JP2020111851A - ヘアエクステンション及びヘアエクステンションの製造方法 - Google Patents

ヘアエクステンション及びヘアエクステンションの製造方法 Download PDF

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洋 島田
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Abstract

【課題】毛髪が抜けにくく、メンテナンスの際に毛髪を再利用しやすいヘアエクステンションを提供する。【解決手段】ヘアエクステンション1は、複数回折り返されており折り返しを介しての部位同士が重なり合う基端部、及び外部に露出する露出部からなる複数本の毛髪21が束ねられて構成される毛髪体2と、毛髪体2の基端部を覆うシート状の被覆材31、及び被覆材31の内面に直接的又は間接的に接合されている芯材33、を有する基体3と、を備える。ヘアエクステンション1の基端部は、折り返しを介して第1部位21bと第2部位21cとを含む。ヘアエクステンション1の芯材33は、第1部位21bと第2部位21cとの間に配置されており、被覆材31との間に第1部位21bを挟み込んで被覆材31の内面に接合されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ヘアエクステンション及びヘアエクステンションの製造方法に関する。
頭部を装飾するために、人毛や人造毛(以下、「毛髪」と記載する。)を束ねたヘアエクステンションが知られている(特許文献1及び特許文献2参照。)。ヘアエクステンションは、一般的には複数本の毛髪が基端部で束ねられて繋がっている。また、ヘアエクステンションは、複数本の毛髪を基端部において束ねて繋げるために、毛髪が基体に保持されており、基体を頭部に接触させて取り付ける。なお、本明細書において、ヘアエクステンションとは、生えている毛髪に取り付けて毛髪の長さを延長するものだけでなく、毛髪が生えていない部分に取り付けて毛髪の範囲を広げるものも含む。
特許文献1には、折り曲げ可能な被覆材(綿布体)を備え、被覆材上の折り返し線を挟んだ両側にゲル状感熱性接着剤が滴下されているヘアエクステンション用の基体(毛髪用連結体)が記載されている。特許文献1に記載の基体は、被覆材が折り返されて複数本の毛髪の基端部を挟み込むことで、ゲル状感熱性接着剤によって毛髪を固めて保持することができ、ヘアエクステンションの基体として用いることができる。
また、特許文献2には、複数本の毛髪を備え、複数本の毛髪の基端部が、基体の一部である被覆材(第2係着帯及び布帯)に挟まれて被覆材と併せて縫合されたヘアエクステンション(つけ毛バンド)付きの帽子が記載されている。特許文献2に記載のヘアエクステンションは、毛髪を両側から挟み込む被覆材同士が、縫合されて密着することから、被覆材の挟み込む力によって毛髪を保持することができる。
特開2003−278021号公報 特開2003−166111号公報
病気等で抜けてしまった自毛を用いてヘアエクステンションを作りたい場合や、一品物の毛素材を用いてヘアエクステンションを作りたい場合等、替えのきかない毛髪を用いたヘアエクステンションにおいては、長期間にわたって良い状態に維持できるよう、ブラシでとかしても毛髪が抜けにくくしたいとの要望があるとともに、メンテナンスの際に毛髪を再利用できるようにしておきたいとの要望がある。
しかしながら、特許文献1に記載されているように、毛髪の基端部を接着剤で固めるような方法でヘアエクステンションを作った場合には、毛髪が抜けにくいようしっかり接着してしまうと、メンテナンスの際に接着部分を切り外さなければならなり、毛髪を十分に再利用することができない。
また、特許文献2に記載されているように、被覆材の側方からの挟み込む力だけで毛髪を保持する方法でヘアエクステンションを作った場合には、メンテナンスの際に毛髪を再利用しやすいものの、毛髪に引っ張る方向の力が加わると毛髪が抜けやすい。
そこで、本発明は、毛髪が抜けにくく、メンテナンスの際に毛髪を再利用しやすいヘアエクステンション及びそのようなヘアエクステンションの製造方法を提供することを課題としている。
[1]本発明に係るヘアエクステンションは、複数本の毛髪が束ねられて構成される毛髪体であって、毛髪が束ねられている部分であり複数回折り返されており折り返しを介しての部位同士が重なり合う基端部、及び基端部以外の部分であり外部に露出する露出部からなる毛髪体と、毛髪体の基端部を覆うシート状の被覆材、及び被覆材の内面に直接的又は間接的に接合されている芯材、を有する基体と、を備える。本発明に係るヘアエクステンションにおいては、基端部は、露出部側を基として、1回目の折り返し位置から2回目の折り返し位置までの第1部位と、2回目の折り返し位置から先端位置まで又は2回目の折り返し位置から3回目の折り返し位置までの第2部位とを含む。本発明に係るヘアエクステンションにおいては、芯材は、第1部位と第2部位との間に配置されており、被覆材との間に第1部位を挟み込んで被覆材の内面に接合されている。
本発明に係るヘアエクステンションは、毛髪が束ねられている部分であり複数回折り返されており折り返しを介しての部位同士が重なり合う基端部、及び基端部以外の部分であり外部に露出する露出部からなる毛髪体を備えている。この毛髪体の基端部は、露出部側を基として、1回目の折り返し位置から2回目の折り返し位置までの第1部位と、2回目の折り返し位置から先端位置まで又は2回目の折り返し位置から3回目の折り返し位置までの第2部位とを含んでいる。すなわち、本発明に係るヘアエクステンションの毛髪体は、基端部において、2回折り返されてターンしている。そして、本発明に係るヘアエクステンションは、毛髪体の基端部を覆うシート状の被覆材、及び被覆材の内面に直接的又は間接的に接合されている芯材、を有する基体を備えている。この基体の芯材は、第1部位と第2部位との間に配置されており、被覆材との間に第1部位を挟み込んで被覆材の内面に接合されている。すなわち、本発明に係るヘアエクステンションの基体は、芯材に1巻半程度巻かれた毛髪体を、第1部位において芯材と被覆材とで挟み込んで保持している。
本発明に係るヘアエクステンションによれば、芯材に1巻半程度巻かれた毛髪体を基体で保持しているため、毛髪体の露出部に引っ張る外力が加わったとしても、毛髪体が芯材を締め付け、芯材と毛髪体との抵抗が増し、芯材に対して毛髪体が滑りにくくなることから、毛髪を抜けにくく保持することができる。また、本発明に係るヘアエクステンションによれば、毛髪体が折り返された第1部位において保持されているため、毛髪体の露出部に引っ張る外力が加わったとしても第1部位には外力の向きとは逆向きで減少した力が伝わることから、毛髪を抜けにくく保持することができる。
また、本発明に係るヘアエクステンションによれば、基体は、毛髪体を芯材と被覆材とで挟み込んで保持しており、特に基端部を強力な接着剤で固めて保持するものではないため、メンテナンスの際、基体をばらすことで、毛髪体を切って短くすることなく複数の毛髪にばらすことができる。
その結果、本発明に係るヘアエクステンションは、毛髪が抜けにくく、メンテナンスの際に毛髪を再利用しやすいヘアエクステンションとなる。
[2]本発明に係るヘアエクステンションにおいては、基体は、一対の面ファスナーを有し、一対の面ファスナーの一片が被覆材の内面に固定されており、一対の面ファスナーの他片が芯材として構成されていることが好ましい。
このように構成されたヘアエクステンションは、面ファスナーによって被覆材と芯材との着脱が容易であることから、毛髪を容易に固定できるとともに、メンテナンスの際にはばらしやすいヘアエクステンションとなる。
[3]本発明に係るヘアエクステンションにおいては、基体は、毛髪体と被覆材とを縫合する縫合材を有することが好ましい。
このように構成されたヘアエクステンションは、縫合材で毛髪体と被覆材とが固定されることから、より毛髪を抜けにくく保持できるヘアエクステンションとなる。
[4]本発明に係るヘアエクステンションにおいては、被覆材が基端部の一方側を覆う第1被覆部と前記基端部の他方側を覆う第2被覆部とを含み、基体は、第1被覆部と第2被覆部との間に、片面又は両面に粘着性があり毛髪体の一部を挟み込んで被覆材の内面と対向する別の内面に接合されている粘着シートを有するよう構成されてもよい。
このように構成されたヘアエクステンションは、粘着シートによって毛髪体の一部が被覆部の別の内側でも固定されることから、より毛髪を抜けにくく保持できるヘアエクステンションとなる。
[5]本発明に係るヘアエクステンションにおいては、被覆材は、基端部の一方側を覆う第1被覆部と、基端部の他方側を覆う第2被覆部と、第1被覆部と第2被覆部との間で第1被覆部又は第2被覆部に繋がる内側被覆部とを有するように構成されてもよい。
このように構成されたヘアエクステンションは、第1被覆部と内側被覆部とで、及び第2被覆部と内側被覆部とでも毛髪体を挟み込んで保持することができることから、より毛髪を抜けにくく保持できるヘアエクステンションとなる。
[6]本発明に係るヘアエクステンションにおいては、基体は、被覆材に接合され、取り替え可能なシート状のパッドを取り外し可能に固定可能なパッド固定具をさらに有することが好ましい。
このように構成されたヘアエクステンションは、パッド固定具によって頭皮に接して汚れやすい面に取り替え可能なパッドを被覆材に固定でき、パッドを簡単に取り外して洗濯したり、新しいパッドに交換したりできることから、清潔に維持しやすいヘアエクステンションとなる。また、このように構成されたヘアエクステンションは、毛髪体ごと洗濯しなくてよいため、毛髪体が傷みにくいことから、毛髪体を良い状態で長期間維持可能なヘアエクステンションとなる。
[7]本発明に係るヘアエクステンションにおいては、被覆材に固定されており、基体を使用者の頭部に装着させるための装着体をさらに備えることが好ましい。
このように構成されたヘアエクステンションは、装着用の別部材を用いなくても装着体によって使用者の頭部に装着可能なことから、すぐに使えるヘアエクステンションとなる。
[8]本発明に係るヘアエクステンションにおいては、装着体は、伸縮可能で使用時に使用者の頭部を囲うことが可能な複数の環状バンドを有することが好ましい。
このように構成されたヘアエクステンションは、複数の環状バンドによって複数方向に引っ張られて使用者の頭部に固定されることから、装着した際に位置がずれにくいヘアエクステンションとなる。
[9]本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法は、隣り合わせの部位である第1部位及び第2部位を含む基端部、及び基端部以外の部分であり第2部位よりも第1部位の近くに位置する露出部からなる毛髪を、シート状の被覆材上に第1部位を載せるとともに被覆材から第2部位をはみ出させるようにして並び方向に複数本並べて配置する毛髪配置工程を備える。また、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法は、シート状の芯材を複数本の毛髪を横断させるよう第1部位上に配置した上で、被覆材に接合する芯材接合工程を備える。また、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法は、毛髪を第1部位と第2部位との間で折り返し、第2部位と被覆材とを縫合する毛髪体固定工程を備える。また、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法は、被覆材を、折り返し線が並び方向に沿って延びるようにして半分に折り返す被覆材折り返し工程を備える。また、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法は、被覆材の一部であり基端部の一方側を覆う第1被覆部と被覆材の一部であり基端部の他方側を覆う第2被覆部とを縫合する被覆部重ね縫合工程を備える。
本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法においては、毛髪を並び方向に複数本並べて配置する毛髪配置工程と、芯材を複数本の毛髪を横断させるよう第1部位上に配置した上で、被覆材に接合する芯材接合工程とを備えているため、毛髪の第1部位を被覆材に固定できることから、その後の製造工程の取扱いが容易になる。そして、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法においては、毛髪を第1部位と第2部位との間で折り返し、第2部位と被覆材とを縫合する毛髪体固定工程と、被覆材を、折り返し線が並び方向に沿って延びるようにして半分に折り返す被覆材折り返し工程とを備えているため、第1部位と第2部位との間に芯材を位置させるとともに、芯材に1巻半程度巻かれた毛髪体が第1部位において芯材と被覆材とに挟み込まれて保持されている態様のヘアエクステンションが形成される。さらに、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法においては、基端部の一方側を覆う被覆材の第1被覆部と基端部の他方側を覆う被覆材の第2被覆部とを縫合する被覆部重ね縫合工程を備えるため、基端部が被覆材でしっかり覆われた態様のヘアエクステンションが形成される。
これにより、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法によれば、製造されるヘアエクステンションが毛髪体の第1部位と第2部位との間の芯材に毛髪体が1巻半程度巻かれた態様であるため、毛髪体の露出部に引っ張る外力が加わったとしても、毛髪体が芯材を締め付け、芯材と毛髪体との抵抗が増し、芯材に対して毛髪体が滑りにくいことで毛髪を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。また、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法によれば、製造されるヘアエクステンションが折り返された第1部位において毛髪体を保持する態様であるため、毛髪体の露出部に引っ張る外力が加わったとしても第1部位には外力の向きとは逆向きで減少した力が伝わることで毛髪を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。
また、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法によれば、製造されるヘアエクステンションが毛髪体を芯材と被覆材とで挟み込んで保持する態様であり、特に基端部を強力な接着剤で固めて保持するものではないため、メンテナンスの際、基体をばらすことで、毛髪体を切って短くすることなく複数の毛髪にばらすことが可能なヘアエクステンションを製造することができる。
また、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法おいては、毛髪体固定工程及び被覆部重ね縫合工程で、毛髪体と被覆材とが縫合されるため、毛髪体と被覆材とが固定されることでより毛髪を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。
その結果、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法は、毛髪が抜けにくく、メンテナンスの際に毛髪を再利用しやすいヘアエクステンションの製造方法となる。
[10]本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法は、隣り合わせの部位である第1部位及び第2部位を含む基端部、及び基端部以外の部分であり第2部位よりも第1部位の近くに位置する露出部からなる毛髪を、シート状の被覆材上に基端部全体が載るようにして並び方向に複数本並べて配置する毛髪配置工程を備える。また、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法は、シート状の芯材を複数本の毛髪を横断させるよう第1部位上に配置した上で、被覆材に接合する芯材接合工程を備える。また、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法は、第2部位と被覆材とを縫合する毛髪体固定工程を備える。また、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法は、被覆材を、折り曲げ線が並び方向に沿って延びるようにして複数回折り返す被覆材折り返し工程を備える。また、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法は、被覆材の一部であり基端部の一方側を覆う第1被覆部と被覆材の一部であり基端部の他方側を覆う第2被覆部とを縫合する被覆部重ね縫合工程を備える。
本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法においては、毛髪を並び方向に複数本並べて配置する毛髪配置工程と、芯材を複数本の毛髪を横断させるよう第1部位上に配置した上で、被覆材に接合する芯材接合工程とを備えているため、毛髪の第1部位を被覆材に固定できることから、その後の製造工程の取扱いが容易になる。そして、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法においては、毛髪を第2部位と被覆材とを縫合する毛髪体固定工程と、被覆材を、折り返し線が並び方向に沿って延びるようにして複数回に折り返す被覆材折り返し工程とを備えているため、第1部位と第2部位との間に芯材を位置させるとともに、芯材に1巻半程度巻かれた毛髪体が第1部位において芯材と被覆材とに挟み込まれて保持されている態様のヘアエクステンションが形成される。さらに、本発明に係るヘアエクステンションの第1の製造方法においては、基端部の一方側を覆う被覆材の第1被覆部と基端部の他方側を覆う被覆材の第2被覆部とを縫合する被覆部重ね縫合工程を備えるため、基端部が被覆材でしっかり覆われた態様のヘアエクステンションが形成される。
これにより、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法によれば、第1の製造方法と同様に、製造されるヘアエクステンションが毛髪体の第1部位と第2部位との間の芯材に毛髪体が1巻半程度巻かれた態様であり、毛髪体が折り返された第1部位において保持されている態様であるため、毛髪を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。
また、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法によれば、第1の製造方法と同様に、製造されるヘアエクステンションが毛髪体を芯材と被覆材とで挟み込んで保持する態様であり、特に基端部を強力な接着剤で固めて保持するものではないため、メンテナンスの際、基体をばらすことで、毛髪体を切って短くすることなく複数の毛髪にばらすことが可能なヘアエクステンションを製造することができる。
また、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法おいては、第1の製造方法と同様に、毛髪体固定工程及び被覆部重ね縫合工程で、毛髪体と被覆材とが縫合されるため、より毛髪を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。
その結果、本発明に係るヘアエクステンションの第2の製造方法は、毛髪が抜けにくく、メンテナンスの際に毛髪を再利用しやすいヘアエクステンションの製造方法となる。
[11]本発明に係るヘアエクステンションの製造方法においては、毛髪配置工程の前に、一対の面ファスナーの一片を被覆材に固定する芯材接合面形成工程を備え、芯材接合工程では、芯材として一対の面ファスナーの他片を用い、一対の面ファスナーの他片を一対の面ファスナーの一片に貼り付けることで芯材を被覆材に接合することが好ましい。
このようなヘアエクステンションの製造方法によれば、面ファスナーによって被覆材と芯材との着脱が容易であることから、製造の際に毛髪の固定を容易にできるとともに、メンテナンスの際にばらしやすいヘアエクステンションを製造することができる。
[12]本発明に係るヘアエクステンションの製造方法においては、被覆部重ね縫合工程の後に、取り替え可能なシート状のパッドを取り外し可能に固定するためのパッド固定具を被覆材に接合するパッド固定具接合工程をさらに備えることが好ましい。
このようなヘアエクステンションの製造方法によれば、パッド固定具によって頭皮に接して汚れやすい面に取り替え可能なパッドを固定でき、パッドを簡単に取り外して洗濯したり、新しいパッドに交換したりできることから、清潔に維持しやすいヘアエクステンションを製造することができる。また、このようなヘアエクステンションの製造方法によれば、毛髪体ごと洗濯しなくてよいため、毛髪体が傷みにくいことから、毛髪体を良い状態で長期間維持可能なヘアエクステンションを製造することができる。
[13]本発明に係るヘアエクステンションの製造方法は、被覆部重ね縫合工程の後に、使用者の頭部に装着するための装着体として、伸縮可能で使用時に使用者の頭部を囲うことが可能な複数の環状バンドを被覆材に固定する装着体固定工程をさらに備えることが好ましい。
このようなヘアエクステンションの製造方法は、複数の環状バンドによって複数方向に引っ張られて使用者の頭部に固定されることから装着した際に位置がずれにくいヘアエクステンションを製造することができる。
実施形態1に係るヘアエクステンション1の外観図である。 実施形態1に係るヘアエクステンション1の正面図である。 実施形態1に係るヘアエクステンション1の断面図である。 実施形態1に係るヘアエクステンション1の製造方法のフローチャートである。 実施形態1に係るヘアエクステンション1の製造方法における各工程の説明図である。 実施形態2に係るヘアエクステンション101の断面図である。 実施形態2に係るヘアエクステンション101の製造方法のフローチャートである。 実施形態2に係るヘアエクステンション101の製造方法における各工程の説明図である。 実施形態3に係るヘアエクステンション201の断面図である。
以下に図面を参照して本発明の一実施形態であるヘアエクステンションについて説明するが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。なお、各図面は必ずしも実際の寸法を厳密に反映したものではない。
[実施形態1]
(1.実施形態1に係るヘアエクステンション1の構成)
図1は、実施形態1に係るヘアエクステンション1の外観図であり、使用者Pの頭部に装着した状態を示している。
図2は、実施形態1に係るヘアエクステンション1を模式的に示した正面図である。
図3は、実施形態1に係るヘアエクステンション1を模式的に示した図2のA−A断面図である。なお、図3において、各部材が厚く描かれているが、図を見やすくするためのものであり、実際の各部材は薄い。また、図3において、一部の部材が両側に空間があり浮いているように描かれているが、図をみやすくするためのものであり、実際の各部材は互いに密着している。
ヘアエクステンションは、複数本の毛髪が基端部において束ねられたものであり、使用者の頭部に基端部を装着することで使用者の頭部を装飾する用具である。ヘアエクステンションにおいては、数10本から数100本の毛髪が、全体的に断面形状が円状になるように束ねられていてもよく、平らに並んだ状態で束ねられていてもよいが、一例として実施形態1のヘアエクステンション1は、平らに並んだ状態で束ねられているヘアエクステンションである。なお、本明細書においては、図面のようにヘアエクステンション1を、基端部が上方になるようにして毛髪を配置した向きにおいて説明し、「横幅」といった場合には毛髪が並べられる方向における幅、「縦幅」といった場合には毛髪が延びる方向における幅、「厚み」といった場合には、毛髪が並べられる方向及び毛髪が延びる方向に対して垂直な方向における幅を意味するものとする。また、「縦方向」、「横方向」又は「厚み方向」といった場合には、それぞれ、「縦幅」、「横幅」、又は「厚み」に沿う方向を意味するものとする。
ヘアエクステンション1は、図1に示すように、複数本の毛髪21からなる毛髪体2と、複数本の毛髪21の基端部を束ねる基体3と、基体3を使用者Pの頭部に装着するために用いられる装着体4とを備えている。
毛髪体2は、図2に示すように、毛髪が束ねられている部分(図2では基体3に覆われている部分)の基端部と基端部以外の部分(図2では基体3から飛出し露出している部分)であり外部に露出する露出部とからなる。毛髪体2は、複数本の毛髪21が平らに並べられた状態で、基端部で束ねられて平面的に広がった形状となっている。毛髪体2の基端部は、図3に示すように、複数回(実施形態1では2回)折り返されており、折り返しを介しての部位同士が重なり合っている。さらに詳しくは、毛髪体2の基端部は、露出部側を基として、露出部側の基部位21aと、1回目の折り返し位置から2回目の折り返し位置までの第1部位21bと、2回目の折り返し位置から先端位置までの第2部位21cとを含み、厚み方向の一方側(図3では右側)から他方側(図3では左側)にむけて、第1部位21b、第2部位21c、基部位21aの順に重なり合っている。換言すると、毛髪体2の基端部は、第2部位21cを内側にして渦巻き状に重なり合っている。毛髪としては人毛を用いても人造毛を用いてもよいが、実施形態1の毛髪21は、人毛を用いている。なお、図2においては、複数の毛髪21は、基端部と反対側の端部がきっちりと真っ直ぐに並べられて描かれているが、所望のヘアスタイルに合わせて斜めに並べたり、段違いに並べたりしてもよい。
基体3は、毛髪体2の基端部を覆う被覆材31、被覆材31の内面に固定される芯材接合材32、芯材接合材32に接合される芯材33、毛髪体2の第2部位21cと被覆材31とを縫合する第1縫合材34、毛髪体2の基部位21aと第2部位21cとの間に挟まれた粘着シート35、折り返された被覆材31を重なり合わせて縫合する第2縫合材36、及び、被覆材31の外面に着脱自在に取り付けられるパッド37を有している。
被覆材31は、シート状の布材であり、縦方向に折り返され、厚み方向において、一方側(図3では右側)の第1被覆部31aと他方側(図3では左側)の第2被覆部31bとが重なり合うようにして形成されている。被覆材31は、第1被覆部31a及び第2被覆部31bが平面的に見て毛髪体2の基端部より一回り大きく形成されていることで、毛髪体2の基端部を内側に挟み込むようにして覆っている。
芯材接合材32は、一対の面ファスナーの一片であり、被覆材31の第1被覆部31aの内面に固定されている。芯材接合材32は、横幅が毛髪体2の横幅よりも広く、縦幅が毛髪体2の第1部位21bの縦幅より狭い、細長い略長方形状に形成されている。芯材接合材32は、粘着剤又は縫合によって被覆材31にしっかり固定されている。
芯材33は、芯材接合材32と対応する一対の面ファスナーの他片であり、芯材接合材32と同様の細長い略長方形状に形成されている。芯材33は、厚み方向において、毛髪体2の第1部位21bと第2部位21cとの間に配置されており、芯材接合材32に接合されている。すなわち、芯材33は、芯材接合材32を介して間接的に被覆材31の第1被覆部31aに接合されている。これにより、芯材33は、被覆材31の第1被覆部31aとの間に毛髪体2の第1部位21bを挟み込むようにして、毛髪体2を固定している。
第1縫合材34は、糸であり、被覆材31の第1被覆部31aと毛髪体2の第1部位21bと毛髪体2の第2部位21cとを重ならせた状態で縫合している。第1縫合材34は、第1被覆部31a、及び第2部位21cが一体となるよう、且つ、バラバラにならないような縫合位置及び縫合長さに適宜設定されている。なお、第1縫合材34は、図3では芯材33と重ならない位置に描かれているが、芯材33と重なる位置に形成されていてもよい。
粘着シート35は、熱を加えることで片面又は両面に粘着性を有する熱接着テープである。粘着シート35は、厚み方向において、被覆材31の第1被覆部31aと第2被覆部31bとの間で毛髪体2の基部位21aと第2部位21cの間に位置し、間に毛髪体2の基部位21aを挟み込んで、被覆材31の第2被覆部31bの内面に接合されている。
第2縫合材36は、糸であり、被覆材31の第1被覆部31aと被覆材31の第2被覆部31bと毛髪体2の基端部とを重ならせた状態で縫合している。第2縫合材36は、第1被覆部31aと第2被覆部31bとが密着するような縫合位置及び縫合長さに適宜設定されている。なお、第2縫合材36は、図3では芯材33、毛髪体2の第2部位21c、及び粘着シート35と重ならない位置に描かれているが、芯材33、毛髪体2の第2部位21c、又は粘着シート35と重なる位置に形成されていてもよい。
パッド37は、使用時に使用者Pに接触させる当て布等のシートである。パッド37は、パッド固定具38によって被覆材31の表面に固定されている。パッド37は、取り替え可能である。パッド固定具としては、面ファスナー、スナップボタン等、着脱可能にできるものを採用すればよいが、実施形態1のパッド固定具38は、面ファスナー38(38a,38b)を採用している。面ファスナー38は、一片38aが被覆材31の第1被覆部31aに接合され、他片38bがパッド37に接合されており、被覆材31に対してパッド37を着脱可能にしている。
装着体4は、伸縮可能で使用時に使用者Pの頭部を囲うことが可能な環サイズの環状バンド(環状の弾性体の紐)41を複数有している。複数の環状バンド41は、縦方向に互いに所定の間隔をあけ内側の一部を被覆材31の第2被覆部31bに接触させて被覆材31に固定されている。すなわち、装着体4は、複数の環状バンド41の環が第1被覆部31a側にでき、それぞれの環状バンド41の縦方向の位置がずれた態様で、被覆材31に固定されている。
(2.実施形態1に係るヘアエクステンション1の製造方法)
図4は、実施形態1に係るヘアエクステンション1の製造方法を示すフローチャートである。
図5は、実施形態1に係るヘアエクステンション1の製造方法における各工程を説明するための説明図である。なお、図5においては、各工程に<H>又は<V>を付した図を示しているが、<H>を付した図が正面図、<V>を付した図が側面図である。
実施形態1に係るヘアエクステンション1は、図4に示すように、芯材接合面形成工程S1、毛髪配置工程S2、芯材接合工程S3、毛髪体固定工程S4、被覆材折り返し工程S5、被覆部重ね縫合工程S6、パッド固定具接合工程S7、装着体固定工程S8をこの順に経て製造されている。
芯材接合面形成工程S1では、図5(a)に示すように、広げた状態の被覆材31の縦方向半分より上側(第1被覆部31a)に、芯材接合材32としての一対の面ファスナーの一片を固定する。芯材接合材32は、横方向に延びるようにして固定する。芯材接合材32は、粘着テープによる貼り付け、接着による貼り付け、糸による縫合等により、被覆材31と一体になるように固定する。
毛髪配置工程S2では、図5(b)に示すように、完成体でそれぞれ重なり合う部位である基部位21a、第1部位21b、及び第2部位21cを含む基端部、及び基端部以外の部分であり第2部位21cよりも第1部位21bの近く(基部位21aと隣り合わせ)に位置する露出部からなる毛髪21を、シート状の被覆材31上に基部位21a及び第1部位21bを載せるとともに、被覆材31から第2部位21cをはみ出させるようにして横方向(並び方向)に複数本並べて配置する。なお、基部位21a、第1部位21b、及び第2部位21cは、最終的に折り返しを介して互いに重なる部位であり、この段階では一直線上に連続しており境界がわかりにくいが、先にそれぞれの部位の縦幅を設定しておくとよい。それぞれの部位21a,21b,21cの縦幅は、適宜設定すればよいが、被覆材31の縦幅の半分よりも少しだけ短い幅を目安に設定するとよい。
芯材接合工程S3では、図5(c)に示すように、芯材33としての一対の面ファスナーの他片を、芯材接合材32としての一対の面ファスナーの一片に接合する。換言すると、シート状の芯材33を複数本の毛髪21を横断させるよう第1部位21b上に配置した上で、被覆材31に接合する。これにより、毛髪21は、芯材33によって被覆材31上に固定されることになる。
毛髪固定工程S4では、図5(d)に示すように、まず、毛髪21を第1部位21bと第2部位21cとの間で折り返す(図4の手順S41)。これにより、毛髪21は、第1部位21bと第2部位21cとが芯材33を挟んで重なり合った状態になる。毛髪固定工程S4では、次に、重なり合っている毛髪21の第1部位21bと毛髪21の第2部位21cと被覆材31とを糸により縫合する(図4の手順S42)。これにより、第1部位21bと第2部位21cとが重なり合った状態が維持されるとともに、毛髪21がより強固に被覆材31に固定される。毛髪固定工程S4では、次に、片面若しくは両面に粘着性を有する、又は熱を加えることで片面若しくは両面に粘着性を有するようになる粘着シート35を、被覆材31の縦方向半分より下側(第2被覆部31b)上で、毛髪21の基部位21a上に粘着させる(図4の手順S43)。
被覆材折り返し工程S5では、図5(e)に示すように、被覆材31を第1被覆部31aと第2被覆部31bとが重なり合うように、折り返し線が横方向に沿って延びるようにして半分に折り返す。これに伴い、毛髪21は、第2部位21cが基部位21aと重なるように折り返される。これにより、複数本の毛髪21が第1被覆部31a側から、第1部位21b、第2部位21c、及び基部位21aの順で重なり合って基端部で束ねられた毛髪体2が形成されるとともに、毛髪体2の基端部を厚み方向両側から覆う基体3が形成される。
被覆部重ね縫合工程S6では、図5(f)に示すように、被覆材31を折り返したことで重なり合った被覆材31の第1被覆部31a、第2被覆部31b及び毛髪21を糸により縫合する。これにより、第1被覆部31aと第2被覆部31bとが強固に密着するとともに、内側の毛髪体2が基体3により強固に固定される。
パッド固定具接合工程S7では、図5(g)に示すように、取り替え可能なシート状のパッド37を取り外し可能に固定するためのパッド固定具38を被覆材31の第1被覆部31aに、粘着テープによる貼り付け、接着による貼り付け、糸による縫合等により、接合する。これにより、被覆材31にパッド具38によりパッド37を着脱自在に取り付けられるようになる。パッド具38としては一対の面ファスナーが用いられ、被覆材31aには面ファスナーの一片38aを接合し、面ファスナーの他片38bを、当て布であるパッド37に接合する。
装着体固定工程S8では、図5(h)に示すように、伸縮可能で使用時に使用者Pの頭部を囲うことが可能な装着体4を構成する複数の環サイズの環状バンド(環状の弾性体の紐)41を、内側の一部を被覆材31の第2被覆部31bに接触させて被覆材31に縫合により固定する。装着体固定工程S8では、複数の環状バンド41を、第1被覆部31a側に環ができるようにして、縦方向に所定の間隔をあけて固定する。以上により、実施形態1に係るヘアエクステンション1が製造される。
(3.実施形態1に係る効果)
ヘアエクステンション1によれば、芯材33に1巻半程度巻かれた毛髪体2を基体3で保持しているため、毛髪体2の露出部に引っ張る外力が加わったとしても、毛髪体2が芯材33を締め付け、芯材33と毛髪体2との抵抗が増し、芯材33に対して毛髪体2が滑りにくくなることから、毛髪21を抜けにくく保持することができる。また、ヘアエクステンション1によれば、毛髪体2が折り返された第1部位21bにおいて保持されているため、毛髪体2の露出部に引っ張る外力が加わったとしても第1部位21bには外力の向きとは逆向きで減少した力が伝わることから、毛髪21を抜けにくく保持することができる。
また、ヘアエクステンション1によれば、基体3は、毛髪体2を芯材33と被覆材31とで挟み込んで保持しており、特に基端部を強力な接着剤で固めて保持するものではないため、メンテナンスの際、基体3をばらすことで、毛髪体2を切って短くすることなく複数の毛髪21にばらすことができる。
その結果、ヘアエクステンション1は、毛髪21が抜けにくく、メンテナンスの際に毛髪21を再利用しやすいヘアエクステンションとなる。
ヘアエクステンション1においては、基体3は、一対の面ファスナーを有し、一対の面ファスナーの一片が芯材接合材32として被覆材31の内面に固定されており、一対の面ファスナーの他片が芯材33として構成されている。このため、ヘアエクステンション1は、面ファスナーによって被覆材31と芯材33との着脱が容易であることから、毛髪21を容易に固定できるとともに、メンテナンスの際にはばらしやすいヘアエクステンションとなる。
ヘアエクステンション1においては、基体3は、毛髪体2と被覆材31とを縫合する第1縫合材34を有するため、第1縫合材34で毛髪体2と被覆材31とが固定されることから、ヘアエクステンション1は、より毛髪21を抜けにくく保持できるヘアエクステンションとなる。
ヘアエクステンション1においては、基体3は、第1被覆部31aと第2被覆部31bとの間に、片面又は両面に粘着性があり毛髪体2を挟み込んで被覆材31接合されている粘着シート35を有するため、粘着シート35によって毛髪体2が被覆部31の別の内側でも固定されることから、ヘアエクステンション1は、より毛髪21を抜けにくく保持できるヘアエクステンションとなる。
ヘアエクステンション1においては、基体3は、被覆材31に接合され、取り替え可能なシート状のパッド37を取り外し可能に固定可能なパッド固定具38をさらに有する。このため、ヘアエクステンション1は、パッド固定具38によって頭皮に接して汚れやすい面に取り替え可能なパッド37を被覆材31に固定でき、パッド37を簡単に取り外して洗濯したり、新しいパッド37に交換したりできることから、清潔に維持しやすいヘアエクステンションとなる。また、ヘアエクステンション1は、毛髪体2ごと洗濯しなくてよいため、毛髪体2が傷みにくいことから、毛髪体2を良い状態で長期間維持可能なヘアエクステンションとなる。
ヘアエクステンション1においては、被覆材31に固定されており、基体3を使用者Pの頭部に装着させるための装着体4をさらに備えるため、ヘアエクステンション1は、装着用の別部材を用いなくても装着体4によって使用者Pの頭部に装着可能なことから、すぐに使えるヘアエクステンションとなる。
ヘアエクステンション1においては、装着体4は、伸縮可能で使用時に使用者Pの頭部を囲うことが可能な複数の環状バンド41を有する。このため、ヘアエクステンション1は、環状バンド41によって複数方向に引っ張られて使用者Pの頭部に固定されることから、装着した際に位置がずれにくいヘアエクステンションとなる。
実施形態1のヘアエクステンションの製造方法においては、毛髪21を横方向に複数本並べて配置する毛髪配置工程S2と、芯材33を複数本の毛髪21を横断させるよう第1部位21b上に配置した上で、被覆材31に接合する芯材接合工程S3とを備えているため、毛髪21の第1部位21bを被覆材31に固定できることから、その後の製造工程の取扱いが容易になる。そして、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法においては、毛髪21を第1部位21bと第2部位21cとの間で折り返し、第2部位21bと被覆材31とを縫合する毛髪体固定工程S4と、被覆材31を、折り返し線が横方向に沿って延びるようにして半分に折り返す被覆材折り返し工程S5とを備えているため、第1部位21bと第2部位21cとの間に芯材33を位置させるとともに、芯材33に1巻半程度巻かれた毛髪体21が第1部位21bにおいて芯材33と被覆材31とに挟み込まれて保持されている態様のヘアエクステンション1が形成される。さらに、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法においては、基端部の一方側を覆う被覆材31の第1被覆部31aと基端部の他方側を覆う被覆材31の第2被覆部31bとを縫合する被覆部重ね縫合工程S6を備えるため、基端部が被覆材31でしっかり覆われた態様のヘアエクステンション1が形成される。
これにより、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、製造されるヘアエクステンション1が毛髪体2の第1部位21bと第2部位21cとの間の芯材33に毛髪体2が1巻半程度巻かれた態様であるため、毛髪体2の露出部に引っ張る外力が加わったとしても、毛髪体2が芯材33を締め付け、芯材33と毛髪体2との抵抗が増し、芯材33に対して毛髪体2が滑りにくいことで毛髪21を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。また、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、製造されるヘアエクステンション1が折り返された第1部位21bにおいて毛髪体2を保持する態様であるため、毛髪体2の露出部に引っ張る外力が加わったとしても第1部位21bには外力の向きとは逆向きで減少した力が伝わることで毛髪21を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。
また、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、第1部位21a、第2部位21b、及び被覆材31を縫合する毛髪体固定工程S5と、重なり合った被覆材31同士及び第3部位21cを縫合する被覆部重ね縫合工程S6とを備えているため、第1部位21a、第2部位21b、及び第3部位21cが被覆材31に縫合されて固定されていることから、より毛髪21を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。
また、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、製造されるヘアエクステンション1が毛髪体2を芯材33と被覆材31とで挟み込んで保持する態様であり、特に基端部を強力な接着剤で固めて保持するものではないため、メンテナンスの際、基体をばらすことで、毛髪体2を切って短くすることなく複数の毛髪21にばらすことが可能なヘアエクステンションを製造することができる。
また、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、毛髪体固定工程S5及び被覆部重ね縫合工程S6で、毛髪体2と被覆材31とが縫合されるため、毛髪体2と被覆材31とが固定されることでより毛髪21を抜けにくく保持するヘアエクステンションを製造することができる。
その結果、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法は、毛髪21が抜けにくく、メンテナンスの際に毛髪21を再利用しやすいヘアエクステンションの製造方法となる。
実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、毛髪配置工程S2の前に、一対の面ファスナーの一片を被覆材31に固定する芯材接合面形成工程S1を備え、芯材接合工程S3では、芯材33として一対の面ファスナーの他片を用い、一対の面ファスナーの他片を一対の面ファスナーの一片に貼り付けることで芯材33を被覆材31に接合するため、面ファスナーによって被覆材31と芯材33との着脱が容易であることから、製造の際に毛髪21の固定を容易にできるとともに、メンテナンスの際にばらしやすいヘアエクステンションを製造することができる。
実施形態1のヘアエクステンションの製造方法においては、被覆部重ね縫合工程S6の後に、取り替え可能なシート状のパッド37を取り外し可能に固定するためのパッド固定具38を被覆材31に接合するパッド固定具接合工程S7を備える。このため、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、パッド固定具38によって頭皮に接して汚れやすい面に取り替え可能なパッド37を固定でき、パッド37を簡単に取り外して洗濯したり、新しいパッド37に交換したりできることから、清潔に維持しやすいヘアエクステンションを製造することができる。また、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、毛髪体2ごと洗濯しなくてよいため、毛髪体2が傷みにくいことから、毛髪体2を良い状態で長期間維持可能なヘアエクステンションを製造することができる。
実施形態1のヘアエクステンションの製造方法においては、被覆部重ね縫合工程S6の後に、使用者Pの頭部に装着するための装着体4として、伸縮可能で使用時に使用者Pの頭部を囲うことが可能な複数の環状バンド41を被覆材31に固定する装着体固定工程S8を備える。このため、実施形態1のヘアエクステンションの製造方法によれば、複数の環状バンド41によって複数方向に引っ張られて使用者Pの頭部に固定されることから装着した際に位置がずれにくいヘアエクステンションを製造することができる。
[実施形態2]
(1.実施形態2に係るヘアエクステンション101の構成)

図6は、実施形態2に係るヘアエクステンション101を模式的に示した断面図である。
実施形態2に係るヘアエクステンション101は、基本的には実施形態1に係るヘアエクステンション1と同様の構成を有するが、毛髪体及び基体の構成が実施形態1に係るヘアエクステンション1の場合とは異なる。すなわち、図6に示すように、実施形態2に係るヘアエクステンション101においては、粘着シートの有無、毛髪体102の基端部の折り返しの形態、及び基体103の被覆材131の折り返しの形態が実施形態1の場合と異なる。以下では、実施形態1のヘアエクステンション1と異なる折り返しの形態を中心に説明し、同様の部分については図6において図3で付した符号と同じ符号を付して説明を省略する。
毛髪体102の基端部は、図6に示すように、複数回(実施形態2では3回)折り返されており、折り返しを介しての部位同士が重なり合っている。さらに詳しくは、毛髪体102の基端部は、露出部側を基として、露出部側の基部位121aと、1回目の折り返し位置から2回目の折り返し位置までの第1部位121bと、2回目の折り返し位置から3回目の折り返し位置までの第2部位121cと、3回目の折り返し位置から先端位置までの第3部位121dとを含み、厚み方向の一方側(図6では右側)から他方側(図6では左側)にむけて、第1部位121b、第2部位121c、第3部位121d、基部位121aの順に重なり合っている。換言すると、毛髪体2の基端部は、第2部位21c及び第3部位121dを内側にして、それらの外側を第1部位121bと基部位aとが巻くように重なり合っている。
基体103の被覆材131は、毛髪体102に沿って縦方向に折り返され、厚み方向において、一方側(図6では右側)の第1被覆部131aと他方側(図6では左側)の第2被覆部131bと内側の内側被覆部131cとが重なり合うようにして形成されている。被覆材131は、第1被覆部131a及び第2被覆部131bが平面的に見て毛髪体102の基端部より一回り大きく形成されていることで、毛髪体102の基端部を内側に挟み込むようにして覆っている。また、被覆材131の内側被覆部131cは、縦方向に折り返されて密着する2重の布として形成されている。
なお、芯材33は、実施形態1と同様に、厚み方向において、毛髪体102の第1部位121bと第2部位121cとの間に配置されており、芯材接合材32に接合されている。すなわち、芯材33は、芯材接合材32を介して間接的に被覆材131の第1被覆部131aに接合されている。これにより、芯材33は、被覆材131の第1被覆部131aとの間に毛髪体102の第1部位121bを挟み込むようにして、毛髪体102を固定している。また、第1縫合材34は、実施形態1での説明した縫合箇所や毛髪体102の第2部位121cと第1部位121bとをまとめて縫合していない点で実施形態1とは異なるが、毛髪体102の各部位と被覆材131とを適宜位置を定めて縫合するものであるため、同様の符号を付して説明を省略している。
(2.実施形態2に係るヘアエクステンション101の製造方法)
図7は、実施形態2に係るヘアエクステンション101の製造方法を示すフローチャートである。
図8は、実施形態2に係るヘアエクステンション101の製造方法における各工程を説明するための説明図である。なお、図8においては、図5と同様、各工程に<H>又は<V>を付した図を示しているが、<H>を付した図が正面図、<V>を付した図が側面図である。
実施形態2に係るヘアエクステンション101は、図7に示すように、芯材接合面形成工程S101、毛髪配置工程S102、芯材接合工程S103、毛髪体固定工程S104、被覆材折り返し工程S105、被覆部重ね縫合工程S106、パッド固定具接合工程S107、装着体固定工程S108をこの順に経て製造されている。以下では、実施形態1と異なる部分について説明し、固定や接合の手段については実施形態1と同様であり説明を省略する。
芯材接合面形成工程S101では、図8(a)に示すように、広げた状態の被覆材131の縦方向半分より下側のさらに半分の上側(第1被覆部31a)に、芯材接合材32としての一対の面ファスナーの一片を固定する。
毛髪配置工程S102では、図8(b)に示すように、完成体でそれぞれ重なり合う部位である基部位121a、第1部位121b、第2部位121c及び第3部位121dを含む基端部、及び露出部からなる毛髪121を、シート状の被覆材131上に載せるとともに、被覆材131から第3部位121dがはみ出さない程度で縦方向一杯にかつ横方向(並び方向)に複数本並べて配置する。なお、それぞれの部位121a,121b,121c,121dの縦幅は、適宜設定すればよいが、それぞれ被覆材31の縦幅の1/4幅を目安に設定するとよい。
芯材接合工程S103では、図8(c)に示すように、実施形態1と同様に、芯材33としての一対の面ファスナーの他片を、芯材接合材32としての一対の面ファスナーの一片に接合する。
毛髪固定工程S104では、図8(d)に示すように、毛髪121と被覆材131とを糸により場所を適宜定めて縫合する(図8の(d)では横方向に延びる第1縫合材34で3列縫合している)。これにより、毛髪121がより強固に被覆材131に固定される。
被覆材折り返し工程S105では、2回の折り返しを行う。一回目折り返しS151では、図8(e)に示すように、被覆材131を内側被覆部131cが第1被覆部131a及び第2被覆部131bに重なり合うように、折り返し線が横方向に沿って延びるようにして半分に折り返す。二回目折り返しS152では、図8(f)に示すように、被覆材131を内側被覆部131cが内側で二重になるように、かつ、第1被覆部131aと第2被覆部131bとが重なり合うように、折り返し線が横方向に沿って延びるようにしてさらに半分に折り返す。これら2回の折り返しに伴い、毛髪121も2回折り返される。これにより、複数本の毛髪121が第1被覆部131a側から、第1部位121b、第2部位121c、第3部位121d及び基部位121aの順で重なり合って基端部で束ねられた毛髪体102が形成されるとともに、毛髪体102の基端部を厚み方向両側から覆う基体103が形成される。
被覆部重ね縫合工程S106では、図8(g)に示すように、被覆材131を折り返したことで重なり合った被覆材131の第1被覆部131a、第2被覆部131b、内側被覆部131c及び毛髪121を糸により縫合する。これにより、第1被覆部131aと第2被覆部131bとが強固に密着するとともに、毛髪体102が基体103により強固に固定される。
パッド固定具接合工程S107では、図8(h)に示すように、実施形態1と同様にパッド固定具38を被覆材131の第1被覆部131aに接合する。また、装着体固定工程S108では、図8(i)に示すように、実施形態1と同様に装着体4を被覆材131に固定する。以上により、実施形態2に係るヘアエクステンション1が製造される。
(3.実施形態2に係る効果)
実施形態2に係るヘアエクステンション101及びヘアエクステンション101の製造方法は、実施形態1に係るヘアエクステンション1と主構成及び製造方法の基本的な流れが同様であるため、基本的には実施形態1に係るヘアエクステンション1及びヘアエクステンション1の製造方法と同様の効果を奏する。
ヘアエクステンション101においては、被覆材131は、基端部の一方側を覆う第1被覆部131aと、基端部の他方側を覆う第2被覆部131bと、第1被覆部131aと第2被覆部131bとの間で第1被覆部131aに繋がる内側被覆部131cとを有するように構成されている。このため、ヘアエクステンション101は、第1被覆部131aと内側被覆部131cとで、及び第2被覆部131bと内側被覆部131cとでも毛髪体102を挟み込んで保持することができることから、より毛髪121を抜けにくく保持できるヘアエクステンションとなる。
[実施形態3]
図9は、実施形態3に係るヘアエクステンション201の断面図である。
実施形態3に係るヘアエクステンション201は、基本的には実施形態1に係るヘアエクステンション1と同様の構成を有するが、基体及び装着体の構成が実施形態1に係るヘアエクステンション1の場合とは異なる。すなわち、図9に示すように、実施形態3に係るヘアエクステンション201においては、パッドの有無、被覆材231の形状、粘着シート235の配置、及び装着体204の構成が実施形態1の場合と異なる。以下では、実施形態1のヘアエクステンション1と異なる部分を中心に説明し、同様の部分については図9において図3で付した符号と同じ符号を付して説明を省略する。
基体203は、実施形態1の基体3が被覆材31の外面にパッド37を有していたのに対し、特にパッドを有していない点で異なる。これにより、使用時に使用者と接触しやすい部分を取り外して洗濯することはできないが、パッドがない分、薄く形成されている。
基体203における被覆材231は、実施形態1の被覆材31が横幅に沿った線で折り返されて第1被覆部31aと第2被覆部31bとが上方で繋がっていたのに対し、第1被覆部231aと第2被覆部231bとがそれぞれ折り返しのないシート状の布で、別ピースとして構成されている点で異なる。第1被覆部231aと第2被覆部231bとは、第2縫合材36等でしっかり密着して接合されており、実施形態1と同様、毛髪体2の基端部をしっかり覆うよう構成されている。
また、基体203における粘着シート235は、実施形態1の粘着シート35が基部位21aと第2部位21cとの間に配置されていたのに対し、基部位21aと被覆材231の第2被覆部231bとの間に配置されている。
装着体204は、金属製のフックであり、板状のベース部204aとベース部204aの上部から突出して折り返しのある複数の櫛歯204bとを有する。ベース部204aは第1被覆部231aの外面に縫合により固定されている。装着体204は、櫛歯204bを使用者の頭髪にひっかけることで、使用者の頭部に装着可能に構成されている。
このように、実施形態3に係るヘアエクステンション201においては、基体203及び装着体204の構成が実施形態1に係るヘアエクステンション1と異なるが、基本的な構成が実施形態1に係るヘアエクステンション1と同様であるため、毛髪が抜けにくく、メンテナンスの際に毛髪を再利用しやすいヘアエクステンションとなる。
以上、本発明を上記の実施形態に基づき説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において変更することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態において記載した形状、位置、大きさ、材質等は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)上記した実施形態においては、芯材33は、被覆材31に芯材接合材32を介して間接的に接合されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、芯材として片面粘着シートを用いて、毛髪体を挟んで被覆材に粘着させることにより直接的に接合されていてもよい。また、芯材として布材を用いて、毛髪体を挟んで被覆材に縫合されることにより直接的に接合されていてもよい。
(3)上記した実施形態1においては、粘着シート35が熱を加えることで片面又は両面に粘着性を有する熱接着テープであると説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、粘着シートとして、熱を加えなくても粘着力を発揮する両面テープであってもよい。
(4)上記実施形態において記載した製造工程の順序は例示であり、最終的に本発明のヘアエクステンションを構成できるのであれば、適宜順番を変更してもよい。例えば、パッド形成工程S7(S107)と装着体固定工程S8(S108)との順序を逆にしてもよい。
1,101,201…ヘアエクステンション
2,102…毛髪体
3,103,203…基体
4,204…装着体
21,121…毛髪
21a,121a…基部位、21b,121b…第1部位、21c,121c…第2部位
31,131,231…被覆材
31a,131a,231a…第1被覆部、31b,131b,231b…第2被覆部
32…芯材接合材(面ファスナーの一片)
33…芯材(面ファスナーの他片)
34…第1縫合材(縫合材)
35,235…粘着シート
36…第2縫合材
37…パッド
38…パッド固定具(面ファスナー)
41…環状バンド
S1,S101…芯材接合面形成工程
S2,S102…毛髪配置工程
S3,S103…芯材接合工程
S4,S104…毛髪体固定工程
S5,S105…被覆材折り返し工程
S6,S106…被覆部重ね縫合工程
S7,S107…パッド固定具接合工程
S8,S108…装着体固定工程

Claims (13)

  1. 複数本の毛髪が束ねられて構成される毛髪体であって、前記毛髪が束ねられている部分であり複数回折り返されており折り返しを介しての部位同士が重なり合う基端部、及び前記基端部以外の部分であり外部に露出する露出部からなる毛髪体と、
    前記毛髪体の前記基端部を覆うシート状の被覆材、及び当該被覆材の内面に直接的又は間接的に接合されている芯材、を有する基体と、を備え、
    前記基端部は、前記露出部側を基として、1回目の折り返し位置から2回目の折り返し位置までの第1部位と、前記2回目の折り返し位置から先端位置まで又は前記2回目の折り返し位置から3回目の折り返し位置までの第2部位とを含み、
    前記芯材は、前記第1部位と前記第2部位との間に配置されており、前記被覆材との間に前記第1部位を挟み込んで前記被覆材の内面に接合されていることを特徴とするヘアエクステンション。
  2. 前記基体は、一対の面ファスナーを有し、
    前記一対の面ファスナーの一片が前記被覆材の内面に固定されており、
    前記一対の面ファスナーの他片が前記芯材として構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘアエクステンション。
  3. 前記基体は、前記毛髪体と前記被覆材とを縫合する縫合材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアエクステンション。
  4. 前記被覆材は、前記基端部の一方側を覆う第1被覆部と前記基端部の他方側を覆う第2被覆部とを含み、
    前記基体は、前記第1被覆部と前記第2被覆部との間に、片面又は両面に粘着性があり前記毛髪体の一部を挟み込んで前記被覆材の内面と対向する別の内面に接合されている粘着シートを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアエクステンション。
  5. 前記被覆材は、前記基端部の一方側を覆う第1被覆部と、前記基端部の他方側を覆う第2被覆部と、前記第1被覆部と前記第2被覆部との間で前記第1被覆部又は前記第2被覆部に繋がる内側被覆部とを有することを特徴とする1〜3のいずれか一項に記載のヘアエクステンション。
  6. 前記基体は、前記被覆材に接合され、取り替え可能なシート状のパッドを取り外し可能に固定可能なパッド固定具をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘアエクステンション。
  7. 前記被覆材に固定されており、前記基体を使用者の頭部に装着させるための装着体をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のヘアエクステンション。
  8. 前記装着体は、伸縮可能で使用時に前記使用者の前記頭部を囲うことが可能な複数の環状バンドを有することを特徴とする請求項7に記載のヘアエクステンション。
  9. 隣り合わせの部位である第1部位及び第2部位を含む基端部、及び前記基端部以外の部分であり前記第2部位よりも前記第1部位の近くに位置する露出部からなる毛髪を、シート状の被覆材上に前記第1部位を載せるとともに前記被覆材から前記第2部位をはみ出させるようにして並び方向に複数本並べて配置する毛髪配置工程と、
    シート状の芯材を前記複数本の前記毛髪を横断させるよう前記第1部位上に配置した上で、前記被覆材に接合する芯材接合工程と、
    前記毛髪を前記第1部位と前記第2部位との間で折り返し、前記第2部位と前記被覆材とを縫合する毛髪体固定工程と、
    前記被覆材を、折り返し線が前記並び方向に沿って延びるようにして半分に折り返す被覆材折り返し工程と、
    前記被覆材の一部であり前記基端部の一方側を覆う第1被覆部と前記被覆材の一部であり前記基端部の他方側を覆う第2被覆部とを縫合する被覆部重ね縫合工程と、を備えることを特徴とするヘアエクステンションの製造方法。
  10. 隣り合わせの部位である第1部位及び第2部位を含む基端部、及び前記基端部以外の部分であり前記第2部位よりも前記第1部位の近くに位置する露出部からなる毛髪を、シート状の被覆材上に前記基端部全体が載るようにして並び方向に複数本並べて配置する毛髪配置工程と、
    シート状の芯材を前記複数本の前記毛髪を横断させるよう前記第1部位上に配置した上で、前記被覆材に接合する芯材接合工程と、
    前記第2部位と前記被覆材とを縫合する毛髪体固定工程と、
    前記被覆材を、折り曲げ線が前記並び方向に沿って延びるようにして複数回折り返す被覆材折り返し工程と、
    前記被覆材の一部であり前記基端部の一方側を覆う第1被覆部と前記被覆材の一部であり前記基端部の他方側を覆う第2被覆部とを縫合する被覆部重ね縫合工程と、を備えることを特徴とするヘアエクステンションの製造方法。
  11. 前記毛髪配置工程の前に、一対の面ファスナーの一片を前記被覆材に固定する芯材接合面形成工程を備え、
    前記芯材接合工程では、前記芯材として前記一対の面ファスナーの他片を用い、前記一対の面ファスナーの他片を前記一対の面ファスナーの一片に貼り付けることで前記芯材を前記被覆材に接合することを特徴とする請求項9又は10に記載のヘアエクステンションの製造方法。
  12. 前記被覆材に、取り替え可能なシート状のパッドを取り外し可能に固定するためのパッド固定具を接合するパッド固定具接合工程をさらに備えることを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のヘアエクステンションの製造方法。
  13. 前記被覆材に、使用者の頭部に装着するための装着体として、伸縮可能で使用時に前記使用者の前記頭部を囲うことが可能な複数の環状バンドを固定する装着体固定工程をさらに備えることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載のヘアエクステンションの製造方法。
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