JP2004323999A - カツラの脱着装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】着用者の頭部に被冠せしめるカツラを該頭部に対して着脱自在に固定するための脱着装置を提供する。
【構成】着用者の頭部に被冠するネット状シートを含む皿状シートに疑毛を植毛して成るカツラにおいて、皿状シートの内側面に固着したカツラ側の面ファスナと、着用者の頭部に取付けられた頭部側の面ファスナとを、相互に着脱自在に係着せしめるように構成しており、頭部側の面ファスナは、着用者の頭部の毛髪を挿通せしめた状態でループを介して結束し固着する固着部を備えており、該固着部は、該面ファスナの縁部に位置する外側固着部と、該面ファスナの周縁に囲まれた中央領域に位置する内側固着部とから構成されている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着用者の頭部に被冠せしめるカツラを該頭部に対して着脱自在に固定するための脱着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、着用者の頭部に被冠するネット状シートを含む皿状シートに疑毛を植毛した脱着自在なカツラが公知である。
【0003】
このようなカツラを着用者の頭部に脱着自在とするための脱着装置は、種々の構成のものが知られているが、例えば、カツラ側の面ファスナを皿状シートの内側面に固着し、頭部側の面ファスナを着用者の頭部に取付け、カツラを着用者の頭部に被冠せしめた状態で、頭部側の面ファスナに対してカツラ側の面ファスナを着脱自在に係着せしめるように構成したものが知られている。
【0004】
この際、頭部側の面ファスナは、裏面のほぼ全面に粘着剤層を備えており、着用者の頭部における地肌又は毛髪(地毛)の上に重ねられ、粘着剤を介して直接に粘着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、頭部側の面ファスナの裏面に設けた粘着剤層を着用者の頭部の地肌に粘着する場合、当然のことながら地肌に粘着剤が接触する。また、該面ファスナを毛髪に重ね合わせて粘着する場合でも、粘着剤が頭部の地肌に接触する虞れが大である。
【0006】
このため、頭部の地肌が粘着剤によりタダレやカブレを生じ、着用者がかゆみに耐えられないばかりか、皮膚の炎症により健康を害するという問題がある。
【0007】
しかも、頭部側の面ファスナは、粘着剤層により粘着されているに過ぎないため、強く引っ張ると、剥離したり、位置ズレを生じるという問題があり、更に、浴用による洗髪を繰返すと、粘着剤が粘着力を劣化し、頭部側の面ファスナを脱落してしまうという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の問題を解決したカツラの脱着装置を提供するものである。
【0009】
そこで、本発明のカツラの脱着装置が手段として構成したところは、着用者の頭部に被冠するネット状シートを含む皿状シートに疑毛を植毛して成るカツラにおいて、皿状シートの内側面に固着したカツラ側の面ファスナと、着用者の頭部に取付けられた頭部側の面ファスナとを、相互に着脱自在に係着せしめるように構成しており、頭部側の面ファスナは、着用者の頭部の毛髪を挿通せしめた状態でループを介して結束し固着する固着部を備えており、該固着部は、該面ファスナの縁部に位置する外側固着部と、該面ファスナの周縁に囲まれた中央領域に位置する内側固着部とから構成されて成る点にある。
【0010】
前記固着部は、頭部側の面ファスナに複数の挿通孔を開設することにより構成することが好ましく、例えば、該面ファスナに開設された複数列の挿通孔により構成することができる。複数列の挿通孔は、例えば、2個の挿通孔を列設した孔列を2列設けることによりサイコロの4の目のような合計4個の挿通孔が開設され、或いは、3個の挿通孔を列設した孔列を2列設けることによりサイコロの6の目のような合計6個の挿通孔が開設される。この場合、各挿通孔と面ファスナの縁との間に位置する縁部分により外側固着部が形成され、隣接する挿通孔の相互を連結する部分により内側固着部が形成される。
【0011】
本発明によれば、前記脱着装置の次のような使用方法が可能である。即ち、頭部側の面ファスナを着用者の頭部に取付ける場合、外側固着部に毛髪を固着するに際しては、先端に鉤部を備えた治具針を任意の挿通孔に挿通せしめた後、毛髪の毛根と毛先の間の中途部分を鉤部に係止した状態で治具針と共に挿通孔から引抜くことにより、挿通孔から引出された毛髪により第1ループ部を形成せしめる工程と、治具針を第1ループ部に挿通せしめた後、前記第1ループ部から毛先に至り連続する毛髪の毛先側部分を面ファスナの外側において鉤部に係止した状態で治具針と共に第1ループ部から引抜くことにより、第1ループ部から引出された毛髪により第2ループ部を形成せしめる工程と、引き続き、毛先が第1ループ部から脱出するまで、第2ループ部を前記引抜き方向に引抜くことにより、第1ループ部を挿通する毛髪の挿出部により外側固着部を抱持すると共に、該挿出部のまわりで第1ループ部を縮小せしめることにより結束部を形成する工程と、前記毛髪の結束部を解けないように接着剤で接着し及び/又は結束部を頭部側の面ファスナの表面に接着剤で接着する工程が実施される。
【0012】
また、内側固着部に毛髪を固着するに際しては、先端に鉤部を備えた治具針を任意の挿通孔に挿通せしめた後、毛髪の毛根と毛先の間の中途部分を鉤部に係止した状態で治具針と共に挿通孔から引抜くことにより、挿通孔から引出された毛髪により第1ループ部を形成せしめる工程と、治具針を第1ループ部に挿通せしめた後、前記第1ループ部から毛先に至り連続する毛髪の毛先側部分を該挿通孔に隣接する挿通孔を介して鉤部に係止した状態で治具針と共に第1ループ部から引抜くことにより、第1ループ部から引出された毛髪により第2ループ部を形成せしめる工程と、引き続き、毛先が第1ループ部から脱出するまで、第2ループ部を前記引抜き方向に引抜くことにより、第1ループ部を挿通する毛髪の挿出部により内側固着部を抱持すると共に、該挿出部のまわりで第1ループ部を縮小せしめることにより結束部を形成する工程と、前記毛髪の結束部を解けないように接着剤で接着し及び/又は結束部を頭部側の面ファスナの表面に接着剤で接着する工程が実施される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
【0014】
図1は、カツラの1例を示しており、カツラ1は、着用者の頭部に被冠せしめられるネット状シートを含む皿状シート2に擬毛3を植毛することにより構成されている。
【0015】
図2は、カツラ1を着用者4の頭部4aに脱着自在に装着せしめるための脱着装置を概略的に示しており、脱着装置は、カツラ1における皿状シート2の内側面に固着したカツラ側の面ファスナ5と、着用者4の頭部4aに取付けられた頭部側の面ファスナ6とから構成されている。
【0016】
カツラ側の面ファスナ5と、頭部側の面ファスナ6は、公知の面ファスナのように、一方の面ファスナが多数のキノコ形又は鉤形の突起を全面的に設け、他方の面ファスナが多数のループ等を全面的に設けたものとされ、相互に対面する面ファスナ5、6を着脱自在に係着せしめるように構成されている。
【0017】
カツラ側の面ファスナ5と頭部側の面ファスナ6は、カツラ1を頭部4aの所定位置に装着した状態で相互に対面されるように配置することが必要であり、図例の場合、それぞれ頭部4aの左右に位置するように配置せしめられているが、これに限られるものではなく、例えば、頭部4aに対して放射状に配置せしめるように構成しても良い。
【0018】
尚、カツラ側の面ファスナ5は、皿状シート2の内側面に縫糸を介して縫着しても良いが、皿状シート2の内側面を被覆する樹脂ベースに埋設状に固着しても良い。
【0019】
頭部側の面ファスナ6は、図3に示すように、ほぼ全面にわたり複数の挿通孔7を開設している。図示実施形態の場合、図3(A)に示すように、テープ状の面ファスナ素材6aに対して挿通孔7を等間隔に形成した後、該面ファスナ素材6aを所定長さLのものとして分断することにより、頭部側の面ファスナ6が得られる。尚、挿通孔7は、図例のような窓孔により構成しても良いが、切込み状のスリットにより構成しても良い。
【0020】
このような挿通孔7を介して、頭部側の面ファスナ6には、着用者の頭部の毛髪を挿通せしめた状態でループを介して結束し固着する固着部8が設けられ、該固着部8は、該面ファスナ6の縁部に位置する外側固着部と、該面ファスナ6の周縁に囲まれた中央領域に位置する内側固着部とから構成される。
【0021】
図3(B)に示す実施例において、頭部側の面ファスナ6は、3個の挿通孔を列設した孔列を2列設けることによりサイコロの「6の目」のような合計6個の挿通孔が開設されている。一方の孔列の挿通孔を7a、7b、7cで示し、他方の孔列の挿通孔を7d、7e、7fで示している。これにより、一方の孔列の挿通孔7a、7b、7cのそれぞれと面ファスナ6の一方の側縁との間に外側固着部8a、8b、8cが形成され、他方の孔列の挿通孔7d、7e、7fのそれぞれと面ファスナ6の他方の側縁との間に外側固着部8d、8e、8fが形成される。尚、列端に位置する挿通孔8a、8c、8d、8fと面ファスナ6の左右側縁との間にも外側固着部8g、8h、8i、8jが形成される。そして、2列の孔列の間には、隣接する孔間に位置する内側固着部9a、9b、9cが形成され、更に、それぞれの孔列における孔間においても内側固着部9d、9eと内側固着部9f、9gが形成される。
【0022】
図3(C)に示す実施例において、頭部側の面ファスナ6は、2個の挿通孔を列設した孔列を2列設けることによりサイコロの「4の目」のような合計4個の挿通孔が開設されている。一方の孔列の挿通孔を7g、7hで示し、他方の孔列の挿通孔を7i、7jで示している。これにより、一方の孔列の挿通孔7g、7hのそれぞれと面ファスナ6の一方の側縁との間に外側固着部8k、8lが形成され、他方の孔列の挿通孔7i、7jのそれぞれと面ファスナ6の他方の側縁との間に外側固着部8m、8nが形成される。尚、7個の挿通孔と面ファスナ6の左右側縁との間にも外側固着部8o、8p、8q、8rが形成される。そして、2列の孔列の間には、隣接する孔間に位置する内側固着部9h、9iが形成され、更に、それぞれの孔列における孔間においても内側固着部9j、9kが形成される。
【0023】
図4及び図5は、頭部側の面ファスナ6を着用者4の頭部4aに対して、該頭部4aの毛髪を利用して取付けるための方法を示している。通常、カツラ1を必要とする着用者4であっても、頭部4aの所謂裾の部分に残存する毛髪を有しているから、このような毛髪を上方に引き上げることにより面ファスナ6を取付けることが可能である。尚、取付作業に際しては、先端に鉤部10aを備えた治具針10が使用される。
【0024】
図4は、外側固着部に毛髪を固着する方法を示している。先ず、面ファスナ6を着用者4の頭部4aにおける所定位置に配置した状態で、治具針10の先端を所定の挿通孔7eに挿通せしめた後、毛髪11の毛根11aと毛先11bの間の中途部分11cを鉤部10aに係止した状態で治具針10と共に挿通孔7eから引き抜く。これにより、図4(A)に示すように、挿通孔7eから引出された毛髪により第1ループ部12が形成される。尚、図面は、毛髪11を1本状態で示しているが、2〜3本等の複数本の毛髪11、11を束ねていることが好ましく、図面は、そのように理解されたい。
【0025】
次いで、治具針10を第1ループ部12に挿通せしめた後、面ファスナ6の外側において、第1ループ部12から毛先11bに至り連続する毛髪11の毛先側部分を鉤部10aに係止した状態で治具針10と共に第1ループ部12から引き抜く。これにより、図4(B)に示すように、第1ループ部12から引出された毛髪により第2ループ部13が形成される。
【0026】
そこで、引き続き、毛先11bが第1ループ部12から脱出するまで、第2ループ部13を前記引抜き方向に引き抜く。これにより、図4(C)に示すように、第1ループ部12を挿通する毛髪の挿出部14により外側固着部8eを抱持すると共に、該挿出部14のまわりで第1ループ部12を縮小せしめることにより結束部15を形成する。即ち、毛髪11を緊締することにより、毛髪11の挿出部14により外側固着部8eを抱持した状態で、該挿出部14を結束部15により結び付けるので、面ファスナ6は、頭部4aの上で自由に遊動しないように、しっかりと固定される。
【0027】
毛髪11は、表面が平滑であり、結束部15が弛み易いため、その後、結束部15が解けないように、瞬間接着剤等の接着剤16により接着せしめる。この接着剤16による接着は、1滴又は数滴によるワンポイント接着であり、結束部15と挿出部14の上に塗布することにより接着するか、あるいは、それと併せて又は選択的に、結束部15を面ファスナ6の表面に接着せしめるものであれば良い。
【0028】
同様にして、他の挿通孔7a、7b、7c、7d、7fを介して毛髪11を他の外側固着部8a、8b、8c、8d、8f、8g、8h、8i、8jに固着すれば、図6に示すように、面ファスナ6は、全周囲を毛髪11により緊締せしめられ頭部4aに固着される。
【0029】
図5は、内側固着部に毛髪を固着する方法を示している。先ず、治具針10の先端を面ファスナ6の所定の挿通孔7aに挿通せしめた後、毛髪11の毛根11aと毛先11bの間の中途部分11cを鉤部10aに係止した状態で治具針10と共に挿通孔7aから引き抜く。これにより、図5(A)に示すように、挿通孔7aから引出された毛髪により第1ループ部12が形成される。尚、図面は、毛髪11を1本状態で示しているが、2〜3本等の複数本の毛髪11、11を束ねていることが好ましい。
【0030】
次いで、治具針10を第1ループ部12に挿通せしめた後、前記挿通孔7aに隣接する挿通孔7dに挿入し、第1ループ部12から毛先11bに至り連続する毛髪11の毛先側部分を鉤部10aに係止した状態で治具針10と共に該挿通孔7d及び第1ループ部12から引き抜くことにより、図5(B)に示すように、第1ループ部12から引出された毛髪により第2ループ部13を形成する。
【0031】
引き続き、毛先11bが第1ループ部12から脱出するまで、第2ループ部13を前記引抜き方向に引き抜くことにより、図5(C)に示すように、第1ループ部12を挿通する毛髪の挿出部14により内側固着部9aを抱持すると共に、該挿出部14のまわりで第1ループ部12を縮小せしめることにより結束部15を形成する。即ち、毛髪11を緊締することにより、毛髪11の挿出部14により内側固着部9aを抱持した状態で、該挿出部14を結束部15により結び付けるので、面ファスナ6は、中央領域を頭部4aに対して固定される。
【0032】
毛髪11は、表面が平滑であり、結束部15が弛み易いため、その後、結束部15が解けないように、瞬間接着剤等の接着剤16により接着せしめる。この接着剤16による接着は、1滴又は数滴によるワンポイント接着であり、結束部15と挿出部14の上に塗布することにより接着するか、あるいは、それと併せて又は選択的に、結束部15を面ファスナ6の表面に接着せしめるものであれば良い。
【0033】
同様にして、他の挿通孔7b、7c、7d、7e、7fを介して毛髪11を他の内側固着部9b、9c、9d、9e、9f、9gに固着すれば、図6に示すように、面ファスナ6は、中央領域を毛髪11により緊締せしめられ、頭部4aから浮き上がらないように固着される。
【0034】
このようにして着用者4の頭部4aに対する頭部側の面ファスナ6の取付けを完了すると、カツラ1を頭部4aに被冠せしめるだけで、カツラ1は脱着自在に装着される。即ち、図7(A)に示すように、カツラ側の面ファスナ5が頭部側の面ファスナ6に着脱自在に係着する。
【0035】
ところで、この状態から時間の経過と共に着用者4の毛髪が伸びると、同様に頭部側の面ファスナ6を取付けた毛髪11も伸びるため、図7(B)に示すように、頭部側の面ファスナ6は、遊動自在となり、カツラ側の面ファスナ5に対面し難くなる。
【0036】
そこで、毛髪が伸びた後、頭部側の面ファスナ6を再び頭部4aに固定させるためには、図7(C)に示すように、毛髪11の成長した弛み部分11dはそのままとして、別の新たな毛髪11Aを挿通孔7に挿通せしめ、上述した方法と同様の方法により、新たな毛髪11Aを介して面ファスナ6を固定すれば良い。
【0037】
或いは、図7(D)に示すように、左右一対の面ファスナ6、6を上方に引き上げ、毛髪11の成長した弛み部分11dを緊張せしめれば、左右における一対の面ファスナ6、6のバランスがとれ(一方の面ファスナ6が下がろうとして他方の面ファスナ6はそれ以上に上昇しない)、これにより毛髪11の伸びに対応せしめることができ、カツラ1を所定の位置に装着することができる。
【0038】
上記実施形態において、頭部側の面ファスナ6は、挿通孔7を介して外側固着部8a、8b、8c、8d、8e、8f、8g、8h、8i、8jと内側固着部9a、9b、9c、9d、9e、9f、9gを設けた構成としたが、このような挿通孔7に代えて、図8に示すような糸16を設けることにより外側固着部及び内側固着部を設ける構成としても良い。即ち、面ファスナ6に糸16を縫着することにより、面ファスナ6の周縁に沿って露出する糸のループ状部分により外側固着部8を構成すると共に、面ファスナ6の中央領域に露出する糸のループ状部分により内側固着部9を構成し、外側固着部8と内側固着部9のそれぞれに対して毛髪11を挿通せしめると共に結束固着するように構成することができる。
【0039】
【発明の効果】
従来のカツラにおける脱着装置が頭部側の面ファスナを粘着剤により粘着せしめる構成であるため、頭部の地肌に粘着剤によるタダレやカブレを生じる問題があり、しかも、剥離し易いという問題があるのに対して、本発明によれば、このような粘着剤を使用せず、頭部側のファスナ6に開設した挿通孔7を介して毛髪11を結束せしめる構成であるから、着用者4の頭部4aの皮膚に炎症等の障害を生じることがなく、しかも、頭部側のファスナ6を頭部4aに対して、しっかりと安定した状態で取付けることができる点において優れている。
【0040】
特に本発明によれば、頭部側の面ファスナ6は、外側固着部8を介して周縁部分を毛髪11により固着されるだけであれば、シート状の面ファスナ6の中央領域が浮き上がり易いため、カツラの脱着を繰り返すうちに次第に毛髪11の結束部15が弛んでしまうのに対して、内側固着部9を介して中央領域を毛髪11により頭部4aに向けて引き寄せ状態に固定されるので、長期間にわたり弛みのない状態を維持できるという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱着装置を設ける前の状態のカツラの1例を示しており、(A)は平面視の斜視図、(B)は底面視の斜視図である。
【図2】本発明の脱着装置を設けた状態のカツラの1例を着用者と共に示す斜視図である。
【図3】頭部側の面ファスナの好ましい実施形態を示しており、(A)は製造方法を示す斜視図、(B)は第1実施例を示す斜視図、(C)は第2実施例を示す斜視図である。
【図4】頭部側の面ファスナの外側固着部に毛髪を固着する工程を示しており、(A)(B)(C)は順に取付工程を示す斜視図である。
【図5】頭部側の面ファスナの内側固着部に毛髪を固着する工程を示しており、(A)(B)(C)は順に取付工程を示す斜視図である。
【図6】頭部側の面ファスナにおける外側固着部及び内側固着部に毛髪を固着した状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の脱着装置によりカツラを着用者の頭部に装着せしめた状態を示しており、(A)は正常な状態を示す説明図、(B)は毛髪が伸びた状態を示す説明図、(C)は新たな毛髪により取付け直した状態を示す説明図、(D)は左右一対の面ファスナを引き上げることによりカツラを装着し直した状態を示す説明図である。
【図8】頭部側の面ファスナにおける外側固着部及び内側固着部の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 カツラ
2 皿状シート
3 擬毛
4 着用者
4a 頭部
5 カツラ側の面ファスナ
6 頭部側の面ファスナ
7 挿通孔
8 外側固着部
9 内側固着部
10 治具針
10a 鉤部
11 毛髪
11a 毛根
11b 毛先
11c 中途部分
12 第1ループ部
13 第2ループ部
14 挿出部
15 結束部
16 接着剤

Claims (1)

  1. 着用者の頭部に被冠するネット状シートを含む皿状シートに疑毛を植毛して成るカツラにおいて、
    皿状シートの内側面に固着したカツラ側の面ファスナと、着用者の頭部に取付けられた頭部側の面ファスナとを、相互に着脱自在に係着せしめるように構成しており、
    頭部側の面ファスナは、着用者の頭部の毛髪を挿通せしめた状態でループを介して結束し固着する固着部を備えており、該固着部は、該面ファスナの縁部に位置する外側固着部と、該面ファスナの周縁に囲まれた中央領域に位置する内側固着部とから構成されて成ることを特徴とするカツラの脱着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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