JP2004325602A - 光減衰器 - Google Patents

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Katsuhiro Takada
勝浩 高田
Shigeo Akiyama
茂夫 秋山
Mitsuo Ichiya
光雄 一矢
Hiroaki Okada
浩明 岡田
Yuichi Niimura
雄一 新村
Sachiko Kimura
沙知子 木村
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Abstract

【課題】ヒータの熱を効率良く利用でき且つ製造時の歩留まりの向上が容易な光導波路型の光減衰器を提供する。
【解決手段】入力用光導波路1と出力用光導波路2との間に介在し互いに離間した2つの光導波路3a,3bと、2つの光導波路3a,3bに温度差を与えるヒータ5とを備えている。各光導波路1,2,3a,3bはクラッド層4に埋設されたコアにより構成されている。2つの光導波路3a,3bの中間部同士の間隔を2つの光導波路3a,3bが互いの干渉を受けない間隔よりも狭く設定してある(20μm以下に設定してある)。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光導波路型の光減衰器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、波長多重通信システムにおいて各波長毎に信号強度を調整する目的などで使用する光減衰器として、熱光学効果を利用したマッハツェンダー型の可変光減衰器が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。上記非特許文献1に開示されたマッハツェンダー型の可変光減衰器は、図4に示すように入力用光導波路41と出力用光導波路42との間に介在する2つの光導波路43a,43bそれぞれに厚み方向で重なるように配置された2つのヒータ44a,44bを備えており、光の干渉度合いを熱で制御して光を減衰させるものである。なお、この可変光減衰器は、ヒータ44a(またはヒータ44b)への投入電力に対する光出力の特性が図5中に実線で示した「イ」のような振動解となるように設計されている。
【0003】
また、従来から、光導波路を利用した方向性結合器型の光機能素子として、図6に示すように、電気光学効果を有する基板50に直線状の光導波路51と、中間部が光導波路51に一定間隔(2〜3μm)で近接し中間部から離れるほど光導波路51との間の間隔が徐々に大きくなるように形成された光導波路52と、光導波路51と光導波路52の中間部との間に配置された第1の電極53と、第1の電極53との間に光導波路51を挟むように配置された第2の電極54と、第1の電極53との間に光導波路52の中間部を挟むように配置された第3の電極55とを備えた構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ここにおいて、上記特許文献1に開示された光機能素子では、両光導波路51,52間の光の乗り移りを第1の電極53と第2の電極54および第3の電極55との間に印加する電圧(つまり、両光導波路51,52にかける電界)に応じて制御することができる。したがって、この光機能素子では、両光導波路51,52間の光の乗り移りを制御することによって、直線状の光導波路51の入力ポート51Aから入力され出力ポート51Bから出力される光の光出力強度を変化させることができる(つまり、入力ポート51Aから入力された光の光パワーの減衰量を変化させることができる)。なお、光の乗り移り量を制御する方法としては電界による制御や熱による制御があるが、材料に応じて適宜選択すればよい。
【0005】
【非特許文献1】
小泉真理、外3名,「低消費電力ポリマ可変光減衰器」,2000年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会,C−3−65,p.191
【特許文献1】
特開平11−44896号公報(第3頁−第4頁、図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記非特許文献1の可変光減衰器ではチップ間の光学特性のばらつきが大きくて歩留まりが低いという問題があった。
【0007】
ここにおいて、チップ間の光学特性がばらつくのは次の理由による。すなわち、上記非特許文献1に記載の可変光減衰器では2つの光導波路43a,43b間での光学的・熱的干渉を避けるため(2つの光導波路43a,43bをそれぞれ独立した光導波路として扱うため)に2つの光導波路43a,43b間の間隔を30〜40μmに設定してあるので、光学定数(屈折率など)の面内均一性が低くて、出力段のY分岐で光を合成した時の光の干渉状況の再現性が低くなってしまったり、ヒータ44a(またはヒータ44b)への投入電力が零の状態でオンポートの挿入損失(初期挿入損失)がばらついたり、ヒータ44a(またはヒータ44b)への投入電力に対する光出力の特性が図5中に実線で示した「イ」のように設計されているにもかかわらず同図中に一点鎖線で示した「ロ」や同図中に破線で示した「ハ」のようにずれてしまったりするからである。なお、投入電力に対する光出力の特性が図7中に実線で示した「イ」から一点鎖線で示した「ロ」や破線で示した「ハ」のように変化する原因としては、光学定数の面内での不均一性の他に、光導波路43a,43bの一部の幅が設計値よりも細く形成されてしまうことや、光導波路43a,43bの厚みが面内でばらついてしまうことなどもある。
【0008】
また、上記非特許文献1に記載の可変光減衰器は、各ヒータ44a,ヒータ44bそれぞれが光導波路43a,43bに厚み方向で重なるように配置されているが、使用時に2つのヒータ44a,44bのうちの1つだけを利用するものであり、2つの光導波路43a,43b間の温度差が最大になるので、光減衰量が投入電力の変化に敏感になり、歩留まりが低下してしまうという問題があった。
【0009】
さらに、上記非特許文献1に記載の可変光減衰器は、上述のように使用時に2つのヒータ44a,44bのうちの1つだけを利用するものであり、2つの光導波路43a,43b間での熱的干渉を避けるため(例えば、一方のヒータ44aへ通電し且つ他方のヒータ44bへ通電していないときに、光導波路43bへ熱的影響が及ばないようにするため)、幅方向に広がる熱エネルギを無駄にしてしまう(言い換えれば、電力を無駄に消費してしまう)という不具合があった。
【0010】
また、上記特許文献1の光機能素子では、干渉光学系を使っているので次のような欠点があった。すなわち、2つの光導波路51,52が近接している部分での光導波路51,52間の間隔が2〜3μmと狭いので、加工性に難があるという欠点や、投入電力が零の状態でオンポートの挿入損失(初期挿入損失)を小さくするためには2つの光導波路51,52間の光の乗り移りを正確に制御する必要があるが、光学定数の面内均一性や光導波路51,52形成時のパターン転写の正確性などに課題が残るという欠点があった。
【0011】
また、非特許文献1、特許文献1のいずれについても、干渉光学系を使っているので、光パワーの変化(光減衰量)が投入電力の変化に敏感であり、使い勝手が良くないという不具合があった。
【0012】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、ヒータの熱を効率良く利用でき且つ製造時の歩留まりの向上が容易な光導波路型の光減衰器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在し互いに離間した2つの光導波路と、前記2つの光導波路に温度差を与えるヒータとを備え、前記2つの光導波路の中間部同士の間隔を前記2つの光導波路が互いの干渉を受けない間隔よりも狭く設定してなることを特徴とする。この構成によれば、入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在する2つの光導波路間の間隔が従来のマッハツェンダー型の可変光減衰器に比べて狭いので、ヒータの熱を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができるとともに、製造時の光学定数の面内ばらつきを小さくでき、製造時の歩留まりの向上が容易になる。
【0014】
請求項2の発明は、入力用光導波路を通して入力した光を減衰させて出力用光導波路へ出力する光減衰用光導波路と、光減衰用光導波路の屈折率を制御するヒータとを備え、光減衰用光導波路は、入力用光導波路および出力用光導波路に比べて幅広であって、入力用光導波路および出力用光導波路と同程度のオーダの幅の抜き部が貫設されてなることを特徴とする。この構成によれば、光減衰用光導波路に貫設した抜き部の幅が従来のマッハツェンダー型の可変光減衰器における2つの光導波路間の間隔に比べて狭いので、ヒータの熱を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができ、しかも、入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在する光減衰用光導波路に貫設する抜き部の幅が入力用光導波路および出力用光導波路と同程度のオーダなので、2つの光導波路間の間隔が2〜3μm程度に設定され光減衰器として利用可能な従来の光機能素子に比べて加工精度を高めることができ、挿入損失を安定的に低下させることができるから、製造時の歩留まりを容易に向上させることができる。
【0015】
請求項3の発明は、入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在し互いに離間した2つの光導波路と、前記2つの光導波路に温度差を与えるヒータとを備え、ヒータは、前記2つの光導波路の間で一方の光導波路側にずらして配置されてなることを特徴とする。この構成によれば、ヒータの熱を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができ、しかも、ヒータへの投入電力に対する光減衰量の感度(つまり、光出力の感度)を下げることができるので、製造時の歩留まりの向上が容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の光減衰器は、光導波路型の可変光減衰器であって、図1に示すように、入力用光導波路1と出力用光導波路2との間に介在し互いに離間した2つの光導波路3a,3bと、2つの光導波路3a,3bに温度差を与えるヒータ5とを備えている。ここに、2つの光導波路3a,3bは一端部が入力用光導波路1に連続するとともに、他端部が出力用光導波路2に連続しており、中間部同士が平行に位置している。
【0017】
各光導波路1,2,3a,3bは、クラッド層4に埋設されたコアにより構成してある。コアはクラッド層4よりも屈折率が高い材料(例えば、合成樹脂、ガラス、半導体など)により形成してあり、コアおよびクラッド層4のいずれも温度上昇により屈折率が低下する。なお、以下では、図1(b)の左右方向を上下方向、図1(a)の上下方向を左右方向と規定して説明する。
【0018】
また、ヒータ5は、光導波路3aの中間部の幅方向(つまり、2つの光導波路3a,3bの中間部の並び方向)において光導波路3bとは反対側(図1(a)の上側)で光導波路3aと上下方向で重ならない位置に配置されている。ここにおいて、ヒータ5は、クラッド層4上に形成されており、ヒータ5への通電状態を制御することによりクラッド層4およびコアの温度が上昇し屈折率が低下する。
【0019】
なお、本実施形態の光減衰器のクラッド層4はコアよりも下側の下部クラッドと下部クラッドよりも上側の上部クラッドとにより構成されている。したがって、本実施形態の光減衰器を製造する際には、下部クラッド上にコアをパターン形成した後、上部クラッドを形成し、続いて、ヒータ5を形成すればよい。ここに、コアのパターン形成にあたっては、例えばリソグラフィ技術やエッチング技術などを利用すればよく、紫外線硬化型のポリマ材料を下部クラッド上に塗布してから紫外線を露光するようにしてもよい。
【0020】
ところで、本実施形態の光減衰器は、2つの光導波路3a,3bの中間部同士の間隔を2つの光導波路3a,3bが互いの干渉を受けない間隔よりも狭く設定してある。具体的には、2つの光導波路3a,3b間の間隔を例えば20μm以下に設定すればよいが、光学定数の面内ばらつきの影響の抑制、減衰特性、減衰特性の制御性などを考慮すれば2つの光導波路3a,3b間の間隔を光導波路3a,3bの幅の数倍程度の値に設定することが好ましい。また、2つの光導波路3a,3b間の間隔の最小値は、光導波路3a,3bを形成する工程での最小加工寸法により決めればよく、現在の一般的な加工精度からすれば、設計通りの断面矩形状の光導波路3a,3bをパターン形成するには3〜5μm程度の値に設定すればよい。なお、各光導波路1,2,3a,3bの幅は、材料の屈折率や伝搬波長などに応じて適宜設計すればよいが、材料として合成樹脂やガラスなどを用いる場合には一般的に5〜8μm程度、材料として半導体を用いる場合には一般的に4〜6μm程度である。
【0021】
以上説明した本実施形態の光減衰器では、入力用光導波路1と出力用光導波路2との間に介在する2つの光導波路3a,3bの中間部同士の間隔を2つの光導波路3a,3bが互いの干渉を受けない間隔よりも狭く設定してある(20μm以下に設定してある)ので、2つの光導波路3a,3b間の間隔が図4に示した従来のマッハツェンダー型の可変光減衰器における2つの光導波路43a,43b間の間隔(30〜40μm)に比べて狭く、ヒータ5の熱を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができるとともに、製造時の光学定数の面内ばらつきを小さくできて初期挿入損失が小さくなるとともに減衰特性のチップ間ばらつきが小さくなるから、製造時の歩留まりの向上が容易になる。
【0022】
また、図6に示した従来の光機能素子のように2つの光導波路51,52間の間隔が2〜3μm程度に設定されているものに比べて加工精度を高めることができるから、従来のマッハツェンダー型の可変光減衰器や光減衰器として利用可能な光機能素子に比べて製造時の歩留まりを容易に向上させることができる。
【0023】
(実施形態2)
本実施形態の光減衰器は、図2に示すように、入力用光導波路1を通して入力した光を減衰させて出力用光導波路2へ出力する光減衰用光導波路6を備えている。ここに、光減衰用光導波路6は、入力用光導波路1および出力用光導波路2に比べて幅広に形成されている。
【0024】
各光導波路1,2,6はクラッド層4に埋設されたコアにより構成してある。コアはクラッド層4よりも屈折率が高い材料(例えば、合成樹脂、ガラス、半導体など)により形成してあり、コアおよびクラッド層4のいずれも温度上昇により屈折率が低下する。なお、以下では、図2(c)の左右方向を上下方向、図2(a)の上下方向を左右方向と規定して説明する。
【0025】
本実施形態の光減衰器は、光減衰用光導波路6の幅方向の一方側(図2(a)の上側)において光減衰用光導波路6と上下方向で重ならない位置に配置されたヒータ5を備えている。ここにおいて、ヒータ5は、クラッド層4上に形成されており、ヒータ5への通電状態を制御することによりクラッド層4およびコアの温度が上昇し屈折率が低下する。つまり、ヒータ5は、光減衰用光導波路6の屈折率を制御する機能を有している。
【0026】
なお、本実施形態の光減衰器のクラッド層4は下部クラッドと上部クラッドとにより構成されている。したがって、本実施形態の光減衰器を製造する際には、下部クラッド上にコアをパターン形成した後、上部クラッドを形成し、続いて、ヒータ5を形成すればよい。ここに、コアのパターン形成にあたっては、例えばリソグラフィ技術やエッチング技術などを利用すればよく、紫外線硬化型のポリマ材料を下部クラッド上に塗布してから紫外線を露光するようにしてもよい。
【0027】
光減衰用光導波路6は、入力用光導波路1側では入力用光導波路1から離れるほど左右方向の幅が広くなるように形成され、出力用光導波路2側で出力用光導波路2に近づくほど左右方向の幅が狭くなるように形成されている。また、光減衰用光導波路6は、幅方向の中央部に、入力用光導波路1および出力用光導波路2と同程度のオーダの幅の抜き部6cが貫設されている。なお、入力用光導波路1および出力用光導波路2の幅は、材料の屈折率や伝搬波長などに応じて適宜設計すればよいが、材料として合成樹脂やガラスなどを用いる場合には一般的に5〜8μm程度、材料として半導体を用いる場合には一般的に4〜6μm程度なので、抜き部6cの幅はコアの材料として合成樹脂やガラスなどを用いる場合には5〜8μm程度、半導体を用いる場合には4〜6μm程度に設定すればよい。
【0028】
以上説明した本実施形態の光減衰器は、入力用光導波路1を通して入力した光を減衰させて出力用光導波路2へ出力する光減衰用光導波路6と、光減衰用光導波路6の屈折率を制御するヒータ5とを備え、光減衰用光導波路6に入力用光導波路1および出力用光導波路2と同程度のオーダの幅の抜き部6cが貫設されているので、光減衰用光導波路6における抜き部6cの幅が図4に示した従来のマッハツェンダー型の可変光減衰器における2つの光導波路43a,43b間の間隔(30〜40μm)に比べて狭いので、ヒータ5の熱を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができる。しかも、入力用光導波路1と出力用光導波路2との間に介在する光減衰用光導波路6に貫設する抜き部6cの幅が入力用光導波路1および出力用光導波路2と同程度のオーダなので、図6に示した従来の光機能素子のように2つの光導波路51,52間の間隔が2〜3μm程度に設定されているものに比べて加工精度を高めることができ、挿入損失を安定的に低下させることができるから、製造時の歩留まりを容易に向上させることができる。
【0029】
また、本実施形態の光減衰器では、入力用光導波路1と出力用光導波路2との間に介在する幅広の光減衰用光導波路6に抜き部6cを貫設してあることにより、抜き部6cを貫設しない場合に比べて光の減衰効果を高めることができる。
【0030】
(実施形態3)
本実施形態の光減衰器は、図3に示すように、入力用光導波路1と出力用光導波路2との間に介在し互いに離間した2つの光導波路3a,3bと、2つの光導波路3a,3bに温度差を与えるヒータ5とを備えており、ヒータ5が2つの光導波路3a,3bの間で一方の光導波路3a側にずらして配置されている点に特徴がある。
【0031】
ところで、ヒータ5が2つの光導波路3a,3bの間の真ん中に位置している場合(つまり、ヒータ5と一方の光導波路3aとの間の距離と、ヒータ5と他方の光導波路3bとの間の距離とが同じ場合)にはヒータ5へ電力を投入しても2つの光導波路3a,3bに温度差が生じないので光が減衰せず、また、図4に示した従来例のように2つの光導波路43a,43bに厚み方向で重なる位置にヒータ44a,44bが配置されている場合には2つの光導波路43a,43bの温度差が最大になるので、光減衰量が投入電力の変化に対して最も敏感になる。
【0032】
これらの場合に対して、本実施形態の光減衰器では、ヒータ5が2つの光導波路3a,3bの間で一方の光導波路3a側にずらして配置されているので、ヒータ5への投入電力を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができ、しかも、投入電力に対する光減衰量の感度(つまり、光出力の感度)を下げることができるから、製造時の歩留まりを容易に向上できる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明は、入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在し互いに離間した2つの光導波路と、前記2つの光導波路に温度差を与えるヒータとを備え、前記2つの光導波路の中間部同士の間隔を前記2つの光導波路が互いの干渉を受けない間隔よりも狭く設定してなるものであり、入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在する2つの光導波路間の間隔が従来のマッハツェンダー型の可変光減衰器に比べて狭いので、ヒータの熱を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができるとともに、製造時の光学定数の面内ばらつきを小さくでき、製造時の歩留まりの向上が容易になるという効果がある。
【0034】
請求項2の発明は、入力用光導波路を通して入力した光を減衰させて出力用光導波路へ出力する光減衰用光導波路と、光減衰用光導波路の屈折率を制御するヒータとを備え、光減衰用光導波路は、入力用光導波路および出力用光導波路に比べて幅広であって、入力用光導波路および出力用光導波路と同程度のオーダの幅の抜き部が貫設されてなるものであり、光減衰用光導波路に貫設した抜き部の幅が従来のマッハツェンダー型の可変光減衰器における2つの光導波路間の間隔に比べて狭いので、ヒータの熱を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができ、しかも、入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在する光減衰用光導波路に貫設する抜き部の幅が入力用光導波路および出力用光導波路と同程度のオーダなので、2つの光導波路間の間隔が2〜3μm程度に設定され光減衰器として利用可能な従来の光機能素子に比べて加工精度を高めることができ、挿入損失を安定的に低下させることができるから、製造時の歩留まりを容易に向上させることができるという効果がある。
【0035】
請求項3の発明は、入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在し互いに離間した2つの光導波路と、前記2つの光導波路に温度差を与えるヒータとを備え、ヒータは、前記2つの光導波路の間で一方の光導波路側にずらして配置されてなるものであり、ヒータの熱を効率良く利用できて低消費電力化を図ることができ、しかも、ヒータへの投入電力に対する光減衰量の感度(つまり、光出力の感度)を下げることができるので、製造時の歩留まりの向上が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図である。
【図2】実施形態2を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図である。
【図3】実施形態2を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’断面図、(c)は(a)のB−B’断面図である。
【図4】従来例を示す概略平面図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】他の従来例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 入力用光導波路
2 出力用光導波路
3a,3b 光導波路
4 クラッド層
5 ヒータ

Claims (3)

  1. 入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在し互いに離間した2つの光導波路と、前記2つの光導波路に温度差を与えるヒータとを備え、前記2つの光導波路の中間部同士の間隔を前記2つの光導波路が互いの干渉を受けない間隔よりも狭く設定してなることを特徴とする光減衰器。
  2. 入力用光導波路を通して入力した光を減衰させて出力用光導波路へ出力する光減衰用光導波路と、光減衰用光導波路の屈折率を制御するヒータとを備え、光減衰用光導波路は、入力用光導波路および出力用光導波路に比べて幅広であって、入力用光導波路および出力用光導波路と同程度のオーダの幅の抜き部が貫設されてなることを特徴とする光減衰器。
  3. 入力用光導波路と出力用光導波路との間に介在し互いに離間した2つの光導波路と、前記2つの光導波路に温度差を与えるヒータとを備え、ヒータは、前記2つの光導波路の間で一方の光導波路側にずらして配置されてなることを特徴とする光減衰器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7580593B2 (en) 2006-03-24 2009-08-25 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Optical attenuator

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