JP2004330508A - 樹脂の押出成形方法 - Google Patents

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Yasunori Shirai
安則 白井
Takashi Harada
隆 原田
Tsukasa Mizobuchi
司 溝渕
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

【課題】少頻度の洗浄によって焼け物による成形品の品質劣化を防止する樹脂の押出成形方法。
【解決手段】樹脂を押出機内に供給して押し出す押出成形方法において、樹脂の供給前に、押出機内にフッ素樹脂を含有した前処理材を供給し押し出す。押出成形において、焼け物の発生を削減できることから、成形品の物性や外観の低下による品質劣化を防ぐことができる。また、洗浄の頻度や時間の削減を図ることができ、生産性も向上できる。さらに、前処理材が、フッ素樹脂と押出成形に供給する樹脂とからなる組成物であれば、コンタミネーションを防ぎつつ、前処理材の押出適性を向上し、かつ、フッ素樹脂正味の使用量を低減できてコストダウンを図ることができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂の押出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステル等の種々の樹脂を各種の製品に成形したり、ペレット用のストランドを成形したりする場合には、樹脂を押出機に供給し、押出機の先端のダイから押し出すことが行われる。
この際、押出機内で樹脂の滞留が生じることがある。特に二軸押出機は混練性能に優れる反面、滞留が生じやすい。
このような滞留は、いわゆる焼け物の発生原因となる。押出機内に焼け物が生じている状態で樹脂を押し続けると、押し出された成形品の物性や外観が低下し、品質劣化になってしまう。
そこで、この不具合を解消する為に、押出機の構造を改良したり、成形する樹脂の種類の変更(色替え等)等の際に、押出機内を洗浄することで、焼け物も押出機内から排除している(例えば、特許文献1、2、3参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−62002号公報
【特許文献2】
特開平6−93187号公報
【特許文献3】
特開2001−138339号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、押出機の構造を変更をする方法では、既存の押出機には適用できない他、汎用性やコスト等の点で問題がある。
また、洗浄による方法では、完全な洗浄を行うには洗浄に要する洗浄剤や時間がかさみ、また、洗浄頻度も多くしなければならないことから、樹脂の種類の変更をしない際にも生産を中止して押出機内の焼け物排除の為に洗浄を要する場合もあり、望ましくない。
【0005】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、少頻度の洗浄によって焼け物による成形品の品質劣化を防止する樹脂の押出成形方法を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の樹脂の押出成形方法は、樹脂を押出機内に供給して押し出す押出成形方法において、該供給前に、押出機内にフッ素樹脂を含有した前処理材を供給し押し出すことを特徴とするものである。
ここで、前処理材は、フッ素樹脂と、押出成形に供給する樹脂からなる組成物であることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は押出成形を行う際に、その前処理工程として、押出機内にフッ素樹脂を含有した前処理材を供給して押し出すものである。フッ素樹脂としては、例えば、ポリ四フッ化エチレン、ポリ三フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、四フッ化エチレンと六フッ化プロピレンの共重合体等が挙げられる。
この前処理材は、フッ素樹脂単独で用いても良いが、他の樹脂との組成物として用いても良い。フッ素樹脂組成物として用いることによって、溶融粘度を高めて押出適性を向上できる他、フッ素樹脂正味の使用量を低減できることからコストダウンを図ることもできる。
そのような組成物として用いる他の樹脂としては、種々の樹脂を適用できるが、その後の成形に用いる樹脂と同種又は同系の樹脂であることが、コンタミネーション防止の点から望ましい。例えば、成形に用いるのがポリエチレンテレフタレート(以下、PETという。)である場合、このフッ素樹脂と混合する他の樹脂としては、同じPETか、または、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTという。)のような同系の樹脂が望ましい。
このようなフッ素樹脂を組成物として用いる場合、フッ素樹脂の配合量は、組成物中0.01質量%以上が望ましく、0.1質量%以上がより望ましい。また、フッ素樹脂の配合量の上限値は、特に制限されないが、10質量%以下が望ましく、1.0質量%以下がより望ましい。
【0008】
押出成形に用いる樹脂としては、押出成形適性があるものであればよく、例えば、PET、PBT、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PBN(ポリブチレンナフタレート)等のポリエステル、ポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)、ASA(アクリロニトリル−スチレン−アクリロニトリル樹脂)、ポリアミド、PES(ポリエーテルスルホン)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等が挙げられ、単独または2種以上の混合物として適用できる。
勿論、用途に応じて種々の添加剤等を配合したものでも良く、酸化防止剤、滑材、耐候性改良剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、フィラーなどが配合されていても良い。一般に、難燃剤が配合されていると押出機内面に付着しやすいので焼け物が生じ易い。また、可塑剤が配合されていると熱劣化しやすくなるので焼け物が生じ易い。従って、本発明は、そのような樹脂の押出成形に特に顕著な効果を発揮する。
本発明が適用される押出機は特に限定されるものではなく、単軸押出機、二軸押出機等いずれでもよい。
【0009】
前処理材の供給、押出し方法は、成形時の押出成形法と同様に行えば良く、押出機内へのフィーダーから供給し、スクリュウを回転させてダイから押し出せばよい。供給量は、フッ素樹脂が押出機内に行き渡れば良く、これから押出成形する樹脂量の100000分の1以上のフッ素樹脂を流動させることが望ましい。また、供給量の上限値は特に制限されないが、時間やコスト等の面から、これから押出成形する樹脂量に対して1000分の1以下であることが好ましい。
使用した前処理材は、特に汚染されることがなければ、再利用することが可能で、ダイから押し出されたものを例えばペレット化して再度、使用できる。
【0010】
本発明によれば、樹脂の押出成形を行う前に、前処理として、フッ素樹脂を押出機内に流すことで、フッ素樹脂による被膜が押出機内面に形成されると考えられ、樹脂が押出機内で滞留しにくく、また、滞留したとしても押出機の内面に付着しずらくなって速やかに押し出されることから、焼け物の発生が抑えられ、焼け物の成形品への混入が防止され、物性や外観の低下による品質劣化を防ぐことができる。
従って、樹脂替え等の際の洗浄に引き続き、前処理材を流すようにすることで、長期にわたって、焼け物による品質劣化を防止できることから、洗浄の頻度の削減を図ることができ、生産性を向上することができる。
【0011】
尚、前処理材を流す前処理工程は、洗浄作用も発揮することから、この前処理工程を施すことで、洗浄工程自体を省略することも可能である。従って、本発明に係る前処理工程にて洗浄を兼用させることで、押出機の維持、管理等をより簡易化することができる。但し、洗浄目的では、より多量の樹脂を流す必要があることから、コスト面では望ましくなく、安価な樹脂等による洗浄剤によって洗浄した後に、少量の前処理材にて前処理工程を施すことによってコスト削減は図ることができる。
【0012】
【実施例】
[実施例]
フッ素樹脂(ヘキストジャパン(株);商品名「Hostamont VP FN 901」)をPBT(三菱レイヨン(株)製;商品名「タフペットPBT N1300」)中に配合(0.5質量%)して前処理材を調製した。
これを押出機内に供給し、250℃、吐出量200kg/時間で6分間押し出した。その後、PBT(三菱レイヨン製;商品名「タフペットPBT N1300」(800kg))、三酸化アンチモン(日本精鉱(株)製;商品名「パトックスM」(50kg))、臭素化エポキシ(日立化成(株)製;商品名「BR−126」(150kg))のブレンド物Aを押出機に供給し、吐出量200kg/時間で5時間押し出し、ペレタイザーによりペレット化した。
得られたペレットについて目視外観検査を行ったところ、焼け物の発生は認められなかった。
[比較例]
上記実施例において、前処理材を流さないこと以外は同様にして、ブレンド物Aのペレットを得、目視外観検査を行ったところ、焼け物が発生していた。
外観検査結果から明らかなように、比較例の方法では、焼け物が発生してしまったが、実施例の方法では、焼け物の発生を削減できた。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、押出成形において、焼け物の発生を削減できることから、成形品の物性や外観の低下による品質劣化を防ぐことができる。また、洗浄の頻度や時間の削減を図ることができ、生産性も向上できる。
さらに、前処理材が、フッ素樹脂と押出成形に供給する樹脂とからなる組成物であれば、コンタミネーションを防ぎつつ、前処理材の押出適性を向上し、かつ、フッ素樹脂正味の使用量を低減できてコストダウンを図ることができる。

Claims (2)

  1. 樹脂を押出機内に供給して押し出す押出成形方法において、該供給前に、押出機内にフッ素樹脂を含有した前処理材を供給し押し出すことを特徴とする樹脂の押出成形方法。
  2. 前記前処理材は、フッ素樹脂と、押出成形に供給する樹脂からなる組成物であることを特徴とする請求項1記載の樹脂の押出成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2019167829A1 (ja) * 2018-02-28 2020-12-03 旭化成株式会社 スクリュー抜き補助剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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