JP2004322487A - 押出しダイ - Google Patents

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Akira Takagi
明 高木
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Abstract

【課題】ダイ間隙内での周方向における熱可塑化樹脂の流量のバラツキが抑制され得て、高品質の樹脂チューブが有利に成形され得る押出しダイを提供する。
【解決手段】心型12に対して、移動部材70を、心型12の軸直角方向に所定距離を隔てつつ、該軸直角方向に移動可能に外挿配置すると共に、かかる移動部材70を、心型12との間にダイ間隙56を形成する外型14の外面側から、心型12の軸直角方向に移動操作せしめる操作部材74を設けて、かかる操作部材74による移動部材70の移動操作に伴って、移動部材70を、心型12に対して偏心して位置せしめることにより、ダイ間隙56の一部を狭窄化して、ダイ間隙56の幅を周方向において部分的に変化せしめ得るように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、押出しダイに係り、特に、押出機から押し出される熱可塑化樹脂を、押出機による押出方向とは直角な方向に向かって押し出すことにより、樹脂チューブを成形する押出しダイの新規な構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、樹脂チューブを連続的に成形する際には、押出成形機を用いた押出成形が、実施されている。この樹脂チューブの押出成形時に使用される押出成形機は、よく知られているように、原料樹脂を加熱し、可塑化して、先端部から外部に押し出す押出機と、かかる押出機の先端部に取り付けられた押出しダイとを有している。また、この押出成形機の押出しダイは、筒状の外周面を有する心型と、かかる心型の筒状外周面の外周寸法よりも内周寸法の大きな内周面を有する筒形状を呈し、心型に対して同軸的に外挿配置された外型とを含み、それら心型の外周面と外型の内周面との間に、心型と外型の軸方向一方側に向かって開口するダイ間隙が形成されて、構成されている。そして、押出機から押し出された熱可塑化樹脂が、押出しダイの導入口を通じて、押出しダイの内部に形成されるダイ間隙内に導入され、かかるダイ間隙の開口部から、更に押し出されることによって、所望の樹脂チューブが成形されるようになっている。
【0003】
ところで、このような樹脂チューブを押出成形する押出成形機の押出しダイには、押出機による熱可塑化樹脂の押出し方向に対する樹脂チューブの押出し方向が互いに異なる各種の構造のものがあり、それらのうちの何れか一種が、目的とする樹脂チューブの成形条件等に応じて、適宜に選択されて、使用されている。
【0004】
例えば、ブロー成形における予備成形品としての樹脂チューブ(パリソン)を押出成形する際には、多くの場合、押出機から水平方向に押し出される熱可塑化樹脂を受け入れて、かかる熱可塑化樹脂を、押出機による押出方向とは直角な鉛直方向に向かって押し出すことにより、樹脂チューブを成形する、所謂クロスヘッド型の押出しダイが、押出機の先端に取り付けられて、使用される。
【0005】
このようなクロスヘッド型の押出しダイにあっては、押出機から押し出される熱可塑化樹脂を受け入れる導入口が、同軸的に配置された心型と外型の軸直角方向に向かって開口するように形成されて、かかる導入口から導入される熱可塑化樹脂が、心型の筒状内周面と外型の筒状外周面との間に形成されるダイ間隙内を、その開口部に向かって、軸方向に流動せしめられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
ところが、かかる従来のクロスヘッド型の押出しダイでは、押出機から押し出される熱可塑化樹脂が高粘性であるために、そのような熱可塑化樹脂が、導入口からダイ間隙内に導入されると、導入口から離隔せしめられたダイ間隙部分に十分に回り込む前に、導入口に近接するダイ間隙部分内に多く流れ込んでしまうこととなる。それ故に、ダイ間隙内を開口部に向かって流動せしめられる熱可塑化樹脂の流量が、導入口から離隔せしめられたダイ間隙部分よりも、導入口に近接するダイ間隙部分の方が不可避的に多くなって、ダイ間隙の開口部を通じて押し出される熱可塑化樹脂の押出量も、かかる開口部の周方向において不均一となり、それによって、そのようなダイ間隙の開口部から押し出される熱可塑化樹脂にて成形される樹脂チューブが、導入口との近接側から、導入口に対して離隔側の方向に向かって弓なりに曲がるように湾曲せしめられてしまうことが、往々にしてあった。
【0007】
そして、そのように湾曲せしめられた樹脂チューブを、そのままブローアップすると、成形不良の発生率が高まるといった問題が惹起される恐れがあったのであり、また、かかる樹脂チューブを、ブロー成形の予備成形品として用いることなく、最終成形品とする場合には、直線的な成形品を得ることが、困難となる危惧もあったのである。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−334566号公報
【0009】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、押出機から導入される熱可塑化樹脂が、ダイ間隙内を、その周方向において可及的に均一な流量で流動せしめられ、以て、ダイ間隙内での周方向における熱可塑化樹脂の流量のバラツキに起因する樹脂チューブの湾曲の発生が有利に防止され得て、目的とする樹脂チューブが、より高い良品率をもって成形され得る押出しダイを提供することにある。
【0010】
【解決手段】
そして、本発明にあっては、かかる技術的課題の解決のために、押出機の先端部に取り付けられ、該押出機から押し出される熱可塑化樹脂を受け入れて、かかる熱可塑化樹脂を、該押出機による押出方向とは直角な方向に向かって押し出すことにより、樹脂チューブを成形する押出しダイであって、(a)筒状の外周面を有し、前記押出機による前記熱可塑化樹脂の押出方向とは直角な方向に延びる心型と、(b)該心型の前記筒状外周面の外周寸法よりも内周寸法の大きな筒状内周面を有し、該心型に対して、同軸上において軸直角方向に所定距離を隔てつつ、位置固定に外挿されて、該筒状内周面と該心型の筒状外周面との間に、該心型の軸方向一方側に向かって開口するダイ間隙を形成し、かかるダイ間隙の開口部を通じて前記樹脂チューブを押し出して成形する外型と、(c)リング形状乃至は筒形状を呈し、前記心型に対して、その軸直角方向に所定距離を隔てつつ、該軸直角方向に移動可能に外挿配置され、かかる軸直角方向への移動に伴って、該心型に対して偏心して位置せしめられることにより、該ダイ間隙の一部を狭窄化して、該ダイ間隙の幅を周方向において部分的に変化せしめる移動部材と、(d)外部からの操作により、前記移動部材を前記心型の軸直角方向に移動させる操作部材とを含み、前記操作部材の操作による前記移動部材の移動に伴って、前記ダイ間隙の幅を周方向において部分的に変化させることにより、該ダイ間隙の前記開口部を通じて押し出される前記熱可塑化樹脂の押出量が、該ダイ間隙の幅の変化量に応じて、該ダイ間隙の周方向において部分的に変更せしめられ得るように構成したことを特徴とする押出しダイを、その要旨とするものである。
【0011】
すなわち、この本発明に従う押出しダイにあっては、外部からの操作部材の操作により、外型に外挿された移動部材が心型の軸直角方向に移動せしめられて、移動部材が心型に対して偏心して位置させられることによって、心型と外型との間に形成されるダイ間隙の一部が狭窄化されて、ダイ間隙の幅が、その周方向において部分的に変化せしめられるようになっている。
【0012】
それ故、このような押出しダイでは、例えば、操作部材の操作により、移動部材を、押出機から押し出される熱可塑化樹脂を受け入れる導入口から離隔せしめられる方向に向かって、心型の軸直角方向に移動せしめることによって、かかる導入口から離隔するダイ間隙部分の幅が大きく、且つ導入口に近接するダイ間隙部分の幅が小さくなるように、ダイ間隙の幅を、周方向において部分的に変化させることが出来る。また、そうすることによって、導入口から導入された熱可塑化樹脂が、高粘性であるために、導入口から離隔せしめられたダイ間隙部分に十分に回り込む前に、導入口に近接するダイ間隙部分内に多く流れ込むような流動状態を呈していても、移動部材の配置部位において幅が小さくされた導入口に近接するダイ間隙部分で、前記開口部側への熱可塑化樹脂のスムーズな流動を阻害せしめて、導入口に近接するダイ間隙部分内を流動せしめられる熱可塑化樹脂の一部を、導入口から離隔せしめられたダイ間隙部分に回り込むように流動させることが、可能となる。
【0013】
そして、その結果として、本発明に従う押出しダイにおいては、移動部材を移動させて、ダイ間隙の幅を周方向において部分的に変化させる前の状態と比べて、ダイ間隙内を、移動部材の配置部位から開口部側に向かって流動せしめられる熱可塑化樹脂の流量が、導入口から離隔するダイ間隙部分において、幅が大きくされた分だけ増大せしめられる一方、導入口に近接するダイ間隙部分において、幅が小さくされた分だけ減少せしめられ得、以て、ダイ間隙の開口部を通じて押し出される熱可塑化樹脂の押出量が、ダイ間隙の周方向において可及的に均一化され得るのである。
【0014】
従って、かくの如き本発明に従う押出しダイにあっては、ダイ間隙内での周方向における熱可塑化樹脂の流量のバラツキに起因する樹脂チューブの湾曲の発生が有利に防止され得るのであり、以て、目的とする樹脂チューブが、より高い良品率をもって、極めて有利に成形され得ることとなるのである。
【0015】
なお、このような本発明に従う押出しダイの好ましい態様の一つによれば、前記外型の内周面に、前記ダイ間隙内に向かって開口する凹溝が周方向に連続して延びるように設けられると共に、該凹溝内に、前記移動部材が前記心型の軸直角方向に摺動可能に収容せしめられ、該移動部材の該凹溝内での軸直角方向への摺動に伴って、該移動部材が、その一部の内周部を前記ダイ間隙内に突出させつつ、前記心型に対して偏心して位置せしめられることにより、かかる移動部材のダイ間隙内への突出部分にて、該ダイ間隙の一部が狭窄化されて、該ダイ間隙の幅が、周方向において部分的に変化せしめられ得るように構成される。
【0016】
かかる構成を有する押出しダイにあっては、移動部材が、比較的に簡単な構造により、心型に対して、その軸直角方向に移動可能に外挿配置され得るのであり、以て、移動部材の配設に伴う押出しダイ全体の構造の複雑化が、可及的に抑制され得るのである。
【0017】
また、本発明に従う押出しダイの別の有利な態様の一つによれば、前記外型の前記凹溝の底部に、前記心型の軸直角方向において該外型を貫通して延びる貫通孔が、該底部の内面と該外型の外周面とにおいてそれぞれ開口する内側開口部と外側開口部とを有して設けられると共に、かかる貫通孔内に、押圧部材が、該貫通孔の延出方向に移動可能に挿入配置されて、前記操作部材が、該押圧部材にて構成され、該押圧部材が、該貫通孔の前記外側開口部を通じて、外部から移動操作せしめられることにより、該押圧部材が、前記内側開口部から前記凹溝内に突出して、前記移動部材に接触し、該移動部材を該押圧部材の移動方向に押圧して、該凹溝内で摺動せしめ得るように構成される。
【0018】
このような構成を有する押出しダイにあっては、移動部材を移動操作せしめる操作部材が、比較的に簡略な構造をもって構成され得るのであり、それによって、移動部材や操作部材の配設に伴う押出しダイ全体の構造の複雑化が、有利に解消乃至は抑制され得るのである。
【0019】
なお、本発明に従う押出しダイにおいて、移動部材を移動操作せしめる操作部材が、上述せる如き押圧部材にて構成される場合には、望ましくは、前記貫通孔が、前記外型の凹溝の底部における周方向に等間隔を隔てた位置に、前記心型の軸直角方向を含む面上で互いに直交する二つの方向に沿ってそれぞれ延びるようにして、四つ設けられると共に、それら四つの貫通孔内に、前記押圧部材が、それぞれ一つずつ、各貫通孔の延出方向に移動可能に挿入配置されることとなる。
【0020】
このような構成を有する押出しダイにおいては、四つの押圧部材を移動操作せしめる際に、それら各押圧部材の各貫通孔内での移動量を調節することによって、移動部材が、軸直角方向の何れの方向にも移動させることが出来、以て、ダイ間隙の周方向における部分的な幅の調節、ひいてはダイ間隙内での周方向における熱可塑化樹脂の流量の調節が、より緻密に行なうことが可能となる。そして、その結果として、成形される樹脂チューブでの湾曲の発生が、更に一層効果的に防止され得ることとなる。
【0021】
さらに、本発明に従う押出しダイの更に別の好ましい態様の一つによれば、前記貫通孔の内周面に雌ねじ部が設けられる一方、前記押圧部材の外周面に雄ねじ部が設けられて、該押圧部材の雄ねじ部が、該貫通孔の雌ねじ部に対して螺合せしめられ、或いはその螺合状態が緩められることにより、該押圧部材が、該貫通孔内に挿入配置された状態下で、該貫通孔の延出方向に移動せしめられるように構成される。これによって、操作部材の操作による移動部材の移動が、より簡単に且つ確実に行なわれ得る。
【0022】
更にまた、本発明に従う押出しダイの他の有利な態様の一つによれば、前記押圧部材の前記移動部材との接触側の端部に、前記心型の軸方向に平行な平坦面からなる接触平面が設けられる一方、該移動部材の外周面における該押圧部材との接触部位に、該押圧部材の接触平面に対応した平坦面からなる接触平面が設けられ、該押圧部材と該移動部材とが、それぞれの接触平面同士において互いに面接触せしめられるように構成される。
【0023】
このような構成を有する押出しダイにあっては、移動部材が、接触平面において、押圧部材の接触平面により確実に押圧され得ると共に、移動部材の軸心回りの無用な回転が、押圧部材との接触によって有利に阻止され得のであり、それらの結果として、心型の軸直角方向への移動部材の移動が、より確実に且つスムーズに行なわれ得るのである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明に係る押出しダイの構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0025】
先ず、図1には、本発明に従う構造を有する押出しダイの一実施形態として、ブロー成形における予備成形品たる樹脂チューブ(パリソン)を押出成形するための押出しダイが、その縦断面形態において、概略的に示されている。かかる図1から明らかなように、本実施形態の押出しダイは、ベース10と心型12と外型14とを有し、それらが同軸上において一体的に組み付けられて、構成されている。
【0026】
より具体的には、ベース10は、上下方向に延びる厚肉の筒壁部16と、かかる筒壁部16の上側開口部を閉塞する上側底壁部18とを一体的に有し、全体として、下方に開口する略片側有底円筒形状を呈している。そして、このベース10の上側底壁部18の中心部には、円形の中心孔20が、上側底壁部18を厚さ方向に貫通して、軸方向(上下方向)に真っ直ぐに延びるように形成されている。
【0027】
また、かかるベース10においては、筒壁部16の下端面の外周部に、厚肉の突条22が、周方向に連続して延びるように一体形成されていることにより、筒壁部16の下端面の内周部に、突条22にて囲まれた凹所24が、設けられている。更に、ベース10における筒壁部16の外周面の軸方向中間部には、図示しない押出し機のノズルが取り付けられる取付穴26が設けられている。そして、この取付穴26の底部には、筒壁部16を厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔が、取付穴26に取り付けられる押出し機のノズルから供給される熱可塑化樹脂を押出しダイ内部に導びく導入口28とされている。つまり、ここでは、ベース10に設けられた導入口28を通じて、押出機から押し出される熱可塑化樹脂が、押出しダイ内部に受け入れられるようになっているのである。
【0028】
一方、心型12は、支持ブッシュ30とマンドレル32とを、更に有して構成されている。そして、この心型12を構成する支持ブッシュ30は、ベース10よりも十分に高い高さと、ベース10の内径よりも所定寸法小さな外径とをもって上下方向に延びる略薄肉の円筒形状を呈している。また、このような支持ブッシュ30の上端外周面には、前記ベース10の筒壁部16の内径よりも僅かに小さな外径を有する厚肉円板状の外フランジ部34が、一体的に形成されている。
【0029】
マンドレル32は、支持ブッシュ30よりも更に高い高さと、支持ブッシュ30の内径よりも僅かに小さな外径とを有する細長い円柱形状を呈している。そして、このマンドレル32においては、その下端部位が、径方向外方に膨出して、大径化された大径部38とされており、また、かかる大径部38の下部外周面が、下方に向かうに従って次第に小径となる心型側テーパ面部40とされている。なお、図1中、36は、押出しダイにより成形される樹脂チューブの成形途中での潰れを阻止するために、樹脂チューブ内に空気を吹き込むための空気通路である。
【0030】
そして、このようなマンドレル32が、支持ブッシュ30の内孔内に、上下方向に向かって摺動可能に挿入され、且つその挿入状態下で、下端部に設けられた大径部38と上端部とを、支持ブッシュ30の内孔から下方及び上方にそれぞれ突出させて、位置せしめるように組み付けられている。これによって、心型12が、それら支持ブッシュ30とマンドレル32の一体組付品として、構成されているのである。
【0031】
また、かくの如き構造とされた心型12は、支持ブッシュ30の外フランジ部34の上端面が、ベース10の上側底壁部18の内面(下面)に当接せしめられる位置まで、ベース10の内孔内に、同軸的に挿入配置されている。そして、そのような配置状態下で、ベース10の上側底壁部18の中心孔20の周囲に形成された複数の挿通孔内にそれぞれ挿通される取付ボルト42が、ベース10内の支持ブッシュ30の外フランジ部34に螺入されている。
【0032】
これによって、ベース10が、筒壁部16において、心型12の上側部位に対して、径方向に所定距離を隔てて外挿配置された状態で固定され、以て、それらベース10と心型12とが、一体的に組み付けられている。そして、ここでは、そのようなベース10と心型12との一体的に組付状態下で、ベース10の円筒状内周面と、心型12の上側部位の円筒状外周面との間に、ベース10の導入口28を通じて外部に連通する上部間隙44が形成されると共に、心型12のマンドレル32が、ベース10に対して、上下方向に相対移動せしめられ得るようになっている。
【0033】
また、心型12の支持ブッシュ30から上方に突出せしめられたマンドレル32の上端部が、ベース10の上側底壁部18に設けられた中心孔20を通じて、かかるベース10の上側底壁部18から、上方に向かって、所定寸法延出せしめられる一方、支持ブッシュ30の下部側部分と、そこから下方に突出せしめられたマンドレル32の大径部38とを含む心型12の下側部位が、筒壁部16の下側開口部から下方に向かって突出位置せしめられている。なお、ベース10の上側底壁部18から上方に延出せしめられたマンドレル32の上端部には、例えば、マンドレル32の空気通路36内に空気を供給する空気供給管路等(図示せず)が接続されることとなる。
【0034】
一方、かくして一体化されたベース10と心型12と共に押出しダイを構成する外型14は、ベース10の内径と同一の内径と、ベース10の下側開口部から下方に向かって突出せしめられた心型12の下側部位の突出長さに略対応した高さとを有する、略厚肉の円筒形状を呈している。
【0035】
そして、この外型14の上部部位が、ベース10の下端面に設けられた前記凹所24内に嵌入可能な嵌入部46とされており、また、そのような嵌入部46の直下の外周面上には、外フランジ部48が一体形成されている。更に、かかる外型14においては、下端部の内周面が、心型12におけるマンドレル32の前記大径部38の心型側テーパ面部40に対応して、下方に向かうに従って次第に小径となるテーパ面形状を有し、且つ心型側テーパ面部40よりもテーパ角度が大きな外型側テーパ面部50とされている。
【0036】
そして、このような外型14が、ベース10の下側開口部から突出せしめられた支持ブッシュ30の下部側部分とマンドレル32の大径部38を含む心型12の下側部位に対して、径方向に所定距離を隔てて外挿されると共に、外フランジ部48をベース10の下端面に当接させる位置まで、嵌入部46において、ベース10の凹所24内に嵌入せしめられて、配置されており、また、かかる配置状態下で、外フランジ部48を貫通して延びる複数の取付ボルト52にて、ベース10の突条22に対してボルト固定されている。
【0037】
これによって、外型14の内周面と心型12の下側部位の外周面との間に、ベース10の内周面と心型12の上側部位の外周面との間に形成された上部間隙44に連通する下部間隙54が形成されつつ、外型14とベース10とが一体的に組み付けられている。
【0038】
かくして、ベース10と外型14のそれぞれの円筒状内周面と、心型12の円筒状外周面との間に、上部間隙44と下部間隙54とを各々形成しつつ、ベース10と外型14とが、心型12の上側部位と下側部位とに対して、それぞれ、外挿配置された状態下で、それらベース10と外側14と心型12とが、同軸上において一体的に組み付けられており、以て、押出しダイが、その内部に、上部間隙44と下部間隙54とからなるダイ間隙56が、軸方向に延びるように形成された、ベース10と外側14と心型12との一体組付品にて構成されている。
【0039】
そして、ここでは、そのような押出しダイ内部に形成されるダイ間隙56が、その上部において、ベース10の導入口28を通じて外部に連通せしめられる一方、その下部において、心型側テーパ面部40と外型側テーパ面部50との間に形成される円環状開口部58を通じて、下方に開口せしめられており、これによって、押出機から水平方向に向かって押し出される熱可塑化樹脂が、ダイ間隙56内に流入せしめられて、このダイ間隙56内から、円環状開口部58を通じて、押出機による押出方向とは直角な鉛直下方に向かって押し出され、以て、目的とする樹脂チューブが成形され得るようになっているのである。
【0040】
なお、本実施形態においては、前述せる如く、心型12のマンドレル32が、ベース10に固定された支持ブッシュ30に対して、上下方向に相対移動せしめられるようになっているため、ベース10に固定された外型14に対しても、マンドレル32を上下方向に相対移動させ得るように構成されている。また、マンドレル32の心型側テーパ面部40よりも、外型14の外型側テーパ面部50の方が、テーパ角度が大きくされている。従って、マンドレル32を上下方向に移動させることにより、それら心型側テーパ面部40と外型側テーパ面部50の間に形成される円環状開口部58の幅を増減させることが出来るようになっており、以て、かかる円環状開口部58からの熱可塑化樹脂の押出しにより成形される樹脂チューブの肉厚が、マンドレル32の上下移動に応じて、適宜に調節され得るように構成されているのである。
【0041】
ところで、かくの如き構造とされた押出しダイにあっては、特に、ダイ間隙56内での周方向における熱可塑化樹脂の流量を変化せしめる、従来品には見られない特別な構造が、付与されている。
【0042】
すなわち、図1及び図2から明らかなように、本実施形態では、外型14の軸方向中間部の内周面に、ダイ間隙56内に向かって、軸直角方向に開口する縦断面矩形状の凹溝60が、所定の深さをもって、周方向に連続して延びるように形成されている。また、この凹溝60の底部には、外型14の凹溝60形成部位を軸直角方向に貫通する貫通孔62が、周方向に等間隔をおいて、四つ設けられている。これら四つの貫通孔62a〜62dは、外型14の軸直角方向を含む一つの水平面上で互いに直交する二つの方向に沿って延出せしめられている。換言すれば、各貫通孔62は、凹溝60の底部における周方向に互いに90°の位相差を有する四箇所において、放射状に延出しつつ、外型14を軸直角方向に貫通して、設けられている。
【0043】
また、このような四つの貫通孔62a〜62dのそれぞれのものにあっては、凹溝60の底部内面において、ダイ間隙56内に向かって開口する内側開口部64と、外型14の外周面において、外方に向かって開口する外側開口部66とを有しており、更に、その内周面には、雌ねじ部が、全長に亘って形成されている。なお、ここでは、特に、それら四つの貫通孔62a〜62dのうちの二つの貫通孔62a,62bが、押出しダイの周方向におけるベース10の導入口28の形成位置(図2では、二点鎖線で示す)を挟んだ両サイドにおいて、かかる導入口28の形成位置から周方向に等間隔を隔てた位置に設けられている。
【0044】
そして、この外型14の内周面に設けられた凹溝60内には、移動部材としての移動リング70が、収容されている。この移動リング70は、全体として、略円環板形状を呈している。そして、その厚さが、凹溝60の幅よりも僅かに小さくされていると共に、内径が、外型14の内径と同じか、若しくは心型12の支持ブッシュ30の外径よりも大きく且つ外型14の内径よりも小さくされており、更に、その外径は、凹溝60の底部内面の径よりも所定寸法小さくされている。これによって、移動リング70が、凹溝60内に収容位置せしめられた状態下で、凹溝60の深さ方向、つまり外型14や心型12の径方向に摺動可能とされている。
【0045】
また、このような移動リング70にあっては、凹溝60内に収容された状態下で、凹溝60の底部における貫通孔62形成部分に対応位置する四箇所の外周面部分に、各貫通孔62の延出方向に対して直交する平坦面からなる接触平面72が、それぞれ形成されている。
【0046】
一方、凹溝60の底部に設けられた四つの貫通孔62内には、止めねじからなる、操作部材としての押圧部材74が、各貫通孔62の内周面に設けられた雌ねじ部に螺合された状態で、それぞれ一つずつ、挿入されている。また、それら各押圧部材74においては、その先端面が、軸方向に対して直交する平坦面からなる接触平面76とされている。つまり、各押圧部材74の接触平面76は、各押圧部材74が各貫通孔62内に挿入された状態下で、その挿入された貫通孔62の延出方向に対して直交する平坦面形状を有して、構成されているのである。
【0047】
かくして、ここでは、貫通孔62内に挿入された押圧部材74が、貫通孔62の外側開口部66を通じて挿入された、例えば、図示しない六角レンチ等にて回転操作せしめられると、押圧部材74が、貫通孔62内に螺入されて、貫通孔62内を、その延出方向に沿って、凹溝60側に前進移動せしめられるようになっている。そして、そのような押圧部材74の前進移動により、その先端部が、内側開口部64から凹溝60内に突出せしめられて、押圧部材74の接触平面76が、凹溝60内に収容された移動リング70の接触平面72に接触せしめられ、また、その状態下で、押圧部材74が更に前進移動せしめられることによって、移動リング70が、押圧部材74にて、その移動方向に押圧されるようになっている。
【0048】
なお、このような押圧部材74による移動リング70の押圧時には、それら押圧部材74と移動リング70とが、互いに対応する平坦面からなる接触平面72,76同士において面接触せしめられることとなるため、移動リング70の軸心回りの無用な回転が阻止されて、移動リング70が、押圧部材74にて、より確実に押圧され得るようになっている。
【0049】
また、上述の如くして、押圧部材74により押圧された移動リング70は、押圧部材74の押圧量、つまり貫通孔62内での押圧部材74の移動量に応じて、凹溝60内を、心型12や外型14の径方向に摺動せしめられて、内周部をダイ間隙56(下部間隙54)内に、突出させつつ、心型12に対して偏心して位置せしめられ、それによって、移動リング70の内周部が突出位置せしめられたダイ間隙56部分が、かかる移動リング70の内周部にて狭窄化されて、ダイ間隙56の幅が、周方向において部分的に変化せしめられるようになっている。
【0050】
なお、移動リング70の移動方向や移動量は、移動操作されるべき押圧部材74の貫通孔62内での移動方向や移動量に応じて、適宜に調節される。また、移動リング70の位置が決定された状態下では、図2に示されるように、全ての押圧部材74a〜74dが、それぞれの接触平面76において、移動リング70の各接触平面72に接触せしめられた状態としておくことが望ましい。これによって、移動リング70の径方向への無用な移動が阻止され得る。
【0051】
そして、本実施形態においては、特に、四つの貫通孔62a〜62dのうち、ベース10の導入口28の形成位置を挟んだ両サイドにおいて、導入口28から周方向に等間隔を隔てた位置に設けられた二つの貫通孔62a,62b内にそれぞれ挿入された押圧部材74a,74bが、図示しない六角レンチ等を用いた回転操作により、各貫通孔62a,62b内を、それぞれの延出方向に沿って、凹溝60側に、同じ量だけ前進移動せしめられていることによって、凹溝60内の移動リング70が、各貫通孔62a,62bに対応位置する二つの接触平面72,72において、押圧部材74a,74bの各接触平面76にて押圧されて、心型12の径方向において導入口28から離隔する方向に移動せしめられている。
【0052】
これによって、移動リング70が、心型12に対して、導入口28から離隔する側に偏奇して位置せしめられて、導入口28から離隔するダイ間隙部分78の幅が大きく、且つ導入口28に近接するダイ間隙部分80の幅が小さくなるように、移動リング70の配置部位における、ダイ間隙56の幅が、周方向において部分的に変化せしめられている。そして、その結果、導入口28から導入された熱可塑化樹脂が、高粘性であるために、導入口28から離隔せしめられたダイ間隙部分78に十分に回り込む前に、導入口28に近接するダイ間隙部分80内に多く流れ込むような流動状態とされているにも拘わらず、移動リング70の配置部位において幅が小さくされた、導入口28に近接するダイ間隙部分80で、円環状開口部58側への熱可塑化樹脂のスムーズな流動を阻害せしめられて、導入口28に近接するダイ間隙部分80内を流動せしめられる熱可塑化樹脂の一部が、導入口28から離隔せしめられたダイ間隙部分78に回り込むように流動せしめられるようになっている。
【0053】
それ故、本実施形態では、移動リング70を移動させて、ダイ間隙56の幅を周方向において部分的に変化させる前の状態と比べて、ダイ間隙56内を、移動リング70の配置部位から円環状開口部58側に向かって流動せしめられる熱可塑化樹脂の流量が、導入口28から離隔するダイ間隙部分78において、幅が大きくされた分だけ増大せしめられる一方、導入口28に近接するダイ間隙部分80において、幅が小さくされた分だけ減少せしめられ得、以て、移動リング70の配置部位から円環状開口部58に向かって、下部間隙54内を流動せしめられる熱可塑化樹脂が、下部間隙54内を、その周方向において可及的に均一な量で流動せしめられ得る。
【0054】
従って、かくの如き本実施形態に係る押出しダイにあっては、円環状開口部58を通じて押し出される熱可塑化樹脂の押出量が、ダイ間隙56の周方向において可及的に均一化され得るのであり、以て、そのような円環状開口部58を通じて押し出される樹脂チューブが湾曲してしまうようなことが効果的に防止され得る。そして、その結果として、目的とする樹脂チューブが、より高い品質をもって有利に成形され得ることとなるのである。
【0055】
また、かかる押出しダイにおいては、移動リング70が、外型14の内周面に設けられた凹溝60内に摺動可能に収容配置されているため、移動リング70の配設構造、ひいては移動リング70により、ダイ間隙56の幅を周方向において部分的に変化させる構造が、比較的に簡略な構造をもって実現され得ているのである。
【0056】
さらに、本実施形態では、移動リング70が収容される凹溝60の底部に設けられた、内周面に雌ねじ部68を有する四つの貫通孔内に、止めねじからなる押圧部材74が、それぞれ一つずつ挿入配置され、単に、それら各押圧部材74に対する螺入操作を行なうだけで、移動リング70が、凹溝60内を径方向に摺動せしめられて、ダイ間隙56の幅が、周方向において部分的に変化させられるようになっているところから、凹溝60内で移動リング70を摺動させるための構造、ひいては移動リング70により、ダイ間隙56の幅を周方向において部分的に変化させる構造が、より簡略な構造をもって、有利に実現され得ているのである。
【0057】
更にまた、本実施形態の押出しダイにあっては、移動リング70を押圧して移動させる押圧部材74が、外型14の軸直角方向を含む一つの水平面上で互いに直交する二つの方向に沿って移動せしめられ得るようになっているため、各押圧部材74の移動量を調節することによって、移動リング70が、径方向の何れの方向にも移動せしめられ得る。それ故に、そのような移動リング70の移動によるダイ間隙56の周方向における部分的な幅の調節、ひいては円環状開口部58での周方向における熱可塑化樹脂の押出量の調節が、より緻密に行なうことが可能となる。
【0058】
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
【0059】
例えば、前記実施形態では、心型12が、支持ブッシュ30とマンドレル32との組付体にて構成されていたが、心型12が、一つの部材にて構成されていても、何等差し支えない。
【0060】
また、ベース10と外型14とを一つの部材にて構成し、かかる部材の全体を、外型として構成することも、勿論可能である。
【0061】
さらに、移動部材としての移動リング70を、ベース10に対して、心型12の軸直角方向に移動可能に組み付けても良い。
【0062】
更にまた、移動部材の全体形状は、前記実施形態に示されるものに、決して限定されるものではなく、例えば、移動部材を筒形状において構成することも可能である。
【0063】
また、前記実施形態では、移動リング70の内周面形状が、円筒面形状とされていたが、かかる内周面形状を、例えば、移動リング70を心型12に対して同軸的に位置せしめた状態下において、ダイ間隙56の幅が、周方向において部分的に変化させられるように予め設計された、円筒面形状とは異なる筒状の湾曲面形状と為しても良い。これによって、ダイ間隙56の幅を周方向において部分的に変化せしめるために、移動リング70を径方向に移動させる移動量が、可及的に小さくされ得る。
【0064】
さらに、前記実施形態では、操作部材が、止めねじからなる押圧部材74にて構成されていたが、かかる操作部材は、移動部材を心型の軸直角方向に移動させる操作を行ない得るものであれば、その構造が、何等限定されるものではない。
【0065】
なお、操作部材を押圧部材74にて構成する場合にあっても、この押圧部材74の配設構造や配設位置、或いは配設個数は、前記実施形態に示されるものに、特に限定されるものでないことは、言うまでもないところである。
【0066】
また、前記実施形態では、心型12に対して、外型14が一つだけ外挿配置されて、それら心型12と外型14との間に、ダイ間隙56が一つだけ設けられていたが、例えば、心型12に対して、複数の外型を、軸直角方向に互いに所定距離を隔てつつ外挿せしめて、それら心型と外型との間や外型同士の間に、ダイ間隙をそれぞれ設けるようにしても良い。そして、その場合には、複数の移動部材を配設して、それら複数の移動部材により、複数のダイ間隙のそれぞれの幅が、周方向において部分的に変化せしめられるように構成されることが、望ましい。
【0067】
加えて、前記実施形態では、ブロー成形における予備成形品たる樹脂チューブを押出成形するための押出しダイに対して、本発明を適用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、各種の押出成形における中間成形品や最終成形品としての樹脂チューブを成形するための押出しダイの何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
【0068】
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明に従う押出しダイにあっては、ダイ間隙内での周方向における熱可塑化樹脂の流量のバラツキに起因する樹脂チューブの湾曲の発生が有利に防止され得るのであり、その結果として、目的とする樹脂チューブが、より高い良品率をもって、極めて有利に成形され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造を有する押出しダイの一例を示す縦断面説明図であって、図2におけるI−I断面に相当する図である。
【図2】図1におけるII−II断面拡大説明図である。
【符号の説明】
10 ベース 12 心型
14 外型 28 導入口
30 支持ブッシュ 32 マンドレル
44 上部間隙 54 下部間隙
56 ダイ間隙 58 円環状開口部
60 凹溝 62 貫通孔
70 移動リング 74 押圧部材

Claims (6)

  1. 押出機の先端部に取り付けられ、該押出機から押し出される熱可塑化樹脂を受け入れて、かかる熱可塑化樹脂を、該押出機による押出方向とは直角な方向に向かって押し出すことにより、樹脂チューブを成形する押出しダイであって、
    筒状の外周面を有し、前記押出機による前記熱可塑化樹脂の押出方向とは直角な方向に延びる心型と、
    該心型の前記筒状外周面の外周寸法よりも内周寸法の大きな筒状内周面を有し、該心型に対して、同軸上において軸直角方向に所定距離を隔てつつ、位置固定に外挿されて、該筒状内周面と該心型の筒状外周面との間に、該心型の軸方向一方側に向かって開口するダイ間隙を形成し、かかるダイ間隙の開口部を通じて前記樹脂チューブを押し出して成形する外型と、
    リング形状乃至は筒形状を呈し、前記心型に対して、その軸直角方向に所定距離を隔てつつ、該軸直角方向に移動可能に外挿配置され、かかる軸直角方向への移動に伴って、該心型に対して偏心して位置せしめられることにより、該ダイ間隙の一部を狭窄化して、該ダイ間隙の幅を周方向において部分的に変化せしめる移動部材と、
    外部からの操作により、前記移動部材を前記心型の軸直角方向に移動させる操作部材と、
    を含み、前記操作部材の操作による前記移動部材の移動に伴って、前記ダイ間隙の幅を周方向において部分的に変化させることにより、該ダイ間隙の前記開口部を通じて押し出される前記熱可塑化樹脂の押出量が、該ダイ間隙の幅の変化量に応じて、該ダイ間隙の周方向において部分的に変更せしめられ得るように構成したことを特徴とする押出しダイ。
  2. 前記外型の内周面に、前記ダイ間隙内に向かって開口する凹溝が周方向に連続して延びるように設けられると共に、該凹溝内に、前記移動部材が前記心型の軸直角方向に摺動可能に収容せしめられ、該移動部材の該凹溝内での軸直角方向への摺動に伴って、該移動部材が、その一部の内周部を前記ダイ間隙内に突出させつつ、前記心型に対して偏心して位置せしめられることにより、かかる移動部材のダイ間隙内への突出部分にて、該ダイ間隙の一部が狭窄化されて、該ダイ間隙の幅が、周方向において部分的に変化せしめられ得るようになっている請求項1に記載の押出しダイ。
  3. 前記外型の前記凹溝の底部に、前記心型の軸直角方向において該外型を貫通して延びる貫通孔が、該凹溝の底部の内面と該外型の外周面とにおいてそれぞれ開口する内側開口部と外側開口部とを有して設けられると共に、かかる貫通孔内に、押圧部材が、該貫通孔の延出方向に移動可能に挿入配置されて、前記操作部材が、該押圧部材にて構成され、該押圧部材が、該貫通孔の前記外側開口部を通じて、外部から移動操作せしめられることにより、該押圧部材が、前記内側開口部から前記凹溝内に突出して、前記移動部材に接触し、該移動部材を該押圧部材の移動方向に押圧して、該凹溝内で摺動せしめ得るようになっている請求項2に記載の押出しダイ。
  4. 前記貫通孔が、前記外型の凹溝の底部における周方向に等間隔を隔てた位置に、前記心型の軸直角方向を含む面上で互いに直交する二つの方向に沿ってそれぞれ延びるようにして、四つ設けられると共に、それら四つの貫通孔内に、前記押圧部材が、それぞれ一つずつ、各貫通孔の延出方向に移動可能に挿入配置されている請求項3に記載の押出しダイ。
  5. 前記貫通孔の内周面に雌ねじ部が設けられる一方、前記押圧部材の外周面に雄ねじ部が設けられて、該押圧部材の雄ねじ部が、該貫通孔の雌ねじ部に対して螺合せしめられ、或いはその螺合状態が緩められることにより、該押圧部材が、該貫通孔内に挿入配置された状態下で、該貫通孔の延出方向に移動せしめられるようになっている請求項3又は請求項4に記載の押出しダイ。
  6. 前記押圧部材の前記移動部材との接触側の端部に、前記心型の軸方向に平行な平坦面からなる接触平面が設けられる一方、該移動部材の外周面における該押圧部材との接触部位に、該押圧部材の接触平面に対応した平坦面からなる接触平面が設けられ、該押圧部材と該移動部材とが、それぞれの接触平面同士において互いに面接触せしめられるようになっている請求項3乃至請求項5の何れかに記載の押出しダイ。
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