JP2004324090A - 板材の取付調整具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】座面中央に透孔を設け外筒を直立させた雌部材と座面中央に透孔を設け内筒を直立させた雄部材と内外筒間に介装させた中筒とからなり、内外筒と中筒との間に隙間を形成し、中筒の上下端に設けた突起と係合可能な突起を外筒の先端内壁と内筒の先端外壁とに突設し、一方の部材の座面に内外筒と中筒との隙間ヘの連通部を形成すると共にその外側を貼着部となし、他方の座面に接着剤注入ノズルを案内する案内筒を透孔に連通させて突設し、内外筒の収縮状態において案内筒の先端を一方の透孔の開口縁に当接させ、案内筒から躯体又は板体に貼着させた座面の裏面に注入させた接着剤を連通部から内外筒と中筒との隙間に到達させる。
【選択図】 図1
Description
【技術分野】
本発明は、長さの調整を可能にして嵌合させた雌雄部材の一方を躯体に他方を板材にそれぞれ貼着し、調整した間隔を接着剤で固定させて板材を躯体に取り付けられるようにした取付調整具に関するもので、天井や壁等の壁面に化粧板や内装用下地板を取り付ける場合に使用する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
板材を取り付けるに際しては、特開昭48−2932 号公報において開示されている、被取付部に水分を含んだ接着剤をダンゴ状に塗布し、その上に板材を押圧しながら間隔を調整して板材を接着させる方法が盛用されていた。
しかしながら、大量に使用される接着剤内の水分がカビの発生を助長することが指摘されていたため、少ない接着剤で間隔の調整が行える特開平7−300972号公報開示の調整具が提案された。
この調整具は底板に接着剤注入口を備えた熱可塑性樹脂製の管を取り付けた部材と底板にその外径が管の内径以上の大きさであって表面に連続する溝を有する熱可塑性樹脂製の棒状体を取り付けた部材とで構成し、一方を躯体に取り付け、他方を板材に貼着させて棒状体を管に強制挿入し、その状態で接着剤注入口から接着剤を注入することによって、調整した間隔を固定させて板材を躯体に取り付ける構成を採用している。
【0003】
しかしながら、この構成では、管に棒状体を強制挿入した上で板材と躯体との間隔調整を余儀なくされるから、間隔を調整するためにの押し引き作業に大きな労力を要することになる。
また、板材を取り付けるに際し、位置決めを終えた段階で注入口から棒状体の溝を利用して管との間に接着剤を注入させなければならないことになる。したがって、板材は、その側縁側から調整具へ接着剤を注入できる程度の大きさのものに限定されることになり、大きな板材に多数の調整具を貼着させる場合には利用できない不都合もあった。
【0004】
【技術的課題】
出願人は、先に特願2002−259619 号において、長さの調整を可能にして嵌合させた雌雄部材の一方を躯体に他方を板材にそれぞれ貼着し、調整した間隔を接着剤で固定させて板材を躯体に取り付けるようにした板材の取付調整具において、雌雄の部材間に予め接着剤を注入させて板材と躯体との間隔を自在に調整できるようにしたものを提案したが、本発明はこの発明を改良し、板材と躯体との間隔の調整幅が大きくなるようにすることを課題としたものである。
【0005】
【技術的手段】
この技術的課題を解決するための第一の技術的手段は、(イ)座面中央に透孔を設け外筒を直立させた雌部材と座面中央に透孔を設け内筒を直立させた雄部材と内外筒間に介装させた中筒とからなり、(ロ)内外筒と中筒との間に隙間を形成し、(ハ)中筒の上下端に設けた突起と係合可能な突起を外筒の先端内壁と内筒の先端外壁とに突設し、(ニ)一方の部材の座面に内外筒と中筒との隙間ヘの連通部を形成すると共にその外側を貼着部となし、(ホ)他方の座面に接着剤注入ノズルを案内する案内筒を透孔に連通させて突設し、(ヘ)内外筒の収縮状態において案内筒の先端を一方の透孔の開口縁に当接させ、(ト)案内筒から躯体又は板体に貼着させた座面の裏面に注入させた接着剤を連通部から内外筒と中筒との隙間に到達させるようにしたこと、である。
【0006】
また、第二の技術的手段は、(ト)座面中央に透孔を設け外筒を直立させた雌部材と座面中央に透孔を設け内筒を直立させた雄部材と内外筒間に介装させた中筒とからなり、(チ)内外筒と中筒との間に隙間を形成し、(リ)中筒の上下端に設けた突起と係合可能な突起を外筒の先端内壁と内筒の先端外壁とに突設し、(ヌ)一方の部材の座面に接着剤注入ノズルを案内する案内筒を透孔に連通させて突設すると共に、(ル)内外筒と中筒との隙間への連通部を形成して座面の外側を貼着部となし、(ヲ)案内筒から躯体又は板体に貼着させた座面の裏面に注入させた接着剤を連通部から内外筒と中筒との隙間に到達させるようにしたこと、である。
【0007】
第三の技術的手段は第一、二の技術的手段における座面の裏面の構成を改良したもので、一方の部材の座面の裏面に内筒の周縁に対応してその直径より大きい径の皿状凹部を形成し、凹部が内外筒と中筒との隙間との連通部を座面に形成したことである。
第四の技術的手段は内外筒の断面形状を円形に構成したことであり、第五の技術的手段は内筒の座面側に空気抜き用の小孔を穿設したことである。
【0008】
本発明では、雌部材の座面に直立させた外筒内に雄部材の座面に直立させた内筒を嵌合させると共に、内外筒の間に中筒を介装させ、内外筒と中筒の筒壁の間に隙間を設ける構成を採用している。
躯体又は板体に対し、雌雄のいずれの部材を貼着させても良いが、先に貼着させる一方の部材の座面には内外筒と中筒との隙間に対応する位置に連通部が形成されていて、座面の裏面と隙間とが連通させられている。座面の裏面ではその連通部の外側を貼着部としているから、両面接着テープや接着剤を用いて部材を被貼着部に貼着させることになる。したがって、座面の裏面中央部はテープや接着剤の厚み分だけ被貼着部との間に隙間が形成されることになる。
【0009】
他方の部材の座面には、接着剤注入ノズルを案内するための案内筒が中央部に形成された透孔に連通させて突設されている。この案内筒の先端は、内外筒の嵌合収縮状態において、先に被貼着部に貼着されている一方の部材の座面中央の透孔の開口縁に当接させられているから、案内筒先端と透孔との間を略水密状に保つことができる。
【0010】
一方の部材を躯体又は板体に貼着させ、他方の部材をこれに嵌合させて内外筒を収縮状態にした後、案内筒を利用してノズルから接着剤を注入すると、接着剤は透孔を通って座面の裏面側に臨み、裏面中央部に形成されている隙間及び連通部を通って内外筒と中筒との隙間へ到達させられる。
接着剤は揺変性を持ったゲル状乃至マヨネーズ状のものが使用されるが、硬化しても若干の弾性を持つ接着剤を使用して取付調整具自体にクッション性を持たせるようにすることが望ましい。
【0011】
次いで、他方の部材を引き出すことによって、板材を取り付ける準備が完了する。
他方の部材を引き出しても、中筒の上下端に設けた突起と係合可能な突起が外筒の先端内壁と内筒の先端外壁とに突設されているから、部材が脱出してしまうおそれはない。
他方の部材の引き出しは、内外筒の長さに中筒の長さを加えた分(互いに係合する一方の突起長さを除く)だけ長く引き出せるから、内外筒の収縮状態における長さと中筒を介して内外筒を引き出した状態における長さの差の範囲内において、板材と躯体との間隔を調整できることになる。
【0012】
この段階で他方の座面の裏面に接着剤の塗布と両面接着テープの貼着の何れか又は双方の作業を完了しておくことになる。
両面接着テープは取付作業中に板体を仮止めするためのもので、永久貼着は、座面の裏面側に臨んだ接着剤によって行なわれる。この仮止めは両面接着テープに代えて瞬間接着剤を使用することもできる。
【0013】
取付調整具を躯体側に先に貼着させる場合には、躯体の凹凸状態に対応して突出状態にある座面の位置にずれが生じている。これらの座面に対して板材を直立させながら前進させると他方の部材の座面がその突出位置に応じて順次板体に接着していくことになる。所定の位置まで板材を前進させることによって、取付位置に対応して座面が押され、所定の間隔を維持した状態で板材の前進を停止させると座面の移動も停止する。このとき、内外筒の隙間内に充填されている接着剤は、筒壁に付着したままとなっているため、そのまま養生硬化させることによって内外筒が固定され、板体の躯体への取付が完了する。
なお、板体を一旦強く押して座面を確実に板体へ貼着させた後、板体を引き戻して位置の調整をするようにしても良い。
【0014】
また、取付調整具を板体に先に貼着させる場合には、突出状態にある座面は略同じ高さとなる。取付調整具を貼着させた板体を直立させながら躯体側へ前進させると、他方の部材の座面が躯体の凹凸状態に応じて躯体と接着していく。所定の位置まで板材を前進させることによって、取付位置に対応して座面が押され、所定の間隔を維持した状態で座面の移動が停止する。上記と同様に接着剤の硬化によって板体の躯体への取付が完了する。
この場合も、板体を一旦強く押して座面を確実に板体へ貼着させた後、板体を引き戻して位置の調整をすることができる。
【0015】
第二の技術的手段は、躯体又は板体に対して先に貼着させる部材の座面側に接着剤注入ノズルを案内するための案内筒を透孔に連通させて突設したもので、接着剤が座面の裏面側へ直接注入されるため、前記手段のように案内筒と透孔とのシールが問題となることはない。
他方の座面の透孔は、案内筒に突き入れるノズルが通過できる大きさであれば良い。注入された接着剤の圧力によって他方の座面が浮き上がる可能性があるが、ノズルの側壁で透孔の開口縁を押圧させたり、作業者が手で座面を押さえながら注入作業を行なうことによって浮き上がりを回避することができる。この透孔は、案内筒の上端に当接させておかなくても、接着剤の注入に影響を及ぼすことはない。
なお、板体の躯体への取付手順は、上記段落において説明した手順とほぼ同じものとなる。
【0016】
第一、第二の技術的手段において、被貼着部へ先に貼着させる一方の部材の裏面に、内筒の周縁に対応させてその直径より大きい径の皿状凹部を形成し、凹部から内外筒と中筒との隙間への連通部を座面に形成すると、座面の裏面と被貼着部との隙間を接着剤層やテープの厚みより大きく形成できるから、裏面側に望んだ接着剤を内外筒間の隙間へ円滑に移動させられる(請求項3参照)。
内外筒及び中筒の断面形状を円形に構成した場合には、内外筒を嵌合させた状態で座面を傾斜させることが可能となるから、躯体の凹凸によって形成される傾斜面に部材を貼着させても、板材の平面の形成に支障がでることはない。また、この形態の取付調整具では、躯体と板材との層間に振動や揺れに起因する変位が生じても、各筒が若干回転運動をすることによって層間変形に追随することになる(請求項4参照)。
また、雄部材の内筒の座面側に貫通孔を穿設しておくと、部材を相対的に移動させる際に部材内の空気を円滑に出入りさせられる(請求項5参照)。
【0017】
内外筒を嵌合して収縮させた状態においては、他方の筒壁の先端を先に貼着させている一方の座面に当接させておくと、連通部を通過した接着剤の漏れを防止することができる。
また、注入した接着剤を内外筒と中筒との隙間に円滑に到達させるために、その隙間の上部側(接着剤注入側)における各筒の壁面又は座面に空気抜き用の小孔乃至切欠きを形成しておくと便利である。この空気孔は、接着剤がここから漏出することによって、隙間内への充填が完了したことを知ることができる利点がある。この場合、少なくとも部材の座面を透明体で形成しておけば接着剤の充填状況を視覚によって把握できるため、一層便利となる。
なお、上記の小孔を穿設した場合において、座面の粘着テープや接着剤にも隙間を設けておくと、部材を相対的に移動させる場合の空気抜き孔としても利用することができる。
【0018】
座面に形成する連通部は、内外筒と中筒とによって形成される隙間に対応して形成されるが、等間隔に形成しておくことによって隙間へほぼ均等な速度で到達させることが期待できる。
なお、内筒の外側、外筒の内側、中筒の両側面に凹溝を形成しておくと、隙間に接着剤を充填させた状態で内外筒を押し引きして接着剤が移動しても、接着剤の途切れを防止して、両者を確実に接着剤で固定することができる。この凹溝は、螺旋状に形成しても良いし、縦方向又は横方向に形成しても良く、これらを組み合わせることもできる。
【0019】
【本発明の効果】
取り付け調整具に予め接着剤を注入させて板材と躯体との間隔の調整幅を大きくできる結果、取付調整具の固定、接着剤の注入、部材の引き出しを行なうことによって躯体側の表面の大きい凹凸に対応して板体を躯体に固定することができるから、作業性効率が極めて高くなり、大きな板体であっても軽快に取付作業を行なえる利点がある。
また、使用する接着剤の量を少なくできるため、カビの発生を抑制できる利点もある。
【0020】
【実施の形態】
図1〜5 は第一の技術的手段に対応した実施の形態を示したもので、図1は中筒25を介在させて雌雄の部材1、11を嵌合させた状態における中央断面図、図2はこれらの部材及び中筒の分解図、図3は雌雄の部材1、11及び中筒25を伸長させた状態の中央断面図、図4は雌部材1の底面図、図5は雄部材11の底面図である。
雌部材1、雄部材11及び中筒25のいずれの部材もABS樹脂で形成しているが、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の他の樹脂で形成するようにしても良い。
【0021】
この実施形態においては、雌部材1は、直径80mmの円形の座面2の表面に内径49mm、高さ9mmの断面円形の外筒5を直立させた構成、雄部材11は、直径80mmの円形の座面12の裏面に外径41mm、高さ9mmの断面円形の内筒15を直立させた構成、中筒25は、外径46mm、内径44mm、高さ9mmの構成となっている。したがって、内外筒5、15及び中筒25を嵌合させた状態では、内外筒壁と中筒壁との間にそれぞれ1.5mmずつの隙間10a,10bが形成されることになる。これらの部材や中筒の寸法は、取り付ける板体の大きさ、重さ、強度等を総合的に勘案して設計されることになる。
【0022】
雌部材の座面2の中央には、後述する接着剤を注入するための透孔3が穿設してあり、座面に連通部としての溝6、6を断続的に設け、隙間10a,10b と連通させている。
図1、3では部材1の溝6群の外側及び部材11の中央部に両面接着テープ9を貼着させた状態を示し、図2ではテープの図示を省略している。部材1を図示しない躯体や板体に貼着させた状態において、座面との間にテープ9の厚み分の深さの隙間が形成されることになる。
【0023】
雄部材11の座面12の中央には、透孔13が穿設してあり、その裏面には、これに連続して図示しない接着剤注入ノズルを挿入する案内筒14を突設させている。この案内筒14の基端側はテーパー状に形成してあって、ノズル挿入時に案内すると共にノズル壁が部材11を押圧しながら接着剤を注入できるようにしている。
なお、案内筒14の先端部には段部16を形成して先端部が細く形成してあり、案内筒14の先端部が透孔3の内側に進入すると共に段部16が透孔3の開口縁を押圧することによって、略水密の状態を形成できるようにしている。段部に代えてテーパー壁で構成することもできる。
【0024】
外筒5の上端部内側に突起8、8を、内筒15の下端部外側に突起18、18を、中筒25の上端部内側及び下端部外側に突起28、28がそれぞれ断続的に突出させてあって、嵌合状態にある内外筒5、15を引き出す際には、突起同志8、18、28が係合しあって互いに離脱できないようになっている。
なお、この実施形態では、内外筒15、5及び中筒25を円滑に嵌合させられるように、突起8の上端部内側及び突起18の下端部外側並びに突起28の上端部内側及び下端部外側の部分をテーパー壁で構成している。
この実施形態では、突起8、28は、周方向に8個ずつ、突起18は周方向に4個形成しているが、突起の個数及びその間隔は部材の大きさ等に対応して適宜設計することになる。突起をリング状に形成するようにしても良い。
また、内筒15の座面側には、空気抜き用の小孔7、7が穿設してあり、中筒25の上端部には切欠き29、29が形成してあって、接着剤の注入が円滑に行なえるようにすると共に、雄部材11を移動させる場合に空洞20内と外側との空気の移動を円滑に行えるようにしている。
【0025】
図6〜8は第二の技術的手段に対応した実施の形態を示したもので、図6は雌雄の部材を嵌合させた状態における中央断面図、図7は雌部材の底面図、図8は雄部材の底面図である。
この実施形態では、案内筒24を雌部材1側に設けた点、両部材1、11の座面形状を方形とした点、並びに裏面に透孔13を中心として皿状の凹部4を形成した点において、前記の実施形態と相違している。
案内筒24は、透孔3に連続して座面2の表面に突設させてあり、その上端は、雄部材11の座面中央に穿設した透孔13の内側に臨ませてあり、そこから直接接着剤を注入することになる。内外筒5、15及び中筒25の寸法などは前記実施形態と同じである。
凹部4の外周は、外筒5の基端部に達していて、その外周部の内側に連通部としての溝6、6を断続的に設けている。
なお、接着剤注入時における座面12の浮き上がりを防止するために、接着剤注入ノズルに鍔を設け、この鍔で座面を押圧できるように構成するができる。
接着剤の注入が完了しても、案内筒24、内筒15、座面2、12で囲まれる空間は密封状態とならないため、雄部材11を引き出す時に抵抗がかかることはない。
【0026】
雄部材11の座面12には端縁に沿って小孔17、17を穿設している。雄部材11を躯体又は板体に接着させるために、座面12の表面に端縁に沿って接着剤を塗布すると、躯体又は板体に雄部材11を押圧した段階で、接着剤が小孔17を通って裏面側に臨むため、みずからアンカー作用を果たし、躯体や板体との接着力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】雌雄の部材を嵌合させた状態における中央断面図
【図2】雌雄の部材及び中筒の分解図
【図3】雌雄の部材を伸長させた状態の中央断面図、
【図4】雌部材の底面図
【図5】雄部材の底面図
【図6】他の実施形態における雌雄の部材を嵌合させた状態における中央断面図
【図7】他の実施形態における雌部材の底面図
【図8】他の実施形態における雄部材の底面図
【符号の説明】
1雌部材、 2雌部材の座面、 3、13透孔、 4皿状凹部、 5外筒、 6連通溝、 7小孔、 8、18、28 突起、 10内外筒と中筒との隙間、 12雄部材の座面、 14、24
案内筒、 15内筒、 16案内筒の段部、 17小孔、 20空洞、 25中筒、 29中筒の切欠き
Claims (5)
- 長さの調整を可能にして嵌合させた雌雄部材の一方を躯体に他方を板材にそれぞれ貼着し、調整した間隔を接着剤で固定させて板材を躯体に取り付けるようにした板材の取付調整具において、座面中央に透孔を設け外筒を直立させた雌部材と座面中央に透孔を設け内筒を直立させた雄部材と内外筒間に介装させた中筒とからなり、内外筒と中筒との間に隙間を形成し、中筒の上下端に設けた突起と係合可能な突起を外筒の先端内壁と内筒の先端外壁とに突設し、一方の部材の座面に内外筒と中筒との隙間ヘの連通部を形成すると共にその外側を貼着部となし、他方の座面に接着剤注入ノズルを案内する案内筒を透孔に連通させて突設し、内外筒の収縮状態において案内筒の先端を一方の透孔の開口縁に当接させ、案内筒から躯体又は板体に貼着させた座面の裏面に注入させた接着剤を連通部から内外筒と中筒との隙間に到達させるようにした板材の取付調整具。
- 長さの調整を可能にして嵌合させた雌雄部材の一方を躯体に他方を板材にそれぞれ貼着し、調整した間隔を接着剤で固定させて板材を躯体に取り付けるようにした板材の取付調整具において、座面中央に透孔を設け外筒を直立させた雌部材と座面中央に透孔を設け内筒を直立させた雄部材と内外筒間に介装させた中筒とからなり、内外筒と中筒との間に隙間を形成し、中筒の上下端に設けた突起と係合可能な突起を外筒の先端内壁と内筒の先端外壁とに突設し、一方の部材の座面に接着剤注入ノズルを案内する案内筒を透孔に連通させて突設すると共に、内外筒と中筒との隙間への連通部を形成して座面の外側を貼着部となし、案内筒から躯体又は板体に貼着させた座面の裏面に注入させた接着剤を連通部から内外筒と中筒との隙間に到達させるようにした板材の取付調整具。
- 一方の部材の座面の裏面に内筒の周縁に対応してその直径より大きい径の皿状凹部を形成し、凹部から内外筒と中筒との隙間への連通部を座面に形成した請求項1又は2に記載の板材の取付調整具。
- 内外筒及び中筒の断面形状が円形である請求項1、2又は3に記載の板材の取付調整具。
- 内筒の座面側に小孔を穿設した請求項1、2、3又は4に記載の板材の取付調整具。
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