JP2004329535A - 腰掛介助装置用補助手すり - Google Patents

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    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
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Abstract

【課題】腰掛介助装置と補助手すりとを連結する連結部材が腰掛介助装置の左右のどちら側にも取付可能でありかつ部品点数が少なく、さらには施工者が使用する上でじゃまになる位置に連結部材を誤って取り付けることがない補助手すりを提供する。
【解決手段】2本の支柱を有し、一方の支柱が床に接地固定し、他方の支柱が別体の連結部材を介して腰掛介助装置に接続固定される腰掛介助装置用補助手すりにおいて、前記連結部材は、前記腰掛介助装置との接続状態で前記補助手すり支柱に対し垂直に延びる水平フレームと、補助手すりとの接続部と、腰掛介助装置との接続部とから成り、前記腰掛介助装置との接続状態で水平フレーム中心軸を対象軸として上下対称形であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洋式座便器の肘掛装置等の主枠をなす腰掛介助装置に接続可能な補助手すりに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、洋式座便器等の腰掛介助装置として、床面上に設置されるベース部と、このベース部によって支えられる支柱と、支柱を連結する上部フレームとから成り、この上部フレームによって支持した肘掛により腰掛動作を介助する腰掛介助装置が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−108150号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような腰掛介助装置では、着座後の姿勢保持を主目的として肘掛位置や形状などを決めているので、立ち座り時の立位から座位、座位から立位への移行動作補助や、洋式座便器等の一歩手前での立位の身体保持等では、手や体を添えにくく、あまり有効でないといった問題がある。
そこで、腰掛介助装置とは別に周囲の壁に手すりを取り付け、立ち座り時の移行動作補助や立位での身体保持に役立てることが考えられるが、その場合、腰掛介助装置の近傍に壁面がないと取付不可能であるといった問題がある。
また、床に固定する補助手すりも考えられるが、床のみの固定で上記のような立位姿勢を補助するには強度確保のために床固定部を大きくし、広い取付スペースが必要となり、洋式座便器等の周辺での歩行の妨げになり、手すり付近の立ち位置も制約されるといった問題がある。
【0005】
そこで、床面上に設置される左右一対のベース部と、そのベース部によって支えられる左右一対の支柱と、その一対の支柱を連結する上部フレームとから成り、その上部フレームによって支持した左右一対の肘掛により腰掛動作を介助する腰掛介助装置に接続される別体の補助手すりであり、その補助手すりが、2本の支柱を有し、各支柱の一端が床に接地固定され、他端が別体の連結部材を介して、腰掛介助装置に接続固定される腰掛介助装置用補助手すりを用いれば、近傍に壁面がなくとも洋式座便器等の周辺に取付可能である。
さらに、洋式座便器等の周辺での歩行の妨げになったり、手すり付近の立ち位置が制約されることがなく、立ち座り時の移行動作補助や立位での身体保持に有効である。また、補助手すり本体は一形状のみ準備し、連結部材のみ形状を変えるだけで、補助手すりを任意の床位置に接地することが可能で、製造コストを削減できる。
【0006】
しかしながら、補助手すりは、腰掛介助装置の左右どちら側にも取り付けられる必要があり、そのため連結部材も、左用および右用の形状が異なる2部品必要となり、部品数が増え、製品コストがアップするという問題がある。また、前述のような効果を発揮するには、別体の連結部材自体の取付位置は補助手すりを使用する上でじゃまにならない位置に取り付ける必要があるが、別部材であるため、施工者が誤って、補助手すりを使用する上でじゃまになる位置に取り付けてしまう恐れがあるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、腰掛介助装置と補助手すりとを連結する連結部材が腰掛介助装置の左右のどちら側にも取付可能でありかつ部品点数が少なく、さらには施工者が使用する上でじゃまになる位置に連結部材を誤って取り付けることがない補助手すりを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、床面上に設置される左右一対のベース部と、前記ベース部によって支えられる左右一対の支柱と、前記一対の支柱を連結する上部フレームとを有し、前記上部フレームによって支持した左右一対の肘掛により腰掛動作を介助する腰掛介助装置に接続される補助手すりであって、前記補助手すりは、2本の支柱を有し、一方の支柱が床に接地固定し、他方の支柱が別体の連結部材を介して前記腰掛介助装置に接続固定される腰掛介助装置用補助手すりにおいて、
前記連結部材は、前記腰掛介助装置との接続状態で前記補助手すり支柱に対し垂直に延びる水平フレームと、補助手すりとの接続部と、腰掛介助装置との接続部とから成り、前記腰掛介助装置との接続状態で水平フレーム中心軸を対象軸として上下対称形であることを特徴とする。
【0009】
これにより、床に対して垂直な左右一対の支柱を有する腰掛介助装置に対し、連結部材が、腰掛介助装置の左右一対の支柱のどちらにも接続でき、かつ、一方の支柱に接続した上下方向の向きと逆向きに他方の支柱に接続でき、ひとつの連結部材を上下にひっくり返すことで、腰掛介助装置の左右一対の支柱のどちらにも互いに対称な角度で接続可能となり、連結部材は左右兼用で部品数が削減でき、製品が安価で提供できる。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記連結部材の形状は、前記腰掛介助装置との接続状態で、前記補助手すりとの接続部が前記水平フレーム中心軸を対象軸として上下対称形であり、前記腰掛介助装置との接続部が左右非対称形であり、
かつ、前記腰掛介助装置の連結部材との接続部が、前記連結部材の腰掛介助装置との接続部の左右非対称形状に係合して干渉なく前記腰掛介助装置との接続部と接続固定可能な左右非対称形であり、
前記連結部材の腰掛介助装置との接続部が左右が逆であると前記腰掛介助装置の連結部材との接続部の左右非対称形状に係合せず干渉して接続固定不能であることを特徴とする。
【0011】
これにより、床に対して垂直な左右一対の支柱を有する腰掛介助装置で、どちらの支柱にも連結部材接続部が互いに対向した対称形状で支柱に備わっている場合、連結部材が、腰掛介助装置の左右一対の支柱のどちらにも接続でき、かつ、一方の支柱に接続した上下方向の向きと必ず逆向きにのみ他方の支柱に接続でき、ひとつの連結部材を上下にひっくり返すことで、腰掛介助装置の左右一対の支柱のどちらにも、必ず互いに対称な角度で接続されるので、接続角度を誤って逆向きに付けられる恐れがなく、誤施工を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の例を説明する。
図1は本発明の腰掛介助装置用補助手すりと腰掛介助装置の全体の構成図、図2は接続構造の説明図である。
【0013】
補助手すり1は、床に対し垂直な二つの支柱4,5と、床に略平行でかつ支柱4,5により支持される手すり部1aと、支柱4の下端に付設された床固定板6と、支柱5の下端から垂下するねじ部7とから成る。
連結部材2は、補助手すり接続部8と、水平フレーム9と、腰掛介助装置接続部10とから成る。
腰掛介助装置3は、床固定板11を有する一対のベース部12、13と、床に対し垂直な一対の縦支柱14、15と、一対の肘掛16、17を有する上部フレーム18とから成り、一対の縦支柱14、15はそれぞれ同位置に連結部材接続部19、20を有している。
【0014】
腰掛介助装置3の一方の縦支柱14の連結部材接続部19は、長方形の板をコの字状に折り曲げた形で、前板21と、前板21と垂直な内側側板22、外側側板23とから成り、いずれも床に対し垂直に取り付けられている。内側側板22、及び外側側板23にはそれぞれ上下対称位置に2つの穴24、25、及び26、27が設けられている。ここで穴24、25は図示していない。また、内側側板22の上端隅部に突起28が設けられている。同様に他方の縦支柱15にも上記同様に、前板29と、前板29と垂直な内側側板30、外側側板31とから成る連結部材接続部20が取り付けられ、内側側板30、及び外側側板31にはそれぞれ上下対称位置に2つの穴32、33、及び図示しない穴34、35が設けられ、内側側板30の上端隅部に突起36が設けられ、一対の連結部材接続部19、20が互いに対称に対向している。
【0015】
連結部材2の腰掛介助装置接続部10は、長方形の板をコの字状に折り曲げた形で、前板37と、前板37と垂直な二つの側板38、39とから成り、一方の側板38の上下端隅部には切り欠き部40、41が設けられている。また、二つの側板38、39にはそれぞれ上下対称位置に2つの穴42、43、及び44、45が設けられている。水平フレーム9は前板37の上下2辺46、47に平行かつ、一端部は前板37の中心と所定角度Aの傾きでつながっており、他端部は円柱状の補助手すり接続部8の側面の円柱軸線方向中央部とつながっている。補助手すり接続部8は、前板37の上下2辺46、47に垂直で、円柱中心軸に貫通穴48が設けられている。
【0016】
上記のような構成で、連結部材2は一対の連結部材接続部19、20のいずれか一方に腰掛介助装置接続部10を差し込んで重ねて接続する。図2は連結部材接続部19に連結部材2を接続する場合の説明図で、この場合、突起28は切り欠き部41に干渉なく納まり、穴43、24、26、45の四つの穴及び、穴42、25、27、44の四つの穴がそれぞれ同一軸線上に並んでボルト49、50を通し、ナット51、52により固定され、腰掛介助装置3と接続される。そして、補助手すり1のねじ部7を補助手すり接続部8の貫通穴48に挿入し、ナット53で固定して、補助手すり1を連結部材2に接続できる。
【0017】
これにより、腰掛介助装置近傍に壁面がなくとも補助手すりが取付可能である。補助手すりの一端は腰掛介助装置に接続される為、補助手すりは腰掛介助装置によって強固に支持され、他端の床接地部分は強固な固定は必要なく、床のみで両端を固定する場合と比較して、床固定部を小さくでき、広い取付スペースが不要で歩行スペースが確保され、手すり付近の立ち位置の制約も受けない利便性が得られる。
また、補助手すり本体は一形状のみ準備し、連結部材のみ水平フレームの長さを変えるだけで、補助手すりを任意の床位置に接地することが可能で、製造コストを削減できる。
【0018】
また、一対の連結部材接続部は互いに左右対称に対向しており、突起もそれぞれ内側側板に設けられているので、連結部材が接続されるとき、必ず突起は切り欠き部に干渉なく納まるように連結部材の向きが一義的に限定される。連結部材をその向きと上下逆向きにひっくり返すと、その側板の左右が入れ替わり、切り欠き部のない側の側板と突起とが干渉するため、連結部材を上下逆向きにひっくり返しては接続不可能であり、連結部材はその水平フレームが必ず所定角度Aの傾きで外向きに接続されることになる。
【0019】
すなわち、図3に示すように、連結部材2が、腰掛介助装置3の左右一対の支柱14、15のどちらにも接続でき、かつ、一方の支柱に接続した上下方向の向きと必ず逆向きにのみ他方の支柱に接続でき、ひとつの連結部材を上下にひっくり返すことで、腰掛介助装置の左右一対の支柱のどちらにも、必ず互いに対称な向きに角度Aで接続されるので、連結部材は左右兼用で部品数が削減でき、製品が安価で提供できるうえに、接続角度Aを誤って内向きに付けられる恐れがなく、誤施工を防止できる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上記構成により、連結部材は左右兼用で部品数が削減でき、製品が安価で提供でき、また、施工者が誤って、補助手すりを使用する上でじゃまになる位置に連結部材を取り付るけ誤施工を防止できる補助手すりを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体の構成図である。
【図2】連結部材2と腰掛介助装置3との接続構造の説明図である。
【図3】連結部材2と腰掛介助装置3との接続構造の説明図である。
【符号の説明】
1:補助手すり
1a:手すり部
2:連結部材
3:腰掛介助装置
4:支柱
5:支柱
6:床固定板
7:ねじ部
8:補助手すり接続部
9:水平フレーム
10:腰掛介助装置接続部
11:床固定板
12:ベース部
13:ベース部
14:縦支柱
15:縦支柱
16:肘掛
17:肘掛
18:上部フレーム
19:連結部材接続部
20:連結部材接続部
21:前板
22:内側側板
23:外側側板
24:穴
25:穴
26:穴
27:穴
28:突起
29:前板
30:内側側板
31:外側側板
32:穴
33:穴
34:穴
35:穴
36:突起
37:前板
38:側板
39:側板
40:切り欠き部
41:切り欠き部
42:穴
43:穴
44:穴
45:穴
46:辺
47:辺
48:貫通穴
49:ボルト
50:ボルト
51:ナット
52:ナット
53:ナット
A:角度

Claims (2)

  1. 床面上に設置される左右一対のベース部と、前記ベース部によって支えられる左右一対の支柱と、前記一対の支柱を連結する上部フレームとを有し、前記上部フレームによって支持した左右一対の肘掛により腰掛動作を介助する腰掛介助装置に接続される補助手すりであって、前記補助手すりは、2本の支柱を有し、一方の支柱が床に接地固定し、他方の支柱が別体の連結部材を介して前記腰掛介助装置に接続固定される腰掛介助装置用補助手すりにおいて、前記連結部材は、前記腰掛介助装置との接続状態で前記補助手すり支柱に対し垂直に延びる水平フレームと、補助手すりとの接続部と、腰掛介助装置との接続部とから成り、前記腰掛介助装置との接続状態で水平フレーム中心軸を対象軸として上下対称形であることを特徴とする腰掛介助装置用補助手すり。
  2. 前記連結部材の形状は、前記腰掛介助装置との接続状態で、前記補助手すりとの接続部が前記水平フレーム中心軸を対象軸として上下対称形であり、前記腰掛介助装置との接続部が左右非対称形であり、
    かつ、前記腰掛介助装置の連結部材との接続部が、前記連結部材の腰掛介助装置との接続部の左右非対称形状に係合して干渉なく前記腰掛介助装置との接続部と接続固定可能な左右非対称形であり、
    前記連結部材の腰掛介助装置との接続部が左右が逆であると前記腰掛介助装置の連結部材との接続部の左右非対称形状に係合せず干渉して接続固定不能であることを特徴とする請求項1に記載の腰掛介助装置用補助手すり。
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