JP2004322937A - フロントキャブマウント - Google Patents
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Abstract
【課題】車両のフロントキャブマウントに必要とされる部品点数を減少させて、コスト低減を図る。
【解決手段】左右のシャシフレームにそれぞれロアヒンジブラケット2、3が固定され、ロアヒンジブラケット2に一端が回り止めされたトーションバー10の他端が、樹脂製ブッシュ30の先端筒部31によりロアヒンジブラケット3で回動自在に支持され、各ブッシュ30の筒部32がトーションバー10の外周面とヒンジクッション17の内周面との間に挿入されていると共に、各ブッシュ30のつば部34がロアヒンジブラケット3及びヒンジクッション17の各端面間に挿入されている。
【選択図】 図2
【解決手段】左右のシャシフレームにそれぞれロアヒンジブラケット2、3が固定され、ロアヒンジブラケット2に一端が回り止めされたトーションバー10の他端が、樹脂製ブッシュ30の先端筒部31によりロアヒンジブラケット3で回動自在に支持され、各ブッシュ30の筒部32がトーションバー10の外周面とヒンジクッション17の内周面との間に挿入されていると共に、各ブッシュ30のつば部34がロアヒンジブラケット3及びヒンジクッション17の各端面間に挿入されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両におけるチルトキャブのフロント部を支持する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4及び図5に例示されているように、車両における従来のフロントキャブマウントは、左右のシャシフレーム1にそれぞれロアヒンジブラケット2、3がボルト止めされ、下方トーションバー4の右方(図5の左方)端部がロアヒンジブラケット3とのセレーション係合より相対的に回り止めされていると共に、下方トーションバー4の左方(図5の右方)端部がブッシュ5を介してロアヒンジブラケット2により回動自在に支持され、下方トーションバー4の左端にトーションバーアーム6の前端が連結されて、トーションバーアーム6の後端がキャブの左側下面に当接し、キャブから受ける荷重により下方トーションバー4が適度に捩じられている。
【0003】
一方、上方トーションバー10の左方(図5の右方)端部がロアヒンジブラケット2とのセレーション係合より相対的に回り止めされていると共に、上方トーションバー10の右方(図5の左方)端部がブッシュ11を介してロアヒンジブラケット3により回動自在に支持され、上方トーションバー10の右端にトーションバーアーム12の前端が連結されて、トーションバーアーム12の後端がキャブの右側下面に当接し、キャブから受ける荷重により上方トーションバー10が適度に捩じられている。
【0004】
また、キャブの左右にそれぞれ固定されたアッパーヒンジブラケット15には、キャブヒンジキャップ16により環状のヒンジクッション17が固定されており、ヒンジクッション17は内筒18、ゴム状弾性体19、外筒20及びカバー21から形成され、内筒18の内面に圧入されたスリーブ22を介してヒンジクッション17が上方トーションバー10の左右端部でそれぞれ回動自在に支持され、上方トーションバー10を軸としてキャブをチルトできるように構成されていて、スリーブ22の外周面と上方トーションバー10の外周面とに跨がってダストカバー23が設けられている。
【0005】
さらに、ヒンジクッション17におけるカバー21の端面とロアヒンジブラケット2、3の端面との間には、それぞれ金属製サイドプレート24及びサイドクッション25が配置されており、キャブのチルトに伴うヒンジクッション17の回動に影響されて、サイドプレート24とロアヒンジブラケット2、3との間できしみ音が発生することを防止するために、サイドプレート24はそれぞれボルト26によりロアヒンジブラケット2、3へ固定されている。
【0006】
上記従来装置においては、ロアヒンジブラケット2、3により上方トーションバー10及びヒンジクッション17を支持するために、ブッシュ11、スリーブ22、ダストカバー23、サイドプレート24及びサイドクッション25が設けられていて、所要部品点数がそれだけ多くなるので、組立て工数や部品管理工数の増大に伴ってコストアップを招くと共に、品質の安定化を阻害するおそれがあった。
【0007】
また、ロアヒンジブラケット2、3にそれぞれサイドプレート24を固定するためのボルト26を必要とするので、組立て工数がそれだけ増加するばかりでなく、重量の増大をもたらすという問題があった。
【0008】
なお、車両のフロントキャブマウントとして、下記特許文献1及び特許文献2に記載されたものが従来から知られている。
【0009】
【特許文献1】
実公平7−22383号公報
【特許文献2】
実用新案登録第2594762号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両のフロントキャブマウントに必要とされる部品点数を減少させて、コスト低減を図ろうとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかるフロントキャブマウントは、左右のシャシフレームにそれぞれ固定されたロアヒンジブラケットと、一端が上記両ロアヒンジブラケットの一方と相対的に回り止めされていると共に他端が上記両ロアヒンジブラケットの他方を挿通するトーションバーと、キャブに固定された左右のアッパーヒンジブラケットと、上記アッパーヒンジブラケットにそれぞれ固定され上記トーションバーの各端部にそれぞれ挿通された左右の環状ヒンジクッションと、ブッシュとを有し、上記ブッシュが、上記トーションバーの外周面と上記ヒンジクッションの内周面との間に挿入された筒部、及び、上記ロアヒンジブラケットと上記ヒンジクッションとの両端面間に挿入されたつば部を一体的にそなえている。
【0012】
すなわち、ブッシュの筒部がトーションバーの外周面とヒンジクッションの内周面との間に挿入されていると共に、ブッシュのつば部がロアヒンジブラケットとヒンジクッションとの両端面間に挿入されていて、前記従来装置のようにブッシュとは別体のサイドプレートやサイドクッションを設ける必要がないため、所要部品点数を大幅に減少させることができると共に、サイドプレートをロアヒンジブラケットに固定するボルトも不要化させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について、前記従来装置との同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
【0014】
図1〜図3に示す車両のフロントキャブマウントにおいて、左右のシャシフレーム1にそれぞれロアヒンジブラケット2、3がボルト止めされ、下方トーションバー4の右方(図1の左方)端部がロアヒンジブラケット3とのセレーション係合より相対的に回り止めされていると共に、下方トーションバー4の左方(図1の右方)端部がロアヒンジブラケット2により回動自在に支持され、下方トーションバー4の左端にトーションバーアーム6の前端が連結されて、トーションバーアーム6の後端がキャブの左側下面に当接し、キャブから受ける荷重により下方トーションバー4が適度に捩じられている。
【0015】
一方、上方トーションバー10の左方(図1の右方)端部がロアヒンジブラケット2とのセレーション係合より相対的に回り止めされていると共に、上方トーションバー10の右方(図1の左方)端部が、耐摩耗性の高いポリアセタール樹脂、ナイロン66、ポリウレタン等の材質からなる二つ割りブッシュ30の先端筒部31を介して、ロアヒンジブラケット3により回動自在に支持され、上方トーションバー10の右端にトーションバーアーム12の前端が連結されて、トーションバーアーム12の後端がキャブの右側下面に当接し、キャブから受ける荷重により上方トーションバー10が適度に捩じられている。
【0016】
また、キャブの左右にそれぞれ固定されたアッパーヒンジブラケット15には、キャブヒンジキャップ16により環状のヒンジクッション17が固定されており、ヒンジクッション17は内筒18、ゴム状弾性体19、外筒20及びカバー21から形成され、上方トーションバー10の外周面と内筒18の内周面との間に挿入された各ブッシュ30の筒部32を介してヒンジクッション17が上方トーションバー10の左右端部でそれぞれ回動自在に支持され、上方トーションバー10を軸としてキャブをチルトできるように構成されていて、ブッシュ30の車幅方向内側端に一体的に形成されたリップ33が上方トーションバー10の外周面にまで延びている。
【0017】
さらに、ヒンジクッション17におけるカバー21の端面とロアヒンジブラケット2、3の端面との間に、それぞれ各ブッシュ30のつば部34が挿入されていて、キャブのチルトに伴うヒンジクッション17のスムーズな回動が許容されている。
なお、ブッシュ30の二つ割り端面には、それぞれ軸方向へ延びる断面略半円形の突起35及び凹部36が入れ違いに形成されていて、それぞれの凹部36に突起35を嵌め込むことにより、ブッシュ30が環状に形成されるようになっている。
【0018】
上記装置においては、ブッシュ30の筒部32が上方トーションバー10の外周面と内筒18の内周面との間に挿入され、上方トーションバー10に対して各ヒンジクッション17が回動自在となっていると共に、各ブッシュ30のつば部34がヒンジクッション17のカバー21端面とロアヒンジブラケット2、3の端面との間に挿入されて、ロアヒンジブラケット2、3に対するヒンジクッション17のスムーズな回動が許容され、また、ブッシュ30の先端筒部31が上方トーションバー10における右方端部の外周面とロアヒンジブラケット3との間に挿入されて、ロアヒンジブラケット3に対し上方トーションバー10が回動自在となっており、さらに、ブッシュ30の車幅方向内側端に形成されたリップ33が上方トーションバー10の外周面にまで延びていて、ブッシュ筒部32の内周面と上方トーションバー10の外周面との間へダストが侵入することを防止しているので、前記従来装置におけるブッシュ11、ダストカバー23、サイドプレート24及びサイドクッション25を不要とすることにより、所要部品点数を大幅に減少させることができるので、フロントキャブマウントの組立て工数や部品管理工数を容易に削減できて、コストダウンの実現が可能となると同時に、取り扱う部品点数の減少に伴いフロントキャブマウントの品質を容易に安定化させることができる長所がある。
【0019】
また、各ブッシュ30のつば部34がヒンジクッション17のカバー21端面とロアヒンジブラケット2、3の端面との間に挿入されているため、従来必要とされたサイドプレート24の固定用ボルト26を完全に不要化させることができて、この面からもコストの低減を図ることが可能となる上、重量の軽減をも図ることができて、車両用としてとくに有益である。
【0020】
なお、上記実施形態例ではブッシュ30が二つ割りとなっているが、この種環状ブッシュに軸方向のスリットを形成し、そのスリットを適宜拡開してトーションバー10へ組み付けるように変更すれば、組付け後にそのブッシュがトーションバー10から脱落しにくくなって、キャブマウント付近の組立て作業時の煩雑さが軽減されると共に、ブッシュが単品で構成されるため部品点数が一層減少して、部品管理工数をさらに削減できる長所がある。
【0021】
【発明の効果】
本発明にかかるフロントキャブマウントにあっては、ブッシュの筒部がトーションバーの外周面とヒンジクッションの内周面との間に挿入されていると共に、ブッシュのつば部がロアヒンジブラケットとヒンジクッションとの両端面間に挿入されていて、従来装置と比較し所要部品点数を大幅に減少させることができるので、フロントキャブマウントのコストダウンと品質の安定化を図ることができると同時に、従来装置に必要とされていたサイドプレート固定用ボルトを不要化させることができて、コスト低減と重量軽減とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における斜視図。
【図2】上記実施形態例の要部縦断面拡大図。
【図3】上記実施形態例の一部分解斜視図。
【図4】従来装置の要部側面図。
【図5】図4のV−V縦断面図。
【符号の説明】
1 シャシフレーム
2、3 ロアヒンジブラケット
4 下方トーションバー
10 上方トーションバー
15 アッパーヒンジブラケット
17 ヒンジクッション
30 ブッシュ
31 先端筒部
32 筒部
33 リップ
34 つば部
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両におけるチルトキャブのフロント部を支持する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4及び図5に例示されているように、車両における従来のフロントキャブマウントは、左右のシャシフレーム1にそれぞれロアヒンジブラケット2、3がボルト止めされ、下方トーションバー4の右方(図5の左方)端部がロアヒンジブラケット3とのセレーション係合より相対的に回り止めされていると共に、下方トーションバー4の左方(図5の右方)端部がブッシュ5を介してロアヒンジブラケット2により回動自在に支持され、下方トーションバー4の左端にトーションバーアーム6の前端が連結されて、トーションバーアーム6の後端がキャブの左側下面に当接し、キャブから受ける荷重により下方トーションバー4が適度に捩じられている。
【0003】
一方、上方トーションバー10の左方(図5の右方)端部がロアヒンジブラケット2とのセレーション係合より相対的に回り止めされていると共に、上方トーションバー10の右方(図5の左方)端部がブッシュ11を介してロアヒンジブラケット3により回動自在に支持され、上方トーションバー10の右端にトーションバーアーム12の前端が連結されて、トーションバーアーム12の後端がキャブの右側下面に当接し、キャブから受ける荷重により上方トーションバー10が適度に捩じられている。
【0004】
また、キャブの左右にそれぞれ固定されたアッパーヒンジブラケット15には、キャブヒンジキャップ16により環状のヒンジクッション17が固定されており、ヒンジクッション17は内筒18、ゴム状弾性体19、外筒20及びカバー21から形成され、内筒18の内面に圧入されたスリーブ22を介してヒンジクッション17が上方トーションバー10の左右端部でそれぞれ回動自在に支持され、上方トーションバー10を軸としてキャブをチルトできるように構成されていて、スリーブ22の外周面と上方トーションバー10の外周面とに跨がってダストカバー23が設けられている。
【0005】
さらに、ヒンジクッション17におけるカバー21の端面とロアヒンジブラケット2、3の端面との間には、それぞれ金属製サイドプレート24及びサイドクッション25が配置されており、キャブのチルトに伴うヒンジクッション17の回動に影響されて、サイドプレート24とロアヒンジブラケット2、3との間できしみ音が発生することを防止するために、サイドプレート24はそれぞれボルト26によりロアヒンジブラケット2、3へ固定されている。
【0006】
上記従来装置においては、ロアヒンジブラケット2、3により上方トーションバー10及びヒンジクッション17を支持するために、ブッシュ11、スリーブ22、ダストカバー23、サイドプレート24及びサイドクッション25が設けられていて、所要部品点数がそれだけ多くなるので、組立て工数や部品管理工数の増大に伴ってコストアップを招くと共に、品質の安定化を阻害するおそれがあった。
【0007】
また、ロアヒンジブラケット2、3にそれぞれサイドプレート24を固定するためのボルト26を必要とするので、組立て工数がそれだけ増加するばかりでなく、重量の増大をもたらすという問題があった。
【0008】
なお、車両のフロントキャブマウントとして、下記特許文献1及び特許文献2に記載されたものが従来から知られている。
【0009】
【特許文献1】
実公平7−22383号公報
【特許文献2】
実用新案登録第2594762号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両のフロントキャブマウントに必要とされる部品点数を減少させて、コスト低減を図ろうとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかるフロントキャブマウントは、左右のシャシフレームにそれぞれ固定されたロアヒンジブラケットと、一端が上記両ロアヒンジブラケットの一方と相対的に回り止めされていると共に他端が上記両ロアヒンジブラケットの他方を挿通するトーションバーと、キャブに固定された左右のアッパーヒンジブラケットと、上記アッパーヒンジブラケットにそれぞれ固定され上記トーションバーの各端部にそれぞれ挿通された左右の環状ヒンジクッションと、ブッシュとを有し、上記ブッシュが、上記トーションバーの外周面と上記ヒンジクッションの内周面との間に挿入された筒部、及び、上記ロアヒンジブラケットと上記ヒンジクッションとの両端面間に挿入されたつば部を一体的にそなえている。
【0012】
すなわち、ブッシュの筒部がトーションバーの外周面とヒンジクッションの内周面との間に挿入されていると共に、ブッシュのつば部がロアヒンジブラケットとヒンジクッションとの両端面間に挿入されていて、前記従来装置のようにブッシュとは別体のサイドプレートやサイドクッションを設ける必要がないため、所要部品点数を大幅に減少させることができると共に、サイドプレートをロアヒンジブラケットに固定するボルトも不要化させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例について、前記従来装置との同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
【0014】
図1〜図3に示す車両のフロントキャブマウントにおいて、左右のシャシフレーム1にそれぞれロアヒンジブラケット2、3がボルト止めされ、下方トーションバー4の右方(図1の左方)端部がロアヒンジブラケット3とのセレーション係合より相対的に回り止めされていると共に、下方トーションバー4の左方(図1の右方)端部がロアヒンジブラケット2により回動自在に支持され、下方トーションバー4の左端にトーションバーアーム6の前端が連結されて、トーションバーアーム6の後端がキャブの左側下面に当接し、キャブから受ける荷重により下方トーションバー4が適度に捩じられている。
【0015】
一方、上方トーションバー10の左方(図1の右方)端部がロアヒンジブラケット2とのセレーション係合より相対的に回り止めされていると共に、上方トーションバー10の右方(図1の左方)端部が、耐摩耗性の高いポリアセタール樹脂、ナイロン66、ポリウレタン等の材質からなる二つ割りブッシュ30の先端筒部31を介して、ロアヒンジブラケット3により回動自在に支持され、上方トーションバー10の右端にトーションバーアーム12の前端が連結されて、トーションバーアーム12の後端がキャブの右側下面に当接し、キャブから受ける荷重により上方トーションバー10が適度に捩じられている。
【0016】
また、キャブの左右にそれぞれ固定されたアッパーヒンジブラケット15には、キャブヒンジキャップ16により環状のヒンジクッション17が固定されており、ヒンジクッション17は内筒18、ゴム状弾性体19、外筒20及びカバー21から形成され、上方トーションバー10の外周面と内筒18の内周面との間に挿入された各ブッシュ30の筒部32を介してヒンジクッション17が上方トーションバー10の左右端部でそれぞれ回動自在に支持され、上方トーションバー10を軸としてキャブをチルトできるように構成されていて、ブッシュ30の車幅方向内側端に一体的に形成されたリップ33が上方トーションバー10の外周面にまで延びている。
【0017】
さらに、ヒンジクッション17におけるカバー21の端面とロアヒンジブラケット2、3の端面との間に、それぞれ各ブッシュ30のつば部34が挿入されていて、キャブのチルトに伴うヒンジクッション17のスムーズな回動が許容されている。
なお、ブッシュ30の二つ割り端面には、それぞれ軸方向へ延びる断面略半円形の突起35及び凹部36が入れ違いに形成されていて、それぞれの凹部36に突起35を嵌め込むことにより、ブッシュ30が環状に形成されるようになっている。
【0018】
上記装置においては、ブッシュ30の筒部32が上方トーションバー10の外周面と内筒18の内周面との間に挿入され、上方トーションバー10に対して各ヒンジクッション17が回動自在となっていると共に、各ブッシュ30のつば部34がヒンジクッション17のカバー21端面とロアヒンジブラケット2、3の端面との間に挿入されて、ロアヒンジブラケット2、3に対するヒンジクッション17のスムーズな回動が許容され、また、ブッシュ30の先端筒部31が上方トーションバー10における右方端部の外周面とロアヒンジブラケット3との間に挿入されて、ロアヒンジブラケット3に対し上方トーションバー10が回動自在となっており、さらに、ブッシュ30の車幅方向内側端に形成されたリップ33が上方トーションバー10の外周面にまで延びていて、ブッシュ筒部32の内周面と上方トーションバー10の外周面との間へダストが侵入することを防止しているので、前記従来装置におけるブッシュ11、ダストカバー23、サイドプレート24及びサイドクッション25を不要とすることにより、所要部品点数を大幅に減少させることができるので、フロントキャブマウントの組立て工数や部品管理工数を容易に削減できて、コストダウンの実現が可能となると同時に、取り扱う部品点数の減少に伴いフロントキャブマウントの品質を容易に安定化させることができる長所がある。
【0019】
また、各ブッシュ30のつば部34がヒンジクッション17のカバー21端面とロアヒンジブラケット2、3の端面との間に挿入されているため、従来必要とされたサイドプレート24の固定用ボルト26を完全に不要化させることができて、この面からもコストの低減を図ることが可能となる上、重量の軽減をも図ることができて、車両用としてとくに有益である。
【0020】
なお、上記実施形態例ではブッシュ30が二つ割りとなっているが、この種環状ブッシュに軸方向のスリットを形成し、そのスリットを適宜拡開してトーションバー10へ組み付けるように変更すれば、組付け後にそのブッシュがトーションバー10から脱落しにくくなって、キャブマウント付近の組立て作業時の煩雑さが軽減されると共に、ブッシュが単品で構成されるため部品点数が一層減少して、部品管理工数をさらに削減できる長所がある。
【0021】
【発明の効果】
本発明にかかるフロントキャブマウントにあっては、ブッシュの筒部がトーションバーの外周面とヒンジクッションの内周面との間に挿入されていると共に、ブッシュのつば部がロアヒンジブラケットとヒンジクッションとの両端面間に挿入されていて、従来装置と比較し所要部品点数を大幅に減少させることができるので、フロントキャブマウントのコストダウンと品質の安定化を図ることができると同時に、従来装置に必要とされていたサイドプレート固定用ボルトを不要化させることができて、コスト低減と重量軽減とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における斜視図。
【図2】上記実施形態例の要部縦断面拡大図。
【図3】上記実施形態例の一部分解斜視図。
【図4】従来装置の要部側面図。
【図5】図4のV−V縦断面図。
【符号の説明】
1 シャシフレーム
2、3 ロアヒンジブラケット
4 下方トーションバー
10 上方トーションバー
15 アッパーヒンジブラケット
17 ヒンジクッション
30 ブッシュ
31 先端筒部
32 筒部
33 リップ
34 つば部
Claims (3)
- 左右のシャシフレームにそれぞれ固定されたロアヒンジブラケットと、一端が上記両ロアヒンジブラケットの一方と相対的に回り止めされていると共に他端が上記両ロアヒンジブラケットの他方を挿通するトーションバーと、キャブに固定された左右のアッパーヒンジブラケットと、上記アッパーヒンジブラケットにそれぞれ固定され上記トーションバーの各端部にそれぞれ挿通された左右の環状ヒンジクッションと、ブッシュとを有し、上記ブッシュが、上記トーションバーの外周面と上記ヒンジクッションの内周面との間に挿入された筒部、及び、上記ロアヒンジブラケットと上記ヒンジクッションとの両端面間に挿入されたつば部を一体的にそなえたフロントキャブマウント。
- 請求項1において、上記ブッシュが、上記トーションバーの外周面と上記他方のロアヒンジブラケットとの間に挿入された第2の筒部を一体的にそなえたフロントキャブマウント。
- 請求項1または請求項2において、上記ブッシュが、その車幅方向内側端に上記トーションバーの外周面にまで延びるリップを一体的にそなえたフロントキャブマウント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123038A JP2004322937A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | フロントキャブマウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123038A JP2004322937A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | フロントキャブマウント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004322937A true JP2004322937A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33501036
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003123038A Pending JP2004322937A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | フロントキャブマウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004322937A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100737477B1 (ko) | 2005-12-19 | 2007-07-09 | 현대자동차주식회사 | 트럭 캡용 쿠션 힌지유닛 |
KR100844697B1 (ko) * | 2006-07-03 | 2008-07-07 | 기아자동차주식회사 | 토션바 |
WO2013129993A1 (en) * | 2012-02-28 | 2013-09-06 | Scania Cv Ab | Stabiliser bar |
-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003123038A patent/JP2004322937A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100737477B1 (ko) | 2005-12-19 | 2007-07-09 | 현대자동차주식회사 | 트럭 캡용 쿠션 힌지유닛 |
KR100844697B1 (ko) * | 2006-07-03 | 2008-07-07 | 기아자동차주식회사 | 토션바 |
WO2013129993A1 (en) * | 2012-02-28 | 2013-09-06 | Scania Cv Ab | Stabiliser bar |
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Legal Events
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