともに、営業終了時に表示を停止し且つ前記乗車口案内表示板の電源断を行うものである。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の列車乗車口案内表示方法であって、前記第2の工程において、扉案内情報以外の任意情報を、前記乗車口案内表示板の前記扉の位置に対応した位置を除く余剰エリアに表示するものである。
【0021】
請求項12に記載の発明は、請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の列車乗車口案内表示方法であって、前記第2の工程において、前記プラットホームにおける前記列車の停車位置を検出する停止位置センサーからの情報に基づいて、前記列車の停止位置が所定の位置からずれたか否かを判断し、その判断結果に基づいて、前記列車の停止位置が所定の位置からずれた距離だけ、前記扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示する位置を変更するものである。
【0022】
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の列車乗車口案内表示方法であって、前記任意情報が、任意の情報が入力可能とされる入力装置を有した任意情報提供部から与えられるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
{概要}
まず始めに、この発明の概要について説明する。
【0024】
図1は従来の乗車口案内表示板1を示す図、図2は列車の駅のプラットホームにおいて従来の列車乗車口案内表示システムが使用された状態を示す図である。
【0025】
従来の乗車口案内表示板1は、図1の如く、文字情報等がドット状に表示されるLED電光表示板等が使用されており、例えば、先発列車(即ち、現在時刻に発車が最も近い列車)の情報(I1)及び次発列車の情報(I2)を含む複数段の情報が多段併記されるのが通常であり、各段の情報において、各列車の列車名3、発車時刻5、「指定席」や「自由席」等の車両種別7、喫煙情報9及び号車番号11等を含んでいる。かかる乗車口案内表示板1は、支持部材13によりプラットホームの天井から吊下される。
【0026】
この乗車口案内表示板1は、図2中の符合T1〜T6のように、少なくとも、プラットホーム15に停車する列車17の各乗車口(E1〜E3)付近の上部に複数設置される。尚、図2では、6個の乗車口案内表示板T1〜T6を設置しており、また3個の扉E1〜E3しか有さない列車17がプラットホーム15に位置する例を示している。したがって、列車17の扉E1〜E3に対応しない3個の乗車口案内表示板T1,T4,T6が存在しているが、この3個の乗車口案内表示板T1,T4,T6は、他の種類の列車で使用することがあるため設置されている。
【0027】
ところで、近年では列車の種類が多様化するに伴って、列車の種類毎または車両毎に乗車口の位置が異なることが増えつつある。例えば、図3では、列車17において4台の車両があり、各車両毎に3つずつ(合計12個)の扉E01〜E12が存在する。また、図4では、列車17において6台の車両があり、各車両毎に3つずつ(合計18個)の扉E01〜E18が存在する。さらに、図5では、列車17において8台の車両があり、各車両毎に3つずつ(合計24個)の扉E01〜E24が存在する。さらにまた、図6では、列車17において6台の車両があり、各車両毎に1つずつ(合計6個)の扉E01〜E06が存在する。ただし、図6中の最も左(先頭)の車両19の扉の位置が、他の車両の扉の位置と異なっている。また、図7では、列車17において8台の車両があり、各車両毎に1つずつ(合計8個)の扉E01〜E08が存在する。ただし、各扉E01〜E08の位置は一定間隔とはなっておらず、扉E01,E04,E05,E08の位置が、各車両の中央からずれて配置されている。さらに、図8では、列車17において9台の車両があり、そのうち、後列の7台の各車両に1つずつ(合計7個)の扉E01〜E07が存在するが、先頭の2台の車両は寝台車及びサービス車となっており、乗客が乗降できる扉は存在していない。したがって、最も先頭の扉E01は先頭から3台目の車両に設けられている。
【0028】
このように、列車17の種類によって扉の位置が様々であるため、図2のように乗車口案内表示板T1〜T6をプラットホーム15に固定する場合、この乗車口案内表示板T1〜T6を図3〜図8等の全ての列車17の種類に対応させる必要があり、乗車口案内表示板T1〜T6の設置個数が膨大となることから、コストが上昇するという問題があり、この乗車口案内表示板T1〜T6の設置個数を低減することが望まれていた。
【0029】
そこで、この発明の一の実施の形態においては、図9のように、列車17に長さ方向に亘る全ての領域に有効な表示領域を有する単一の乗車口案内表示板21を設け、この乗車口案内表示板21によって、列車17の種類及びその各車両の種類に応じて、扉E01〜E03の位置の案内23を行ったり、各列車17に対応する様々な情報を表示する。
【0030】
これにより、どのような種類の列車17であっても、その扉E01〜E03の位置に容易に対応できるため、乗車口案内表示板21の移動や追加工事を必要としないで済むだけでなく、列車17の停車位置がずれた場合にも、乗車口案内表示板21の表示位置をずらすことにより容易に対応できるため、待機している乗客の混乱を緩和することが可能となる。
【0031】
尚、単一の乗車口案内表示板21の有効な表示領域が、列車17に長さ方向に亘っているので、列車17の扉E01〜E03の位置以外の部分については、乗車口案内表示板21の表示領域であるにも拘わらず乗車位置を案内する必要のない余剰エリアとなる。このような乗車口案内表示板21内の余剰エリアについては、通過列車の警告や、その他の様々な情報を表示する多目的表示板として利用することで、余剰エリアを有効活用でき、図1及び図2に示した従来の乗車口案内表示板1に比べて、様々な情報提供サービスを行い得る利点がある。
【0032】
{構成}
図10はこの発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムを示すブロック図である。この列車乗車口案内表示システムは、図10の如く、列車運行情報D1を記憶する列車運行管理装置31と、各列車17の車両パターン情報D3を記憶する車両情報データベース32と、各プラットホーム15での各列車17の停止位置情報D2を検出する停止位置センサー33と、天気予報や種々のメッセージ等の種々の任意情報D4を提供する任意情報提供部34と、列車17の最大長さに対応した表示領域を有して各プラットホーム15毎に1個ずつ設置された上述の乗車口案内表示板21と、この各乗車口案内表示板21をそれぞれ表示制御する表示制御装置35と、列車運行管理装置31、車両情報データベース32、停止位置センサー33及び任意情報提供部34からの情報に応じて各表示制御装置35での表示制御の内容を生成制御する中央制御装置36とを備える。
【0033】
列車運行管理装置31は、ハードディスクドライブ等の更新記録可能な記録媒体を有するコンピュータ等が利用されており、次の表1に示す列車運行情報D1を記憶する。
【0034】
【表1】
Figure 2004330797
【0035】
ここで、列車運行情報D1は、各列車17毎の発着ダイヤ等の情報であり、各プラットホーム15を特定するための「番線」の情報と、各列車17の到着時刻を示す「着時刻」の情報と、各列車17の発車時刻を示す「発時刻」の情報と、各列車17の進行方向(上り/下り)を示す「上下」の情報と、各列車17の毎日運行/臨時運行の別を示す「運行区分」の情報と、各列車17の「列車番号」の情報と、各列車17の種別(貨物/普通/特急等)を示す「列車種別」の情報と、各列車17の呼び名である「表示列車名」の情報と、各列車17の「行先」の情報と、各列車17における車両の組合せ等に係る「編成パターン名」の情報と、各プラットホーム15における列車17の「停車位置(列車17の先頭位置)」の情報とが、対応付けられて、テーブルデータとして列車運行管理装置31内に記録される。
【0036】
車両情報データベース32は、ハードディスクドライブ等の更新記録可能な記録媒体を有するコンピュータ等が利用されており、次の表2に示す各列車17の車両パターン情報D3を記憶する。
【0037】
【表2】
Figure 2004330797
【0038】
ここで、各列車17の車両パターン情報D3は、列車17の各扉E01,E02…と、表1中の「編成パターン名」との対応関係において、その各扉E01,E02…に対応する車両の内容(冷房の状態、号番、喫煙の可否等)とが記録されたテーブルデータである。また、表2には示されていないが、各列車17の車両パターン情報D3には、各「編成パターン名」と各扉E01,E02…との対応関係において、各扉E01,E02…の列車先頭からの離間距離(L1〜Ln:ただしnは最大扉数)を示すデータが含まれる(図3〜図8参照)。
【0039】
停止位置センサー33は、例えば列車17の最先頭部に設けられた磁気式または光学式の発信機と、プラットホーム15側に設けられた受信機とを用いたり、あるいは、プラットホーム15側にフォトインタラプタ等を用いて、例えば、1秒等の所定時間毎に、列車17がプラットホーム15内に停車したときの当該列車17の先頭位置を検出し、例えばプラットホーム15の所定位置から列車17の先頭位置までの離間距離の情報D2として中央制御装置36に出力するものである。尚、列車17のプラットホーム15での停車位置は、列車17の種別によって予め決まっているため、この停止位置センサー33は、その各列車17の種類に対応して、予想される停車位置の付近に複数個設置され、これによって、列車17の停車位置が予定からずれた場合に、そのずれた距離を検出することが可能となっている。
【0040】
任意情報提供部34は、コンピュータ本体41と、ディスプレイ装置42と、キーボード及びマウス等の入力装置43とを備えるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置が使用され、例えばインターネット等から収集した天気予報等の任意の情報や、オペレーターが自ら作成して入力装置43で入力した任意のメッセージ等の任意情報D4を、中央制御装置36に提供する。
【0041】
乗車口案内表示板21は、図9のように、各プラットホーム15毎に1個ずつ設けられた横長状の文字表示用ディスプレイ装置であり、LED電光表示板等が使用されて、例えば、図11の如く、先発列車の扉Eに対応する位置45に、「表示列車名」、「発時刻」、「行先」(表1参照)、「自由席/指定席」の別、「喫煙/禁煙」の別、及び「号番(〜号車の情報)」(表2参照)といった扉案内情報が、例えば2段併記に表示される。尚、乗車口案内表示板21は、上述のLED電光表示板に限るものではなく、例えばCRTや液晶など、列車17の全長に亘って連続した表示領域を確保できる構成であれば、どのような表示方式を採用しても差し支えない。
【0042】
表示制御装置35は、中央制御装置36から与えられた表示内容情報D5(後述)を、乗車口案内表示板21の各ドット毎の発光信号D6に変換して出力し、これにより乗車口案内表示板21の表示を制御する。
【0043】
中央制御装置36は、CPU、ROM及びRAM等を備えるコンピュータシステムであり、列車運行管理装置31からの列車運行情報D1に基づいて各列車17の車両パターン情報D3を車両情報データベース32から呼び出し、さらに停止位置センサー33から与えられた各列車17の停止位置情報D2に応じて各車両の各扉(図11中の符合E)の位置を判断した後、乗車口案内表示板21の各扉Eに対応する位置45に、図11に示したような扉案内情報を表示するよう、表示内容情報D5を生成し、これを表示制御装置35に伝達する。
【0044】
また、単一の乗車口案内表示板21の有効な表示領域が、列車17の長さ方向に亘っているので、列車17の扉E01〜E03の位置以外の部分については、乗車口案内表示板21の表示領域が余剰状態となる。このような乗車口案内表示板21の表示領域の余剰部分について、中央制御装置36は、任意情報提供部34から与えられた任意情報D4として、例えば通過列車の警告や、その他の様々な情報を表示するように、表示内容情報D5を生成する。
【0045】
この中央制御装置36の具体的な機能は、後述の{動作}の記述に委ねることとし、ここではその詳説を省略する。
【0046】
{動作}
上記した列車乗車口案内表示システムの動作を説明する。
【0047】
まず、図12に示したフローチャート中のステップS101において、中央制御装置36は、プラットホーム15の営業時間が開始するまで待機する。この場合、中央制御装置36は表示内容を生成しないため、乗車口案内表示板21には表示が行われない。そして、そのプラットホーム15の営業時間に達した時点で、ステップS102に進む。
【0048】
ステップS102において、中央制御装置36は、列車運行管理装置31から列車運行情報D1を取り込む。そして、ステップS103において、中央制御装置36は、列車運行情報D1内の情報に応じて、次に入線予定の列車が通過列車か否かを判断する。このとき、次に入線予定の列車が通過列車である場合は、図14に示したフローチャートに沿って処理が行われる(後述)。一方、次に入線予定の列車が通過列車でない場合は、ステップS104に進む。
【0049】
ステップS104では、列車運行情報D1に基づいて、各プラットホーム15から後続して発車する列車が残っているか否かを判断する。そして、後続の列車17が残っていない場合は、図16に示したフローチャートに沿って処理が行われる(後述)。一方、後続の列車17が残っている場合は、次のステップS105に進む。
【0050】
ステップS105では、中央制御装置36は、任意情報提供部34から任意情報D4が与えられているか否かを判断する。尚、この任意情報D4は、オペレータが入力装置43を用いて手入力により得られたメッセージ等を含む。任意情報提供部34から任意情報D4が与えられている場合は、図18に示したフローチャートに沿って処理が行われる(後述)。一方、任意情報提供部34から任意情報D4が与えられていない場合は、次のステップS106に進む。
【0051】
ステップS106では、中央制御装置36は、表1に示した列車運行情報D1のなかから、各プラットホーム15に対応する先発列車の「表示列車名」及び「編成パターン名」等のデータを一式取り出す。
【0052】
そして、ステップS107において、中央制御装置36は、「編成パターン名」をキーとして、車両情報データベース32内の車両パターン情報D3から、各車両の扉E01,E02…の位置情報(図3〜図8中のL1〜Ln)と各車両毎の固有情報(「自由席」車両であるか「指定席」車両であるかの別、及び「喫煙車」であるか「禁煙車」等の情報)を取り出す。
【0053】
次に、ステップS108において、列車運行情報D1内の各列車17の先頭位置の情報と扉E01,E02…(図3〜図8参照)の位置情報とに基づいて、列車17の停車時に予想される各扉E01,E02…(図3〜図8参照)の位置を求め、それに対応する乗車口案内表示板21における表示位置(表示ドット位置等)を算出する。
【0054】
そして、図13中のステップS109において、中央制御装置36は、図11の如く、乗車口案内表示板21の扉Eに対応する位置45に、「表示列車名」、「発時刻」、「行先」(表1参照)、「自由席/指定席」の別、「喫煙/禁煙」の別、及び「号番(〜号車の情報)」(表2参照)といった扉案内情報を、例えば2段併記に生成し、これを表示内容情報D5として表示制御装置35に送信する。この際、中央制御装置36は、乗車口案内表示板21に表示される文字情報の色及び輝度等をも特定する。
【0055】
そして、ステップS110において、表示制御装置35は、中央制御装置36から与えられた表示内容情報D5を発光信号D6に変換し、乗車口案内表示板21に送信して表示を実行する(図11)。
【0056】
続くステップS111において、次に近い(次発)列車17の列車運行情報D1を取り込む。そして、ステップS112で、先発列車の扉Eの対応位置45(図11)以外の余剰エリアに、この次発の「列車名」及び「発車時刻」を表示する。
【0057】
そして、ステップS113において、先発列車が入線するのを待機する。そして、先発列車が入線してきても、ステップS114の如く、停止位置センサー33が列車を検出するまで引き続き待機する。さらに、停止位置センサー33が列車を検出しても、停止位置センサー33のから与えられたプラットホーム15の所定位置から列車17の先頭位置までの離間距離の情報D2が、所定の範囲になるまで待機する(ステップS115)。
【0058】
次に、ステップS116において、停止位置センサー33で得られた離間距離の情報D2と、列車運行情報D1内の列車17の「停車位置」の先頭位置とが一致しているか否かを判断する。そして、一致していない場合は、図20に示したフローチャートに沿って処理が行われる(後述)。一方、列車運行情報D1内の列車17の「停車位置」の先頭位置とが一致している場合は、ステップS117に進む。
【0059】
ステップS117では、停止位置センサー33が列車の発車を検出するまで待機する。その後、ステップS103に戻って処理を繰り返す。
【0060】
このように、列車17の各扉E01,E02…に対応した正確な位置に、その車両情報を表示できるので、乗客は速やかに且つ十分認識して所望の車両に乗車できる効果がある。
【0061】
次に、上記したステップS103(図12)で、次に入線予定の列車が通過列車である場合の通過列車案内表示の動作について図14のフローチャートに沿って説明する。
【0062】
この場合、中央制御装置36は、ステップS201において、その次に入線予定とされている列車17が上り列車か下り列車かを、表1に示した列車運行情報D1中の「上下」の情報に基づいて判断する。
【0063】
この場合において、上り列車であれば、ステップS202に進み、例えば「→→→○○列車が通過します・御注意ください!→→→」(ただし、「○○」は列車運行情報D1における、次に入線予定の列車の種別である)といった表示メッセージを表示内容情報D5として、中央制御装置36から表示制御装置35に送信する。この場合、中央制御装置36は、表示メッセージを表示する際の時間的な間隔や、表示色及び輝度等の情報を併せて表示制御装置35に送信する。
【0064】
一方、下り列車であれば、ステップS203に進み、例えば図15に示したような「←←←○○列車が通過します・御注意ください!←←←」(ただし、「○○」は列車運行情報D1における、次に入線予定の列車の種別である)といった表示メッセージを表示内容情報D5として、中央制御装置36から表示制御装置35に送信する。この場合、中央制御装置36は、表示メッセージを表示する際の時間的な間隔や、表示色及び輝度等の情報を併せて表示制御装置35に送信する。
【0065】
表示制御装置35は、ステップS204において、受信した表示情報を発光信号D6に変換して乗車口案内表示板21に表示する。
【0066】
続いて、ステップS205において、列車運行情報D1として車両接近情報を受信するまで待機する。そして、車両接近情報を受信した時点で、ステップS206に進み、中央制御装置36は表示制御装置35に、例えば図15に示したような表示メッセージを赤色表示するよう表示指示する。この表示指示は表示内容情報D5によって行われる。そして、この表示指示に応じて、表示制御装置35は、上記の表示メッセージを赤色でフリッカするように発光信号(D6)に変換し乗車口案内表示板21に表示する(ステップS207)。
【0067】
しかる後、ステップS208において、停止位置センサー33は車両の通過を検出するまで待機する。その後、ステップS103に戻り、処理を繰り返す。
【0068】
このようにすれば、通過列車の予告を乗客が継続的に知ることができるとともに、通過直前には赤色フリッカ表示にて危険を予知できるので、通過列車に対する乗客の安全性を増す効果がある。
【0069】
次に、上記したステップS104(図12)で、後続の列車17が残っていない場合の運行終了時の表示動作について、図16のフローチャートに沿って説明する。
【0070】
まず図16中のステップS301において、中央制御装置36は、表示内容情報D5として「<3番線>このホームからの電車は終了しました。」といった表示メッセージを生成し、この表示メッセージを表示制御装置35に送信する。この際、表示メッセージを表示する時間的間隔や、表示色及び輝度についての情報を表示内容情報D5に含める。
【0071】
次のステップS302において、表示制御装置35は受信した表示内容情報D5に基づいて、上記の表示メッセージを発光信号D6に変換し、図17の如く、乗車口案内表示板21に表示する。そして、ステップS303において、営業時間終了まで待機する。この際、中央制御装置36内に設けられたタイマーにより時刻計時を行い、予め設定された営業終了時間に到達するか否かを判断するようにする。
【0072】
そして、営業終了時間に到達した時点で、ステップS304において、中央制御装置36は表示制御装置35に表示停止を指示するとともに、表示制御装置35及び乗車口案内表示板21の電源を切断し、運用を終了する。
【0073】
このようにすれば、プラットホーム15において発車する電車がないことを乗客が表示により認識できる。即ち、サービスの向上を図ることができるとともに、営業終了とともに表示に関わる機器の電源を切断するので、省エネルギーの効果を奏することができる。
【0074】
次に、上記したステップS105(図12)で、任意情報提供部34から任意情報D4が与えられている場合の当該任意情報D4の表示動作について、図18のフローチャートに沿って説明する。
【0075】
まず、例えば入力装置43によりオペレーターが乗車口案内表示板21の表示領域内での表示位置(一般に複数箇所)を指定入力する。そうすると、その表示位置の情報が、任意情報提供部34から中央制御装置36に送信される。中央制御装置36では、かかる表示位置の情報を記憶する(ステップS401)。
【0076】
次に、オペレーターは、ステップS402で、自ら作成したメッセージや、インターネット等から入手した天気予報等の情報を、任意情報D4として任意情報提供部34から中央制御装置36に送信する。中央制御装置36はその情報を記憶する。
【0077】
中央制御装置36は、ステップS403において、任意情報提供部34から与えられた表示位置と任意情報D4に基づいて、乗車口案内表示板21に表示すべき内容(表示メッセージ、表示色及び輝度等を含む)を表示内容情報D5として表示制御装置35へ送信する。
【0078】
そして、ステップS404において、表示制御装置35は上記表示内容情報D5を発光情報D6に変換して乗車口案内表示板21へ送り、例えば図19のように、乗車口案内表示板21の扉Eに対応する位置45に扉案内情報を表示すると同時に、余剰エリア47に任意情報D4を表示する。
【0079】
しかる後、再びステップS103に戻り、処理を繰り返す。
【0080】
このように、オペレータの指定した余剰エリア47に任意情報D4を表示することが可能であるので、乗車口案内表示板21の余剰エリア47を有効活用して各種情報サービスを随時表示装置に表示でき、乗客へのサービス向上を図る効果がある。
【0081】
次に、上記したステップS116(図13)において、停止位置センサー33で得られた離間距離の情報D2と、列車運行情報D1内の列車17の「停車位置」の先頭位置とが一致していない場合(即ち、列車の停止位置がずれた場合)に、扉案内情報の表示位置を変更する動作について、図20のフローチャートに沿って説明する。
【0082】
まず、図21の如く、列車17がプラットホーム15に停車している状態では、プラットホーム15内での列車の停車位置がずれていても、最初の一度だけ扉案内情報の表示位置を変更すれば、あとはその位置を係属して維持すればいいだけである。したがって、最初のステップS501では、中央制御装置36において、停止位置センサー33での列車17の先頭位置の検出が、先に停止位置センサー33で検出した列車17と同一であるか否かを判断し、さらにその検出が1回目であるか否かを判断する。そして、現在検出している列車17が先に検出した列車と同一でなかったり、あるいは、現在検出している列車17が先に検出した列車と同一であっても、現在の検出が当該列車17について1回目の検出でない場合は、図13に示したステップS117に戻って、上述したステップS117以降の処理を行う。
【0083】
一方、ステップS501において、プラットホーム15に停車している列車17が先に検出した列車と同一であり、且つその列車17に対する停止位置センサー33での検出が1回目の検出である場合には、次のステップS502に進む。
【0084】
ステップS502では、図21の如く、停止位置センサー33により検出された先頭位置49と、列車運行情報D1から得られた「停車位置(列車17の先頭位置)」51との差分Ls(正,負あり)を求める。
【0085】
そして、ステップS503において、ステップS107(図12)で求めた扉位置情報の乗車口案内表示板21における表示位置を補正する。
【0086】
しかる後、ステップS108に戻って処理を継続する。
【0087】
このように、列車17の停止位置が所定位置よりずれても、列車17の進行方向に対して連続した表示を行うことの可能な乗車口案内表示板21において、扉案内情報の表示位置を変更するだけでよいので、扉Eに正確に対応した位置に車両情報を表示できる効果がある。
【0088】
以上説明したように、この実施の形態においては、乗車口案内表示板21を一度設置すると、全ての種類の列車17に対応して正確な扉Eの位置に扉案内情報を表示できるため、乗車口案内表示板21の移動や追加工事を必要としないで済む。
【0089】
また、列車17の停車位置が所定の位置からずれた場合に、乗車口案内表示板21での扉案内情報の表示位置を自動的にずらすことが可能であるため、乗客の混乱を防ぐことが可能である。
【0090】
さらに、乗車口案内表示板21の全面を利用して、通過列車の警告や、運行終了等の表示を行うことも可能であるため、重要な表示メッセージについては、視認性を高めて表示することができる。
【0091】
さらにまた、乗車口案内表示板21において、扉案内情報を表示する必要のない余剰エリア47を利用して、列車の運行情報、ニュース、天気予報及び広告等の任意情報D4を適宜表示することができるため、乗車口案内表示板21を多目的表示板として有効活用することが可能である。
【0092】
この場合、オペレータが任意情報提供部34に任意に情報を入力できるので、フレキシブルに表示を行うことが可能となる。特に、余剰エリア47の位置指定を任意情報提供部34で行うことが可能なので、便利である。
【0093】
【発明の効果】
この発明によれば、プラットホームにおいて、入線する列車の進行方向に沿って複数の種類の列車の長さに対応する所定の長さに設定された単一の乗車口案内表示板を用いて、扉案内情報等を表示しているので、乗車口案内表示板を一度設置すると、全ての種類の列車に対応して扉案内情報を表示できるため、乗車口案内表示板の移動や追加工事を必要としないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の乗車口案内表示板を示す図である。
【図2】列車の駅のプラットホームにおいて従来の列車乗車口案内表示システムが使用された状態を示す図である。
【図3】列車の車両パターンと扉の位置を示す図である。
【図4】列車の車両パターンと扉の位置を示す図である。
【図5】列車の車両パターンと扉の位置を示す図である。
【図6】列車の車両パターンと扉の位置を示す図である。
【図7】列車の車両パターンと扉の位置を示す図である。
【図8】列車の車両パターンと扉の位置を示す図である。
【図9】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムにおいて、プラットホームに入線した列車について乗車口案内表示板の表示が行われている状態を示す図である。
【図10】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムを示すブロック図である。
【図11】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムにおいて、プラットホームに入線した列車について乗車口案内表示板に扉案内情報の表示が行われている状態を示す図である。
【図12】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムの動作を示すフローチャートである。
【図13】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムの動作を示すフローチャートである。
【図14】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムの動作を示すフローチャートである。
【図15】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムにおいて、乗車口案内表示板に通過列車の表示が行われている様子を示す図である。
【図16】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムの動作を示すフローチャートである。
【図17】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムにおいて、乗車口案内表示板に運行終了の旨が表示されている様子を示す図である。
【図18】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムの動作を示すフローチャートである。
【図19】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムにおいて、乗車口案内表示板の余剰エリアに任意情報が表示されている様子を示す図である。
【図20】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムの動作を示すフローチャートである。
【図21】この発明の一の実施の形態に係る列車乗車口案内表示システムにおいて、列車の停車位置がずれた場合に、乗車口案内表示板における扉案内情報の表示位置が変更された様子を示す図である。
【符号の説明】
15 プラットホーム,17 列車,21 乗車口案内表示板,31 列車運行管理装置,32 車両情報データベース,33 停止位置センサー,34 任意情報提供部,35 表示制御装置,36 中央制御装置。

Claims (13)

  1. 駅のプラットホームにおける乗車口案内やその他情報を表示する列車乗車口案内表示システムであって、
    プラットホームにおいて、入線する列車の進行方向に沿って複数の種類の列車の長さに対応する所定の長さに設定された単一の乗車口案内表示板と、
    前記乗車口案内表示板の発光制御を行う表示制御装置と、
    前記プラットホームに入線する各列車についての列車運行情報を記録する列車運行管理装置と、
    各列車の種類に応じた車両パターン情報が記録された車両情報データベースと、
    前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報と、前記車両情報データベース内の前記車両パターン情報に基づいて、前記プラットホームに入線する各列車の扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示するよう前記表示制御装置を指示制御する制御装置と
    を備える列車乗車口案内表示システム。
  2. 請求項1に記載の列車乗車口案内表示システムであって、
    前記制御装置が、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報と、前記車両情報データベース内の前記車両パターン情報に基づいて、前記各列車の扉の位置を判断し、当該扉の位置に対応した位置に、前記扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示するよう前記表示制御装置を指示制御する、列車乗車口案内表示システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の列車乗車口案内表示システムであって、
    前記制御装置が、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報に基づいて、通過列車の表示を前記乗車口案内表示板に行うよう前記表示制御装置を指示制御する、列車乗車口案内表示システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の列車乗車口案内表示システムであって、
    前記制御装置が、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報に基づいて、運行終了の情報を前記乗車口案内表示板に表示するよう前記表示制御装置を指示制御するとともに、営業終了時に表示を停止し且つ電源断を行う、列車乗車口案内表示システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の列車乗車口案内表示システムであって、
    前記制御装置が、扉案内情報以外の任意情報を前記乗車口案内表示板に表示するよう前記表示制御装置を指示制御する、列車乗車口案内表示システム。
  6. 請求項2に記載の列車乗車口案内表示システムであって、
    前記プラットホームにおける前記列車の停車位置を検出する停止位置センサーをさらに備え、
    前記制御装置が、前記停止位置センサーからの情報に基づいて、前記列車の停止位置が所定の位置からずれたか否かを判断し、その判断結果に基づいて、前記列車の停止位置が所定の位置からずれた距離だけ、前記扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示する位置を変更するよう前記表示制御装置を指示制御する、列車乗車口案内表示システム。
  7. 請求項5に記載の列車乗車口案内表示システムであって、
    前記任意情報を前記制御装置に与えるための任意情報提供部をさらに備える、列車乗車口案内表示システム。
  8. 駅のプラットホームにおける乗車口案内やその他情報を表示する列車乗車口案内表示方法であって、
    予め、前記プラットホームに入線する各列車についての列車運行情報を所定の列車運行管理装置に記録するとともに、予め、各列車の種類に応じた車両パターン情報を車両情報データベースに記録しておき、
    前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報と、前記車両情報データベース内の前記車両パターン情報に基づいて、前記プラットホームに入線する各列車の扉案内情報を抽出する第1の工程と、
    前記第1の工程で抽出された扉案内情報を、プラットホームに入線する列車の進行方向に沿って複数の種類の列車の長さに対応する所定の長さに設定された単一の乗車口案内表示板に表示する第2の工程とを備え、
    前記第2の工程において、前記各列車の扉の位置を判断し、当該扉の位置に対応した位置に、前記扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示する、列車乗車口案内表示方法。
  9. 請求項8に記載の列車乗車口案内表示方法であって、
    前記第2の工程において、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報に基づいて、通過列車の表示を前記乗車口案内表示板に行う、列車乗車口案内表示方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の列車乗車口案内表示方法であって、
    前記第2の工程において、前記列車運行管理装置内の前記列車運行情報に基づいて、運行終了の情報を前記乗車口案内表示板に表示するとともに、営業終了時に表示を停止し且つ前記乗車口案内表示板の電源断を行う、列車乗車口案内表示方法。
  11. 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の列車乗車口案内表示方法であって、
    前記第2の工程において、扉案内情報以外の任意情報を、前記乗車口案内表示板の前記扉の位置に対応した位置を除く余剰エリアに表示する、列車乗車口案内表示方法。
  12. 請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の列車乗車口案内表示方法であって、
    前記第2の工程において、前記プラットホームにおける前記列車の停車位置を検出する停止位置センサーからの情報に基づいて、前記列車の停止位置が所定の位置からずれたか否かを判断し、その判断結果に基づいて、前記列車の停止位置が所定の位置からずれた距離だけ、前記扉案内情報を前記乗車口案内表示板に表示する位置を変更する、列車乗車口案内表示方法。
  13. 請求項11に記載の列車乗車口案内表示方法であって、
    前記任意情報が、任意の情報が入力可能とされる入力装置を有した任意情報提供部から与えられる、列車乗車口案内表示方法。
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