JPWO2012137575A1 - ペレットの製造装置及びペレットの製造方法 - Google Patents

ペレットの製造装置及びペレットの製造方法 Download PDF

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泰之 坂田
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Abstract

形状不良のペレットの発生、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少ないペレットの製造装置を提供する。溶融した樹脂17を押出してストランド19を形成する押出機11と、押出機11で形成したストランド19を搬送するベルトコンベア13と、このベルトコンベア13で搬送されたストランド19を切断してペレット21にするペレタイザー15と、を備え、ペレタイザー15が、固定刃と、固定刃の近接位置で回転可能な円柱状であって外周に複数の刃が配列して形成された回転刃25と、を有し、固定刃と回転刃25によりストランド19を切断するストランドカッター27を備え、回転刃25の複数の刃が、回転刃25の中心軸に対して0°〜15°の角度をなすように配置されており、かつ、複数の刃のすくい角が5°〜30°、刃先角が40°〜80°のペレットの製造装置100。

Description

本発明は、熱可塑性樹脂、特に、耐熱温度が高く、機械的強度に優れるエンジニアリングプラスチック樹脂などの樹脂のペレットの製造装置及びペレットの製造方法に関する。更に詳しくは、切断面の形状が良好であるペレットを製造でき、ストランドの切断時に発生する切り粉の量が少ないペレットの製造装置及びペレットの製造方法に関する。
従来、熱可塑性樹脂に熱安定剤や着色剤の各種添加剤を配合して溶融混練した樹脂組成物は、コンパクトディスクや光ディスク、OA機器部品、電気電子部品、医療機器部品、自動車部品等の多くの成形品の成形材料として使用されている。
上記樹脂組成物は、上記樹脂組成物からなるペレットとして流通している。そして、このペレットは、ペレットの製造装置により作製される。ペレットの製造装置としては、以下のようにしてペレットを製造する装置が知られている(例えば、特許文献1〜5参照)。即ち、まず、溶融した熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物)を押出機によって線状に押出してストランドを作製する。その後、このストランドを冷却して固化させる。その後、固化されたストランドをペレタイザーで所定の大きさに切断する。このようにしてペレットを製造する。
実開平6−71111号公報 実用新案登録第3042333号公報 特開2005−1029号公報 特開平11−77671号公報 特開2010−58481号公報
従来、上記樹脂組成物に用いる樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)などの汎用の樹脂が使用されていた。しかしながら、最近では、上記「汎用の樹脂」よりもエンジニアリングプラスチック樹脂などが使用されることが多くなっている。ここで、上記「汎用の樹脂」をペレットにする場合、切断寸法のばらつきやペレット切断面のバリの発生などの形状不良が生じたとしても問題にならない程度であった。また、ストランドの切断時に切り粉が発生することなども問題にならない程度であった。しかし、エンジニアリングプラスチック樹脂などからなるストランドを切断する場合、ペレットに形状不良が多く生じたり、切り粉が多量に発生したりするという問題が生じている。更に、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用する成形品には、小型で精密寸法を求められるものが多いため、上記問題は、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用する成形品を安定生産するという観点において障害となっている。そのため、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用した場合であっても形状不良のペレットの発生が少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少ないペレットの製造装置の開発が切望されていた。
しかしながら、特許文献1〜5に記載された製造装置では、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用した場合には、形状不良のペレットが多く発生してしまう。また、ペレットの作製時において発生する切り粉の量も多い。そして、形状不良のペレットの発生率や切り粉の量を低減させることは困難であった。
本発明は、上述のような従来技術の課題を解決するためになされたものである。即ち、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用した場合であっても(即ち、エンジニアリングプラスチック樹脂などの樹脂製のペレットを作製する場合であっても)形状不良のペレットの発生が少なく(発生率が小さく)、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少ないペレットの製造装置及びペレットの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは前記課題を達成すべく鋭意検討した結果、回転刃の複数の刃を所定の角度にねじるとともに、上記刃のすくい角及び刃先角を所定の角度とすることによって、上記課題を達成することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明により、以下のペレットの製造装置及びペレットの製造方法が提供される。
[1]溶融した樹脂を押出してストランドを形成する押出機と、前記押出機で形成した前記ストランドを搬送する搬送手段と、搬送された前記ストランドを切断してペレットにするペレタイザーと、を備え、前記ペレタイザーが、固定刃と、前記固定刃の近接位置で回転可能な柱状であって外周に複数の刃が配列して形成された回転刃と、を有し、前記固定刃と前記回転刃により前記ストランドを切断するストランドカッターを備え、前記回転刃の前記複数の刃が、前記回転刃の中心軸に対して0°〜15°の角度をなすように配置されており、かつ、前記複数の刃のすくい角が5°〜30°、刃先角が40°〜80°であるペレットの製造装置。
[2]前記回転刃の前記複数の刃が、前記回転刃の中心軸に対して0°〜10°の角度をなすように配置されており、かつ、前記複数の刃のすくい角が10°〜30°、刃先角が55°〜65°である前記[1]に記載のペレットの製造装置。
[3]前記樹脂が、荷重たわみ温度が160℃以上であり、引っ張り破断伸び率が20%以下の樹脂である前記[1]または[2]に記載のペレットの製造装置。
[4]前記[1]〜[3]のいずれかに記載のペレットの製造装置を用いてペレットを製造するペレットの製造方法。
本発明のペレットの製造装置は、「前記ペレタイザーが、固定刃と、前記固定刃の近接位置で回転可能な柱状であって外周に複数の刃が配列して形成された回転刃と、を有し、前記固定刃と前記回転刃により前記ストランドを切断するストランドカッターを備え、前記回転刃の前記複数の刃が、前記回転刃の中心軸に対して0°〜15°の角度をなすように配置されており、かつ、前記複数の刃のすくい角が5°〜30°、刃先角が40°〜80°」である。そのため、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用した場合であっても(即ち、エンジニアリングプラスチック樹脂などの樹脂製のペレットを作製する場合であっても)形状不良のペレットの発生が少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少ないものである。
本発明のペレットの製造方法によれば、「本発明のペレットの製造装置を用いて」ペレットを製造する。そのため、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用した場合であっても(即ち、エンジニアリングプラスチック樹脂などの樹脂製のペレットを作製する場合であっても)形状不良のペレットの発生が少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少なくなる。
本発明のペレットの製造装置の一実施形態の一部を模式的に示す一部断面図である。 図1に示すペレットの製造装置の一部を拡大して模式的に示す一部断面図である。 図1に示すペレットの製造装置におけるペレタイザーのストランドカッターが備える回転刃を模式的に示す斜視図である。 図1に示すペレットの製造装置におけるペレタイザーのストランドカッターが備える回転刃を側面から見た模式図である。 図1に示すペレットの製造装置におけるペレタイザーのストランドカッターが備える回転刃を模式的に示す一部断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
[1]ペレットの製造装置:
本発明のペレットの製造装置の一実施形態としては、図1〜図5に示すペレットの製造装置100のように、溶融した樹脂17を押出してストランド19を形成する押出機11と、押出機11で形成したストランド19を搬送するベルトコンベア13と、このベルトコンベア13で搬送されたストランド19を切断してペレット21にするペレタイザー15と、を備えている。ペレタイザー15は、ストランドカッター27を備えている。ストランドカッター27は、固定刃23と、固定刃23の近接位置で回転可能な円柱状であって外周に複数の刃25aが配列して形成された回転刃25と、を有している。このストランドカッター27は、固定刃23と回転刃25によりストランド19を切断するものである。回転刃25の複数の刃25aは、回転刃25の中心軸Oに対して0°〜15°の角度をなすように配置されている。更に、複数の刃25aのすくい角αは、5°〜30°、刃先角βは40°〜80°である。
このようなペレットの製造装置は、「ペレタイザー15が、固定刃23と、固定刃23の近接位置で回転可能な柱状であって外周に複数の刃25aが配列して形成された回転刃25と、を有し、固定刃23と回転刃25によりストランド19を切断するストランドカッター27を備え、回転刃25の複数の刃25aが、回転刃25の中心軸Oに対して0°〜15°の角度をなすように配置されており、かつ、複数の刃25aのすくい角αが5°〜30°、刃先角βが40°〜80°」である。そのため、エンジニアリングプラスチック樹脂などの樹脂製のペレットを作製する場合であっても、形状不良のペレットの発生が少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少ないものである。
図1は、本発明のペレットの製造装置の一実施形態であるペレットの製造装置100の一部を模式的に示す一部断面図である。図2は、図1に示すペレットの製造装置100の一部Pを拡大して模式的に示す一部断面図である。図3は、図1に示すペレットの製造装置におけるペレタイザーのストランドカッターが備える回転刃を模式的に示す斜視図である。図4は、図1に示すペレットの製造装置100におけるペレタイザー15のストランドカッター27が備える回転刃25を側面(回転刃25の中心軸Oに直交する方向)から見た模式図である。図5は、図1に示すペレットの製造装置100におけるペレタイザー15のストランドカッター27が備える回転刃25を模式的に示す一部断面図である。即ち、回転刃25を、その中心軸に沿って見たときの模式図である。
[1−1]押出機:
押出機は、溶融した樹脂を押出してストランドを形成することができるものである限り特に制限はない。具体的には、原料となる熱可塑性樹脂を投入するためのホッパーと、このホッパーから投入された樹脂を撹拌しながら溶融する、撹拌翼を有する溶融部と、この溶融部に連結され、吐出口を有する射出部と、この射出部から溶融した樹脂を射出するために射出部内を加圧する加圧部と、を備えるものなどを挙げることができる。
押出機は、樹脂の吐出口の数が1つであってもよいし、複数であってもよい。通常、数個〜数十個の吐出口を有している。即ち、押出機から複数本のストランドが形成されることが通常である。なお、本発明のペレットの製造装置は、ストランドが複数本であっても、即ち、複数本のストランドを同時に切断する場合であっても、形状不良のペレットの発生が少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が低減される。
樹脂としては、例えば、ポリスチレン、(メタ)アクリル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS樹脂)などの汎用プラスチック;ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、環状ポリオレフィンなどのエンジニアリングプラスチック;ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミドなどのスーパーエンジニアリングプラスチックが挙げられる。
本発明のペレットの製造装置は、切断するストランドを構成する樹脂の種類は特に制限はない。本発明のペレットの製造装置は、以下のような樹脂製のストランドを切断してペレットを製造するための装置として用いることが好ましい。即ち、本発明のペレットの製造装置は、切断するストランドを構成する樹脂として、荷重たわみ温度が160℃以上(好ましくは200〜300℃)であり、引っ張り破断伸び率が20%以下(好ましくは、0.1〜10%)の樹脂を用いる「ペレットの製造方法」に使用されることが特に有効である。ここで、「荷重たわみ温度」は、JIS K7191に準拠して測定される値である。また、「引っ張り破断伸び率」は、JIS K7160に準拠して測定される値である。
従来のペレットの製造装置では、ストランドを構成する樹脂として、「アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)などの汎用の樹脂」より硬い樹脂(例えばエンジニアリングプラスチック樹脂)を使用する場合、即ち、ストランドが上記「汎用の樹脂」より硬い樹脂からなる場合、ペレットに形状不良が多く生じたり、切り粉が多量に発生したりするという問題が生じていた。一方、本発明のペレットの製造装置においては、ストランドカッターの回転刃として、上記特定構造のものを用いた。そのため、樹脂として、エンジニアリングプラスチック樹脂などを用いる場合であっても、ペレットの形状不良の発生を少なくし、切り粉の量を低減させることができる。また、ストランドの切断時における切断音が小さくなる。
溶融した樹脂を押出す条件は、特に制限はなく、従来公知の方法を適宜採用することができる。なお、ストランドとは、線状の樹脂のことである。具体的には、ストランドは、直径が1〜5mmである「線状の樹脂」であることが好ましく、1.5〜4.0mmであることが更に好ましく、2.0〜3.5mmである「線状の樹脂」であることが特に好ましい。上記ストランドの直径が1mm未満であると、ストランドが細すぎるため、ストランドカッターで切断される前にストランドが切れる原因となるおそれがある。一方、5mm超であると、ストランドが太すぎるため、冷却に時間がかかることになり、所望の品質、形状のペレットを得ることができなくなるおそれがある。また、ペレットを使用する際、具体的にはペレットを使用して製品を成形する際、成形機においてペレットの供給が不安定となるおそれもある。なお、ストランドは複数本同時に形成されることが通常である。即ち、押出機から複数本のストランドが同時に押出されることが通常である。本発明のペレットの製造装置では、ストランドが複数本同時に形成される場合であっても、形状不良のペレットの発生が少なくなり、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が低減される。
本発明のペレットの製造装置は、押出された直後のストランドの温度を、180〜450℃とすることが好ましく、200〜400℃とすることが更に好ましく、220〜360℃とすることが特に好ましい。
[1−2]搬送手段:
搬送手段としては、押出機で形成したストランドを搬送することができるものである限り特に制限はない。例えば、ベルトコンベア、メッシュコンベア、ネットコンベアなどを挙げることができる。また、ペレタイザーによる「引取り」を挙げることができる。
なお、押出機で形成されたストランドは冷却することが好ましい。ストランドを冷却する方法としては、例えば、空冷、水冷などを挙げることができる。空冷により冷却する方法としては、具体的には、送風機などを用いてストランドを冷やす方法を挙げることができる。水冷により冷却する手段としては、具体的には、容器に水などの冷却用溶液を充填したものにストランドを浸す方法、冷却用溶液をストランドに吹き付ける方法などを挙げることができる。ここで、空冷により冷却する方法としては、送風機などを用いることなく、ベルトコンベアなどの搬送手段により搬送する際に放冷させる方法も挙げることができる。
[1−3]ペレタイザー:
ペレタイザーは、搬送されたストランドを切断してペレットにするものである。そして、このペレタイザー15は、上述したように、ストランドカッター27を備えている。ストランドカッター27は、固定刃23と、固定刃23の近接位置で回転可能な円柱状であって外周に複数の刃25aが配列して形成された回転刃25と、を有している。そして、ストランドカッター27は、固定刃23と回転刃25によりストランド19を切断するものである。回転刃25の複数の刃25aは、回転刃25の中心軸Oに対して0°〜15°の角度をなすように配置されている。更に、複数の刃25aのすくい角αは5°〜30°、刃先角βが40°〜80°である。
回転刃25の複数の刃25aは、回転刃25の中心軸Oに対して0°〜10°の角度をなすように配置されていることが好ましい。刃25aは、1°〜10°の角度をなすように、ねじられた状態で配置されていることが特に好ましい。そして、複数の刃25aのすくい角αは、10°〜30°であることが好ましく、刃先角βが55°〜65°であることが好ましい。このような回転刃25を用いることにより、形状不良のペレットの発生が更に少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が更に低減される。
本明細書において、すくい角とは、回転刃の中心軸に直交しかつ刃を含む断面において、回転刃が備える刃の先端と回転刃の中心とを結ぶ直線L(図2参照)と、刃の縁とがなす角をいう。刃先角とは、回転刃の中心軸に直交しかつ刃を含む断面において、回転刃が備える刃の刃先の角度をいう。
本明細書において「回転刃の複数の刃が、回転刃の中心軸に対して0°〜15°の角度をなすように配置される」とは、図4に示すように、回転刃25の複数の刃25aが配列されることを意味する。即ち、回転刃25を側面から見たときに(別言すると、回転刃25の側面写真を撮影したときに)、回転刃25の中心軸Oと回転刃25が備える刃25aの稜線Rとがなす角θが、0°〜15°の角度となることである。複数の刃は、全ての刃が回転刃の中心軸に対して同じ角度をなすように配置されることが好ましい。
固定刃としては、従来公知のペレタイザーのストランドカッターが備える固定刃を適宜採用することができる。
ストランドカッターは、固定刃と回転刃によりストランドを切断する。即ち、ストランドが固定刃と回転刃に挟まれることで所定の長さに切断され、ペレットが形成される。
回転刃の大きさは、通常、中心軸方向の長さが80〜550mmであり、直径が160〜360mmである。
回転刃が備える刃の数は、図5に示す回転刃25のように、複数の刃25aを有するものであれば特に制限はない。即ち、従来公知のストランドカッターの回転刃が備える刃の数と同じ数とすることができる。
回転刃が備える刃の材質としては、例えば、WC−Co系合金、TiN−Ni系合金、TiC−Ni系合金などを挙げることができる。
[2]ペレットの製造方法:
本発明のペレットの製造方法は、上述した本発明のペレットの製造装置を用いてペレットを製造する方法である。このようなペレットの製造方法によれば、「本発明のペレットの製造装置を用いて」ペレットを製造する。そのため、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用した場合であっても、即ち、エンジニアリングプラスチック樹脂などの樹脂製のペレットを作製する場合であっても、形状不良のペレットの発生が少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少なくなる。
本発明のペレットの製造方法としては、具体的には、溶融した樹脂を押出してストランドを形成する形成工程と、形成したストランドを搬送する搬送工程と、搬送されたストランドをペレタイザーにより切断してペレットを得る切断工程と、を有する方法を挙げることができる。上記製造方法では、上記ペレタイザーは、固定刃と、固定刃の近接位置で回転可能な柱状であって外周に複数の刃が配列して形成された回転刃と、を有し、固定刃と回転刃によりストランドを切断するストランドカッターを備えている。回転刃の複数の刃は、回転刃の中心軸に対して0°〜15°の角度をなすように配置されている。更に、複数の刃のすくい角は5°〜30°、刃先角が40°〜80°である。
[2−1]形成工程:
本工程は、溶融した樹脂を押出してストランドを形成する工程である。本工程に用いる樹脂としては、上述した樹脂を用いることができる。樹脂を押出す方法としては、上述した押出機を用いる方法を挙げることができる。
[2−2]搬送工程:
本工程は、形成したストランドを搬送する工程である。ストランドを搬送する方法としては、上述した搬送手段を用いる方法を挙げることができる。本発明のペレットの製造方法においては、ストランドを冷却する方法を有することが好ましい。ストランドを冷却する方法としては、従来公知の方法を適宜採用することができる。例えば、空冷、水冷などを採用することができる。図1は、ストランド19をベルトコンベア13により搬送し、この搬送中に空冷させることによりストランド19を冷却(放冷)する例を示している。冷却後のストランドの温度(即ち、切断時のストランドの温度)は、通常、100〜200℃であることが好ましく、110〜190℃であることが更に好ましく、120〜180℃であることが特に好ましい。上記温度の範囲内であると、ストランドに付着した水分が、ペレットの製造工程中で、ストランドが有する熱で蒸発するので、ストランドを乾燥する装置が不要である。上記温度が100℃未満であると、ストランドに付着した水分が、そのまま製品(ペレット)に残ることがあるため、成形時の不良現象を引き起こすおそれがある。一方、200℃超であると、ストランドカッターのベアリングを傷める等の設備故障の原因となるおそれがある。
[2−3]切断工程:
本工程は、搬送されたストランドをペレタイザーにより切断してペレットを得る工程である。上記ペレタイザーを用いることによって、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用した場合であっても形状不良のペレットの発生が少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少なくすることができる。
回転刃の周速度は、10〜30m/秒であることが好ましく、12〜25m/秒であることが更に好ましく、13〜20m/秒であることが特に好ましい。
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例及び比較例に限定されるものではない。
(実施例)
まず、溶融した液晶ポリマー(スーパーエンジニアリングプラスチック樹脂)を押出機により押出してストランドを形成した。次に、形成したストランドをベルトコンベア(搬送手段)でペレタイザーに搬送した。次に、ペレタイザーによって、上記液晶ポリマーからなるストランドを切断してペレットを得た。
なお、ペレタイザーとしては、「固定刃と、この固定刃の近接位置で回転可能な円柱状であって外周に複数の刃が配列して形成された回転刃と、を有し、固定刃と回転刃によりストランドを切断するストランドカッター」を備えているものを用いた。そして、ストランドカッターとしては、回転刃の中心軸に対して0°〜15°の角度をなすように配置されており、かつ、複数の刃のすくい角が5°〜30°、刃先角が40°〜80°である条件を満たすものを複数用意した。そして、用意した各ストランドカッターを備える「ペットの製造装置」を用いてそれぞれペレットを作製した。
得られたペレットを観察して「形状不良のペレット」の有無(具体的には、ペレットの断面における「ささくれ」の有無)を確認した。また、ストランドを切断した後の「切り粉の量」を確認した。本実施例において、「形状不良のペレット」は無かった。また、「切り粉の量」は非常に少なかった。
(比較例)
ストランドカッターとして、回転刃の複数の刃のねじれ角度、複数の刃のすくい角、及び複数の刃の刃先角の少なくとも1つの角度が本発明の範囲外となるものを複数用意した。そして、それぞれのストランドカッターを備える「ペレットの製造装置」を用いて実施例と同様にしてペレットを作製した。その後、実施例と同様にして「形状不良のペレット」の有無、及び、「切り粉の量」を確認した。比較例においては「形状不良のペレット」が有り、「切り粉の量」は非常に多かった。
以上のことから明らかなように、実施例のペレットの製造装置は、比較例のペレットの製造装置に比べて、エンジニアリングプラスチック樹脂などを使用した場合であっても形状不良のペレットの発生が少なく、ペレットの作製時において発生する切り粉の量が少ないことが確認できた。
本発明のペレットの製造装置は、コンパクトディスク等の多くの成形品の成形材料として使用されるペレットの製造装置として用いることができる。また、本発明のペレットの製造方法は、コンパクトディスク等の多くの成形品の成形材料として使用されるペレットを製造することができる。
11:押出機、13:ベルトコンベア、15:ペレタイザー、17:樹脂、19:ストランド、21:ペレット、23:固定刃、25:回転刃、25a:刃、27:ストランドカッター、100:ペレットの製造装置。

Claims (4)

  1. 溶融した樹脂を押出してストランドを形成する押出機と、
    前記押出機で形成した前記ストランドを搬送する搬送手段と、
    搬送された前記ストランドを切断してペレットにするペレタイザーと、
    を備え、
    前記ペレタイザーが、固定刃と、前記固定刃の近接位置で回転可能な柱状であって外周に複数の刃が配列して形成された回転刃と、を有し、前記固定刃と前記回転刃により前記ストランドを切断するストランドカッターを備え、前記回転刃の前記複数の刃が、前記回転刃の中心軸に対して0°〜15°の角度をなすように配置されており、かつ、前記複数の刃のすくい角が5°〜30°、刃先角が40°〜80°であるペレットの製造装置。
  2. 前記回転刃の前記複数の刃が、前記回転刃の中心軸に対して0°〜10°の角度をなすように配置されており、かつ、前記複数の刃のすくい角が10°〜30°、刃先角が55°〜65°である請求項1に記載のペレットの製造装置。
  3. 前記樹脂が、荷重たわみ温度が160℃以上であり、引っ張り破断伸び率が20%以下の樹脂である請求項1または2に記載のペレットの製造装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のペレットの製造装置を用いてペレットを製造するペレットの製造方法。
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