JP2004328897A - 電圧調整装置 - Google Patents

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Naofumi Nishikawa
直文 西川
Yoshihiro Hatakeyama
善博 畠山
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Abstract

【課題】HID灯の点灯直後の過電流を考慮することなく、HID灯の定格電流値に合った容量を選定することができる電圧調整装置を提供する。
【解決手段】単相の電力系統に接続され、半導体スイッチ11、12のオンオフ制御によって上記電力系統の交流電圧を該電圧と同相で振幅の異なる交流電圧に降圧変換して負荷に供給する電力変換手段10、この電力変換手段の出力電圧が印加される1次巻線W1と、上記電力系統に直列接続された2次巻線W2とを有する変圧器20、この変圧器の1次巻線に並列接続された開閉器13及び上記変圧器の1次巻線の電流にもとづいて上記負荷の投入を検出し、上記負荷の投入後、上記電流が過電流の基準値以下となるまで上記開閉器を閉じると共に、上記電力変換手段の半導体スイッチをオフにする制御回路15を備えた構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電圧調整装置、特に電力系統の電圧を降圧調整して該系統に接続された負荷の電圧を適切な値に制御する電圧調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種電圧調整装置は、単相の電力系統において、入力交流電圧をこの入力交流電圧と同相で振幅の異なる交流電圧に直接変換して出力する、いわゆる交流チョッパと呼ばれる電力変換装置である電圧振幅調整器の入力端子を単相交流入力端子に接続し、電圧振幅調整器の出力端子を、相互に絶縁された2つの巻線を有する変圧器の1次巻線に接続し、変圧器の2次巻線を電力系統の一線に直列接続すると共に、電圧振幅調整器によって調整された電圧を変圧器の1次巻線に印加し、変圧器の2次巻線に巻数比分の1の電圧を出力させるようにしていた。また、この時、変圧器の2次巻線を単相交流電圧を下げる極性に接続することで、単相交流出力端子には入力電圧より低い電圧を出力し、負荷に適切な電圧を供給するようにしていた。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−83378号公報(段落0018−0019、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電圧調整装置は以上のように構成されているが、水銀灯などのHID(High Intensity Discharge)灯を負荷として接続した場合には、点灯後数分間は、定格の1.6倍程度の負荷電流が流れるため、電圧調整装置の容量選定にあたっては、半導体スイッチの保護のため上記の過大な負荷電流に合わせて容量選定をしていた。しかしながら、水銀灯は頻繁に電源を点灯・消灯するものではないため、実使用時間の大部分は定格電流で運用されており、半導体スイッチとして過剰な容量の装置を選定しなければならないという問題点があった。
換言すると、一般の抵抗負荷が接続される場合に比較して60%程度(1/1.6)の装置を選定することになっていた。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、HID灯の点灯直後の過電流を考慮することなく、HID灯の定格電流値にあった容量を選定することができる電圧調整装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電圧調整装置は、単相の電力系統に接続され、半導体スイッチのオンオフ制御によって上記電力系統の交流電圧を該電圧と同相で振幅の異なる交流電圧に降圧変換して負荷に供給する電力変換手段、この電力変換手段の出力電圧が印加される1次巻線と、上記電力系統に直列接続された2次巻線とを有する変圧器、この変圧器の1次巻線に並列接続された開閉器及び上記変圧器の1次巻線の電流にもとづいて上記負荷の投入を検出し、上記負荷の投入後、上記1次巻線の電流が過電流の基準値以下となるまで上記開閉器を閉じると共に、上記電力変換手段の半導体スイッチをオフにする制御回路を備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の形態1における電圧調整装置の構成を示す回路図である。この図に示すように、単相の電力系統において、一般に交流チョッパと呼ばれる電力変換装置である電圧振幅調整器10の入力端子を単相交流入力端子1A、1Bに接続すると共に、電圧振幅調整器10を構成する半導体スイッチ11、12を制御回路15によってオンオフ制御することにより、入力交流電圧V1をこの入力交流電圧と同相で振幅の異なる電圧に直接変換して出力するようにしている。また、電圧振幅調整器10の出力端子を、LとCからなる交流フィルタ16を介して相互に絶縁された2つの巻線W1、W2を有する変圧器20の1次巻線W1に接続し、変圧器20の2次巻線W2を単相交流入力端子1Aと単相交流出力端子2Aとの間に直列接続し、電圧振幅調整器10によって調整された電圧の巻数比分の1の電圧を発生し、かつ、2次巻線W2の極性を電力系統の電圧を下げるようにしておくことにより、出力交流電圧V2がV1より低い電圧となるようにされている。
【0008】
更に、変圧器20の1次巻線W1には開閉器13が並列接続されると共に、変流器14が設けられ、その出力は制御回路15に入力されている。制御回路15には単相交流入力電圧V1及び単相交流出力電圧V2が入力され、電圧振幅調整器10の半導体スイッチ11、12のゲート信号を制御して、そのオンオフを制御すると共に、開閉器13のオンオフをも制御するようにされている。
【0009】
図2は、実施の形態1における制御回路15の内部構成を示す回路図である。制御回路15は、負荷の投入を検出してその信号を発する負荷投入検出部30と、電圧振幅調整器10による出力電圧の目標値を設定する制御目標値設定部40と、上記目標値に向けて半導体スイッチ11、12及び開閉器13のオンオフを制御する制御部50とから構成されている。以下、その詳細について説明する。
【0010】
まず、負荷投入検出部30は、変圧器20の1次巻線W1に設けられた変流器14の出力に応じた信号を生ずる負荷電流信号31と、負荷電流が過電流か否かを判定するための基準値を設定する基準電流信号32(例えば定格電流の1.4倍に設定される)とを比較器33によって比較し、31>32の時、過電流と判定して出力「1」を発生、それ以外の時は出力「0」を発生し、信号遅延用のディレイ回路34及びEXOR回路35を経て制御目標値設定部40及び制御部50に送出する。なお、ディレイ回路34は比較器33の出力が「0」から「1」に変化する場合は遅延なしで出力するが、比較器33の出力が「1」から「0」に変化する場合は所定の遅延時間(Ttr)後に出力するようにされている。
【0011】
また、制御目標値設定部40は、電力系統の入力端子1A、1Bの電圧V1に相当する入力電圧信号41と、出力電圧V2の目標値Vrefを予め設定した基準電圧信号42(例えば100Vの商用電源の場合は97Vに設定)とを有し、これらの電圧信号をそのまま、あるいは伝達関数を介して最小値選択器43の第1入力端子43a及び第2入力端子43bに入力し、それらの最小値を選択して出力電圧V2の目標値電圧44を設定するようにしている。即ち、入力電圧信号41と基準電圧信号42はそれぞれ第1の切換スイッチ45の1端子及び0端子に入力されると共に、両電圧信号を加算器16に入力し、その差値を所定の時定数(τtr)を有する伝達関数47を経て第2の切換スイッチ48の1端子に入力し、第2の切換スイッチ48の出力が入力電圧信号41と共に加算器49に入力され、その差値が最小値選択器43の第2入力端子43bに入力される構成とされている。
【0012】
なお、第1の切換スイッチ45はディレイ回路34の出力で切り換えられ、また、第2の切換スイッチ48はEXOR回路35の出力で切り換えられるようにされており、いずれの切換スイッチも「0」信号が入力された場合には0端子側へ切り換えられ、「1」信号が入力された場合には1端子側へ切り換えられる構成とされている。
【0013】
また、制御部50は、ゲート制御部51からの制御信号が第3の切換スイッチ52、第4の切換スイッチ53、第5の切換スイッチ54の0端子にそれぞれ入力され、各切換スイッチは比較器33の出力によって切り換えられるようにされており、いずれの切換スイッチも比較器33から「0」信号が入力された場合は0端子側へ切り換えられ、「1」信号が入力された場合は1端子側へ切り換えられる構成とされている。また、第3の切換スイッチ52の出力は半導体スイッチ11のゲートに与えられ、「1」信号の時にオフ、「0」信号の時にオンとなるように制御し、第4の切換スイッチ53の出力は半導体スイッチ12のゲートに与えられ、「1」信号の時にオン、「0」信号の時にオフとなるように制御し、第5の切換スイッチ54の出力は開閉器13に与えられ、「1」信号の時にオン、「0」信号の時にオフとなるように制御するものである。
【0014】
次に、実施の形態1の動作について説明する。
まず、負荷のHID灯が点灯していない定常状態について説明する。
図1において、変流器14は過電流を検出せず、図2の負荷投入検出部30における負荷電流信号31が基準電流信号32を超えないため、比較器33の出力は「0」となり、ディレイ回路34の出力が「0」、従ってEXOR回路35の出力も「0」のため第1の切換スイッチ45及び第2の切換スイッチ48が共に0端子側に切り換えられる結果、最小値選択器43の第1入力端子43aには基準電圧信号42(例えば97V)が入力され、第2入力端子43bには電力系統の入力端子電圧V1(例えば100V)が入力され、最小値選択器43の出力である目標値電圧44は小さい方の基準電圧信号42(例えば97V)となるため、この選択値(Vtar=Vref)にもとづいて、制御部50のゲート制御部51により、半導体スイッチ11、12がPWM制御される。この場合、開閉器13は開となっている。
【0015】
次に、負荷のHID灯が点灯された状態について説明する。
負荷が通常の抵抗負荷の場合には、投入からの時間経過によって負荷電流は大きく変化しないが、水銀灯などのHID灯では、上述のように、投入後、数分程度は定格電流の1.6倍程度の過電流が流れる。図3の(a)はこの状態を示したもので、時刻t1が点灯時点、Iは負荷電流の波形である。
上記の過電流が流れることによって変圧器20の1次巻線W1にも定格時の1.6倍程度の過電流が図3(b)に示すように誘導され、この電流が変流器14によって検出される。従って、図2の負荷投入検出部30の負荷電流信号31と基準電流信号32との関係が31>32となるため、比較器33は「1」を出力する。即ち、時刻t1において過電流状態であることを検出する。
【0016】
比較器33の出力「1」によって第3〜第5の切換スイッチ52、53、54が、いずれも1端子側に切り換えられ、半導体スイッチ11は図3(c)に示すように開、半導体スイッチ12は図3(d)に示すように閉、開閉器13は図3(e)に示すように閉となる。図3(c)(d)においてハッチングで示した部分は半導体スイッチがオンオフのスイッチング動作中であることを示す。
これによって、変圧器20の1次巻線W1側に発生した過電流は開閉器13で短絡され、半導体スイッチには流れない。
また、比較器33の出力「1」によってディレイ回路34の出力が「1」となり、EXOR回路35の出力は「0」を維持するため、第1の切換スイッチ45が1端子側に切り換わる結果、最小値選択器43の第1入力端子43a及び第2入力端子43bには共に入力端子電圧V1が入力され、目標値電圧44として、入力電圧V1が選択される。その結果、電力変換手段の出力電圧は図3(f)に示すように、基準電圧信号42(Vref)から入力電圧V1に上昇する。
【0017】
時刻t2において、図3(a)に示すように、過電流が減少し、図3(b)に示すように、変流器14の過電流検出が終了した場合には、図2の負荷電流信号31が基準電流信号32より小さくなるため、比較器33の出力が「0」となり、第3〜第5の切換スイッチ52、53、54が、いずれも0端子側に切り換えられるため、半導体スイッチ11は図3(c)に示すように閉となり、半導体スイッチ12は図3(d)に示すように開、開閉器13は図3(e)に示すように開となる。その結果、ゲート制御部51は、以下に説明する目標値電圧44に従って半導体スイッチ11、12を制御することになる。
【0018】
時刻t2において、比較器33の出力が「0」となるが、ディレイ回路34の出力は遅延時間Ttrの間、出力「1」を保持するため、EXOR回路35の出力は「1」となり、第2の切換スイッチ48が1端子側に切り換わる結果、最小値選択器43の第1入力端子43aには第1の切換スイッチ45を介して入力電圧V1が入力され、第2入力端子43bには伝達関数47、第2の切換スイッチ48、加算器49を介してV1から(V1−Vref)だけ時定数τtrで減衰する電圧を減じた電圧が入力される。最小値選択器43は後者を選択し、目標値電圧44として設定する。この設定値44は図3(f)に示すように変化し、ディレイ回路34のディレイ時間Ttrが経過するまで継続する。
【0019】
なお、水銀灯の特性として定格電圧内で使用していても、印加電圧が5%程度急低下した場合には、消灯することがあるため、これに対処できるように、伝達関数47及びディレイ時間Ttrを決めておく必要がある。具体的には、Ttrはτtrの3倍〜5倍の値に設定しておけばよく、例えば数分程度に設定される。
ディレイ回路34によるディレイ時間Ttr経過後は、第1及び第2の切換スイッチ45、48がそれぞれ0端子側に切り換わり、上述した定常時の状態となる。即ち、最小値選択器43により、目標値電圧44として基準電圧信号42(Vref)が選択されることになる。つまり、時刻t1で水銀灯の点灯動作開始による過電流を検出し、目標値電圧44を基準電圧信号Vrefから入力電圧V1に上昇変更し、過電流検出復帰時の時刻t2で目標値電圧44を入力電圧V1から所定の時間Ttrをかけて基準電圧信号Vrefに復帰させるように伝達関数47の時定数τtrをもって制御しているので、印加電圧の急低下による水銀灯の消灯を防止できる。
【0020】
実施の形態1は以上のように構成されているため、水銀灯などの負荷でも電源印加後の数分間の過電流導通期間において、半導体スイッチに過電流が流れなくなる。また、過電流検出と同時に電圧設定の目標値電圧を高い値(入力電圧V1)にするため、水銀灯の点灯時に出力電圧V2をVref(例えば97V)に降圧制御していた従来の制御方式に比して水銀灯により多くの電流が流れることとなり、結果的に過電流を低減することができると共に、過電流状態復帰後は、所定の時定数をもって目標値電圧を元のVrefに戻すため、水銀灯の消灯現象も防止することが可能である。その結果、水銀灯の電流特性を考慮せずに、即ち水銀灯の定格電流に対応した容量の電圧調整装置を選定することが可能となる。
なお、一般に、電圧の降圧に用いる変圧器は、比較的容量が小さいが両端を短絡しているので数分程度の過負荷で影響を受けることはない。
【0021】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2を図にもとづいて説明する。図4は、実施の形態2における電圧調整装置の構成を示す回路図であり、実施の形態1を単相3線式の電力系統に適用した形のものである。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、1次巻線W1と2次巻線W2とを有する2つの変圧器20A、20Bを設け、両変圧器の1次巻線を並列接続すると共に、一方の変圧器20Aは図1と同様に電力系統の一線1Aに2次巻線W2を直列接続し、他方の変圧器20Bは電力系統の他の一線1Cに2次巻線W2を直列接続した点である。各変圧器の1次巻線W1には、変流器14A、14Bが設けられ、それぞれの出力は制御回路15Aに入力されている。
【0022】
図5は、実施の形態2における制御回路15Aの内部構成を示す回路図であるが、基本的な構成は図2と同じであり、図2と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図2と異なる点は、第1の変圧器20Aの1次巻線に設けられた変流器14Aの出力に相当する電流信号36と、第2の変圧器20Bの1次巻線に設けられた変流器14Bの出力に相当する電流信号37とを最大値選択器38に入力して大きい方の電流信号を選択し、この選択された信号と、図2の基準電流信号32とを比較器33によって比較して過電流状態を検出するようにした点である。その後の処理は、図1と同様である。
実施の形態2は以上のように構成されているため、複数の回路に対し、過電流状態をもれなく検出し、実施の形態1と同様の効果を得ることが可能となる。
【0023】
実施の形態3
次に、この発明の実施の形態3を図にもとづいて説明する。図6は、実施の形態3における電圧調整装置の構成を示す回路図である。この図において、図4と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図4と異なる点は、電圧振幅調整器10、交流フィルタ16、開閉器13及び制御回路15を各変圧器20A、20B毎にそれぞれ個別に設けたものである。各制御回路15は、それぞれ図2と同じ構成とされている。
このように構成することによって、変圧器20A、20Bの負荷電流に応じて個別の制御が可能となる。実施の形態2においては、変圧器20Aに抵抗負荷、変圧器20Bに水銀灯負荷が接続されている場合でも、水銀灯負荷の過電流によって変圧器20A、20Bとも出力電圧調整を中止してしまうことになるが、実施の形態3においては、抵抗負荷が接続された変圧器20Aでは、出力電圧調整が継続して行われ、過剰な過電流対策制御が行われないため、節電の効率が上昇する効果がある。
【0024】
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4を図にもとづいて説明する。図7は、実施の形態4における電圧調整装置の構成を示す回路図である。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、単相交流入力端子にインダクタンスL1とコンデンサC1とを直列接続すると共に、L1とC1との接続点に電圧振幅調整器10の入力側の一端を接続し、入力側の他端と交流フィルタの一方の出力端との共通端子を切換スイッチ60の切換接点に接続し、変圧器1次巻線の短絡回路を形成する接点60Aと、電力系統の入力端子への接続回路を形成する接点60Bとに切り換え接続し得るようにした点である。この実施の形態では、水銀灯などの点灯時に変流器14により過電流を検出すると、切換スイッチ60の接点60A側を閉とし、変圧器20の1次巻線W1を短絡し、変流器14による検出電流が所定値以下に低下した時、切換スイッチ60の接点60B側を閉とする。
【0025】
実施の形態4は以上のように構成されているため、実施の形態1〜3と同様の作用効果に加え、切換スイッチ60を接点60A側に切り換える際に、電源側の回路が開となり、半導体スイッチ11、12による短絡が生じない回路となる。
また、半導体スイッチ11、12は、交流をチョッパ制御するため、周知のように、各々一対の導通方向が逆の半導体素子により構成され、電源電圧の位相に応じて、例えば入力交流電圧が正の時は半導体スイッチ11の一方の半導体素子と半導体スイッチ12の一方の半導体素子とがペアとなり、かつ入力交流電圧が負の時は半導体スイッチ11の他方の半導体素子と半導体スイッチ12の他方の半導体素子とがペアとなるように、オンオフが制御される。
【0026】
この実施の形態の電圧調整装置の電源投入時にはL1、C1の接続点の電圧がL1、C1の共振周波数で振動するので、例えば、本来入力交流電圧が正である時に振動により負の電圧が発生すると、半導体スイッチ11の一方(他方)の半導体素子と半導体スイッチ12の他方(一方)の半導体素子が同時に短絡することがある。これを防止するため、電源投入前は、切換スイッチ60の接点60B側を開とし、振動現象が終了した後、接点60B側に切り換えて閉とすれば、共振により半導体スイッチ11、12が同時に短絡することも防ぐことができる。
【0027】
【発明の効果】
この発明に係る電圧調整装置は、単相の電力系統に接続され、半導体スイッチのオンオフ制御によって上記電力系統の交流電圧を該電圧と同相で振幅の異なる交流電圧に降圧変換して負荷に供給する電力変換手段、この電力変換手段の出力電圧が印加される1次巻線と、上記電力系統に直列接続された2次巻線とを有する変圧器、この変圧器の1次巻線に並列接続された開閉器及び上記変圧器の1次巻線の電流にもとづいて上記負荷の投入を検出すると共に、上記負荷の投入後、上記1次巻線の電流が過電流の基準値以下となるまで上記開閉器を閉じると共に、上記電力変換手段の半導体スイッチをオフにする制御回路を備え、過電流発生時には半導体スイッチに過電流が流れないようにしたので、水銀灯負荷を接続する場合でも、電源投入直後の過電流状態を考慮せずに水銀灯の定格電流に合わせて電圧調整装置の定格を決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における電圧調整装置の構成を示す回路図である。
【図2】実施の形態1における制御回路の構成を示す回路図である。
【図3】実施の形態1の動作を説明するためのタイミング図である。
【図4】この発明の実施の形態2における電圧調整装置の構成を示す回路図である。
【図5】実施の形態2における制御回路の構成を示す回路図である。
【図6】この発明の実施の形態3における電圧調整装置の構成を示す回路図である。
【図7】この発明の実施の形態4における電圧調整装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 電圧振幅調整器、 11、12 半導体スイッチ、
13 開閉器、 14 変流器、 15 制御回路、
16 交流フィルタ、 20、20A、20B 変圧器、
30 負荷投入検出部、 33 比較部、 34 ディレイ回路、
35 EXOR回路、 40 制御目標値設定部、
43 最小値選択器、 44 目標値電圧、
45 第1の切換スイッチ、 46、49 加算器、
47 伝達関数、
48 第2の切換スイッチ、 50 制御部、 51 ゲート制御部、
52 第3の切換スイッチ、 53 第4の切換スイッチ、
54 第5の切換スイッチ。

Claims (7)

  1. 単相の電力系統に接続され、半導体スイッチのオンオフ制御によって上記電力系統の交流電圧を該電圧と同相で振幅の異なる交流電圧に降圧変換して負荷に供給する電力変換手段、この電力変換手段の出力電圧が印加される1次巻線と、上記電力系統に直列接続された2次巻線とを有する変圧器、この変圧器の1次巻線に並列接続された開閉器及び上記変圧器の1次巻線の電流にもとづいて上記負荷の投入を検出し、上記負荷の投入後、上記1次巻線の電流が過電流の基準値以下となるまで上記開閉器を閉じると共に、上記電力変換手段の半導体スイッチをオフにする制御回路を備えたことを特徴とする電圧調整装置。
  2. 上記負荷の投入の検出は、上記変圧器の1次巻線に接続された変流器の出力に応じた負荷電流信号と、過電流の基準値を設定する基準電流信号とを入力とし、上記両電流信号を比較して上記負荷電流信号が上記基準電流信号を超えた時、出力を生ずる比較手段によって行なうことを特徴とする請求項1記載の電圧調整装置。
  3. 上記制御回路は、上記負荷の投入検出時に上記負荷に印加する電圧を上記電力変換手段の入力電圧まで上昇させ、上記変圧器の1次巻線の電流が過電流の基準値以下になった時、上記開閉器を開放すると共に、上記負荷に印加する電圧を所定の時定数で上記系統電圧以下に低下させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電圧調整装置。
  4. 上記制御回路は、上記単相の電力系統の電圧を一方の入力とし、上記系統電圧より低い電圧に設定された基準電圧を他方の入力とし、上記両入力電圧のうち最小値を選択して上記電力変換手段の出力電圧の設定値とする最小値選択手段、上記変圧器の1次巻線に接続された変流器の出力に応じた負荷電流信号と、過電流の基準値を設定する基準電流信号とを入力とし、上記両電流信号を比較して上記負荷電流信号が上記基準電流信号を超えた時、出力を生ずる比較手段、上記比較手段の出力発生時に、上記最小値選択手段の他方の入力を上記系統電圧に切り換える切換手段、及び上記負荷電流信号が上記基準電流信号を超えている間は上記切換手段による上記最小値選択手段の他方の入力を系統電圧に保持し、上記負荷電流信号が上記基準電流信号以下になった時、所定時間後に上記他方の入力を上記基準電圧に切り換えると共に、上記一方の入力を所定の時定数で上記基準電圧まで低下させる手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電圧調整装置。
  5. 単相3線式電力系統の2線間に接続され、半導体スイッチのオンオフ制御によって上記電力系統の交流電圧を該電圧と同相で振幅の異なる交流電圧に降圧変換して負荷に供給する電力変換手段、この電力変換手段の出力電圧が印加される2つの1次巻線と、上記各1次巻線にそれぞれ対応して設けられ上記電力系統の異なる線に直列接続された2つの2次巻線とを有する2つの変圧器、これらの変圧器の各1次巻線に並列接続された開閉器及び上記各変圧器の1次巻線の電流のうち最大電流にもとづいて上記負荷の投入を検出し、上記負荷の投入後、上記最大電流が過電流の基準値以下となるまで上記開閉器を閉じると共に、上記最大電流が過電流の基準値以下となった時、上記電力変換手段の出力電圧を所定の時定数で上記電力系統の電圧以下に低下させる制御回路を備えたことを特徴とする電圧調整装置。
  6. 単相3線式電力系統の2線間に接続され、半導体スイッチのオンオフ制御によって上記電力系統の交流電圧を該電圧と同相で振幅の異なる交流電圧に降圧変換して負荷に供給する第1及び第2の電力変換手段、第1の電力変換手段の出力電圧が印加される1次巻線と、上記電力系統の一線に直列接続された2次巻線とを有する第1の変圧器、この第1の変圧器の1次巻線に並列接続された第1の開閉器、上記第2の電力変換手段の出力電圧が印加される1次巻線と、上記電力系統の他の一線に直列接続された2次巻線とを有する第2の変圧器、この第2の変圧器の1次巻線に並列接続された第2の開閉器、及び上記第1、第2の変圧器の1次巻線の電流のうち最大電流にもとづいて上記負荷の投入を検出し、上記負荷の投入後、上記最大電流が過電流の基準値以下となるまで上記第1、第2の開閉器を閉じると共に、上記最大電流が過電流の基準値以下となった時、上記電力変換手段の出力電圧を所定の時定数で上記電力系統の電圧以下に低下させる制御回路を備えたことを特徴とする電圧調整装置。
  7. 単相の電力系統にインダクタンスとコンデンサを介して接続され、半導体スイッチのオンオフ制御によって上記電力系統の交流電圧を該電圧と同相で振幅の異なる交流電圧に降圧変換して負荷に供給する電力変換手段、この電力変換手段の出力電圧が印加される1次巻線と、上記電力系統に直列接続された2次巻線とを有する変圧器、上記電力変換手段の入力側の一端に接続された切換接点を有し、上記変圧器の1次巻線の短絡回路を形成する短絡用接点と上記電力系統への接続回路を形成する系統用接点とを切換接続し得るようにされた切換開閉器、及び上記変圧器の1次巻線の電流にもとづいて上記負荷の投入を検出した時、上記切換開閉器の切換接点を短絡用接点に接続し、上記変圧器の1次巻線の電流が所定値以下に低下した時、上記切換開閉器の切換接点を系統用接点に接続する制御回路を備えたことを特徴とする電圧調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107707129A (zh) * 2017-11-06 2018-02-16 南京力通达电气技术有限公司 一种用于高速公路供配电源端电源柜

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