JP2004325929A - 光学走査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、複数のレーザダイオードを備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各レーザダイオードに形成された複数のリードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入孔に確実に挿入することができるとともに、上記挿入を行う際の挿入ミスを防止することができる光学走査装置を提供することを目的とする。
【解決手段】レーザ駆動用回路基板10に取り付けられた2個のリード用ガイド部材14の各々には、各レーザダイオード2に設けられた複数のリード2cが挿入される複数のリード挿入用案内孔14cが形成されている。このリード挿入用案内孔14cは、リード入口14eの径がリード出口14fの径よりも大きくなる様に形成されており、テーパ形状を有している。2個のレーザダイオード2を保持するレーザホルダー9をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付けを行うと、各リード2cはリード挿入用案内孔14cに挿入されるとともに、当該リード挿入用案内孔14cに案内されて、レーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bに容易かつ確実に挿入される。
【選択図】 図3
【解決手段】レーザ駆動用回路基板10に取り付けられた2個のリード用ガイド部材14の各々には、各レーザダイオード2に設けられた複数のリード2cが挿入される複数のリード挿入用案内孔14cが形成されている。このリード挿入用案内孔14cは、リード入口14eの径がリード出口14fの径よりも大きくなる様に形成されており、テーパ形状を有している。2個のレーザダイオード2を保持するレーザホルダー9をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付けを行うと、各リード2cはリード挿入用案内孔14cに挿入されるとともに、当該リード挿入用案内孔14cに案内されて、レーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bに容易かつ確実に挿入される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザビームプリンタやレーザファクシミリ等で使用する光学走査装置であって、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザーダイオード(LD)を光源として用いたレーザービームプリンタやレーザーファクシミリ等の光学走査装置が開発されており、感光体に対する記録速度の高速化を図るべく、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置も開発されている。この様な光学走査装置においては、光源であるレーザーダイオードから発生するレーザビームを、コリメータレンズを用いて平行光束にし、その後、ポリゴンミラー等の偏向手段により偏向し、感光体上に走査することにより静電潜像を形成している。
【0003】
又、この様な光学走査装置においては、レーザビームの出力を得るために、レーザダイオードを駆動用回路が実装されたレーザ駆動回路基板に取り付ける必要があるが、一般に、レーザダイオードを所定のレーザホルダに保持・固定させ、次いで、当該レーザホルダに形成された位置決め用ピンをレーザ駆動回路基板に形成された位置決め用孔に挿通し、レーザダイオードの位置決めを行うことにより、レーザダイオードに形成された複数のリードがレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入孔に挿入され、レーザダイオードがレーザ駆動回路基板に取り付けられる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−60958号公報(第2頁、第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レーザダイオードに形成されたリードは、一般に、細長い形状を有しており、又、1つのレーザダイオードには複数のリードが形成されているため、リード先端間のピッチにバラツキが生じる場合がある。又、レーザダイオードに対するハンドリングや梱包・輸送・組立等によりリードが変形し、リード先端間のピッチが大きく変化してしまう場合がある。しかしながら、上記従来の光学走査装置では、この様に、リード先端間のピッチにバラツキや変化が生じた場合、レーザダイオードに形成された複数のリードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入孔に挿入することができず、又、当該挿入ミスにより、リードが大きく変形してしまう場合があり、結果として、レーザダイオードをレーザ駆動回路基板に取り付けることが困難になっていた。特に、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置においては、複数のレーザダイオードを備えており、各レーザダイオードに形成されたリードは、互いに離れた状態にあるため、この様に距離的に離れて位置付けられた複数のレーザダイオードの各々に形成された複数のリードをリード挿入孔に挿入することは、極めて困難となっていた。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決し、複数のレーザダイオードを備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各レーザダイオードに形成された複数のリードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入孔に確実に挿入することができるとともに、上記挿入を行う際の挿入ミスを防止することができる光学走査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、各々複数のリードを有する複数のレーザダイオードと、複数のレーザダイオードを保持するレーザホルダと、複数のリードが挿入されるリード挿入用孔が形成されたレーザ駆動回路基板と、複数のレーザダイオードの各々に対応して複数のレーザダイオードとレーザ駆動回路基板の間に設けられた複数のリード用ガイド部材とを備える光学走査装置であって、複数のリード用ガイド部材に形成された係合手段により、複数のリード用ガイド部材間の相対的な位置決めが行われるとともに、複数のリード用ガイド部材の各々には、複数のリードが挿入され、複数のリードをリード挿入用孔へ案内する複数のリード挿入用案内孔が形成されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によると、リード挿入用案内孔に挿入された各リードを、レーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔へと案内することが可能になる。又、各リード挿入用案内孔に形成されたリード出口のピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材を位置決めすることが可能になるため、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置において、各リード出口から突出する複数のリードの先端間のピッチ精度を複数のレーザダイオード間においても確保することが可能になる。
【0009】
ここで、本発明においては、係合手段は、ガイド部材係合用ピンとガイド部材係合用穴により構成されており、ガイド部材係合用ピンとガイド部材係合用穴が当接係合することにより、複数のリード用ガイド部材間の相対的な位置決めが行われるものとすることができる。
【0010】
又、本発明においては、複数のリード挿入用案内孔はテーパ形状を有しており、複数のリード挿入用案内孔の各々が有するリード入口の径がリード出口の径よりも大きいことを特徴とする。
【0011】
この構成によると、複数のリードの先端間のピッチにバラツキが生じていたり、当該リードが変形している場合であっても、各リードをリード挿入用案内孔に容易に挿入することができるとともに、リード挿入用案内孔に挿入された各リードをリード挿入用孔へと確実に案内することができる。
【0012】
又、本発明においては、リード入口の径が複数のリードの各々が有する径よりも大きいことを特徴とする。
【0013】
この構成によると、リードが変形し、ピッチにバラツキが生じている状態であっても、各リードをリード挿入用案内孔に容易に挿入することができる。
【0014】
尚、本発明においては、テーパ形状を有する複数のリード挿入用案内孔に所定の曲率を設けることができる。
【0015】
又、本発明においては、リード出口の形成位置がリード挿入用孔の形成位置と整合するように、複数のリード用ガイド部材をレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることを特徴とする。
【0016】
この構成によると、リード挿入用案内孔に挿入され、リード挿入用孔へと案内された各リードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔に容易かつ確実に挿入することが可能となり、結果として、リードの挿入ミスを防止することができるとともに、当該挿入ミスによるリードの変形を防止することができる。
【0017】
尚、本発明においては、複数のリード用ガイド部材に形成されたガイド部材位置決め用ピンをレーザ駆動回路基板に形成されたガイド部材位置決め用孔に挿入することにより、複数のリード用ガイド部材をレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることができる。
【0018】
又、本発明においては、複数のリードの形成位置が複数のリード挿入用案内孔の形成位置と整合するように、レーザホルダをレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることを特徴とする。
【0019】
この構成によると、各リードが変形し、ピッチにバラツキが生じている状態であっても、各リードをリード挿入用案内孔に容易に挿入することができる。
【0020】
尚、本発明においては、レーザ駆動回路基板に形成されたレーザホルダ位置決め用孔にネジを挿通するとともに、レーザホルダに形成されたレーザホルダ位置決め用突起部にネジを挿入することにより、レーザホルダをレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることができる。
【0021】
又、本発明においては、リード用ガイド部材を絶縁材により形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る光学走査装置の全体構成を示す概略図であり、図2は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるビーム発生部の概略構成を示す斜視図であり、図3は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるビーム発生部の概略構成を示す断面図である。
【0023】
図1に示された光学走査装置は、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置であり、これは、図1に示した光源ユニット50に設けられた2個のビーム発生部1の光源であるレーザダイオード2から2本のレーザビームBを同時に発生させ、それぞれコリメータレンズ3によって略平行化した上で、シリンドリカルレンズ4により集光させ、その後、光偏向素子である回転多面鏡5の反射面6に入射させ、回転多面鏡5の回転による主走査によりそれぞれ主走査方向Xに走査され、回転多面鏡5とともに走査結像手段を構成する結像レンズ7を経て、回転ドラム8の副走査方向Yへの回転により回転ドラム8上の結像面である感光体に結像させ、感光体に静電潜像を形成するものである。
【0024】
各ビーム発生部1に設けられた光源であるレーザダイオード2から発生したレーザビームBは、光学ユニット50に設けられたコリメータレンズ3により略平行光束とされた後、光学ユニット50に設けられたアパーチャ18により断面形状が整形される。このコリメータレンズ3は、鏡筒22に内蔵、保持されており、又、アパーチャ18には、コリメータレンズ3の端面に対向し、コリメータレンズ3により略平行光束とされたレーザビームBを整形するためのスリット21が形成されている。このアパーチャ18には、例えば、金属板をプレス加工したものや、樹脂射出成形(例えば、ABS樹脂の射出成形)により加工したものが用いられ、スリット21の高精度な内径寸法が実現されたものが用いられる。
【0025】
アパーチャ18により整形された各レーザビームBは、シリンドリカルレンズ4により、回転多面鏡5の反射面6に線状に集光された後、回転多面鏡5の反射面6に入射する。
【0026】
この回転多面鏡5は、多面体(一般には5〜10角程度)のミラーであり、中心軸に取り付けられた回転モータ(図示せず)により一定の角速度で高速回転を行う。シリンドリカルレンズ4により集光された各レーザビームBは、回転多面鏡5により角度を変えて放射状に反射され、回転ドラム8のX軸方向(主走査方向)に当該レーザ光を走査することが可能となる。
【0027】
結像レンズ7は、球面レンズ部とトーリックレンズ部からなり、シリンドリカルレンズ4と同様に感光体上の点像の歪を防ぐ機能を有するとともに、前記点像が感光体上で主走査方向に等速度で走査されるように補正する機能を有する。この様な補正を必要とするのは、回転多面鏡5から回転ドラム8までの距離は、回転ドラム8の端部と中央部では異なるため、一定速度で回転する回転多面鏡5に一定間隔でON/OFFを繰り返すレーザ光を照射しても、回転ドラム8上での走査速度は一定にならないため、回転多面鏡5により広がったレーザ光の反射角度を絞り込んで偏向し、回転ドラム8上に等間隔にレーザ光を投光する必要があるからである。
【0028】
又、図1に示す様に、各レーザダイオード2は、レーザホルダ9に保持されており、レーザ駆動回路基板10、及び各レーザダイオード2に形成されたリードが挿入され、レーザ駆動回路基板10に取り付けられるリード用ガイド部材14とともに光学箱11の開口部12を介して側壁13に組み付けられる。
【0029】
ここで、本実施形態に係る光学走査装置における各ビーム発生部1は、図2に示す様に、レーザダイオード2、レーザホルダ9、レーザ駆動回路基板10、及びリード用ガイド部材14により構成されている。尚、図2においては、各レーザダイオード2に共通のレーザホルダ9を設ける構成としているが、各レーザダイオード2毎に別個のレーザホルダを設ける構成としても良い。この場合、各レーザホルダを保持・固定するレーザホルダ固定用部材(不図示)を設ける構成とすることができる。このレーザダイオード2は、発光部2a、及び基板部2bを有しており、レーザホルダ9に階段状に形成された保持用孔9aに発光部2aを圧入するとともに、基板部2bを保持用孔9aに形成された段部に押し当て、レーザダイオード2をレーザホルダ9に嵌入することにより、各レーザダイオード2がレーザホルダ9により固定・保持され、レーザダイオード2が位置決めされる構成となっている(図3参照)。又、複数のレーザダイオード2(図2,図3においては、2個のレーザダイオード2)は、各々複数のリード2c(図2、図3においては、3個のリード2c)を有しており、上記2個のレーザダイオード2に共通して設けられたレーザ駆動回路基板10に形成された複数のリード挿入用孔10b(図2、図3においては、合計6個のリード挿入用孔10b)に複数のリード2cを各々挿入し、半田付けを行うことにより、各レーザダイオード2がレーザ駆動回路基板10に接続される構成となっている。尚、上記レーザホルダ9は、レーザダイオード2の放熱効果を高めるために、例えば、アルミダイカスト等の熱伝導率の高い金属により形成されている。又、各リード挿入用孔10bは、例えば、NC制御された専用の加工機を用いて加工されており、各リード挿入用孔10bにおいては、高いピッチ精度が保証されている。
【0030】
又、図2に示す様に、レーザダイオード2とレーザ駆動回路基板10の間には、複数のリード用ガイド部材14が設けられている。このリード用ガイド部材14は、複数のレーザダイオード2の各々に対応して設けられており、2個のレーザダイオード2を備える本実施形態のマルチビーム型の光学走査装置においては、図2、図3に示す様に、同一のリード用ガイド部材14が2個設けられている。各リード用ガイド部材14には、前述の複数のリード2cが挿入される複数のリード挿入用案内孔14c(図2、図3においては、各リード用ガイド部材14に、3個のリード挿入用案内孔14c)が形成されている。
【0031】
又、図4、図5に示す様に、複数のリード挿入用案内孔14cの各々が有するリード入口14eの径(即ち、リード入口面14a側の径)はリード出口14fの径(即ち、リード出口面14b側の径)よりも大きくなる様に形成されており、図3、図6に示す様に、各リード挿入用案内孔14cはテーパ形状を有している。
【0032】
尚、上述のごとく、各リード用ガイド部材14には、各レーザダイオード2に設けられた複数のリード2cと同数(本実施形態においては3個)のリード挿入用案内孔14cが形成されているが、上記リード出口14fの径は、リード挿入用孔10bが有する径と略同一となる様に形成されており、かつ、各リード2cが有する径よりも僅かに大きくなる様に形成されている(図3、図5参照)。又、図4に示す様に、リード挿入用案内孔14cの各々が有するリード入口14eの径は、複数のリード2cの各々が有する径よりも大きくなる様に形成されている。
【0033】
このリード用ガイド部材14は、例えば、ポリカーボネート樹脂等の耐熱性の高い絶縁材により形成されている。これは、レーザダイオード2の放熱により、リード用ガイド部材14自体や当該リード用ガイド部材14に形成されたリード挿入用案内孔14cが変形するのを防止するためである。
【0034】
又、図3に示す様に、2個のリード用ガイド部材14の各々のリード出口面14b側には、ガイド部材位置決め用ピン14dが形成されており、上方突出部14gの後面14i側にはガイド部材係合用ピン14mが、下方突出部14hの前面14j側にはガイド部材係合用穴14kが形成されている。一方、レーザ駆動回路基板10には、ガイド部材位置決め用孔10aが形成されている。
【0035】
ここで、本実施形態においては、複数のリード用ガイド部材14の各々に形成された複数のリード挿入用案内孔14cの各々が有するリード出口14fの形成位置が、レーザ駆動回路基板10に形成された各リード挿入用孔10bの形成位置と整合する様に、上記ガイド部材位置決め用ピン14dとガイド部材位置決め用孔10aが位置決めされて形成されている。
【0036】
従って、各ガイド部材位置決め用ピン14dを各ガイド部材位置決め用孔10aに挿入することにより、リード出口14fの形成位置がリード挿入用孔10bの形成位置と整合する様に、各リード用ガイド部材14は、レーザ駆動回路基板10に対して位置決めされ、取り付けられる構成となっている。尚、ガイド部材位置決め用ピン14dをレーザ駆動回路基板10側に設けるとともに、ガイド部材位置決め用孔10aをリード用ガイド部材14側に設ける構成としても良い。
【0037】
又、本実施形態においては、各リード用ガイド部材14をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付ける際に、図3に示す2個のリード用ガイド部材14のうち、下方に位置するリード用ガイド部材14の上方突出部14gの後面14i側に形成されたガイド部材係合用ピン14mを、上方に位置するリード用ガイド部材14の下方突出部14hの前面14j側に形成されたガイド部材係合用穴14kに挿入し、ガイド部材係合用ピン14mとガイド部材係合用穴14kとが当接係合することにより、2個のリード用ガイド部材14間の相対的な位置決めが行われる構成となっている。本実施形態においては、この様な構成にすることにより、各リード挿入用案内孔14cのリード出口14fのピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材14を位置決めすることが可能になる。
【0038】
即ち、各リード挿入用案内孔14cのリード出口14fのピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材14を位置決めすることが可能となる様に、係合部である上記ガイド部材係合用ピン14mと対応係合部であるガイド部材係合用穴14kが位置決めされて形成されており、当該ガイド部材係合用ピン14mとガイド部材係合用穴14kにより構成される係合手段により、2個のリード用ガイド部材14は相対的に位置決めされる構成となっている。
【0039】
又、レーザホルダ9には、2個のレーザホルダ位置決め用突起部9bが形成されており、レーザ駆動回路基板10には、2個のレーザホルダ位置決め用孔10cが形成されている。ここで、本実施形態においては、図3に示す様に、レーザダイオード2を保持するレーザホルダ9をリード用ガイド部材14が取り付けられたレーザ駆動回路基板10に取り付ける際に、各レーザダイオード2に設けられたリード2cの各々の形成位置が、各リード用ガイド部材14に形成されたリード挿入用案内孔14cの各々の形成位置(即ち、リード入口14eの位置)と整合する様に、上記レーザホルダ位置決め用突起部9dとレーザホルダ位置決め用孔10cが位置決めされて形成されている。
【0040】
即ち、図3に示す様に、ネジ30をレーザ駆動回路基板10に形成されたレーザホルダ位置決め用孔10cに挿通するとともに、レーザホルダ位置決め用突起部9bに形成された穴9cに挿入することにより、各リード2cの形成位置が、各リード挿入用案内孔14cの形成位置と整合する様に、レーザダイオード2を保持するレーザホルダ9がレーザ駆動回路基板10に対して位置決めされ、取り付けられる構成となっている。
【0041】
尚、本実施形態においては、レーザホルダ9とレーザ駆動回路基板10のいずれか一方にレーザホルダ位置決め用突起部9bを形成するとともに、他方にレーザホルダ位置決め用孔10cを形成しておけば良いため、レーザホルダ9に上記レーザホルダ位置決め用孔10cを形成し、レーザ駆動回路基板10に上記レーザホルダ位置決め用突起部9bを形成する構成としても良い。
【0042】
以上に説明した本実施形態にかかるマルチビーム型の光学走査装置においては、上述のごとく、リード用ガイド部材14がレーザ駆動回路基板10に取り付けられており、図3に示す様に、2個のレーザダイオード2とレーザ駆動回路基板10との間に、2個のリード用ガイド部材14が設けられた構成となっている。即ち、2個のレーザダイオード2を保持するレーザホルダー9をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付けを行う際に、レーザダイオード2とレーザ駆動回路基板10との間に、リード用ガイド部材14が介在しているため、レーザダイオード2の各々に設けられた各リード2cは、まず、リード用ガイド部材14に形成されたリード挿入用案内孔14cに挿入され、次いで、レーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bに挿入されることになる。
【0043】
ここで、上述のごとく、レーザダイオード2を保持するレーザホルダ9をリード用ガイド部材14が取り付けられたレーザ駆動回路基板10に取り付ける際に、各レーザダイオード2に設けられたリード2cの形成位置が、各リード用ガイド部材14に形成されたリード挿入用案内孔14cの位置(リード入口14eの位置)と整合する様に、レーザホルダー9は、レーザ駆動回路基板10に対して位置決めされ、取り付けられており、又、リード入口14eの径は、各リード2cが有する径よりも大きいため、各リード2cの先端間のピッチにバラツキが生じていたり、各リード2cが変形している場合であっても、各リード2cをリード挿入用案内孔14cに容易に挿入することができる。
【0044】
又、このリード挿入用案内孔14cは、リード入口14eの径がリード出口14fの径よりも大きくなる様に形成され、テーパ形状を有しているため、複数のレーザダイオード2を備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各リード2cが変形し、ピッチにバラツキが生じている状態でリード挿入用案内孔14cに挿入された場合であっても、上記テーパ形状を有するリード挿入用案内孔14cにより、各リード2cをレーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bへと案内することができる。
【0045】
又、上述のごとく、各リード挿入用案内孔14cのリード出口14fのピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材14は位置決めされているため、上記リード出口14fから突出するリード2cの先端のピッチ精度を複数のレーザダイオード2間においても確保することが可能になる。更に、各リード挿入用案内孔14cのリード出口14fの形成位置が、レーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bの位置と整合する様に、リード用ガイド部材14は、レーザ駆動回路基板10に対して位置決めされ、取り付けられているため、複数のレーザダイオード2を備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各リード2cをレーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bに容易かつ確実に挿入することが可能になる。
【0046】
そして、リード挿入用孔10bより突出したリード2cの端部を半田付けすることにより、各レーザダイオード2はレーザ駆動回路基板10に対して半田付けされ、固定される。
【0047】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて各部の構造、形状等を適宜変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0048】
例えば、上記実施形態においては、レーザホルダ9は、アルミダイカスト等の熱伝導率の高い金属により形成されているとしたか、レーザダイオード2の周囲の冷却効率が高く、レーザホルダ9に放熱効果が要求されない場合は、例えば、ポリカーボネイト等の樹脂により形成する構成としても良い。
【0049】
又、上記実施形態においては、複数のレーザダイオード2の各々に対応させて、レーザダイオード2とレーザ駆動回路基板10の間に、同一のリード用ガイド部材14を複数個設ける構成としたが、異なる形状を有するリード用ガイド部材14を複数個設ける構成としても良い。つまり、複数のレーザダイオード2の各々に対応させて、レーザダイオードとレーザ駆動回路基板との間に設けることができるものであれば、各リード用ガイド部材14はどのような形状を有するものであっても良い。
【0050】
又、上記実施形態においては、各リード挿入用案内孔14cをテーパ形状としたが、図7に示す様に、当該テーパ形状を有するリード挿入用案内孔14cに所定の曲率を設け、リード挿入用案内孔14cをラッパ形状(又は、ベル形状)とする構成としても良い。この場合も、リード挿入用案内孔14cのリード入口14eの径は、各リード2cが有する径よりも大きくなる様に形成する。
【0051】
又、上記実施形態においては、ネジ30をレーザホルダ位置決め用孔10cに挿入するとともに、位置決め用突起部9bに形成された穴9cに挿入することにより、複数のレーザダイオード2を保持するレーザホルダ9をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付ける構成としたが、上述したリード2cの形成位置とリード挿入用案内孔14cの位置との整合性を確保できる構成であれば、例えば、上記レーザホルダ位置決め用突起部9bの代わりにレーザホルダ位置決め用ピンを設け、当該レーザホルダ位置決め用ピンを上記レーザホルダ位置決め用孔10cに挿入する構成や、ビスや接着剤を用いて、上記レーザホルダ9をレーザ駆動回路基板10に取り付けて、固定する構成としても良い。
【0052】
又、上記実施形態においては、最初に、複数のリード用ガイド部材14をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付け、その後、複数のレーザダイオード2を保持するレーザホルダ9をレーザ駆動回路基板10に取り付け、位置決めする構成としたが、最初に、各リード用ガイド部材14をレーザホルダ9に対して位置決めし、取り付けるとともに、上記係合手段により2個のリード用ガイド部材14を互いに係合させ、各リード用ガイド部材14間の相対的な位置決めを行い、次いで、リード出口14fの位置とリード挿入用孔10bの位置が整合する様に、各リード用ガイド部材14をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付ける構成としても良い。
【0053】
更に、上記実施形態においては、2個のレーザダイオード2と、当該レーザダイオード2に対応して2個のリード用ガイド部材14を設ける構成としたが、これらのレーザダイオード2、及びリード用ガイド部材14を2個以上の複数個、例えば、3個のレーザダイオード2と、当該レーザダイオード2に対応して3個のリード用ガイド部材14を設ける構成としても良い。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明した様に、本発明に係る光学走査装置においては、複数のレーザダイオードとレーザ駆動回路基板の間に、リード挿入用案内孔が形成されたリード用ガイド部材を上記レーザダイオードに対応して複数設け、当該リード挿入用案内孔をリード入口の径がリード出口の径よりも大きくなる様に形成するとともにテーパ形状とし、かつ、各レーザダイオードに設けられたリードの形成位置が、各リード用ガイド部材に形成されたリード挿入用案内孔の位置と整合する様に、レーザダイオードを保持するレーザホルダをレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付ける構成としているため、複数のレーザダイオードを備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各リードの先端間のピッチにバラツキが生じていたり、各リードが変形している場合であっても、各リードをリード挿入用案内孔に容易に挿入することができるとともに、リード挿入用案内孔に挿入された各リードを、レーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔へと案内することができる。
【0055】
又、各リード挿入用案内孔のリード出口のピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材は位置決めされており、かつ、各リード挿入用案内孔のリード出口の位置が、レーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔の位置と整合する様に、リード用ガイド部材をレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付ける構成としているため、複数のレーザダイオードを備えるマルチビーム型の光学走査装置において、リード出口から突出するリードの先端のピッチ精度を複数のレーザダイオード間においても確保することが可能になるとともに、各リード出口から突出したリードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔に容易かつ確実に挿入することが可能となり、結果として、リードの挿入ミスを防止することができるとともに、当該挿入ミスによるリードの変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるビーム発生部の概略構成を示す斜視図である。
【図3】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるビーム発生部の概略構成を示す断面図である。
【図4】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるリード用ガイド部材のリード入口側を示す正面図である。
【図5】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるリード用ガイド部材のリード出口側を示す背面図である。
【図6】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるリード用ガイド部材の概略構成を示す斜視図である。
【図7】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるリード用ガイド部材の変形例の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ビーム発生部
2 レーザダイオード
2c リード
3 コリメータレンズ
4 シリンドリカルレンズ
5 回転多面鏡
7 結像レンズ
8 回転ドラム
9 レーザホルダ
10 レーザ駆動回路基板
11 光学箱
14 リード用ガイド部材
14c リード挿入用案内孔
18 アパーチャ
50 光源ユニット
B レーザビーム
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザビームプリンタやレーザファクシミリ等で使用する光学走査装置であって、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザーダイオード(LD)を光源として用いたレーザービームプリンタやレーザーファクシミリ等の光学走査装置が開発されており、感光体に対する記録速度の高速化を図るべく、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置も開発されている。この様な光学走査装置においては、光源であるレーザーダイオードから発生するレーザビームを、コリメータレンズを用いて平行光束にし、その後、ポリゴンミラー等の偏向手段により偏向し、感光体上に走査することにより静電潜像を形成している。
【0003】
又、この様な光学走査装置においては、レーザビームの出力を得るために、レーザダイオードを駆動用回路が実装されたレーザ駆動回路基板に取り付ける必要があるが、一般に、レーザダイオードを所定のレーザホルダに保持・固定させ、次いで、当該レーザホルダに形成された位置決め用ピンをレーザ駆動回路基板に形成された位置決め用孔に挿通し、レーザダイオードの位置決めを行うことにより、レーザダイオードに形成された複数のリードがレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入孔に挿入され、レーザダイオードがレーザ駆動回路基板に取り付けられる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−60958号公報(第2頁、第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レーザダイオードに形成されたリードは、一般に、細長い形状を有しており、又、1つのレーザダイオードには複数のリードが形成されているため、リード先端間のピッチにバラツキが生じる場合がある。又、レーザダイオードに対するハンドリングや梱包・輸送・組立等によりリードが変形し、リード先端間のピッチが大きく変化してしまう場合がある。しかしながら、上記従来の光学走査装置では、この様に、リード先端間のピッチにバラツキや変化が生じた場合、レーザダイオードに形成された複数のリードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入孔に挿入することができず、又、当該挿入ミスにより、リードが大きく変形してしまう場合があり、結果として、レーザダイオードをレーザ駆動回路基板に取り付けることが困難になっていた。特に、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置においては、複数のレーザダイオードを備えており、各レーザダイオードに形成されたリードは、互いに離れた状態にあるため、この様に距離的に離れて位置付けられた複数のレーザダイオードの各々に形成された複数のリードをリード挿入孔に挿入することは、極めて困難となっていた。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決し、複数のレーザダイオードを備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各レーザダイオードに形成された複数のリードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入孔に確実に挿入することができるとともに、上記挿入を行う際の挿入ミスを防止することができる光学走査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、各々複数のリードを有する複数のレーザダイオードと、複数のレーザダイオードを保持するレーザホルダと、複数のリードが挿入されるリード挿入用孔が形成されたレーザ駆動回路基板と、複数のレーザダイオードの各々に対応して複数のレーザダイオードとレーザ駆動回路基板の間に設けられた複数のリード用ガイド部材とを備える光学走査装置であって、複数のリード用ガイド部材に形成された係合手段により、複数のリード用ガイド部材間の相対的な位置決めが行われるとともに、複数のリード用ガイド部材の各々には、複数のリードが挿入され、複数のリードをリード挿入用孔へ案内する複数のリード挿入用案内孔が形成されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によると、リード挿入用案内孔に挿入された各リードを、レーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔へと案内することが可能になる。又、各リード挿入用案内孔に形成されたリード出口のピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材を位置決めすることが可能になるため、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置において、各リード出口から突出する複数のリードの先端間のピッチ精度を複数のレーザダイオード間においても確保することが可能になる。
【0009】
ここで、本発明においては、係合手段は、ガイド部材係合用ピンとガイド部材係合用穴により構成されており、ガイド部材係合用ピンとガイド部材係合用穴が当接係合することにより、複数のリード用ガイド部材間の相対的な位置決めが行われるものとすることができる。
【0010】
又、本発明においては、複数のリード挿入用案内孔はテーパ形状を有しており、複数のリード挿入用案内孔の各々が有するリード入口の径がリード出口の径よりも大きいことを特徴とする。
【0011】
この構成によると、複数のリードの先端間のピッチにバラツキが生じていたり、当該リードが変形している場合であっても、各リードをリード挿入用案内孔に容易に挿入することができるとともに、リード挿入用案内孔に挿入された各リードをリード挿入用孔へと確実に案内することができる。
【0012】
又、本発明においては、リード入口の径が複数のリードの各々が有する径よりも大きいことを特徴とする。
【0013】
この構成によると、リードが変形し、ピッチにバラツキが生じている状態であっても、各リードをリード挿入用案内孔に容易に挿入することができる。
【0014】
尚、本発明においては、テーパ形状を有する複数のリード挿入用案内孔に所定の曲率を設けることができる。
【0015】
又、本発明においては、リード出口の形成位置がリード挿入用孔の形成位置と整合するように、複数のリード用ガイド部材をレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることを特徴とする。
【0016】
この構成によると、リード挿入用案内孔に挿入され、リード挿入用孔へと案内された各リードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔に容易かつ確実に挿入することが可能となり、結果として、リードの挿入ミスを防止することができるとともに、当該挿入ミスによるリードの変形を防止することができる。
【0017】
尚、本発明においては、複数のリード用ガイド部材に形成されたガイド部材位置決め用ピンをレーザ駆動回路基板に形成されたガイド部材位置決め用孔に挿入することにより、複数のリード用ガイド部材をレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることができる。
【0018】
又、本発明においては、複数のリードの形成位置が複数のリード挿入用案内孔の形成位置と整合するように、レーザホルダをレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることを特徴とする。
【0019】
この構成によると、各リードが変形し、ピッチにバラツキが生じている状態であっても、各リードをリード挿入用案内孔に容易に挿入することができる。
【0020】
尚、本発明においては、レーザ駆動回路基板に形成されたレーザホルダ位置決め用孔にネジを挿通するとともに、レーザホルダに形成されたレーザホルダ位置決め用突起部にネジを挿入することにより、レーザホルダをレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることができる。
【0021】
又、本発明においては、リード用ガイド部材を絶縁材により形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る光学走査装置の全体構成を示す概略図であり、図2は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるビーム発生部の概略構成を示す斜視図であり、図3は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるビーム発生部の概略構成を示す断面図である。
【0023】
図1に示された光学走査装置は、複数のレーザビームを用いて複数のラインを同時に書き込むマルチビーム型の光学走査装置であり、これは、図1に示した光源ユニット50に設けられた2個のビーム発生部1の光源であるレーザダイオード2から2本のレーザビームBを同時に発生させ、それぞれコリメータレンズ3によって略平行化した上で、シリンドリカルレンズ4により集光させ、その後、光偏向素子である回転多面鏡5の反射面6に入射させ、回転多面鏡5の回転による主走査によりそれぞれ主走査方向Xに走査され、回転多面鏡5とともに走査結像手段を構成する結像レンズ7を経て、回転ドラム8の副走査方向Yへの回転により回転ドラム8上の結像面である感光体に結像させ、感光体に静電潜像を形成するものである。
【0024】
各ビーム発生部1に設けられた光源であるレーザダイオード2から発生したレーザビームBは、光学ユニット50に設けられたコリメータレンズ3により略平行光束とされた後、光学ユニット50に設けられたアパーチャ18により断面形状が整形される。このコリメータレンズ3は、鏡筒22に内蔵、保持されており、又、アパーチャ18には、コリメータレンズ3の端面に対向し、コリメータレンズ3により略平行光束とされたレーザビームBを整形するためのスリット21が形成されている。このアパーチャ18には、例えば、金属板をプレス加工したものや、樹脂射出成形(例えば、ABS樹脂の射出成形)により加工したものが用いられ、スリット21の高精度な内径寸法が実現されたものが用いられる。
【0025】
アパーチャ18により整形された各レーザビームBは、シリンドリカルレンズ4により、回転多面鏡5の反射面6に線状に集光された後、回転多面鏡5の反射面6に入射する。
【0026】
この回転多面鏡5は、多面体(一般には5〜10角程度)のミラーであり、中心軸に取り付けられた回転モータ(図示せず)により一定の角速度で高速回転を行う。シリンドリカルレンズ4により集光された各レーザビームBは、回転多面鏡5により角度を変えて放射状に反射され、回転ドラム8のX軸方向(主走査方向)に当該レーザ光を走査することが可能となる。
【0027】
結像レンズ7は、球面レンズ部とトーリックレンズ部からなり、シリンドリカルレンズ4と同様に感光体上の点像の歪を防ぐ機能を有するとともに、前記点像が感光体上で主走査方向に等速度で走査されるように補正する機能を有する。この様な補正を必要とするのは、回転多面鏡5から回転ドラム8までの距離は、回転ドラム8の端部と中央部では異なるため、一定速度で回転する回転多面鏡5に一定間隔でON/OFFを繰り返すレーザ光を照射しても、回転ドラム8上での走査速度は一定にならないため、回転多面鏡5により広がったレーザ光の反射角度を絞り込んで偏向し、回転ドラム8上に等間隔にレーザ光を投光する必要があるからである。
【0028】
又、図1に示す様に、各レーザダイオード2は、レーザホルダ9に保持されており、レーザ駆動回路基板10、及び各レーザダイオード2に形成されたリードが挿入され、レーザ駆動回路基板10に取り付けられるリード用ガイド部材14とともに光学箱11の開口部12を介して側壁13に組み付けられる。
【0029】
ここで、本実施形態に係る光学走査装置における各ビーム発生部1は、図2に示す様に、レーザダイオード2、レーザホルダ9、レーザ駆動回路基板10、及びリード用ガイド部材14により構成されている。尚、図2においては、各レーザダイオード2に共通のレーザホルダ9を設ける構成としているが、各レーザダイオード2毎に別個のレーザホルダを設ける構成としても良い。この場合、各レーザホルダを保持・固定するレーザホルダ固定用部材(不図示)を設ける構成とすることができる。このレーザダイオード2は、発光部2a、及び基板部2bを有しており、レーザホルダ9に階段状に形成された保持用孔9aに発光部2aを圧入するとともに、基板部2bを保持用孔9aに形成された段部に押し当て、レーザダイオード2をレーザホルダ9に嵌入することにより、各レーザダイオード2がレーザホルダ9により固定・保持され、レーザダイオード2が位置決めされる構成となっている(図3参照)。又、複数のレーザダイオード2(図2,図3においては、2個のレーザダイオード2)は、各々複数のリード2c(図2、図3においては、3個のリード2c)を有しており、上記2個のレーザダイオード2に共通して設けられたレーザ駆動回路基板10に形成された複数のリード挿入用孔10b(図2、図3においては、合計6個のリード挿入用孔10b)に複数のリード2cを各々挿入し、半田付けを行うことにより、各レーザダイオード2がレーザ駆動回路基板10に接続される構成となっている。尚、上記レーザホルダ9は、レーザダイオード2の放熱効果を高めるために、例えば、アルミダイカスト等の熱伝導率の高い金属により形成されている。又、各リード挿入用孔10bは、例えば、NC制御された専用の加工機を用いて加工されており、各リード挿入用孔10bにおいては、高いピッチ精度が保証されている。
【0030】
又、図2に示す様に、レーザダイオード2とレーザ駆動回路基板10の間には、複数のリード用ガイド部材14が設けられている。このリード用ガイド部材14は、複数のレーザダイオード2の各々に対応して設けられており、2個のレーザダイオード2を備える本実施形態のマルチビーム型の光学走査装置においては、図2、図3に示す様に、同一のリード用ガイド部材14が2個設けられている。各リード用ガイド部材14には、前述の複数のリード2cが挿入される複数のリード挿入用案内孔14c(図2、図3においては、各リード用ガイド部材14に、3個のリード挿入用案内孔14c)が形成されている。
【0031】
又、図4、図5に示す様に、複数のリード挿入用案内孔14cの各々が有するリード入口14eの径(即ち、リード入口面14a側の径)はリード出口14fの径(即ち、リード出口面14b側の径)よりも大きくなる様に形成されており、図3、図6に示す様に、各リード挿入用案内孔14cはテーパ形状を有している。
【0032】
尚、上述のごとく、各リード用ガイド部材14には、各レーザダイオード2に設けられた複数のリード2cと同数(本実施形態においては3個)のリード挿入用案内孔14cが形成されているが、上記リード出口14fの径は、リード挿入用孔10bが有する径と略同一となる様に形成されており、かつ、各リード2cが有する径よりも僅かに大きくなる様に形成されている(図3、図5参照)。又、図4に示す様に、リード挿入用案内孔14cの各々が有するリード入口14eの径は、複数のリード2cの各々が有する径よりも大きくなる様に形成されている。
【0033】
このリード用ガイド部材14は、例えば、ポリカーボネート樹脂等の耐熱性の高い絶縁材により形成されている。これは、レーザダイオード2の放熱により、リード用ガイド部材14自体や当該リード用ガイド部材14に形成されたリード挿入用案内孔14cが変形するのを防止するためである。
【0034】
又、図3に示す様に、2個のリード用ガイド部材14の各々のリード出口面14b側には、ガイド部材位置決め用ピン14dが形成されており、上方突出部14gの後面14i側にはガイド部材係合用ピン14mが、下方突出部14hの前面14j側にはガイド部材係合用穴14kが形成されている。一方、レーザ駆動回路基板10には、ガイド部材位置決め用孔10aが形成されている。
【0035】
ここで、本実施形態においては、複数のリード用ガイド部材14の各々に形成された複数のリード挿入用案内孔14cの各々が有するリード出口14fの形成位置が、レーザ駆動回路基板10に形成された各リード挿入用孔10bの形成位置と整合する様に、上記ガイド部材位置決め用ピン14dとガイド部材位置決め用孔10aが位置決めされて形成されている。
【0036】
従って、各ガイド部材位置決め用ピン14dを各ガイド部材位置決め用孔10aに挿入することにより、リード出口14fの形成位置がリード挿入用孔10bの形成位置と整合する様に、各リード用ガイド部材14は、レーザ駆動回路基板10に対して位置決めされ、取り付けられる構成となっている。尚、ガイド部材位置決め用ピン14dをレーザ駆動回路基板10側に設けるとともに、ガイド部材位置決め用孔10aをリード用ガイド部材14側に設ける構成としても良い。
【0037】
又、本実施形態においては、各リード用ガイド部材14をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付ける際に、図3に示す2個のリード用ガイド部材14のうち、下方に位置するリード用ガイド部材14の上方突出部14gの後面14i側に形成されたガイド部材係合用ピン14mを、上方に位置するリード用ガイド部材14の下方突出部14hの前面14j側に形成されたガイド部材係合用穴14kに挿入し、ガイド部材係合用ピン14mとガイド部材係合用穴14kとが当接係合することにより、2個のリード用ガイド部材14間の相対的な位置決めが行われる構成となっている。本実施形態においては、この様な構成にすることにより、各リード挿入用案内孔14cのリード出口14fのピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材14を位置決めすることが可能になる。
【0038】
即ち、各リード挿入用案内孔14cのリード出口14fのピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材14を位置決めすることが可能となる様に、係合部である上記ガイド部材係合用ピン14mと対応係合部であるガイド部材係合用穴14kが位置決めされて形成されており、当該ガイド部材係合用ピン14mとガイド部材係合用穴14kにより構成される係合手段により、2個のリード用ガイド部材14は相対的に位置決めされる構成となっている。
【0039】
又、レーザホルダ9には、2個のレーザホルダ位置決め用突起部9bが形成されており、レーザ駆動回路基板10には、2個のレーザホルダ位置決め用孔10cが形成されている。ここで、本実施形態においては、図3に示す様に、レーザダイオード2を保持するレーザホルダ9をリード用ガイド部材14が取り付けられたレーザ駆動回路基板10に取り付ける際に、各レーザダイオード2に設けられたリード2cの各々の形成位置が、各リード用ガイド部材14に形成されたリード挿入用案内孔14cの各々の形成位置(即ち、リード入口14eの位置)と整合する様に、上記レーザホルダ位置決め用突起部9dとレーザホルダ位置決め用孔10cが位置決めされて形成されている。
【0040】
即ち、図3に示す様に、ネジ30をレーザ駆動回路基板10に形成されたレーザホルダ位置決め用孔10cに挿通するとともに、レーザホルダ位置決め用突起部9bに形成された穴9cに挿入することにより、各リード2cの形成位置が、各リード挿入用案内孔14cの形成位置と整合する様に、レーザダイオード2を保持するレーザホルダ9がレーザ駆動回路基板10に対して位置決めされ、取り付けられる構成となっている。
【0041】
尚、本実施形態においては、レーザホルダ9とレーザ駆動回路基板10のいずれか一方にレーザホルダ位置決め用突起部9bを形成するとともに、他方にレーザホルダ位置決め用孔10cを形成しておけば良いため、レーザホルダ9に上記レーザホルダ位置決め用孔10cを形成し、レーザ駆動回路基板10に上記レーザホルダ位置決め用突起部9bを形成する構成としても良い。
【0042】
以上に説明した本実施形態にかかるマルチビーム型の光学走査装置においては、上述のごとく、リード用ガイド部材14がレーザ駆動回路基板10に取り付けられており、図3に示す様に、2個のレーザダイオード2とレーザ駆動回路基板10との間に、2個のリード用ガイド部材14が設けられた構成となっている。即ち、2個のレーザダイオード2を保持するレーザホルダー9をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付けを行う際に、レーザダイオード2とレーザ駆動回路基板10との間に、リード用ガイド部材14が介在しているため、レーザダイオード2の各々に設けられた各リード2cは、まず、リード用ガイド部材14に形成されたリード挿入用案内孔14cに挿入され、次いで、レーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bに挿入されることになる。
【0043】
ここで、上述のごとく、レーザダイオード2を保持するレーザホルダ9をリード用ガイド部材14が取り付けられたレーザ駆動回路基板10に取り付ける際に、各レーザダイオード2に設けられたリード2cの形成位置が、各リード用ガイド部材14に形成されたリード挿入用案内孔14cの位置(リード入口14eの位置)と整合する様に、レーザホルダー9は、レーザ駆動回路基板10に対して位置決めされ、取り付けられており、又、リード入口14eの径は、各リード2cが有する径よりも大きいため、各リード2cの先端間のピッチにバラツキが生じていたり、各リード2cが変形している場合であっても、各リード2cをリード挿入用案内孔14cに容易に挿入することができる。
【0044】
又、このリード挿入用案内孔14cは、リード入口14eの径がリード出口14fの径よりも大きくなる様に形成され、テーパ形状を有しているため、複数のレーザダイオード2を備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各リード2cが変形し、ピッチにバラツキが生じている状態でリード挿入用案内孔14cに挿入された場合であっても、上記テーパ形状を有するリード挿入用案内孔14cにより、各リード2cをレーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bへと案内することができる。
【0045】
又、上述のごとく、各リード挿入用案内孔14cのリード出口14fのピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材14は位置決めされているため、上記リード出口14fから突出するリード2cの先端のピッチ精度を複数のレーザダイオード2間においても確保することが可能になる。更に、各リード挿入用案内孔14cのリード出口14fの形成位置が、レーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bの位置と整合する様に、リード用ガイド部材14は、レーザ駆動回路基板10に対して位置決めされ、取り付けられているため、複数のレーザダイオード2を備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各リード2cをレーザ駆動回路基板10に形成されたリード挿入用孔10bに容易かつ確実に挿入することが可能になる。
【0046】
そして、リード挿入用孔10bより突出したリード2cの端部を半田付けすることにより、各レーザダイオード2はレーザ駆動回路基板10に対して半田付けされ、固定される。
【0047】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて各部の構造、形状等を適宜変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0048】
例えば、上記実施形態においては、レーザホルダ9は、アルミダイカスト等の熱伝導率の高い金属により形成されているとしたか、レーザダイオード2の周囲の冷却効率が高く、レーザホルダ9に放熱効果が要求されない場合は、例えば、ポリカーボネイト等の樹脂により形成する構成としても良い。
【0049】
又、上記実施形態においては、複数のレーザダイオード2の各々に対応させて、レーザダイオード2とレーザ駆動回路基板10の間に、同一のリード用ガイド部材14を複数個設ける構成としたが、異なる形状を有するリード用ガイド部材14を複数個設ける構成としても良い。つまり、複数のレーザダイオード2の各々に対応させて、レーザダイオードとレーザ駆動回路基板との間に設けることができるものであれば、各リード用ガイド部材14はどのような形状を有するものであっても良い。
【0050】
又、上記実施形態においては、各リード挿入用案内孔14cをテーパ形状としたが、図7に示す様に、当該テーパ形状を有するリード挿入用案内孔14cに所定の曲率を設け、リード挿入用案内孔14cをラッパ形状(又は、ベル形状)とする構成としても良い。この場合も、リード挿入用案内孔14cのリード入口14eの径は、各リード2cが有する径よりも大きくなる様に形成する。
【0051】
又、上記実施形態においては、ネジ30をレーザホルダ位置決め用孔10cに挿入するとともに、位置決め用突起部9bに形成された穴9cに挿入することにより、複数のレーザダイオード2を保持するレーザホルダ9をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付ける構成としたが、上述したリード2cの形成位置とリード挿入用案内孔14cの位置との整合性を確保できる構成であれば、例えば、上記レーザホルダ位置決め用突起部9bの代わりにレーザホルダ位置決め用ピンを設け、当該レーザホルダ位置決め用ピンを上記レーザホルダ位置決め用孔10cに挿入する構成や、ビスや接着剤を用いて、上記レーザホルダ9をレーザ駆動回路基板10に取り付けて、固定する構成としても良い。
【0052】
又、上記実施形態においては、最初に、複数のリード用ガイド部材14をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付け、その後、複数のレーザダイオード2を保持するレーザホルダ9をレーザ駆動回路基板10に取り付け、位置決めする構成としたが、最初に、各リード用ガイド部材14をレーザホルダ9に対して位置決めし、取り付けるとともに、上記係合手段により2個のリード用ガイド部材14を互いに係合させ、各リード用ガイド部材14間の相対的な位置決めを行い、次いで、リード出口14fの位置とリード挿入用孔10bの位置が整合する様に、各リード用ガイド部材14をレーザ駆動回路基板10に対して位置決めし、取り付ける構成としても良い。
【0053】
更に、上記実施形態においては、2個のレーザダイオード2と、当該レーザダイオード2に対応して2個のリード用ガイド部材14を設ける構成としたが、これらのレーザダイオード2、及びリード用ガイド部材14を2個以上の複数個、例えば、3個のレーザダイオード2と、当該レーザダイオード2に対応して3個のリード用ガイド部材14を設ける構成としても良い。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明した様に、本発明に係る光学走査装置においては、複数のレーザダイオードとレーザ駆動回路基板の間に、リード挿入用案内孔が形成されたリード用ガイド部材を上記レーザダイオードに対応して複数設け、当該リード挿入用案内孔をリード入口の径がリード出口の径よりも大きくなる様に形成するとともにテーパ形状とし、かつ、各レーザダイオードに設けられたリードの形成位置が、各リード用ガイド部材に形成されたリード挿入用案内孔の位置と整合する様に、レーザダイオードを保持するレーザホルダをレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付ける構成としているため、複数のレーザダイオードを備えるマルチビーム型の光学走査装置において、各リードの先端間のピッチにバラツキが生じていたり、各リードが変形している場合であっても、各リードをリード挿入用案内孔に容易に挿入することができるとともに、リード挿入用案内孔に挿入された各リードを、レーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔へと案内することができる。
【0055】
又、各リード挿入用案内孔のリード出口のピッチ精度を確保できる位置に各リード用ガイド部材は位置決めされており、かつ、各リード挿入用案内孔のリード出口の位置が、レーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔の位置と整合する様に、リード用ガイド部材をレーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付ける構成としているため、複数のレーザダイオードを備えるマルチビーム型の光学走査装置において、リード出口から突出するリードの先端のピッチ精度を複数のレーザダイオード間においても確保することが可能になるとともに、各リード出口から突出したリードをレーザ駆動回路基板に形成されたリード挿入用孔に容易かつ確実に挿入することが可能となり、結果として、リードの挿入ミスを防止することができるとともに、当該挿入ミスによるリードの変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるビーム発生部の概略構成を示す斜視図である。
【図3】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるビーム発生部の概略構成を示す断面図である。
【図4】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるリード用ガイド部材のリード入口側を示す正面図である。
【図5】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるリード用ガイド部材のリード出口側を示す背面図である。
【図6】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるリード用ガイド部材の概略構成を示す斜視図である。
【図7】は、本発明の実施形態に係る光学走査装置におけるリード用ガイド部材の変形例の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ビーム発生部
2 レーザダイオード
2c リード
3 コリメータレンズ
4 シリンドリカルレンズ
5 回転多面鏡
7 結像レンズ
8 回転ドラム
9 レーザホルダ
10 レーザ駆動回路基板
11 光学箱
14 リード用ガイド部材
14c リード挿入用案内孔
18 アパーチャ
50 光源ユニット
B レーザビーム
Claims (10)
- 各々複数のリードを有する複数のレーザダイオードと、前記複数のレーザダイオードを保持するレーザホルダと、前記複数のリードが挿入されるリード挿入用孔が形成されたレーザ駆動回路基板と、前記複数のレーザダイオードの各々に対応して前記複数のレーザダイオードと前記レーザ駆動回路基板の間に設けられた複数のリード用ガイド部材とを備える光学走査装置であって、
前記複数のリード用ガイド部材に形成された係合手段により、前記複数のリード用ガイド部材間の相対的な位置決めが行われるとともに、前記複数のリード用ガイド部材の各々には、前記複数のリードが挿入され、前記複数のリードを前記リード挿入用孔へ案内する複数のリード挿入用案内孔が形成されていることを特徴とする光学走査装置。 - 前記係合手段は、ガイド部材係合用ピンとガイド部材係合用穴により構成されており、前記ガイド部材係合用ピンと前記ガイド部材係合用穴が当接係合することにより、前記複数のリード用ガイド部材間の相対的な位置決めが行われることを特徴とする請求項1に記載の光学走査装置。
- 前記複数のリード挿入用案内孔はテーパ形状を有しており、前記複数のリード挿入用案内孔の各々が有するリード入口の径がリード出口の径よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学走査装置。
- 前記リード入口の径が前記複数のリードの各々が有する径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の光学走査装置。
- 前記テーパ形状を有する複数のリード挿入用案内孔に所定の曲率を設けたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の光学走査装置。
- 前記リード出口の形成位置が前記リード挿入用孔の形成位置と整合するように、前記複数のリード用ガイド部材を前記レーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の光学走査装置。
- 前記複数のリード用ガイド部材の各々に形成されたガイド部材位置決め用ピンを前記レーザ駆動回路基板に形成されたガイド部材位置決め用孔に挿入することにより、前記複数のリード用ガイド部材を前記レーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることを特徴とする請求項6に記載の光学走査装置。
- 前記複数のリードの形成位置が前記複数のリード挿入用案内孔の形成位置と整合するように、前記レーザホルダを前記レーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の光学走査装置。
- 前記レーザ駆動回路基板に形成されたレーザホルダ位置決め用孔にネジを挿通するとともに、前記レーザホルダに形成されたレーザホルダ位置決め用突起部に前記ネジを挿入することにより、前記レーザホルダを前記レーザ駆動回路基板に対して位置決めし、取り付けることを特徴とする請求項8に記載の光学走査装置。
- 前記リード用ガイド部材が絶縁材により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の光学走査装置。
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