JP2004329249A - 食器洗浄等機器およびシステムキッチン - Google Patents

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Yukihisa Hasegawa
幸央 長谷川
Tomoyuki Ishino
知之 石野
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Yamaha Living Tech Co Ltd
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Abstract

【課題】蓋の上に食器等を置いたまま蓋を開けることができなかったり、蓋が邪魔となってシンクから食器等を取り出しにくいといった不便さを解消する。
【解決手段】上部に開口部21aを有する洗浄槽(収容槽)21と、所定の閉位置にて開口部21aを覆う蓋22とを備え、カウンター30に設けられたシンク11に並設されて洗浄槽21に収容された収容物を洗浄等する食器洗浄機(食器洗浄等機器)20について、蓋22を閉位置からシンク11が配置された方向とは異なる手前方向(所定の移動方向)へスライド可能とし、手前方向へスライドさせたときに開口部21aを開放する構成とした。蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄機等の食器洗浄等機器内に入れることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉可能な蓋を備える食器洗浄等機器およびシステムキッチンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗浄等機器である食器洗浄機(食器洗い機ともいう)を備えるシステムキッチンは、カウンターに設けられたシンクに食器洗浄機が並設されて一体的に構成されている。システムキッチンの使用者は、シンクに水切りかごを置いておき、この水切りかごに置かれた食器等を食器洗浄機の洗浄槽に入れてから、食器洗浄機を動作させる。ここで、トップオープン式の蓋を有する食器洗浄機の場合、洗浄槽の開口部を覆う蓋は一側面にヒンジが取り付けられており、ヒンジを回転中心として後方または側方に回転するように開閉する。従って、使用者は、閉じた蓋を回転させるように開けて、食器等を洗浄槽に入れることになる。
【0003】
また、特許文献1に開示された技術が知られている。同技術では、食器洗浄機の洗浄槽の開口部を開閉自在に覆い、開放時に横のシンク側に移動し、封鎖時に開口部を水封する蓋体が設けられている。使用者は、閉じた蓋体を横のシンクの上までスライドさせて、食器等を洗浄槽に入れることになる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−275914号公報
【特許文献2】
特開2001−275912号公報
【特許文献3】
特開2001−275913号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術においては、以下のような課題があった。
前者のトップオープン式の蓋を有する食器洗浄機では、蓋の上に食器、水切りかご、鍋、フライパン等が置かれていると、そのまま蓋を開けることができないため、狭いキッチンの中で蓋に置かれた物を別の場所に移動させなければならなかった。
後者の技術では、蓋の上に食器等を置いたまま蓋を移動させることはできるものの、シンクに置かれた食器等を食器洗浄機に移そうとして蓋をシンク側に移動させると、シンクの上にスライドしてきた蓋が邪魔となってシンクから食器等を取り出しにくいという問題点があった。
この他、特許文献2,3に開示された食器洗浄機も知られているが、蓋体が外箱の内部に収容されているため同蓋体に食器等を載せることができず、上述した問題を解決することはできない。
【0006】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等を取り出して食器洗浄機等の食器洗浄等機器内に入れることが可能な食器洗浄等機器およびシステムキッチンの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、上部に開口部を有する収容槽と、所定の閉位置にて同開口部を覆う蓋とを備え、カウンターに設けられたシンクに並設されて同収容槽に収容された収容物を洗浄等する食器洗浄等機器であって、上記蓋は、上記閉位置から上記シンクが設けられた方向とは異なる所定の移動方向へスライド可能とされ、同移動方向へスライドしたときに上記開口部を開放する構成としてある。
すなわち、収容槽の開口部を覆う所定の閉位置から蓋を上記移動方向へスライドさせることが可能であり、同移動方向へスライドさせたときに収容槽の開口部が開放される。このとき、蓋の上に物を載せたまま蓋を開けることができる。ここで、上記移動方向は、シンクが設けられた方向とは異なっている。すると、蓋がシンクの上とならないため、シンクに置かれた物を取り出して食器洗浄等機器の収容槽内に入れることは容易である。従って、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄等機器の収容槽内に入れることができる。
【0008】
本食器洗浄等機器には、食器洗浄機、食器乾燥機、食器洗浄乾燥機が含まれる。
上記食器を洗浄等することには、収容物を洗浄すること、収容物を乾燥させること、収容物を洗浄して乾燥させることが含まれる。
上記蓋をスライドさせることには、平行移動させる場合のみならず、蓋の上面の姿勢を変えずに曲線状に移動させる場合等も含まれる。
【0009】
上記所定の移動方向は、水平方向であって本食器洗浄等機器の蓋を開閉操作する操作者の標準位置を基準とした手前方向とされ、上記蓋は、上面に物を載置可能な載置面が形成されるとともに、上記手前方向への力が加えられると上記閉位置から同手前方向へ引き出されて上記開口部を開放し、上記手前方向とは反対方向への力が加えられると上記閉位置まで同手前方向とは反対方向へ戻されて上記開口部を覆う構成としてもよい。操作者が閉位置にある蓋に対して手前方向へ力を加える開操作を行うと、蓋は、載置面の姿勢を変えることなく物が置かれた(載置された)状態のまま閉位置から手前方向へ引き出されて開口部を開放する。一方、開口部を開放した蓋に対して操作者が手前方向とは反対方向へ力を加える閉操作を行うと、蓋は、載置面の姿勢を変えることなく物が置かれた状態のまま閉位置まで手前方向とは反対方向へ戻されて開口部を覆う。
ここで、上記水平方向とは、厳密に水平な方向のみならず、水平方向から斜めにずれた方向を含む。上記手前方向とは、厳密に手前の方向のみならず、手前方向に対して斜めにずれた方向を含む。上記手前方向と反対方向とは、厳密に180°(度)異なる方向のみならず、その方向から斜めにずれた方向を含む。なお、上方というときは、厳密に上方向のみならず、上方向から斜めにずれた方向を含む。下方というときは、厳密に下方向のみならず、下方向から斜めにずれた方向を含む。以下も、同様である。
【0010】
システムキッチンに適用して好適な例として、請求項3にかかる発明は、上記閉位置にあるときの上記蓋の載置面は、上記カウンターの上面の高さに合わせられている構成としてある。カウンターと蓋の上面の高さが合わせられているので、蓋の上に物を載せやすくなる。
【0011】
上記収容槽の開口部に対して着脱可能に取り付けられて同開口部を塞ぐとともに、上記蓋が上記閉位置とされると当該蓋と同収容槽とで挟まれる内蓋が設けられている構成としてもよい。すると、収容槽内の水が蓋に付かないので、蓋を引き出したときに水滴が床等に落下しない。
【0012】
過荷重対策として、上記蓋における上記移動方向側の縁部には、下方に延出し、例えば下端部に床上を転がるキャスター等が取り付けられた補助脚が設けられている構成としてもよい。すると、蓋に加えられる荷重を分散させることができる。
別の過荷重対策として、上記蓋と連動してスライド可能とされるとともに同蓋が所定の開位置まで上記移動方向へスライドされたときに下側から当接することにより同蓋を支持する支持部材が設けられている構成としてもよい。すると、蓋を開位置としたときに下側から支持部材で支持することができる。
【0013】
さらに別の過荷重対策として、上記蓋に載せられた物の重量を検出する重量検出手段と、検出された重量が所定の重量以上またはより大であるときにその旨を通知する通知手段とが設けられている構成としてもよい。過荷重の目安として、蓋に載せられた物が所定の重量以上またはより大であることを知ることができる。
【0014】
さらに、請求項8にかかる発明のように、本発明をシステムキッチンに適用することも可能である。なお、請求項1〜請求項7に記載された構成をシステムキッチンに対応させることも可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄等機器の収容槽内に入れることが可能となる。
請求項2にかかる発明によれば、簡易な具体的構成を提供することができ、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄等機器の収容槽内に入れることが可能となる。
請求項3にかかる発明によれば、蓋の上に物を置きやすくなるので、利便性を向上させることができる。
【0016】
請求項4にかかる発明によれば、蓋を引き出したときに水滴を床等に落下させないようにさせることが可能となる。また、食器洗浄等機器を運転させているときの音を低減させることができる。
【0017】
請求項5にかかる発明によれば、蓋に加えられる荷重を分散させることができるので、蓋に載せられる物の重量の許容量を多くさせることが可能となる。
請求項6にかかる発明によれば、蓋は開位置とされたときに下側から支持部材で支持されるので、蓋に載せられる物の重量の許容量を多くさせることが可能となる。
請求項7にかかる発明によれば、蓋に載せられた物が所定の重量以上またはより大であることを知ることができるので、利便性を向上させることができる。
【0018】
請求項8にかかる発明によれば、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄等機器の収容槽内に入れることが可能なシステムキッチンを提供することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)システムキッチンの構成:
(2)システムキッチンの作用:
(3)変形例:
【0020】
(1)システムキッチンの構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかるシステムキッチン100の外観を示している。なお、図の上方向を上方向、図の下方向を下方向、図の左上方向を左方向、図の右下方向を右方向、図の左下方向を前方向、図の右上方向を後方向としている。本明細書では、上下左右前後を説明するときには、図1を基準とする。
本システムキッチン100は、カウンター30に設けられた例えばステンレス製のシンク11、水栓12と、食器洗い機とも呼ばれる食器洗浄機(食器洗浄等機器)20とを備えている。食器洗浄機20は、シンク11の右横に並設され、洗浄槽(収容槽)21、蓋22、図示されていない内蓋、操作パネル24等を備えている。カウンター30は、前側の縁部から下方に延出した前垂れ部31と、後側の縁部から上方に延出したバックガード32とを有し、洗浄槽21の上方が開口とされ、この開口の位置に蓋22が設けられている。カウンター30の上面30aは、調理等の作業面とされているので、システムキッチンとして機能的な構成とされている。
【0021】
本カウンター30は、人工大理石製であり、例えば、不飽和ポリエステル樹脂やアクリル樹脂などのマトリックス樹脂と、水酸アルミニウムやガラスビーズと無機フィラー等の無機質化合物等とを混合した注型用樹脂から構成されている。むろん、人工大理石以外の樹脂を用いてカウンターを形成してもよいし、ステンレス等、樹脂以外の材料でカウンターを形成してもよい。
【0022】
図2は、洗浄槽と内蓋の外観を示している。洗浄槽21は、主要部が例えばステンレス製で略箱形とされ、上部に開口部21aを有するとともに、食器等の収容物20bを収容する収容部21bが形成されている。同開口部21aの周囲となる洗浄槽の上面21cは、略水平となっており、蓋22の下面に接触するようになっている。
内蓋23は、樹脂製とされ、洗浄槽の開口部21aに対して、例えばヒンジ23c,23cによって開閉可能に取り付けられて同開口部21aを塞ぐようになっている。むろん、内蓋にヒンジを設けずに、開口部21aに対して着脱可能に取り付けるようにしてもよい。具体的には、洗浄槽21には上面21cの内側に一段低くなった内蓋収容部21dが形成されており、内蓋23は上側から同内蓋収容部21dに収容されるようになっている。内蓋収容部21dに収容された内蓋23の上面23aは、洗浄槽の上面21cの高さに合わせられている。また、内蓋の上面23aにおける左右方向における中央部分には、前後方向に延びて下側に窪んだ溝23bが形成されている。なお、洗浄槽の上面21cにおける前側の中間部分にも、内蓋の溝23bに合わせて前後方向に向けられて下側に窪んだ溝21c1を形成してある。
ここで、蓋22の他に内蓋23を設けたことにより、食器洗浄機を運転させているときの音を低減させることができ、蓋を引き出したときに水滴が床等に落下しないようになる。
【0023】
蓋22は、主要部が人工大理石製とされている。そして、図1の実線で示した所定の閉位置P1と、一点鎖線で示した所定の開位置P2と、の間で、水平方向であって前後方向に平行移動(スライドの一種)可能とされている。ここで、蓋22は、閉位置P1にあるときに洗浄槽の開口部21aを覆い、開位置P2に移動すると開口部21aを開放する。すなわち、蓋は、閉位置P1からシンク11が配置された左方向とは異なる手前方向(所定の移動方向)へスライド可能とされ、同手前方向へスライドしたときに開口部21aを開放する。
蓋22は、上面に食器等の物20aを載置可能な載置面22aが形成されている。ここで、閉位置P1にあるときの蓋の載置面22aは、カウンターの上面30aの高さに合わせられており、同載置面22aと同上面30aとは水平方向の略同一平面とされている。このように、カウンターと蓋の上面の高さが合わせられているので、蓋の上に物を置きやすく、便利である。
【0024】
図3は蓋22を上から見て示した上面図であり、図4は閉位置P1にある蓋22をカウンター30とともに図3のA1−A1の方向から見て示した断面図である。また、図5は、開位置P2にある蓋22とともに洗浄槽21とカウンター30を上から見て示した上面図である。蓋における上面(載置面22a)には、上方に向かって突出した開閉操作用の取っ手22b(例えば金属製)が設けられている。システムキッチン100の使用者は、シンク11の前方であって食器洗浄機20に隣接した標準位置(蓋を開閉操作する操作者の標準位置)P3に立って、取っ手22bを手で握って蓋22を開閉操作するようになっている。標準位置P3は、取っ手22bを主として右手で持つことを前提としているため、閉位置P1にあるときの蓋22の左前である。
蓋22は水平方向であって前後方向に往復動可能とされているため、蓋22が閉位置P1にあるときに取っ手22bに対して標準位置P3を基準とした手前方向へ力が加えられると、蓋22は閉位置P1から開位置P2まで同手前方向に引き出されて食器洗浄機の開口部21aを開放する。一方、蓋22が開位置P2にあるときに取っ手22bに対して同手前方向とは反対方向へ力が加えられると、蓋22は開位置P2から閉位置P1まで同手前方向とは反対方向へ戻されて食器洗浄機の開口部21aを覆う。
【0025】
ここで、蓋22は、前後方向(所定の移動方向)に沿った両側面22c,dを備えている。図4に示すA1−A1断面は台形状となっており、両側面22c,dは下側となるほど互いに離れる傾斜面とされている。
一方、カウンター30には、蓋の両側面22c,dの形状に合わせて下側となるほど互いに離れる面とされた一対のガイド面30b,cが形成され、蓋の両側面22c,dに外側から接触して蓋22を前後方向に案内するようになっている。
蓋の両側面22c,dの傾斜角αは、カウンターから蓋が上方へ抜けない角度であればよいが、滑らかにスライドする好適な角度は15〜75°(度)、より好ましくは30〜60°、特に好ましくは45°である。
このように、蓋における移動方向に沿った両側面を傾斜面とし、カウンターにガイド面を形成するという簡易な構造で、蓋を所定の移動方向にスライドさせて開閉可能とさせることができる。
【0026】
蓋の下面22eにおける両側面22c,dの近傍には、例えばステンレス製の複数のホイール22f,gが取り付けられている。図3の例では、左側の側面22c近傍に5個のホイール22fが前後方向に並んで設けられ、右側の側面22d近傍に5個のホイール22gが前後方向に並んで設けられている。各ホイール22f,gは、一部が蓋の下面22eより下側とされ、左右方向に向けて両側面22c,dから埋め込まれた軸部材(図4の拡大図では軸部材22f1のみ図示)を回転中心として前後方向に転がるように回転可能とされている。そして、蓋22は、ホイール22f,gが洗浄槽の上面21cを転がることにより、滑らかにスライドする。
なお、洗浄槽の上面21cには、蓋22が閉位置P1にあるときのホイール22f,gの位置に合わせて緩やかに窪んだ凹部21e,fが形成されている。そして、蓋22が閉位置P1にあるときにホイール22f,gを収容して蓋の下面22eを洗浄槽の上面21cに接触させるようにしている。
【0027】
また、蓋の左側の側面22cにおける手前側からは左方に延出部22hが延出し、右側の側面22dにおける手前側からは右方に延出部22iが延出している。一方、カウンターのガイド面30b,cにおける手前側には延出部22h,iの形状に合わせて切り欠かれた形状の切欠部30d,eが形成されている。そこで、蓋22を後方向にスライドさせると、蓋の後縁部22jがカウンター30の開口の後縁部30fに当接するとともに、蓋の延出部22h,iの後縁部がカウンターの切欠部30d,eの後縁部に当接して、蓋の移動が規制される。このとき、蓋22は閉位置P1となっている。
【0028】
さらに、蓋の下面22eにおける後縁部22jの中間部分の近傍には、手前方向に移動する蓋22を開位置P2で停止させるストッパ部材22kが取り付けられている。具体的には、ストッパ部材22kをゴム等の弾性部材とし、蓋の下面22eにおけるストッパ部材22kが取り付けられる部位に凹部を形成し、同凹部にストッパ部材22kを挿入して固定している。同ストッパ部材22kの下側は、前後方向の鉛直断面が半円状とされている。なお、内蓋23に溝23bが形成され、洗浄槽の上面21cに溝21c1が形成されているため、内蓋23で洗浄槽の開口部21aを塞いでもストッパ部材22kが溝23b,21c1に入り、蓋22のスライド動作は阻害されない。
蓋22を手前方向にスライドさせると、ストッパ部材22kがカウンターの前垂れ部31の上縁部に当接し、蓋の移動が規制される。このとき、停止した蓋22は開位置P2となっている。このように、引き出された蓋が脱落しないので、便利である。
なお、ストッパ部材22kは弾性部材であるため、さらに蓋22を手前方向に強く引くことによりカウンター30から引き抜くことができる。一方、引き抜いた蓋22を後方向に強く押すことによりカウンター30に取り付けることができる。
【0029】
蓋を製造する際には、まずカウンターを成形し、その後蓋の部分を切断して研磨する等の加工を行ってもよい。むろん、蓋のみを成形して製造してもよい。カウンターについても、成形した後に蓋の部分を切断して研磨する等の加工を行ってもよいし、予め蓋の部分を除いた形状に成形して製造してもよい。
【0030】
図5の状態で内蓋23で開口部21aを塞ぎ、蓋22を閉位置P1とすると、内蓋23は蓋22の下面と洗浄槽21の内蓋収容部21dの上面との間で挟まれる。これにより、洗浄槽の収容部21bを確実に密閉することができる。そして、食器洗浄機20は、洗浄槽21に収容された収容物20bを洗浄する。
【0031】
(2)システムキッチンの作用:
次に、本発明の食器洗浄機を有するシステムキッチンの作用を説明する。
蓋22が図1の閉位置P1にあるとき、取っ手22bを持って手前方向に力を加えると、蓋22は開位置P2まで(ストッパ部材22kが前垂れ部31に当接するまで)一対のガイド面30b,cに案内されて水平方向であって手前方向にスライドして引き出される。その際、蓋のホイール22f,gが凹部21e,fから抜けるので、蓋の下面22eが少し持ち上げられて洗浄槽の上面21cと内蓋の上面23aとから離れ、ホイール22f,gが洗浄槽の上面21cを転がることにより、容易に蓋22を引き出すことができる。すると、蓋22は洗浄槽の開口部21aを開放し、同開口部21aを覆っている内蓋23が取り外し可能となる。このとき、蓋22は姿勢を変えずに平行移動するので、従来のトップオープン式の蓋を有する食器洗浄機のように蓋の上に置かれた物を狭い台所の中で別の場所へ移す必要はなく、蓋の載置面22aの上に食器等の物20aを載せたまま蓋22を開けることができる。
また、洗浄槽の開口部21aを内蓋23が覆っているので、洗浄槽21内で洗浄する際の水が蓋に付かず、蓋を引き出したときに水滴を床等に落下させないようにさせることが可能となる。
【0032】
その後、洗浄槽21から内蓋23を取り外すと、図5で示した状態となり、開口部21aが開口し、シンク11の水切りかご内に置かれた食器等の物11aを洗浄槽の収容部21bに移すことができる。ここで、蓋22の移動方向は手前方向であり、シンク11が配置された左方向とは異なっている。すると、蓋22がシンク11の上に位置しないため、蓋をシンクの上にスライドさせる従来の食器洗浄機のようにシンクから食器等の物を取り出しにくいという不便さが無くなり、シンクに置かれた物11aを取り出して洗浄槽の収容部21bに入れることが容易である。従って、蓋の上に物を載せたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから物を取り出して洗浄槽内に入れることができる。
【0033】
図5で示した状態で、内蓋23を洗浄槽の内蓋収容部21dに収容させると、洗浄槽の開口部21aが塞がれる。このとき、内蓋の上面23aは、洗浄槽の上面21cの位置に合わせられる。次に、取っ手22bを持って後方向に力を加えると、開位置P2にある蓋22は閉位置P1まで一対のガイド面30b,cに案内されて水平方向であって後方向にスライドして戻る。その際、蓋のホイール22f,gにより蓋の下面22eが少し持ち上げられて洗浄槽および内蓋の上面21c,23aから離れた状態となるので、ホイール22f,gが洗浄槽の上面21cを転がることにより、容易に蓋22をスライドさせることができる。そして、蓋22が閉位置となり(蓋の後縁部22jがカウンターの後縁部30fに当接するとともに蓋の延出部22h,iの後縁部がカウンターの切欠部30d,eの後縁部に当接し)、洗浄槽の開口部21aを覆うと、ホイール22f,gが凹部21e,fに収容され、蓋の下面22eは洗浄槽および内蓋の上面21c,23aに接触する。すなわち、内蓋23は、蓋が閉位置P1とされると蓋22と洗浄槽21とで挟まれる。
このときも、蓋22は姿勢を変えずに平行移動するので、蓋の載置面22aの上に物20aを載せたまま蓋22を閉めることができる。
【0034】
その後は、操作パネル24を操作することにより、洗浄槽の収容部21bに収容した収容物を洗浄することができる。その際、開口部21aを塞ぐ内蓋23を上から蓋22で押さえているので、洗浄用の水が洗浄槽21の外に出ることが確実に防がれる。
なお、乾燥機能も有している食器洗浄乾燥機である場合には、さらに洗浄槽内に収容した収容物を乾燥させることができる。
【0035】
以上説明したように、本発明によると、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄機の洗浄槽内に入れることが可能となる。従って、非常に便利で有用な食器洗浄機およびシステムキッチンを提供することができる。
【0036】
(3)変形例:
本発明は、様々な変形例が考えられる。
例えば、食器洗浄機の代わりに、乾燥させる物を収容する収容槽と同収容槽の開口部を覆う蓋とを備えて収容槽に収容された収容物を乾燥させる食器乾燥機にも、本発明を適用可能である。保管する食器を収容する収容槽と同収容槽の開口部を覆う蓋とを備えて収容された収容物を保管する食器保管用機器にも、本発明を適用可能である。さらに、食器を加熱して滅菌する機器、食器を消毒する機器、等、食器等の物を収容する清浄槽と同清浄槽の開口部を覆う蓋とを備えて収容された収容物を清浄する食器清浄用機器にも、本発明を適用可能である。
また、シンクとは分離されてシステムキッチンとは一体にされていない食器洗浄機等の食器洗浄等機器にも、本発明を適用可能である。
蓋の所定の移動方向は、閉位置からシンクが設けられた方向とは異なる方向であればよく、シンクが設けられた方向の反対方向であってもよい。また、水平方向から斜め上にずれた方向や斜め下にずれた方向であってもよい。蓋をスライドさせる際には、蓋の姿勢を変えずに曲線状に移動させてもよい。
【0037】
また、図6、図7に示すように構成しても、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄機の洗浄槽内に入れることが可能となる。図6は変形例にかかるシステムキッチン100において蓋が所定の閉位置にあるときの外観を示す斜視図であり、図7は蓋が所定の開位置にあるときの外観を示す斜視図である。なお、上述した実施形態と構成が概略同じものには同じ符号を付して説明を省略する。
食器洗浄機40の蓋42の厚みは、カウンター50の前垂れ部51の高さに合わせられている。同蓋42の両側面は、傾斜面とはされておらず、所定の移動方向である前後方向に向けられたスライドレール42c,dが取り付けられている。また、蓋42の下面における前側(移動方向側)の縁部42eには、下方に延出した四角柱状の一対の補助脚42f,gが設けられている。具体的には、左側の補助脚42fが蓋の縁部42eの左端から下方に向かって形成され、右側の補助脚42gは蓋の縁部42eの右端から下方に向かって形成されている。補助脚42f,gの下端部には、それぞれ床上を転がるキャスター42f1,42g1が取り付けられている。
【0038】
カウンター50の開口は蓋42の両側面の形状に合わせられており、前後方向に向けられた一対のガイドレール50d,eがカウンター50の開口の側面に取り付けられている。蓋42に取り付けられたスライドレール42c,dは、ガイドレール50d,eに沿ってスライドする別のレールである。
図8は、図7のA2の位置からカウンター50とスライドレール42cを見て示した要部断面図である。カウンター50の開口の側面50bにおける下側は、ガイドレールを取り付ける空間を確保するために蓋42とは反対方向に切削された切削面50b1とされている。同切削面50b1に、ガイドレール50dが固定されている。同ガイドレール50dは、断面が略コ字形とされ、蓋42の移動方向に向けられてスライドレール42cをスライド可能に収容するガイド溝50d1を有している。ガイド溝50d1の上下には、多数のボール50d2が回転可能に埋め込まれており、ガイドレール50dの前端には、後方向に折り返されたガイド側ストッパ50d3が形成されている。一方、前後方向に平行移動可能とされたスライドレール42cの後側には、ガイド側ストッパ50d3を挿入可能なスライド側ストッパ42c1が設けられている。
なお、右側のスライドレール42dとガイドレール50eの構造も同様である。
【0039】
蓋42が図6に示す閉位置にあるとき、手前方向に力を加えると、蓋22は図7に示す開位置まで(ガイド側ストッパ50d3がスライド側ストッパ42c1に挿入するまで)一対のガイドレール50d,eに案内されて水平方向であって手前方向にスライドして引き出される。一対の補助脚42f,gも、床に接触したキャスター42f1,42g1が転がって手前方向に引き出される。一対のスライドレール42c,dは回転するボール50d2に接触してガイドレール50d,eに案内されるので、容易に蓋42を引き出すことができる。すると、蓋42は洗浄槽の開口部41aを開放する。なお、図7は、開口部41aを塞ぐ内蓋を外した状態で描いている。このとき、蓋42は姿勢を変えずに平行移動するので、蓋の載置面42aの上に物を載せたまま蓋42を開けることができる。
開位置にある蓋42は、後側縁部がガイドレール50d,eに支持されるとともに、前側縁部が補助脚42f,gに支持される。すなわち、蓋に加えられる荷重が分散されるので、蓋に載せられる物の重量の許容量を多くすることができ、有用な過荷重対策となる。
【0040】
開位置にある蓋42に対して後方向に力を加えると、蓋42は図6に示す閉位置までガイドレール50d,eに案内されて水平方向であって後方向にスライドして戻る。補助脚42f,gも、キャスター42f1,42g1が転がって後方向に平行移動する。スライドレール42c,dはボール50d2に接触してガイドレール50d,eに案内されるので、容易に蓋42をスライドさせることができる。このときも、蓋の載置面42aの上に物を載せたまま蓋42を閉めることができる。
このように、汎用的なガイドレールとスライドレールを用いることにより、簡易な構造で、蓋を開閉可能とさせることができる。
【0041】
さらに、図9に示すように構成しても、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができるのと同時にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄機の洗浄槽内に入れることが容易となる。図9は、別の変形例にかかるシステムキッチンにおいて食器洗浄機60をカウンター70等とともに右側から見て示した右側面図である。なお、同様の構造が食器洗浄機60の左側にも形成されているが、右側の構造を例にとって説明する。
【0042】
洗浄槽61の側面61aには前後方向に向けてレール65bが取り付けられており、同レール65bに沿って支持部材65aがスライド可能に設けられている。支持部材65aは、下側縁部に歯65a1が形成されてラック(ラックギヤ)とされている。同歯65a1と噛み合った平歯車65cが洗浄槽の側面61aに対して回転可能に取り付けられている。蓋62の側面62aと洗浄槽の側面61aとに、棒状のクランク部材65d,eが互いに平行とされて取り付けられている。クランク部材65dの下端部は平歯車65cの回転軸に取り付けられ、上端部は蓋の側面62aにおける中間部分の下側に対して回転可能に取り付けられている。クランク部材65eの下端部は洗浄槽の側面61aの中央部分に対して回転可能に取り付けられ、上端部は蓋の側面62aにおける後側縁部の下側に対して回転可能に取り付けられている。そして、部材65a〜eは、蓋62を支持する支持機構を構成する。
なお、平歯車65cの半径は、クランク部材65d,eにおける下端部から上端部までの長さの1/3〜1/2としている。
【0043】
図の上段に示すように蓋62が閉位置にあるとき、蓋62に対して水平方向から斜め上の方向であって手前方向に力を加えると、クランク部材65d,eにより構成される平行クランクにより、蓋62は円弧状にスライドして引き出され、洗浄槽61の開口部を開放する。具体的には、蓋62は、図中二点鎖線で示した中間位置を経て、図の下段に示す閉位置まで、姿勢を変えずに手前方向に移動する。このとき、クランク部材65dが回転軸に取り付けられた平歯車65cは、同クランク部材65dとともに図の左回りに回転する。すると、平歯車65cと噛み合っている支持部材65aは、水平方向であって手前方向に引き出される。すなわち、支持部材65aは、蓋62と連動してスライド可能とされている。
本食器洗浄機60でも、蓋62は姿勢を変えずに移動するので、蓋の上に物を載せたまま蓋を開けることができる。
【0044】
蓋62が所定の開位置まで所定の移動方向へスライドしたとき、支持部材65aは蓋62の下側から当接することにより蓋62を支持する。従って、蓋に載せられる物の重量の許容量を多くすることができ、有用な過荷重対策となる。
なお、開位置にある蓋62に対して水平方向から斜め上の方向であって後方向に力を加えると、蓋62は閉位置まで円弧状にスライドして戻る。
【0045】
また、図10に示すように構成しても、有用な過荷重対策となる。図10は、別の変形例にかかるシステムキッチン100の要部を前から見て示した正面図である。
食器洗浄機120の蓋122は、図1で示した蓋22と同じ構造とされている。カウンター150の前垂れ部151において上側に蓋122が配置される部位151aの中間部分の上面には、重量センサ125が取り付けられている。重量センサ125は、薄い円形の板状とされ、上面に加えられる荷重(例えばN単位)に比例する電圧を出力する。
前垂れ部151に取り付けられた重量センサ125の上面は、上記部位151aの上面や洗浄槽121の上面よりごく僅かに高くしてある。蓋122は後側縁部にて洗浄槽121の上面に接触することになるものの、蓋122に載せられた物と蓋122との合計の重量に略比例する荷重が重量センサ125に加えられるようになっている。ここで、重量センサ125に加わる荷重は蓋に載せられた物と蓋との合計の重量に略比例するため、同荷重と蓋122に載せられた物の重量とは1対1の関係にあり、重量センサ125は蓋122に載せられた物の重量を検出して対応する電圧を出力していると言える。すなわち、重量センサ125は、蓋に載せられた物の重量を検出する重量検出手段を構成する。
【0046】
操作パネル124には、制御基板126や、所定の音声を出力可能なブザー128等が取り付けられている。
図11は、食器洗浄機120の電気回路の概略を示すブロック図である。制御基板126は、マイコン127を中心とする制御回路が形成されており、重量センサ125やブザー128が電気的に接続されている。マイコン127は、内部のバスで互いに接続されたCPU127a、ROM127b、RAM127c、A/D変換器127d、タイマ回路127e、I/O127f〜j等を備えており、食器洗浄機120の動作を制御する。重量センサ125は、A/D変換器127dに接続されている。制御基板126にはI/O127fに接続されたバッファ回路126aが設けられており、ブザー128は同バッファ回路126aに接続されている。
【0047】
操作パネル124に設けられた電源ボタンが押されて電源オンとされると、制御基板126や重量センサ125等に通電される。重量センサ125は蓋122に載せられた物の重量を検出して対応する電圧をA/D変換器127dに対して出力する。すると、A/D変換器127dは、重量に対応する電圧をデジタルの電圧値に変換する。
図12は、マイコン127が行う重量通知処理をフローチャートにより示している。本フローは、電源オン時に定期的に繰り返し実行される。
まず、A/D変換器127dから蓋122に載せられた物の重量に対応するデジタルの電圧値Wを取得する(ステップS10。以下、「ステップ」の記載を省略)。次に、Wが所定の閾値W0より大であるか否かを判断する(S12)。なお、WがW0以上であるか否かを判断してもよい。例えば、蓋の重量をW1(kg)、蓋に載せることができる物の最大の重量設定をW2(kg)、蓋に載せた物と蓋の合計の重量をデジタルの電圧値に換算する換算係数(経験値)をKとすると、W0=K・(W1+W2)とすることができる。
【0048】
S12で条件成立のとき、S14に進んでI/O127fからブザー音を出力させる信号をバッファ回路126aに対して出力し、フローを終了する。すると、バッファ回路126aは、ブザー128に通電して、ブザー音をエラー音として出力させる。すなわち、蓋122に載せられた物の重量が所定の重量以上またはより大であるときにその旨が通知される。
S12で条件不成立のとき、S16に進んでI/O127fからブザー音を消音させる信号をバッファ回路126aに対して出力し、フローを終了する。すると、バッファ回路126aは、ブザー128への通電を停止して、ブザー音の出力を停止させる。
すなわち、上記重量通知処理を行うマイコン127とバッファ回路126aとブザー128は、通知手段を構成する。
以上の構成により、食器洗浄機の使用者は、過荷重の目安として、蓋に載せられた物が所定の重量以上またはより大であることを知ることができる。
なお、上記旨の通知は、ブザー音出力以外にも、人の声のような音声の出力であってもよいし、LEDの点灯やディスプレイへの表示等であってもよい。
【0049】
ところで、蓋が開いているときには食器洗浄機が動作しないようにされていると、使い勝手が向上する。
図10、図11において、制御基板126には、さらに押ボタンスイッチ131と洗浄駆動機構132とが電気的に接続されている。押ボタンスイッチ131は、カウンター150の開口の後縁部(図5の30fに相当)の中間部分に取り付けられている。同スイッチ131は、蓋122が後方向に移動して所定の閉位置となると押されてオンの状態(導通状態)となり、蓋122が閉位置から前方向に移動するとオフの状態(遮断状態)となるようにされている。図11に示すように、スイッチ131の一端は電源ラインに接続され、他端は抵抗素子126bの一端とI/O127gとに接続されている。抵抗素子126bの他端は、グランドに接続されている。
洗浄駆動機構132は、シーケンス制御用の回路を備え、シーケンス制御により洗浄槽121内の洗浄の動作を行う機構である。例えば、洗浄槽121内に導入する水の配管に設けられたバルブをオンまたはオフにしたり、洗浄槽121内の水を循環させるポンプをオンまたはオフにしたり、排水管に設けられたバルブをオンまたはオフにしたり、洗浄槽121内を加熱するヒータへの通電をオンまたはオフにしたりする。同洗浄駆動機構132は、I/O127hに接続されている。実際には、I/O127hは複数のI/Oからなり、それぞれのI/Oが別々に洗浄駆動機構132に接続されている。
【0050】
蓋122が開位置にあるとき、スイッチ131はオフであり、I/O127gは抵抗素子126bを介してグランドに接続される。すると、I/O127hへの電圧の入力はL(ロー)となる。蓋122が閉位置となると、スイッチ131がオンとなり、I/O127gは電源ラインに接続されて、H(ハイ)の電圧が入力される。
図13は、マイコン127が行う洗浄制御処理をフローチャートにより示している。本フローは、電源オン時に定期的に繰り返し実行される。
まず、スイッチの状態を表すI/O127gの電圧レベルを読む(S20)。次に、読んだ電圧レベルに応じて処理を分岐させる(S22)。I/O127gの入力がHであるとき、蓋122は閉位置であることになる。このとき、操作パネル124から所定の複数の洗浄モードのいずれかを選択する操作入力を受け付け(S24)、タイマ回路127eのデータを読みながら、選択された洗浄モードに対応する信号をI/O127hに書き込む制御を行うことにより、洗浄駆動機構132を制御して洗浄槽121に収容された収容物を洗浄させる(S26)。そして、フローを終了する。一方、I/O127gの入力がLであるとき、蓋122は閉位置でないことになり、S24〜S26の処理を行わずにフローを終了する。
【0051】
すなわち、S20の処理を行うマイコン127とスイッチ131と同スイッチ131に接続された回路(126b等)は、蓋が所定の閉位置にあるか否かを検出する位置検出手段を構成する。また、S22〜S26の処理を行うマイコン127と洗浄駆動機構132は、蓋が所定の閉位置にあると検出されたときのみ洗浄槽に収容された収容物を洗浄可能な洗浄手段を構成する。
以上の構成により、蓋が開いているときには食器洗浄機は動作しないので、洗浄槽から水が外部に出るような不都合なことが起こらなくなる。
【0052】
また、蓋の取っ手が蓋に収容されるようになっていると、蓋に物を載せる際に取っ手が邪魔とならなくなるため、使い勝手が向上する。
図14は、別の変形例にかかるシステムキッチンの要部を前から見て示した正面図である。
食器洗浄機140の蓋142は、図6で示した蓋42の厚みを有している。同蓋142の上面には、所定の下降位置と所定の上昇位置の間で上下動可能とされた開閉操作用の取っ手142bが設けられている。なお、取っ手142bは、下降位置にあるとき上端が蓋142の上面に合わせられ、蓋142に収容される。一方、図の下側に示したように、取っ手142bは、上昇位置となると蓋142の上面より上側となる。この取っ手142bを上下に移動させるための取っ手駆動機構146が、蓋142に埋め込まれて取っ手142bに接続されている。同取っ手駆動機構146は、絶縁電線を介して電気的に制御基板126に接続されている。
【0053】
また、操作パネル144には、左側に赤外線センサ145が取り付けられている。赤外線センサ145は、図3で示した操作者の標準位置P3を含む所定の範囲に人または物体が入ったことを検知する。同範囲は、赤外線センサの能力に応じて決まるが、例えば赤外線センサ145の取り付け位置から前方向を基準として45°以内でかつ1メートル以内等とされる。そして、同範囲に赤外線を発する人または物体が入ったときに対応する電圧の検知信号を制御基板126に対して出力する。
図11には、本食器洗浄機140の電気回路の構成も示されている。赤外線センサ145は、マイコンのI/O127iに接続されている。取っ手駆動機構146は、マイコンのI/O127jに接続されている。
【0054】
上記所定の範囲に赤外線を発する人等が入っていないとき、赤外線センサ145は人等を検知せず、上記検知信号を出力しない。一方、同範囲に人等が入ると、赤外線センサ145は人等を検知し、上記検知信号をI/O127iに対して出力する。
図15は、マイコン127が行う取っ手駆動処理をフローチャートにより示している。本フローは、電源オン時に定期的に繰り返し実行される。
まず、赤外線センサ145の検知状態を表すI/O127iの電圧レベルを読む(S30)。次に、所定の範囲に人等が入ったか否かを判断する(S32)。例えば、赤外線センサ145が人等を検知したときにH(ハイ)の電圧を出力し、人等を検知していないときにL(ロー)の電圧を出力するとき、I/O127iの入力がHであるときに人等を検知したとして条件成立となり、I/O127iの入力がLであるときに人等を検知していないとして条件不成立となる。
【0055】
S32で条件成立のとき、S34に進んでI/O127jから取っ手142bを所定の上昇位置まで上昇させる信号を取っ手駆動機構146に対して出力し、フローを終了する。すると、取っ手駆動機構146は、取っ手142bを同上昇位置まで上昇させる。一方、S32で条件不成立のとき、S36に進んでI/O127jから取っ手142bを所定の下降位置まで下降させる信号を取っ手駆動機構146に対して出力し、フローを終了する。すると、取っ手駆動機構146は、取っ手142bを同下降位置まで下降させる。
すなわち、上記取っ手駆動処理を行うマイコン127と取っ手駆動機構146は、所定の範囲に人等が入ったことが検知されたときに下降位置にある取っ手を上昇位置まで上昇させる取っ手駆動手段を構成する。
以上の構成により、食器洗浄機の使用者が蓋を開閉操作する標準位置に入ると自動的に取っ手が上方へ引き出されるので、食器洗浄機の使い勝手を向上させることができる。
【0056】
むろん、自動的でなくても手動で取っ手が蓋に収容可能となっていれば、使い勝手が向上する。
図16は、別の変形例にかかるシステムキッチンの要部を前から断面視して示した要部断面図である。蓋162の上面には、所定の下降位置と所定の上昇位置との間で上下動可能とされた開閉操作用の取っ手162bと、この取っ手162bの右横に配置された円柱状の操作ボタン(操作部材)162cとが設けられている。なお、取っ手162bは、下降位置にあるとき上端が蓋162の上面に合わせられ、蓋162の上面に形成された凹形状の取っ手収容部162aに収容される。一方、図の下側に示したように、取っ手162bは、上昇位置となると蓋162の上面より上側となる。この取っ手162bの下側にて弾性部材であるばね162dが取っ手収容部162aに挿入されており、取っ手162bを上方に付勢している。蓋162に取り付けられた操作ボタン162cは、蓋162から抜けないよう、図示しない抜け止め構造が形成されている。
【0057】
取っ手収容部162aには、右方向に向かって穴162a1が形成されている。同穴162a1には弾性部材であるばね162fが挿入され、同ばね162fが挿入された状態で同穴162a1にさらに円柱状の掛止部材162eが挿入されている。掛止部材162eの左端は、下側となるほど左側となる傾斜面162e1(例えば垂直面を基準として45°の角度)とされている。一方、操作ボタン162cの下端は、左側となるほど下側となる傾斜面162c1(例えば水平面を基準として45°の角度)とされている。そして、操作ボタンの傾斜面162c1と掛止部材の傾斜面162e1とが接触している。このとき、取っ手162bの基部に形成された掛止部162b1が掛止部材162eに下側にて掛止し、ばね162fは掛止部材162eを左方に付勢している。
【0058】
取っ手162bが所定の下降位置にあるとき、操作ボタン162cを下方に向かって押すと、傾斜面162e1が傾斜面162c1に対して滑り、ばね162fの付勢力に抗して掛止部材162eを右方に移動させる。すると、掛止部162b1は掛止部材162eによる掛止が解除され、ばね162dの付勢力により取っ手162bは上昇位置まで上昇する。すなわち、操作ボタン162cは、押す操作により下降位置にある取っ手を上昇位置まで上昇させる。
取っ手162bが所定の上昇位置にあるとき、取っ手162bを下方に向かって押すと、取っ手162bは掛止部162b1が傾斜面162e1に接触することによりばね162fの付勢力に抗して掛止部材162eを右方に移動させる。そして、所定の下降位置になると、ばね162fの付勢力により掛止部材162eが左方に移動して掛止部162b1を掛止し、取っ手162bは同下降位置に保持される。
以上の構成により、操作ボタンを押す操作を行うことにより容易に開閉操作用の取っ手を上方へ引き出すことができるので、蓋を開閉操作しないときには取っ手を収容しておけば、蓋に物を載せる際に取っ手が邪魔になることがない。
【0059】
さらに、開位置にある蓋に物が置かれていないときに折れるような構造とされていると、キッチンの空間を有効利用することができ、使い勝手が向上する。
図17の上段は別の変形例にかかるシステムキッチンにおいて図7のA2に相当する位置からカウンター190とスライドレール182cを見て示した要部断面図であり、下段は蓋182を右側から見て示した右側面図である。また、図18は、開位置にある蓋182の動作を示している。蓋182の両側面は、所定の移動方向である前後方向に向けられたスライドレール182c,dと、円柱状の軸部材182e,fが取り付けられている。カウンター190の開口の側面(190bのみ図示)には、前後方向に向けられた一対のガイドレール190d,eが取り付けられている。同ガイドレール190d,eには、前後方向に向けられた中間スライダ190f,gがスライド可能に設けられている。蓋182に取り付けられたスライドレール182c,dは、中間スライダ190f,gに沿ってスライドする別のレールである。また、軸部材182e,fも中間スライダ190f,gのガイド溝に挿入され、スライド可能となっている。
【0060】
図17の上段を用いて説明すると、閉位置にある蓋182を開位置まで手前方向にスライドさせると、ガイドレール190dのガイド側ストッパ190d3と中間スライダ190fのスライダ側ストッパ190f1とが掛止するとともに、中間スライダ190fのスライダ側ストッパ190f2とスライドレール182cのスライド側ストッパ182c1とが掛止するようになっている。ここで、取っ手182bを少し上方に引き上げると、スライド側ストッパ182c1がスライダ側ストッパ190f2の上を乗り越え、さらに蓋82を手前方向に引き出すことが可能となる。そして、蓋182をさらに引き出すと、軸部材182eがスライダ側ストッパ190f2に掛止する。このときの蓋182の状態を図18に示している。
【0061】
図18を用いて説明すると、蓋182は、軸部材182fにてカウンター190側の中間スライダ190gに支持されているので、図の二点鎖線の位置まで、後方向の縁部となる軸部材182fを回転中心として手前方向側の縁部182gが下側となるように回転する。すなわち、上記ガイドレールと中間スライダとスライドレールと軸部材は、蓋が所定の開位置まで移動方向へスライドされたときに同蓋を回転させて同移動方向側の縁部を下側に向けさせることが可能な向き変更機構を構成する。
以上の構成により、例えば蓋の上面に物が載せられていない場合などに蓋を下側に折ることができ、台所の空間を有効に使用することが可能となる。
【0062】
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、蓋の上に物を置いたまま蓋を開けることができ、かつ、容易にシンクから食器等の物を取り出して食器洗浄機等の食器洗浄等機器内に入れることが可能な食器洗浄機およびシステムキッチンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるシステムキッチンの外観を示す斜視図である。
【図2】洗浄槽と内蓋の外観を示す分解斜視図である。
【図3】蓋を上から見て示す上面図である。
【図4】閉位置にある蓋を図3のA1−A1の方向から見て示す断面図である。
【図5】開位置にある蓋とともに洗浄槽とカウンターを上から見て示す上面図である。
【図6】変形例において蓋が閉位置にあるときの外観を示す斜視図である。
【図7】変形例において蓋が開位置にあるときの外観を示す斜視図である。
【図8】図7のA2の位置からカウンターとガイドレールを見て示す要部断面図である。
【図9】別の変形例において食器洗浄機をカウンター等とともに右側から見て示す右側面図である。
【図10】別の変形例にかかるシステムキッチンの要部を前から見て示した正面図である。
【図11】食器洗浄機の電気回路の概略を示すブロック図である。
【図12】重量通知処理を示すフローチャートである。
【図13】洗浄制御処理を示すフローチャートである。
【図14】別の変形例にかかるシステムキッチンの要部を前から見て示した正面図である。
【図15】取っ手駆動処理を示すフローチャートである。
【図16】別の変形例にかかるシステムキッチンの要部断面図である。
【図17】別の変形例におけるカウンターとスライドレールの要部断面図と蓋の右側面図である。
【図18】開位置にある蓋の動作を示す右側面図である。
【符号の説明】
11…シンク
20,40,60,120,140…食器洗浄機(食器洗浄等機器)
20b…収容物
21,61,121…洗浄槽(収容槽)
21a,41a…開口部
21b…収容部
21c…上面
21d…内蓋収容部
21e,f…凹部
22,42,62,82,122,142,162,182…蓋
22a,42a…載置面
22b,142b,162b,182b…取っ手
22c,d…両側面
22k…ストッパ部材
23…内蓋
24,124,144…操作パネル
30,50,70,150,190…カウンター
30a…上面
30b,c…ガイド面
42c,d,182c,d…スライドレール
42e…移動方向側の縁部
42f,g…補助脚
42f1,42g1…キャスター
50d,e,190d,e…ガイドレール
65a…支持部材
100…システムキッチン
125…重量センサ
126…制御基板
127…マイコン
128…ブザー
131…押ボタンスイッチ
132…洗浄駆動機構
145…赤外線センサ
146…取っ手駆動機構
162c…操作ボタン(操作部材)
P1…所定の閉位置
P2…所定の開位置
P3…操作者の標準位置

Claims (8)

  1. 上部に開口部を有する収容槽と、所定の閉位置にて同開口部を覆う蓋とを備え、カウンターに設けられたシンクに並設されて同収容槽に収容された収容物を洗浄等する食器洗浄等機器であって、
    上記蓋は、上記閉位置から上記シンクが設けられた方向とは異なる所定の移動方向へスライド可能とされ、同移動方向へスライドしたときに上記開口部を開放することを特徴とする食器洗浄等機器。
  2. 上記所定の移動方向は、水平方向であって本食器洗浄等機器の蓋を開閉操作する操作者の標準位置を基準とした手前方向とされ、
    上記蓋は、上面に物を載置可能な載置面が形成されるとともに、上記手前方向への力が加えられると上記閉位置から同手前方向へ引き出されて上記開口部を開放し、上記手前方向とは反対方向への力が加えられると上記閉位置まで同手前方向とは反対方向へ戻されて上記開口部を覆うことを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄等機器。
  3. 上記閉位置にあるときの上記蓋の載置面は、上記カウンターの上面の高さに合わせられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の食器洗浄等機器。
  4. 上記収容槽の開口部に対して着脱可能に取り付けられて同開口部を塞ぐとともに、上記蓋が上記閉位置とされると当該蓋と同収容槽とで挟まれる内蓋が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の食器洗浄等機器。
  5. 上記蓋における上記移動方向側の縁部には、下方に延出した補助脚が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の食器洗浄等機器。
  6. 上記蓋と連動してスライド可能とされるとともに同蓋が所定の開位置まで上記移動方向へスライドされたときに下側から当接することにより同蓋を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の食器洗浄等機器。
  7. 上記蓋に載せられた物の重量を検出する重量検出手段と、検出された重量が所定の重量以上またはより大であるときにその旨を通知する通知手段とが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の食器洗浄等機器。
  8. カウンターに設けられたシンクと、同シンクに並設された食器洗浄等機器とを備えるシステムキッチンであって、
    上記食器洗浄等機器は、上部に開口部を有する収容槽と、所定の閉位置にて同開口部を覆う蓋とを備えるとともに、上記蓋は、上記閉位置から上記シンクが設けられた方向とは異なる所定の移動方向へスライド可能とされ、同移動方向へスライドしたときに上記開口部を開放することを特徴とするシステムキッチン。
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