JP2004329202A - 卵凍結保存用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 卵の凍結(ガラス化)を含む保存用液体窒素タンク内の保存のための作業中に雑菌が侵入することを防止し、かつ、卵を直接液体窒素に接触させることなく、急速に冷却可能である卵凍結保存用具を提供する。
【解決手段】 卵凍結保存用具1は、耐液体窒素材料で形成された卵凍結保存用チューブ2と、チューブ2を保護するための金属製筒状保護部材3とを備える。チューブ2は、本体部21と、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部22とを備えるとともに、細径部の先端側にてヒートシール可能であり、本体部21にてヒートシール可能である。筒状保護部材3は、チューブ2の細径部22の先端部を収納する筒状部31と、細径部22の筒状部31に収納されない部分および本体部21の先端部21aを収納する半筒状部32とを備えている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、哺乳動物の卵子、胚などの卵を凍結保存する際に使用する卵凍結保存用具および卵凍結保存方法に関する。
哺乳動物胚の凍結保存は、特定の系統や品種の遺伝資源の保存を可能とする。また、絶滅の危機に瀕している動物種の維持にも有効である。さらに、ヒトの不妊治療においても有用である。
哺乳動物胚の凍結保存方法としては、特開2000−189155公報(特許文献1)において、哺乳動物胚または卵子を滅菌処理した凍結ストロー、凍結バイアルまたは凍結チューブ等の凍結保存用容器の内面に、これらの胚または卵子を被包するに充分な最少量のガラス化液で貼り付け、この凍結保存用容器を密封し、そしてこの容器を液体窒素に接触させて急速に冷却することが提案されている。そして、融解方法では、前記の方法で保存した凍結保存用容器を前記液体窒素から取り出し、容器の一端部を開口し、この容器内に33〜39℃の希釈液を直接注入し、胚または卵子の凍結を融解希釈するものである。この方法によれば、哺乳動物胚または卵子をウイルスや細菌による感染のおそれがなく高い生存率で保存および融解希釈することのできるという優れた効果を備えている。
また、特開2002−315573号公報(特許文献2)に示す卵凍結保存用具を本件出願人は提案している。この卵凍血保存用具は、耐寒性材料により形成された本体部と、本体部の一端に取り付けられ、可撓性かつ透明性かつ液体窒素耐性材料により形成された卵付着保持用ストリップと、該卵付着保持用ストリップを被包可能に本体部に着脱自在に取り付けられる一端が封鎖され、かつ耐寒性材料により形成された筒状部材とからなるものである。
特開2001−252293号公報(特許文献3)には、卵子または胚をガラス化するためのガラス化用具であって、筒状の極細管部と、該極細管部に続く、吸引及び吐出用器具に装填するための連結部とを含み、前記極細管部の長手方向に対する垂直断面の内空部分において対向する2点間の最短距離が、卵子または胚の最小外径の2倍よりも短く、且つ卵子または胚の最大外径よりも長いため、該極細管部の中に入った卵子または胚が、極細管部の長手方向に対する垂直面上に2個以上並存しえないことを特徴とするガラス化用具が開示されている。
特開2000−189155公報 特開2002−315573号公報 特開2001−252293号公報
上記の特許文献1のものでも十分な効果を有するが、より操作の容易な凍結保存用具が望まれている。
上記の特許文献2のものでは、卵の採取が極めて容易という利点を備えるが、卵が直接液体窒素に接触するため、卵に対する影響が危惧される。
上記の特許文献3のガラス化用具では、極細管部において卵を採取するとともに冷却するため卵を急速に冷却できるという効果を備えている。しかし、卵の凍結後にガラス化用具より卵採取のためのピペットを離脱する際に、ガラス化用具内に雑菌が侵入するおそれがある。また、ガラス化用具を液体窒素に浸漬させる際に極細管部を損傷させるおそれもある。さらに、液体窒素中でガラス化用具の極細管部を保存用外筒内に挿入させるものであるため、作業が困難である。
そこで、本発明の目的は、卵の凍結(ガラス化)を含む保存用液体窒素タンク内の保存のための作業中に雑菌が侵入することを防止し、かつ、卵を直接液体窒素に接触させることなく、急速に冷却可能であり、かつ、保存用液体窒素タンク内にて安定した状態と保つことができる卵凍結保存用具および卵凍結保存方法を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1)耐液体窒素材料で形成されるとともにヒートシール可能な卵凍結保存用チューブと、耐液体窒素材料により形成され、該卵凍結保存用チューブを保護するための金属製筒状保護部材とを備える卵凍結保存用具であって、前記卵凍結保存用チューブは、本体部と、該本体部より細径であるとともに、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部とを備えるとともに、該卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵を採取した後において、該細径部を該細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と前記本体部にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備え、前記筒状保護部材は、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の先端部を収納する筒状部と、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の前記筒状部に収納されない部分および前記本体部の先端部を収納する半筒状部とを備える卵凍結保存用具。
(2)前記卵凍結保存用具は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部の後端部を接続可能な接続部を備える卵採取用吸引具を備えるものである上記(1)に記載の卵凍結保存用具。
(3)前記筒状保護部材の前記半筒状部は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部を保持するための保持部を備えている上記(1)または(2)に記載の卵凍結保存用具。
(4)上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法であって、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、前記細径部の先端部において該卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、前記本体部において該卵凍結保存用チューブの他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、封止された卵凍結保存用チューブに前記金属製保護部材を取り付ける保護部材取付工程と、該保護部材が取り付けられた卵凍結保存用チューブを液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行う卵凍結保存方法。
(5)上記(2)または(3)に記載の卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法であって、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、前記卵凍結保存用チューブの本体部に前記吸引具を装着したものを準備する工程と、該吸引具を操作して前記卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、前記吸引具を装着した状態において、前記細径部の先端部において該卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、前記本体部において該卵凍結保存用チューブの他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、前記卵凍結保存用チューブより吸引具を取り外す吸引具除去工程と、封止された卵凍結保存用チューブに前記金属製保護部材を取り付ける保護部材取付工程と、該保護部材が取り付けられた卵凍結保存用チューブを液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行う卵凍結保存方法。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(6)耐液体窒素材料で形成されるとともにヒートシール可能な卵凍結保存用チューブと、耐液体窒素材料により形成され、該卵凍結保存用チューブに取り付けられた該卵凍結保存用チューブを保護するための金属製筒状保護部材とを備える卵凍結保存用具であって、前記卵凍結保存用チューブは、本体部と、該本体部より細径であるとともに、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部とを備えるとともに、該卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵を採取した後において、該細径部を該細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と前記本体部にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備え、前記筒状保護部材は、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の先端部を収納する筒状部と、該筒状部の基端側に設けられた前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の前記筒状部に収納されない部分および前記本体部の先端部を収納する半筒状部と、該半筒状部の後端側に設けられた前記卵凍結保存用チューブの前記本体部を保持するための保持部を備え、該筒状保護部材は、前記細径部が該筒状保護部材の先端から露出するように後端側にスライド可能であり、さらに、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部もしくは該本体部と前記細径部との境界部付近には前記筒状保護部材が前記卵凍結保存用チューブに対して先端側に抜けることを防止する抜け防止部が設けられている卵凍結保存用具。
(7) 前記抜け防止部は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部もしくは前記本体部と前記細径部との境界部付近に設けられた拡径部である上記(6)に記載の卵凍結保存用具。
(8) 前記卵凍結保存用具は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部の後端部を接続可能な接続部を備える卵採取用吸引具を備えるものである上記(6)または(7)に記載の卵凍結保存用具。
(9) 前記卵凍結保存用具は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部の後端部と接続可能な接続部と、該接続部に直接的かつ間接的に取り付けられたチューブと、該チューブに設けられたマウスピースを備える卵採取用吸引具を有している上記(6)または(7)に記載の卵凍結保存用具。
(10) 上記(6)ないし(9)のいずれかに記載の卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法であって、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、前記筒状保護部材を前記卵凍結保存用チューブに対して後端側にスライドさせ、該卵凍結保存用チューブの前記細径部を露出させる工程と、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、卵を採取した前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の先端部において前記卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、前記本体部において前記卵凍結保存用チューブの他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、前記卵凍結保存用チューブの前記一端側を封止後もしくは前記一端側及び前記本体部の両方を封止後、前記筒状保護部材を先端側にスライドさせ前記筒状保護部材内に前記卵凍結保存用チューブの前記細径部を収納する工程と、前記卵凍結保存用具を液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行うことを特徴とする卵凍結保存方法。
(11) 上記(8)または(9)に記載の卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法であって、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部に前記吸引具を装着したものを準備する工程と、前記筒状保護部材を前記卵凍結保存用チューブに対して後端側にスライドさせ、該チューブの細径部を露出させる工程と、前記吸引具を操作して前記卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、前記吸引具を装着した状態において、前記細径部の先端部において前記卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、前記本体部において前記卵凍結保存用チューブの他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、前記一端側を封止後もしくは前記一端側及び前記本体部の両方を封止後、前記筒状保護部材を先端側にスライドさせ前記筒状保護部材内に前記チューブの前記細径部を収納する工程と、前記卵凍結保存用チューブより前記吸引具を取り外す吸引具除去工程と、該保護部材が取り付けられた卵凍結保存用チューブを液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行うことを特徴とする卵凍結保存方法。
本発明の卵凍結保存用具は、耐液体窒素材料で形成されるとともにヒートシール可能な卵凍結保存用チューブと、耐液体窒素材料により形成され、該卵凍結保存用チューブを保護するための金属製筒状保護部材とを備える卵凍結保存用具であって、前記卵凍結保存用チューブは、本体部と、該本体部より細径であるとともに、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部とを備えるとともに、該卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵を採取した後において、該細径部を該細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と前記本体部にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備え、前記筒状保護部材は、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の先端部を収納する筒状部と、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の前記筒状部に収納されない部分および前記本体部の先端部を収納する半筒状部とを備えている。
このため、保存チューブに卵を採取後、チューブの両端をヒートシールにより封止できるため、チューブ内への卵採取操作およびガラス化操作時にチューブ内に雑菌が侵入することを防止でき、かつ、ガラス化のためにチューブを液体窒素に接触させても、卵は直接液体窒素に接触することはない。また、卵は、チューブの細径部に採取可能なため、液体窒素により急速に冷却可能であるため、確実にガラス化状態とすることができる。さらに、保護部材を備えるため、卵を採取したチューブの液体窒素タンクへの投入時に、チューブが損傷を受けることをチューブの冷却を阻害することなく防止する。
また、本発明は、耐液体窒素材料で形成されるとともにヒートシール可能な卵凍結保存用チューブと、耐液体窒素材料により形成され、該卵凍結保存用チューブに取り付けられた該卵凍結保存用チューブを保護するための金属製筒状保護部材とを備える卵凍結保存用具であって、前記卵凍結保存用チューブは、本体部と、該本体部より細径であるとともに、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部とを備えるとともに、該卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵を採取した後において、該細径部を該細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と前記本体部にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備え、前記筒状保護部材は、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の先端部を収納する筒状部と、該筒状部の基端側に設けられた前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の前記筒状部に収納されない部分および前記本体部の先端部を収納する半筒状部と、該半筒状部の後端側に設けられた前記卵凍結保存用チューブの前記本体部を保持するための保持部を備え、該筒状保護部材は、前記細径部が該筒状保護部材の先端から露出するように後端側にスライド可能であり、さらに、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部もしくは該本体部と前記細径部との境界部付近には前記筒状保護部材が前記卵凍結保存用チューブに対して先端側に抜けることを防止する抜け防止部が設けられている。
このため、保存チューブに卵を採取後、チューブの両端をヒートシールにより封止できるため、チューブ内への卵採取操作およびガラス化操作時にチューブ内に雑菌が侵入することを防止でき、かつ、ガラス化のためにチューブを液体窒素に接触させても、卵は直接液体窒素に接触することはない。また、卵は、チューブの細径部に採取可能なため、液体窒素により急速に冷却可能であるため、確実にガラス化状態とすることができる。さらに、保護部材を備えるため、卵を採取したチューブの液体窒素タンクへの投入時に、チューブが損傷を受けることをチューブの冷却を阻害することなく防止する。
本発明の卵凍結保存用具を図面に示した実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の卵凍結保存用具の一実施例の斜視図である。図2は、図1に示した卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブの拡大側面図である。図3は、図1に示した卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブ用保護部材の拡大側面図である。図4は、図1に示した卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブ用吸引具の拡大断面図である。図5は、本発明の卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブの他の例の拡大側面図である。
図6、図7および図8は、本発明の卵凍結保存用具の作用を説明するための説明図である。
本発明の卵凍結保存用具1は、耐液体窒素材料で形成されるとともにヒートシール可能な卵凍結保存用チューブ2と、耐液体窒素材料により形成され、卵凍結保存用チューブ2を保護するための金属製筒状保護部材3とを備える。卵凍結保存用チューブ2は、本体部21と、本体部21より細径であるとともに、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部22とを備えるとともに、卵凍結保存用チューブ2の細径部22内に卵を採取した後において、細径部22を細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と本体部21にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備えている。筒状保護部材3は、卵凍結保存用チューブ2の細径部22の先端部を収納する筒状部31と、卵凍結保存用チューブ2の細径部22の筒状部31に収納されない部分および本体部21の先端部21aを収納する半筒状部32とを備えている。
また、卵凍結保存用具1は、卵凍結保存用チューブ2の本体部22の後端部を接続可能な先端部を備える卵採取用吸引具4を備えることが好ましい。
この実施例の卵凍結保存用具1は、卵凍結保存用チューブ2と、筒状保護部材3と、卵採取用吸引具4とを備える。
卵凍結保存用チューブ2は、図1および図2に示すように、本体部21と、本体部21より細径である卵保存用細径部22とを備え、さらに、本体部21と細径部22間にテーパー部23を備えている。
卵凍結保存用チューブ2は、全長50〜100mm程度が好ましく、特に、60〜90mmが好ましい。特に、70〜80mmが好ましい。本体部21の長さは、20〜70mmが好ましく、特に、30〜60mmが好ましい。本体部21の内径は、1.0〜3.0mmが好ましく、特に、1.5〜2.5mmが好ましい。本体部21の肉厚は、50〜400μmが好ましく、特に、100〜300μmが好ましい。細径部22の長さは、20〜50mmが好ましく、特に、30〜40mmが好ましい。
細径部22の内径は、0.1〜0.5mmであり、特に、0.1〜0.3mmが好ましい。また、細径部22の肉厚は、10〜300μmであることが好ましく、特に、25〜200μmが好ましい。また、細径部22の肉厚は、本体部21の肉厚より薄いことが好ましい。そして、テーパー部23は、外径および肉厚の移行領域を形成している。具体的には、テーパー部23において、外径および内径は細径部22側に向かって縮径するとともに肉厚も細径部22側に向かって薄くなっている。このような移行領域であるテーパー部を設けることにより、本体部と細径部との境界部分でのチューブのキンクを抑制することができる。
本体部21は、その全体が実質的に同じ外径となっている。また、細径部22もその全体が実質的に同じ外径となっている。なお、本体部および細径部は、先端側に向かって緩やかに縮径するテーパー状となっていてもよい。
また、チューブ2は、耐液体窒素材料でありかつヒートシール可能な材料により形成されている。チューブ2の形成材料としては、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体)、スチレン系樹脂(例えば、ポリスチレン、メタクリレート−スチレン共重合体、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体)、ポリアミド(例えば、6ナイロン,66ナイロン)等の熱可塑性樹脂が使用される。
また、チューブ2は、多層樹脂チューブであってもよい。チューブにおける内層としては、ヒートシール性の高い樹脂が好ましい。例えば、低分子量ポリエチレン、特に、無延伸かつ低分子量ポリエチレンが好ましい。なお、上述した内層は、このヒートシール可能部にのみ設けてもよい。また、チューブにおける外層としては、上述した熱可塑性樹脂、さらには、フッ素系樹脂、ポリイミドなどの難ヒートシール性樹脂を用いてもよい。フッ素系樹脂としては、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体、テトラフロロエチレン−ヘキサフロロプロピレン共重合体、塩化三フッ化エチレン樹脂などが使用できる。ポリイミドとしては、芳香族ポリイミドが好ましい。また、外層は、一軸もしくは二軸延伸物であってもよい。
さらに、チューブ2は、細径部22内に卵を採取した後において、細径部22を細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と本体部21を本体部21の後端側にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備えている。この実施例では、チューブ2は、いずれの部位においてもヒートシール可能なものとなっている。しかし、このようなものに限定されるものではなく、細径部21の先端部および本体部21の後端部に、ヒートシール用の薄肉部分を形成し、ヒートシール可能部(易ヒートシール可能部)を作製してもよい。さらに、ヒートシール性材料により形成された内層を、細径部22の先端側および本体部21の後端部に設け、ヒートシール可能部を形成してもよい。
また、卵凍結保存用チューブは、図5に示すチューブ20のように、チューブの先端に拡径部24を備えるものであってもよい。拡径部24は、先端に向かってテーパー状に拡径するものであることが好ましい。拡径部24の長さとしては、0.5〜3mm程度が好適である。また、拡径部24の最大内径部分における内径は、細径部22の内径の1.5倍から10倍程度が好ましく、特に、2倍から7倍程度が好適である。このような拡径部を設けることにより、卵採取作業が容易となるとともに、チューブの先端端面が卵採取時に卵に接触する機会を減少させ、損傷を与える可能性をより少ないものとする。
金属製筒状保護部材3は、先端側に位置する筒状部31と後端側に位置する半筒状部32とを備える。筒状部31は、卵凍結保存用チューブ2の細径部22の先端側を収納する部分であり、半筒状部32は、細径部22の筒状部31に収納されない部分および本体部21の先端部21aを収納する部分である。なお、半筒状部32は、本体部21のほぼ全体を収納できるものであってもよい。
この保護部材3は、ガラス化液とともに卵を採取したチューブ2を、卵の冷却を阻害することなく保護するものである。このため、チューブ2の採取した卵が位置する細径部21の中間部もしくは後端部は、半筒状部32に位置するようにチューブ2に装着される。つまり、保護部材3は、チューブ2に、チューブの卵を収納する細径部部分が露出し、液体窒素に容易に接触可能な状態に装着される。また、保護部材3は、筒状部31の先端より、チューブ2の先端が突出しない状態に装着される。このため、液体窒素充填容器内に保護部材を装着したチューブを細径部側より投入しても、チューブの細径部の先端は容器の底面に当接しない。このため、チューブ2が細径部もしくはテーパー部においてキンクし、チューブが破損することを防止できる。
保護部材3は、全長が30〜70mmが好ましく、特に、40〜60mmが好適である。より好ましくは、45〜55mmである。筒状部31の長さは、10〜40mmが好ましく、特に、10〜30mmが好ましい。より好ましくは、15〜25mmである。筒状部31の内径、2.0〜4.0mmが好ましく、特に、2.5〜3.5mmが好ましい。なお、筒状部は、図示する実施例のような円筒状であることが好ましいが、これに限定されるものではなく、楕円筒状、多角筒状であってもよい。円筒部31の肉厚は、0.3〜1.0mmが好ましい。
半筒状部32の長さは、10〜40mmが好ましく、特に、25〜35mmが好ましい。また、半筒状部としては、内周の大きさが筒状部の内周の1/3〜2/3程度であることが好ましい。特に、半筒状部32としては、半筒状部32の側面側よりチューブ2の本体部を収納可能であることが好ましい。このようにすることにより、チューブ2を半筒状部32の端面開口ではなく、軸方向に長い側面開口より装着することができる。なお、なお、半筒状部は、図示する実施例のような半円筒状であることが好ましいが、これに限定されるものではなく、半楕円筒状、半多角筒状であってもよい。
保護部材3は、金属により形成されている。金属としては、ステンレス鋼、アルミもしくはアルミ合金、チタンもしくはチタン合金などが使用できる。また、高比重樹脂であってもよい。高比重樹脂としては、樹脂材料に金属粉末を添加したものが考えられる。このような金属製保護部材は熱伝導率が高いことより、これに収納される卵凍結保存用チューブの冷却を迅速に行うことができる。さらに、解凍時にも卵凍結保存用チューブの加温を迅速に行うことができる。また、液体窒素タンク内に投入した際に、タンク内にて浮かびあがらないため、タンクの底部に安定して保存できる。
また、筒状保護部材3の半筒状部32は、卵凍結保存用チューブ2の本体部31を保持するための保持部33を備えていることが好ましい。図3に示すように、この実施例の保護部材3では、半筒状部32の後端側に設けられた保持部33を備えている。保持部33は、弾性材料により形成された半筒状部材であり、チューブ2の本体部31の外面に密着しチューブ2を保持する。このような保持部33を備えることにより、チューブ2に装着された保護部材3の移動を防止する。
保持部としては、シリコーンゴム、ラテックスゴムなどのゴム、ポリオレフィンエラストマー、ポリウレタンもしくはポリウレタンエラストマー、ポリアミドエラストマー、スチレン系エラストマー(例えば、SEBS)などのエラストマーが使用できる。
そして、この実施例の卵凍結保存用具1は、卵凍結保存用チューブ2の本体部21の後端部を接続可能な接続部43を備える卵採取用吸引具4を備えている。
卵採取用吸引具4は、外筒41と、外筒41内を液密に摺動するプランジャ42と、外筒41の先端に設けられた接続部43を備えている。この実施例の吸引具4では、接続部43は、弾性チューブ体であり、先端側に卵凍結保存用チューブ2の本体部21の後端部を液密状態に接続可能なものとなっている。また、この接続部43の後端側に外筒41の先端が液密に取り付けられている。また、プランジャ42の後端部には、操作部44が設けられている。なお、吸引具4としては、卵凍結保存用チューブ2の本体部21の後端部に液密に接続可能であって、卵をガラス化液とともに吸引できるものであればどのようなものであってもよい。
次に、本発明の卵凍結保存方法について説明する。この卵凍結保存方法は、上述した卵凍結保存用具の使用方法でもある。
本発明の卵凍結保存方法は、上述した卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法である。
この保存方法では、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、卵凍結保存用チューブ2の細径部21内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、卵を採取した卵凍結保存用チューブ2の細径部21の先端部において卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、本体部22において卵凍結保存用チューブ2の他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、封止された卵凍結保存用チューブ2に金属製保護部材3を取り付ける保護部材取付工程と、保護部材3が取り付けられた卵凍結保存用チューブ2を液体窒素タンク内に投入する投入工程とが行われる。
特に、本発明の保存方法としては、卵凍結保存用具として、卵凍結保存用チューブ2の本体部22の後端部を接続可能な接続部を備える卵採取用吸引具4を備えるものが用いられることが好ましい。
この場合の保存方法は、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、卵凍結保存用チューブ2の本体部22に吸引具4を装着したものを準備する工程と、吸引具4を操作して卵凍結保存用チューブ2の細径部21内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、吸引具4を装着した状態において、細径部21の先端部において卵凍結保存用チューブ2の一端側をヒートシールし、本体部22において卵凍結保存用チューブ2の他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、卵凍結保存用チューブ2より吸引具4を取り外す吸引具除去工程と、封止された卵凍結保存用チューブ2に金属製保護部材3を取り付ける保護部材取付工程と、保護部材3が取り付けられた卵凍結保存用チューブ2を液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行うものとなる。
特に、上述した卵凍結保存用チューブ封止工程において、吸引具を装着したまま行うため、卵を採取したチューブ内に雑菌が侵入することを防止できる。
本発明の卵凍結保存方法を卵子を凍結保存する場合を例に取り説明する。
まず、ピペットの先端に卵子を採取し、卵子の細胞内液を平衡液に置換する作業を行う。続いて、細胞外液をガラス化液に置換する作業を行う。
そして、図6に示すように、卵凍結保存用チューブ2の本体部に吸引具4を装着したものを準備し、顕微鏡下において、吸引具4を操作して、シャーレ50内のガラス化液中の卵子を採取する。そして、卵子52を卵凍結保存用チューブ2の細径部22にガラス化液とともに採取する。好ましくは、卵子52を、図7に示すように、卵凍結保存用チューブ2の細径部22の中央部から基端部付近に卵子が位置するようにガラス化液とともに採取する。そして、チューブ2の細径部21の先端部においてチューブ2の一端側をヒートシールしてシール部61aを形成し、本体部22においてチューブ2の他端側をヒートシールしてシール部61bを形成する。これにより、チューブ2は、図7に示すように、両端部が封止される。
そして、吸引具4より、チューブ2を取り外し、図8に示すように、金属製保護部材3の筒状部31にチューブ2の細径部22の先端部を挿入し、チューブ2の本体部21を半筒状部32の保持部33により保持させて、チューブ2に保護部材を取り付ける。そして、液体窒素タンク内に入れ凍結させて保存する。
次に、本発明の他の実施例の卵凍結保存用具について説明する。
図9は、本発明の卵凍結保存用具の他の実施例の斜視図である。図10は、図9に示した卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブの拡大図である。図11は、図9に示した卵凍結保存用具に使用される筒状保護部材の拡大図である。図12は、図10に示した卵凍結保存用チューブの拡大断面図である。図13は、図11に示した筒状保護部材の拡大断面図である。
本発明の卵凍結保存用具60は、耐液体窒素材料で形成されるとともにヒートシール可能な卵凍結保存用チューブ70と、耐液体窒素材料により形成され、卵凍結保存用チューブ70に取り付けられた卵凍結保存用チューブ70を保護するための金属製筒状保護部材80とを備えるものであって、卵凍結保存用チューブ70は、本体部71と、本体部71より細径であるとともに、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部72とを備えるとともに、卵凍結保存用チューブ70の細径部72内に卵を採取した後において、細径部72を細径部72の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と本体部71にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備え、筒状保護部材80は、卵凍結保存用チューブ70の細径部72の先端部を収納する筒状部81と、筒状部81の基端側に設けられた卵凍結保存用チューブ70の細径部72の筒状部81に収納されない部分および本体部71の先端部を収納する半筒状部82と、半円筒状部82の後端側に設けられた卵凍結保存用チューブ70の本体部71を保持するための保持部83を備え、筒状保護部材80は、細径部72が筒状保護部材80の先端から露出するように後端側にスライド可能であり、さらに、卵凍結保存用チューブ70の本体部71もしくは本体部71と細径部72との境界部付近には筒状保護部材80が卵凍結保存用チューブ70に対して先端側に抜けることを防止する抜け防止部74が設けられている。
また、卵凍結保存用具60は、卵凍結保存用チューブ70の本体部71の後端部と接続可能な接続部87と、接続部87に直接的かつ間接的に取り付けられたチューブ88と、チューブに設けられたマウスピース89を備える卵採取用吸引具86を有していることが好ましい。なお、吸引具としては、上述したシリンジタイプの卵採取用吸引具4であってもよい。
この実施例の卵凍結保存用具60は、図9に示すように、卵凍結保存用チューブ70と、卵凍結保存用チューブ70に取り付けられた筒状保護部材80と、卵採取用吸引具86とを備える。
この実施例の卵凍結保存用チューブ70は、上述した卵凍結保存用チューブ2と基本構成が同じであり、チューブ70の本体部71が抜け防止部74を有している点のみ異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
卵凍結保存用チューブ70は、図9に示すように、本体部71と、本体部71より細径である卵保存用細径部22と、本体部74と細径部72間に先端側に向って縮径するテーパー部73を備え、さらに、テーパー部73と本体部74の先端部との境界部付近に抜け防止部74が設けられている。
卵凍結保存用チューブ70は、図9に示すように、卵採取用吸引具として上述したようなシリンジタイプのものを使用する場合、全長50〜100mm程度が好ましく、本体部71の長さとしては30〜60mmが好ましく、本体部71の内径としては、1.0〜3,0mm、特に、1.6〜1.8mmが好ましく、本体部71の肉厚としては、50〜400μm、特に、100〜300μmが好ましく、細径部72の長さとしては、20〜50mmが好ましく、特に、30〜40mmが好ましい。
また、卵採取用吸引具として図9に示すようなマウスピースタイプのものを使用する場合、全長110〜150mm程度が好ましく、本体部71の長さとしては80〜115mmが好ましく、本体部71の内径としては、1.0〜3,0mm、特に、1.6〜1.8mmが好ましく、本体部71の肉厚としては、50〜400μm、特に、100〜300μmが好ましく、細径部72の長さは、20〜50mmが好ましく、特に、30〜40mmが好ましい。卵採取用吸引具が図9に示すようにマウスピースタイプのものである場合は、卵凍結保存用具はペンを持つような状態で使用されるため、チューブ70の全長はシリンジタイプの吸引具を使用する場合より長く形成されていることが好ましい。
本体部71は、図9、図10、図12に示すように、抜け防止部74を除いて全体が実質的に同じ外径となっている。また、細径部72もその全体が実質的に同じ外径となっている。なお、本体部71および細径部72は、先端側に向かって緩やかに縮径するテーパー状となっていてもよい。また、本発明の実施例では、抜き防止部は、テーパー部73と本体部71の先端部との境界部付近に設けられているが、境界部付近より後端側の本体部71に設けられていてもよい。
本体部71の内径は、1.5〜2.0mmであり、特に、1.6〜1.8mmが好ましい。また、本体部71の肉厚は、10〜300μmであることが好ましく、特に、25〜200μmが好ましい。細径部72の内径は、0.15〜0.30mmであり、特に、0.20〜0.285mmであることが好ましい。また、細径部72の肉厚は、10〜300μmであることが好ましく、特に、25〜200μmが好ましい。また、細径部72の肉厚は、本体部71の肉厚より薄いことが好ましい。
テーパー部73は、外径および肉厚の移行領域を形成している。具体的には、テーパー部73において、外径および内径は細径部72側に向かって縮径するとともに肉厚も細径部72側に向かって薄くなっている。このような移行領域であるテーパー部を設けることにより、本体部と細径部との境界部分でのチューブのキンクを抑制することができる。
卵凍結保存用チューブの材質としては上述したものが好ましい。また、卵凍結保存用チューブは、上述したチューブのような多層チューブであってもよい。
本発明の実施例の抜け防止部74は、卵凍結保存用チューブ70の本体部71の先端部とテーパー部73に設けられた拡径部74である。拡径部74は、本体部71とテーパー部73との境界部の両側から境界部に向かって緩やかに拡径するように設けられている。拡径部74の外径は、後述する保持部83の内径より大きく作製されている。このような構成により、拡径部74が保持部83と接触して、それ以上保護部材80が卵凍結保存用チューブ70に対して先端側に進行しないものとなっている。また、拡径部74の外径は、筒状保護部材80の内径より小さく作成されていることが好ましい。また、本発明の実施例における卵凍結保存用チューブにおいては、拡径部は保存用チューブと一体に作成されている。抜け防止部としては、本発明の実施例のように卵凍結保存用チューブと一体に作製されていなくてもよく、卵凍結保存用チューブに別部材を取り付けることにより作製されていてもよい。このような抜き防止部としては、例えば、卵凍結保存用チューブに環状部材を取り付けることにより作製されるものであってもよい。
また、抜け防止部としては、保持部83が卵凍結保存用チューブ70に対して先端側に抜けることを防止するものであればいかなる形状であってもよい。
また、卵凍結保存用チューブには、吸引した卵子の位置を確認するための目盛が設けられていることが好ましい。シリンジタイプの卵採取用吸引具に取り付ける卵凍結保存用チューブは、先端から5、8、24、70mmの位置に目盛りが設けられていることが好ましい。マウスピースタイプの卵採取用吸引具に取り付ける卵凍結保存用チューブは、先端から5、8、24、100mmの位置に設けられていることが好ましい。また、上述した卵保存用チューブ2にも目盛りが設けられていてもよい。
さらに、卵凍結保存用チューブは、上述したチューブ2と同様に、細径部内に卵を採取した後において、細径部を細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と本体部を本体部の後端側にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備えている。この実施例では、いずれの部位においてもヒートシール可能なものとなっている。しかし、このようなものに限定されるものではなく、細径部の先端部および本体部の後端部に、ヒートシール用の薄肉部分を形成し、ヒートシール可能部(易ヒートシール可能部)を作製してもよい。さらに、ヒートシール性材料により形成された内層を、細径部の先端側および本体部の後端部に設け、ヒートシール可能部を形成してもよい。
次に、筒状保護部材80について説明する。
筒状保護部材80の基本構成は、上述した筒状保護部材とほぼ同じであり、保持部83の形状のみ異なっている。以下、相違点を中心に説明する。
金属製筒状保護部材80は、卵凍結保存用チューブ70に装着されている。保護部材80は、先端側に位置する筒状部81と後端側に位置する半筒状部82と、半筒状部82の後端側に位置する保持部83を有している。筒状部81は、卵凍結保存用チューブ70の細径部72の先端側を収納する部分であり、半筒状部82は、細径部72の筒状部81に収納されない部分および本体部71の先端部を収納する部分である。筒状部81と半筒状部82の構成としては、上述したものと同様であることが好ましい。
保持部83は、半円筒状部82の後端部を卵凍結保存用チューブ70の本体部71の外面に沿うようにかしめることにより作製されている。保持部83は、チューブ70の本体部71に密接して取り付けられ、チューブ70の本体部71の外面を保持している。また、筒状保護部材80は、図15に示すように先端から卵凍結保存用チューブ70の細径部72が露出するようにスライド可能にチューブ70の本体部71に装着されている。具体的に、保護部材80の保持部83が、筒状保護部材80が凍結保存用チューブ70の本体部71上をスライド可能な程度に密接し保持している。保持部83としては、上述した保持部33のような構成をしているものであってもよい。また、本発明の実施例において半円筒状部82と保持部83の間には後端側に向かって縮径する縮径部84が形成されているため、図9に示すように、筒状保護部材80の筒状部81がチューブ70の細径部72を収納した状態で、拡径部74と縮径部84とが係合するものとなっている。このため、細径部72を収納した状態で保護部材80が後端側に移動しにくいものとなっている。
この筒状保護部材80は、ガラス化液とともに卵を採取したチューブ70を、卵の冷却を阻害することなく保護するものである。このため、チューブ70の採取した卵が位置する細径部72の中間部もしくは後端部は、半筒状部82に位置するようにチューブ70に装着されている。つまり、保護部材80は、チューブ70に、チューブ70の卵を収納する細径部72部分が露出し、液体窒素に容易に接触可能な状態に装着されている。
また、保護部材80は、筒状部81の先端より、チューブ70の先端が突出しない状態に装着されている。このため、液体窒素充填容器内に保護部材80を装着したチューブ70を細径部側より投入しても、チューブの細径部の先端は容器の底面に当接しない。このため、チューブ2が細径部もしくはテーパー部においてキンクし、チューブが破損することを防止できる。
保護部材80は、全長が20〜70mmが好ましく、特に、30〜50mmが好適である。より好ましくは、45〜55mmである。筒状部81の長さは、5〜40mmが好ましく、特に、5〜20mmが好ましい。より好ましくは、7〜15mmである。筒状部81の内径は、2.0〜4.0mmが好ましく、特に、2.5〜3.5mmが好ましい。なお、筒状部は、図示する実施例のような円筒状であることが好ましいが、これに限定されるものではなく、楕円筒状、多角筒状であってもよい。筒状部81の肉厚は、0.3〜1.0mmが好ましい。
半筒状部82の長さは、10〜40mmが好ましく、特に、25〜35mmが好ましい。また、半筒状部としては、内周の大きさが筒状部の内周の1/3〜2/3程度であることが好ましい。特に、半筒状部82としては、半筒状部82の側面側よりチューブ70の本体部71を収納可能であることが好ましい。このようにすることにより、チューブ70を半筒状部82の端面開口ではなく、軸方向に長い側面開口より装着することができる。なお、半筒状部は、図示する実施例のような半円筒状であることが好ましいが、これに限定されるものではなく、半楕円筒状、半多角筒状であってもよい。筒状保護部材80の構成材料としては、保護部材3と同様の材料を使用することが好ましい。保持部83の長さは、1.5〜3.5mmであることが好ましい。また、保持部83の内径は、1.5〜2.0mmであることが好ましい。
また、卵凍結保存用具60は、卵凍結保存用チューブ70の本体部71の後端部を接続可能な接続部87と、接続部87に直接的かつ間接的に取り付けられたチューブ88と、チューブ88に取り付けられたマウスピース89を備える卵採取用吸引具86を有するものである。このマウスピース型吸引具86は、マウスピースを口で吸うことにより卵凍結保存用チューブ70内に卵子を吸引するものである。
また、接続部87とチューブ88との間にはフィルター部90が設けられていることが好ましい。
本発明の実施例の吸引具86は、図9に示すように、筒状の接続部87と、接続部87とチューブ88との間に設けられたフィルター部90と、チューブ88と、マウスピース89を有している。
接続部87は、筒状部材であり、一端側は卵凍結保存用チューブ70の本体部71が取り付けられる形状となっている。他端側はフィルター部90のポート92を取り付け可能な形状となっている。
フィルター部90は、円盤状に形成された内部にフィルター93が配置された本体部91と、本体部91の両面に設けられたポート92を有している。フィルター93は、通気性と液体非透過性を有しているものが好ましい。一方のポート92には、接続部87が取り付け可能であり、他方のポート92はチューブ88が取り付け可能なものとなっている。
チューブ88は、シリコーン、ポリ塩化ビニル等の可撓性材料により作製されていることが好ましい。チューブ88の長さとしては、マウスピース89を口にくわえた状態で、卵凍結保存用チューブ70をペンを持つような状態で使用可能な程度の長さを有していることが好ましい。
次に、本発明の卵凍結保存方法について説明する。この卵凍結保存方法は、上述した卵凍結保存用具85を使用する卵凍結保存方法である。図15は、本発明の卵凍結保存用具の作用を説明するための説明図である。図16は、本発明の卵凍結保存用具の作用を説明するための説明図である。
この保存方法では、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、筒状保護部材80を卵凍結保存用チューブ70に対して後端側にスライドさせ、チューブ70の細径部72を露出させる工程と、卵凍結保存用チューブ70の細径部72内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、卵を採取した卵凍結保存用チューブ70の細径部72の先端部において卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、本体部71において卵凍結保存用チューブ70の他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、卵凍結保存用チューブ70の一端側を封止後もしくは一端側及び本体部71の両方を封止後、筒状保護部材80を先端側にスライドさせ筒状保護部材80内にチューブ70の細径部72を収納する工程と、卵凍結保存用具60を液体窒素タンク内に投入する投入工程とが行われる。
具体的に、この保存方法では、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、卵凍結保存用具60を構成する卵凍結保存用チューブ70の本体部71に吸引具86を装着したものを準備する工程と、卵凍結保存用具60の筒状保護部材80を卵凍結保存用チューブ70に対して後端側にスライドさせ、チューブ70の細径部72を露出させる工程と、吸引具86を操作して卵凍結保存用チューブ70の細径部72内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、吸引具86を装着した状態において、細径部72の先端部において卵凍結保存用チューブ70の一端側をヒートシールし、本体部71において卵凍結保存用チューブ70の他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、卵凍結保存用チューブ70の一端側を封止後もしくは一端側及び本体部71の両方を封止後、筒状保護部材80を先端側にスライドさせ筒状保護部材80内にチューブ70の細径部72を収納する工程と、卵凍結保存用チューブ70より吸引具86を取り外す吸引具除去工程と、吸引具86を取り外した卵凍結保存用具を液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行われる。
特に、上述した卵凍結保存用チューブ封止工程において、吸引具を装着したまま行うため、卵を採取したチューブ内に雑菌が侵入することを防止できる。
本発明の卵凍結保存方法を卵子を凍結保存する場合を例に取り説明する。まず、ピペットの先端に卵子を採取し、卵子の細胞内液を平衡液に置換する作業を行う。続いて、細胞外液をガラス化液に置換する作業を行う。
そして、図9に示すように、卵凍結保存用具60を構成する卵凍結保存用チューブ70の本体部71に吸引具86を装着したものを準備する。そして、図15に示すように、筒状保護部材80を卵凍結保存用チューブ70に対して後端側にスライドさせ、細径部72を露出させる。そして、顕微鏡下において、吸引具86を操作して、図15に示すように、シャーレ50内のガラス化液中の卵子52を採取する。そして、卵子52を卵凍結保存用チューブ70の細径部72にガラス化液51とともに採取する。好ましくは、卵子を、卵凍結保存用チューブ70の細径部72の中央部から基端部付近に卵子が位置するようにガラス化液51とともに採取する。そして、チューブ70の細径部72の先端部においてチューブ70の一端側をヒートシールしてシール部71aを形成し、本体部71においてチューブ70の他端側をヒートシールしてシール部71bを形成する。これにより、チューブ70は、図16に示すように、両端部が封止される。封止後、筒状保護部材80を図16に示すように、先端側にスライドさせ、保護部材80内にチューブ70の細径部72を収納する。そして、吸引具86より、卵凍結保存用具(卵凍結保存用チューブ70と筒状保護部材80)を取り外し、それを液体窒素タンク内に入れ凍結させて保存する。
図1は、本発明の卵凍結保存用具の一実施例の斜視図である。 図2は、図1に示した卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブの拡大側面図である。 図3は、図1に示した卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブ用保護部材の拡大側面図である。 図4は、図1に示した卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブ用吸引具の拡大断面図である。 図5は、本発明の卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブの他の例の拡大側面図である。 図6は、本発明の卵凍結保存用具の作用を説明するための説明図である。 図7は、本発明の卵凍結保存用具の作用を説明するための説明図である。 図8は、本発明の卵凍結保存用具の作用を説明するための説明図である。 図9は、本発明の卵凍結保存用具の他の実施例の斜視図である。 図10は、図9に示した卵凍結保存用具に使用される卵凍結保存用チューブの拡大図である。 図11は、図9に示した卵凍結保存用具に使用される筒状保護部材の拡大図である。 図12は、図10に示した卵凍結保存用チューブの拡大断面図である。 図13は、図11に示した筒状保護部材の拡大断面図である。 図14は、図9に示した卵凍結保存用具に使用される卵採取用吸引具を構成するフィルター部の拡大図である。 図15は、本発明の卵凍結保存用具の作用を説明するための説明図である。 図16は、本発明の卵凍結保存用具の作用を説明するための説明図である。
符号の説明
1 卵凍結保存用具
2 卵凍結保存用チューブ
3 金属製筒状保護部材

Claims (11)

  1. 耐液体窒素材料で形成されるとともにヒートシール可能な卵凍結保存用チューブと、耐液体窒素材料により形成され、該卵凍結保存用チューブを保護するための金属製筒状保護部材とを備える卵凍結保存用具であって、前記卵凍結保存用チューブは、本体部と、該本体部より細径であるとともに、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部とを備えるとともに、該卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵を採取した後において、該細径部を該細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と前記本体部にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備え、前記筒状保護部材は、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の先端部を収納する筒状部と、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の前記筒状部に収納されない部分および前記本体部の先端部を収納する半筒状部とを備えることを特徴とする卵凍結保存用具。
  2. 前記卵凍結保存用具は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部の後端部を接続可能な接続部を備える卵採取用吸引具を備えるものである請求項1に記載の卵凍結保存用具。
  3. 前記筒状保護部材の前記半筒状部は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部を保持するための保持部を備えている請求項1または2に記載の卵凍結保存用具。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法であって、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、前記細径部の先端部において該卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、前記本体部において該卵凍結保存用チューブの他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、封止された卵凍結保存用チューブに前記金属製保護部材を取り付ける保護部材取付工程と、該保護部材が取り付けられた卵凍結保存用チューブを液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行うことを特徴とする卵凍結保存方法。
  5. 請求項2または3に記載の卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法であって、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、前記卵凍結保存用チューブの本体部に前記吸引具を装着したものを準備する工程と、該吸引具を操作して前記卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、前記吸引具を装着した状態において、前記細径部の先端部において該卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、前記本体部において該卵凍結保存用チューブの他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、前記卵凍結保存用チューブより吸引具を取り外す吸引具除去工程と、封止された卵凍結保存用チューブに前記金属製保護部材を取り付ける保護部材取付工程と、該保護部材が取り付けられた卵凍結保存用チューブを液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行うことを特徴とする卵凍結保存方法。
  6. 耐液体窒素材料で形成されるとともにヒートシール可能な卵凍結保存用チューブと、耐液体窒素材料により形成され、該卵凍結保存用チューブに取り付けられた該卵凍結保存用チューブを保護するための金属製筒状保護部材とを備える卵凍結保存用具であって、前記卵凍結保存用チューブは、本体部と、該本体部より細径であるとともに、内径が0.1mm〜0.5mmの卵保存用細径部とを備えるとともに、該卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵を採取した後において、該細径部を該細径部の先端側にてヒートシール可能な先端側ヒートシール可能部と前記本体部にてヒートシール可能な後端側ヒートシール可能部とを備え、前記筒状保護部材は、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の先端部を収納する筒状部と、該筒状部の基端側に設けられた前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の前記筒状部に収納されない部分および前記本体部の先端部を収納する半筒状部と、該半筒状部の後端側に設けられた前記卵凍結保存用チューブの前記本体部を保持するための保持部を備え、該筒状保護部材は、前記細径部が該筒状保護部材の先端から露出するように後端側にスライド可能であり、さらに、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部もしくは該本体部と前記細径部との境界部付近には前記筒状保護部材が前記卵凍結保存用チューブに対して先端側に抜けることを防止する抜け防止部が設けられていることを特徴とする卵凍結保存用具。
  7. 前記抜け防止部は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部もしくは前記本体部と前記細径部との境界部付近に設けられた拡径部である請求項6に記載の卵凍結保存用具。
  8. 前記卵凍結保存用具は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部の後端部を接続可能な接続部を備える卵採取用吸引具を備えるものである請求項6または7に記載の卵凍結保存用具。
  9. 前記卵凍結保存用具は、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部の後端部と接続可能な接続部と、該接続部に直接的かつ間接的に取り付けられたチューブと、該チューブに設けられたマウスピースを備える卵採取用吸引具を有している請求項6または7に記載の卵凍結保存用具。
  10. 請求項6ないし9のいずれかに記載の卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法であって、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、前記筒状保護部材を前記卵凍結保存用チューブに対して後端側にスライドさせ、該卵凍結保存用チューブの前記細径部を露出させる工程と、前記卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、卵を採取した前記卵凍結保存用チューブの前記細径部の先端部において前記卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、前記本体部において前記卵凍結保存用チューブの他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、前記卵凍結保存用チューブの前記一端側を封止後もしくは前記一端側及び前記本体部の両方を封止後、前記筒状保護部材を先端側にスライドさせ前記筒状保護部材内に前記卵凍結保存用チューブの前記細径部を収納する工程と、前記卵凍結保存用具を液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行うことを特徴とする卵凍結保存方法。
  11. 請求項8または9に記載の卵凍結保存用具を用いる卵凍結保存方法であって、細胞内液の平衡液への置換および細胞外液のガラス化液への置換を行った卵を準備する工程と、前記卵凍結保存用チューブの前記本体部に前記吸引具を装着したものを準備する工程と、前記筒状保護部材を前記卵凍結保存用チューブに対して後端側にスライドさせ、該チューブの細径部を露出させる工程と、前記吸引具を操作して前記卵凍結保存用チューブの前記細径部内に卵をガラス化液とともに採取する採取工程と、前記吸引具を装着した状態において、前記細径部の先端部において前記卵凍結保存用チューブの一端側をヒートシールし、前記本体部において前記卵凍結保存用チューブの他端側をヒートシールする卵凍結保存用チューブ封止工程と、前記一端側を封止後もしくは前記一端側及び前記本体部の両方を封止後、前記筒状保護部材を先端側にスライドさせ前記筒状保護部材内に前記チューブの前記細径部を収納する工程と、前記卵凍結保存用チューブより前記吸引具を取り外す吸引具除去工程と、該保護部材が取り付けられた卵凍結保存用チューブを液体窒素タンク内に投入する投入工程とを行うことを特徴とする卵凍結保存方法。
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