JP2004321902A - ミスト噴霧装置 - Google Patents

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勝 滝川
Masataka Nagao
政隆 長尾
Takashi Ono
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Abstract

【課題】装置としての信頼性と寿命を向上させるとともに、ミストの噴射形態を連続的な定常流となし、しかも長時間安定したミスト噴霧が行えて、運転中の液体(オイル)の補給も可能な、安価なミスト噴霧装置を提供する。
【解決手段】ガス供給源20から噴霧用ガス供給路23a,23bを通して供給されるガスと、容器1の内部に収容し該容器1内に導入されたガスの供給圧で液体供給路31a,31bを通して供給される液体とを2流体ノズル29a,29bに導き、この2流体ノズル29a,29bでミストを生成しつつ外部に噴霧するようにしたミスト噴霧装置において、容器1に、該容器1内に導入されたガスを常時少量ずつ大気に放出する絞り機構5を有するガス放出口6を設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスと液体とを2流体ノズルに同時に供給して、この2流体ノズルでミストを生成しつつ目的物に向けて直接噴霧するようにしたミスト噴霧装置に関し、特に工作機械による切削加工中に、工具や被加工物等を冷却および潤滑するためのミストを生成し該工具や被加工物等に向けて噴霧するミスト噴霧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミスト(ガス中に含まれる液体微粒子)は、例えば医学の分野における吸入器、日常生活の分野における加湿器、洗浄または塗装剤への適用等、種々の技術の分野において広く用いられている。ミストはまた、工作機械の工具や被加工物の冷却や潤滑のためにも用いられている。
例えば、機械加工にあっては、加工の間、工具と被加工物との間に高い摩擦力が作用し、この摩擦力によって多量の熱が発生する。従って、これらの部材間の摩擦を冷却潤滑媒体(剤)を用いて減少させる必要があり、これによって、これらの部材は同時に冷却される。
【0003】
従来、この種の潤滑及び冷却は、主に比較的多量の冷却潤滑剤を加工点に向けて噴射する方法を用いるのが一般的であった。しかしながら、この場合、一方では、過剰に供給された冷却潤滑剤が周囲に飛散し作業環境を悪化させる上に、冷却潤滑剤が多量に消費されるので、冷却および潤滑装置の稼動のコストが非常に高価なものとなり、他方では、環境上の理由から、使用済みの冷却潤滑剤を、複雑でコストのかかる環境学上正しい方法で処分する必要があった。
【0004】
このような問題に対処するため、近年、いわゆる最少量潤滑(MQL)加工が実用化されており、工具や被加工物を冷却および潤滑するために、いわゆる2流体ノズルにより微量のミストを生成し加工点に向けて直接噴霧するようにしたミスト噴霧装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この種のミスト噴霧装置は、オイル等の冷却潤滑剤と空気等のガスをそれぞれ個別の流路を介して2流体ノズルに導き、2流体ノズルによってオイル(冷却潤滑剤)と空気(ガス)を混合しミストとして加工点に向けて直接噴射するようになっており、オイル等の液体は、一般にプランジャポンプにより間欠的かつ高頻度に2流体ノズルへ圧送される。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−108988号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなミスト噴霧装置では、プランジャポンプのプランジャを高頻度に往復作動させ続けなければならないので摺動部が摩耗し、このため、頻繁なポンプの分解修理等のメンテナンスが必要となる。また、プランジャを往復作動させるための駆動装置や制御装置が必要であり、コストアップに繋がってしまう。更に、工具や被加工物に塗布される液体(オイル)の均一性の観点から、ミストの噴射形態は、連続的な定常流であることが好ましいが、2流体ノズルへプランジャポンプからオイルが間欠的に供給され、このため、2流体ノズルからのミスト噴霧形態も、必然的に脈動流になってしまうという問題があった。
【0008】
一方、2流体ノズルへの液体の供給手段として、密閉容器内に貯留された液体(オイル)の液面を加圧空気で加圧して2流体ノズルに圧送する方法が従来から知られている。しかしながら、この方法では、最少量潤滑(MQL)加工で定義される一時間当たり数mLから数十mL程度の如き微少量の液体を長時間安定して輸送することは困難であった。
【0009】
その理由を以下に説明する。初期状態において、2流体ノズルへ供給されるオイル(液体)の流量が極めて微量であるので、密閉容器から2流体ノズルへ流れるオイルの動水勾配が微小な状態でオイルの2流体ノズルへの輸送が行われる。密閉容器内のオイルは、連続的に2流体ノズルへ送出されているので、時間の経過とともに密閉容器内のオイルが徐々に減少し、その分、加圧空気の封入されている密閉容器内の空間の容積が増加していく。このとき、密閉容器内の内圧を定常的に一定にするように、外部から密閉容器内に加圧空気が連続的に少量づつ供給されなければ、密閉容器内の加圧空気が膨張して密閉容器内の圧力が徐々に低下する。もともと、密閉容器から2流体ノズルへ流れるオイルの動水勾配が微小な状態であったので、密閉容器内の圧力が僅かに低下しただけで密閉容器から2流体ノズルへ流れるオイルの流量は顕著に減少し、やがて、密閉容器から2流体ノズルへ流れるオイルの動水勾配がなくなって、オイルが流れなくなる。
【0010】
そこで、外部から密閉容器内に一定圧力の加圧空気を供給する手段として減圧弁が一般に用いられる。この減圧弁は、密閉容器内の圧力が設定圧力となると閉止状態になり、密閉容器内の圧力が減圧弁固有の感度以上に低下すると減圧弁が作動し密閉容器内の圧力が設定圧力に復帰するように機能する。
【0011】
しかしながら、上記のように、密閉容器から2流体ノズルへ流れるオイルの動水勾配が極めて微小な場合には、減圧弁として、極微小な圧力低下に反応して作動するような高感度のものを使用する必要があり、一般に市販されているものでは、精密減圧弁等でも対応が困難であった。
【0012】
ところで、実際の加工現場では、オートメーションによる無人加工や長時間の連続加工を行う場合がある。このような場合、加工途中にミスト噴霧装置にオイルを補給することが必要となる。しかしながら、上述のような、密閉容器内に貯留されたオイル(液体)の油面を加圧空気で加圧してオイルを2流体ノズルに圧送する方式のミスト噴霧装置では、運転中に密閉容器内にオイルを強制的に補給すると、密閉容器内の空間の加圧空気が圧縮されて密閉容器内の圧力が急激に上昇し、2流体ノズルから多量のミストが噴射されてしまうという問題がある。このため、ミスト噴霧装置の運転中に液体(オイル)を補給することは、一般に行われていなかった。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、装置としての信頼性と寿命を向上させるとともに、ミストの噴射形態を連続的な定常流となし、しかも長時間安定したミスト噴霧が行えて、運転中の液体(オイル)の補給も可能な、安価なミスト噴霧装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のミスト噴霧装置は、ガス供給源から噴霧用ガス供給路を通して供給されるガスと、容器の内部に収容し該容器内に導入された前記ガスの圧力で液体供給路を通して供給される液体とを2流体ノズルに導き、この2流体ノズルでミストを生成しつつ外部に噴霧するようにしたミスト噴霧装置において、液体加圧用減圧弁で減圧した前記ガスを前記容器内に導入するとともに、前記容器に、該容器内に導入された前記ガスを常時少量ずつ大気に放出する絞り機構を有するガス放出口を設けたことを特徴とする。
【0015】
ミスト噴霧装置を上記のように構成することにより、前記ガス放出口を介して前記容器内に導入された液体加圧用ガスを該容器から常時少量ずつ大気に放出して、前記液体加圧用減圧弁を常時作動状態となすことで、前記容器内の圧力を精度良く一定圧力に維持して長時間安定してミストを噴霧することができる。しかも、ポンプを使用しないようにすることで、信頼性と寿命を向上させるとともに、ミストの噴射形態を連続的な定常流となることができる。
【0016】
前記液体供給路内に、前記噴霧用ガス供給路内の圧力をパイロット操作圧とするパイロット開閉弁を設置することが好ましい。このように、2流体ノズルへの液体供給路に、前記噴霧用ガス供給路内の圧力をパイロット操作圧とするパイロット開閉弁を設けることで、噴霧用ガス供給路を通してのガス供給の停止に連動して前記液体供給路を遮断して、前記2流体ノズルへの前記液体の供給も停止することができる。また、これによって、前記2流体ノズルの先端からの液だれや、前記液体供給路中の液体の前記容器内への逆流を防止することができる。
【0017】
前記液体供給路内に、流量計及び流量制御機構を更に設置してもよい。これにより、ミスト噴霧量の調整を容易に行うことができる。
前記流量制御機構は、前記パイロット開閉弁に一体に組み込まれていることが好ましい。これにより、構成部品を削減して、装置を安価かつコンパクトに製作することができる。
【0018】
前記2流体ノズルを複数個備え、この各2流体ノズルに前記ガスおよび液体を個別に供給するように構成するとともに、前記各2流体ノズルに個別にガスを供給する噴霧用ガス供給路に噴霧用減圧弁をそれぞれ設置し、この噴霧用減圧弁の一次側圧力をパイロット操作圧として前記パイロット開閉弁に導くようにすることが好ましい。このように構成したミスト噴霧装置によれば、一台のミスト噴霧装置で複数の加工点に対応してミストを噴霧することができ、かつ、それぞれ独立に制御することができる。
【0019】
前記容器内に収容される前記液体の上限液面および下限液面を検知するレベルスイッチと、前記容器内に前記液体を外部から補給する液体補給部とを備え、前記容器内の前記液体の液面が下限まで低下した時に前記液体補給部からの前記容器内への前記液体の補給を開始し、前記容器内の前記液体の液面が上限に達した時にこの補給を停止することが好ましい。
【0020】
このように構成したミスト噴霧装置によれば、ミスト噴霧装置の運転中に外部から強制的に液体を補給しても、前記ガス放出口を介して前記容器の前記空間から常時少量の前記液体加圧用ガスが大気に放出されているので、前記容器内の圧力は一定に保たれる。従って、オートメーションによる無人加工や長時間の連続加工を行っている場合でも、加工途中にミスト噴霧装置に自動的に前記液体を補給することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるミスト噴霧装置の概略構成を示す図である。この実施の形態におけるミスト噴霧装置は、例えばオイルのような液体冷却潤滑剤を供給する液体供給源(オイル供給源)2をその下部に収容する容器1を有するミスト噴霧部Aを備えている。この容器1は、カバー3によって覆われた圧力容器として構成されており、容器1内の液体供給源2の上方には空間4が形成されている。カバー3の上側には、容器1内の空間4内に、下記のガス供給源20から液体加圧用ガス供給路27を通して導入された液体加圧用ガス(空気)を該空間4から常時少量ずつ大気に放出する絞り機構5とサイレンサ7を備えたガス放出口6が設けられ、更に、安全弁8、圧力計9及びミスト噴霧部Aの停止時にオイルを補給するオイル補給用の止め弁10が設けられている。なお、絞り機構5は、可変絞り弁としてもよい。
【0022】
容器1の外側側面には、液面計として透明管11が設けられており、この透明管11には、上限液面用レベルスイッチ12と下限液面用レベルスイッチ13が取り付けられている。この場合のレベルスイッチ12,13としては、例えば、光学式のものが使用されるが、このような構成に限らず、容器1の内部にフロート式のレベルスイッチを設けるようにしてもよい。容器1の側面下部には、外部から強制的に液体(オイル)を補給することができるようにチェック弁14を有する液体補給口15が用意されている。
【0023】
加圧ガス(加圧空気)を供給するガス供給源(加圧空気供給源)20が備えられ、このガス供給源20から供給される加圧空気は、フィルタ21を介して、2ポート電磁弁から構成される主開閉弁22に導かれる。この主開閉弁22は、ミスト噴霧部Aへの加圧ガスの供給を制御して、ミスト噴霧部Aを運転及び停止させるためのものであり、用途に応じて2ポート手動弁としてもよい。
【0024】
主開閉弁22の二次側は、2つの噴霧用ガス供給路23a,23bと液体加圧用ガス供給路27の3つに分岐されている。噴霧用ガス供給路23a,23bは、それぞれ2ポート電磁弁からなる流路開閉弁24a,24b、噴霧用減圧弁25a,25b、圧力計26a,26bを介して、2流体ノズル29a,29bにそれぞれ接続されている。なお、流路開閉弁24a,24bは、2流体ノズル29a,29bからのミストの噴射を独立にON/OFFするためのものであり、用途に応じて2ポート手動弁としてもよい。液体加圧用ガス供給路27は、液体加圧用減圧弁28を介して容器1の空間4に連通している。
【0025】
2流体ノズル29a,29bへのオイル(液体)の供給は、噴霧用ガス供給路23a,23bに対応して設けられた2つの液体供給路31a,31bを介してそれぞれ行われる。つまり、液体供給路31a,31bの一端は、容器1内の液体供給源2内に浸漬され、他端は、2流体ノズル29a,29bにそれぞれ接続されている。これによって、容器1内の空間4内に導入された液体加圧用ガスによって加圧されたオイル(液体)が、液体供給路31a,31bを通って2流体ノズル29a,29bに達し、この先端から噴出するようになっている。この液体供給路31a,31bは、チェック弁32a,32b、流量計33a,33b、流量制御機構を有するパイロット開閉弁34a,34bをそれぞれ備えている。そして、パイロット開閉弁34a,34bのパイロット操作圧は、噴霧用ガス供給路23a,23bの流路開閉弁24a,24bと噴霧用減圧弁25a,25bの間から分岐してパイロット開閉弁34a,34bに接続されたパイロット操作管路35a,35bによって導かれるように構成されている。
【0026】
2流体ノズル29a,29bは、例えばドリル41aおよびフライスカッター41b等の工具の加工点に向けてそれぞれ設置されている。ドリル41aは、工作機械の主軸42aによって、また、フライスカッター41bは、工作機械の主軸42bによって図示しない被加工物の加工を行うようになっている。
【0027】
この例には、ミスト噴霧部Aの運転中に、このミスト噴霧部Aの内部に外部から強制的にオイル(液体)を補給する液体補給部Bが備えられている。この液体補給部Bは、内部にオイル(液体)を収容するタンク51、エアーベント53、フロート式レベルスイッチ54及び液面計55を備えている。液体(オイル)52の送出は、フィルタ62、定量ポンプ63、流量計64、2ポート電磁弁65、吐出し口66を有する吐出し配管61を介して行われる。また、液体補給部Bには、2つのバイパス配管71,73が設けられており、一方のバイパス配管71には安全弁72が、他方のバイパス配管73には脈動低減用のエアーチャンバー74とメンテナンス用の止め弁75が備えられている。そして、液体補給部Bの吐出し口66とミスト噴霧部Aの液体補給口15が接続配管67で接続されている。なお、液体補給部Bは、本例のような定量ポンプで液体を圧送する方式のものに限らず、例えば、加圧ガスで液体を加圧して圧送する方式のものでもよい。
【0028】
次に、この例のミスト噴霧装置の使用例を説明する。この例では、先ず、一方の2流体ノズル29aからミストをドリル41aに向けて噴霧し、次に他方の2流体ノズル29bからミストをフライスカッター41bに向けて噴霧するようにした場合について説明する。
【0029】
主開閉弁22を開いてミスト噴霧部Aを運転すると、液体加圧用減圧弁28で設定した圧力の液体加圧用ガス(空気)が液体加圧用ガス供給路27を通って容器1の空間4に流入し、容器1内の液体供給源2の液面を加圧する。このとき、空間4から常時少量の液体加圧用空気が絞り機構5を有するガス放出口6およびサイレンサ7を通って大気に放出されているので、液体加圧用減圧弁28は、常時作動状態となり容器1内の圧力は精度良く一定圧力に維持される。
【0030】
ここで、噴射用ガス供給路23aの流路開閉弁24aを開くと、噴霧用減圧弁25aで設定した圧力(例えば、0.4MPa)の噴霧用ガス(加圧空気)が2流体ノズル29aの内部に流入する。同時に、パイロット操作管路35aからパイロット開閉弁34aに導入されるガス(空気)によって該パイロット開閉弁34aが開き、パイロット開閉弁34aの流量制御機構で設定した流量(例えば、10mL/Hr)のオイル(液体)が2流体ノズル29aの内部に流れ込む。これによって、2流体ノズル29aの内部でオイルが噴霧用ガスによって細かく分断されてミストとなり、このミストが2流体ノズル29aの先端からドリル41aの加工点に向けて噴射される。
【0031】
次に、流路開閉弁24bを開くと、前述と同様に、噴霧用減圧弁25bで設定した圧力(例えば、0.2MPa)の噴霧用ガスが2流体ノズル29bの内部に流入する。同時に、パイロット開閉弁34bが開き、パイロット開閉弁34bの流量制御機構で設定した流量(例えば、5mL/Hr)のオイル(液体)が2流体ノズル29b内に流れ込み、噴霧用ガスによって細かく分断されたミストとして2流体ノズル29bからフライスカッター41bの加工点に向けて噴射される。
このように、流路開閉弁24a,24bを開閉操作することによって、2流体ノズル29aからのミスト噴霧と2流体ノズル29bからのミスト噴霧を、各々個別の噴霧条件で、かつ、各々個別のタイミングで行うことができる。
【0032】
オートメーションによる無人加工や長時間の連続加工を行っている場合には、時間の経過に伴って、容器1の液体供給源2の液面が徐々に低下して空間4の容積が増加していく。このとき、空間4内に導入された液体加圧用ガスは、絞り機構5を有するガス放出口6およびサイレンサ7を通って、常時少量ずつ大気に放出されており、このため、液体加圧用減圧弁28は常時作動状態となる。この結果、容器1内の圧力は精度良く一定圧力に維持され、長時間連続で安定してミストを噴霧することができる。
【0033】
さらに時間が経過して、容器1内の液体供給源2の液面が下限液面用レベルスイッチ13まで低下すると、下限液面用レベルスイッチ13は、制御盤(図示せず)に信号を出力する。その信号を受けて、制御盤は信号を送って、液体補給部Bの2ポート電磁弁65を開くとともに、定量ポンプ63を起動する。すると、定量ポンプ63から吐出されたオイル(液体)は、吐出し配管61、2ポート電磁弁65、吐出し口66、接続配管67およびミスト噴霧部Aの液体補給口15、チェック弁14を経由して、容器1内に押し込まれる。これによって、容器1内の液体供給源2の液面が上昇を始める。このように、容器1内の液体供給源2の液面が上昇を始めと、空間4の容積は減少していく。この時、空間4内に導入された液体加圧用ガスは、絞り機構5を有するガス放出口6およびサイレンサ7を通って、常時少量ずつ大気に放出されているので、容器1内の圧力は、一定圧力に維持され、これによって、ミスト噴霧量が増加することなく安定してミストを噴霧することができる。
【0034】
その後、液体供給源2の液面が上限液面用レベルスイッチ12に到達すると、上限液面用レベルスイッチ12は、制御盤(図示せず)に信号を出力する。その信号を受けて、制御盤は信号を送って、液体補給部Bの2ポート電磁弁65を閉じるとともに、定量ポンプ63を停止し、これによって、液体補給部Bからミスト噴霧部Aへのオイルの移送を止める。このように、この例のミスト噴霧装置は、ミスト噴霧中であっても、ミスト噴霧部Aに自動的にオイルを補給することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明のミスト生成装置によれば、ガス放出口を介して容器内に導入された液体加圧用のガスを該容器から常時少量ずつ大気に放出して、液体加圧用減圧弁を常時作動状態となすことで、容器内の圧力を精度良く一定圧力に維持して長時間安定してミストを噴霧することができる。
【0036】
また、容器内に収容される液体の上限液面および下限液面を検知するレベルスイッチと、容器内に液体を外部から補給する液体補給部とを備え、容器内の液体の液面が下限まで低下した時に液体補給部からの容器内への液体の補給を開始し、容器内の液体の液面が上限に達した時にこの補給を停止するようにすることで、オートメーションによる無人加工や長時間の連続加工を行っている場合でも、加工途中にミスト噴霧装置に自動的に液体を補給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるミスト発生装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 容器
2 液体供給源(オイル供給源)
4 空間
5 絞り機構
6 ガス放出口
7 サイレンサ
12,13 レベルスイッチ
15 液体補給口
20 ガス供給源(加圧空気供給源)
22 主開閉弁
23a,23b 噴霧用ガス供給路
24a,24b 流路開閉弁
25a,25b 噴霧用減圧弁
26a,26b 圧力計
27 液体加圧用ガス供給路
28 液体加圧用減圧弁
29a,29b 2流体ノズル
31a,31b 液体供給路
33a,33b 流量計
34a,34b パイロット開閉弁
35a,35b パイロット操作管路
41a ドリル
41b フライスカッター
63 定量ポンプ
65 ポート電磁弁
A ミスト噴霧部
B 液体補給部

Claims (6)

  1. ガス供給源から噴霧用ガス供給路を通して供給されるガスと、容器の内部に収容し該容器内に導入された前記ガスの圧力で液体供給路を通して供給される液体とを2流体ノズルに導き、この2流体ノズルでミストを生成しつつ外部に噴霧するようにしたミスト噴霧装置において、
    液体加圧用減圧弁で減圧した前記ガスを前記容器内に導入するとともに、前記容器に、該容器内に導入された前記ガスを常時少量ずつ大気に放出する絞り機構を有するガス放出口を設けたことを特徴とするミスト噴霧装置。
  2. 前記液体供給路内に、前記噴霧用ガス供給路内の圧力をパイロット操作圧とするパイロット開閉弁を設置したことを特徴とする請求項1記載のミスト噴霧装置。
  3. 前記液体供給路内に、流量計及び流量制御機構を更に設置したことを特徴とする請求項2記載のミスト噴霧装置。
  4. 前記流量制御機構は、前記パイロット開閉弁に一体に組み込まれていることを特徴とする請求項3記載のミスト噴霧装置。
  5. 前記2流体ノズルを複数個備え、この各2流体ノズルに前記ガスおよび液体を個別に供給するように構成するとともに、前記各2流体ノズルに個別にガスを供給する噴霧用ガス供給路に噴霧用減圧弁をそれぞれ設置し、この噴霧用減圧弁の一次側圧力をパイロット操作圧として前記パイロット開閉弁に導くようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のミスト噴霧装置。
  6. 前記容器内に収容される前記液体の上限液面および下限液面を検知するレベルスイッチと、前記容器内に前記液体を外部から補給する液体補給部とを備え、
    前記容器内の前記液体の液面が下限まで低下した時に前記液体補給部からの前記容器内への前記液体の補給を開始し、前記容器内の前記液体の液面が上限に達した時にこの補給を停止するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のミスト噴霧装置。
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