JP2004325770A - 給紙カセット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置に給紙カセットを装着した際に、給紙カセットに収納された用紙に関する情報を確実に読み出すことができる。
【解決手段】給紙カセット2に備えられたRFIDメモリ3には、給紙カセット2に収納された用紙の種類に関する情報が記憶されており、送受信部6によって、アンテナを介して無線にてRFIDメモリ3に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出す。読み出された用紙の種類に関する情報を基に、画像形成条件(定着温度、転写電流、搬送速度等)を変更する等の処理が行われる。
【選択図】 図3
【解決手段】給紙カセット2に備えられたRFIDメモリ3には、給紙カセット2に収納された用紙の種類に関する情報が記憶されており、送受信部6によって、アンテナを介して無線にてRFIDメモリ3に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出す。読み出された用紙の種類に関する情報を基に、画像形成条件(定着温度、転写電流、搬送速度等)を変更する等の処理が行われる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いられる給紙カセット及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真式のプリンタやファクシミリ、複写機などでは、感光体が帯電器により帯電されている状態で、光プリンタヘッドなどの露光装置により露光される。感光体上の光が当たった部分は電位が変化し、静電潜像が形成される。この感光体上の静電潜像は現像器から供給されるトナーにより、トナー像に形成される。形成されたトナー像は転写器により用紙に転写され、定着された後、画像が形成されることとなる。この転写や定着といった過程では、紙種情報(普通紙、厚紙、OHP用紙等)に依存して制御が行なわれることがある。もし、間違った紙種情報を対象として画像形成動作を行なうと、例えば用紙カールやトナー剥離などの現象が発生することが考えられる。
【0003】
特開2001−100468号公報では、給紙カセット内の用紙の有無や用紙サイズの情報だけでなく、紙種情報(普通氏、厚紙、OHP用紙等)等について、ダイヤル方式等の機構(ダイヤルを回転させるとこれに連動してアクチュエータが移動し、本体装置側のセンサを選択的に動作させる。)や電気的なセンサ(透過型センサによる普通紙とOHP用紙の識別、あるいは透過光量の大きさから上質紙と再生紙等を識別)を用いて識別し、これに適した印刷処理を行うことが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−100468号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術は、給紙カセットと画像形成装置本体との間に接触部が必要となる。給紙カセットは、画像形成装置本体に挿脱自在に設けられており、一般ユーザーにより画像形成装置本体から挿脱される機会が多い。一般ユーザーが挿脱する際に、誤って接触部を破損するケースも考えられる。また、センサなどを使用し電気的に接触する必要がある場合を考えると、長年使用している間に、接触部に埃が付着したり、接触部が汚れたりして、電気信号などが正確に伝達できなくなり、紙種を特定する機能が働かなくなることも考えられる。このように、接触部を必要とする方式では、信頼性が問題となるといえる。
【0006】
また、電気的なセンサ方式を用いて紙種を特定する場合、同じ紙種であれば同じ特定結果となり、異なる条件で画像形成することはできない。同一の紙種の用紙を同一の画像形成装置で異なる環境(温度、湿度など)で使うことを考えた場合、同じ紙種であっても、異なる条件で画像形成できたほうがよい。また、ダイヤル方式などの機構方式では、設定できる情報量が少ない。例えば、転写電流などを細かく設定する場合などには不向きである。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、画像形成装置本体に挿脱可能な給紙カセットにおいて、給紙カセットに収納された用紙に関する情報を確実に読み取りことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、記憶手段を備え、画像形成装置本体に挿脱可能な給紙カセットにおいて、該記憶手段は、該給紙カセットに収納された用紙の種類に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された情報を非接触にて送信及び/又は受信する送受信部とからなることを特徴とする給紙カセットである。
【0009】
この発明によれば、給紙カセットに備えられた記憶手段は、該給紙カセットに収納された用紙の種類に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された情報を非接触にて送信及び/又は受信する送受信部とからなっているため、記憶手段の読み出しは非接触にて行われる。このため、従来のように接触部の破損や接触不良等により記憶手段に記憶された情報の読み出し不良が防止でき、確実に情報を読み出すことが可能となる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙カセットを備えた画像形成装置であって、画像形成装置本体には前記記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を書き換える書き換え手段が設けられており、前記記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報は、画像形成装置本体に設けられた操作部からの操作により書き換え手段によって書き換え可能であることを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
この発明によれば、記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報は、画像形成装置本体に設けられた操作部からの操作により書き換え手段によって書き換え可能であるので、例えば給紙カセットに収納されている用紙を違う種類の用紙に入れ換えたり、あるいは違うサイズの用紙に入れ換えたりした場合に、記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を簡単に書き換えることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、前記画像形成装置本体には、所定の画像形成条件によって用紙に画像形成を行う画像形成手段と、該記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出す読み出し手段と、読み出し手段によって読み出した用紙の種類に関する情報に基づき画像形成条件を変更する画像形成条件変更手段とを有し、前記給紙カセットを画像形成装置本体に装着した際に、記憶手段と読み出し手段とが近接して、非接触にて記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出し手段によって読み出し、読み出された用紙の種類に関する情報に基づき、画像形成条件変更手段によって画像形成条件を変更して用紙に適した画像形成を画像形成部にて行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置である。
この発明によれば、給紙カセットを画像形成装置本体に装着した際に、記憶手段と読み出し手段とが近接して、非接触にて記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出し手段によって読み出すことができるので、確実に用紙の種類に関する情報を読み出すことができる。したがって、読み出された用紙の種類に関する情報に基づき、確実に画像形成条件変更手段によって画像形成条件を変更して用紙に適した画像形成を画像形成部にて行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。図3は本発明の画像形成装置の概略ブロック図である。1は画像形成装置本体であり、2は給紙カセットである。給紙カセット2は画像形成装置本体1に対し、挿脱可能に設けられており、紙詰まり処理や給紙カセット2への用紙補給等が行えるようになっている。
3は給紙カセット2に収納された用紙の種類に関する情報が記憶された記憶手段としてのRFIDメモリ(Radio Frequency IDentificationメモリ、非接触型書き換え可能不揮発性メモリ)であり、給紙カセット2に備えられている(図1参照)。ここで、用紙の種類に関する情報とは、具体的には、用紙のサイズに関する情報と紙種情報のことをいう。用紙のサイズに関する情報とは用紙の外形サイズのことでA4、A3等のことをいい、紙種情報とは例えば普通紙、厚紙、OHP用紙とうのことをいう。また、このRFIDメモリ3は、具体的には、電源切断時でも記憶データが保持され、また無線でデータ転送と給電が行われる。この、RFIDメモリ3には図外アンテナが設けられており、後述する画像形成装置本体側の送受信部6にも図外のアンテナが設けられており、これらアンテナを介して無線で交信を行うようになっている。よって、両者を接続するコネクタや配線が不要となる。また、このRFIDメモリ3には、さらに定着温度、転写電流、用紙の搬送速度が記憶されていてもよい。
4は給紙カセット2に収納された用紙の有り無しを検知するセンサーである。6はRFIDメモリ3とそれぞれのアンテナを介して無線にて送信及び受信を行なう送受信部である。
5は画像形成部であり、給紙カセット2から給紙された用紙を搬送する搬送部8、搬送されてきた用紙に感光体ドラム上のトナー像を転写する転写部9、用紙上のトナー像を用紙に定着させる定着部10等から構成されている。搬送部8には各ローラを回転させるための駆動源としてのモータ11が、定着部9には熱源であるヒータ12が、転写部10には高圧電源13がそれぞれ設けられている。
7はマイクロコンピュータ等からなるエンジン制御部である。該エンジン制御部7はモータ11の回転、ヒータ12のオンオフ、高圧電源13の制御を行っている。
14はエンジン制御部7内部に設けられたメモリであり、具体的にはフラッシュメモリやEEPROMなどの不揮発性メモリである。メモリ14には紙種ごとに画像形成条件(定着温度、転写電流値、搬送速度)が設定されているテーブルが記憶されている。このテーブルは、画像形成装置が製造される際に製造工程にてメモリ14に記憶するようになっている。また、例えば設置場所の移動や季節の変化等による環境条件(温度、湿度等)の変化があり、メモリ14に記憶されたテーブルを書き換えたい場合には、画像形成装置本体の持つ外部インターフェイスや画像形成装置本体の操作部15におけるキー操作により、テーブル値をユーザーが編集することが可能である。
【0014】
また、給紙ユニット2に設けられたRFIDメモリ3についても、画像形成装置本体の操作部15でのキー操作や画像形成装置が持つ外部インターフェイスからのコマンド入力により、送受信部6を介して非接触にて無線通信を行い、データを書き込むことができる。よって、ユーザーが用紙の種類に関する情報(用紙サイズ情報や普通紙、厚紙、OHP用紙等の紙種情報)を新たに設定することが可能である。
【0015】
次に、図2は本発明の一実施例のフローチャートである。図2をもとに画像形成装置の動作について説明する。まず、ユーザーが画像形成装置の電源をONにする(S1)。 画像形成装置本体1の送受信部6は、給紙ユニット2に設けられたRFIDメモリ3に非接触に通信を行い、RFIDメモリ3に記憶されている用紙の種類に関する情報を読み込む(S2)。読み込んだ情報のなかに用紙サイズ設定情報はあるか判定する(S3)。用紙サイズ設定情報がある場合は、設定されている用紙サイズに変更する(S4)。その後、紙種(普通氏、厚紙、OHP用紙等)設定についての判定が行われる(S5)。
【0016】
読み込んだ紙種設定が、メモリ14にテーブルデータとして持っている場合、参照した定着温度、転写電流値、搬送速度等の画像形成条件になるように設定される(S6)。具体的には、定着温度が設定された温度となるようにヒータ12のオンオフがなされ、転写電流値が設定された値となるように高圧電源13により電圧が印可され、搬送速度が設定された値となるようにモータ11の回転がなされるよう、エンジン制御部7によって各部が制御される。
【0017】
もし、テーブルデータを持っていない設定である場合は、標準設定を参照する。そして、定着温度、転写電流値、記録媒体の搬送速度に標準設定にする(S7)。その後、印字指示を待つ待機状態となる(S8)。
【0018】
上記実施形態では、電源をONにしたときにRFIDメモリ3の情報を読み込むようにしているが、これに代えて、給紙ユニット2が着脱されるのを検知した時に送受信部6によりRFIDメモリ3を読み込むようにしてもかまわないし、また、画像形成装置の操作部において特定のキー入力がなされた時にRFIDメモリ3を読み込むようにしてもかまわない。
【0019】
【発明の効果】
この発明によれば、給紙カセットに備えられた記憶手段は、該給紙カセットに収納された用紙の種類に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された情報を非接触にて送信及び/又は受信する送受信部とからなっているため、記憶手段の読み出しは非接触にて行われる。このため、従来のように接触部の破損や接触不良等により記憶手段に記憶された情報の読み出し不良が防止でき、確実に情報を読み出すことが可能となる。
【0020】
また、給紙カセット毎に、記憶手段(例えばRFIDメモリ)を画像形成装置本体側の読み出し手段と非接触に設けているので、接触部の破損や接触部においての電気信号の伝達不具合などが発生することがなく、また、ユーザーによって給紙カセットの抜き差しが何度となく行われても確実に用紙の種類に関する情報を読み出すことができるので、用紙の種類に適した定着温度、転写電流、搬送速度等の画像形成条件に設定できる。これによって、例えば用紙カールやトナー剥離などの不具合が発生することを未然に防ぐことができる。また、従来のようなダイヤル方式などの機構や電気的なセンサーなど接触式の特定方法に比べて有利である。
【0021】
また、電気的なセンサー方式を用いて紙種を特定する場合と異なり、エンジン制御部のメモリにあるテーブルの値を変更することで、同一の用紙種類でも異なる設定に簡単に変更できるという利点を持つ。また、ダイヤル方式などの機構方式では、設定できる情報量が少ないが、メモリ等の記憶手段を設けることで、詳細な設定を行なうことや、用紙種類、用紙サイズを増やすことが容易であり、拡張性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】給紙カセットの概略斜視図
【図2】本発明の一実施形態を示すフローチャート
【図3】本発明の一実施形態を示すブロック図
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
2 給紙カセット
3 RFIDメモリ
5 画像形成部
6 送受信部
7 エンジン制御部
8 搬送部
9 定着部
10 転写部
14 メモリ
15 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いられる給紙カセット及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真式のプリンタやファクシミリ、複写機などでは、感光体が帯電器により帯電されている状態で、光プリンタヘッドなどの露光装置により露光される。感光体上の光が当たった部分は電位が変化し、静電潜像が形成される。この感光体上の静電潜像は現像器から供給されるトナーにより、トナー像に形成される。形成されたトナー像は転写器により用紙に転写され、定着された後、画像が形成されることとなる。この転写や定着といった過程では、紙種情報(普通紙、厚紙、OHP用紙等)に依存して制御が行なわれることがある。もし、間違った紙種情報を対象として画像形成動作を行なうと、例えば用紙カールやトナー剥離などの現象が発生することが考えられる。
【0003】
特開2001−100468号公報では、給紙カセット内の用紙の有無や用紙サイズの情報だけでなく、紙種情報(普通氏、厚紙、OHP用紙等)等について、ダイヤル方式等の機構(ダイヤルを回転させるとこれに連動してアクチュエータが移動し、本体装置側のセンサを選択的に動作させる。)や電気的なセンサ(透過型センサによる普通紙とOHP用紙の識別、あるいは透過光量の大きさから上質紙と再生紙等を識別)を用いて識別し、これに適した印刷処理を行うことが開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−100468号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術は、給紙カセットと画像形成装置本体との間に接触部が必要となる。給紙カセットは、画像形成装置本体に挿脱自在に設けられており、一般ユーザーにより画像形成装置本体から挿脱される機会が多い。一般ユーザーが挿脱する際に、誤って接触部を破損するケースも考えられる。また、センサなどを使用し電気的に接触する必要がある場合を考えると、長年使用している間に、接触部に埃が付着したり、接触部が汚れたりして、電気信号などが正確に伝達できなくなり、紙種を特定する機能が働かなくなることも考えられる。このように、接触部を必要とする方式では、信頼性が問題となるといえる。
【0006】
また、電気的なセンサ方式を用いて紙種を特定する場合、同じ紙種であれば同じ特定結果となり、異なる条件で画像形成することはできない。同一の紙種の用紙を同一の画像形成装置で異なる環境(温度、湿度など)で使うことを考えた場合、同じ紙種であっても、異なる条件で画像形成できたほうがよい。また、ダイヤル方式などの機構方式では、設定できる情報量が少ない。例えば、転写電流などを細かく設定する場合などには不向きである。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、画像形成装置本体に挿脱可能な給紙カセットにおいて、給紙カセットに収納された用紙に関する情報を確実に読み取りことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、記憶手段を備え、画像形成装置本体に挿脱可能な給紙カセットにおいて、該記憶手段は、該給紙カセットに収納された用紙の種類に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された情報を非接触にて送信及び/又は受信する送受信部とからなることを特徴とする給紙カセットである。
【0009】
この発明によれば、給紙カセットに備えられた記憶手段は、該給紙カセットに収納された用紙の種類に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された情報を非接触にて送信及び/又は受信する送受信部とからなっているため、記憶手段の読み出しは非接触にて行われる。このため、従来のように接触部の破損や接触不良等により記憶手段に記憶された情報の読み出し不良が防止でき、確実に情報を読み出すことが可能となる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙カセットを備えた画像形成装置であって、画像形成装置本体には前記記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を書き換える書き換え手段が設けられており、前記記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報は、画像形成装置本体に設けられた操作部からの操作により書き換え手段によって書き換え可能であることを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
この発明によれば、記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報は、画像形成装置本体に設けられた操作部からの操作により書き換え手段によって書き換え可能であるので、例えば給紙カセットに収納されている用紙を違う種類の用紙に入れ換えたり、あるいは違うサイズの用紙に入れ換えたりした場合に、記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を簡単に書き換えることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、前記画像形成装置本体には、所定の画像形成条件によって用紙に画像形成を行う画像形成手段と、該記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出す読み出し手段と、読み出し手段によって読み出した用紙の種類に関する情報に基づき画像形成条件を変更する画像形成条件変更手段とを有し、前記給紙カセットを画像形成装置本体に装着した際に、記憶手段と読み出し手段とが近接して、非接触にて記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出し手段によって読み出し、読み出された用紙の種類に関する情報に基づき、画像形成条件変更手段によって画像形成条件を変更して用紙に適した画像形成を画像形成部にて行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置である。
この発明によれば、給紙カセットを画像形成装置本体に装着した際に、記憶手段と読み出し手段とが近接して、非接触にて記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出し手段によって読み出すことができるので、確実に用紙の種類に関する情報を読み出すことができる。したがって、読み出された用紙の種類に関する情報に基づき、確実に画像形成条件変更手段によって画像形成条件を変更して用紙に適した画像形成を画像形成部にて行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。図3は本発明の画像形成装置の概略ブロック図である。1は画像形成装置本体であり、2は給紙カセットである。給紙カセット2は画像形成装置本体1に対し、挿脱可能に設けられており、紙詰まり処理や給紙カセット2への用紙補給等が行えるようになっている。
3は給紙カセット2に収納された用紙の種類に関する情報が記憶された記憶手段としてのRFIDメモリ(Radio Frequency IDentificationメモリ、非接触型書き換え可能不揮発性メモリ)であり、給紙カセット2に備えられている(図1参照)。ここで、用紙の種類に関する情報とは、具体的には、用紙のサイズに関する情報と紙種情報のことをいう。用紙のサイズに関する情報とは用紙の外形サイズのことでA4、A3等のことをいい、紙種情報とは例えば普通紙、厚紙、OHP用紙とうのことをいう。また、このRFIDメモリ3は、具体的には、電源切断時でも記憶データが保持され、また無線でデータ転送と給電が行われる。この、RFIDメモリ3には図外アンテナが設けられており、後述する画像形成装置本体側の送受信部6にも図外のアンテナが設けられており、これらアンテナを介して無線で交信を行うようになっている。よって、両者を接続するコネクタや配線が不要となる。また、このRFIDメモリ3には、さらに定着温度、転写電流、用紙の搬送速度が記憶されていてもよい。
4は給紙カセット2に収納された用紙の有り無しを検知するセンサーである。6はRFIDメモリ3とそれぞれのアンテナを介して無線にて送信及び受信を行なう送受信部である。
5は画像形成部であり、給紙カセット2から給紙された用紙を搬送する搬送部8、搬送されてきた用紙に感光体ドラム上のトナー像を転写する転写部9、用紙上のトナー像を用紙に定着させる定着部10等から構成されている。搬送部8には各ローラを回転させるための駆動源としてのモータ11が、定着部9には熱源であるヒータ12が、転写部10には高圧電源13がそれぞれ設けられている。
7はマイクロコンピュータ等からなるエンジン制御部である。該エンジン制御部7はモータ11の回転、ヒータ12のオンオフ、高圧電源13の制御を行っている。
14はエンジン制御部7内部に設けられたメモリであり、具体的にはフラッシュメモリやEEPROMなどの不揮発性メモリである。メモリ14には紙種ごとに画像形成条件(定着温度、転写電流値、搬送速度)が設定されているテーブルが記憶されている。このテーブルは、画像形成装置が製造される際に製造工程にてメモリ14に記憶するようになっている。また、例えば設置場所の移動や季節の変化等による環境条件(温度、湿度等)の変化があり、メモリ14に記憶されたテーブルを書き換えたい場合には、画像形成装置本体の持つ外部インターフェイスや画像形成装置本体の操作部15におけるキー操作により、テーブル値をユーザーが編集することが可能である。
【0014】
また、給紙ユニット2に設けられたRFIDメモリ3についても、画像形成装置本体の操作部15でのキー操作や画像形成装置が持つ外部インターフェイスからのコマンド入力により、送受信部6を介して非接触にて無線通信を行い、データを書き込むことができる。よって、ユーザーが用紙の種類に関する情報(用紙サイズ情報や普通紙、厚紙、OHP用紙等の紙種情報)を新たに設定することが可能である。
【0015】
次に、図2は本発明の一実施例のフローチャートである。図2をもとに画像形成装置の動作について説明する。まず、ユーザーが画像形成装置の電源をONにする(S1)。 画像形成装置本体1の送受信部6は、給紙ユニット2に設けられたRFIDメモリ3に非接触に通信を行い、RFIDメモリ3に記憶されている用紙の種類に関する情報を読み込む(S2)。読み込んだ情報のなかに用紙サイズ設定情報はあるか判定する(S3)。用紙サイズ設定情報がある場合は、設定されている用紙サイズに変更する(S4)。その後、紙種(普通氏、厚紙、OHP用紙等)設定についての判定が行われる(S5)。
【0016】
読み込んだ紙種設定が、メモリ14にテーブルデータとして持っている場合、参照した定着温度、転写電流値、搬送速度等の画像形成条件になるように設定される(S6)。具体的には、定着温度が設定された温度となるようにヒータ12のオンオフがなされ、転写電流値が設定された値となるように高圧電源13により電圧が印可され、搬送速度が設定された値となるようにモータ11の回転がなされるよう、エンジン制御部7によって各部が制御される。
【0017】
もし、テーブルデータを持っていない設定である場合は、標準設定を参照する。そして、定着温度、転写電流値、記録媒体の搬送速度に標準設定にする(S7)。その後、印字指示を待つ待機状態となる(S8)。
【0018】
上記実施形態では、電源をONにしたときにRFIDメモリ3の情報を読み込むようにしているが、これに代えて、給紙ユニット2が着脱されるのを検知した時に送受信部6によりRFIDメモリ3を読み込むようにしてもかまわないし、また、画像形成装置の操作部において特定のキー入力がなされた時にRFIDメモリ3を読み込むようにしてもかまわない。
【0019】
【発明の効果】
この発明によれば、給紙カセットに備えられた記憶手段は、該給紙カセットに収納された用紙の種類に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された情報を非接触にて送信及び/又は受信する送受信部とからなっているため、記憶手段の読み出しは非接触にて行われる。このため、従来のように接触部の破損や接触不良等により記憶手段に記憶された情報の読み出し不良が防止でき、確実に情報を読み出すことが可能となる。
【0020】
また、給紙カセット毎に、記憶手段(例えばRFIDメモリ)を画像形成装置本体側の読み出し手段と非接触に設けているので、接触部の破損や接触部においての電気信号の伝達不具合などが発生することがなく、また、ユーザーによって給紙カセットの抜き差しが何度となく行われても確実に用紙の種類に関する情報を読み出すことができるので、用紙の種類に適した定着温度、転写電流、搬送速度等の画像形成条件に設定できる。これによって、例えば用紙カールやトナー剥離などの不具合が発生することを未然に防ぐことができる。また、従来のようなダイヤル方式などの機構や電気的なセンサーなど接触式の特定方法に比べて有利である。
【0021】
また、電気的なセンサー方式を用いて紙種を特定する場合と異なり、エンジン制御部のメモリにあるテーブルの値を変更することで、同一の用紙種類でも異なる設定に簡単に変更できるという利点を持つ。また、ダイヤル方式などの機構方式では、設定できる情報量が少ないが、メモリ等の記憶手段を設けることで、詳細な設定を行なうことや、用紙種類、用紙サイズを増やすことが容易であり、拡張性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】給紙カセットの概略斜視図
【図2】本発明の一実施形態を示すフローチャート
【図3】本発明の一実施形態を示すブロック図
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
2 給紙カセット
3 RFIDメモリ
5 画像形成部
6 送受信部
7 エンジン制御部
8 搬送部
9 定着部
10 転写部
14 メモリ
15 操作部
Claims (3)
- 記憶手段を備え、画像形成装置本体に挿脱可能な給紙カセットにおいて、
該記憶手段は、該給紙カセットに収納された用紙の種類に関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された情報を非接触にて送信及び/又は受信する送受信部とからなることを特徴とする給紙カセット。 - 請求項1に記載の給紙カセットを備えた画像形成装置であって、画像形成装置本体には前記記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を書き換える書き換え手段が設けられており、前記記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報は、画像形成装置本体に設けられた操作部からの操作により書き換え手段によって書き換え可能であることを特徴とする画像形成装置。
- 前記画像形成装置本体には、
所定の画像形成条件によって用紙に画像形成を行う画像形成手段と、
該記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出す読み出し手段と、
読み出し手段によって読み出した用紙の種類に関する情報に基づき画像形成条件を変更する画像形成条件変更手段とを有し、
前記給紙カセットを画像形成装置本体に装着した際に、記憶手段と読み出し手段とが近接して、非接触にて記憶手段に記憶された用紙の種類に関する情報を読み出し手段によって読み出し、読み出された用紙の種類に関する情報に基づき、画像形成条件変更手段によって画像形成条件を変更して用紙に適した画像形成を画像形成部にて行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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JP2003120104A JP2004325770A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 給紙カセット及び画像形成装置 |
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JP2003120104A JP2004325770A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 給紙カセット及び画像形成装置 |
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---|---|
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ID=33499126
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006258917A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Canon Inc | 画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム |
JP2007160903A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Kyocera Mita Corp | 記憶具による内部プリンタ制御コード設定を行う画像形成装置 |
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JP2007160901A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Kyocera Mita Corp | 記憶具による内部プリンタ言語設定を行う画像形成装置 |
JP2008170177A (ja) * | 2007-01-09 | 2008-07-24 | Canon Inc | 表面性識別装置、シート材識別装置及び画像形成装置 |
JP2009086650A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-23 | Ricoh Co Ltd | 情報処理装置および画像形成装置 |
-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003120104A patent/JP2004325770A/ja active Pending
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