JP2004324205A - 壁床の防振・防音構造 - Google Patents

壁床の防振・防音構造 Download PDF

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JP2004324205A JP2003119763A JP2003119763A JP2004324205A JP 2004324205 A JP2004324205 A JP 2004324205A JP 2003119763 A JP2003119763 A JP 2003119763A JP 2003119763 A JP2003119763 A JP 2003119763A JP 2004324205 A JP2004324205 A JP 2004324205A
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Koichi Inatome
康一 稲留
Yasushi Kuriyama
康史 栗山
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Abstract

【課題】床から際根太等を通じて形成される伝搬経路を無くすることで、床に発生する衝撃音の伝搬を確実に遮断する壁床の遮音構造を提供する。
【解決手段】本発明による壁床の遮音構造は、壁下地15と壁下地に固着される際根太14及び際根太14上に配置される床下地10から構成される壁床の遮音構造において、壁下地15と際根太14との間に側部遮音材4を配置し、壁下地15と床下地10及び際根太14と壁仕上げ材16との間に上部遮音材8を配置し、側部遮音材4と上部遮音材8とを一体に構成してL字型に形成することで、床に発生する衝撃音等の生活音が伝搬しないように確実な遮断を図っている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は壁床の防振・防音構造に関し、特に、床に発生する床衝撃音の伝搬を確実に遮断する壁床の防振・防音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
集合住宅においては、隣接する住戸において発生する水廻りの使用音、居室での椅子の移動音、さらには、物の落下による衝撃音等の生活状況が意識されるような壁床を通しての音の伝搬が問題になり、これらの音を遮断することが大きな課題になってきた。特に、近年になってコンクリート系建物の長寿命化を図るために、可変性・改修性に耐えられる躯体のスケルトンと模様替え・ニーズによる更新や耐用年数・機能向上のための維持保全が可能なインフィルとに分離して対応するフリーアクセス指向が強まるに連れて、水廻りも含める居室の変更、移動等が任意に行われる傾向にあり、隣接住戸との間における音伝搬の遮断が益々大きな問題になってきている。
【0003】
このために、伝達される固体伝播音の低減や室間に高い防振・防音性能を確保するように防振材を介在させて居室を建物躯体から支持する浮き構造の採用が多くなっており、例えば、躯体床上に防振材を設置しその上端面に床版型枠を載置した後に、コンクリートを打設して床スラブを構成すると共に、型枠の端部と躯体壁部との間に緩衝材を挿入することで、床版に発生する音が隣接住戸に伝達されないように固体伝播音の低減を図っている。(例えば、特許文献1を参照)
【0004】
又、根太の上に床用下地材を配置する例では、床用下地材を根太に固定するために打ち付ける釘を通じて床用下地材からの衝撃音が、根太と土台を通じて壁面に伝搬されるのを防止するために、床用下地材の下に防振用ゴムシートと釘の打ち代に相当する厚さの裏板とを配置して、床用下地材からの衝撃音が釘を通じて根太に伝搬しないようにすると共に、床用下地材と壁面との間にも防振用ゴムシートを介在させて伝播音を低減している。(例えば、特許文献2を参照)
【0005】
さらに、床衝撃音を低減させるためにゴム脚付きの際根太で床下地を支持している例もあるが、図3のように床下地10の上に貼設されるフローリング材11が無垢板等の場合には、反りによる浮き上がりが発生する問題等から際根太をゴム脚付き際根太又はゴム付支持脚12で対応するには困難があり、釘留め13する際根太14で壁下地15に強固に接着させる必要があることから、図示のように床下地10から壁仕上げ材16を経由する伝搬経路17、床下地10から壁下地15に直接伝搬する伝搬経路18及び際根太14を経由して伝搬される伝搬経路19が形成されている。
【0006】
又、これを改善するために図4に示すように釘留め13する際根太14と壁下地15との間にゴム等の緩衝材20を挟んで施工することも提案されているが、伝搬経路19が遮断されるのみで位置決めが困難である壁仕上げ材16が床下地10と取り合うことによって、これを経由する伝搬経路17と壁下地15への伝搬経路18とが残存していることから、軽量床衝撃音のレベルを55dBA以下には低減できないのが実態であった。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−319711号公報(段落番号「0012」〜「0018」の欄、図6)
【特許文献2】
特公昭61−58627号公報(第2頁、第3欄、第23行〜第34行、図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の実態に鑑みて衝撃音の伝搬状態を改善するために提案するものであり、床から際根太等を通じて形成される伝搬経路を無くすることで床に発生する衝撃音の伝搬を確実に遮断する壁床の防振・防音構造の提供を目的にしている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による壁床の防振・防音構造は、壁下地と壁下地に固着される際根太及びゴム付支持脚上に配置される床下地から構成される壁床の防振・防音構造において、壁下地と際根太との間に側部緩衝材を配置し、壁下地と床下地及び際根太と壁仕上げ材との間に上部緩衝材を配置することを基本にし、側部緩衝材と上部緩衝材とを一体に構成してL字型に形成することを特徴としており、床に発生する衝撃音等の生活音が伝搬しないように確実な遮断を図っている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明による壁床の防振・防音構造の実施形態では、建造物の躯体構造を構成しているコンクリートスラブ上に浮構造を形成してなる乾式浮床端部と壁体との取り合いにおける壁下地と壁下地の周囲に配置される際根太及び際根太上に配置される床下地から構成される壁床の防振・防音構造において、壁下地と際根太、壁下地と床下地及び際根太と壁仕上げ材との間に、壁下地と際根太用の側部緩衝材と壁下地と床下地及び壁下地と壁仕上げ材用の上部緩衝材とを一体に形成しているL字型緩衝材として配置しており、これによって、床に発生する床衝撃音等の生活音が伝搬しないように確実な遮断を図っている。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、理解を容易にするために従来と同様の部位については、同一の符号によって表示している。
【0011】
図1は、本発明による壁床の防振・防音構造の実施形態を概要的に示す断面図である。本実施の形態における際根太14は、その間にL字型緩衝材1を介在させた状態で壁下地15に強固に釘留め13されている。そして、床下地10の上にフローリング材11を貼設することで形成された床2は、釘留め13されている際根太14とゴム付き支持脚12とによって堅固に支持されると同時に、床下地10の上に貼設されているフローリング材11と壁仕上げ材16との接合部分は、所定の間隙を確保しながら巾木9によって封鎖されている。
【0012】
従って、床構造は、床下地10の上に貼設されているフローリング材11が例え無垢板等の場合であっても、ゴム付き支持脚12と際根太14とによって反りによる浮き上がりが発生しないように堅固に支持されることになる。
【0013】
しかるに、L字型緩衝材1は、壁下地15と際根太14との間に厚さ3を生かして配置される側部緩衝材4の部分と、壁下地15と床下地10の端部5との所定幅6を生かして配置すると共に床下地10と壁仕上げ材16との間にその厚さ7を生かして配置される上部緩衝材8の部分とが一体に形成されるL字状に構成されており、床2に発生する床衝撃音等は、床下地10の端部5から壁仕上げ材16を通して壁下地15に伝搬されていた伝搬経路17において、L字型緩衝材1の上部緩衝材8の部分によって遮断されている。
【0014】
又、床下地10から壁下地15に直接伝搬されていた伝搬経路18において、L字型緩衝材1の上部緩衝材8の厚さ部分によって確実に遮断されている。さらに、床下地10から際根太14を経由して伝搬される伝搬経路19においてもL字型緩衝材1の側部緩衝材4によって幅広く遮断されており、際根太14が釘留め13されているとしても充分に低減されるので、軽量床衝撃音のレベルを50dBA以下に減衰させて要望に回答を出している。
【0015】
さらに、床部と壁体との取り合い部の施工においても、L字型緩衝材1が所定幅6、所定幅7を所定値に設定しながら配置するので、床下地10及びフローリング材11等の床部材と壁仕上げ材16とが直接接触することはなく、壁仕上げ材16及び床下地10の位置決めを容易に行うことができる。
【0016】
図2は、本発明による壁床の防振・防音構造を適用している居室の実施形態であり、図2(a)の平面図が示すように、躯体21もしくは間仕切壁等の壁下地15にL字型緩衝材1を所定の間隔で配置しながら強固に接合されている際根太14の上に、居室22を構成している床の端部は、堅固に設置されている。
【0017】
従って、居室22の床2は、図2(a)の平面図を(b)−(b)矢視している断面図(b)が示すように、中央部分を所定の位置に均等に配置されているゴム付き支持脚12によって堅固に支持されていると共に、その端部は、所定の間隔で配置しているL字型緩衝材1を介在させて強固に接合されている際根太14によって支持されていることから、L字型緩衝材1によって居室22の床衝撃音等を幅広く遮断されることになる。
【0018】
本発明による壁床の防振・防音構造は、以上の実施形態のように構成されているので、建物の各居室は、容易に浮き床形態を形成できることで、床に発生する床衝撃音等の生活音が伝搬しないように確実な遮断を図って隣接住戸との音伝搬の問題を解決して居室位置の変更や水廻りも含める移動等を容易にしており、躯体のスケルトンと設備等のインフィルとに分離するフリーアクセス的傾向にも充分に対応できる機能を発揮している。
【0019】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明してきたが、本発明による壁床の防振・防音構造は、上記実施の形態に何ら限定されるものでなく、L字型緩衝材の具体的な材質や種類及びその配置状態等に関して、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、出願時において既に公知のものを適用することによる種々の変更が可能であることは、当然のことである。
【0020】
【発明の効果】
本発明による壁床の防振・防音構造は、壁下地と壁下地の周囲に配置される際根太及び際根太上に配置される床下地から構成される壁床の防振・防音構造において、壁下地と際根太との間に側部緩衝材を配置し、壁下地と床下地及び床下地と壁仕上げ材との間に上部緩衝材を配置することを基本にして、側部緩衝材と上部緩衝材とを一体に構成してL字型に形成することを特徴としているので、床から際根太等を通じて形成される伝搬経路を無くすることで床に発生する床衝撃音等の生活音が伝搬しないように確実に遮断されると同時に、床部と壁体との取り合い部の施工面においても、L字型緩衝材が所定幅に設定された状態で配置されるので、壁仕上げ材及び床下地の位置決めが容易に行えて施工効率を向上できる効果を発揮している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による壁床の防振・防音構造の実施形態を概要的に示す断面図
【図2】本発明による壁床の防振・防音構造を適用される居室の実施形態図
【図3】従来の壁床の防振・防音構造を概要的に示す断面図
【図4】従来の他の防振・防音構造を概要的に示す断面図
【符号の説明】
1 L字型緩衝材、 2 床、 3 厚さ、 4 側部緩衝材、 5 端部、
6 幅、 7 厚さ、 8 上部緩衝材、 9 巾木、 10 床下地、
11 フローリング材、 12 ゴム付き支持脚、 13 釘留め、
14 際根太、 15 壁下地、 16 壁仕上げ材、
17〜19 伝搬経路、 20 緩衝材、 21 躯体、 22 居室、

Claims (2)

  1. 壁下地と壁下地の周囲に配置される際根太及び際根太上に配置される床下地から構成される壁床の防振・防音構造であって、壁下地と際根太との間に側部緩衝材を配置し、壁下地と床下地及び床下地と壁仕上げ材との間に上部緩衝材を配置することを特徴とする壁床の防振・防音構造。
  2. 側部緩衝材と上部緩衝材とが、一体に構成されてL字型に形成されることを特徴とする請求項1に記載の壁床の防振・防音構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015224446A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 遠藤 修司 防振・防音床構造及び防振・防音床の施工方法
JP2018017077A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 住友林業株式会社 二重床用支持脚及びそれを用いた二重床構造並びにその構築方法

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