JP2004328148A - 監視用端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】監視用端末装置に、一本の電話回線(S)に接続される電話端子と、前記電話端子に接続されるスプリッタ(103)と、前記スプリッタ(103)により前記電話端子に分岐接続されるADSLモデム(101)並びにアナログモデム(102)と、各種センサ(105)が複数接続される端子台(104)と、前記ADSLモデムへの送出口並びに前記アナログモデムへの送出口を有し、前記端子台と前記2つのモデムとの間に介在され、端子台から得られるセンサ状態信号に基づき監視情報信号を生成して何れか一方のモデム送出口から発信する情報処理部(100)と、を設け、更に、前記情報処理部(100)には、何れのモデム送出口から監視情報信号を発信するかを規定する送出口決定手段を設ける。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、ビルやマンション等の管理対象物件に設置される監視用端末装置に係り、特に、一本の電話線を使用しつつも、生成される監視情報の中央管理センターへの送信方式を選択可能とすることにより、確実な通信を担保しながらも通信管理コストの低減を図った監視用端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種センサからの信号入力を受け付け、異常発生等の監視情報を生成するビルやマンション等に設置される監視用端末装置が広く使用されている。通常、この種の監視用端末装置は、中央管理センターのサーバ装置と通信回線を介して結ばれる。このような監視端末装置が多数、中央管理センターと結ばれて所謂“監視システム”が確立される。
【0003】
代表的な監視システムとしては、それら監視用端末装置とサーバ装置とを結ぶ通信用回線として、専用回線と予備回線(一般電話回線)との2本の回線が用意されたものが知られている。このような監視システムにあっては、専用回線に通信障害が認められたときには予備回線を使用して監視情報の発信が行われるように構成されている(例えば特許文献1乃至4参照)。
【0004】
このような技術によれば、専用回線に何らかの異常が発生して、専用回線による監視用端末装置と中央管理センターとの通信が不可能となった場合にあっても、予備回線による通信が可能であるため、監視用端末装置で生成された異常発生等の監視情報を確実に中央管理センターへ送ることができ、ビルやマンション等を確実に監視(管理)することが可能となる。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−266026号公報
【特許文献2】
特開平5−167734号公報
【特許文献3】
特開2000−187792号公報
【特許文献4】
特開2000−36835号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術にあっては、2本の回線の設置を必須条件としているため、上記した確実な通信を実現するためには相応の通信管理コストが必要とされていた。
【0007】
この発明は、上述の背景のもとなされたものであり、その目的とするところは、確実な通信を担保した上で、通信管理コストの低減を図った監視システム並びに監視用端末装置を提供することにある。
【0008】
この発明のさらに他の目的乃至作用効果については、以下の明細書の記載を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の監視用端末装置は、一本の電話回線に接続される電話端子と、前記電話端子に接続されるスプリッタと、前記スプリッタにより前記電話端子に分岐接続されるADSLモデム並びにアナログモデムと、各種センサが複数接続される端子台と、前記ADSLモデムへの送出口並びに前記アナログモデムへの送出口を有し、前記端子台と前記2つのモデムとの間に介在され、端子台から得られるセンサ状態信号に基づき監視情報信号を生成して何れか一方のモデム送出口から発信する情報処理部と、を具備し、前記情報処理部には、何れのモデム送出口から監視情報信号を発信するかを規定する送出口決定手段が設けられている。
【0010】
本発明の監視用端末装置によれば、一本の電話線を使用しつつも、監視情報の中央管理センターへの送信方式を選択可能となるから、確実な通信を担保しながらも通信管理コストの低減が可能となる。
【0011】
本発明において、好ましくは、送出口決定手段は、ADSLモデム送出口からの監視情報信号の発信可否を検出する発信可否検出手段と、発信可否検出手段により発信不能である旨が検出されたときには、アナログモデム送出口からの前記監視情報信号の発信を試みるモデム送出口切換手段と、を含んでなる。
【0012】
このような態様によれば、通信費用固定式のADSLモデム方式による監視情報信号の送信を優先して行うようにすることにより通信費用の低減を図ることができる。一方で、ADSL回線に何らかの異常が発生して、ADSLモデム方式では送信不可能なときには、アナログモデム方式による発信が試みられるため、これにより、確実な(安定した)監視情報信号の送信が担保される。
【0013】
本発明において、更に好ましくは、発信可否検出手段は、所定回数の発信動作を試みても発信が完了されないとき、発信不能と判定するように構成される。
【0014】
このような態様によれば、発信不能であることを実際の発信実行動作により確認できるから、ADSL回線異常等を確実に検出することができる。
【0015】
ここで、更に好ましくは、前記所定回数は、監視情報信号の種別に基づき決定される。このような態様によれば、監視情報信号の重要度を考慮して発信動作の回数を設定することができる。
【0016】
ここで、更に好ましくは、監視用端末装置は、上記所定回数を、通信回線を介して中央管理センターから受け付ける手段を更に有する。このような態様によれば、中央管理センター側で、適宜、上記所定回数を設定することが可能となる。
【0017】
本発明の監視用端末装置において、更に好ましくは、モデム送出口切換手段によりアナログモデム送出口からの発信が実行されたのち、所定時間経過するまでは、それ以降に生成される監視情報信号の発信は、当該アナログモデム送出口を使用して実行される。
【0018】
このような態様によれば、ADSL回線に異常等が発生しているときであっても、以降の監視情報信号の送信をアナログ回線により確実に送信することが可能となる。
【0019】
ここで、更に好ましくは、監視用端末装置は、前記所定時間を、通信回線を介して中央管理センターから受け付ける手段を更に有する。このような態様によれば、中央管理センター側で、適宜、上記所定時間を設定することが可能となる。
【0020】
次に、本発明の監視システムは、ビルやマンション等に設置される監視用端末装置と、中央管理センターのサーバ装置とを通信回線で接続してなる監視システムを前提とするものである。
【0021】
そして、監視用端末装置には、一本の電話回線に接続される電話端子と、前記電話端子に接続されるスプリッタと、前記スプリッタにより前記電話端子に分岐接続されるADSLモデム並びにアナログモデムと、各種センサが複数接続される端子台と、前記ADSLモデム送出口並びに前記アナログモデム送出口を有し、前記端子台と前記2つのモデムとの間に介在されて端子台から得られるセンサ状態信号の入力に基づき監視情報信号を生成して何れか一方のモデム送出口から発信する情報処理部と、が設けられる。更に、前記情報処理部には、何れのモデム送出口から監視情報信号を発信するかを規定する送出口決定手段が設けられる。
【0022】
本発明の監視システムによれば、監視用端末装置においては、一本の電話線を使用しつつも、監視情報の中央管理センターへの送信方式を選択可能となるから、確実な通信を担保しながらも通信管理コストの低減が可能となる。
【0023】
本発明の監視システムにおいて、好ましくは、前記監視用端末装置の送出口決定手段は、ADSLモデム送出口からの監視情報信号の発信可否を検出する発信可否検出手段と、発信可否検出手段により発信不能である旨が検出されたときには、アナログモデム送出口からの前記監視情報信号の発信を試みるモデム送出口切換手段と、を含んでなる。
【0024】
ここで、更に好ましくは、監視用端末装置は、予め付与されたID情報を監視情報信号に付加して発信し、サーバ装置には、ADSL着信用回線と、アナログ着信用回線とが引き込まれており、更に、監視用端末装置から送信されてくる監視情報信号が何れの着信用回線で受信されたかを特定する手段と、同時受信されるID情報に基づきデータベースを検索してその監視用端末装置に予め対応付けられた着信用回線で受信されているか否かを判定する手段と、対応付けられた着信用回線と異なる着信用回線で受信されたと判定されたときには所定の警報信号を生成する手段と、を有する。
【0025】
このような態様によれば、予め対応付けられた着信用回線で監視情報信号が受信されないときには、その回線に何らかの異常が発生していることを直ちに知ることができ、対応策を速やかに講じることも可能となる。
【0026】
本発明の監視システムにおいて、好ましくは、監視用端末装置は、通信回線を介した中央管理センター側からの指示に基づき、優先的に使用するモデム送出口を記憶する手段と、前記指示があったときには、前記記憶されたモデム送出口を優先的に使用して、それ以降に生成される監視情報信号を中央管理センターへ発信する手段と、を更に有する。
【0027】
このような態様によれば、中央管理センターからの指示に基づき、監視情報信号を発信するモデム送出口を選択することができる。すなわち、何れか一方の回線に異常が発生していることが事前に把握されているような場合には、他方の回線を優先的に使用することにより、より速やかかつ確実に監視情報信号を中央管理センター側に送信することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明装置の好適な実施の一形態を添付図面にしたがって詳細に説明する。尚、以下の実施の形態は本発明の一例を示すものに過ぎず、言うまでもなく、本発明の要旨は特許請求の範囲によってのみ規定されるものである。
【0029】
本発明の監視システムの全体構成が図1に示されている。同図に示されるように、この監視システムは、ビルやマンション等の管理対象物件に設置される複数の監視用端末装置11〜1nが、公衆回線3を介して中央管理センターに設けられるサーバ装置2に接続されてなる。
【0030】
同図に示されるように、中央管理センター側のサーバ装置2には、ADSL着信用回線と、アナログ着信用回線とが引き込まれている。また、サーバ装置2には、情報入出力を行うためのモニタ装置(パソコン)2aが接続されている。
【0031】
監視用端末装置1の詳細(回路構成)が図2に示されている。同図に示されるように、監視用端末装置1は、一本の電話回線Sに接続されるスプリッタと、スプリッタにより電話回線Sに分岐接続されるADSLモデム101並びにアナログモデム102と、複数の端子1041〜104nを具備して各種センサ1051〜105nが接続される端子台104と、端子台104と2つのモデム101,102との間に介在される情報処理部100とを有してなる。
【0032】
前記情報処理部100は、CPUを主体として構成され、端子台104から入力されるセンサの状態信号に基づき監視情報信号を生成すると共に、生成された監視情報をADSL方式又はアナログ方式の何れかにより電話回線Sを介してサーバ装置2へと送信する(監視情報信号発信処理:図3乃至図5参照)。また、電話回線Sを介してサーバ装置2からの指示信号を受け付けることもできる(指定信号受付処理:図6参照)。
【0033】
監視用端末装置1で実行される監視情報信号発信処理の内容が図3乃至図5のフローチャートにより示されている。
【0034】
同フローチャートに示されるように、監視用端末装置1は、監視情報信号が生成されるまでは(ステップ301NO)、待機状態(ステップ302)にある。
【0035】
ここで、監視情報信号とは、センサの状態信号に基づき生成されるものであり図7に示すように、この例では、コード番号“01”〜“10”で示される10種の監視情報信号が生成される。尚、ここで言う『センサ』とは、音・光・温度・圧力等の物理量を検出して信号に変える装置全般を指すものであり、例えば、光電センサ、熱感知センサ、ガス検知器、オン・オフスイッチ等、監視対象となる事象に対応した各種のものが採用可能である。
【0036】
図3のフローチャートに戻り、監視情報信号が生成されると(ステップ301YES)、次いで、モデム方式(使用モデム)の指定が有るか否かが確認される(ステップ303)。このモデム方式の指定は、生成された監視情報信号を、ADSL方式で(ADSLモデムを使用して)送信するか、アナログ方式で(アナログモデムを使用して)送信するかを規定するものであり、本実施形態では、後述するように、中央管理センター側から指定(切換)可能とされている。
【0037】
モデム方式の指定があるときには(ステップ303YES)、指定されたモデム方式で監視情報信号の送信が実行される。すなわち、図4のフローチャートに示されるように、先ず、指定されたモデム方式での送信が試みられる(ステップ401)。この送信が完了すると(ステップ402YES)、処理は一旦終了するが、何らかの回線異常発生等により送信が正常に行われないときには(ステップ402NO)、所定時間待ってから、再度、指定されたモデム方式での送信が試みられる。再度の送信試行は、この例では、規定された回数(K回)まで可能とされている(ステップ403、ステップ404、ステップ405)。
【0038】
この例では、規定回数Kはその都度読み込まれる(ステップ403)。すなわち、本実施形態では、規定回数Kはその監視情報信号毎に予め規定されている。すなわち、重要度の高い監視情報である場合、規定回数Kは多く設定されており、逆に、重要度の低い監視情報である場合、規定回数Kは少なく設定されている。これら規定回数Kは、情報処理部100の所定メモリに、監視情報信号コードと規定回数Kとを対応づけたテーブルとして格納されているものである。このテーブルは、後述するように、中央管理センター側から書き換え可能とされている。
【0039】
本実施形態では、上記規定回数の送信試行が繰り返されても、送信が完了されない場合には(ステップ405NO)、その監視情報信号の送信は断念されるのであるが、このとき、指定モデム方式の自動切替指示があるときには(ステップ406YES)、指定モデムが切換られる(ステップ407)。
【0040】
すなわち、本実施形態では、指定モデム方式による監視情報信号の送信が実行完了されないときには、そのモデム方式による通信回線に何らかの異常が発生しているものと見なし、指定モデム方式の自動切替指示があることを条件として、それ以降の指定モデム方式が自動で切り換えられる。これにより、指定モデム方式による通信回線に異常等が発生しているときであっても、以降の監視情報信号の送信をもう一方の方式により確実に送信することが可能となる。尚、この自動切り替えにより、モデム方式が指定された場合には、一定時間経過後、自動的に“指定モデム方式無し”に設定される。これは、そのような自動切り替えが行われた場合に、その指定モデム方式に固定されないようにするための配慮である。尚、『一定時間経過後』としたが、この時間は、後述するように、中央管理センター側から指定可能とされている。
【0041】
図3のフローチャートに戻り、モデム方式の指定がないときには(ステップ303NO)、先ず、ADSLモデム方式での送信が試みられる(ステップ304)。この送信が完了すると(ステップ305YES)、カウンタNがリセットされ(ステップ306)、処理は一旦終了するが、ADSL回線に何らかの異常が発生等して、送信が正常に行われないときには(ステップ305NO)、所定時間待ってから、再度、ADSLモデム方式での送信が試みられる。再度の送信試行は、この例では、予め規定された回数(M回)まで可能とされている(ステップ307、ステップ308、ステップ309)。
【0042】
この例では、上記規定回数Mもその都度読み込まれる(ステップ307)。すなわち、本実施形態では、規定回数Mはその監視情報信号毎に予め規定されている。これら規定回数Mは、情報処理部100の所定メモリに、監視情報信号コードと規定回数Mとを対応づけたテーブルとして格納されているものである。このテーブルは、後述するように、中央管理センター側から書き換え可能とされている。
【0043】
規定回数の送信試行が繰り返されても、送信が完了されない場合には(ステップ309NO)、次いで、アナログモデム方式による送信が試みられる。
【0044】
すなわち、図5のフローチャートに示されるように、アナログモデム方式での送信が試みられる(ステップ501)。このとき、アナログ回線に何らかの異常が発生等して、送信が正常に行われないときには(ステップ502NO)、所定時間待ってから、再度、アナログモデム方式での送信が試みられる。再度の送信試行は、この例では、予め規定された回数(L回)まで可能とされている(ステップ503、ステップ504)。
【0045】
この例では、上記規定回数Lもその都度読み込まれる(ステップ307)。すなわち、本実施形態では、規定回数Lは、その監視情報信号毎に予め規定されている。これら規定回数Lは、情報処理部100の所定メモリに、監視情報信号コードと規定回数Lとを対応づけたテーブルとして格納されているものである。このテーブルは、後述するように、中央管理センター側から書き換え可能とされている。
【0046】
規定回数の送信試行が繰り返されても、送信が完了されない場合には(ステップ505NO)、その監視情報信号の送信は断念され、カウンタNがリセットされて(図3、ステップ306)処理は一旦終了する。
【0047】
一方、アナログモデム方式での送信が完了した場合には(ステップ502)、指定モデムの自動切替指示があることを条件として(ステップ506YES)、指定モデムが“アナログ方式”に設定される(ステップ507)。
【0048】
すなわち、本実施形態では、ADSLモデム方式による監視情報信号の送信が実行完了されないときには、ADSL回線に何らかの異常が発生しているものと見なし、指定モデム方式の自動切替指示があることを条件として、それ以降の指定モデム方式がアナログ方式に設定される。これにより、ADSL回線に異常等が発生しているときであっても、以降の監視情報信号の送信をアナログ回線により確実に送信することが可能となる。尚、この自動切り替えにより、アナログモデム方式が指定された場合には、一定時間経過後、自動的に“指定モデム方式無し”に設定される。これは、そのような自動切り替えが行われた場合に、アナログモデム方式に固定されないようにするための配慮である。尚、『一定時間経過後』としたが、この時間は、後述するように、中央管理センター側から指定可能とされている。
【0049】
このように、本実施形態では、モデム方式が指定されていないときには、通信費用固定式のADSLモデム方式による監視情報信号の送信を優先して行うようにすることにより通信費用の低減を図っている。一方で、ADSL回線に何らかの異常が発生して、ADSLモデム方式では送信不可能なときには、アナログモデム方式による発信が試みられる。これにより、確実な(安定した)監視情報信号の送信が担保されるのである。
【0050】
次に、上述したモデム方式の指定、再送信指定回数(K、L、M)、“指定モデム方式無し”への切換時間、並びにモデム自動切替指示の設定のために中央管理センター側から送信されてくる指定信号に対する監視用端末装置1における受付処理の内容が、図6のフローチャートにより示されている。
【0051】
同フローチャートにより示されるように、これら処理は、サーバ装置2から監視用端末装置1への指定信号の送信により、監視用端末装置1で実行される割込処理とされる。尚、このときの指定信号の送受信には、この例では、通信費用固定式のADSLモデム方式が使用される。
【0052】
サーバ装置2から監視用端末装置1に指定信号が送信されると、情報処理部100で指定信号(モデム方式の指定、再送信指定回数(K、L、M)、“指定モデム方式無し”への切換時間、並びにモデム自動切替指示の何れか)が読み込まれ(ステップ601)、読み込まれた内容に従って、設定が更新される(ステップ602)。このように、本実施形態では、先述したモデム方式の指定、再送信指定回数(K、L、M)、“指定モデム方式無し”への切換時間、並びにモデム自動切替指示を、中央管理センター側から適宜に指定可能とされている。
【0053】
次に、サーバ装置2における監視情報信号受信時の処理内容が図8のフローチャートにより示されている。
【0054】
同フローチャートにより示されるように、サーバ装置2からの監視情報信号が受信されると、サーバ装置2では、先ず、何れの受信回線(図1に示したADSL着信用回線、アナログ着信用回線)で監視情報信号が受信されたかが特定される(ステップ801)。
【0055】
このとき受信される監視情報信号の内容が図9に示されている。同図(a)に示されるように、監視情報信号には、その信号を発信した監視用端末毎のID情報(通報機番号、詳細識別番号)と、監視情報(信号番号(図7に示したコード番号に相当))と、が含まれている。
【0056】
また、図9(b)に示されるように、サーバ装置2は、ステップ801で特定された受信回線に基づき、上述の監視情報信号に、受信回線情報(ADSL着信用回線で受信されたときには“1”、アナログ着信用回線で受信されたときには“2”)を付加する。
【0057】
図8のフローチャートに戻り、次いで、監視用端末毎のID情報と、サーバ装置2に格納されているマスタに基づき、正常受信か否かが判定される(ステップ802、803)。図10は、サーバ装置2に格納されているマスタの例を示すものである。同図(a)は、監視端末装置毎の使用回線優先順位を記憶したマスタの内容を、同図(b)は、信号番号毎の名称、分類を記憶したマスタの内容をそれぞれ示すものである。
【0058】
同図(a)に示されるように、本実施形態では、監視用端末装置毎に、使用回線優先順位が予め規定されている。ここで、『使用回線優先順位』とは、ADSLモデム方式を優先して使用するか、アナログモデム方式を優先して使用するかを示すものである。このような区分がなされているのは、地域によっては、監視用端末装置1にADSL回線を引き込めないことがあり、このような場合には、『使用回線優先順位』は、“アナログ方式”とされる。
【0059】
すなわち、図8に示すステップ803では、ステップ801で特定された受信回線情報と、マスタの『使用回線優先順位』とを照らし合わせて、不一致の場合には、受信異常(ステップ803NO)として、ADSL異常警報が生成される(ステップ804)。尚、ステップ801で特定された受信回線情報と、マスタの『使用回線優先順位』とを照らし合わせて、一致する場合には(ステップ803YES)、ADSL異常警報は生成されない。
【0060】
本実施形態では、上述のADSL異常警報が生成されると、モニタ装置2aにその旨を示す表示がなされる。このときモニタ装置に表示される警報画面の一例が図11に示されている。
【0061】
同図に示されるように、警報画面においては、ADSL異常警報を通知するための表示110の他、監視用端末装置のID(通報器番号)や、図10(a)に示したマスタ等を参照して得られるその監視用端末装置が設置された物件名(建物名)等の各種情報が表示される。この警報画面を通じて、オペレータ等は、ADSL回線に異常等が発生しているときには、速やかにその旨を知ることができる。尚、図11に示される“指示ボタン”は、文字通り、ボタン化されており、このボタンを押下することにより、予め定められた発信先に、出動命令等を行うための情報送信がなされる。
【0062】
このように、本実施形態の監視システムにあっては、ADSL回線に異常が発生した場合には、速やかにその旨を知ることができるため、ADSLのプロバイダへの問い合わせや、異常発生に対応した監視用端末装置への指示信号の送信、或いは、監視用端末装置が設置された建物への出動要請等を速やかに行うことができる。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、一本の電話線を使用しつつも、監視情報の中央管理センターへの送信方式を選択可能となるから、確実な通信を担保しながらも通信管理コストの低減が可能な監視システム並びに監視用端末装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係る監視システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明に係る監視用端末装置の回路構成を示す図である。
【図3】監視用端末装置で実行される監視情報信号発信処理の内容を示すフローチャート(その1)である。
【図4】監視用端末装置で実行される監視情報信号発信処理の内容を示すフローチャート(その2)である。
【図5】監視用端末装置で実行される監視情報信号発信処理の内容を示すフローチャート(その3)である。
【図6】監視用端末装置で実行される指定信号受付処理の内容を示すフローチャート
である。
【図7】監視用端末装置の情報処理部で生成される監視情報信号の種類を例示列挙して示す図である。
【図8】監視情報信号受信時のサーバ装置における処理内容を示すフローチャートである。
【図9】通信信号の内容を説明するための図である。
【図10】各種マスタの内容を説明するための図である。
【図11】モニタ装置に表示される警報画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 監視用端末装置
2 サーバ装置
2a モニタ装置(パソコン)
3 公衆回線
100 情報処理部
101 ADSLモデム
102 アナログモデム
103 スプリッタ
104 端子台
105 センサ
Claims (11)
- 一本の電話回線に接続される電話端子と、
前記電話端子に接続されるスプリッタと、
前記スプリッタにより前記電話端子に分岐接続されるADSLモデム並びにアナログモデムと、
各種センサが複数接続される端子台と、
前記ADSLモデムへの送出口並びに前記アナログモデムへの送出口を有し、前記端子台と前記2つのモデムとの間に介在され、端子台から得られるセンサ状態信号に基づき監視情報信号を生成して何れか一方のモデム送出口から発信する情報処理部と、を具備し、
前記情報処理部には、
何れのモデム送出口から監視情報信号を発信するかを規定する送出口決定手段が設けられている、
ことを特徴とする監視用端末装置。 - 送出口決定手段は、
ADSLモデム送出口からの監視情報信号の発信可否を検出する発信可否検出手段と、
発信可否検出手段により発信不能である旨が検出されたときには、アナログモデム送出口からの前記監視情報信号の発信を試みるモデム送出口切換手段と、を含んでなることを特徴とする監視用端末装置。 - 発信可否検出手段は、所定回数の発信動作を試みても発信が完了されないとき、発信不能と判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の監視用端末装置。
- 前記所定回数は、監視情報信号の種別に基づき決定される、ことを特徴とする請求項3に記載の監視用端末装置。
- 前記所定回数を、通信回線を介して中央管理センターから受け付ける手段を更に有する、ことを特徴とする請求項3に記載の監視用端末装置。
- モデム送出口切換手段によりアナログモデム送出口からの発信が実行されたのち、所定時間経過するまでは、それ以降に生成される監視情報信号の発信は、当該アナログモデム送出口を使用して実行される、ことを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の監視用端末装置。
- 前記所定時間を、通信回線を介して中央管理センターから受け付ける手段を更に有する、ことを特徴とする請求項6に記載の監視用端末装置。
【監視システム】 - ビルやマンション等に設置される監視用端末装置と、中央管理センターのサーバ装置とを通信回線で接続してなる監視システムであって、
前記監視用端末装置には、
一本の電話回線に接続される電話端子と、
前記電話端子に接続されるスプリッタと、
前記スプリッタにより前記電話端子に分岐接続されるADSLモデム並びにアナログモデムと、
各種センサが複数接続される端子台と、
前記ADSLモデム送出口並びに前記アナログモデム送出口を有し、前記端子台と前記2つのモデムとの間に介在されて端子台から得られるセンサ状態信号の入力に基づき監視情報信号を生成して何れか一方のモデム送出口から発信する情報処理部と、が設けられ、
更に、前記情報処理部には、
何れのモデム送出口から監視情報信号を発信するかを規定する送出口決定手段が設けられている、
ことを特徴とする監視システム。 - 前記監視用端末装置の送出口決定手段は、
ADSLモデム送出口からの監視情報信号の発信可否を検出する発信可否検出手段と、
発信可否検出手段により発信不能である旨が検出されたときには、アナログモデム送出口からの前記監視情報信号の発信を試みるモデム送出口切換手段と、を含んでなることを特徴とする請求項8に記載の監視システム。 - 監視用端末装置は、予め付与されたID情報を監視情報信号に付加して発信し、
サーバ装置には、ADSL着信用回線と、アナログ着信用回線とが引き込まれており、更に、
監視用端末装置から送信されてくる監視情報信号が何れの着信用回線で受信されたかを特定する手段と、
同時受信されるID情報に基づきデータベースを検索してその監視用端末装置に予め対応付けられた着信用回線で受信されているか否かを判定する手段と、
対応付けられた着信用回線と異なる着信用回線で受信されたと判定されたときには所定の警報信号を生成する手段と、を有することを特徴とする、請求項9に記載の監視システム。 - 監視用端末装置は、
通信回線を介した中央管理センター側からの指示に基づき、優先的に使用するモデム送出口を記憶する手段と、
前記指示があったときには、前記記憶されたモデム送出口を優先的に使用して、それ以降に生成される監視情報信号を中央管理センターへ発信する手段と、
を更に有する請求項8に記載の監視システム。
Priority Applications (1)
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JP2003117275A JP4194410B2 (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 監視用端末装置 |
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KR100639292B1 (ko) | 2005-10-17 | 2006-10-31 | (주)스프링웨이브 | 초고속 디지털 가입자 회선 모뎀 |
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