JP2004327185A - 端子台 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子台と接続部材の高さに差があっても、該高さの差を吸収して接続部材に歪みを生じさせることなく固定できるようにして、歪みによる防水性等の性能劣化や構成部材の破壊を防止すると共に、組付け作業性を向上させる端子台を提供する。
【解決手段】第1締付け部材3には、締付け方向と交差する方向に突起部3bを設ける。端子台本体2には、貫通穴の内壁2d、2gに突起部3bと係合する係止部2b及び係止突起2fが設けられたランス2eが形成された締付け部材収容室2aを形成する。第1締付け部材3の突起部3bを係止部2bと係止突起2fとの間に位置させて組み付け、締付け方向に移動可能な状態で締付け部材収容室2aに保持させる。第1締付け部材3を締付け部材収容室2a内で締付け方向に移動させることによって、第1締付け部材3と導電路の接続部6,7との高さの差を吸収し、第1接続部6と第2接続部7とを締め付けて端子台1に固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】第1締付け部材3には、締付け方向と交差する方向に突起部3bを設ける。端子台本体2には、貫通穴の内壁2d、2gに突起部3bと係合する係止部2b及び係止突起2fが設けられたランス2eが形成された締付け部材収容室2aを形成する。第1締付け部材3の突起部3bを係止部2bと係止突起2fとの間に位置させて組み付け、締付け方向に移動可能な状態で締付け部材収容室2aに保持させる。第1締付け部材3を締付け部材収容室2a内で締付け方向に移動させることによって、第1締付け部材3と導電路の接続部6,7との高さの差を吸収し、第1接続部6と第2接続部7とを締め付けて端子台1に固定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子台に関し、より詳細には電気自動車のモータ電源が接続される部品等に用いて好適な端子台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、端子台としては、合成樹脂で成形された端子台本体にナットがインサート成形により埋め込まれ、2つの接続端子を重ね合わせてボルトでナットに固定するようにしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、端子台をアルミダイキャスト製のシールドケース内に配置し、電気自動車のモータにモータケーブルの端末を接続するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に開示されている端子台は、ナットの上端面が端子台から少し突出するようにインサート成形されており、2つの接続端子を重ね合わせ、該ナットの上端面に接触させてボルトで固定して電気的に接続させるようになっている。ナットの上端面が端子台から突出していないと、接続端子と電気的導通が取れず、また突出し過ぎているとナットと端子台本体との接合長さが短くなり、接合強度が低下する問題があった。これは、インサート成形に限らず、熱圧入や圧入によって端子台本体に固定されるナットについても同様であり、端子台本体に対するナットの高さを精度よく製作しなければならず、多くの製作コストを要する問題点があった。
【0004】
図10は特許文献2に開示されたモータケーブルとバスバーとが端子台で接続された状態を示す縦断面図であり、図11は端子台近傍を拡大して示す縦断面図である。図10及び図11に示すように、四角ナット31が埋め込まれた端子台30が、シールドケース32に固定されてモータケース33に取り付けられている。一端がステータ端子42に接続されたバスバー34の他端には、接続部35が固定されて端子台30上に臨んでいる。一方、モータケーブル36に固定された端子金具38は、端子台30の側方に設けられたシールドケース32の挿通部39から挿入され、バスバー34の接続部35上に重ねられて四角ナット31に螺合するボルト40によって端子台30に固定されている。モータケーブル36に挿着された防水ゴム栓41は、挿通部39の入口に緊密に嵌着されて防水が図られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−144783号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−251089号公報(第3−4頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示すように、端子台30にインサート成形、熱圧入、圧入等によって固定された四角ナット31が端子台30の上面から突出していると、側方の挿通部39から挿入されたモータケーブル36の端子金具38が、四角ナット31の側面に干渉して組付けの作業性が悪くなったり、或いは組み付けが困難となる問題があった。
【0007】
また、図13に示すように、挿通部39から挿入されたモータケーブル36の端子金具38と、四角ナット31の高さが異なり、それらの間に隙間Cがある場合、端子金具38をボルト40で四角ナット31に締め付けると、図14に示すように、モータケーブル36が下方に傾き、或いは曲がって、防水ゴム栓41と挿通部39との間に隙間cが生じて防水性が損なわれる虞があった。従って、これを防止するためには、端子台30に固定された四角ナット31と挿通部39との相対的な高さを精度よく製作する必要があり、多くの作製費用を要する問題があった。
【0008】
また、図15に示すように、接続機器50に配設されたバスバー51と接続部35とを接続する場合、バスバー51の高さHと、四角ナット31の高さhとが異なると、バスバー51をボルト40で四角ナット31に固定することによって、バスバー51や接続機器50に無理な力がかかって歪みが生じ、接続機器50が破損する虞があった。このような問題に対処するには、バスバー51及び端子台30の高さを精度よく製作するか、或いは接続機器50を歪み回避可能な構造とするなどの対策を要し、製作コストが高くなるばかりでなく、重量が重くなり、更に外形寸法も大きくなる問題かあった。
【0009】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子台の高さと接続部材の高さに差があっても、該高さの差を吸収して導電部材に歪みを生じさせることなく固定できるようにして、歪みによる防水性等の性能劣化や構成部材の破壊を防止すると共に、組付け作業性を向上させる端子台を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の端子台は、給電側導電路の一端に配設された第1接続部と、受電側導電路の一端に配設された第2接続部とを、端子台本体に配置された第1締付け部材と該第1締付け部材に締結される第2締付け部材とで締め付けて電気的に導通させる端子台であって、前記第1締付け部材は、締付け方向と交差する方向に突出する突起部が設けられており、前記端子台本体は、前記第1締付け部材を収容して締付け方向に移動可能に保持すると共に、前記突起部と係合して前記第1締付け部材が前記端子台本体から脱落するのを防止する係止部が形成された締付け部材収容室を備え、前記第1締付け部材と前記第2締付け部材とによって前記第1接続部及び第2接続部を締め付ける際、前記第1締付け部材を前記締付け部材収容室内で締付け方向に移動させることにより前記第1接続部又は第2接続部と接触する前記第1締付け部材の接触面を前記端子台本体から突出させるようにしたことを特徴としている。
【0011】
前記構成の端子台によれば、締付け方向と交差する方向に突起部が設けられた第1締付け部材を、締付け方向に移動可能な状態で、締付け部材収容室に保持させたので、第1締付け部材と導電路の接続部との高さが異なっていても、第1締付け部材が締付け部材収容室内で締付け方向に移動することによって、該高さの差を吸収し、接続部に第1締付け部材を確実に接触させた状態で締め付けることができる。これによって、導電路や接続機器等に歪みが生じたり、無理な力が作用することはなく、防水性能等の性能を劣化させずに接続部を電気的に導通させて端子台に固定することができる。また、端子台や接続機器等に無理な力が作用しないので、歪みに対する補強が不要となって端子台や接続機器の軽量化や小型化が可能となる。
【0012】
また、第1締付け部材は、突起部と係合する係止部が形成された締付け部材収容室に収容されているので、該第1締付け部材が締付け部材収容室から脱落することはなく、前述した第1締付け部材が締付け方向に移動可能にした効果と相俟って導電路の接続部の組み付け作業性を大幅に向上させることができる。
【0013】
また、本発明に係る請求項2に記載の端子台は、請求項1に記載の端子台において、前記締付け部材収容室は、前記端子台本体を貫通する貫通穴であり、該貫通穴の内壁には前記貫通穴の半径方向に可撓性を有すると共に前記突起部の一端面と係合する係止突起が形成されたランスと、前記内壁の軸方向端部に形成され前記突起部の他端面と係合する係止部とを備えたことを特徴としている。
【0014】
前記構成の端子台によれば、締付け部材収容室として端子台本体を貫通する貫通穴を形成すると共に、該貫通穴の内壁に貫通穴の半径方向に可撓性を有すると共に第1締付け部材の突起部の一端面と係合する係止突起が形成されたランスと、内壁の軸方向端部に突起部の他端面と係合する係止部とを備えたので、第1締付け部材を締付け部材収容室に係止部と反対側の一端から挿入し、ランスを半径方向に撓ませながら係止突起を乗り越えさせ、ランスの係止突起と締付け部材収容室の係止部との間に第1締付け部材を配置させることができる。これによって、第1締付け部材は、締付け部材収容室から脱落することなく、且つ締付け方向に移動可能に締付け部材収容室に保持することができる。従って、第1締付け部材を締付け方向に移動させることにより、第1締付け部材と導電路の接続部との高さの差を吸収して接続部を確実に締め付け、電気的に接続させることができる。また、第1締付け部材は、端子台に予め組み付けられて部組されているので、導電路の接続部の組付け効率を大幅に向上させることができる。
【0015】
また、本発明に係る請求項3に記載の端子台は、請求項1又は請求項2に記載の端子台において、前記締付け部材収容室の前記内壁には、収容された前記第1締付け部材に当節して前記締付け部材収容室内での前記第1締付け部材のがたつきを防止する線状突起が前記締付け部材収容室の軸方向に設けられたことを特徴としている。
【0016】
前記構成の端子台によれば、締付け部材収容室の内壁に、収容された第1締付け部材に当節して第1締付け部材のがたつきを防止する線状突起が締付け部材収容室の軸方向に設けられているので、自動車走行時に第1締付け部材が振動して締付け部材収容室の内面と干渉する干渉音の発生を防止できる。また、締付け部材の異常振動に伴う締付力の低減が防止されて、第1接続部と第2接続部の安定した接続状態を長期間、維持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図6は本発明の第1実施形態に係り、図1は端子台の斜視図、図2は第1締付け部材の一例である四角ナットの斜視図、図3は図1のIII−III矢視縦断面図、図4は図1のIV−IV矢視縦断面図、図5は締付け部材収容室の穴形状を示す端子台本体の一部平面図、図6は本発明の端子台に固定された接続部の状態を示す縦断面図である。
【0018】
図1から図3に示すように、端子台1は、端子台本体2と、第1締付け部材の一例である四角ナット3とを備えている。端子台本体2は、合成樹脂を射出成形して略直方体状に形成されており、3つの締付け部材収容室2aが上下方向に貫通する貫通穴として形成されている。締付け部材収容室2aの穴形状は、後述する四角ナット3よりわずかに大きな四角穴となっており、四角ナット3を挿入して収容できるようになっている。また、図5に示すように、締付け部材収容室2aの上端部には、四角穴の各角部を差し渡すように係止部2bが形成されている。即ち、締付け部材収容室2aの上端部の穴形状は、略8角形となっている。
【0019】
図3及び図4に示すように、締付け部材収容室2aの対向する内壁2dには、下方から上方に向かって片持ち状の一対のランス2eが形成されており、該ランス2eの自由端は、締付け部材収容室2aの半径方向に可撓性を有している。ランス2eの上部には、締付け部材収容室2aの内方に向かう係止突起2fが形成され、該係止突起2fの上端は平面2kとして形成されている。
【0020】
図5に示すように、締付け部材収容室2aの他の対向する内壁2gには、例えば幅0.5mm、高さ0.15mm程度の微少な線状突起2hが、締付け部材収容室2aの軸方向に形成されている。該線状突起2hは、少なくとも係止突起2fの平面2kより上方に形成されており、後述する四角ナット3の側面に当節するように構成されている。
【0021】
また、図1に示すように、端子台本体2の側面には、貫通穴2iが設けられた略円板状の取付け部2jが2ヶ所、一体成形されており、該貫通穴2iにはカラー4がインサート成形により埋め込まれており、図示しないボルトをカラー4に挿通させて端子台本体2を、例えばシールドケース32に固定するようになっている。
【0022】
図2に示すように、四角ナット3は、外形が四角形とされ、雌ねじ3aが形成されたナットであり、4箇所の角部は、その上半分が45°で面取り加工されて8角形に形成されている。8角形の形状は、締付け部材収容室2aの上端部に形成された穴形状と同一形状となっている。また、四角ナット3の4箇所の角部の下半分は、面取り加工されずに残されて突起部3bが形成されている。
【0023】
そして、図3に示すように、四角ナット3を8角形の面側から締付け部材収容室2aに矢印A方向に挿入する。四角ナット3で一対のランス2eを弾性に抗して締付け部材収容室2aの半径方向に押し広げながら更に挿入し、係止突起2fを乗り越えさせて四角ナット3を係止突起2fの上方に位置させる。これによって、四角ナット3の突起部3bは、係止突起2fの平面2kと係止部2bとの間に配置されて、下方には係止突起2fの平面2kが、また上方には係止部2bが障害となって突起部3bに当節し、締付け部材収容室2aからの四角ナット3の脱落が阻止される。四角ナット3が係止突起2fの平面2kに載ったとき、四角ナット3の上面(接触面)3cは、端子台本体2の上面2mと同一面となるように平面2kの高さが設定されている。
【0024】
係止突起2fの平面2kと係止部2bとの間隔は、四角ナット3の突起部3bの厚さより大きくなっている。即ち、締付け部材収容室2aには、四角ナット3を締付け部材収容室2a内で軸方向に移動可能とする撓み空間5が形成されている。四角ナット3は、突起部3bの上面が係止部2bに当節する図3に破線で示す位置まで、略2mm撓み空間5内で上方に移動することができ、このとき四角ナット3の上面3cは、端子台本体2の上面2mから突出するようになっている。
【0025】
本実施形態の作用を説明する。図3に示すように、締付け部材収容室2aの下方から四角ナット3を矢印A方向に挿入し、一対のランス2eを半径方向に押し広げて係止突起2fを乗り越えさせ、四角ナット3を係止突起2fと係止部2bとの間に配置して部組を行う。このように部組された端子台1を、図6に示すように、貫通穴2iに嵌合されたカラー4にボルトを挿通させてシールドケース32に固定する。第1接続部6が先端に固定された、例えばモータケーブル36をシールドケース32の挿通部39から挿入して四角ナット3に臨ませ、第2接続部7と重ね合わせた後、第2締付け部材であるボルト40を挿通して四角ナット3に螺合させて締め付ける。
【0026】
ここで、第1接続部6の高さと、四角ナット3の上面3cの高さが一致していなくても、ボルト40の回転に伴って四角ナット3は撓み空間5内を上方に移動するので、第1接続部6に無理な力は作用せず、第1接続部6を歪ませることなく締め付けることができる。従って、モータケーブル36に挿着された防水ゴム栓41は、挿通部39の入口に緊密に嵌着されて完全な防水が図られる。尚、ボルト40の締付け時に、四角ナット3は締付け部材収容室2aである四角穴に嵌合しているので四角ナット3の連れ回りが阻止され、回止めとして機能する。
【0027】
また、四角ナット3の側面は、締付け部材収容室2aの内壁2gに軸方向に形成された線状突起2hに当節して四角ナット3のがたつきが防止されているので、自動車走行時の振動により、四角ナット3が振動して締付け部材収容室2aの内面2g,2dと干渉する干渉音の発生が防止される。また、四角ナット3の異常振動によってボルト40と四角ナット3との締付力が低減することもなく、第1接続部6と第2接続部7の接続状態を良好に長期間、安定して維持することができる。
【0028】
次に、第1締付け部材の変形例を図7,図8,図9を参照して説明する。図7は変形例のナットを示し、(A)はナットの斜視図、(B)は縦断面図、図8は他の変形例のナットの斜視図、図9はボルトの斜視図である。
【0029】
図7に示す変形例のナット20は、円筒形状のナット20の中間部に断面四角形の突起部20aが鍔状に形成されたものであり、第1実施形態の四角ナット3と同様に締付け部材収容室2aに挿入し、突起部20aを係止突起2fを乗り越えさせ、係止突起2fと係止部2bとの間に配置する。係止突起2fと係止部2bとの間隔は、突起部20aの厚さより大きくなっており、締付け部材収容室2a内に撓み空間5が形成されているのは第1実施形態の四角ナット3と同様であり、ナット20は締付け部材収容室2a内で軸方向に移動可能となっている。
【0030】
図8に示す変形例のナット21は、円筒形状のナット21の下端部に断面四角形の突起部21aが形成されたものであり、図7に示すナット20とまったく同様に作用する。
【0031】
図9に示す変形例は、ボルトとナットの配置を逆にしたものであり、第1締付け部材はボルト22から構成されており、突起部22aがボルト22の頭部から側方に張り出して形成されている。ボルト22は、雄ねじ部22bから締付け部材収容室2aに挿入し、突起部22aを係止突起2fと係止部2bとの間に配置する。このとき、頭部の下面22cは、端子台本体2の上面2mと同一面となっており、頭部の下面22cに第1接続部6又は第2接続部7を接触させ、第2締付け部材であるナット(図示せず)を螺合させて締め付けることによって第1接続部6と第2接続部7とを電気的に接続させる。
【0032】
尚、本発明は、前述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態及び変形例における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0033】
また、本発明においては、端子台は電気自動車のモータ電源が接続されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、他の機器の端子台に適用することもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の端子台によれば、締付け方向と交差する方向に突起部が設けられた第1締付け部材を、締付け方向に移動可能な状態で、締付け部材収容室に保持させたので、第1締付け部材と導電路の接続部との高さが異なっていても、第1締付け部材が締付け部材収容室内で締付け方向に移動することによって、該高さの差を吸収し、接続部に第1締付け部材を確実に接触させた状態で締め付けることができる。これによって、導電路や接続機器等に歪みが生じたり、無理な力が作用することはなく、防水性能等の性能を劣化させずに接続部を電気的に導通させて端子台に固定することができる。また、端子台や接続機器等に無理な力が作用しないので、歪みに対する補強が不要となって端子台や接続機器の軽量化や小型化が可能となる。
【0035】
また、第1締付け部材は、突起部と係合する係止部が形成された締付け部材収容室に収容されているので、該第1締付け部材が締付け部材収容室から脱落することはなく、前述した第1締付け部材を締付け方向に移動可能にした効果と相俟って導電路の接続部の組み付け作業性を大幅に向上させることができる。
【0036】
また、本発明の請求項2に記載の端子台によれば、締付け部材収容室として端子台本体を貫通する貫通穴を形成すると共に、該貫通穴の内壁に貫通穴の半径方向に可撓性を有すると共に第1締付け部材の突起部の一端面と係合する係止突起が形成されたランスと、内壁の軸方向端部に突起部の他端面と係合する係止部とを備えたので、第1締付け部材を締付け部材収容室に係止部と反対側の一端から挿入し、ランスを半径方向に撓ませながら係止突起を乗り越えさせ、ランスの係止突起と締付け部材収容室の係止部との間に第1締付け部材を配置させることができる。これによって、第1締付け部材は、締付け部材収容室から脱落することなく、且つ締付け方向に移動可能に締付け部材収容室に保持することができる。従って、第1締付け部材を締付け方向に移動させることにより、第1締付け部材と導電路の接続部との高さの差を吸収して接続部を確実に締め付け、電気的に接続させることができる。また、第1締付け部材は、端子台に予め組み付けられて部組されているので、導電路の接続部の組付け効率を大幅に向上させることができる。
【0037】
また、本発明の請求項3に記載の端子台によれば、締付け部材収容室の内壁に、収容された第1締付け部材に当節して第1締付け部材のがたつきを防止する線状突起が締付け部材収容室の軸方向に設けられているので、自動車走行時に第1締付け部材が振動して締付け部材収容室の内面と干渉する干渉音の発生を防止できる。また、締付け部材の異常振動に伴う締付力の低減が防止されて、第1接続部と第2接続部の安定した接続状態を長期間、維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る端子台の斜視図である。
【図2】第1締付け部材の一例である四角ナットの斜視図である。
【図3】図1のIII−III矢視縦断面図である。
【図4】図1のIV−IV矢視縦断面図である。
【図5】締付け部材収容室の穴形状を示す端子台本体の一部平面図である。
【図6】本発明の端子台に固定された接続部の状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明に係るナットの変形例を示し、(A)はナットの斜視図、(B)は縦断面図である。
【図8】本発明に係るナットの更に他の変形例を示す斜視図である。
【図9】第1締付け部材の一例であるボルトの斜視図である。
【図10】従来の端子台を示す縦断面図である。
【図11】図10の端子台近傍を拡大して示す縦断面図である。
【図12】端子台から突出したナットの側面に端子金具が当接状態を示す縦断面図である。
【図13】端子台のナットの高さと端子金具の高さとが異なり、ナットと端子金具との間に隙間がある状態を示す縦断面図である。
【図14】ナットとの間に隙間のある端子金具をボルトで締め付けた状態を示す縦断面図である。
【図15】接続機器のバスバーとナットとの間に隙間がある状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 端子台
2 端子台本体
2a 締付け部材収容室
2b 係止部
2d,2g 締付け部材収容室の内壁
2e ランス
2f 係止突起
2h 線状突起
3 四角ナット(第1締付け部材)
3b 突起部
3c 上面(接触面)
6 第1接続部
7 第2接続部
36 モータケーブル(給電側導電路)
40 ボルト(第2締付け部材)
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子台に関し、より詳細には電気自動車のモータ電源が接続される部品等に用いて好適な端子台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、端子台としては、合成樹脂で成形された端子台本体にナットがインサート成形により埋め込まれ、2つの接続端子を重ね合わせてボルトでナットに固定するようにしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、端子台をアルミダイキャスト製のシールドケース内に配置し、電気自動車のモータにモータケーブルの端末を接続するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に開示されている端子台は、ナットの上端面が端子台から少し突出するようにインサート成形されており、2つの接続端子を重ね合わせ、該ナットの上端面に接触させてボルトで固定して電気的に接続させるようになっている。ナットの上端面が端子台から突出していないと、接続端子と電気的導通が取れず、また突出し過ぎているとナットと端子台本体との接合長さが短くなり、接合強度が低下する問題があった。これは、インサート成形に限らず、熱圧入や圧入によって端子台本体に固定されるナットについても同様であり、端子台本体に対するナットの高さを精度よく製作しなければならず、多くの製作コストを要する問題点があった。
【0004】
図10は特許文献2に開示されたモータケーブルとバスバーとが端子台で接続された状態を示す縦断面図であり、図11は端子台近傍を拡大して示す縦断面図である。図10及び図11に示すように、四角ナット31が埋め込まれた端子台30が、シールドケース32に固定されてモータケース33に取り付けられている。一端がステータ端子42に接続されたバスバー34の他端には、接続部35が固定されて端子台30上に臨んでいる。一方、モータケーブル36に固定された端子金具38は、端子台30の側方に設けられたシールドケース32の挿通部39から挿入され、バスバー34の接続部35上に重ねられて四角ナット31に螺合するボルト40によって端子台30に固定されている。モータケーブル36に挿着された防水ゴム栓41は、挿通部39の入口に緊密に嵌着されて防水が図られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−144783号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−251089号公報(第3−4頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示すように、端子台30にインサート成形、熱圧入、圧入等によって固定された四角ナット31が端子台30の上面から突出していると、側方の挿通部39から挿入されたモータケーブル36の端子金具38が、四角ナット31の側面に干渉して組付けの作業性が悪くなったり、或いは組み付けが困難となる問題があった。
【0007】
また、図13に示すように、挿通部39から挿入されたモータケーブル36の端子金具38と、四角ナット31の高さが異なり、それらの間に隙間Cがある場合、端子金具38をボルト40で四角ナット31に締め付けると、図14に示すように、モータケーブル36が下方に傾き、或いは曲がって、防水ゴム栓41と挿通部39との間に隙間cが生じて防水性が損なわれる虞があった。従って、これを防止するためには、端子台30に固定された四角ナット31と挿通部39との相対的な高さを精度よく製作する必要があり、多くの作製費用を要する問題があった。
【0008】
また、図15に示すように、接続機器50に配設されたバスバー51と接続部35とを接続する場合、バスバー51の高さHと、四角ナット31の高さhとが異なると、バスバー51をボルト40で四角ナット31に固定することによって、バスバー51や接続機器50に無理な力がかかって歪みが生じ、接続機器50が破損する虞があった。このような問題に対処するには、バスバー51及び端子台30の高さを精度よく製作するか、或いは接続機器50を歪み回避可能な構造とするなどの対策を要し、製作コストが高くなるばかりでなく、重量が重くなり、更に外形寸法も大きくなる問題かあった。
【0009】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子台の高さと接続部材の高さに差があっても、該高さの差を吸収して導電部材に歪みを生じさせることなく固定できるようにして、歪みによる防水性等の性能劣化や構成部材の破壊を防止すると共に、組付け作業性を向上させる端子台を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の端子台は、給電側導電路の一端に配設された第1接続部と、受電側導電路の一端に配設された第2接続部とを、端子台本体に配置された第1締付け部材と該第1締付け部材に締結される第2締付け部材とで締め付けて電気的に導通させる端子台であって、前記第1締付け部材は、締付け方向と交差する方向に突出する突起部が設けられており、前記端子台本体は、前記第1締付け部材を収容して締付け方向に移動可能に保持すると共に、前記突起部と係合して前記第1締付け部材が前記端子台本体から脱落するのを防止する係止部が形成された締付け部材収容室を備え、前記第1締付け部材と前記第2締付け部材とによって前記第1接続部及び第2接続部を締め付ける際、前記第1締付け部材を前記締付け部材収容室内で締付け方向に移動させることにより前記第1接続部又は第2接続部と接触する前記第1締付け部材の接触面を前記端子台本体から突出させるようにしたことを特徴としている。
【0011】
前記構成の端子台によれば、締付け方向と交差する方向に突起部が設けられた第1締付け部材を、締付け方向に移動可能な状態で、締付け部材収容室に保持させたので、第1締付け部材と導電路の接続部との高さが異なっていても、第1締付け部材が締付け部材収容室内で締付け方向に移動することによって、該高さの差を吸収し、接続部に第1締付け部材を確実に接触させた状態で締め付けることができる。これによって、導電路や接続機器等に歪みが生じたり、無理な力が作用することはなく、防水性能等の性能を劣化させずに接続部を電気的に導通させて端子台に固定することができる。また、端子台や接続機器等に無理な力が作用しないので、歪みに対する補強が不要となって端子台や接続機器の軽量化や小型化が可能となる。
【0012】
また、第1締付け部材は、突起部と係合する係止部が形成された締付け部材収容室に収容されているので、該第1締付け部材が締付け部材収容室から脱落することはなく、前述した第1締付け部材が締付け方向に移動可能にした効果と相俟って導電路の接続部の組み付け作業性を大幅に向上させることができる。
【0013】
また、本発明に係る請求項2に記載の端子台は、請求項1に記載の端子台において、前記締付け部材収容室は、前記端子台本体を貫通する貫通穴であり、該貫通穴の内壁には前記貫通穴の半径方向に可撓性を有すると共に前記突起部の一端面と係合する係止突起が形成されたランスと、前記内壁の軸方向端部に形成され前記突起部の他端面と係合する係止部とを備えたことを特徴としている。
【0014】
前記構成の端子台によれば、締付け部材収容室として端子台本体を貫通する貫通穴を形成すると共に、該貫通穴の内壁に貫通穴の半径方向に可撓性を有すると共に第1締付け部材の突起部の一端面と係合する係止突起が形成されたランスと、内壁の軸方向端部に突起部の他端面と係合する係止部とを備えたので、第1締付け部材を締付け部材収容室に係止部と反対側の一端から挿入し、ランスを半径方向に撓ませながら係止突起を乗り越えさせ、ランスの係止突起と締付け部材収容室の係止部との間に第1締付け部材を配置させることができる。これによって、第1締付け部材は、締付け部材収容室から脱落することなく、且つ締付け方向に移動可能に締付け部材収容室に保持することができる。従って、第1締付け部材を締付け方向に移動させることにより、第1締付け部材と導電路の接続部との高さの差を吸収して接続部を確実に締め付け、電気的に接続させることができる。また、第1締付け部材は、端子台に予め組み付けられて部組されているので、導電路の接続部の組付け効率を大幅に向上させることができる。
【0015】
また、本発明に係る請求項3に記載の端子台は、請求項1又は請求項2に記載の端子台において、前記締付け部材収容室の前記内壁には、収容された前記第1締付け部材に当節して前記締付け部材収容室内での前記第1締付け部材のがたつきを防止する線状突起が前記締付け部材収容室の軸方向に設けられたことを特徴としている。
【0016】
前記構成の端子台によれば、締付け部材収容室の内壁に、収容された第1締付け部材に当節して第1締付け部材のがたつきを防止する線状突起が締付け部材収容室の軸方向に設けられているので、自動車走行時に第1締付け部材が振動して締付け部材収容室の内面と干渉する干渉音の発生を防止できる。また、締付け部材の異常振動に伴う締付力の低減が防止されて、第1接続部と第2接続部の安定した接続状態を長期間、維持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図6は本発明の第1実施形態に係り、図1は端子台の斜視図、図2は第1締付け部材の一例である四角ナットの斜視図、図3は図1のIII−III矢視縦断面図、図4は図1のIV−IV矢視縦断面図、図5は締付け部材収容室の穴形状を示す端子台本体の一部平面図、図6は本発明の端子台に固定された接続部の状態を示す縦断面図である。
【0018】
図1から図3に示すように、端子台1は、端子台本体2と、第1締付け部材の一例である四角ナット3とを備えている。端子台本体2は、合成樹脂を射出成形して略直方体状に形成されており、3つの締付け部材収容室2aが上下方向に貫通する貫通穴として形成されている。締付け部材収容室2aの穴形状は、後述する四角ナット3よりわずかに大きな四角穴となっており、四角ナット3を挿入して収容できるようになっている。また、図5に示すように、締付け部材収容室2aの上端部には、四角穴の各角部を差し渡すように係止部2bが形成されている。即ち、締付け部材収容室2aの上端部の穴形状は、略8角形となっている。
【0019】
図3及び図4に示すように、締付け部材収容室2aの対向する内壁2dには、下方から上方に向かって片持ち状の一対のランス2eが形成されており、該ランス2eの自由端は、締付け部材収容室2aの半径方向に可撓性を有している。ランス2eの上部には、締付け部材収容室2aの内方に向かう係止突起2fが形成され、該係止突起2fの上端は平面2kとして形成されている。
【0020】
図5に示すように、締付け部材収容室2aの他の対向する内壁2gには、例えば幅0.5mm、高さ0.15mm程度の微少な線状突起2hが、締付け部材収容室2aの軸方向に形成されている。該線状突起2hは、少なくとも係止突起2fの平面2kより上方に形成されており、後述する四角ナット3の側面に当節するように構成されている。
【0021】
また、図1に示すように、端子台本体2の側面には、貫通穴2iが設けられた略円板状の取付け部2jが2ヶ所、一体成形されており、該貫通穴2iにはカラー4がインサート成形により埋め込まれており、図示しないボルトをカラー4に挿通させて端子台本体2を、例えばシールドケース32に固定するようになっている。
【0022】
図2に示すように、四角ナット3は、外形が四角形とされ、雌ねじ3aが形成されたナットであり、4箇所の角部は、その上半分が45°で面取り加工されて8角形に形成されている。8角形の形状は、締付け部材収容室2aの上端部に形成された穴形状と同一形状となっている。また、四角ナット3の4箇所の角部の下半分は、面取り加工されずに残されて突起部3bが形成されている。
【0023】
そして、図3に示すように、四角ナット3を8角形の面側から締付け部材収容室2aに矢印A方向に挿入する。四角ナット3で一対のランス2eを弾性に抗して締付け部材収容室2aの半径方向に押し広げながら更に挿入し、係止突起2fを乗り越えさせて四角ナット3を係止突起2fの上方に位置させる。これによって、四角ナット3の突起部3bは、係止突起2fの平面2kと係止部2bとの間に配置されて、下方には係止突起2fの平面2kが、また上方には係止部2bが障害となって突起部3bに当節し、締付け部材収容室2aからの四角ナット3の脱落が阻止される。四角ナット3が係止突起2fの平面2kに載ったとき、四角ナット3の上面(接触面)3cは、端子台本体2の上面2mと同一面となるように平面2kの高さが設定されている。
【0024】
係止突起2fの平面2kと係止部2bとの間隔は、四角ナット3の突起部3bの厚さより大きくなっている。即ち、締付け部材収容室2aには、四角ナット3を締付け部材収容室2a内で軸方向に移動可能とする撓み空間5が形成されている。四角ナット3は、突起部3bの上面が係止部2bに当節する図3に破線で示す位置まで、略2mm撓み空間5内で上方に移動することができ、このとき四角ナット3の上面3cは、端子台本体2の上面2mから突出するようになっている。
【0025】
本実施形態の作用を説明する。図3に示すように、締付け部材収容室2aの下方から四角ナット3を矢印A方向に挿入し、一対のランス2eを半径方向に押し広げて係止突起2fを乗り越えさせ、四角ナット3を係止突起2fと係止部2bとの間に配置して部組を行う。このように部組された端子台1を、図6に示すように、貫通穴2iに嵌合されたカラー4にボルトを挿通させてシールドケース32に固定する。第1接続部6が先端に固定された、例えばモータケーブル36をシールドケース32の挿通部39から挿入して四角ナット3に臨ませ、第2接続部7と重ね合わせた後、第2締付け部材であるボルト40を挿通して四角ナット3に螺合させて締め付ける。
【0026】
ここで、第1接続部6の高さと、四角ナット3の上面3cの高さが一致していなくても、ボルト40の回転に伴って四角ナット3は撓み空間5内を上方に移動するので、第1接続部6に無理な力は作用せず、第1接続部6を歪ませることなく締め付けることができる。従って、モータケーブル36に挿着された防水ゴム栓41は、挿通部39の入口に緊密に嵌着されて完全な防水が図られる。尚、ボルト40の締付け時に、四角ナット3は締付け部材収容室2aである四角穴に嵌合しているので四角ナット3の連れ回りが阻止され、回止めとして機能する。
【0027】
また、四角ナット3の側面は、締付け部材収容室2aの内壁2gに軸方向に形成された線状突起2hに当節して四角ナット3のがたつきが防止されているので、自動車走行時の振動により、四角ナット3が振動して締付け部材収容室2aの内面2g,2dと干渉する干渉音の発生が防止される。また、四角ナット3の異常振動によってボルト40と四角ナット3との締付力が低減することもなく、第1接続部6と第2接続部7の接続状態を良好に長期間、安定して維持することができる。
【0028】
次に、第1締付け部材の変形例を図7,図8,図9を参照して説明する。図7は変形例のナットを示し、(A)はナットの斜視図、(B)は縦断面図、図8は他の変形例のナットの斜視図、図9はボルトの斜視図である。
【0029】
図7に示す変形例のナット20は、円筒形状のナット20の中間部に断面四角形の突起部20aが鍔状に形成されたものであり、第1実施形態の四角ナット3と同様に締付け部材収容室2aに挿入し、突起部20aを係止突起2fを乗り越えさせ、係止突起2fと係止部2bとの間に配置する。係止突起2fと係止部2bとの間隔は、突起部20aの厚さより大きくなっており、締付け部材収容室2a内に撓み空間5が形成されているのは第1実施形態の四角ナット3と同様であり、ナット20は締付け部材収容室2a内で軸方向に移動可能となっている。
【0030】
図8に示す変形例のナット21は、円筒形状のナット21の下端部に断面四角形の突起部21aが形成されたものであり、図7に示すナット20とまったく同様に作用する。
【0031】
図9に示す変形例は、ボルトとナットの配置を逆にしたものであり、第1締付け部材はボルト22から構成されており、突起部22aがボルト22の頭部から側方に張り出して形成されている。ボルト22は、雄ねじ部22bから締付け部材収容室2aに挿入し、突起部22aを係止突起2fと係止部2bとの間に配置する。このとき、頭部の下面22cは、端子台本体2の上面2mと同一面となっており、頭部の下面22cに第1接続部6又は第2接続部7を接触させ、第2締付け部材であるナット(図示せず)を螺合させて締め付けることによって第1接続部6と第2接続部7とを電気的に接続させる。
【0032】
尚、本発明は、前述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態及び変形例における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0033】
また、本発明においては、端子台は電気自動車のモータ電源が接続されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、他の機器の端子台に適用することもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の端子台によれば、締付け方向と交差する方向に突起部が設けられた第1締付け部材を、締付け方向に移動可能な状態で、締付け部材収容室に保持させたので、第1締付け部材と導電路の接続部との高さが異なっていても、第1締付け部材が締付け部材収容室内で締付け方向に移動することによって、該高さの差を吸収し、接続部に第1締付け部材を確実に接触させた状態で締め付けることができる。これによって、導電路や接続機器等に歪みが生じたり、無理な力が作用することはなく、防水性能等の性能を劣化させずに接続部を電気的に導通させて端子台に固定することができる。また、端子台や接続機器等に無理な力が作用しないので、歪みに対する補強が不要となって端子台や接続機器の軽量化や小型化が可能となる。
【0035】
また、第1締付け部材は、突起部と係合する係止部が形成された締付け部材収容室に収容されているので、該第1締付け部材が締付け部材収容室から脱落することはなく、前述した第1締付け部材を締付け方向に移動可能にした効果と相俟って導電路の接続部の組み付け作業性を大幅に向上させることができる。
【0036】
また、本発明の請求項2に記載の端子台によれば、締付け部材収容室として端子台本体を貫通する貫通穴を形成すると共に、該貫通穴の内壁に貫通穴の半径方向に可撓性を有すると共に第1締付け部材の突起部の一端面と係合する係止突起が形成されたランスと、内壁の軸方向端部に突起部の他端面と係合する係止部とを備えたので、第1締付け部材を締付け部材収容室に係止部と反対側の一端から挿入し、ランスを半径方向に撓ませながら係止突起を乗り越えさせ、ランスの係止突起と締付け部材収容室の係止部との間に第1締付け部材を配置させることができる。これによって、第1締付け部材は、締付け部材収容室から脱落することなく、且つ締付け方向に移動可能に締付け部材収容室に保持することができる。従って、第1締付け部材を締付け方向に移動させることにより、第1締付け部材と導電路の接続部との高さの差を吸収して接続部を確実に締め付け、電気的に接続させることができる。また、第1締付け部材は、端子台に予め組み付けられて部組されているので、導電路の接続部の組付け効率を大幅に向上させることができる。
【0037】
また、本発明の請求項3に記載の端子台によれば、締付け部材収容室の内壁に、収容された第1締付け部材に当節して第1締付け部材のがたつきを防止する線状突起が締付け部材収容室の軸方向に設けられているので、自動車走行時に第1締付け部材が振動して締付け部材収容室の内面と干渉する干渉音の発生を防止できる。また、締付け部材の異常振動に伴う締付力の低減が防止されて、第1接続部と第2接続部の安定した接続状態を長期間、維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る端子台の斜視図である。
【図2】第1締付け部材の一例である四角ナットの斜視図である。
【図3】図1のIII−III矢視縦断面図である。
【図4】図1のIV−IV矢視縦断面図である。
【図5】締付け部材収容室の穴形状を示す端子台本体の一部平面図である。
【図6】本発明の端子台に固定された接続部の状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明に係るナットの変形例を示し、(A)はナットの斜視図、(B)は縦断面図である。
【図8】本発明に係るナットの更に他の変形例を示す斜視図である。
【図9】第1締付け部材の一例であるボルトの斜視図である。
【図10】従来の端子台を示す縦断面図である。
【図11】図10の端子台近傍を拡大して示す縦断面図である。
【図12】端子台から突出したナットの側面に端子金具が当接状態を示す縦断面図である。
【図13】端子台のナットの高さと端子金具の高さとが異なり、ナットと端子金具との間に隙間がある状態を示す縦断面図である。
【図14】ナットとの間に隙間のある端子金具をボルトで締め付けた状態を示す縦断面図である。
【図15】接続機器のバスバーとナットとの間に隙間がある状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 端子台
2 端子台本体
2a 締付け部材収容室
2b 係止部
2d,2g 締付け部材収容室の内壁
2e ランス
2f 係止突起
2h 線状突起
3 四角ナット(第1締付け部材)
3b 突起部
3c 上面(接触面)
6 第1接続部
7 第2接続部
36 モータケーブル(給電側導電路)
40 ボルト(第2締付け部材)
Claims (3)
- 給電側導電路の一端に配設された第1接続部と、受電側導電路の一端に配設された第2接続部とを、端子台本体に配置された第1締付け部材と該第1締付け部材に締結される第2締付け部材とで締め付けて電気的に導通させる端子台であって、
前記第1締付け部材は、締付け方向と交差する方向に突出する突起部が設けられており、
前記端子台本体は、前記第1締付け部材を収容して締付け方向に移動可能に保持すると共に、前記突起部と係合して前記第1締付け部材が前記端子台本体から脱落するのを防止する係止部が形成された締付け部材収容室を備え、
前記第1締付け部材と前記第2締付け部材とによって前記第1接続部及び第2接続部を締め付ける際、前記第1締付け部材を前記締付け部材収容室内で締付け方向に移動させることにより前記第1接続部又は第2接続部と接触する前記第1締付け部材の接触面を前記端子台本体から突出させるようにしたことを特徴とする端子台。 - 前記締付け部材収容室は、前記端子台本体を貫通する貫通穴であり、該貫通穴の内壁には前記貫通穴の半径方向に可撓性を有すると共に前記突起部の一端面と係合する係止突起が形成されたランスと、前記内壁の軸方向端部に形成され前記突起部の他端面と係合する係止部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の端子台。
- 前記締付け部材収容室の前記内壁には、収容された前記第1締付け部材に当節して前記締付け部材収容室内での前記第1締付け部材のがたつきを防止する線状突起が前記締付け部材収容室の軸方向に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端子台。
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