JP2004320863A - 埋込磁石型モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】トルクリップルを低減するとともにトルクの低下を抑制することができる埋込磁石型モータを提供する。
【解決手段】埋込磁石型モータは、等角度間隔の複数のティース7に巻線が巻回されたステータ2と、収容孔13〜20が周方向に複数形成され隣り合う収容孔の間に径方向に延びる磁路形成部21〜28が形成されたロータコア11を有し各収容孔に軸方向に直線的に磁石12が配設されたロータ3とを備える。磁路形成部21〜28は、隣り合う磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、ティース7の周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように設定される。ロータコア11は、隣り合う磁路形成部の間隔が第1の所定間隔に設定され第1の特性を有する第1のコア部31,33と、隣り合う磁路形成部の間隔が第2の所定間隔に設定され第1の特性の略逆位相の第2の特性を有する第2のコア部32,34とが周方向に交互に配置されてなる。
【選択図】 図2
【解決手段】埋込磁石型モータは、等角度間隔の複数のティース7に巻線が巻回されたステータ2と、収容孔13〜20が周方向に複数形成され隣り合う収容孔の間に径方向に延びる磁路形成部21〜28が形成されたロータコア11を有し各収容孔に軸方向に直線的に磁石12が配設されたロータ3とを備える。磁路形成部21〜28は、隣り合う磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、ティース7の周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように設定される。ロータコア11は、隣り合う磁路形成部の間隔が第1の所定間隔に設定され第1の特性を有する第1のコア部31,33と、隣り合う磁路形成部の間隔が第2の所定間隔に設定され第1の特性の略逆位相の第2の特性を有する第2のコア部32,34とが周方向に交互に配置されてなる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、埋込磁石型モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高効率モータとしては、埋込磁石型モータがある。埋込磁石型モータは、ロータコア内にマグネット(磁石)が埋設されたロータを有するモータであり、ステータが作り出す回転磁界とロータとの間のマグネットトルクに加え、ロータに形成される回転磁界の磁路に基づくリラクタンストルクを有効に利用することにより高いモータ効率を得ることができる。
【0003】
ところで、一般的にステータに形成されたティースの本数は、ロータに埋設されたマグネット及び該マグネットの間に形成される磁路形成部の数の整数倍に設定されている。又、一般的にマグネット及び磁路形成部は等角度間隔で形成されている。よって、ロータ回転時の所定角度では、各磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心が、ティースの周方向中心と同時にそれぞれ径方向に直列状態となる。その結果、マグネットの周方向両側に形成された両磁路形成部に同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことによりブレーキトルクが発生し、該ブレーキトルクによりモータから出力されるトルクにリップルが発生する。このリップルを低減するため、例えば特許文献1には、任意の高さに積層された複数の回転子鉄心(ロータコア)を相対的に回転させて積層したスキュー構造をとる回転子(ロータ)が開示されている。このロータはスキュー構造をとることによって、同時に複数のティースと対向する磁路形成部の面積を小さくし、ティースと磁路形成部の間の直線的なコイル磁束の流れを抑制し、トルクリップルを低減している。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−236687号公報(図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなモータでは、マグネットが埋設された同じ形状のロータコアを周方向に回転させて積層しているため、ステータの巻線に対するマグネットの有効磁束が減少し、マグネットトルクとリラクタンストルクとの和によって求められる回転子のトルクが低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、トルクリップルを低減するとともにトルクの低下を抑制することができる埋込磁石型モータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、略円筒状に形成され周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティースに巻線が巻回されたステータと、周方向に沿って延びるとともに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成され、周方向に隣り合う前記収容孔の間に径方向に延びる磁路形成部が形成されたロータコアを有し、各前記収容孔に軸方向に直線的にそれぞれ磁石が配設され、前記ステータの内側に回転可能に収容されるロータとを備え、前記磁路形成部は、隣り合う前記磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、前記ティースの周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように設定され、前記ロータコアは、それぞれ角度−トルク特性を有する複数のコア部が周方向に連続して配置されてなり、隣り合う前記磁路形成部の間隔が異なることで、複数の前記コア部が2以上の異なる角度−トルク特性を有し、それら各特性の波形が相殺されるようにそれぞれ設定された埋込磁石型モータを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、複数の前記コア部は、隣り合う前記磁路形成部の間隔が第1の所定間隔に設定され第1の特性を有する第1のコア部と、隣り合う前記磁路形成部の間隔が第2の所定間隔に設定され前記第1の特性の略逆位相の第2の特性を有する第2のコア部とからなる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記第1のコア部と前記第2のコア部とは、それぞれ2つずつで前記ロータコアを構成するとともに周方向に交互に配置された。
【0010】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、各前記収容孔に配設される各前記磁石は、同一形状とされた。
【0011】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、隣り合う前記磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、前記ティースの周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないため、隣り合う前記磁路形成部に同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことが防止される。よって、トルクリップルが低減される。しかも、ロータコアは、それぞれ角度−トルク特性を有する複数のコア部が周方向に連続して配置されてなり、複数のコア部が2以上の異なる角度−トルク特性を有し、それら各特性の波形(山と谷)が相殺されるようにそれぞれ設定されるため、トルクリップルが更に低減される。しかも、従来技術のように磁石が周方向にずれて配置されず、磁石が各収容孔に軸方向に直線的に配設されるため、磁石の有効磁束の減少を抑えて磁石に基づくトルクの低減を抑制することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、複数のコア部は、隣り合う磁路形成部からの間隔が第1所定間隔に設定され第1の特性を有する第1のコア部と、隣り合う磁路形成部からの間隔が第2所定間隔に設定され第1の特性の略逆位相の第2の特性を有する第2のコア部とからなるため、ロータコアを容易に得ることができる。詳しくは、3種類以上のコア部を有するロータコアとした場合、3種類以上の特性で波形が相殺されるように設定する必要があり、その設計が複雑となるが、2種類のコア部(第1及び第2のコア部)からなり互いに略逆位相の特性を有するように設定するだけで波形が相殺されるため、その設計が容易となる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、第1のコア部と第2のコア部とは、それぞれ2つずつで前記ロータコアを構成するとともに周方向に交互に配置されるため、トルクがバランス良く発生される。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、各前記収容孔に配設される各前記磁石は、同一形状とされるため、磁石に基づくトルクがバランス良く発生される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すように、埋込磁石型モータは、ハウジング1とステータ2とロータ3とを備える。
【0016】
ハウジング1は、略有底筒状のケース4と、ケース4の開口部(図1中、下端部)を閉塞するための蓋部5とを備える。そして、ステータ2はケース4の内周面に固定され、ロータ3はその回転軸6がケース4及び蓋部5に設けられた軸受4a,5aに支持されることでステータ2の内側に回転可能に収容される。
【0017】
ステータ2は、略円筒状に形成され、周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティース7(図2参照)を有したステータコア8と、ティース7にインシュレータ9(図1参照)を介して巻回された巻線10とを備える。尚、本実施の形態では、ティース7は、48個形成されている。又、図2においては、インシュレータ9及び巻線10の図示を省略している。又、本実施の形態では、巻線10は45度の位置関係にあるティース7に分布巻にて巻回され、該巻線10には位相差120度の3相交流電流が供給されることになる。
【0018】
ロータ3は、前記回転軸6と、ロータコア11と、複数の磁石12とを備える。ロータコア11は、複数の円盤状のコアシートが積層されてピン11a(図2参照)が嵌着されることで略円柱形状に形成されている。尚、図1においては、複数のコアシートの境界線の図示を省略している。ロータコア11の軸中心には、回転軸6が嵌着される中心孔11bが形成されている。又、ロータコア11には、周方向(外周)に沿って(詳しくは、軸方向から見て径方向の直交方向に)延びるとともに軸方向に貫通する収容孔13〜20が周方向に複数(本実施の形態では8つ)形成されている。各収容孔13〜20の周方向両端には、ロータコア11の外周面近傍の所定位置まで径方向外側に延びる延設部Eが形成されている。尚、前記所定位置とはロータコア11の最低限の剛性を保つことが可能な位置であって、延設部Eは漏れ磁束(磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう磁束)を小さくするためのものである。又、ロータコア11には、前記収容孔13〜20が形成されることで、周方向に隣り合う収容孔13〜20(延設部E)の間で径方向に延びる磁路形成部21〜28が形成されている。そして、各収容孔13〜20には、それぞれ磁石12が軸方向に直線的に(軸方向から見て(図2参照)磁石12の中心が周方向にずれないように)収容されて配設されている。この各磁石12は、4角柱形状で同一形状に形成され、各収容孔13〜20に径方向外側の磁極が周方向に交互にN極とS極となるように(4対)配設されている。
【0019】
磁路形成部21〜28は、ティース7の本数を磁石12(収容孔13〜20)の数で除した数(48/8=6)と対応した角度(θZ=45度)と、隣り合う磁路形成部21〜28がなす角度θ1〜θ4とが異なるように設定されている。尚、除した数(=6)と対応した角度(θZ)とは、1周、即ち360度を除した数(=6)で除した角度(360度/6=45度)である。又、隣り合う磁路形成部21〜28がなす角度θ1〜θ4とは、径方向に延びる磁路形成部21〜28の軸方向から見た中心線L1〜L8において、隣り合うそれらがそれぞれなす角度である。
【0020】
言い換えると、磁路形成部21〜28は、隣り合う磁路形成部21〜28におけるそれぞれの周方向中心(隣り合う中心線L1〜L8)と、ティース7の周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように(一直線上に並ばないように)設定されている。よって、隣り合う磁路形成部21〜28に、同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことは防止される。
【0021】
ロータコア11は、複数のコア部31〜34が周方向に連続して配置されてなる。本実施の形態では、ロータコア11は、4つのコア部31〜34からなる。詳しくは、磁路形成部21〜28は、1つおきに(即ち磁路形成部21,23,25,27が)90度間隔で形成され、その90度間隔で形成される磁路形成部21,23,25,27における前記中心線L1,L3,L5,L7を境界線として4つのコア部31〜34が形成されている。
【0022】
各コア部31〜34は、それぞれロータ3の回転時にトルクを発生する。コア部31〜34は、同じ形状の第1のコア部31,33と、同じ形状の第2のコア部32,34とに分類され、それらが周方向に交互に配置されている。尚、本実施の形態では、図2において、左上と右下のコア部31,33がそれぞれ第1のコア部であって、左下と右上のコア部32,34がそれぞれ第2のコア部である。
【0023】
各コア部31〜34は、それぞれが角度−トルク特性(図3に示す第1及び第2の特性C1,C2)を有し、それら各特性C1,C2の波形(山と谷)が相殺されるようにそれぞれ設定されている。
【0024】
本実施の形態では、第1のコア部31,33は、隣り合う磁路形成部21〜23、25〜27の間隔が第1の所定間隔に設定され第1の特性C1(図3参照)を有するように設定されている。詳しくは、第1のコア部31,33は、その周方向中間部(磁路形成部21,23間、磁路形成部25,27間)に配置される磁路形成部22,26が、一方側(時計回り方向側)の磁路形成部21,25からティース7の6.25本分の角度(θ1)間隔(第1の所定間隔)となるように設定されている。尚、第1のコア部31,33は、その周方向中間部に配置される磁路形成部22,26が、他方側(反時計回り方向側)の磁路形成部23,27からティース7の5.75本分の角度(θ2)間隔(第1の所定間隔)となるように設定されることになる。又、ティース7の1本分の角度は、360度をティース7の本数、即ち48本で除した角度(7.5度)である。又、図2では、隣り合う磁路形成部がティース7の6本分の角度(θZ)間隔であるときの直線LZをも図示している。そして、このように設定されることで、第1のコア部31,33は、図3に示すように、角度に応じて山と谷を繰り返す波形の第1の特性C1を有するように設定されている。尚、図3では、第1のコア部31,33を全周に渡って同様に形成した場合、即ち第2のコア部32,34をも第1のコア部31,33と同様とした場合の第1の特性C1を示している。この第1の特性C1は、磁路形成部を等角度間隔に形成した場合(即ち隣り合う磁路形成部が全てティース7の6本分の角度(θZ)間隔とされた場合)の特性CZに比べて、略同位相(山と谷の角度が同じ)でトルクリップル(振幅)が小さい特性となる。尚、前記トルクリップルが小さくなることは、前述したように、隣り合う磁路形成部に同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことが防止されるためである。
【0025】
又、本実施の形態では、第2のコア部32,34は、隣り合う磁路形成部23〜25、27,28,21の間隔が第2の所定間隔に設定され第2の特性C2(図3参照)を有するように設定されている。詳しくは、第2のコア部32,34は、その周方向中間部(磁路形成部23,25間、磁路形成部27,21間)に配置される磁路形成部24,28が、一方側(時計回り方向側)の磁路形成部23,27からティース7の6.75本分の角度(θ3)間隔(第2の所定間隔)となるように設定されている。尚、第2のコア部32,34は、その周方向中間部に配置される磁路形成部24,28が、他方側(反時計回り方向側)の磁路形成部25,21からティース7の5.25本分の角度(θ4)間隔(第2の所定間隔)となるように設定されることになる。そして、このように設定されることで、第2のコア部32,34は、図3に示すように、角度に応じて山と谷を繰り返す波形の第2の特性C2を有するように設定されている。尚、図3では、第2のコア部32,34を全周に渡って同様に形成した場合、即ち第1のコア部31,33をも第2のコア部32,34と同様とした場合の第2の特性C2を示している。この第2の特性C2は、前記第1の特性C1の略逆位相(山と谷の角度が逆)の特性となる。
【0026】
よって、埋込磁石型モータ(ロータ3)は、図3に示すように、第1の特性C1と第2の特性C2とを合成した特性C3を有することになる。この合成した特性C3は、第1及び第2の特性C1,C2が略逆位相であり第1及び第2の特性C1,C2の波形(山と谷)が相殺されることから、トルクリップル(振幅)が極小さくなる。
【0027】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)隣り合う磁路形成部21〜28におけるそれぞれの周方向中心(隣り合う中心線L1〜L8)と、ティース7の周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないため、隣り合う磁路形成部21〜28に同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことが防止される。よって、図3に示すように、コア部31〜34の特性C1,C2では、隣り合う磁路形成部が全てティース7の6本分の角度(θZ)間隔で等間隔とされた場合の特性CZに比べて、トルクリップルが低減される。
【0028】
尚、上記実施の形態のコア部31〜34では、磁路形成部22,24,26,28が、一方側(時計回り方向側)の磁路形成部21,23,25,27からティース7の6.25本分又は6.75本分の角度(θ1,θ2)間隔とされたが、6本分以外の他の角度間隔でもトルクリップルが低減される(図4参照)。図4には、磁路形成部22,24,26,28が一方側(時計回り方向側)の磁路形成部21,23,25,27からの間隔がティース7の6.5本分の角度間隔であるときのコア部の特性C11を示す。又、図4には、同様にティース7の6.56(6と9/16)本分の角度間隔であるときのコア部の特性C12、ティース7の6.63(6と5/8)本分の角度間隔であるときのコア部の特性C13を示す。図4に示すように、前記コア部の特性C11〜C13では、隣り合う磁路形成部が全てティース7の6本分の角度(θZ)間隔で等間隔とされた場合の特性CZに比べて、トルクリップルが低減されていることがわかる。
【0029】
しかも、各コア部31〜34は、それぞれが前記第1及び第2の特性C1,C2を有し、ロータコア11全体で(即ち各コア部の特性を合成すると)各特性C1,C2の波形(山と谷)が相殺されるようにそれぞれ設定されるため、ロータコア11の特性C3は、トルクリップルが更に低減される(極小さくなる)。
【0030】
しかも、従来技術(スキュー構造)のように磁石が周方向にずれて配置されず、磁石12が各収容孔13〜20に軸方向に直線的に配設されるため、磁石12の有効磁束の減少を抑えて磁石12に基づくトルクの低減を抑制することができる。これらのことから、この埋込磁石型モータでは、トルクリップルを低減することができるとともにトルクの低下を抑制することができる。
【0031】
(2)複数のコア部31〜34を、第1の特性C1を有する第1のコア部31,33と、第1の特性C1の略逆位相である第2の特性C2を有する第2のコア部32,34としたため、ロータコア11を容易に得ることができる。詳しくは、3種類以上のコア部を有するロータコアとした場合、3種類以上の特性で波形が相殺されるように設定する必要があり、その設計が複雑となるが、2種類のコア部(第1及び第2のコア部)からなり互いに略逆位相の特性を有するように設定するだけで波形が相殺されるため、その設計が容易となる。
【0032】
(3)第1のコア部31,33と第2のコア部32,34とは、それぞれ2つずつでロータコア11を構成するとともに周方向に交互に配置されるため、トルクがバランス良く発生される。詳しくは、ロータコア11の半分ずつでそれぞれ特性C1,C2の波形が相殺され、例えばロータ3の回転軸6に径方向に偏ったトルクがかかることが防止される。この結果、回転軸6のがたつきや軸受4a,5aの摩耗等が低減される。
【0033】
(4)各収容孔13〜20に配設される各磁石12は、同一形状とされるため、磁石12に基づくトルクがバランス良く発生される。
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
【0034】
・上記実施の形態では、ロータコア11を第1の特性C1を有する第1のコア部31,33と、第1の特性C1の略逆位相である第2の特性C2を有する第2のコア部32,34とから構成したが、適宜変更してもよい。尚、この場合、磁路形成部は、隣り合う磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、ティースの周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように(一直線上に並ばないように)設定する。又、コア部は、それぞれ(角度−トルク)特性を有し、ロータコア全体で(即ち各コア部の特性を合成すると)各特性の波形(山と谷)が相殺されるようにそれぞれ設定する。又、前記収容孔13〜20(磁石12)や前記ティース7の数が異なる埋込磁石型モータにおいては、以下のような構成を採用して実施することもできる。
【0035】
即ち、上記要件を満たせば、例えば、図5(a)に示すように、ロータコア41を構成してもよい。ロータコア41は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なることで異なる(略逆位相の)特性を有する第1のコア部41aと第2のコア部41bとからなる。尚、図5(a)〜図5(e)は、ロータコア41〜45を軸方向から見た模式図であって、図5(a)〜図5(e)では隣り合う磁路形成部の間隔が異なり特性が異なるコア部のパターンを、それぞれα、β、γで示すとともにその境界線を一点鎖線で示している。
【0036】
又、例えば、図5(b)に示すように、ロータコア42を構成してもよい。ロータコア42は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なることで異なる(略逆位相の)特性を有する3つの第1のコア部42a〜42cと3つの第2のコア部42d〜42fとから構成され、第1のコア部42a〜42cと第2のコア部42d〜42fとが周方向に交互に配置される。このようにすると、トルクが更にバランス良く発生される。
【0037】
又、例えば、図5(c)に示すように、ロータコア43を構成してもよい。ロータコア43は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なり特性が異なる第1のコア部43a,43bと第2のコア部43c,43dと第3のコア部43e,43fとから構成され、第1のコア部43a,43bと第2のコア部43c,43dと第3のコア部43e,43fとが周方向に順番に配置される。これら第1のコア部43a,43bと第2のコア部43c,43dと第3のコア部43e,43fとは、ロータコア43全体で(即ち各コア部の特性を合成すると)3種類の各特性の波形(山と谷)が相殺されるように(磁路形成部の間隔が)それぞれ設定されている。
【0038】
又、例えば、図5(d)に示すように、ロータコア44を構成してもよい。ロータコア44は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なることで異なる(略逆位相の)特性を有する4つの第1のコア部44a〜44dと4つの第2のコア部44e〜44hとから構成され、第1のコア部44a〜44dと第2のコア部44e〜44hとが周方向に交互に配置される。このようにすると、トルクが更にバランス良く発生される。
【0039】
又、例えば、図5(e)に示すように、ロータコア45を構成してもよい。ロータコア45は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なることで異なる(略逆位相の)特性を有する4つの第1のコア部45a〜45dと4つの第2のコア部45e〜45hとから構成され、第1のコア部45a〜45dと第2のコア部45e〜45hとが周方向に2つずつ連続するように配置される。
【0040】
・上記実施の形態では、各収容孔13〜20に配設される各磁石12は、同一形状とされるとしたが、各収容孔13〜20に配設される各磁石を、各収容孔13〜20に応じた形状としてもよい。このようにすると、各磁石を同一形状とした場合に比べ、収容孔13〜20と磁石との周方向の隙間を小さくして、磁石に基づくトルクを大きく発生させることができる。
【0041】
・上記実施の形態では、収容孔13〜20は、周方向(外周)に沿って、詳しくは、軸方向から見て径方向の直交方向に延びるとしたが、周方向(外周)に沿って弧状に延びるように形成する等、他の形状に変更してもよい。尚、この場合、磁石12の形状を収容孔に応じて変更する必要がある。
【0042】
・上記実施の形態では、ロータコア11は、複数の円盤状のコアシートが積層されて形成されるとしたが、磁性粉体を焼結して形成してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
【0043】
(イ)請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、各前記収容孔に配設される各前記磁石は、各前記収容孔に応じた形状とされたことを特徴とする埋込磁石型モータ。このようにすると、各磁石を同一形状とした場合に比べ、収容孔と磁石との隙間を小さくして、磁石に基づくトルクを大きく発生させることができる。
【0044】
(ロ)略円筒状に形成され周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティースに巻線が巻回されたステータと、周方向に沿って延びるとともに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成され、周方向に隣り合う前記収容孔の間に径方向に延びる磁路形成部が形成されたロータコアを有し、各前記収容孔に軸方向に直線的にそれぞれ磁石が配設され、前記ステータの内側に回転可能に収容されるロータとを備え、前記磁路形成部は、前記ティースの本数を前記磁石の数で除した数と対応した角度と、隣り合う前記磁路形成部がなす角度とが異なるように設定され、前記ロータコアは、それぞれ角度−トルク特性を有する複数のコア部が周方向に連続して配置されてなり、隣り合う前記磁路形成部の間隔が異なることで、複数の前記コア部が2以上の異なる角度−トルク特性を有し、それら各特性の波形が相殺されるようにそれぞれ設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。このようにすると、請求項1に記載の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、トルクリップルを低減するとともにトルクの低下を抑制することができる埋込磁石型モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における埋込磁石型モータの側断面図。
【図2】本実施の形態におけるステータ及びロータの平面図。
【図3】本実施の形態における角度−トルク特性図。
【図4】磁路形成部の角度間隔を変化させた際の角度−トルク特性図。
【図5】(a)〜(e)別例におけるロータコアの模式図。
【符号の説明】
2…ステータ、3…ロータ、7…ティース、10…巻線、11,41,42,43,44,45…ロータコア、12…磁石、13〜20…収容孔、21〜28…磁路形成部、31,33,41a,42a〜42c,44a〜44d,45a〜45d…第1のコア部としてのコア部、32,34,41b,42d〜42f,44e〜44h,45e〜45h…第2のコア部としてのコア部、43a〜43f…コア部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、埋込磁石型モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高効率モータとしては、埋込磁石型モータがある。埋込磁石型モータは、ロータコア内にマグネット(磁石)が埋設されたロータを有するモータであり、ステータが作り出す回転磁界とロータとの間のマグネットトルクに加え、ロータに形成される回転磁界の磁路に基づくリラクタンストルクを有効に利用することにより高いモータ効率を得ることができる。
【0003】
ところで、一般的にステータに形成されたティースの本数は、ロータに埋設されたマグネット及び該マグネットの間に形成される磁路形成部の数の整数倍に設定されている。又、一般的にマグネット及び磁路形成部は等角度間隔で形成されている。よって、ロータ回転時の所定角度では、各磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心が、ティースの周方向中心と同時にそれぞれ径方向に直列状態となる。その結果、マグネットの周方向両側に形成された両磁路形成部に同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことによりブレーキトルクが発生し、該ブレーキトルクによりモータから出力されるトルクにリップルが発生する。このリップルを低減するため、例えば特許文献1には、任意の高さに積層された複数の回転子鉄心(ロータコア)を相対的に回転させて積層したスキュー構造をとる回転子(ロータ)が開示されている。このロータはスキュー構造をとることによって、同時に複数のティースと対向する磁路形成部の面積を小さくし、ティースと磁路形成部の間の直線的なコイル磁束の流れを抑制し、トルクリップルを低減している。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−236687号公報(図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなモータでは、マグネットが埋設された同じ形状のロータコアを周方向に回転させて積層しているため、ステータの巻線に対するマグネットの有効磁束が減少し、マグネットトルクとリラクタンストルクとの和によって求められる回転子のトルクが低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、トルクリップルを低減するとともにトルクの低下を抑制することができる埋込磁石型モータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、略円筒状に形成され周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティースに巻線が巻回されたステータと、周方向に沿って延びるとともに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成され、周方向に隣り合う前記収容孔の間に径方向に延びる磁路形成部が形成されたロータコアを有し、各前記収容孔に軸方向に直線的にそれぞれ磁石が配設され、前記ステータの内側に回転可能に収容されるロータとを備え、前記磁路形成部は、隣り合う前記磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、前記ティースの周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように設定され、前記ロータコアは、それぞれ角度−トルク特性を有する複数のコア部が周方向に連続して配置されてなり、隣り合う前記磁路形成部の間隔が異なることで、複数の前記コア部が2以上の異なる角度−トルク特性を有し、それら各特性の波形が相殺されるようにそれぞれ設定された埋込磁石型モータを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、複数の前記コア部は、隣り合う前記磁路形成部の間隔が第1の所定間隔に設定され第1の特性を有する第1のコア部と、隣り合う前記磁路形成部の間隔が第2の所定間隔に設定され前記第1の特性の略逆位相の第2の特性を有する第2のコア部とからなる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の埋込磁石型モータにおいて、前記第1のコア部と前記第2のコア部とは、それぞれ2つずつで前記ロータコアを構成するとともに周方向に交互に配置された。
【0010】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、各前記収容孔に配設される各前記磁石は、同一形状とされた。
【0011】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、隣り合う前記磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、前記ティースの周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないため、隣り合う前記磁路形成部に同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことが防止される。よって、トルクリップルが低減される。しかも、ロータコアは、それぞれ角度−トルク特性を有する複数のコア部が周方向に連続して配置されてなり、複数のコア部が2以上の異なる角度−トルク特性を有し、それら各特性の波形(山と谷)が相殺されるようにそれぞれ設定されるため、トルクリップルが更に低減される。しかも、従来技術のように磁石が周方向にずれて配置されず、磁石が各収容孔に軸方向に直線的に配設されるため、磁石の有効磁束の減少を抑えて磁石に基づくトルクの低減を抑制することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、複数のコア部は、隣り合う磁路形成部からの間隔が第1所定間隔に設定され第1の特性を有する第1のコア部と、隣り合う磁路形成部からの間隔が第2所定間隔に設定され第1の特性の略逆位相の第2の特性を有する第2のコア部とからなるため、ロータコアを容易に得ることができる。詳しくは、3種類以上のコア部を有するロータコアとした場合、3種類以上の特性で波形が相殺されるように設定する必要があり、その設計が複雑となるが、2種類のコア部(第1及び第2のコア部)からなり互いに略逆位相の特性を有するように設定するだけで波形が相殺されるため、その設計が容易となる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、第1のコア部と第2のコア部とは、それぞれ2つずつで前記ロータコアを構成するとともに周方向に交互に配置されるため、トルクがバランス良く発生される。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、各前記収容孔に配設される各前記磁石は、同一形状とされるため、磁石に基づくトルクがバランス良く発生される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すように、埋込磁石型モータは、ハウジング1とステータ2とロータ3とを備える。
【0016】
ハウジング1は、略有底筒状のケース4と、ケース4の開口部(図1中、下端部)を閉塞するための蓋部5とを備える。そして、ステータ2はケース4の内周面に固定され、ロータ3はその回転軸6がケース4及び蓋部5に設けられた軸受4a,5aに支持されることでステータ2の内側に回転可能に収容される。
【0017】
ステータ2は、略円筒状に形成され、周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティース7(図2参照)を有したステータコア8と、ティース7にインシュレータ9(図1参照)を介して巻回された巻線10とを備える。尚、本実施の形態では、ティース7は、48個形成されている。又、図2においては、インシュレータ9及び巻線10の図示を省略している。又、本実施の形態では、巻線10は45度の位置関係にあるティース7に分布巻にて巻回され、該巻線10には位相差120度の3相交流電流が供給されることになる。
【0018】
ロータ3は、前記回転軸6と、ロータコア11と、複数の磁石12とを備える。ロータコア11は、複数の円盤状のコアシートが積層されてピン11a(図2参照)が嵌着されることで略円柱形状に形成されている。尚、図1においては、複数のコアシートの境界線の図示を省略している。ロータコア11の軸中心には、回転軸6が嵌着される中心孔11bが形成されている。又、ロータコア11には、周方向(外周)に沿って(詳しくは、軸方向から見て径方向の直交方向に)延びるとともに軸方向に貫通する収容孔13〜20が周方向に複数(本実施の形態では8つ)形成されている。各収容孔13〜20の周方向両端には、ロータコア11の外周面近傍の所定位置まで径方向外側に延びる延設部Eが形成されている。尚、前記所定位置とはロータコア11の最低限の剛性を保つことが可能な位置であって、延設部Eは漏れ磁束(磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう磁束)を小さくするためのものである。又、ロータコア11には、前記収容孔13〜20が形成されることで、周方向に隣り合う収容孔13〜20(延設部E)の間で径方向に延びる磁路形成部21〜28が形成されている。そして、各収容孔13〜20には、それぞれ磁石12が軸方向に直線的に(軸方向から見て(図2参照)磁石12の中心が周方向にずれないように)収容されて配設されている。この各磁石12は、4角柱形状で同一形状に形成され、各収容孔13〜20に径方向外側の磁極が周方向に交互にN極とS極となるように(4対)配設されている。
【0019】
磁路形成部21〜28は、ティース7の本数を磁石12(収容孔13〜20)の数で除した数(48/8=6)と対応した角度(θZ=45度)と、隣り合う磁路形成部21〜28がなす角度θ1〜θ4とが異なるように設定されている。尚、除した数(=6)と対応した角度(θZ)とは、1周、即ち360度を除した数(=6)で除した角度(360度/6=45度)である。又、隣り合う磁路形成部21〜28がなす角度θ1〜θ4とは、径方向に延びる磁路形成部21〜28の軸方向から見た中心線L1〜L8において、隣り合うそれらがそれぞれなす角度である。
【0020】
言い換えると、磁路形成部21〜28は、隣り合う磁路形成部21〜28におけるそれぞれの周方向中心(隣り合う中心線L1〜L8)と、ティース7の周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように(一直線上に並ばないように)設定されている。よって、隣り合う磁路形成部21〜28に、同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことは防止される。
【0021】
ロータコア11は、複数のコア部31〜34が周方向に連続して配置されてなる。本実施の形態では、ロータコア11は、4つのコア部31〜34からなる。詳しくは、磁路形成部21〜28は、1つおきに(即ち磁路形成部21,23,25,27が)90度間隔で形成され、その90度間隔で形成される磁路形成部21,23,25,27における前記中心線L1,L3,L5,L7を境界線として4つのコア部31〜34が形成されている。
【0022】
各コア部31〜34は、それぞれロータ3の回転時にトルクを発生する。コア部31〜34は、同じ形状の第1のコア部31,33と、同じ形状の第2のコア部32,34とに分類され、それらが周方向に交互に配置されている。尚、本実施の形態では、図2において、左上と右下のコア部31,33がそれぞれ第1のコア部であって、左下と右上のコア部32,34がそれぞれ第2のコア部である。
【0023】
各コア部31〜34は、それぞれが角度−トルク特性(図3に示す第1及び第2の特性C1,C2)を有し、それら各特性C1,C2の波形(山と谷)が相殺されるようにそれぞれ設定されている。
【0024】
本実施の形態では、第1のコア部31,33は、隣り合う磁路形成部21〜23、25〜27の間隔が第1の所定間隔に設定され第1の特性C1(図3参照)を有するように設定されている。詳しくは、第1のコア部31,33は、その周方向中間部(磁路形成部21,23間、磁路形成部25,27間)に配置される磁路形成部22,26が、一方側(時計回り方向側)の磁路形成部21,25からティース7の6.25本分の角度(θ1)間隔(第1の所定間隔)となるように設定されている。尚、第1のコア部31,33は、その周方向中間部に配置される磁路形成部22,26が、他方側(反時計回り方向側)の磁路形成部23,27からティース7の5.75本分の角度(θ2)間隔(第1の所定間隔)となるように設定されることになる。又、ティース7の1本分の角度は、360度をティース7の本数、即ち48本で除した角度(7.5度)である。又、図2では、隣り合う磁路形成部がティース7の6本分の角度(θZ)間隔であるときの直線LZをも図示している。そして、このように設定されることで、第1のコア部31,33は、図3に示すように、角度に応じて山と谷を繰り返す波形の第1の特性C1を有するように設定されている。尚、図3では、第1のコア部31,33を全周に渡って同様に形成した場合、即ち第2のコア部32,34をも第1のコア部31,33と同様とした場合の第1の特性C1を示している。この第1の特性C1は、磁路形成部を等角度間隔に形成した場合(即ち隣り合う磁路形成部が全てティース7の6本分の角度(θZ)間隔とされた場合)の特性CZに比べて、略同位相(山と谷の角度が同じ)でトルクリップル(振幅)が小さい特性となる。尚、前記トルクリップルが小さくなることは、前述したように、隣り合う磁路形成部に同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことが防止されるためである。
【0025】
又、本実施の形態では、第2のコア部32,34は、隣り合う磁路形成部23〜25、27,28,21の間隔が第2の所定間隔に設定され第2の特性C2(図3参照)を有するように設定されている。詳しくは、第2のコア部32,34は、その周方向中間部(磁路形成部23,25間、磁路形成部27,21間)に配置される磁路形成部24,28が、一方側(時計回り方向側)の磁路形成部23,27からティース7の6.75本分の角度(θ3)間隔(第2の所定間隔)となるように設定されている。尚、第2のコア部32,34は、その周方向中間部に配置される磁路形成部24,28が、他方側(反時計回り方向側)の磁路形成部25,21からティース7の5.25本分の角度(θ4)間隔(第2の所定間隔)となるように設定されることになる。そして、このように設定されることで、第2のコア部32,34は、図3に示すように、角度に応じて山と谷を繰り返す波形の第2の特性C2を有するように設定されている。尚、図3では、第2のコア部32,34を全周に渡って同様に形成した場合、即ち第1のコア部31,33をも第2のコア部32,34と同様とした場合の第2の特性C2を示している。この第2の特性C2は、前記第1の特性C1の略逆位相(山と谷の角度が逆)の特性となる。
【0026】
よって、埋込磁石型モータ(ロータ3)は、図3に示すように、第1の特性C1と第2の特性C2とを合成した特性C3を有することになる。この合成した特性C3は、第1及び第2の特性C1,C2が略逆位相であり第1及び第2の特性C1,C2の波形(山と谷)が相殺されることから、トルクリップル(振幅)が極小さくなる。
【0027】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)隣り合う磁路形成部21〜28におけるそれぞれの周方向中心(隣り合う中心線L1〜L8)と、ティース7の周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないため、隣り合う磁路形成部21〜28に同時に直線的なコイル磁束の流れが形成される(生じる)ことが防止される。よって、図3に示すように、コア部31〜34の特性C1,C2では、隣り合う磁路形成部が全てティース7の6本分の角度(θZ)間隔で等間隔とされた場合の特性CZに比べて、トルクリップルが低減される。
【0028】
尚、上記実施の形態のコア部31〜34では、磁路形成部22,24,26,28が、一方側(時計回り方向側)の磁路形成部21,23,25,27からティース7の6.25本分又は6.75本分の角度(θ1,θ2)間隔とされたが、6本分以外の他の角度間隔でもトルクリップルが低減される(図4参照)。図4には、磁路形成部22,24,26,28が一方側(時計回り方向側)の磁路形成部21,23,25,27からの間隔がティース7の6.5本分の角度間隔であるときのコア部の特性C11を示す。又、図4には、同様にティース7の6.56(6と9/16)本分の角度間隔であるときのコア部の特性C12、ティース7の6.63(6と5/8)本分の角度間隔であるときのコア部の特性C13を示す。図4に示すように、前記コア部の特性C11〜C13では、隣り合う磁路形成部が全てティース7の6本分の角度(θZ)間隔で等間隔とされた場合の特性CZに比べて、トルクリップルが低減されていることがわかる。
【0029】
しかも、各コア部31〜34は、それぞれが前記第1及び第2の特性C1,C2を有し、ロータコア11全体で(即ち各コア部の特性を合成すると)各特性C1,C2の波形(山と谷)が相殺されるようにそれぞれ設定されるため、ロータコア11の特性C3は、トルクリップルが更に低減される(極小さくなる)。
【0030】
しかも、従来技術(スキュー構造)のように磁石が周方向にずれて配置されず、磁石12が各収容孔13〜20に軸方向に直線的に配設されるため、磁石12の有効磁束の減少を抑えて磁石12に基づくトルクの低減を抑制することができる。これらのことから、この埋込磁石型モータでは、トルクリップルを低減することができるとともにトルクの低下を抑制することができる。
【0031】
(2)複数のコア部31〜34を、第1の特性C1を有する第1のコア部31,33と、第1の特性C1の略逆位相である第2の特性C2を有する第2のコア部32,34としたため、ロータコア11を容易に得ることができる。詳しくは、3種類以上のコア部を有するロータコアとした場合、3種類以上の特性で波形が相殺されるように設定する必要があり、その設計が複雑となるが、2種類のコア部(第1及び第2のコア部)からなり互いに略逆位相の特性を有するように設定するだけで波形が相殺されるため、その設計が容易となる。
【0032】
(3)第1のコア部31,33と第2のコア部32,34とは、それぞれ2つずつでロータコア11を構成するとともに周方向に交互に配置されるため、トルクがバランス良く発生される。詳しくは、ロータコア11の半分ずつでそれぞれ特性C1,C2の波形が相殺され、例えばロータ3の回転軸6に径方向に偏ったトルクがかかることが防止される。この結果、回転軸6のがたつきや軸受4a,5aの摩耗等が低減される。
【0033】
(4)各収容孔13〜20に配設される各磁石12は、同一形状とされるため、磁石12に基づくトルクがバランス良く発生される。
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
【0034】
・上記実施の形態では、ロータコア11を第1の特性C1を有する第1のコア部31,33と、第1の特性C1の略逆位相である第2の特性C2を有する第2のコア部32,34とから構成したが、適宜変更してもよい。尚、この場合、磁路形成部は、隣り合う磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、ティースの周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように(一直線上に並ばないように)設定する。又、コア部は、それぞれ(角度−トルク)特性を有し、ロータコア全体で(即ち各コア部の特性を合成すると)各特性の波形(山と谷)が相殺されるようにそれぞれ設定する。又、前記収容孔13〜20(磁石12)や前記ティース7の数が異なる埋込磁石型モータにおいては、以下のような構成を採用して実施することもできる。
【0035】
即ち、上記要件を満たせば、例えば、図5(a)に示すように、ロータコア41を構成してもよい。ロータコア41は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なることで異なる(略逆位相の)特性を有する第1のコア部41aと第2のコア部41bとからなる。尚、図5(a)〜図5(e)は、ロータコア41〜45を軸方向から見た模式図であって、図5(a)〜図5(e)では隣り合う磁路形成部の間隔が異なり特性が異なるコア部のパターンを、それぞれα、β、γで示すとともにその境界線を一点鎖線で示している。
【0036】
又、例えば、図5(b)に示すように、ロータコア42を構成してもよい。ロータコア42は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なることで異なる(略逆位相の)特性を有する3つの第1のコア部42a〜42cと3つの第2のコア部42d〜42fとから構成され、第1のコア部42a〜42cと第2のコア部42d〜42fとが周方向に交互に配置される。このようにすると、トルクが更にバランス良く発生される。
【0037】
又、例えば、図5(c)に示すように、ロータコア43を構成してもよい。ロータコア43は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なり特性が異なる第1のコア部43a,43bと第2のコア部43c,43dと第3のコア部43e,43fとから構成され、第1のコア部43a,43bと第2のコア部43c,43dと第3のコア部43e,43fとが周方向に順番に配置される。これら第1のコア部43a,43bと第2のコア部43c,43dと第3のコア部43e,43fとは、ロータコア43全体で(即ち各コア部の特性を合成すると)3種類の各特性の波形(山と谷)が相殺されるように(磁路形成部の間隔が)それぞれ設定されている。
【0038】
又、例えば、図5(d)に示すように、ロータコア44を構成してもよい。ロータコア44は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なることで異なる(略逆位相の)特性を有する4つの第1のコア部44a〜44dと4つの第2のコア部44e〜44hとから構成され、第1のコア部44a〜44dと第2のコア部44e〜44hとが周方向に交互に配置される。このようにすると、トルクが更にバランス良く発生される。
【0039】
又、例えば、図5(e)に示すように、ロータコア45を構成してもよい。ロータコア45は、隣り合う磁路形成部の間隔が異なることで異なる(略逆位相の)特性を有する4つの第1のコア部45a〜45dと4つの第2のコア部45e〜45hとから構成され、第1のコア部45a〜45dと第2のコア部45e〜45hとが周方向に2つずつ連続するように配置される。
【0040】
・上記実施の形態では、各収容孔13〜20に配設される各磁石12は、同一形状とされるとしたが、各収容孔13〜20に配設される各磁石を、各収容孔13〜20に応じた形状としてもよい。このようにすると、各磁石を同一形状とした場合に比べ、収容孔13〜20と磁石との周方向の隙間を小さくして、磁石に基づくトルクを大きく発生させることができる。
【0041】
・上記実施の形態では、収容孔13〜20は、周方向(外周)に沿って、詳しくは、軸方向から見て径方向の直交方向に延びるとしたが、周方向(外周)に沿って弧状に延びるように形成する等、他の形状に変更してもよい。尚、この場合、磁石12の形状を収容孔に応じて変更する必要がある。
【0042】
・上記実施の形態では、ロータコア11は、複数の円盤状のコアシートが積層されて形成されるとしたが、磁性粉体を焼結して形成してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
【0043】
(イ)請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、各前記収容孔に配設される各前記磁石は、各前記収容孔に応じた形状とされたことを特徴とする埋込磁石型モータ。このようにすると、各磁石を同一形状とした場合に比べ、収容孔と磁石との隙間を小さくして、磁石に基づくトルクを大きく発生させることができる。
【0044】
(ロ)略円筒状に形成され周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティースに巻線が巻回されたステータと、周方向に沿って延びるとともに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成され、周方向に隣り合う前記収容孔の間に径方向に延びる磁路形成部が形成されたロータコアを有し、各前記収容孔に軸方向に直線的にそれぞれ磁石が配設され、前記ステータの内側に回転可能に収容されるロータとを備え、前記磁路形成部は、前記ティースの本数を前記磁石の数で除した数と対応した角度と、隣り合う前記磁路形成部がなす角度とが異なるように設定され、前記ロータコアは、それぞれ角度−トルク特性を有する複数のコア部が周方向に連続して配置されてなり、隣り合う前記磁路形成部の間隔が異なることで、複数の前記コア部が2以上の異なる角度−トルク特性を有し、それら各特性の波形が相殺されるようにそれぞれ設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。このようにすると、請求項1に記載の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、トルクリップルを低減するとともにトルクの低下を抑制することができる埋込磁石型モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における埋込磁石型モータの側断面図。
【図2】本実施の形態におけるステータ及びロータの平面図。
【図3】本実施の形態における角度−トルク特性図。
【図4】磁路形成部の角度間隔を変化させた際の角度−トルク特性図。
【図5】(a)〜(e)別例におけるロータコアの模式図。
【符号の説明】
2…ステータ、3…ロータ、7…ティース、10…巻線、11,41,42,43,44,45…ロータコア、12…磁石、13〜20…収容孔、21〜28…磁路形成部、31,33,41a,42a〜42c,44a〜44d,45a〜45d…第1のコア部としてのコア部、32,34,41b,42d〜42f,44e〜44h,45e〜45h…第2のコア部としてのコア部、43a〜43f…コア部。
Claims (4)
- 略円筒状に形成され周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティースに巻線が巻回されたステータと、
周方向に沿って延びるとともに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成され、周方向に隣り合う前記収容孔の間に径方向に延びる磁路形成部が形成されたロータコアを有し、各前記収容孔に軸方向に直線的にそれぞれ磁石が配設され、前記ステータの内側に回転可能に収容されるロータとを備え、
前記磁路形成部は、隣り合う前記磁路形成部におけるそれぞれの周方向中心と、前記ティースの周方向中心とが同時にそれぞれ径方向に直列状態とならないように設定され、
前記ロータコアは、それぞれ角度−トルク特性を有する複数のコア部が周方向に連続して配置されてなり、隣り合う前記磁路形成部の間隔が異なることで、複数の前記コア部が2以上の異なる角度−トルク特性を有し、それら各特性の波形が相殺されるようにそれぞれ設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。 - 請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、
複数の前記コア部は、隣り合う前記磁路形成部の間隔が第1の所定間隔に設定され第1の特性を有する第1のコア部と、隣り合う前記磁路形成部の間隔が第2の所定間隔に設定され前記第1の特性の略逆位相の第2の特性を有する第2のコア部とからなることを特徴とする埋込磁石型モータ。 - 請求項2に記載の埋込磁石型モータにおいて、
前記第1のコア部と前記第2のコア部とは、それぞれ2つずつで前記ロータコアを構成するとともに周方向に交互に配置されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込磁石型モータにおいて、
各前記収容孔に配設される各前記磁石は、同一形状とされたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
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