JP2004322973A - アウトリガジャッキ - Google Patents

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Abstract

【課題】路面を傷つけずに走行体を持ち上げ支持することができるアウトリガジャッキを安価に製造する。
【解決手段】走行体10の側方に張り出して設けられたシリンダ支持ブラケット15と、上端部がシリンダ支持ブラケット15に連結されて走行体10の側方向に揺動自在に設けられた油圧シリンダ51と、シリンダ支持ブラケット15上に設けられたシリンダ揺動ガイド16と、一端部にシリンダ揺動ガイド16上を摺動移動自在なスライダ57,58を備えるとともに、他端部に油圧シリンダ51の下端部が連結されたアーム部材55と、アーム部材55に取り付けられた接地板54とを有する。そして、シリンダ揺動ガイド16は、油圧シリンダ51が全縮状態から伸長するに従って、接地板54が一旦走行体の側方に移動した後、真っ直ぐ下方に移動するようにアーム部材55を移動させる形状を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行体の側方の複数箇所に備えられ、下方に張り出して路面に対して突っ張ることにより走行体を安定状態に支持するアウトリガジャッキに関する。
【0002】
【従来の技術】
クレーン車や高所作業車等の走行体に備えられるアウトリガジャッキは一般に上端部が走行体に連結された油圧シリンダと、油圧シリンダの下端部に取り付けられた接地板とを有して構成されており、油圧シリンダを伸長作動させ、接地板を介して路面に対して突っ張らせることにより、走行体を持ち上げ状態に支持することができるようになっている。このアウトリガジャッキにより走行体を安定的に支持するためには、接地板が走行体からできるだけ離れた所に接地させるのが有効であり、従来、左右の油圧シリンダが八の字形になるようになるようにアウトリガジャッキを配設したものや、油圧シリンダ全体を垂直姿勢のまま側方に平行移動させることができるようにしたものなど種々の形態のものが知られている。
【0003】
このような従来のアウトリガジャッキのうち、左右の油圧シリンダが八の字形になるように配設したものでは構成が簡単となるものの、接地板が路面に接地した後は、油圧シリンダを伸長させる力のうち路面に平行な成分が接地板を路面上で滑らせるように作用するため、路面が傷つけられるおそれがあった。このような路面の損傷を防ぐには、接地板が路面に接地する前に、接地板と路面との間にジャッキベースと呼ばれる路面保護部材を設置する方法が有効であるが、アウトリガジャッキの使用の度にこのジャッキベースを設置することは大変面倒であり、作業効率が悪いという難点があった。このため、例えば下の特許文献に示すようなアウトリガジャッキ、すなわち油圧シリンダにおいて下方に伸長移動する方の部材が走行体側に設けられたガイド溝の形状に従って移動することにより、油圧シリンダの伸長作動に従って、接地板が先ず走行体の側方外方へ移動した後、ほぼ垂直に降下するようにしたものが考案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−205626号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献に示されたような、接地板を路面に垂直に接地させるタイプのアウトリガジャッキは高価なトラニオンタイプの油圧シリンダを必要とするため、製造コストが高くなるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、路面接地時における左右の接地板の距離を大きくとることができ、しかも路面を傷つけずに走行体を持ち上げ支持することができる構成でありながら、従来に比して安価に製造することが可能なアウトリガジャッキを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係るアウトリガジャッキは、走行体の側方に張り出して設けられたシリンダ支持ブラケットと、上端部がシリンダ支持ブラケットに連結されて走行体の側方向又は走行体の前後方向に揺動自在に設けられた油圧シリンダと、シリンダ支持ブラケット上に設けられたシリンダ揺動ガイドと、一端部にシリンダ揺動ガイド上を摺動移動自在な摺動部材(例えば、実施形態におけるスライダ57,58)を備えるとともに、他端部が油圧シリンダの下端部に連結されたアーム部材と、アーム部材に取り付けられた接地板とを有する。そして、シリンダ揺動ガイドは、油圧シリンダが全縮状態から伸長するに従って、接地板が一旦走行体の側方向又は走行体の前後方向に移動した後、真っ直ぐ下方に移動するようにアーム部材を移動させる形状を有する。
【0008】
また、もう一つの本発明に係るアウトリガジャッキは、走行体の側方に張り出して設けられたシリンダ支持ブラケットと、上端部がシリンダ支持ブラケットに連結されて走行体の側方向又は走行体の前後方向に揺動自在に設けられた油圧シリンダと、油圧シリンダの下端部に取り付けられた接地板と、油圧シリンダの外周側に設けられ、下端部が油圧シリンダの下端部に結合されたポスト部材と、シリンダ支持ブラケット上に設けられたシリンダ揺動ガイドと、ポスト部材に設けられ、油圧シリンダの伸縮作動に従ってシリンダ揺動ガイド上を摺動移動する摺動部材(例えば、実施形態におけるスライダ157)とを有する。そして、シリンダ揺動ガイドは、油圧シリンダが全縮状態から伸長するに従って、接地板が一旦走行体の側方向又は走行体の前後方向に移動した後、真っ直ぐ下方に移動するように摺動部材を移動させる形状を有する。また、このような構成のアウトリガジャッキでは、シリンダ揺動ガイド及びシリンダ揺動ガイド上を摺動移動する摺動部材が油圧シリンダにおける走行体の内方と外方とに1組ずつ設けられており、ポスト部材は、油圧シリンダの揺動方向を含む面内において、シリンダ揺動ガイドに対する相対回転移動が拘束された状態となっていることが好ましい。
【0009】
また、上記2つのアウトリガジャッキにおいては、シリンダ支持ブラケットは走行体のフレームに連結されており、シリンダ支持ブラケットの上端部は、フレームの上端部よりも下方に位置していることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明の第1実施形態に係るアウトリガジャッキが適用された高所作業車を示している。本発明のアウトリガジャッキの説明に入る前に、先ずこの高所作業車の構成について説明する。図2に示す高所作業車1は、タイヤ車輪11,11,…を備えて運転キャビン12から走行操作が可能なトラック式の走行体10と、走行体10上に設けられた旋回台20と、この旋回台20から上方に延びて設けられた支柱21の上部にフートピン22を介して基端部が支持された伸縮ブーム(以下、単にブームと称する)30と、このブーム30の先端部に取り付けられた作業者搭乗用の作業台40とを有して構成されている。
【0011】
旋回台20は走行体10の後部に上下軸まわり360度回動自在に取り付けられている。走行体10の内部には旋回モータ(油圧モータ)23が設けられており、この旋回モータ23を回転作動させることにより、図示しないギヤを介して旋回台20を水平旋回作動させることができる。ブーム30は基端ブーム部材31、中間ブーム部材32及び先端ブーム部材33が入れ子式に構成されており、内部に設けられた伸縮シリンダ(油圧シリンダ)34の伸縮作動により各ブーム部材31,32,33を相対的に移動させてブーム30全体を軸方向に伸縮動させることができる。
【0012】
基端ブーム部材31と旋回台20の支柱21との間には起伏シリンダ(油圧シリンダ)24が跨設されており、この起伏シリンダ24を伸縮作動させることによりブーム30全体を上下面内で起伏動させることが可能である。
【0013】
先端ブーム部材33の先端部には垂直ポスト保持金具35が取り付けられており、この垂直ポスト保持金具35には揺動ピン36を介して垂直ポスト37の下端部が取り付けられている。この垂直ポスト37はブーム30内に設けられた図示しないレベリング装置により、ブーム30の起伏角度によらず常時垂直姿勢が保持される構成となっている。
【0014】
作業台40は作業者が搭乗する箱状の作業台本体41と、この作業台本体41に取り付けられた作業台保持ブラケット42とを有して構成されており、作業台保持ブラケット42は自身に内蔵されたベアリング(図示せず)を介して垂直ポスト37の上端部に回動自在に取り付けられている。作業台保持ブラケット42の内部には首振りモータ(油圧モータ)43が設けられており、この首振りモータ43を回転作動させて垂直ポスト37の周囲に設置されたリングギヤ(図示せず)に噛合するピニオンギヤ(図示せず)を駆動することにより、作業台40全体を垂直ポスト37まわりに首振り作動(水平旋回作動)させることができるようになっている。ここで、垂直ポスト37は上記のように常時垂直姿勢が保たれるため、結果として作業台本体41の床面はブーム30の起伏角度によらず常時水平に保持される。
【0015】
作業台40上には操作ボックス44が設けられており、この操作ボックス44には作業台40を移動操作するための種々のレバー類が設けられている。このため作業台40に搭乗した作業者(図示せず)は、上記レバー類を操作して旋回台20を旋回操作し、ブーム30を起伏及び伸縮操作し、或いは作業台40を首振り(水平旋回)操作することで、自身が搭乗する作業台40を所望の位置及び姿勢に移動させることが可能である。
【0016】
続いて、走行体10の前後左右各箇所に設けられて走行体10を安定状態に支持するアウトリガジャッキ50の構成について説明する。図1に示すように、本第1実施形態に係るアウトリガジャッキ50は、走行体10のシャシーフレーム(図示せず)に取り付けられたサブフレーム14の左右側端部からサブレーム14の側方(左右方向。図1の紙面の面内左右方向)に延びて設けられたシリンダ支持ブラケット15と、このシリンダ支持ブラケット15に第1枢支ピン52を介して上端部が支持され、走行体10の左右方向を含む面内において揺動自在に取り付けられた油圧シリンダ51と、シリンダ支持ブラケット15上に設けられたシリンダ揺動ガイド16と、一端部がシリンダ揺動ガイド16に接続されるとともに、他端部が油圧シリンダ51の下端部に接続されたアーム部材55と、このアーム部材55の下端部に第2枢支ピン53を介して取り付けられ、油圧シリンダ51の上記揺動面内において揺動可能な接地板54とを有して構成されている。
【0017】
油圧シリンダ51は同一軸上で相対移動が可能なシリンダチューブ51a及びピストンロッド51bを有して構成されており、本第1実施形態ではシリンダチューブ51aが上方、ピストンロッド51bが下方になるように配置されている。従って本実施形態において油圧シリンダ51の上端部とはシリンダチューブ51aの上端部を指しており、油圧シリンダ51の下端部とはピストンロッド51bの下端部を指している。
【0018】
シリンダ支持ブラケット15の表面上には、シリンダ支持ブラケット15の表面に対して垂直方向(図1では紙面に垂直な方向。走行体10ではその前後方向)に突出して上下方向に延びるように設けられた第1ガイド部材16aと、この第1ガイド部材16aよりも走行体10の外方の位置に同じくシリンダ支持ブラケット15の表面に対して垂直方向に突出して上下方向に延びるように設けられた第2ガイド部材16bとが設けられており、上記シリンダ揺動ガイド16は、これら第1ガイド部材16aと第2ガイド部材16bとの間に形成された溝からなっている。またアーム部材55は、シリンダ揺動ガイド16内に一端部(上端部)が上下摺動移動自在に取り付けられるとともに、他端部が油圧シリンダ51の下端部に(第2枢支ピン53に)連結された構成となっている。アーム部材55の上記上端部には、上下に配置された2つのスライダ(摺動部材)57,58がアーム部材55の上記上端部に対して回転自在(図1の紙面に垂直な軸まわりに回転自在)に取り付けられており、油圧シリンダ51の伸縮作動に伴って、これら2つのスライダ57,58がシリンダ揺動ガイド16内を摺動移動することにより、アーム部材55全体が上下方向に移動するようになっている。ここで、スライダ57,58は例えば磨耗を軽減するための表面処理がなされた鋳鉄等から構成される。
【0019】
油圧シリンダ51の全縮状態(この状態がアウトリガジャッキ50の格納状態に相当する)からピストンロッド51bを下方に移動させると、これに伴って2つのスライダ57,58、すなわちアーム部材55はシリンダ揺動ガイド16上を上方から下方へ移動し、油圧シリンダ51はアーム部材55により押し引きされて走行体10の左右方向に揺動しながら伸長する。このため、油圧シリンダ51の下端部に取り付けられた接地板54は、シリンダ揺動ガイド16の形状に従って走行体10の左右方向に移動しながら、路面に向かって降下する。そして、接地板54が路面に接地した後も各アウトリガジャッキ50の油圧シリンダ51の伸長作動を続けることにより、走行体10を持ち上げ状態に支持することができる。
【0020】
ここで、シリンダ揺動ガイド16は、油圧シリンダ51が全縮状態にあるときには、油圧シリンダ51が路面に対してほぼ垂直な姿勢となり(図1(A)参照)、油圧シリンダ51が全縮状態から伸長するに従って、接地板54が一旦走行体10の側方外方に移動した後、真っ直ぐ下方に移動する(図1(B)参照)ようにアーム部材55を(すなわち油圧シリンダ51を)移動させる形状を有している。よって接地板54は、油圧シリンダ51の伸長とともに走行体10の側方外方に移動しながら降下し、路面に接地した後は、走行体10に対して相対的に垂直に降下することとなる。油圧シリンダ51の全縮状態からの伸長作動に伴って移動する接地板54の移動経路を図1(A)中に二点鎖線で示す。
【0021】
このように本第1実施形態に係るアウトリガジャッキ50では、路面に接地した後の接地板54を走行体10に対して相対的に垂直に降下させることができるため、走行体10の持ち上げ過程(油圧シリンダ51の路面に対する突っ張り過程)において接地板54を路面上で滑らせることがなく、路面を傷つけるおそれがない。また、アウトリガジャッキ50の使用時における左右の接地板54,54間の距離を大きくとることができるので、コンパクトな格納姿勢を採りつつも走行体10の高い安定性を得ることができる。しかも、従来のように高価なトラニオンタイプの油圧シリンダを用いていないので、製造コストを安価にすることができる。
【0022】
また、本第1実施形態に係るアウトリガジャッキ50では、上記のように上下に配置された2つのスライダ57,58がシリンダ揺動ガイド16内を移動する構成であるため、アーム部材55の上端部は(すなわちアーム部材55全体)は、油圧シリンダ51の揺動面内(図1の紙面面内)において、シリンダ揺動ガイド16に対する相対回転移動が拘束された状態となっている。よって、油圧シリンダ51が伸長して接地板54が路面に接地した後、接地板54から第2枢支ピン53に伝達された路面からの反力による荷重(走行体10の左右方向を含む面内において作用するモーメントを含む)は、主に油圧シリンダ51ではなく、アーム部材55及びシリンダ支持ブラケット15を介してサブフレーム14に伝達されることとなる。このため油圧シリンダ51は比較的小型のものを用いることができ、この面からも製造コストを安価に抑えることができる。
【0023】
図3は本発明の第2実施形態に係るアウトリガジャッキを示している。本第2実施形態に係るアウトリガジャッキ150は、上述の第1実施形態に係るアウトリガジャッキ50の場合と同様に、走行体10のサブフレーム14の左右側端部からサブレーム14の側方に延びて設けられたシリンダ支持ブラケット115と、このシリンダ支持ブラケット115に第1枢支ピン152を介して上端部が支持され、走行体10の左右方向を含む面内において揺動自在に取り付けられた油圧シリンダ151と、この油圧シリンダ151の下端部に第2枢支ピン153を介して取り付けられ、油圧シリンダ151の上記揺動面内において揺動可能な接地板154とを有して構成されている。
【0024】
油圧シリンダ151は同一軸上で相対移動が可能なシリンダチューブ151a及びピストンロッド151bを有して構成されており、本第2実施形態ではピストンロッド151bが上方、シリンダチューブ151aが下方になるように配置されている。従って本実施形態おいて油圧シリンダ151の上端部とはピストンロッド151bの上端部を指しており、油圧シリンダ151の下端部はシリンダチューブ151aの下端部を指している。
【0025】
また、各アウトリガジャッキ150は、シリンダ支持ブラケット115の一部を厚さ方向にくり抜いて形成された溝からなるシリンダ揺動ガイド116と、シリンダチューブ151aの外周を覆う位置に設けられた筒状のポスト部材155とを有しており、ポスト部材155の下端部は油圧シリンダ151の下端部に(第2枢支ピン153に)結合されている。ポスト部材155の上端部付近には走行体10の内方(図3に示すアウトリガジャッキ150では紙面左方)に向かって突出して延びた延出部155aが設けられており、この延出部155aには、油圧シリンダ151の伸縮作動に従って上記シリンダ揺動ガイド116上を移動する円筒状のスライダ(摺動部材)157が取り付けられている。
【0026】
油圧シリンダ151の全縮状態(アウトリガジャッキ150の格納状態)からシリンダチューブ151aを下方に移動させると、これに伴ってスライダ157はシリンダ揺動ガイド116上を上方から下方へ移動し、油圧シリンダ151は延出部155aを含むポスト部材155により押し引きされて走行体10の左右方向に揺動しながら伸長する。このため、油圧シリンダ151の下端部に取り付けられた接地板154は、シリンダ揺動ガイド116の形状に従って走行体10の左右方向に移動しながら、路面に向かって降下する。そして、接地板154が路面に接地した後も各アウトリガジャッキ150の油圧シリンダ151の伸長作動を続けることにより、走行体10を持ち上げ状態に支持することができる。
【0027】
ここで、シリンダ揺動ガイド116は、油圧シリンダ151が全縮状態にあるときには、油圧シリンダ151が路面に対してほぼ垂直な姿勢となり(図3(A)参照)、油圧シリンダ151が全縮状態から伸長するに従って、接地板154が一旦走行体10の側方外方に移動した後、真っ直ぐ下方に移動する(図3(B)参照)ようにスライダ157を(すなわち油圧シリンダ151を)移動させる形状を有している。よって接地板154は、油圧シリンダ151の伸長とともに走行体10の側方外方に移動しながら降下し、路面に接地した後は、走行体10に対して相対的に垂直に降下することとなる。油圧シリンダ151の全縮状態からの伸長作動に伴って移動する接地板154の移動経路を図3(A)中に二点鎖線で示す。
【0028】
このように本第2実施形態に係るアウトリガジャッキ150においても、路面に接地した後の接地板154を走行体10に対して相対的に垂直に降下させることができるため、走行体10の持ち上げ過程において接地板154を路面上で滑らせることがなく、路面を傷つけるおそれがない。しかも、高価なトラニオンタイプの油圧シリンダを用いておらず、製造コストを安価にすることができるで、上述の第1実施形態に係るアウトリガジャッキ50と同様の効果が得られる。
【0029】
図4は本発明の第3実施形態に係るアウトリガジャッキを示している。この第3実施形態に係るアウトリガジャッキ250も走行体10のサブフレーム14の左右側端部からサブレーム14の側方に延びて設けられたシリンダ支持ブラケット215と、このシリンダ支持ブラケット215に第1枢支ピン252を介して上端部が支持され、走行体10の左右方向を含む面内において揺動自在に取り付けられた油圧シリンダ251と、この油圧シリンダ251の下端部に第2枢支ピン253を介して取り付けられ、油圧シリンダ251の上記揺動面内において揺動可能な接地板254とを有して構成されている。
【0030】
油圧シリンダ251は同一軸上で相対移動が可能なシリンダチューブ251a及びピストンロッド251bを有して構成されており、本第3実施形態ではシリンダチューブ251aが上方、ピストンロッド251bが下方になるように配置されている。従って本実施形態において油圧シリンダ251の上端部とはシリンダチューブ251aの上端部を指しており、油圧シリンダ251の下端部とはピストンロッド251bの下端部を指している。
【0031】
また、各アウトリガジャッキ250は、シリンダ支持ブラケット215の一部を厚さ方向にくり抜いて形成された溝からなるシリンダ揺動ガイド216と、シリンダチューブ251aの外周を覆う位置に、シリンダチューブ251aに対して軸方向摺動移動自在に設けられた筒状のポスト部材255とを有しており、ポスト部材255の下端部は油圧シリンダ251の下端部に(第2枢支ピン252に)結合されている。また、ポスト部材255の内周面にはポスト部材255のシリンダチューブ251aに対する摺動移動を滑らかにするための摺動円滑用部材258が設けられている。この摺動円滑用部材258は例えば磨耗を軽減するための表面処理がなされた鋳鉄等から構成されており、シリンダチューブ251aの外周の一部を取り囲むように複数個が配置されている(或いはリング状のものを1つ若しくは軸方向に複数個配置するようにしてもよい)。
【0032】
ポスト部材255の上端部付近には走行体10の内方(図4に示すアウトリガジャッキ250では紙面左方)に向かって突出して延びた延出部255aが設けられており、この延出部255aには、油圧シリンダ251の伸縮作動に従って上記シリンダ揺動ガイド216上を移動する円筒状のスライダ(摺動部材)257が取り付けられている。
【0033】
油圧シリンダ251の全縮状態(アウトリガジャッキ250の格納状態)からピストンロッド251bを下方に移動させると、これに伴ってポスト部材255は摺動円滑用部材258を介してシリンダチューブ251a上を摺動移動する。これによりポスト部材255の延出部255aに取り付けられたスライダ257はシリンダ揺動ガイド216上を上方から下方へ移動し、油圧シリンダ251は延出部255aを介してポスト部材255により押し引きされて走行体10の左右方向に揺動しながら伸長する。このため、油圧シリンダ251の下端部に取り付けられた接地板254は、シリンダ揺動ガイド216の形状に従って走行体10の左右方向に移動しながら、路面に向かって降下する。そして、接地板254が路面に接地した後も各アウトリガジャッキ250の油圧シリンダ251の伸長作動を続けることにより、走行体10を持ち上げ状態に支持することができる。
【0034】
ここで、シリンダ揺動ガイド216は、油圧シリンダ251が全縮状態にあるときには、油圧シリンダ251が路面に対してほぼ垂直な姿勢となり(図4(A)参照)、油圧シリンダ251が全縮状態から伸長するに従って、接地板254が一旦走行体10の側方外方に移動した後、真っ直ぐ下方に移動する(図4(B)参照)ようにスライダ257を(すなわち油圧シリンダ251を)移動させる形状を有している。よって接地板254は、油圧シリンダ251の伸長とともに走行体10の側方外方に移動しながら降下し、路面に接地した後は、走行体10に対して相対的に垂直に降下することとなる。油圧シリンダ251の全縮状態からの伸長作動に伴って移動する接地板254の移動経路を図4(A)中に二点鎖線で示す。
【0035】
このように本第3実施形態に係るアウトリガジャッキ250においても、路面に接地した後の接地板254を走行体10に対して相対的に垂直に降下させることができるため、走行体10の持ち上げ過程において接地板254を路面上で滑らせることがなく、路面を傷つけるおそれがない。しかも、高価なトラニオンタイプの油圧シリンダを用いておらず、製造コストを安価にすることができるのは、上述の第1実施形態に係るアウトリガジャッキ50及び第2実施形態に係るアウトリガジャッキ150の場合と同様である。
【0036】
図5は本発明の第4実施形態に係るアウトリガジャッキを示している。この第4実施形態に係るアウトリガジャッキ350も走行体10のサブフレーム14の左右側端部からサブレーム14の側方に延びて設けられたシリンダ支持ブラケット315と、このシリンダ支持ブラケット315に第1枢支ピン352を介して上端部が支持され、走行体10の左右方向を含む面内において揺動自在に取り付けられた油圧シリンダ351と、この油圧シリンダ351の下端部に第2枢支ピン353を介して取り付けられ、油圧シリンダ351の上記揺動面内において揺動可能な接地板354とを有して構成されている。
【0037】
油圧シリンダ351は同一軸上で相対移動が可能なシリンダチューブ351aとピストンロッド351bを有して構成されており、本第4実施形態ではシリンダチューブ351aが上方、ピストンロッド351bが下方になるように配置されている。従って本実施形態において油圧シリンダ351の上端部とはシリンダチューブ351aの上端部を指しており、油圧シリンダ351の下端部とはピストンロッド351bの下端部を指している。
【0038】
また、各アウトリガジャッキ350は、シリンダ支持ブラケット315の一部を厚さ方向にくり抜いて形成された溝からなるシリンダ揺動ガイド316と、シリンダチューブ351aの外周を覆う位置に、シリンダチューブ351aに固定して設けられた筒状のインナーポスト部材355と、ピストンロッド351bの外周を覆う位置に、インナーポスト355に対して軸方向摺動移動自在に設けられた同じく筒状のアウターポスト部材356を有しており、アウターポスト部材356の下端部は油圧シリンダ351の下端部に(第2枢支ピン352に)結合されている。また、アウターポスト部材356の内周面にはアウターポスト部材356のインナーポスト部材355に対する摺動移動を滑らかにするための摺動円滑用部材358が設けられている。この摺動円滑用部材358は上述の第3実施形態に係るアウトリガジャッキ250において示した摺動円滑用部材258と同様の構成を有している。なお、ここでは摺動円滑用部材358はアウターポスト部材356の内周面に設けられるとしているが、このような構成に代えて、摺動円滑用部材をインナーポスト部材355の外周面に設けるようにしてもよい。或いは、上記摺動円滑用部材358をアウターポスト部材356の内周面に設けるとともに、この摺動円滑用部材358とは別の摺動円滑用部材をインナーポスト部材355の外周面に設けるようにしてもよい。
【0039】
アウターポスト部材356の上端部付近には走行体10の内方(図5に示すアウトリガジャッキ350では紙面左方)に向かって突出して延びた延出部356aが設けられており、この延出部356aには、油圧シリンダ351の伸縮作動に従って上記シリンダ揺動ガイド316上を移動する円筒状のスライダ(摺動部材)357が取り付けられている。
【0040】
油圧シリンダ351の全縮状態(アウトリガジャッキ350の格納状態)からピストンロッド351bを下方に移動させると、これに伴ってアウターポスト部材356は摺動円滑用部材358を介してインナーポスト部材355上を摺動移動する。これによりアウターポスト部材356の延出部356aに取り付けられたスライダ357はシリンダ揺動ガイド316上を上方から下方へ移動し、油圧シリンダ351は延出部356aを介してアウターポスト部材356により押し引きされて走行体10の左右方向に揺動しながら伸長する。このため、油圧シリンダ351の下端部に取り付けられた接地板354は、シリンダ揺動ガイド316の形状に従って走行体10の左右方向に移動しながら、路面に向かって降下する。そして、接地板354が路面に接地した後も各アウトリガジャッキ350の油圧シリンダ351の伸長作動を続けることにより、走行体10を持ち上げ状態に支持することができる。
【0041】
ここで、シリンダ揺動ガイド316は、油圧シリンダ351が全縮状態にあるときには、油圧シリンダ351が路面に対してほぼ垂直な姿勢となり(図5(A)参照)、油圧シリンダ351が全縮状態から伸長するに従って、接地板354が一旦走行体10の側方外方に移動した後、真っ直ぐ下方に移動する(図5(B)参照)ようにスライダ357を(すなわち油圧シリンダ351を)移動させる形状を有している。よって接地板354は、油圧シリンダ351の伸長とともに走行体10の側方外方に移動しながら降下し、路面に接地した後は、走行体10に対して相対的に垂直に降下することとなる。油圧シリンダ351の全縮状態からの伸長作動に伴って移動する接地板354の移動経路を図5(A)中に二点鎖線で示す。
【0042】
このように本第4実施形態に係るアウトリガジャッキ350においても、路面に接地した後の接地板354を走行体10に対して相対的に垂直に降下させることができるため、走行体10の持ち上げ過程において接地板354を路面上で滑らせることがなく、路面を傷つけるおそれがない。しかも、高価なトラニオンタイプの油圧シリンダを用いておらず、製造コストを安価にすることができるのは、上述のアウトリガジャッキ50,150,250の場合と同様である。
【0043】
図6は本発明の第5実施形態に係るアウトリガジャッキを示している。この第5実施形態に係るアウトリガジャッキ450も走行体10のサブフレーム14の左右側端部からサブレーム14の側方に延びて設けられたシリンダ支持ブラケット415と、このシリンダ支持ブラケット415に第1枢支ピン452を介して上端部が支持され、走行体10の左右方向を含む面内において揺動自在に取り付けられた油圧シリンダ451と、この油圧シリンダ451の下端部に第2枢支ピン453を介して取り付けられ、油圧シリンダ451の上記揺動面内において揺動可能な接地板454とを有して構成されている。ここで、シリンダ支持ブラケット415の上端部(図6中に示す点P参照)は走行体10のサブフレーム14の上端部(図6中に示す点Q参照)よりも下方に位置している(従って油圧シリンダ451の上端部もシリンダ支持ブラケット415の上端部よりも下方に位置している)。
【0044】
油圧シリンダ451は同一軸上で相対移動が可能なシリンダチューブ451aとピストンロッド451bを有して構成されており、本第5実施形態ではシリンダチューブ451aが上方、ピストンロッド451bが下方になるように配置されている。従って本実施形態において油圧シリンダ451の上端部とはシリンダチューブ451aの上端部を指しており、油圧シリンダ451の下端部とはピストンロッド451bの下端部を指している。
【0045】
また、各アウトリガジャッキ450は、シリンダ支持ブラケット415の表面上に、シリンダ支持ブラケット415の表面に対して垂直方向(図6では紙面に垂直な方向。走行体10ではその前後方向)に突出して上下方向に延びるように設けられた第1シリンダ揺動ガイド416及び第2シリンダ揺動ガイド417を油圧シリンダ451の左右両側に有するとともに、シリンダチューブ451aの外周を覆う位置にはシリンダチューブ451aに対して軸方向摺動移動自在に設けられた筒状のポスト部材455を有しており、このポスト部材455の下端部は油圧シリンダ451の下端部に(第2枢支ピン453に)結合されている。また、ポスト部材455の内周面にはポスト部材455のシリンダチューブ451aに対する摺動移動を滑らかにするための摺動円滑用部材458が設けられている。この摺動円滑用部材458の構成は、上述の第3実施形態に係るアウトリガジャッキ250において示した摺動円滑用部材258と同様である。
【0046】
ポスト部材455の上端部付近には走行体10の内方(図6に示すアウトリガジャッキ450では紙面左方)に向かって突出して延びた第1延出部455a及び走行体10の外方(図6に示すアウトリガジャッキ450では紙面右方)に向かって突出して延びた第2延出部455bが設けられている。そして、第1延出部455aには、油圧シリンダ451の伸縮作動に従って第1シリンダ揺動ガイド416上を移動する第1スライダ(摺動部材)456が取り付けられており、第2延出部455bには、油圧シリンダ451の伸縮作動に従って第2シリンダ揺動ガイド417上を移動する第2スライダ(摺動部材)57が取り付けられている。なお、これら第1スライダ456及び第2スライダ457は、ポスト部材455の第1延出部455a或いは第2延出部455bに対して回転自在(図6の紙面に垂直な軸まわりに回転自在)に取り付けられている。
【0047】
油圧シリンダ451の全縮状態(アウトリガジャッキ450の格納状態)からピストンロッド451bを下方に移動させると、これに伴ってポスト部材455は摺動円活用部材458を介してシリンダチューブ451a上を摺動移動する。これによりポスト部材455の第1延出部455aに取り付けられた第1スライダ456は第1シリンダ揺動ガイド416上を上方から下方へ移動するとともに、第2延出部455bに取り付けられた第2スライダ457は第2シリンダ揺動ガイド417上を上方から下方へ移動し、油圧シリンダ451は走行体10の左右方向に揺動しながら伸長する。このため、油圧シリンダ451の下端部に取り付けられた接地板454は、両シリンダ揺動ガイド416,417の形状に従って走行体10の左右方向に移動しながら、路面に向かって降下する。そして、接地板454が路面に接地した後も各アウトリガジャッキ450の油圧シリンダ451の伸長作動を続けることにより、走行体10を持ち上げ状態に支持することができる。
【0048】
ここで、両シリンダ揺動ガイド416,417は、油圧シリンダ451が全縮状態にあるときには、左右の油圧シリンダ451が八の字形になるように走行体10の外側に拡がって延びる姿勢となり(図6(A)参照)、油圧シリンダ451が全縮状態から伸長するに従って、接地板454が一旦走行体10の側方内方に移動した後、真っ直ぐ下方に移動する(図6(B)参照)ように両スライダ456,457を移動させる形状を有している。よって接地板454は、油圧シリンダ451の伸長とともに走行体10の側方内方に移動しながら降下し、路面に接地した後は、走行体10に対して相対的に垂直に降下することとなる。油圧シリンダ451の全縮状態からの伸長作動に伴って移動する接地板454の移動経路を図6(A)中に二点鎖線で示す。
【0049】
このように本第5実施形態に係るアウトリガジャッキ450においても、路面に接地した後の接地板454を走行体10に対して相対的に垂直に降下させることができるため、走行体10の持ち上げ過程において接地板454を路面上で滑らせることがなく、路面を傷つけるおそれがない。また、アウトリガジャッキ450の使用時における左右の接地板454,454間の距離を大きくとることができるので、コンパクトな格納姿勢を採りつつも走行体の高い安定性を得ることができる。しかも、従来のように高価なトラニオンタイプの油圧シリンダを用いていないので、製造コストを安価にすることができる。
【0050】
また、本実施形態に係るアウトリガジャッキ450のシリンダ支持ブラケット415上には、図6に示すように、第2シリンダ揺動ガイド417の外方(走行体10から見て外方)の位置に荷重伝達用部材418が上方から下方に延びて設けられており、油圧シリンダ451の伸長とともに第2シリンダ揺動ガイド417上を上方から下方へ移動してきた第2スライダ457は、接地板454が垂直降下をする過程においては、第2シリンダ揺動ガイド417と荷重伝達用部材418との間を通って移動するようになる。このように第2スライダ457が第2シリンダ揺動ガイド417と荷重伝達用部材418との間を通って移動すると、第2スライダ457はその上方に位置する荷重伝達用部材418により上方への変位が拘束された状態となるので、結果としてポスト部材455は、油圧シリンダ451の揺動方向を含む面内において、両シリンダ揺動ガイド417,418に対する相対回転移動が拘束された状態となる。
【0051】
このように、本第5実施形態に係るアウトリガジャッキ450では、シリンダ揺動ガイド及びこのシリンダ揺動ガイド上を摺動移動するスライダ(摺動部材)が油圧シリンダ451における走行体10の内方と外方とに1組ずつ設けられており(第1シリンダ揺動ガイド417と第1スライダ456、及び第2シリンダ揺動ガイド418と第2スライダ457)、ポスト部材455は、油圧シリンダ451の揺動方向を含む面内において、両シリンダ揺動ガイド417,418に対する相対回転移動が拘束された状態となっているので、接地板454が路面に接地し、路面からの反力が作用している状態では、接地板454から第2枢支ピン453を介してポスト部材455に伝達された路面からの反力による荷重(走行体10の左右方向を含む面内において作用するモーメントを含む)はポスト部材455に設けられた両延出部455a,455bから両スライダ456,467に伝達され、更に第1シリンダ揺動ガイド417及び荷重伝達用部材418を介してサブフレーム415に伝達されるようになる。このため、油圧シリンダ451の過重負担分は極めて少なくなり、油圧シリンダ451は比較的小型のものを用いることができるので、製造コストを一層安価に抑えることができる。
【0052】
また、本第5実施形態に係るアウトリガジャッキ450では、上述のように、シリンダ支持ブラケット415の上端部は走行体10のサブフレーム14の上端部よりも下方に位置するようになっているので、旋回台20が旋回することにより旋回台20若しくは旋回台20に搭載されたブーム30がアウトリガジャッキ450やジャッキ支持部材415と干渉する範囲を狭く抑えることができ、作業性の向上を図ることが可能である。
【0053】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の第1〜第5実施形態におけるシリンダ揺動ガイドはいずれもシリンダ支持ブラケット上に設けられた溝であったが、これはレールであってもよい。但し、このようにシリンダ揺動ガイドがレールからなる場合には、このシリンダ支持ブラケット上を摺動移動するスライダ(摺動部材)は、このレール上を摺動移動し得る構成とする必要がある。また、上述の第1実施形態に係るアウトリガジャッキ50では、シリンダ揺動ガイド16上を摺動移動するスライダは上下に2つが配置されていたが、これは一例であり、スライダの数は必ずしも2つでなければならないわけではない。油圧シリンダ51の揺動方向を含む面内において、シリンダ揺動ガイド16に対する相対回転移動が拘束されるのであれば、3つ以上のスライダが設けられていてもよい。なお、上記スライダ(摺動部材)にはローラやピンなども含まれる。また、第1〜第4実施形態に係るアウトリガジャッキ50,150,250,350では、いずれも油圧シリンダの全縮状態ではその油圧シリンダが路面に対して垂直姿勢になる構成であったが、これは必ずしも垂直姿勢にならなくてもよい。
【0054】
また、上述の実施形態では、アウトリガジャッキを構成する油圧シリンダは上端部がシリンダ支持ブラケットに連結されて走行体の側方向に揺動自在に設けられた構成を有していたが、この油圧シリンダは、上端部がシリンダ支持ブラケットに連結されて走行体の前後方向に揺動自在に設けられた構成であってもよい。但しこのときには、シリンダ揺動ガイドは、油圧シリンダが全縮状態から伸長するに従って、接地板が一旦走行体の前後方向に移動した後、真っ直ぐ下方に移動するようにアーム部材を移動させる形状を有している必要がある。
【0055】
また、上述の実施形態では、本発明に係るアウトリガジャッキが備えられる作業車はブーム式の高所作業車であるとして説明したが、これは一例であり、ブーム式以外の高所作業車、例えばシザース装置等によって作業台を単純に上下方向に昇降移動させる上下昇降式の高所作業車等であってもよい。更には高所作業車以外の作業車、例えばクレーン車等であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るアウトリガジャッキでは、接地板を一旦走行体の側方向又は走行体の前後方向に移動させた後、真っ直ぐ下方に移動させることができるため、走行体の持ち上げ過程(油圧シリンダの路面に対する突っ張り過程)において接地板を路面上で滑らせることがなく、路面を傷つけるおそれがない。また、アウトリガジャッキの使用時における左右の接地板間の距離を大きくとることができるので、コンパクトな格納姿勢を採りつつも走行体の高い安定性を得ることができる。しかも、従来のように高価なトラニオンタイプの油圧シリンダを用いていないので、製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアウトリガジャッキが適用された高所作業車におけるアウトリガジャッキを示す図であり、(A)は油圧シリンダを全縮にした状態、(B)は油圧シリンダを伸長させて接地板を路面に接地させた状態をそれぞれ示している。
【図2】上記高所作業車の側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るアウトリガジャッキを示す図であり、(A)は油圧シリンダを全縮にした状態、(B)は油圧シリンダを伸長させて接地板を路面に接地させた状態をそれぞれ示している。
【図4】本発明の第3実施形態に係るアウトリガジャッキを示す図であり、(A)は油圧シリンダを全縮にした状態、(B)は油圧シリンダを伸長させて接地板を路面に接地させた状態をそれぞれ示している。
【図5】本発明の第4実施形態に係るアウトリガジャッキを示す図であり、(A)は油圧シリンダを全縮にした状態、(B)は油圧シリンダを伸長させて接地板を路面に接地させた状態をそれぞれ示している。
【図6】本発明の第5実施形態に係るアウトリガジャッキを示す図であり、(A)は油圧シリンダを全縮にした状態、(B)は油圧シリンダを伸長させて接地板を路面に接地させた状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 高所作業車
10 走行体
14 サブフレーム
15,115 シリンダ支持ブラケット
16,116 シリンダ揺動ガイド
20 旋回台
30 伸縮ブーム
40 作業台
50 アウトリガジャッキ
51,151 油圧シリンダ
51a シリンダチューブ
51b ピストンロッド
52 第1枢支ピン
53 第2枢支ピン
54,154 接地板
55 アーム部材
57,58 スライダ(摺動部材)
155 ポスト部材
157 スライダ(摺動部材)

Claims (4)

  1. 走行体の側方に張り出して設けられたシリンダ支持ブラケットと、
    上端部が前記シリンダ支持ブラケットに連結されて前記走行体の側方向又は前記走行体の前後方向に揺動自在に設けられた油圧シリンダと、
    前記シリンダ支持ブラケット上に設けられたシリンダ揺動ガイドと、
    一端部に前記シリンダ揺動ガイド上を摺動移動自在な摺動部材を備えるとともに、他端部が前記油圧シリンダの下端部に連結されたアーム部材と、
    前記アーム部材に取り付けられた接地板とを有し、
    前記シリンダ揺動ガイドは、前記油圧シリンダが全縮状態から伸長するに従って、前記接地板が一旦前記走行体の側方向又は前記走行体の前後方向に移動した後、真っ直ぐ下方に移動するように前記アーム部材を移動させる形状を有していることを特徴とするアウトリガジャッキ。
  2. 走行体の側方に張り出して設けられたシリンダ支持ブラケットと、
    上端部が前記シリンダ支持ブラケットに連結されて前記走行体の側方向又は前記走行体の前後方向に揺動自在に設けられた油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダの下端部に取り付けられた接地板と、
    前記油圧シリンダの外周側に設けられ、下端部が前記油圧シリンダの前記下端部に結合されたポスト部材と、
    前記シリンダ支持ブラケット上に設けられたシリンダ揺動ガイドと、
    前記ポスト部材に設けられ、前記油圧シリンダの伸縮作動に従って前記シリンダ揺動ガイド上を摺動移動する摺動部材とを有し、
    前記シリンダ揺動ガイドは、前記油圧シリンダが全縮状態から伸長するに従って、前記接地板が一旦前記走行体の側方向又は前記走行体の前後方向に移動した後、真っ直ぐ下方に移動するように前記摺動部材を移動させる形状を有していることを特徴とするアウトリガジャッキ。
  3. 前記シリンダ揺動ガイド及び前記シリンダ揺動ガイド上を摺動移動する前記摺動部材が前記油圧シリンダにおける前記走行体の内方と外方とに1組ずつ設けられており、前記ポスト部材は、前記油圧シリンダの揺動方向を含む面内において、前記シリンダ揺動ガイドに対する相対回転移動が拘束された状態となっていることを特徴とする請求項2記載のアウトリガジャッキ。
  4. 前記シリンダ支持ブラケットは前記走行体のフレームに連結されており、前記シリンダ支持ブラケットの上端部は、前記フレームの上端部よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアウトリガジャッキ。
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CN109205515A (zh) * 2017-07-07 2019-01-15 马尼托意大利有限责任公司 用于使自行式操作机器稳定的系统

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