JP2004323040A - ラッピング装置 - Google Patents

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Katsuhiko Matsuki
克彦 松木
Yasue Ishizaka
泰恵 石坂
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I-TECHNO YAJIMA KK
Techno Yajima Kk I
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I-TECHNO YAJIMA KK
Techno Yajima Kk I
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Abstract

【課題】装置を移動することができるように設けると共に、ターンテーブルを従来のものよりも低い位置に配置することができるラッピング装置を提供する。
【解決手段】回転駆動機構16が、外周面32aがターンテーブル14の外周面14bと対向かつ離間するように、ターンテーブル14の外方に位置して配置され、駆動源40により回転駆動される回転ローラ32と、外周面34bがターンテーブル14の外周面14bと回転ローラ32の外周面32aと当接する大きさに形成された中間ローラ34とを備え、中間ローラ34を、ターンテーブル14の外周面14bおよび回転ローラ32の外周面32aと接離する方向に移動可能に支持する支持部48と、中間ローラ34を、ターンテーブル14および回転ローラ32と圧接する方向に付勢する付勢手段50とを具備する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輸送や荷役、保管時に荷崩れを防止するために、被包装物の周囲をフィルムで巻くラッピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のラッピング装置の一例を図8に示す。従来のラッピング装置100は、図8(a)に示すように、回転するターンテーブル104の上に被包装物107を載せ、被包装物107の側方において回転可能に保持されたフィルムロール118のフィルムを、被包装物107を回転させながら巻いていく装置である。
【0003】
上記装置100のターンテーブル104は、図8(b)に示すように、ターンテーブル104の中心軸104aに取り付けられたスプロケット110aと、モータ軸に取り付けられたスプロケット110bとをチェーン112により連結した回転駆動機構106により回転駆動するように設けられている。
ターンテーブル104の中心軸104aに取り付けられたスプロケット110aは、図8(c)に示すように、中心軸104aを回転可能に支持するベース102上の軸受け113とターンテーブル104との間に配置されているものである。
【0004】
【特許文献1】
特許第2732298号公報(第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、ベース102とターンテーブル104との間にスプロケット110aが配置されると、スプロケット110aの厚さ分だけターンテーブル104が高く設置されてしまう。そしてこのように、ターンテーブル104が床面から高い位置に設置されると、ターンテーブル104上に被包装物を載置する際に常にフォークリフトを用いなければならないという問題がある。
また、ターンテーブル104を低い位置に設置するために、床部に回転機構を設けてターンテーブル104を床面に配置することが提案されている。しかし、この場合、装置を移動させることができないために不便であるという問題が生じてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、これらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、装置を移動することができるように設けると共に、ターンテーブルを従来のものよりも低い位置に配置することができるラッピング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、ベースと、該ベース上に回転可能に支持された円板状のターンテーブルと、該ターンテーブルを回転駆動させる回転駆動機構と、前記ターンテーブル上に載置された被包装物に巻き付けるフィルムのフィルムロールを回転可能に保持するフィルムロール保持部と、該フィルムロール保持部を上下方向に移動可能に支持するガイド部材とを具備するラッピング装置において、前記回転駆動機構が、外周面が前記ターンテーブルの外周面と対向かつ離間するように、ターンテーブルの外方に位置して配置され、駆動源により回転駆動される回転ローラと、中心軸が前記ターンテーブルの中心軸と前記回転ローラの中心軸とを結ぶ直線上と外れた位置にあり、外周面が前記ターンテーブルの外周面と前記回転ローラの外周面と当接する大きさに形成され、前記回転ローラの回転駆動を前記ターンテーブルに伝達する中間ローラとを備え、該中間ローラを、前記ターンテーブルの外周面および前記回転ローラの外周面と接離する方向に移動可能に支持する支持部と、前記中間ローラを、前記ターンテーブルの外周面および前記回転ローラの外周面と圧接する方向に付勢する付勢手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
また、前記中間ローラが、前記回転ローラの中心軸と前記ターンテーブルの中心軸とを結ぶ直線を挟むように反対側に2個設けられていることを特徴とする。
また、前記中間ローラの外周面が弾性体により形成されていることを特徴とする。
また、前記付勢部材の付勢力調整部を具備することを特徴とする。
また、前記ターンテーブルの外方に配置され、ターンテーブルの円弧に沿って移動可能なように円弧状の凹入部が形成され、キャスター付き被包装物がターンテーブル上に乗り上げ可能なように、上面が、ターンテーブルの上面外縁部に向けて上昇する傾斜面に形成されたスロープを具備することを特徴とする。
【0009】
また、前記フィルムロール保持部が、被包装物方向を向く水平軸を中心に鉛直面内で回転可能に設けられ、フィルムロールを軸線が上下方向に反転可能に保持することを特徴とする。
また、前記フィルムロール保持部を、上下方向反転位置でそれぞれ係止するクリック機構が設けられていることを特徴とする。
また、前記フィルムロール保持部は、前記ガイド部材により上下方向に移動可能にガイドされる移動ブロックに支持され、前記ガイド部材は、前記移動ブロックを転動ローラを介して移動可能にガイドし、前記移動ブロックは、バランサーに移動可能に支持されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるラッピング装置の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるラッピング装置の一実施形態の構成を示す斜視図であり、図2は、図1に示すラッピング装置の透視図である。
図1および図2に示すように、本実施形態のラッピング装置10は、ベース12と、ベース12上に回転可能に支持されたターンテーブル14と、ターンテーブル14を回転駆動させる回転駆動機構16と、ターンテーブル上に載置された被包装物に巻き付けるフィルムのフィルムロール20を回転可能に保持するフィルムロール保持部22と、フィルムロール保持部22を上下方向に移動可能に支持するガイド部材24とを備えるものである。
【0011】
本実施形態のベース12は、図2に示すように、円板部12aと方形部12bとからなる。円板部12a上には、円板部12aと略同径の円板状に形成されたターンテーブル14が、中心軸14aを回転自在に支持する軸受けにより水平面内で回転可能に支持されている。
ベース12とターンテーブル14の間には、円板部12aの周方向に複数の支持ローラ28が所定間隔おきに設けられている。この支持ローラ28は、ベース12に固定され、ターンテーブル14の周方向に向けて回動可能に設けられたローラ部28aによりターンテーブル14を支持しているものである。これにより、ターンテーブル14上に載せられた被包装物が片荷の場合においても、ターンテーブル14は傾くことなく水平に維持される。
【0012】
ベース12の方形部12bには、ターンテーブル14を回転駆動させる回転駆動機構16が設けられている。本発明においては、この回転駆動機構16を特徴とするものである。すなわち、従来においては、図8に示すように、ベース102とターンテーブル104の間にスプロケット110aが設けられていたため、その分ターンテーブル14が床面から高い位置に設けられていたが、本発明においては、ターンテーブル14の径方向外方においてターンテーブル14の外周面14bと当接する位置に回転駆動機構16を設けることによって、ターンテーブル14を従来よりも低く設置することを可能としたものである。以下に、本実施形態の回転駆動機構16の構成について図2、図3および図4により詳しく説明する。
【0013】
先ず、本実施形態の回転駆動機構16の概略構成について示す。本実施形態の回転駆動機構16は、回転ローラ32と中間ローラ34とを備える。回転ローラ32は、回転ローラ32の外周面32aがターンテーブル14の外周面14bと対向し且つ離間するように配置されている。また、中間ローラ34は、中間ローラ34の外周面34bが回転ローラ32の外周面32aおよびターンテーブル14の外周面14bと当接するように配置されている。これにより、駆動源と連繋して回転する回転ローラ32の回転駆動を中間ローラ34を介してターンテーブル14に伝達してターンテーブル14を回転駆動させている。
【0014】
図3は、本実施形態の回転駆動機構16の一部分を示す平面図である。
図3に示すように、本実施形態の回転ローラ32は、ベース12の方形部12b上において中心軸32bにより水平面内で回転可能に支持されている。この回転ローラ32は、金属により外周面32aが形成され、同軸上には外周面32aの径よりも小径のプーリー32cが設けられている。このプーリー32cは、図2に示すように、駆動源としてのモータ40のモータ軸40aに連繋し、回転ローラ32が回転駆動するように設けられている。
【0015】
回転ローラ32を回転駆動させるモータ40は、モータボックス38内に固定して設けられている。モータボックス38には、下面の中央部に平面コ字状の空間部38aが形成されており、この空間部38aにモータ軸40aが配置されるようにモータ40が固定されている。空間部38aに配置されたモータ軸40aにはプーリー42が取り付けられている。モータ軸40aに取り付けられたプーリー42と回転ローラ32のプーリー32cとは、空間部38aの開放口を通過するタイミングベルト44により連繋されている。これにより、モータ40が駆動することで回転ローラ32が回転駆動するように設けられている。
なお、上記モータボックス38は、モータボックス38の下面に設けられたねじ孔38bにねじを嵌め込んで方形部12b上に取り付けられているものである。そして、本実施形態においては、上記ねじ孔38bが、モータ軸40aから回転ローラ32へ向かう方向を長手とする長孔に形成しているため、モータボックス38を方形部12bに取り付ける際、ねじ孔38bの長手方向に対して取り付け位置を微調整することができるように設けられている。これにより、タイミングベルト44の張りを適宜調節できるようになっている。
【0016】
図3に示すように、ターンテーブル14と回転ローラ32との間には、中間ローラ34が設けられている。この中間ローラ34は、外周面34bが弾性体としてのゴムにより形成されている。このため、回転ローラ32およびターンテーブル14との摩擦力が大きく、回転ローラ32の回転駆動をターンテーブル14に効率よく伝達することができる。また、ローラ間の摩擦力を超えるような過剰な力がかかった場合には空転してターンテーブル14を回転させないことから安全に使用することができる。また、ゴムが接触して回転駆動させていることから騒音もほとんどない。
【0017】
この中間ローラ34は、回転ローラ32の中心軸32bとターンテーブル14の中心軸14aとを結ぶ直線46上に配置すると、外周面34bの摩耗により空転してしまうおそれがある。このため、本実施形態の中間ローラ34は、直線46を挟むように反対側に2個配置され、回転ローラ32の外周面32aおよびターンテーブル14の外周面14bと当接する大きさに設けられ、ターンテーブル14と回転ローラ32との離間部に押し付けるように設けられている。
これらの中間ローラ34,35は、方形部12b上に設けられた支持部48,49により支持されている。支持部48,49は、ターンテーブル14の外周面14bおよび回転ローラ32の外周面32aと接離する方向に移動可能に設けられていると共に、付勢手段50,51により、支持部48,49に設けられた中間ローラ34,35がターンテーブル14の外周面14bおよび回転ローラ32の外周面32aと圧接する方向(矢印A,矢印B)に常時付勢されている。このように、回転ローラ32とターンテーブル14の離間部に両側から押しつけるように2個の中間ローラが設けられていることから、回転ローラ32およびターンテーブル14にかかる力もバランスがとれていると共に、ターンテーブル14を回転させる駆動力が効率よく伝達される。
【0018】
本実施形態の支持部および付勢手段の構成についてさらに詳細に説明する。なお、2つの支持部48,49および付勢手段50,51の構成は同じであるため、一方側のみについて説明する。
図4は、本実施形態における支持部および付勢手段の構成を示す透視側面図である。図4に示すように、中間ローラ34は、支持部48の板部48aの一端側に設けられた中心軸34aに回転可能に支持されている。
板部48aは、図3に示すように、4つのガイド孔48bにピン53が差し込まれて方形部12b上に取り付けられている。このガイド孔48bは矢印A方向を長手とする長孔に形成されているため、板部48aは矢印A方向にのみ所定距離移動可能に設けられている。これにより、板部48aに支持されている中間ローラ34は、ターンテーブル14および回転ローラ32と接離する方向に移動可能に設けられている。
【0019】
板部48aの他端側には、図4に示すように、矢印Aの移動方向と面が直交する起立板48cが設けられており、起立板48cと対向する位置に方形部12bに固定された固定起立板52が設けられている。この起立板48cと固定起立板52との間にはボルト54が設けられている。ボルト54は、起立板48cのねじ孔48dに螺合して固定され、固定起立板52の挿通孔52aに先端54aが挿通した状態で取り付けられている。
ボルト54には、起立板48cと固定起立板52との間のボルト54のねじ山54bにナット56が螺合して設けられ、固定起立板52とナット56との間には、ボルト54の軸線に沿って常時広がる方向に付勢している付勢手段50としてのコイルスプリング58が外挿されて設けられている。これにより、コイルスプリング58は、ナット56が取り付けられているボルト54、およびボルト54が固定されている起立板48cを常時矢印A方向に付勢する。このため、起立板48cに支持されている中間ローラ34は、常にターンテーブル14および回転ローラ32に圧接された状態に設けられることとなる。
なお、上記ナット56は、ボルト54の軸線方向に沿って移動させることでコイルスプリング58の付勢力を調整することが可能であるため、中間ローラ34の圧接を調節する付勢調整部としてはたらく。これにより、中間ローラ34の外周面34bが摩耗した際にも、上記付勢調整部により中間ローラ34の圧接力を強めることで、中間ローラ34の空転を防止することができる。
【0020】
このように、中間ローラ34は支持部48により支持されていることから、中間ローラ34の外周面を形成するゴムが摩耗しても、空転することなくターンテーブルを回転させることができると共に、ゴムが摩耗した際には中間ローラ34を簡単に取り替えることができる。
なお、上述した回転駆動機構16は、ベース12の方形部12bを覆うカバー61(図1参照)により覆われており、巻き込み等が防止されている。
【0021】
上記のように、本実施形態の回転駆動機構16は、ターンテーブル14の外周面14bに当接する位置に設けられていることから、従来のものよりも、ターンテーブル14の位置を低く設けることが可能となる。これにより、ハンドリフトにより被包装物をターンテーブル14上に載せる作業が楽に行えるようになる。
例えば、キャスターが取り付けられた被包装物をターンテーブル14上に載せる場合には、ターンテーブル14の上面外縁部14cに向けて傾斜するスロープ60を用いて乗り上げさせる。このとき、ターンテーブル14が高いとスロープの傾斜が急であるため、作業者にかかる負荷が大きく重労働となってしまうが、ターンテーブル14の位置を従来よりも低い位置に設置させることで、スロープ60の傾斜を緩やかにでき、楽に作業が行えるようになる。
本実施形態のスロープ60は、図1に示すように、ターンテーブル14の円弧に沿って移動可能なように円弧状の凹入部60aが形成され、キャスター付きの被包装物がターンテーブル14上に乗り上げ可能なように、上面60bが、ターンテーブル14の上面外縁部14cに向けて上昇する傾斜面に形成されている。これにより、ターンテーブル14の周囲のどの位置においてもスロープ60を隣接して設置することができる。
【0022】
次に、ターンテーブル14に載置された被包装物をラッピングするフィルムのフィルムロールを保持する構成について説明する。
図1に示すように、フィルムロール保持部22は、ターンテーブル14に載せられた被包装物の側方に位置して、フィルムロール20を回転可能に保持している。このフィルムロール保持部22は移動ブロック62に支持され、ベース12上から起立するガイド部材24にガイドされて上下方向に移動可能に設けられている。そして、本発明においては、フィルムロール保持部22自体を、移動ブロック62により、被包装物方向を向く水平軸を中心に鉛直面内で回転可能に設けている。
【0023】
図8に示すように、従来の装置100は、基本的に箱状の被包装物107をラッピングする際に使用されるものであるため、フィルムロール118は常に軸線が鉛直方向に位置するようにして保持されているものであった。しかしながら、異形状の被包装物をラッピングする際には、フィルムロール118の軸が常に鉛直方向に向いている状態ではきれいにラッピングすることができないという問題がある。すなわち、異形状の被包装物をラッピングする場合、フィルムロール20を反転させてフィルムをしぼることによって、異形状の被包装物の表面に密着させてラッピングすることが可能であるが、フィルムロールが直立状のままだと、傾斜部分に空間部分が生じてしまう。このため、本発明においては、異形状の被包装物であってもフィルムをフィットさせてきれいにラッピングすることができるような構成に設けられている。以下に、本実施形態のフィルムロール保持部22および移動ブロック62の構成について詳しく説明する。
【0024】
図5は、本実施形態のフィルムロール保持部22および移動ブロック62の構成を示す斜視図であり、図6(a)はフィルムロール保持部22の円板部22bの構成を示す正面図、図6(b)は円板部22bと移動ブロック62とに設けられたクリック機構の構成を示す側面断面図である。
図5に示すように、フィルムロール保持部22は、フィルムロール20の軸線が上下方向に位置するようにしてロール芯20aを支持し、フィルムロール20を回転可能に保持している。このフィルムロール保持部22は、フィルムロール20の反被包装物側を覆うカバー22aの略中心に設けられた円板部22bが移動ブロック62と連結して支持されている。詳細には、図6(a)に示すように、円板部22bの中心には軸受け63が設けられ、この軸受け63に移動ブロック62から水平に突出する水平軸62aが抜け止めされ且つ回転可能に支持されており、フィルムロール保持部22を鉛直面内で回転可能に支持している。
【0025】
上記移動ブロック62は、フィルムロール保持部22と移動ブロック62との間に設けられたクリック機構64により、フィルムロール20の軸線が上下方向に向いた定位置または上下方向に反転した反転位置でフィルムロール保持部22を係止するように設けられている。
本実施形態のクリック機構64は、円板部22bに設けられた係合孔66,66と、移動ブロックに設けられた係合部72とからなる。円板部22bの係合孔66,66は、図6(a)に示すように、円板部22bの中心を対称点として上下に2つ設けられている。また、係合部72は、前記フィルムロール20の定位置または反転位置で係合孔66と係合するように、移動ブロック62の所定位置に設けられている。この係合部72は、図6(b)に示すように、移動ブロック62から円板部22b側へ常時付勢するスプリング68と、スプリング68により常時付勢され係合孔66と係合するボール70とからなる。これにより、円板部22bが回転してフィルムロール20が定位置または反転位置にくると、ボール70が係合孔66に嵌り込み、フィルムロール20の直立状態を維持することができる。
【0026】
なお、図6(a)に示すように、係合孔66には、係合孔66に向けて傾斜するスロープ部66aが、ボール70が当接する軌道上において係合孔66の両側に隣接して設けられている。これにより、ボール70が急に係合孔66に嵌まり込むのを防止し、簡単にクリック機構64の解除が行えるように設けられている。
また、移動ブロック62に取り付けられているスプリング68とボール70とからなる係合部72は、ボール70が抜け落ちないようにして一体に設けられ、移動ブロック62に設けられたねじ穴62bにねじこんで簡単に取り付け取り外しができるように設けられている。
【0027】
フィルムロール保持部22を支持する移動ブロック62は、移動ブロック62の転動ローラ74を介してガイド部材24にガイドされて上下方向に移動可能に設けられている。
本実施形態のガイド部材24は、図1に示すように、鉛直方向に延びる4本のパイプが四角形の四隅に位置するように配置され、ターンテーブル14へ向かう側を前方とした場合、前方側に前方側パイプ78,78が並んで配置され、後方側に後方側パイプ80,80が並んで配置されている。これらのパイプ78,80は断面矩形状に形成されており、移動ブロック62に設けられた転動ローラ74をガイドするように設けられている。
【0028】
図7は、本実施形態のガイド部材およびガイド部材に支持されている移動ブロックの状態を示す側面図である。
図7に示すように、移動ブロック62には、片側に5個ずつの計10個の転動ローラ74が設けられており、フィルムロール保持部22を安定した状態で上下に移動するように設けられている。すなわち、前方側パイプ78の後面78aに当接する上下2個の前方側ローラ74a,74aと、前方側ローラ74a,74aの上下高さの略中央に位置し、後方側パイプ80の前面80aに当接する後方側ローラ74bとを両側に設けることにより、前後方向の位置ずれを防止している。また、前方側パイプ78の内側面78bに当接する内側ローラ74cを、両前方側パイプ78,78において上下に設けることによって、横方向の位置ずれを防止している。
このように、計10個の転動ローラ74を用い、4つのパイプによりガイドすることによって、フィルムロール保持部22を移動ブロック62に対して鉛直方向に回転させた場合においても、安定して移動ブロック62を支持することが可能に設けられている。
【0029】
上記フィルムロール保持部22および移動ブロック62は、図7に示すように、ワイヤ81およびワイヤ82aにより吊り下げられている。
ワイヤ81は、ガイド部材24の天板24aの下部に設けられた滑車押え金具85により取り付けられた2つの滑車88,88にかけられている。このワイヤ81の一端は移動ブロック62に設けられた係合孔83に引っ掛けられ、他端にはおもり86が取り付けられている。本実施形態のおもり86は、フィルムロール20が取り付けられていない状態のフィルムロール保持部22と移動ブロック62とを合わせた重さのものが取り付けられている。これにより、フィルムロール20が取り付けられていない状態においては、移動ブロック62の位置は維持され、フィルムロール20が取り付けられた状態では移動ブロック62は徐々に下方に移動する。
このため、本実施形態においては、ガイド部材24の天板24aの下部に設けたバランサー82のワイヤ82aにより移動ブロック62を吊り上げて、移動ブロック62の位置が維持されるように設けている。このバランサー82は、ワイヤ82aにより吊り下げられた移動ブロック62の位置を維持しようとする張力が常にはたらくように設けられているものである。これにより、フィルムロール20の重さにかかわらず、手を離した位置で移動ブロック62を停止させることができる。そして、フィルムロール保持部22の位置を移動させたい場合には、移動ブロック62の側面に設けられたハンドル84を持って上下に動かすことで簡単に移動させることができ、手を離すとその位置で停止させることができる。
なお、フィルムロール20には、前記バランサー82でバランスがとれない重さのものが存在する。この場合には、ワイヤ81の他端におもりを追加することによって対応することが可能である。
【0030】
次に、上記のように設けられたラッピング装置10の作用について経時的に説明する。
先ず、ターンテーブル14が停止した状態において、ターンテーブル14上に被包装物を載置する。この際、キャスターが付いた被包装物を載置する場合には、スロープ60の傾斜が従来よりも緩やかになることから、ハンドリフトにより簡単に載せることが可能となる。もちろん、フォークリフトによりパレットごと被包装物を載置する場合においても、本実施形態のラッピング装置は好適に用いることができる。
被包装物を載せた後、フットスイッチ(図示しない)または通常のスイッチによりモータ40の電源をオンにし、回転駆動機構16を介してターンテーブル14を回転させる。このとき、モータ40の回転はインバータによりコントールされている。本実施形態においては、電源オン直後においてはゆっくり回転し、徐々に回転速度を速くして所定時間の後に一定速度で回転するように設定されている。また、被包装物によって回転速度を変更することも可能に設けられている。
【0031】
モータ40がオンとなると、回転駆動機構16が作動する。本実施形態の回転駆動機構16は、モータ40駆動により回転ローラ32が時計回りに回転し、回転ローラ32が回転すると、回転ローラ32に圧接された中間ローラ34,35が反時計回りに回転し、ターンテーブル14を時計回りに回転させるようになっている。
【0032】
回転する被包装物にフィルムを巻く場合には、最初、フィルムロール20の一端のフィルムを被包装物に引っ掛けた後にターンテーブル14を回転させてラッピングを行う。そして、移動ブロック62に設けられたハンドル84を持って、上下方向に移動させ、巻き位置を変更しながらフィルムを巻いていく。通常、被包装物にフィルムを巻く場合には、フィルムの4分の1程度が重なるようにして下から上に徐々に巻いていき、次に上から下に重ねて2重にラッピングを行う。
このようにしてフィルムを巻き終えると、ターンテーブル14の回転を停止させ、フィルムをフィルムロール20から切り離して被包装物をターンテーブル14から降ろして作業が終了する。
なお、被包装物が異形状の場合においては、クリック機構64を解除してフィルムロール20を反転させることによって被包装物にフィットさせてラッピングを行うことが可能である。すなわち、フィルムロール20を反転させることによってフィルムに絞りが設けられる。そして、いったん絞られた状態から、フィルムロール20を傾斜させて被包装物の形状に沿わせて巻いていくことで、被包装物に密着させてフィルムを巻き付けることができる。
【0033】
本発明にかかるラッピング装置においては、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲において改変することでも良い。
例えば、本実施形態においては、モータ軸を時計回りに回転させているものであるが、反時計回りに回転するものであってもよいし、また回転方向を制御できるものであっても良い。また、本実施形態においては、モータ軸の回転駆動をプーリーを用いて回転ローラに伝達しているものであるが、スプロケットおよびチェーンを用いているものであっても良いし、その他の伝達機構を用いても良い。さらに、回転ローラにモータ軸を直接連結しているものであっても良い。また、中間ローラを支持する支持部の構成や付勢手段の構成も本実施形態に限定されるものではない。
なお、本実施形態においては、ターンテーブル14が、ターンテーブル14の外周面14bに当接する回転駆動機構16により回転駆動するように設けられているものに対して、鉛直面内に回転可能なフィルムロール保持部22が取り付けられているものであるが、本発明のラッピング装置においては、従来の回転駆動(例えば、図8に示す回転駆動機構106)により回転駆動するターンテーブル104に、上述した鉛直面内で回転可能なフィルムロール保持部22が取り付けられているものであっても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明によるラッピング装置によれば、上述したように、ターンテーブルの外周面に対向し離間する位置に回転ローラを設け、中間ローラを介してターンテーブルを回転駆動させていることから、ターンテーブルの設置位置を従来よりも低い位置に設けることができる。これにより、装置の簡略化ができる。また、スロープを用いた場合、被包装物の乗り上げ作業が楽に行える等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるラッピング装置の一実施形態の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すラッピング装置の構成を示す透視図である。
【図3】本実施形態の回転駆動機構の一部分を示す平面図である。
【図4】本実施形態における支持部および付勢手段の構成を示す透視側面図である。
【図5】本実施形態のフィルムロール保持部および移動ブロックの構成を示す斜視図である。
【図6】本実施形態のクリック機構の構成を示す説明図である。
【図7】本実施形態のガイド部材およびガイド部材に支持されている移動ブロックの状態を示す側面図である。
【図8】従来のラッピング装置の一例を示す斜視図および平面透視図である。
【符号の説明】
10 ラッピング装置
12 ベース
14 ターンテーブル
16 回転駆動機構
22 フィルムロール保持部
24 ガイド部材
32 回転ローラ
34 中間ローラ
48 支持部
50 付勢手段
60 スロープ
62 移動ブロック
64 クリック機構
82 バランサー
84 ハンドル

Claims (8)

  1. ベースと、該ベース上に回転可能に支持された円板状のターンテーブルと、該ターンテーブルを回転駆動させる回転駆動機構と、前記ターンテーブル上に載置された被包装物に巻き付けるフィルムのフィルムロールを回転可能に保持するフィルムロール保持部と、該フィルムロール保持部を上下方向に移動可能に支持するガイド部材とを具備するラッピング装置において、
    前記回転駆動機構が、
    外周面が前記ターンテーブルの外周面と対向かつ離間するように、ターンテーブルの外方に位置して配置され、駆動源により回転駆動される回転ローラと、
    中心軸が前記ターンテーブルの中心軸と前記回転ローラの中心軸とを結ぶ直線上と外れた位置にあり、外周面が前記ターンテーブルの外周面と前記回転ローラの外周面と当接する大きさに形成され、前記回転ローラの回転駆動を前記ターンテーブルに伝達する中間ローラとを備え、
    該中間ローラを、前記ターンテーブルの外周面および前記回転ローラの外周面と接離する方向に移動可能に支持する支持部と、
    前記中間ローラを、前記ターンテーブルの外周面および前記回転ローラの外周面と圧接する方向に付勢する付勢手段とを具備することを特徴とするラッピング装置。
  2. 前記中間ローラが、前記回転ローラの中心軸と前記ターンテーブルの中心軸とを結ぶ直線を挟むように反対側に2個設けられていることを特徴とする請求項1記載のラッピング装置。
  3. 前記中間ローラの外周面が弾性体により形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のラッピング装置。
  4. 前記付勢部材の付勢力調整部を具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のラッピング装置。
  5. 前記ターンテーブルの外方に配置され、ターンテーブルの円弧に沿って移動可能なように円弧状の凹入部が形成され、キャスター付き被包装物がターンテーブル上に乗り上げ可能なように、上面が、ターンテーブルの上面外縁部に向けて上昇する傾斜面に形成されたスロープを具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のラッピング装置。
  6. 前記フィルムロール保持部が、被包装物方向を向く水平軸を中心に鉛直面内で回転可能に設けられ、フィルムロールを軸線が上下方向に反転可能に保持することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のラッピング装置。
  7. 前記フィルムロール保持部を、上下方向反転位置でそれぞれ係止するクリック機構が設けられていることを特徴とする請求項6記載のラッピング装置。
  8. 前記フィルムロール保持部は、前記ガイド部材により上下方向に移動可能にガイドされる移動ブロックに支持され、
    前記ガイド部材は、前記移動ブロックを転動ローラを介して移動可能にガイドし、
    前記移動ブロックは、バランサーに移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載のラッピング装置。
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