JP2004317479A - 密閉缶の検査方法及び検査装置並びに密閉缶を梱包したケース - Google Patents

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Abstract

【課題】 製品密封後の缶内圧のばらつきに影響を受けないで漏れ検出を行う。
【解決手段】 複数の缶25を梱包したケース23を搬送路上で個々に識別し、該ケース23の向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する。搬送路上で缶内圧又は内圧に対応する測定対象を測定して各缶25の測定値を缶のアドレスに対応させ記憶する。搬送路3から移載したケース23を所定時間放置し、その後にケース23を搬送路上に移載してケース23を識別してケース23の向きを判定することで個々の缶のアドレスを認識した後缶を再測定する。個々の缶25における所定時間放置前後の測定値の差を求め、その差が所定の値より大きい缶25を含んだケース23を不合格と判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、密閉缶の検査方法及び検査装置並びに密閉缶を梱包したケースに係り、特にケースに梱包された陽圧缶或いは負圧缶の漏れを検査するのに好適な技術に関する。
コーヒー等の低炭酸飲料は、アルミニウム製の陽圧缶或いはスチール製の負圧缶に充填、密封され、レトルト殺菌をした後、ケース詰めされてパレットに積み込まれる。ケース詰めされた缶は、7日程度放置した後、ケース毎に所謂打検による缶内圧測定を行い、漏れがないか確認を行うことが多い(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−246681号公報
これは、万一、缶に微細なピンホールがある場合、内容物がスローリークするため充填直後に缶内圧を測定しても、缶内圧が充填前とさほど変わらず、リークの有無が分らないという問題があるからである。
ケース詰めし、7日程度放置した缶は、ケースの上から、上記の打検により缶内圧を測定する。そして、予め規定値として設定した所定変形量の値より低い変形量の値の缶が含まれるケースを不合格として取り除く。この際、所定内圧の値を高く設定し過ぎると、実際に漏れの生じていない缶も含んでしまい、不合格率が高くなり、再検査の手間がかかる。また、低く設定し過ぎると、漏れの生じている缶を合格と判定してしまう危険率が高くなる問題がある。このため、従来では、実際に漏れの生じていない缶は含まず、且つ漏れの生じている缶は不合格となるような所定変形量の値を閾値として設定していた。
しかしながら、製品密封後の缶は、ヘッドスペース(製品の充填されていない空間部)にばらつきが生じており、これに加え、特に陽圧缶の場合にはこのヘッドスペースに封入する液体窒素充填量のばらつきが大きい。即ち、製品密封直後の缶においても、個々の缶の内圧は大きくばらついていた。したがって、例えば、製品密封直後の内圧の値が元々高い缶の場合にはスローリークが生じていても、放置後に所定内圧値である閾値まで内圧が低下せず、漏れの生じている缶を合格と判定してしまう虞があった。この一方、製品密封直後の内圧値が元々低い缶の場合にはスローリークが生じていなくても、放置後に所定内圧値である閾値以下まで内圧が低下してしまい、実際に漏れの生じていない缶であるにもかかわらず不合格と判定してしまう虞があった。また、このことは、負圧缶についても同様のことが言えた。このように、製品密封直後の内圧値に元々ばらつきが生じている場合には、閾値との比較によって漏れの有無を判定するのは困難であり、十分な検出精度が得られないのが現実であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、製品密封直後の内圧値のばらつきに影響を受けることなく漏れ検出が行える密閉缶の検査方法及び検査装置並びに密閉缶を梱包したケースを提供し、検査精度及び検査信頼性の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するためのこの発明による係る請求項1記載の密閉缶の検査方法は、複数の缶を梱包したケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する工程と、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定して各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させて保持する工程とを備えることを特徴とする。
この密閉缶の検査方法では、ケースにおける各缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が測定されたとき、その測定値が保持される。したがって、ケースに内容物が充填されたときの缶の測定値が保持されるので、製品密封直後の缶が測定されてその測定値が保持された後、一旦、搬送路からケースが放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路に移載されても、ケースが確実に認識され、更にケースの向きが判定されることで缶を良好に特定することができる。これにより、一旦、搬送路から移載した缶でも、所定時間放置後の漏れ検査を実現できることが可能となる。
請求項2記載の密閉缶の検査方法は、複数の缶を梱包したケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する工程と、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定して各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させてケースに保持させる工程と、当該保持後、ケースを所定時間放置する工程と、所定時間放置後に前記ケースを再度識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶の前記アドレスを認識した後、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を再測定する工程と、個々の缶における所定時間放置前後の測定値の差の大きさに基づいてケースの合否を判定する工程とを備えることを特徴とする。
この密閉缶の検査方法では、各缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が測定されてその測定値がケースに保持され、所定時間放置後に再び缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が再測定されて、それらの測定値の差の大きさから合否が判定される。したがって、個々の缶に元々生じている測定値のばらつきに左右されることなく漏れ検出が行われ、検査精度が高まる。これに加え、ケースが識別されるとともに、ケースの向きが判定されて個々の缶にアドレスが定義され、各缶の測定値がアドレスに対応して保持される。そして、ケースが所定時間放置された後、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が再測定され、個々の缶における所定時間放置前後の測定値の差が求められる。したがって、一旦、搬送路から移載した缶の漏れ検査が、個々の缶に元々生じている測定値のばらつきに左右されることなく良好に行われ、検査精度が高まる。
請求項3記載の密閉缶の検査方法は、請求項1又は2記載の密閉缶の検査方法において、前記保持させる工程は、ケースに対し各缶の測定値を含む検査情報を保持させることを特徴とする。
この密閉缶の検査方法では、ケースに対し各缶の測定値を含む検査情報が保持されるので、種々の情報を確実に保持しておくことができる。
請求項4記載の密閉缶の検査方法は、請求項1から3のいずれか記載の密閉缶の検査方法において、前記保持させる工程は、ケースに対し各缶の測定値を含む検査情報をQRコードに変換して保持させることを特徴とする。
この密閉缶の検査方法では、ケースに対し各缶の測定値を含む検査情報がQRコードに変換して保持されるので、測定値をアドレスに対応させると、それだけ情報量が多くなるものの、検査情報が多量であっても、良好に且つ確実に保持しておくことができる。また、ケースに直接測定値等のデータを保持させることにより、別の記憶手段(データベース)等が必要ない。また、特定の記憶手段(データベース)を持たないため、QRコードを読み込む手段があれば、記録したデータを参照する場所を問わない。
請求項5記載の密閉缶の検査方法は、複数の缶を梱包したケースを搬送路上で個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する工程と、搬送路上で缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定して各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させて記憶する工程と、搬送路から移載したケースを所定時間放置する工程と、所定時間放置後にケースを搬送路上に移載して前記ケースを識別し且つ当該ケースの向きを判定することで個々の缶の前記アドレスを認識した後缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を再測定する工程と、個々の缶における所定時間放置前後の各缶の測定値の差を求め該測定値の差が所定の値より大きい缶を含んだケースを不合格と判定する工程とからなることを特徴とする。
この密閉缶の検査方法では、各缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が測定され、所定時間放置後に再び缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が再測定されて、その測定値の差から合否が判定される。したがって、個々の缶に元々生じている測定値のばらつきに左右されることなく漏れ検出が行われ、検査精度が高まる。これに加え、ケースが識別されるとともに、ケースの向きが判定されて個々の缶にアドレスが定義され、各缶の測定値がアドレスに対応して記憶される。そして、ケースが所定時間放置された後、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が再測定され、個々の缶における所定時間放置前後の測定値の差が求められる。したがって、一旦、搬送路から移載した缶が放置前後で確実に一致し、高い検査信頼性が得られる。
請求項6記載の密閉缶の検査方法は、請求項1から5のいずれか記載の密閉缶の検査方法において、前記缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定するに際して、前記缶の上端面までの距離を測定すると共に、缶の下面までの距離を測定し、次いで、当該測定したそれぞれの前記距離の大きさに基づいて缶の測定値を求めることを特徴とする。
この検査方法では、測定された缶の上端面までの距離と下端面までの距離との大きさに基づいて缶の測定値を求めるので、密閉缶を搬送している搬送コンベアが波打った形状で変形したり、密閉缶を収容しているケースの底が凹んでも、それらに拘わることなく密閉缶を正確に測定することができ、良好な測定を行うことができる。
請求項7記載の密閉缶の検査方法は、請求項1から6のいずれかに記載の密閉缶の検査方法において、前記缶をケース内に梱包する前に予め、缶内圧を測定し、この内圧値が所定値以下の缶を排出する工程を有することを特徴とする。
請求項8記載の密閉缶の検査方法は、ケース内に梱包された複数の缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定した後に、所定時間放置し、その後、再度当該缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定し、個々の缶における所定時間放置前後の各缶の測定値の差を求め、該測定値の差に基づいて前記ケースの良否を判定する密閉缶の検査方法であって、前記ケース内に複数の缶を梱包する前に予め、缶内圧を測定し、この内圧値が所定値以下の缶を排出する工程を有することを特徴とする。
これらの検査方法では、ケースに梱包する前に予め、缶内圧を測定し、この内圧値が所定値以下の缶を排出する工程を有するので、内圧値が所定値より大きい缶のみがケース内に梱包される。これにより、ケース内に梱包された缶の内圧などを検査する手段の分解能より大きい内圧で、かつ取扱い性などの観点から適切な内圧の缶のみをケース内に梱包することができるので、缶の内圧または内圧に対応する測定対象を確実に測定することができる。
請求項9記載の密閉缶の検査装置は、内容物密封後の複数の缶が収容されたケースを搬送する搬送路と、該搬送路上のケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する缶特定手段と、搬送路上で缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定する測定手段と、各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させて保持する測定値保持処理手段とを具備したことを特徴とする。
この密閉缶の検査装置では、製品密封直後の缶が測定されてその測定値が保持された後、一旦、搬送路からケースが放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路に移載されても、ケースが確実に認識され、更にケースの向きが判定されることでケース内の缶を的確に特定することができる。これにより、一旦、搬送路から移載した缶でも、所定時間放置後の漏れ検査を実現できることが可能となるばかりでなく、他の検査にも利用できることが可能となる。
請求項10記載の密閉缶の検査装置は、内容物密封後の複数の缶が収容されたケースを搬送する搬送路と、該搬送路上のケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する缶特定手段と、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定する測定手段と、各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させてケースに保持させる測定値保持処理手段と、ケース内の個々の缶における所定時間放置前後の測定値の差の大きさに基づいて各缶の合否を判定する合否判定手段とを具備したことを特徴とする。
この密閉缶の検査装置では、製品密封直後の缶が測定されてその測定値がケースに保持された後、一旦、搬送路からケースが放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路に移載されても、ケースが認識され、更にケースの向きが判定されて缶を特定することができる。したがって、搬送路から移載された缶が放置前後で確実に一致する。これにより、一旦、缶が測定されたケースを搬送路から降ろして、再び搬送路に載せる不連続な搬送・測定作業が可能となる。この結果、搬送路を使用した生産作業に影響を及ぼすことなく、ケースを所望の時間放置することが可能となり、検査精度が向上する。
請求項11記載の密閉缶の検査装置は、請求項9又は10記載の密閉缶の検査装置において、前記測定値保持処理手段は、各缶の測定値を含む検査情報をケースに設けられた表示部に保持させることを特徴とする。
この密閉缶の検査装置では、各缶の測定値を含む検査情報がケースの表示部に保持されるので、ケース毎に内部の缶の情報を確実に保持しておくことができる。
請求項12記載の密閉缶の検査装置は、検査請求項9から11のいずれか記載の密閉缶の検査装置において、前記測定値格納手段は、各缶の測定値を含む検査情報をQRコードに変換して保持させる機構を具備したことを特徴とする。
この密閉缶の検査装置では、機構により各缶の測定値を含む検査情報がQRコードに変換して保持されるので、測定値をアドレスに対応させると、それだけ情報量が多くなるものの、検査情報が多量であっても、良好に且つ確実に保持しておくことができる。
請求項13記載の密閉缶の検査装置は、内容物密封後の複数の缶が収容されたケースを搬送する搬送路と、該搬送路上のケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する缶特定手段と、搬送路上で缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定する測定手段と、各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させて記憶手段に記憶させる測定値格納処理手段と、缶の前記記憶手段に格納した所定時間放置前における缶の測定値と再測定した缶の測定値との差を求め該測定値の差が所定の値より大きい缶を含んだケースを不合格と判定する合否判定手段との差が所定の値より大きい缶を含んだケースを不合格と判定する合否判定手段とを具備したことを特徴とする。
この密閉缶の検査装置では、製品密封直後の缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が測定された後、一旦、搬送路からケースが放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路に移載されても、ケースが認識され、更にケースの向きが判別されることで、缶が特定可能となる。したがって、搬送路から移載された缶が放置前後で確実に一致する。これにより、一旦、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が測定されたケースを搬送路から降ろして、再び搬送路に載せる不連続な搬送・測定作業が可能となる。この結果、搬送路を使用した生産作業に影響を及ぼすことなく、ケースを所望の時間放置することが可能となり、検査精度が向上する。
請求項14記載の密閉缶の検査装置は、請求項13記載の密閉缶の検査装置において、前記缶特定手段が前記ケースの向きを前後逆と判定したときに該缶特定手段からの信号を受けて、前記ケースを180度回転させて該ケースの向きを前後反転させるターンテーブルを、前記搬送路の該缶特定手段と前記測定手段との間に配設したことを特徴とする。
この密閉缶の検査装置では、缶特定手段がケースの向きを前後逆と判定すると、ターンテーブルが缶特定手段からの信号を受けて、ケースの向きを前後反転させる。これにより、缶内圧又は内圧に対応する測定対象の測定時には、必ずケースの向きが一方向にそろえられ、搬送路から移載した缶が放置前後で確実に一致することになる。
請求項15記載の密閉缶の検査装置は、請求項13記載の密閉缶の検査装置において、記缶特定手段が前記ケースの向きを前後逆と判定したときに該缶特定手段からの信号を受けて、前記測定手段が測定した個々の缶における缶の測定値を、前記ケースが正規の向きである場合の缶配列に対応した缶の測定値に並び替える並替手段を、前記測定手段と前記合否判定手段との間に設けたことを特徴とする。
この密閉缶の検査装置では、缶特定手段がケースの向きを前後逆と判定すると、並替手段が缶特定手段からの信号を受けて、個々の缶における缶の測定値を、ケースが正規の向きである場合の缶配列に対応した缶の測定値に並び替える。これにより、同一缶における放置前の缶の測定値と、放置後の缶の測定値とが確実に一致して、比較が可能となる。
請求項16記載の密閉缶を梱包したケースは、複数の缶を梱包したケースと、当該ケースに設けられ、各缶の内圧情報を有する表示部とを備えることを特徴とする。
この密閉缶を梱包したケースでは、ケースに設けられた表示部が各缶の内圧情報を有するので、梱包されている各缶の情報をケース毎に読み出すことができ、したがって、ケースが移載されたりして移動するのに拘わらず、必要なとき、梱包されている各缶の情報をケース毎に読み出すことができる。
本発明に係る請求項1記載の密閉缶の検査方法によれば、ケースにおける各缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が測定されたとき、その測定値が保持されるように構成したので、一旦、搬送路からケースが放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路に移載されても、ケースが確実に認識され、更にケースの向きが判定されることで缶を良好に特定することができる結果、搬送路から移載した缶でも、所定時間放置後の漏れ検査を実現できることが可能となる。
請求項2記載の密閉缶の検査方法によれば、各缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が測定されてその測定値がケースに保持され、所定時間放置後に再び缶の内圧又は内圧に対応する測定対象が再測定されたとき、それらの測定値の差の大きさからケースの合否が判定されるように構成したので、一旦、搬送路から移載した缶の漏れ検査が、個々の缶に元々生じている測定値のばらつきに左右されることなく良好に行われ、検査精度が高まる。
請求項3記載の密閉缶の検査方法によれば、ケースに対し各缶の測定値を含む検査情報が保持されるので、種々の情報を確実に保持しておくことができる。
請求項4記載の密閉缶の検査方法によれば、ケースに対し各缶の測定値を含む検査情報がQRコードに変換して保持されるので、測定値をアドレスに対応させると、それだけ情報量が多くなるものの、検査情報が多量であっても、良好に且つ確実に保持しておくことができる。
請求項5記載の密閉缶の検査方法によれば、各缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定し、所定時間放置後に再び缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を再測定して、その測定値の差から合否を判定するので、個々の缶に元々生じている測定値のばらつきに左右されることなく漏れ検出を行うことができ、検査精度を向上させることができる。そして、ケースを識別するとともにケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義し、各缶の測定値をアドレスに対応させて記憶し、ケースを所定時間放置した後、缶を再測定し、個々の缶における所定時間放置前後の測定値の差を求めるので、一旦、搬送路から移載した缶を放置前後で確実に一致させることができ、高い検査信頼性を得ることができる。
請求項6記載の密閉缶の検査方法によれば、密閉缶を搬送している搬送コンベアが波打った形状で変形したり、密閉缶を収容しているケースの底が凹んでも、それらに拘わることなく密閉缶を正確に測定することができ、良好な測定を行うことができる。
請求項7および8記載の密閉缶の検査方法によれば、ケース内に梱包された缶の内圧などを検査する手段の分解能より大きい内圧で、かつ取扱い性などの観点から適切な内圧の缶のみをケース内に梱包することができるので、缶の内圧または内圧に対応する測定対象を確実に測定することができる。
請求項9記載の密閉缶の検査装置によれば、製品密封直後の缶が測定されてその測定値が保持された後、一旦、搬送路からケースが放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路に移載されても、ケースが確実に認識され、更にケースの向きが判定されて缶を的確に特定できる結果、搬送路から移載した缶でも、所定時間放置後の漏れ検査を実現できることが可能となるばかりでなく、他の検査にも利用することが可能となる。
請求項10記載の密閉缶の検査装置によれば、製品密封直後の缶が測定されてその測定値がケースに保持された後、一旦、搬送路からケースが放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路に移載されても、ケースが認識され、更にケースの向きが判定されて缶を特定できるように構成したので、缶が測定されたケースを搬送路から降ろし、再び搬送路に載せる不連続な搬送・測定作業が可能となる結果、搬送路を使用した生産作業に影響を及ぼすことなく、ケースを所望の時間放置することが可能となり、検査精度が向上する。
請求項11記載の密閉缶の検査装置によれば、各缶の測定値を含む検査情報がケースの表示部に保持されるので、ケース毎に内部の缶の情報を確実に保持しておくことができる。
請求項12記載の密閉缶の検査装置によれば、機構により各缶の測定値を含む検査情報がQRコードに変換して保持されるので、測定値をアドレスに対応させると、それだけ情報量が多くなるものの、検査情報が多量であっても、良好に且つ確実に保持しておくことができる。
請求項13記載の密閉缶の検査装置によれば、個々の缶にアドレスを定義する缶特定手段と、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定する測定手段と、測定値をアドレスに対応させて記憶させる測定値格納処理手段と、所定時間放置前における缶の測定値と再測定した缶の測定値との差を求めて合否判定する合否判定手段とを備えたので、製品密封直後の缶を測定した後、一旦、搬送路からケースを移載し、再び搬送路に移載しても、ケースを認識し、更にケースの向きを判別することで、缶を特定することができる。したがって、搬送路から移載した缶を放置前後で確実に一致させることができる。この結果、一旦、缶を測定したケースを搬送路から降ろして、再び搬送路に載せることが可能となり、搬送路を使用した生産作業に影響を及ぼすことなく、所望時間放置することが可能となり、検査精度を向上させることができる。
請求項14記載の密閉缶の検査装置によれば、缶特定手段がケースの向きを前後逆と判定したときに缶特定手段からの信号を受けて、ケースの向きを前後反転させるターンテーブルを配設したので、缶の測定時には、必ずケースの向きを一方向にそろえることができ、搬送路から移載した缶を放置前後で確実に一致させることができる。
請求項15記載の密閉缶の検査装置によれば、缶特定手段がケースの向きを前後逆と判定したときに缶特定手段からの信号を受けて、測定手段が測定した個々の缶における缶の測定値を、ケースが正規の向きである場合の缶配列に対応した缶の測定値に並び替える並替手段を設けたので、所定時間の放置後に再びケースを搬送路に移載しても、同一缶における放置前の測定値と放置後の測定値とを確実に一致させて比較することができる。
請求項16記載の密閉缶を梱包したケースによれば、ケースが移載されたりして移動するのに拘わらず、必要なとき、梱包されている各缶の情報をケース毎に読み出すことができる。
以下、本発明に係る密閉缶の検査方法及び密閉缶の検査装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る密閉缶の検査装置の第1の実施の形態を表すブロック図である。
本実施の形態による密閉缶の検査装置(以下、単に検査装置と称す)1は、搬送路3と、缶特定手段5と、変形量測定手段7と、測定値格納処理手段9と、記憶手段11と、合否判定手段13と、ターンテーブル15と、駆動制御部17とを主要な構成として有している。
搬送路3は、無端ベルト21を駆動モータ22にて周回させる例えばコンベアによって形成される。図示の例では、無端ベルト21の上面が図中の右側から左側へと移動される。この無端ベルト21の搬送方向上流側には、例えば段ボール箱からなるケース23が載せられる。ケース23には、コーヒーや低炭酸飲料等の製品(内容物)を充填・密封した缶25が所定数量収容されている。
この缶25は、アルミニウム製の陽圧缶或いはスチール製の負圧缶のいずれであってもよい。また、ケース23は、無端ベルト21の上流側で、缶25を収容完了後に、密封されて、梱包が完了している。説明の都合上、図1には缶25がケース23の上面で露出している状態を示すが、実際にはケース23の上面は上蓋等により覆われている。このようにして、搬送路3は、内容物密封後の複数の缶25が収容されたケース23を搬送する。
缶特定手段5は、搬送路3の上流側に配設され、搬送路3上のケース23を個々に識別し且つ当該ケース23の向きを判定可能としている。缶特定手段5は、認識カメラと、この認識カメラからの撮像データを画像処理するプログラムとにより構成することができる。缶特定手段5は、先ず、ケース23を特定する。この特定の方法としては、予めケース23に連番等を印刷等により付し、この番号を認識カメラにより読み込み、その撮像データを画像処理することでケース番号を特定するもの等とすることができる。
また、缶特定手段5は、ケース23の向きを判定する。この判定の方法としては、予めケース23の所定位置にマーク27を印刷等により付し、このマーク27を認識カメラにより読み込み、その撮像データを画像処理することでケース23の向きを判定するもの等とすることができる。なお、ケース23の向きは、通常のケース表面に印刷されている文字、図形、記号等を読み込むことで判定するものであってもよい。
缶特定手段5は、このようにケース23を特定し、ケース23の向きを判定することで、ケース23に収容された個々の缶25にアドレスを定義することができるようになっている。例えば一番目のケース23の搬送方向最上段の最左列の缶25は、「アドレス=1−1」の如きである。缶特定手段5によって定義されたアドレス信号は、後述の測定値格納処理手段9へと送出される。
変形量測定手段7(測定手段)は、搬送路3における缶特定手段5の下流側に配設される。変形量測定手段7は、ケース23に電磁波をあて、その反射波を測定することにより、個々の缶25の内圧を測定する所謂打検を可能としている。
変形量測定手段7によって得られた内圧の値は、後述の測定値格納処理手段9へと送出される。
測定値格納処理手段9は、缶特定手段5から送られるアドレス信号と、変形量測定手段7から送られる缶内圧値信号とを対応させて記憶手段11に記憶させる。即ち、記憶手段11には、図1に示すように、缶アドレス(例えば、「1−1」)に対応した缶内圧値(例えば、「1.8」)が格納されていく。
ターンテーブル15は、搬送路3の缶特定手段5と変形量測定手段7との間に配設される。ターンテーブル15は、缶特定手段5が、ケース23の向きを前後逆と判定したときに、駆動制御部17を介して缶特定手段5からの信号を受けて、反転駆動モータ31を回転し、ケース23を180度回転させて、ケース23の向きを前後反転させるようになっている。これにより、缶内圧の測定時には、必ずケース23の向きが一方向にそろうようになっている。
後述するように、検査装置1では、一回目の缶内圧測定が完了したなら、一旦、ケース23が搬送路3から図6に示すようにパレット31等に移載されて、倉庫等の保管場所等で所定時間(7日程度)放置される。放置されたケース23は、再びパレット31から搬送路3に移載されて、二回目の缶内圧測定が行われる。図6は、複数のケース23をパレット31に移載した状態を示している。
合否判定手段13は、記憶手段11に格納した所定時間放置前における缶内圧値と、所定時間放置後に再測定した缶内圧値との差を求め、この内圧差が所定の値より大きい缶25を含んだケース23を不合格と判定する。
上記した缶特定手段5、変形量測定手段7、測定値格納処理手段9、合否判定手段13は、認識カメラや電磁測定部以外の信号処理部に、プログラマブルシーケンサーや、コンピュータに格納されたプログラムを用いることができる。
なお、図1において、符号41は変形量並替手段であり、後述する。
次に、上記の構成を有する検査装置1を用いた密閉缶の検査方法の手順を説明する。
図2は放置前の缶内圧測定手順を表したフローチャート、図3は放置後の缶内圧測定手順を表したフローチャート、図4は放置前後の内圧から内圧差、判定結果を得るまでの動作説明図である。
先ず、放置前の缶内圧測定を行うには、搬送路3にてケース23を搬送し、缶特定手段5を通過させることにより、ケース23を識別(st1)し、ケース23の向きを判定する(st3)。これにより、個々の缶25にアドレスを定義する。
次いで、変形量測定手段7を通過させることで、搬送路3上で缶内圧を測定し(st5)、図4(a)に示すように、各缶の測定内圧値を当該缶25のアドレスに対応させて、記憶手段11に記憶する(st7)。この動作を所定数のケース分だけ繰り返す(st9)。一回目の測定が終了したケース23は、搬送路3の終端から順次図6に示すパレット31等へと移載する。パレット31へ移載されたケース23は、倉庫へ搬送し、所定時間放置する(st11)。
所定時間放置後に缶内圧を再測定するには、倉庫からパレットを搬出し、パレット上のケース23を再び搬送路3上に移載する。搬送路3上のケース23は、缶特定手段5を通過させることで、ケース23を識別し(st13)、且つ当該ケース23の向きを判定する(st15)。なお、向き判定の際に、ケース23の向きが前後逆と判定されたなら(st17)、ターンテーブル15を駆動し、ケース23を180度回転させて(st19)、ケース23の向きを前後反転させる。これにより、個々の缶25のアドレスを認識する。
ケース23の向きが一方向にそろえられたなら、変形量測定手段7を通過させることにより、缶内圧を再測定し(st21)、図4(b)に示す測定値を得る。
次いで、図4(c)に示すように、個々の缶25における所定時間放置前後の缶内圧値の差を求める(st23)。合否判定手段13は、予め設定した所定値(例えば、0.2kg/cm2(1.96×104Pa))と、この内圧差とを比較し(st25)、図4(d)に示すように、内圧差が所定の値より大きい缶25を含んだケース23を不合格と判定する(st27)。この処理を所定数のケース分繰り返し(st29)、密閉缶の漏れ検査を終了する。
この密閉缶の検査方法によれば、各缶25の内圧が測定され、所定時間放置後に再び缶25の内圧が再測定されて、その内圧差から合否が判定され、個々の缶25に元々生じている内圧値のばらつきに左右されることなく漏れ検出が行われ、検査精度が高まる。これに加え、ケース23が識別されるとともに、ケース23の向きが判定されて個々の缶25にアドレスが定義され、各缶25の測定内圧値がアドレスに対応して記憶される。そして、ケース23が所定時間放置された後、缶25の内圧が再測定され、個々の缶25における所定時間放置前後の内圧差が求められる。したがって、一旦、搬送路3から移載した缶25が放置前後で確実に一致し、高い検査信頼性が得られる。
次に、上記した実施の形態の変形例を図1を用いて説明する。
この変形例に係る密閉缶の検査装置は、変形量並替手段41を、変形量測定手段7と合否判定手段13との間に設けている。変形量並替手段41は、缶特定手段5がケース23の向きを前後逆と判定したときに、缶特定手段5からの信号を受けて、変形量測定手段7が測定した個々の缶25における缶内圧値を、ケース23が正規の向きである場合の缶配列に対応した缶内圧値に並び替える。この並び替えは、プログラムによる信号処理で行われる。
したがって、この変形例による検査装置によれば、缶特定手段5がケース23の向きを前後逆と判定すると、個々の缶25における缶内圧値を、ケース23が正規の向きである場合の缶配列に対応した缶内圧値に並び替えるので、同一缶25における放置前の缶内圧値と、放置後の缶内圧値とが確実に一致して比較可能となる。このため、ターンテーブル15を省略して、装置構成を簡素なものにすることができる。
また、上記実施の形態において、変形量測定手段7が、缶25の内圧を測定することで漏れ検査するように構成した例を示したが、図5に示す測定方法を採用することで検査することもできる。
即ち、図5において、缶25が無端ベルト21によって搬送されて通過するとき、第1センサ51が缶25の缶蓋である上端面までの距離Aを測定する一方、第2センサ52が缶底である下端面までの距離Bを測定する。このとき、第1センサ51の測定信号と第2センサ52の測定信号に基づき、変形量測定手段7が缶25の高さ寸法、つまり実質長さCを測定する。
この場合、第1センサ51及び第2センサ52は、図示しない支持体により支持されることで、互いの距離Dが一定となるように固定され、例えばレーザ光を利用したレーザセンサ、或いは単なる光を照射して反射させるビーム式のセンサから構成されているが、それ以外として、例えばアルミニウムや鉄などのような導体からなる缶25が近づくと、当該缶25に発生する渦電流によって磁束が生じてコイルのインピーダンスが変化することから、缶25との間の距離を測定できる渦電流式で構成してもよい。
このように、第1センサ51が缶25の上端面までの距離を測定する一方、第2センサ52が缶25の下端面までの距離を測定すると、缶25を搬送している無端ベルト21に凹凸が生じたり段ボールからなるケース23の底が凹んだりして変形している場合、その変形によって第1センサ51の測定値がAからA′に変化すると共に、第2センサ52の測定値がBからB′に変化するものの、缶25の実質長さCを正確に求めることができるので、その大きさに基づいて内圧の変化を正確に求めることができる。これにより、無端ベルト21やケース23の変動に拘わることなく、缶25の漏れ検査を正確に行うことができ、検査装置1としての信頼性が高まる。
また、上記実施の形態において、変形量測定手段7が、缶25の内圧を電磁波により測定するように構成したが、この手段に限定する必要はなく、例えば缶蓋の膨らみ具合、缶腹部の膨らみ具合等の変化を各種の測定方法により測定して検査対象値を求めることでも漏れ検査を行うことができ、要は、缶の内圧又は内圧に対応した測定対象を適宜測定すればよい。
図7から図9は、本発明に係る密閉缶の検査装置の第2の実施の形態を示している。
前述した第1の実施の形態では、最初、ケース23内の各缶の内圧が測定されると、その測定値が全て測定値格納処理手段9によって記憶手段11に記憶された例を示したが、この実施形態においては、その測定値がケース23に保持されるようにしたものである。
即ち、この実施形態において、缶特定手段5によってケース23を識別し且つ缶のアドレスを定義した後、図8に示すように、第1センサ51と第2センサ52とがケース23内の缶25を測定し、且つそれらの測定信号に基づき図7に示す変形量測定手段7が各缶のアドレスに対応させて一回目の内圧を測定すると、測定値保持処理手段28がその測定値をケース23に保持させる。この場合、測定値保持処理手段28は、ケース23の各缶25の一回目の測定を行ったとき、その測定値が例えば図8に示すように、ケース23に設けられた表示部30に印字機構29によって各缶のアドレスに対応させて印字されることで、ケース23に各缶25の測定値が保持される。
この場合、表示部30に対しては、個々の缶25のアドレス及び内圧の測定値を含むのは勿論、例えば図9に示すように、「ケース番号」、「缶番号」、「検査日付・時刻」等の詳細な検査情報をも保持できるようすることが好ましく、そのため、バーコードより多量の検査情報を保持できるようにQRコードに変換して印字されている。印字機構29は、測定値保持処理手段28からの指令に基づきQRコードに変換して印字するようになっている。
上記QRコードは、図示していないが、縦方向及び横方向の二次元コードであって、バーコードと同じ情報量に比較して約10分の1程度の大きさで表現することができ、しかもJIS第一・第二水準の漢字やかなを効率的に表現することができると共に、数字なら最大約7千桁の情報をコード化することもでき、その上、最大30%が破損・汚損しても、読み取ることができる読み出し再生力に優れている。
なお、図8では、図示説明の都合上、缶25がケース23の上方に表れたように描かれている。
このように、一回目の内圧がケース毎に測定された後、ケース23がパレット31(図6参照)に移載され、且つ所定時間放置された後、パレット31から搬送路3に移載されて、二回目の缶内圧測定が行われる。
この場合、二回目の缶内圧測定が行われたとき、合否判定手段13は、図示しないコード読取り機構によってケース23の表示部30に保持された検査情報かから一回目の測定値を読み出す一方、その一回目の測定値と二回目の測定値から内圧差を求め、該内圧差を所定値と比較することで、内圧差が大きい缶25を含んだケース23を不合格と判定し、これによって密閉缶の漏れ検査を行うようになっている。
したがって、この検査装置1は、図7に示すように、搬送路3と、缶特定手段5と、変形量測定手段7と、合否判定手段13と、ターンテーブル15と、駆動制御部17との他、測定値保持処理手段28と、搬送路3上に設けられた印字機構29及び図示しないコード読取り機構とを主要な構成としている。
この密閉缶の検査方法によれば、まず、ケース23内の各缶25の内圧が測定されたとき、その一回目の測定値を各缶のアドレスに対応させて保持させるように構成したので、製品密封直後の缶が測定されてその測定値がケース23に保持された後、一旦、搬送路3からケース23が放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路3に移載されても、ケース23を的確に認識することができ、更にケース23の向きが判定されることで缶25を良好に特定することができる。これにより、一旦、搬送路3から移載した缶25でも、所定時間放置後の漏れ検査を実現することができ、高い検査信頼性が得られる。
その上、ケース23に一回目の測定値を保持させておくと、その保持した情報を読み出すことで、ピンホール検査以外の他の検査にも利用することができる。即ち、このようにケース23に設けられた表示部30が各缶25の内圧情報を有すると、ケース23が移載されたりしてするのに拘わらず、必要なとき、梱包されている各缶25の情報をケース23毎に読み出すことができる。そのため、ケース23を開封しない状態での他の検査等にも有効に利用できる。しかも前述した第一の実施の形態のように一回目の測定データを記憶手段11に記憶させておくことが不要になるので、記憶手段11としてハードディスク等のような大容量を必要とする記憶媒体が不要になる。
また、この検査方法は、ケース23の表示部30に各缶の測定値を含む検査情報が保持されるので、種々の情報を良好に保持しておくことができる。これに加え、表示部30には測定値を含む検査情報がQRコードに変換して保持されるので、測定値をアドレスに対応させると、それだけ情報量が多くなるものの、検査情報が多量であっても、良好に且つ確実に保持しておくことができ、容易に対処することができる。そして、保持に際しては、ケース23に設けられた表示部30に印字機構29によって印字されることで検査情報を容易に印字できるので、保持処理を速やかに行うこともできる。
そして、この密閉缶の検査装置1によれば、製品密封直後の缶25が測定されてその測定値がケースに保持された後、一旦、搬送路3からケース23が放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路3に移載されても、ケース23が認識され、更にケースの向きが判定されて缶を特定できる方法を実現することができる。したがって、搬送路3から離れて再び戻されても、搬送路3から移載された缶25が放置前後で確実に一致する。これにより、一旦、缶25が測定されたケース23を搬送路3から降ろして、再び搬送路3に載せる不連続な搬送・測定作業を行える結果、基本的には第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
なお、第2の実施の形態において、一回目の測定値をケース23に保持させるため、ケース23に予め貼着されている表示部30に印字した例を示したが、これに限らず、例えば、表示部30に印字した後にこの表示部30をケース23に貼着してもよく、また、表示部30を介さず直接ケース23に印字してもよい。この印字を行う印字機構29として、例えば、インクジェットを採用することができる。また、表示部30に印字機構29によって印字される例を示したが、他の手段によって保持させてもよい。つまり、第2の実施形態で述べた保持とは、表示部30などのような紙葉類への印刷のみならず、例えばマイクロチップ等を利用して電気的に記憶させることを含んでいる。
更に、変形量測定手段7が第1センサ51の測定信号と第2センサ52の測定信号に基づいて実質長さCを測定することで測定値が得られるように構成した例を示したが、第1の実施形態と同様に構成することで缶の内圧を測定するようにしてもよいのは勿論である。
また、前述した第1,第2実施形態では、ケース23内に缶25を梱包した後の缶内圧を測定する方法を示したが、ケース23内に缶25を梱包する前に予め、各缶25の内圧を測定し、この内圧値が所定値以下の缶を排出するようにしてもよい。この場合、内圧値が所定値より大きい缶のみがケース23内に梱包されることになるので、前述した第1,第2実施形態で示した測定方法(以下、単に「C検」という)による内圧の分解能より大きく、かつ取扱いなどの観点から適切な内圧の缶のみをケース23内に梱包することが可能になる。これにより、適切な内圧の缶について、前記C検によりリーク発生の有無を検査することができ、したがって、このC検によって、リークが発生しておらず、かつ取扱いなどの観点から適切な内圧の缶を確実に判別することができる。
なお、ケース23内に梱包する前に缶25の内圧を検査する手段として、例えば、接触子により缶25の胴部を押圧し、この際に前記接触子が受けた反力をロードセルが検出して缶内圧を検査する、いわゆるB検によって行う方法がある。
一旦、搬送路からケースが放置場所へ移載され、再び放置場所から搬送路に移載されても、ケースが確実に認識され、更にケースの向きが判定されることで缶を良好に特定することができる結果、搬送路から移載した缶でも、所定時間放置後の漏れ検査を実現できることが可能となる。
本発明に係る密閉缶の検査装置の第1の実施形態の概念を表すブロック図である。 放置前の缶内圧測定手順を表したフローチャートである。 放置後の缶内圧測定手順を表したフローチャートである。 放置前後の内圧から内圧差、判定結果を得るまでの動作説明図である。 本発明に係る密閉缶の測定方法の概念を示す説明図である。 ケースをパレットに移載した状態を示す斜視図である。 本発明に係る密閉缶の検査装置の第2の実施形態を示すブロック図である。 検査装置がケースに測定値を保持する状態を示す説明図である。 ケースに各缶の測定値を保持した状態を示す説明図である。
符号の説明
1…密閉缶の検査装置
3…搬送路
5…缶特定手段
7…変形量測定手段(測定手段)
9…測定値格納処理手段
11…記憶手段
13…合否判定手段
15…ターンテーブル
23…ケース
25…缶
28…測定値保持処理手段
29…印字機構
30…表示部
41…変形量並替手段

Claims (16)

  1. 複数の缶を梱包したケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する工程と、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定して各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させて保持する工程とを備えることを特徴とする密閉缶の検査方法。
  2. 複数の缶を梱包したケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する工程と、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定して各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させてケースに保持させる工程と、当該保持後、ケースを所定時間放置する工程と、所定時間放置後に前記ケースを再度識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶の前記アドレスを認識した後、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を再測定する工程と、個々の缶における所定時間放置前後の測定値の差の大きさに基づいてケースの合否を判定する工程とを備えることを特徴とする密閉缶の検査方法。
  3. 請求項1又は2記載の密閉缶の検査方法において、
    前記保持させる工程は、ケースに対し各缶の測定値を含む検査情報を保持させ
    ることを特徴とする密閉缶の検査方法。
  4. 請求項1から3のいずれか記載の密閉缶の検査方法において、
    前記保持させる工程は、ケースに対し各缶の測定値を含む検査情報をQRコードに変換して保持させることを特徴とする密閉缶の検査方法。
  5. 複数の缶を梱包したケースを搬送路上で個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する工程と、搬送路上で缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定して各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させて記憶する工程と、搬送路から移載したケースを所定時間放置する工程と、所定時間放置後にケースを搬送路上に移載して前記ケースを識別し且つ当該ケースの向きを判定することで個々の缶の前記アドレスを認識した後缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を再測定する工程と、個々の缶における所定時間放置前後の各缶の測定値の差を求め該測定値の差が所定の値より大きい缶を含んだケースを不合格と判定する工程とからなることを特徴とする密閉缶の検査方法。
  6. 請求項1から5のいずれか記載の密閉缶の検査方法において、
    前記缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定するに際して、前記缶の上端面までの距離を測定すると共に、缶の下面までの距離を測定し、次いで、当該測定したそれぞれの前記距離の大きさに基づいて缶の測定値を求めることを特徴とする密閉缶の検査方法。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の密閉缶の検査方法において、
    前記缶をケース内に梱包する前に予め、缶内圧を測定し、この内圧値が所定値以下の缶を排出する工程を有することを特徴とする密閉缶の検査方法。
  8. ケース内に梱包された複数の缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定した後に、所定時間放置し、その後、再度当該缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定し、個々の缶における所定時間放置前後の各缶の測定値の差を求め、該測定値の差に基づいて前記ケースの良否を判定する密閉缶の検査方法であって、
    前記ケース内に複数の缶を梱包する前に予め、缶内圧を測定し、この内圧値が所定値以下の缶を排出する工程を有することを特徴とする密閉缶の検査方法。
  9. 内容物密封後の複数の缶が収容されたケースを搬送する搬送路と、該搬送路上のケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する缶特定手段と、搬送路上で缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定する測定手段と、各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させて保持する測定値保持処理手段とを具備したことを特徴とする密閉缶の検査装置。
  10. 内容物密封後の複数の缶が収容されたケースを搬送する搬送路と、該搬送路上のケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する缶特定手段と、缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定する測定手段と、各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させてケースに保持させる測定値保持処理手段と、ケース内の個々の缶における所定時間放置前後の測定値の差の大きさに基づいて各缶の合否を判定する合否判定手段とを具備したことを特徴とする密閉缶の検査装置。
  11. 請求項9又は10記載の密閉缶の検査装置において、
    前記測定値保持処理手段は、各缶の測定値を含む検査情報をケースに設けられた表示部に保持させることを特徴とする密閉缶の検査装置。
  12. 請求項9から11のいずれか記載の密閉缶の検査装置において、
    前記測定値格納手段は、各缶の測定値を含む検査情報をQRコードに変換して保持させる機構を具備したことを特徴とする密閉缶の検査装置。
  13. 内容物密封後の複数の缶が収容されたケースを搬送する搬送路と、該搬送路上のケースを個々に識別し且つ当該ケースの向きを判定して個々の缶にアドレスを定義する缶特定手段と、搬送路上で缶の内圧又は内圧に対応する測定対象を測定する測定手段と、各缶の測定値を当該缶のアドレスに対応させて記憶手段に記憶させる測定値格納処理手段と、缶の前記記憶手段に格納した所定時間放置前における缶の測定値と再測定した缶の測定値との差を求め該測定値の差が所定の値より大きい缶を含んだケースを不合格と判定する合否判定手段とを具備したことを特徴とする密閉缶の検査装置。
  14. 請求項13記載の密閉缶の検査装置において、
    前記缶特定手段が前記ケースの向きを前後逆と判定したときに該缶特定手段からの信号を受けて、前記ケースを180度回転させて該ケースの向きを前後反転させるターンテーブルを、前記搬送路の該缶特定手段と前記測定手段との間に配設したことを特徴とする密閉缶の検査装置。
  15. 請求項13記載の密閉缶の検査装置において、
    前記缶特定手段が前記ケースの向きを前後逆と判定したときに該缶特定手段からの信号を受けて、前記測定手段が測定した個々の缶における缶の測定値を、前記ケースが正規の向きである場合の缶配列に対応した缶の測定値に並び替える並替手段を、前記測定手段と前記合否判定手段との間に設けたことを特徴とする密閉缶の検査装置。
  16. 複数の缶を梱包したケースと、当該ケースに設けられ、各缶の内圧情報を有する表示部とを備えることを特徴とする密閉缶を梱包したケース。
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