JP2004324354A - トンネル掘削機の切削刃部の取付構造、取付方法及び交換方法 - Google Patents

トンネル掘削機の切削刃部の取付構造、取付方法及び交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ローラカッタ等の切削刃部をガタなく強固に固定できると共に容易に取り外すことができるトンネル掘削機の切削刃部の取付構造、取付方法及び交換方法を提供する。
【解決手段】掘削機本体1に対して回転駆動されるカッタフレーム3と、該カッタフレーム3内に径方向yに沿って形成されたテーパ溝7と、該テーパ溝7に係合するクサビ部12を有する複数の支持台11と、各支持台11に装着された切削刃部(ローラカッタ13)とを備えたもの。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル掘削機の切削刃部の取付構造、取付方法及び交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
トンネル掘削機の切削刃部の取付構造として、複数のカッタビット(切削刃部)を移動ブロックを介してチェーン状に連結し、かかるカッタ列をカッタヘッドに設けたガイドレールに移動自在に装着したものが知られている(例えば特許文献1)。この取付構造によれば、カッタ列をガイドレールに沿って移動させてシールドフレーム内のカッタ収容箱に引き込むことで、カッタビットを容易・安全に交換することができる(トレール工法)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−27097号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この場合、カッタ列をガイドレールに沿って移動させる都合上、それらの間に所定の隙間を設定せざるを得ない。そのため、その隙間が掘削中にガタとなって振動を惹起し、破損の原因になりかねない。特に、上記取付構造を岩盤用ローラカッタに適用すると、ローラカッタは、通常のティースビットよりも大きな切削荷重が加わると共に、通常のティースビットよりも重量が重いため、上記隙間(ガタ)に基づく振動が致命的に大きくなる。このため、実際には上記取付構造をローラカッタに適用することは困難であった。
【0005】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、ローラカッタ等の切削刃部をガタなく強固に固定できると共に容易に取り外すことができるトンネル掘削機の切削刃部の取付構造、取付方法及び交換方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明に係るトンネル掘削機の切削刃部の取付構造は、掘削機本体に対して回転駆動されるカッタフレームと、該カッタフレーム内に径方向に沿って形成されたテーパ溝と、該テーパ溝に係合するクサビ部を有する複数の支持台と、各支持台に装着された切削刃部とを備えたものである。
【0007】
上記切削刃部が、支持台に軸支されたローラカッタ又は支持台に装着されたティースビットからなっていてもよい。
【0008】
上記カッタフレーム内に、上記支持台を径方向に移動させるためのアクチュエータを設けてもよい。
【0009】
上記各支持台を径方向に一体移動させるため、前記支持台の径方向の一方の側面部に口元が奥部より幅狭の係合凹部を形成し、前記支持台の他方の側面部に先端部が根元部より幅広の係合凸部を形成してもよい。
【0010】
上記各支持台同士に間にスペーサを介設し、該スペーサに別の切削刃部を装着してもよい。
【0011】
また、第2の発明に係るトンネル掘削機の切削刃部の取付方法は、切削刃部が装着された支持台をカッタフレームの背面側からカッタフレーム内に挿入し、該支持台に設けたクサビ部をカッタフレーム内にその径方向に沿って設けたテーパ溝に係合させ、その状態で支持台をテーパ溝が狭まる方向に移動させてクサビ部をテーパ溝に押し付けて固定するようにしたものである。
【0012】
上記切削刃部が、支持台に軸支されたローラカッタ又は支持台に装着されたティースビットからなっていてもよい。
【0013】
また、第3の発明に係るトンネル掘削機の切削刃部の交換方法は、前述の方法によって取り付けられた支持台を、テーパ溝が広がる方向に移動させてそのクサビ部をテーパ溝から離脱させ、カッタフレームの背面側から取り出し、新たな切削刃部が装着された支持台と交換するようにしたものである。
【0014】
上記切削刃部が、支持台に軸支されたローラカッタ又は支持台に装着されたティースビットからなっていてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0016】
図1(a)は本実施形態に係る切削刃部(ローラカッタ)の取付構造が適用されたカッタフレームの一部正面図、図1(b)は図1(a)の側面透視図、図2は上記カッタフレームを備えたトンネル掘削機の側断面図、図3は図2のIII−III線矢示図である。
【0017】
図2に示すように、トンネル掘削機は、掘削機本体として筒体状のシールドフレーム1と、その内部に設けられた隔壁2とを有する。隔壁2には、図示しない公知の回転継手機構を介して、カッタフレーム3が回転自在に取り付けられている。カッタフレーム3は、図示しないモータによって、回転駆動される。以下、カッタフレーム3の回転軸の方向を軸方向xといい、軸方向xを中心とした放射方向を径方向yという(図5参照)。
【0018】
カッタフレーム3の正面(切羽側面)には、図1に示すように、径方向yに沿って凹部4が設けられている。凹部4は、カッタフレーム3の切羽側面に径方向yに沿って形成された細長長方形状の開口5と、開口5の後方に繋げて設けられ径方向yに沿って形成された一対の側壁6、6とを有する。各側壁6には、カッタフレーム3の径方向yに沿ってテーパ溝7が形成されている。
【0019】
テーパ溝7は、図1(b)及び図2に示すように、軸方向x後方の後溝壁8と軸方向x前方の前溝壁9とを有し、後溝壁8がカッタフレーム3の回転軸に対して直交して形成され、前溝壁9が後溝壁8に対して傾斜されて形成されており、入口部よりも奥部が先細となっている。また、カッタフレーム3の背面部には、凹部4と連通する入口部10が設けられている。
【0020】
前溝壁9の入口部10に相対する部分9aは、後溝壁8と平行に形成されている。その理由は、入口部10からカッタフレーム3内に挿入した支持台(サドル)11のクサビ部12を、入口部10の図2にて上方または下方(径方向y外方)に形成された双方のテーパ溝7に沿って移動させるためである。
【0021】
凹部4には、切削刃部としてのローラカッタ(切削ディスク)13を軸支する支持台(サドル)11が装着されている。支持台11は、図4に示すように、正面部14と、背面部15と、周方向側面部16、16と、径方向y側面部17、18とから略直方体状に形成されており、正面部14と背面部15とを連通する穴19を有する。穴19には、径方向yに配置されたピン20が装着されており、ピン20には、ローラカッタ13が軸支されている。
【0022】
周方向側面部16には、テーパ溝7に係合するクサビ部12が設けられている。すなわち、クサビ部12は、軸方向x後方の後凸面21と軸方向x前方の前凸面22とを有し、後凸面21がカッタフレーム3の回転軸に対して直交して形成され、前凸面22が後凸面21に対して傾斜されて形成されている。
【0023】
クサビ部12の傾斜角度(後凸面21と前凸面22との間の角度)は、上記テーパ溝7のテーパ角度(後溝壁8と前溝壁9との間の角度)と同一かそれより僅かに急な角度に設定されており、クサビ部12がテーパ溝7に沿って移動されたとき食い込むようになっている。また、クサビ部12の厚さ(後凸面21と前凸面22との間の距離)は、当該クサビ部12がテーパ溝7に対して予め設定された位置に食い込む寸法になっている。
【0024】
すなわち、クサビ部12の寸法(厚さ)は、各支持台11毎に異なる。そして、それらクサビ部12がテーパ溝7の所定の位置に食い込むことで、各支持台11のローラカッタ13が予め設定された径方向yの位置に固定されるようになっている。これにより、各ローラカッタ13の切削パスの位置を精度良く位置決めできる。
【0025】
支持台11の正面視(図4(a)参照)において、径方向yの一方の側面部17には、口元が奥部より幅狭の係合凹部24が形成され、他方の側面部18には、先端部が根元部より幅広の係合凸部23が形成されている。これら凹部24及び凸部23は、カッタフレーム3の回転軸方向xに沿って形成されている。そして、図1に示すように、隣接する支持台11、11の間には、上記凸部23または凹部24と係合する凹部25または凸部26を有するスペーサ27が介設されている。
【0026】
なお、図例ではスペーサ27の側面部にクサビ部材を設けてないが設けてもよい。また、スペーサ27の切羽側面に、別の切削刃部(先行ビット等)を設けてもよい。また、スペーサ27を省略し、支持台11、11同士を凸部23または凹部24により直接係合してもよい。
【0027】
支持台11の背面部15には、図4に示すように、把手28及びブラケット29が設けられている。把手28は、図9に示すように、支持台11を入口部10から軸方向x後方に引き抜くときにカギ棒30のフック31に把持される。ブラケット29は、図10に示すように、支持台11をテーパ溝7にそって移動する際に、シリンダ(アクチュエータ)32のロッドの先端と係合して押し引きされる。
【0028】
シリンダ32は、図1に示すように、カッタフレーム3内に設けられ、支持台11を径方向yに移動するアクチュエータとして機能する。なお、このアクチュエータは、シリンダ32に限らず、カッタフレーム3内に径方向yに敷設されたチェーンから構成し、そのチェーンに移動すべき支持台11を着脱するようにしてもよい。
【0029】
図2に示すように、隔壁2には、穴33が形成されており、穴33には、ガイド筒50が取り付けられており、ガイド筒50には、交換室としてのスライド筒34が軸方向xに移動自在に装着されている。スライド筒34は、一端が隔壁2に他端がスライド筒34に装着されたジャッキ35によって、軸方向xに移動される。スライド筒34には、リング状の中間板36を介して、一回り小径の筒体37が装着されている。
【0030】
筒体37には、スライドゲート38とハッチゲート39とが、軸方向xに所定間隔を隔てて設けられている。スライドゲート38は、図3及び図7に示すように、開閉機構40によって開閉される。開閉機構40は、一端がスライドゲート38に他端が筒体37に装着されたシリンダ41を有し、閉時には図3に示すように正面視略正方形状となり、開時には図7に示すように正面視略長方形状となる。
【0031】
隔壁2には、図2及び図3にも示すように、シリンダ41を収縮したときの開閉機構40の寸法に合わせて略正方形状に窪まされた凹部42が形成されている。他方、ハッチゲート39には、球体継手43が首振り自在に設けられている。球体継手43には、その軸方向xに穴44が形成されている。穴44には、蓋体45が装着されている。
【0032】
次に、上記ローラカッタ(切削ディスク)13の交換方法(取外方法、取付方法)を述べる。
【0033】
図2及び図3に示すように、スライドゲート38及びハッチゲート39を閉じ、開閉機構40を隔壁2の凹部42に収容した状態で、所定距離掘進する。そして、ローラカッタ13が摩耗したならば、掘進を中止し、図2に示すように、カッタフレーム3の回転位置を調節し、カッタフレーム3の背面の入口部10がスライド筒34の軸方向x前方に位置するようにする。
【0034】
次に、シリンダ35によってスライド筒34を軸方向x前方に移動させ、図5に示すように、筒体37の先端をカッタフレーム3の背面に押し当てる。ここで、止水性を高めるため、筒体37の先端にゴム・樹脂等の可撓性部材を設けてもよい。次に、球体継手43の蓋体45を取り外し、先端にフック31が設けられたカギ棒30を穴44に挿入する。
【0035】
次に、図6及び図7に示すように、シリンダ41によってスライドゲート38を開く。そして、カギ棒30をシリンダ46で前方に移動し、入口部10に装着されている蓋部材47(図5参照)を取り外す。取り外した蓋部材47は、スライドゲート38を閉じた後、ハッチゲート39を開くことで、切羽の土水圧とは切り離して坑内に取り出される。そして、図8に示すように、支持台11と入口部10との間に装着されているクサビ体48を、図9に示すように取り外す。
【0036】
次に、カギ棒30の先端のフック31を支持台11の把手28に引っ掛け、支持台11を軸方向x後方に引き出す。ここで、支持台11の凹部24とスペーサ27の凸部26とは、軸方向xに沿って形成されているので、支持台11を支障なく軸方向x後方に引き出すことができる。後方に引き出された支持台11は、スライドゲート38を閉じた後、ハッチゲート39を開くことで、切羽の土水圧とは切り離して坑内に取り出される。
【0037】
次に、図9に示すシリンダ32を伸長させ、次の支持台11のブラケット29に係合させた後、シリンダ32を収縮させてその支持台11を引き寄せる。これにより、テーパ溝7に食い込んでいたクサビ部12が引き離される。このとき、各支持台11の凸部23及び凹部24と、スペーサ27の凸部26及び凹部25とは、先端幅が根元幅より広く形成されているので、各支持台11が径方向yに一体的移動することになり、各クサビ部12が略同時にテーパ溝7から引き離される。
【0038】
なお、上記凹部及び凸部23、24、25、26を省略した構成とし、各支持台11を1台ずつシリンダ32によって径方向yに移動させ、各支持台11のクサビ部12を1個(一対)ずつテーパ溝7から引き離すようにしてもよい。また、シリンダ32の取付位置は、図例の位置に限られず、入口部10より径方向y外方でもよい。また、シリンダ32の取付個数も2本以上であっても構わない。
【0039】
こうして、クサビ部12がテーパ溝7から引き離されたならば、シリンダ32を収縮させて次に引き出す支持台11を入口部10に正対する位置まで移動する。そして、残りの支持台11のいずれかのブラケット29を、図示しないシリンダで保持することで、各支持台11の径方向yの位置を固定する。そして、その状態で、入口部10に正対する支持台11を、カギ棒30によって後方に引き出し、坑内に取り出す。
【0040】
かかる作業を図10に示すように、最後の最外周の支持台11まで行い、そのテーパ溝7に係合する支持台11を全て坑内に取り出す。
【0041】
その後、これまでとは逆の手順によって、新たなローラカッタ13が装着された支持台11を取り付ける。すなわち、図10に示すように、新たなローラカッタ13が装着された支持台11を、スライド筒34及び筒体37を通してカッタフレーム3内に移動させ、支持台11のクサビ部12をカッタフレーム3のテーパ溝7に係合させる。
【0042】
そして、シリンダ32を支持台11のブラケット29に係合させて伸長させ、支持台11を径方向y外方(上方)に所定距離移動する。そして、支持台11の凸部23に、図1に示すスペーサ27の凹部26を、軸方向x後方から装着する。なお、このとき、スペーサ27がシリンダ32と干渉することを防止するため、この作業に先立って、図示しない径方向y外方に配置したシリンダによって、支持台11のブラケット29を持ち替えておく。
【0043】
以降、同様にして、支持台11とスペーサ27とを交互に装着していき、図9から図8に示すように、最後の支持台11を装着したならば、シリンダ32をフルロードで伸長させ、各支持台11のクサビ部12をカッタフレーム3のテーパ溝7に食い込ませる。これにより、各支持台11をカッタフレーム3に、ガタ(隙間)無く、強固に、精度よく固定できる。よって、ティースビットに比べて大きな荷重が加わり、重量が重いローラカッタに好適な取付構造となる。
【0044】
なお、最後にシリンダ32をフルロードで伸長させてクサビ部12をテーパ溝7に食い込ませるとき、スペーサ27の径方向yの寸法等に製作誤差があると、クサビ部12をテーパ溝7の所定の食い込み位置まで移動させることができない事態が考えられるため、スペーサ27を樹脂や軟質金属等の可撓性材料から製造し、シリンダ32の押圧力によってスペーサ27が多少圧縮されるようにしてもよい。
【0045】
また、テーパ溝7は、図1(b)に示すように、その前溝壁9が傾けられていると共に、後溝壁8がカッタフレーム3の回転軸に対して直交して形成されているため、各支持台11に加わった切羽の切削荷重がクサビ部12の後凸面21を介して後溝壁8に伝わったとき、切削荷重を安定して支持することができる。
【0046】
すなわち、仮にテーパ溝7の後溝壁8をカッタフレーム3の回転軸の直交面に対して前溝壁9のように傾けたとすると、その部分で切削荷重を受けたとき、クサビ部材12にクサビが緩む方向の分力が生じてしまい、支持台11の位置が移動しやすいが、本実施形態では、このような分力は生じないので、支持台11の位置を安定して保持できる。
【0047】
なお、上記凹部及び凸部23、24、25、26を省略した構成とし、各支持台11を1台ずつシリンダ32によって径方向yに移動させ、各支持台11のクサビ部12を1個(一対)ずつテーパ溝7から引き離すようにした場合には、各支持台11を取り付けるときにも、各支持台11を1台ずつシリンダ32によって径方向yに移動させ、各支持台11のクサビ部12を1個ずつテーパ溝7に食い込ませることになる。
【0048】
以上の交換作業は、入口部10から径方向y反対側に形成されたテーパ溝7の支持台11に対しても行われる。そして、その入口部10からアクセスできる全ての支持台11の交換が終了したなら、入口部10にクサビ体48を取り付けて支持台11の径方向yの位置を固定した後、入口部10に蓋部材47を取り付けて、入口部10の位置の支持台11をテーパ溝7の前溝壁9aとの間に挟持して固定する(図1(b)参照)。
【0049】
その後、別の凹部4に装着された支持台11を交換するときには、カッタフレーム3を回動させてその凹部4の入口部10をスライド筒34の前方に位置させるようにし、同様の交換作業が行われる。
【0050】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、例えば、上記支持台11にローラカッタ13ではなく通常のティースビットや先行ビットを装着したタイプにも適用できる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ローラカッタ等の切削刃部をガタなく強固に固定できると共に容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の一実施形態に係る切削刃部(ローラカッタ)の取付構造が適用されたカッタフレームの一部正面図、図1(b)は図1(a)の側面透視図である。
【図2】図2は上記カッタフレームを備えたトンネル掘削機の側断面図である。
【図3】図3は図2のIII−III線矢示図である。
【図4】本実施形態にかかる支持台の説明図であり、図4(a)は正面図、図4(b)側面図、図4(c)は平面図である。
【図5】トンネル掘削機の側断面図である(スライド筒前進時)。
【図6】トンネル掘削機の側断面図である(スライドゲート開時)。
【図7】図6のVII−VII線矢示図である。
【図8】カッタフレームの側面透視図である(支持台の取外作業前または取付終了後)。
【図9】カッタフレームの側面透視図である(支持台の取外作業中または取付作業中)。
【図10】カッタフレームの側面透視図である(支持台の取外作業中または取付作業中)。
【符号の説明】
1 掘削機本体としてのシールドフレーム
3 カッタフレーム
7 テーパ溝
11 支持台
12 クサビ部
13 切削刃部としてのローラカッタ(切削ディスク)
23 凸部
24 凹部
32 アクチュエータとしてのシリンダ
x 軸方向
y 径方向

Claims (9)

  1. 掘削機本体に対して回転駆動されるカッタフレームと、該カッタフレーム内に径方向に沿って形成されたテーパ溝と、該テーパ溝に係合するクサビ部を有する複数の支持台と、各支持台に装着された切削刃部とを備えたことを特徴とするトンネル掘削機の切削刃部の取付構造。
  2. 上記切削刃部が、支持台に軸支されたローラカッタ又は支持台に装着されたティースビットからなる請求項1記載のトンネル掘削機の切削刃部の取付構造。
  3. 上記カッタフレーム内に、上記支持台を径方向に移動させるためのアクチュエータを設けた請求項1又は2記載のトンネル掘削機の切削刃部の取付構造。
  4. 上記各支持台を径方向に一体移動させるため、前記支持台の径方向の一方の側面部に口元が奥部より幅狭の係合凹部を形成し、前記支持台の他方の側面部に先端部が根元部より幅広の係合凸部を形成した請求項1〜3記載のトンネル掘削機の切削刃部の取付構造。
  5. 上記各支持台同士に間にスペーサを介設し、該スペーサに別の切削刃部を装着した請求項1〜4記載のトンネル掘削機の切削刃部の取付構造。
  6. 切削刃部が装着された支持台をカッタフレームの背面側からカッタフレーム内に挿入し、該支持台に設けたクサビ部をカッタフレーム内にその径方向に沿って設けたテーパ溝に係合させ、その状態で支持台をテーパ溝が狭まる方向に移動させてクサビ部をテーパ溝に押し付けて固定するようにしたトンネル掘削機の切削刃部の取付方法。
  7. 上記切削刃部が、支持台に軸支されたローラカッタ又は支持台に装着されたティースビットからなる請求項6記載のトンネル掘削機の切削刃部の取付方法。
  8. 請求項6の方法によって取り付けられた支持台を、テーパ溝が広がる方向に移動させてそのクサビ部をテーパ溝から離脱させ、カッタフレームの背面側から取り出し、新たな切削刃部が装着された支持台と交換するようにしたことを特徴とするトンネル掘削機の切削刃部の交換方法。
  9. 上記切削刃部が、支持台に軸支されたローラカッタ又は支持台に装着されたティースビットからなる請求項8記載のトンネル掘削機の切削刃部の交換方法。
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