JP2004317126A - はんだ印刷装置 - Google Patents

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Norio Watabe
典生 渡部
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Abstract

【課題】容易かつ低コストで実現可能な3次元測定機能を備え、更に2次元測定機能との兼用も可能にするはんだ印刷装置を提供する。
【解決手段】ドーム照明装置70内に、2次元測定用の光照射部71,72と3次元測定用のスリット光照射部43を設ける。2次元測定の際は、光照射部71又は72から、基板39やクリームはんだ40,41,42を含む被測定物44に対して光を照射し、その反射光をエリアセンサ60で撮像する。3次元測定の際は、スリット光照射部43から、被測定物44に対してスリット光32を照射し、その反射光が被測定物44の高さに応じて、エリアセンサ60内のラインセンサ1〜15で撮像される。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、はんだ印刷装置に関し、特に印刷されたクリームはんだに対し、2次元測定ならびに3次元測定を実施する機能に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者が検討したところによれば、はんだ印刷装置が有するはんだ検査機能の技術に関しては、以下のような技術が考えられる。
【0003】
例えば、BGAなどのバンプ高さを測定する外観検査装置が開示されている。その内容は、まず、バンプなどの半円球の形状を保っているものに対して、光を照射し、あおりの状態でカメラセンサにて撮像する。すると、バンプの頂点のみが、照射された光をカメラセンサに対して反射するため、画像処理によって頂点の高さが容易に測定できるというものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、格子縞状照明を用いて高さ検出を行うはんだ印刷検査装置が市販されている。当該装置は、三角測量を応用した格子縞位相シフト法の原理を用いている。その測定方法は、まず、輝度分布が正弦波状である格子縞パターンを、測定対象面に対して斜め方向から投影する。これを上面から撮像すると、対象面の高さに応じて格子縞パターンのずれが生じるため、このパターンのずれ量を高さに換算するというものである(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
また、レーザスキャンにより高さ検出を行うはんだ印刷検査装置も市販されている。当該装置は、三角測量方式の原理を用いている。その測定方法は、まず、スキャナにより測定用レーザスポットを走査し、被測定面からの反射・散乱光を受光レンズを介してPSD(position sensitive detector)で受信する。そして、PSDで変換された電気信号にデータ処理を行い、高さを得るというものである(例えば、非特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−239025号公報
【0007】
【非特許文献1】
奥田学、「電子材料」、工業調査会出版、2002年9月1日、第41巻、第9号、p.100−104
【0008】
【非特許文献2】
鈴木隆、他4名、“3次元インライン検査が可能な印刷はんだ検査機”、[online]、[2003年2月4日検索]、インターネット<URL:http://www1.anritsu.co.jp/MPB/Products/pdf/MK5401A_JT1100.pdf>
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、はんだ印刷技術の現状および前記のようなはんだ印刷装置が有する検査機能の技術について、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
【0010】
基板の組み立て工程には、基板にクリームはんだを印刷する工程と、印刷されたクリームはんだを検査する工程と、クリームはんだと電子部品を接続するリフロー工程などが含まれる。
【0011】
クリームはんだの印刷工程は、メタルマスクの開口部を使って基板パッド上にクリームはんだを転写する工程である。基板パッド上に転写されたクリームはんだは、メタルマスク開口部の形状の平面形を持ち、かつメタルマスクの厚みと同じ高さを持った形で転写される。
【0012】
ここで、クリームはんだとは、粒径が20〜40μm程の微小なはんだ粒が、粘性をもった溶剤と混合され、ペースト状になったはんだのことを指す。また、このクリームはんだは、ミクロに見るとはんだ粒1点ごとの鏡面反射であるが、それが多数集まっているため、マクロに見ると乱反射体と考えることができる。
【0013】
クリームはんだの検査工程は、この転写されたクリームはんだに対し、転写位置と体積などを測定する工程である。これは、このクリームはんだが、所定の位置に所定の体積分が転写されなかった場合、電子部品搭載後のリフロー工程で、例えば、電子部品のリードと基板パッドが電気的および機械的に接続されないなどという不良が発生するためである。
【0014】
このようなことから、クリームはんだの転写位置や体積の測定は必須事項である。そして、高度な技術が特に必要とされる体積の測定技術として、従来技術で述べたような高さ測定(3次元測定)技術が開示されている。
【0015】
しかしながら、例えば、前記非特許文献1の格子縞状照明を用いる技術では、全面を一括して測定する場合に、測定対象の高さに応じて発生するパターンずれが、ずれ無しの縞と重ならないように、格子縞パターンの間隔を大きくする必要がある。すると、分解能が低下してしまう。また、これを回避するため、格子縞をずらしながら複数回測定する方法もあるが、そうすると測定時間が長くなる。
【0016】
また、前記非特許文献2のレーザスキャンを用いる技術では、そのスキャン速度やPSD素子の応答時間などが一般的に遅く、測定時間の面で問題がある技術と言える。
【0017】
これらのような技術は、光学・照明系の工夫と高度な画像処理により3次元測定を実現した技術と言え、その装置構成は、2次元測定装置とは全く異なるものである。そのため、装置コストが高くなる傾向にある。また、精度を維持して測定するためには、2次元測定と比較してかなり測定時間を要することにもなる。
【0018】
なお、前記の特許文献1で説明した、あおり光学方式を用いる技術は、コストや測定時間はさほど要しないが、平面的な物体の高さを測定する場合には問題が生じる。
【0019】
つまり、クリームはんだは、微小なはんだ粒(バンプ頂点)の集まりであるため、平面形を構成する全ての頂点でクリームはんだ高さを求めなければならない。すると、頂点の観測ポイントが膨大なものとなる。
【0020】
また、クリームはんだは乱反射体と考えられるため、照明状態にもよるが、クリームはんだ上面全てが光って撮像される可能性も考えられる。すなわち、クリームはんだ平面形を構成する、高さを測定したいある任意の点だけを画像上から抽出すること自体困難になることが考えられる。
【0021】
このような問題を鑑みて、本発明者は、3次元測定機能が従来より用いられている2次元測定機能と併用でき、構成や画像処理などが簡潔な装置を考案した。そうすることで、まず、装置コストが削減可能となる。そして、測定時間の面でも、全エリアに3次元測定が必要でないような場合に、2次元測定機能と併用することで全体の測定時間が大幅に短縮できる。
【0022】
そこで、本発明の目的は、容易かつ低コストで実現可能な3次元測定機能を備え、更に2次元測定機能との兼用も可能にするはんだ印刷装置を提供することにある。
【0023】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0025】
本発明によるはんだ印刷装置は、照明を切り替えることで2次元測定と3次元測定を行うものである。
【0026】
そこで、当該はんだ印刷装置は、被測定物に光を照射するドーム照明装置と、被測定物からの反射光を受光するレンズおよびエリアセンサとを含み、前記ドーム照明装置は、2次元測定用の光を照射する光照射部と、3次元測定用のスリット光を照射するスリット光照射部を有している。
【0027】
また、3次元測定を行う際は、前記エリアセンサから測定に使用する任意の複数のラインを選択する。この選択にあたっては、各ライン毎に被測定物の特定の高さからの反射光を受光するように行われる。
【0028】
また、本発明による他のはんだ印刷装置は、3次元測定を行うものである。
【0029】
当該はんだ印刷装置は、被測定物にスリット光を照射するスリット光照射部と、
前記被測定物の反射光を受光する複数のラインセンサとを有している。そして、前記複数のラインセンサは、それぞれ、その撮像ラインと前記スリット光の照射ラインとが平行になる向きに、等間隔で配置される。
【0030】
また、当該はんだ印刷装置は、前記複数のラインセンサの代わりに、エリアセンサから任意の複数のラインを選択し、それをラインセンサとして使用してもよい。
【0031】
また、前記までのはんだ印刷装置は、基板などの反りに対し、それに応じた3次元測定を行うことができるものである。
【0032】
つまり、被測定物の反り具合に応じて、前記エリアセンサから選択する複数のラインの選択箇所を逐次変更する機能を有している。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1のはんだ印刷装置の一例を示す構成図、図2は、図1のはんだ印刷装置において、はんだ印刷部での動作の一例を示す説明図、図3は、図1のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図、図4は、図3の構成から得られる測定結果の一例を示す図、図5〜図8は、はんだ検査部における3次元測定機能の原理を説明する図である。
【0035】
まず、図1により、本実施の形態1のはんだ印刷装置の構成および動作の一例を説明する。
【0036】
本実施の形態1のはんだ印刷装置は、例えば、搬入コンベア85と、搬出コンベア88とはんだ印刷部86と、はんだ検査部87などから構成される。
【0037】
一般に、はんだ印刷装置には、クリームはんだを印刷する機能を備えたもの、またはそのはんだを検査する機能を備えたもの、あるいはその両機能を備えたようなものがある。図1は、その両機能を備えた装置の一例である。
【0038】
はんだ印刷部86は、メタルマスク89やスキージ91などを有し、搬入コンベア85から搬入された基板90の上に、例えば、図2のような方法でクリームはんだを印刷する。
【0039】
図2は、一般的なクリームはんだの印刷方法の一例であり、まず、メタルマスク89と呼ばれる穴の開いた薄い金属板を基板90に密着させる。続いて、その上からスキージ91と呼ばれるへらを走査させることで、クリームはんだ92を基板パッド上に転写する。
【0040】
このように印刷されたクリームはんだの転写位置および体積などが、はんだ検査部87で検査され、その後、検査済み基板が搬出コンベア88から搬出される。
【0041】
このはんだ検査部87は、例えば、図3のような構成となっている。
【0042】
図3(a)は、図1のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図、図3(b)は、前記(a)の構成の一部を補足する説明図である。
【0043】
図3(a)に示すはんだ検査部は、例えば、スリット光32を照射するスリット光照射部43、一軸ステージ38、レンズ31、ラインセンサ(以下、ラインセンサカメラも含む)1〜15、カメラ制御部16〜30、画像処理部33、ステージ制御部34、全体制御部35、画像モニタ36およびCRT37などから構成される。
【0044】
ラインセンサ1〜15のそれぞれは、1×2048画素で1画素のサイズが7μmのラインセンサと仮定する。これらラインセンサの仕様や本数は、あくまでも一例であり、必須条件というわけではない。
【0045】
これら15本のラインセンサは並列にかつ等間隔に並べられる。並べる間隔は、ラインセンサ撮像素子のサイズである7μmが望ましい。1×2048画素のラインセンサモジュールを7μm間隔で並行に並べることは実装上困難なので、実装にあたっては、15×2048画素のエリアセンサモジュールを用意し、それを1×2048画素を単位として制御・駆動する必要がある。
【0046】
カメラ制御部16〜30は、ラインセンサ1〜15をそれぞれ制御駆動する。そして、カメラ制御部16〜30までの15個の制御部は、画像処理部33に接続されている。
【0047】
画像処理部33の中には、カメラ制御部16〜30より出力されるラインセンサ1〜15の画像を記録保存する画像メモリが15面(33a〜33o)設けてある。ラインセンサ1(カメラ制御部16)の画像は、画像メモリ33aに、ラインセンサ2(カメラ制御部17)の画像は、画像メモリ33bに、以下同様で、ラインセンサ15(カメラ制御部30)の画像は、画像メモリ33oに記録する。
【0048】
さらに、画像処理部33の中には、前記15面の画像メモリとは別に、この15面の画像から生成した合成画像を記憶する画像メモリ33pを持つ。
【0049】
画像モニタ36は、画像処理部の中に記憶されている任意の画像を表示する機能を持つ。どの画像を表示するかはオペレータの指示による。
【0050】
ステージ制御部34は、全体制御部35からの指令に基づき一軸ステージ38を駆動する機能を持つ。一軸ステージ38を駆動中は、画像処理部33に対して、画像入力タイミングを取るためのエンコーダ信号を出力する。
【0051】
全体制御部35は、画像処理部33およびステージ制御部34に対して、動作開始指令を出すなど全体を制御する役割を担う。なお、図3(a)には記載していないが、オペレータからの指示を装置に入力するため、全体制御部35にはキーボード、マウス、あるいは専用操作盤などが接続されている。
【0052】
CRT37は、オペレータが操作するために必要なガイダンスを表示したり、測定結果を表示したりする機能を持つ。
【0053】
ラインセンサ1〜15は、レンズ31を通して一軸ステージ38上の基板39の表面を撮像するように設定してある。基板39(高さh1)には、クリームはんだ40(高さh15)、41(高さh5)、42(高さh10)が印刷され、搭載されている。なお、これらの基板およびクリームはんだが被測定物44となる。
【0054】
そして、各ラインセンサは、被測定物の特定の高さに対応した反射光を撮像するように設置してある。これは、図5〜図8に示す測定原理によるものである。
【0055】
図5(a)は、3次元測定機能の測定原理を示す構成図であり、(b)は、(a)の構成から得られる測定結果の一例を示している。
【0056】
図5(a)は、スリット光32を照射するスリット光照射部43と、レンズ31と、4つのラインセンサ81(A,B,C,D)とによって、測定対象物(被測定物)80の高さを測定する原理を示している。ラインセンサとしては、CCD方式やCMOS方式などが挙げられる。
【0057】
図5(a)では、スリット光32を斜めから測定対象物80に照射し、スリット光32による反射光を撮像するように、レンズ31を通してラインセンサ81が設置してある。なお、ここではラインセンサを4本と仮定し、これらは、等間隔に複数並行に設置されているとする。
【0058】
これらの位置関係を立体的に見ると、図8に示すようになる。図8は、ラインセンサ81の撮像ライン82とスリット光32の照射ライン83の関係を示すための概略図であり、これらのラインは並行な関係になることが判る。
【0059】
そして、このような光学・照明系に対して、測定対象物80を相対的に移動させると、図5(a)に示すラインセンサ81のA〜Dにより得られる画像は、スリット光照射部とラインセンサの位置関係に伴いある特定の高さの部分しか撮像されない。
【0060】
例えば、ラインセンサ81のAには、高さaの部分しか写らない。同様に、ラインセンサ81のBには高さbの部分、ラインセンサ81のCには高さcの部分、ラインセンサ81のDには高さdの部分だけが撮像される。
【0061】
このようなことから、高さ測定の分解能は、各ラインセンサの設置間隔のサイズに依存し、精度は、その設置間隔のばらつきに依存することになる。但し、通常、設置間隔は一定に保たれるので、精度は保証される。
【0062】
そして、ラインセンサ81から得られた画像の明度値を、その高さ情報に応じた明度値に変換する。通常、白黒の画像処理では明るさを0〜255までの256段階で扱う。0が最も暗く、255が最も明るいという意味を持つ。
【0063】
例えば、ラインセンサ81のAの画像は高い部分を表しているので最も明るい255、ランセンサ81のBの画像は191、Cの画像は127、Dの画像は0という具合に変換する。
【0064】
明度変換した画像を合成すると、図5(b)に示すような測定対象物80の全体画像(合成画像)を得ることができる。そして、この画像は、明るさと高さが比例しているという特性を持っている。この合成した画像を処理することで、測定対象物80のどの部分がどの位の高さを持っているのか即座に解析することが可能となる。
【0065】
また、この測定原理によると、スリット光照射部とラインセンサを両方とも傾けて設置しても、スリット光を斜方から照射し垂直にラインセンサを設置しても、あるいはスリット光を垂直から照射して斜めにラインセンサを設置しても、測定対象物の高さを測定することができる。これらの一例を、図6および図7に示す。
【0066】
図6および図7は、図5に対して、スリット光照射部とラインセンサの位置関係を変化させた一例である。
【0067】
図6(a)は、斜めからスリット光32を照射し、垂直にラインセンサ81を設置した構成例であり、図6(b)は、その測定結果の一例である。また、図7(a)は、スリット光32を垂直から照射して、斜めにラインセンサ81を設置した構成例であり、図7(b)は、その測定結果の一例を示すものである。
【0068】
測定対象物が鏡面体の場合には、図5(a)の構成を取る必要がある。また、乱反射体の場合などでは、図5〜図7のどの構成でも特に問題はないが、より好ましいのは、乱反射成分だけを捉える図6(a)または図7(a)の構成である。
【0069】
したがって、クリームはんだを測定する場合には、乱反射体であるため、図6(a)または図7(a)の構成が望ましいと言える。
【0070】
なお、このようなスリット光照射部とラインセンサの位置関係の違いで、測定対象物の形状によっては、それぞれ、撮像した画像に死角が生じることもある。例えば、図5(b)や図6(b)では、高さcの部分などに死角が生じ、図7(b)では、高さbの部分などに死角が生じている。
【0071】
これは、三角測量方式での高さ測定における根本的な問題であるが、高さが急激に変化する可能性が少ないのであれば、補間等の処理で高さを推定することも可能である。
【0072】
以上の3次元測定機能の測定原理を図3(a)で用いると、どの高さ情報をどのラインセンサに入力するかを、スリット光照射部43、レンズ31、ラインセンサ1〜15の設置位置関係で定めることができる。
【0073】
なお、図3(a)では、スリット光照射部43およびランセンサ1〜15の両方が斜方に設置してあるが、前記図6および図7のように、どちらか一方だけを斜方に設置しても問題はない。
【0074】
ここで、図3(a)においては、ラインセンサ1には高さh15の情報が、ラインセンサ2には高さh14の情報が、以下同様にラインセンサ15には高さh1の面情報が入力されるように光学・照明系が設置されているものとする。つまり、これらの設置関係を纏めると、図4(b)のようになる。
【0075】
図4(b)は、クリームはんだの高さと、ラインセンサ、カメラ制御部および画像メモリの対応関係を纏めたものである。例えば、クリームはんだ高さh8の面情報は、ラインセンサ8に入力され、カメラ制御部23を経由して画像メモリ33hに入力されるということを示している。
【0076】
なお、図3(a)のレンズ31のような1枚ものレンズの場合、本来、ラインセンサ1には高さh1の情報が、ラインセンサ15には高さh15の面情報が入力される筈であるが、これは本発明の本質には関係なく、かつ本発明の説明を容易にするため、上記のような説明を用いた。この注意事項は、全ての実施の形態の説明においても同様とする。
【0077】
次に、本実施の形態1のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の動作の一例を図3および図4を用いて説明する。
【0078】
図3(a)において、全体制御部35からの指示に基づき、画像処理部33とステージ制御部34が動作を開始する。
【0079】
ステージ制御部34は、一軸ステージ38に信号を送り、一軸ステージ38が移動を開始する。ステージ制御部34は、一軸ステージ38が予め決められたピッチ分だけ動作した時、画像処理部33にエンコーダ信号を送る。
【0080】
画像処理部33は、そのエンコーダ信号を監視することで、一軸ステージ38の動作に同期してラインセンサ1〜15からの画像を取り込む。これにより、画像処理部33内部の画像メモリ33a〜33pに格納される画像のライン間隔は一定に保たれる。
【0081】
一軸ステージ38上に搭載された基板39が、スリット光32の下で走査されていく。すると、基板39の表面情報が反射光として、レンズ31を通してラインセンサ1〜15に入力されていく。ラインセンサ1〜15に入力された画像情報は、カメラ制御部16〜30を通して画像処理部33に送られる。
【0082】
ステージ制御部34からエンコーダパルス信号が送られてくると、ラインセンサ1〜15から送られてくるライン状の画像情報を画像処理部33は取り込み、それぞれ該当する画像メモリに書き込んでいく。画像処理部33は、エンコーダパルス信号を受けるたびにこの処理を繰返し、最終的にはクリームはんだが搭載された基板39上の表面情報が、画像メモリに面情報として形成される。
【0083】
この例では、クリームはんだ40は高さh15、クリームはんだ41は高さh5、クリームはんだ42は高さh10の高さを持っている。したがって、クリームはんだ40は、画像メモリ33aに、図4の画像51のように他の部分より輝度が高く撮像される。
【0084】
同様に、クリームはんだ41は、画像メモリ33kに図4の画像53のごとく、クリームはんだ42は、画像メモリ33fに図4の画像52のごとく、基板39の表面は、画像メモリ33oに図4の画像54のごとく記録される。
【0085】
上記以外の11面の画像メモリには、撮像対象である基板39に対応した高さを持った対象がないので、輝度の高い情報は記録されない。
【0086】
それぞれの画像メモリ(33a〜33o)で、輝度の高い部分を高さに応じた輝度情報に置き換える。それ以外の部分は、最も低い高さに相当する輝度情報に置き換える。
【0087】
通常、画像処理では輝度を白黒の256階調(0〜255)で表現する。そこで、高さと輝度が比例するように置き換える数値を事前に規定しておく。ここでは、高さh1を輝度10、高さh2を輝度20、高さh3を輝度30、以下同様にh4〜h14までを割り当て、最後は高さh15に輝度150を割り当てる。
【0088】
そして、画像メモリ33a〜33oに、それぞれの高さに応じた輝度情報が加えられた15枚の画像を合成し、その結果を画像メモリ33pに生成する。
【0089】
合成の方法としては、まず、画像メモリ33oに輝度情報が加えられた画像を画像メモリ33pにコピーする。
【0090】
続いて、画像メモリ33pの画像と画像メモリ33nに輝度情報が加えられた画像の同一箇所を1画素毎に比較していき、33pの画像をより輝度の高い画素情報に置き換えていく。これを全画素に行うことで、画像メモリ33oに輝度情報が加えられた画像と画像メモリ33nに輝度情報が加えられた画像の合成結果が、画像メモリ33pに生成される。
【0091】
さらに、画像メモリ33pと画像メモリ33mに対して同様の処理を施すことで、画像メモリ33oから画像メモリ33mまでの3画像の合成画像が画像メモリ33pに生成される。以下、同様に処理を行い、画像メモリ33pと画像メモリ33aまで繰り返せば、画像メモリ33oから画像メモリ33aまでの15枚に輝度情報が加えられ、さらに合成された画像が画像メモリ33pに生成される。
【0092】
画像メモリ33pには、高さ情報が輝度となって記憶されているので、この画像からクリームはんだの平面形状および高さの良否判定まで行うことができる。
【0093】
以上、本実施の形態1のはんだ印刷装置によれば、はんだ検査部に、スリット光照射部と、撮像ラインがスリット光の照射ラインと並行になるように設置された複数のラインセンサと、レンズという簡単な光学・照明系を備えることで、高さ測定(3次元測定)を行うことができる。
【0094】
また、はんだ検査部に、画像処理部などを備えることで、クリームはんだの高さ情報を含んだ基板の表面画像を取得することができる。
【0095】
そして、各ラインセンサにそれぞれ画像メモリを対応されることで、各画像メモリには被測定物の特定の高さ情報しか含まれず、輝度変換や合成などの画像処理も、容易かつ高速に行うことができる。さらに、白黒画像処理で実現できることから、ハードウェア資源もさほど要求せず、低コストである。
【0096】
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図であり、当該はんだ検査部は、前記図1のようなはんだ印刷装置に含まれるものである。
【0097】
本実施の形態2におけるはんだ検査部の構成および動作は、実施の形態1におけるはんだ検査部の構成例である図3とほぼ同様であるが、下記の点で異なる。
【0098】
構成における相違点は、図3で示したラインセンサ1〜15を、エリアセンサ(以下、エリアセンサカメラも含む)60の一部分に置き換えたこと、ならびに、このエリアセンサ60の画像を記憶する画像メモリ33s、33t、33uなどを搭載したこと、そして、レンズ31およびエリアセンサ60を垂直方向に設置したことである。
【0099】
エリアセンサ60としては、例えば2048×2048画素のCMOSセンサなどが挙げられ、その中央部の複数のラインを選択し、1×2048画素×15本のラインセンサ1〜15として取り扱う。
【0100】
例えば、CMOSセンサなどであれば、エリアセンサの一部を選択的に用いるようなことが可能である。しかし、CCDセンサなどであれば、エリアセンサの全部の画像を取り込んでデータ処理を行う必要があり、処理時間が膨大になる。
【0101】
前記図3の構成では、ラインセンサを小間隔で15本並べる構成であったが、実装上困難となる可能性が考えられる。そこで、図9の構成を用いることで、このような問題を解決することができる。
【0102】
なお、エリアセンサ60を垂直方向に設けたのは、本発明の実施の形態2でも述べたように、クリームはんだを測定対象とした場合、一般的にこの方向が望ましいと考えられるためである。
【0103】
動作における相違点は、図3のラインセンサ1〜15が、前記図9におけるエリアセンサ60で取り扱われるラインセンサ1〜15に置き換わる以外は、図3と全く同一である。
【0104】
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図であり、当該はんだ検査部は、前記図1のようなはんだ印刷装置に含まれるものである。
【0105】
まず、図10により、本実施の形態3におけるはんだ検査部の構成の一例を説明する。
【0106】
図10に示すはんだ検査部の構成は、実施の形態2におけるはんだ検査部の構成例である図9に対し、一軸ステージ38を2軸テーブル38a,38bに置き換え、さらに、ドーム照明装置70を追加したものとなっている。
【0107】
ドーム照明装置70には、基板のパッド(金ないし銅が多い)を抽出するのに適したリング状の高位置照明(2次元測定用の光照射部)71と、クリームはんだを抽出するのに適したリング状の低位置照明(2次元測定用の光照射部)72が配置されている。さらに、このドーム照明装置70には、高さ測定を行うのに必要なスリット光照射部43も埋め込まれている。
【0108】
ここで、前記高位置照明71は、例えば、60°〜90°程度の照射角で赤色または緑色の光を照射するLED、前記低位置照明72は、例えば、20°〜30°程度の照射角で青色あるいは赤色の光を照射するLEDなどである。
【0109】
このように、ドーム照明装置70は、パッドの面積画像を採取するための高位置照明71、クリームはんだの面積画像を採取するための低位置照明72、および高さを測定するためのスリット光照射部43の3種類の光源を持つ。そして、これらの3種類の光源は、全体制御部35からの指令で点灯・消灯が制御される。
【0110】
また、2軸テーブル38a,38bは、被測定対象である基板39をXY方向の任意の位置に移動させる機能を持つ。
【0111】
次に、本実施の形態3におけるはんだ検査部の動作の一例を図10により説明する。
【0112】
全体制御部34からの指令に基づき、ステージ制御部34が2軸ステージ38a,38bを駆動させ、被測定対象である基板39の撮像したい部分がエリアセンサ60で撮像できる位置に停止させる。
【0113】
全体制御部35の指示に基づき、ドーム照明装置70の低位置照明72のみを点灯し、基板39上のクリームはんだ画像を取得し、画像メモリ33sに格納する。
【0114】
続いて、全体制御部35の指示に基づき、ドーム照明装置70の高位置照明71のみを点灯し、基板39上のパッド画像を取得し、画像メモリ33tに格納する。
【0115】
画像メモリ33s、および画像メモリ33tに格納された2面の画像間で演算を行い、その結果を画像メモリ33uに格納する。
【0116】
画像メモリ33uには、パッドとクリームはんだの2次元画像が記録されており、この画像を処理することで基板39上のクリームはんだの厚みを含まない印刷状態を測定することができる。
【0117】
さらに、全体制御部35の指示に基づき、ドーム照明装置70のスリット光照射部43のみを点灯し、ステージ38aを駆動させ、スリット光32の下で基板39をスキャンさせる。これにより、エリアセンサ60の中央部に設けたラインセンサと等価の機能を持つラインセンサ1〜15には、それぞれ、ある特定の高さ部分だけが撮像され、基板39上のクリームはんだの高さを測定することができる。
【0118】
以上のように、図10の構成により、レンズ31とエリアセンサ60という1つの光学系で2次元画像の撮像と3次元画像の撮像の両方を行うことができる。
【0119】
これは、以下のようなシステム上のメリットをもたらす。
【0120】
3次元測定方式では、その測定原理から必ず測定できない領域が発生する。本実施の形態3では、スリット光を斜方から照射する、あるいはラインセンサカメラで斜めから撮像するという関係から、実施の形態1において測定原理の説明で述べたように、測定対象の形状によって撮像できない部分が発生してしまう。
【0121】
これは、本発明に限った事項ではなく、従来技術のような格子縞照明を斜めから照射する方式でも、レーザスポットを斜めから照射する方式でも発生する。つまり、高さを測定するために照明光あるいはレーザを斜めから照射する必要があるために、高さのある物体では影が発生し測定不能の領域が発生するためである。
【0122】
このことは、印刷されたクリームはんだの転写面積だけを測定したいという場合には、現在確認されている3次元測定方式よりも2次元測定方式の方が好ましいと言える。
【0123】
また、クリームはんだ印刷の厚みはメタルマスクの厚みで規制されるので、印刷方法が適性であれば、クリームはんだの2次元形状が正常で厚みだけが異常となる可能性は極めて低い。しかし、一方で、品質を厳密に保証しなければならない場合もあり、そういう場合において3次元測定は必要となる。
【0124】
よって、幾つかある考え方の一つではあるが、2次元測定方式で印刷されたクリームはんだの面積を正確に測定し、その後、はんだの量を保証すべき箇所については、3次元測定方式で高さを測定するというのも極めて有効な検査手法と考えられる。
【0125】
ところが、従来の技術では、2次元測定方式と3次元測定方式では測定方法、およびそれを実現する機器構成などが大きく異なるため、それぞれ別の装置にならざるを得なかった。
【0126】
しかしながら、図10に示したようなはんだ検査部を用いれば、殆ど同じ機器構成で2次元測定と3次元測定が行える。よって、同一検査装置で、まずは基板全面を2次元で測定し、はんだの量を保証すべき箇所のみ3次元で測定を実施するといった使い方が容易に可能となる。機器構成も殆ど同一であるため、装置のコストパフォーマンスもよい。
【0127】
以上、本実施の形態3のはんだ印刷装置によれば、はんだ検査部に、2次元測定機能と3次元測定機能を兼ね備え、容易かつ低コストなはんだ印刷装置を実現できる。
【0128】
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図であって、当該はんだ検査部は、前記図1のようなはんだ印刷装置に含まれるものであり、図12は、図11の構成から得られる測定結果の一例を示す図である。
【0129】
まず、図11により、本実施の形態4におけるはんだ検査部の構成の一例を説明する。
【0130】
図11に示すはんだ検査部の構成は、実施の形態3におけるはんだ検査部の一例である図10とほぼ同様であるが、下記の2点が異なっている。
【0131】
1点目は、エリアセンサ60の両端を1×2048画素のラインセンサとして取り扱うことである。図11では、エリアセンサの左端をラインセンサ101として、右端をラインセンサ102として使用する。
【0132】
2点目は、ドーム照明装置70には、高さ測定を行うのに必要なスリット光照射部は必要なく、パッドの面積画像を取得するリング状の高位置照明71、クリームはんだの面積画像を取得するリング状の低位置照明72のみを実装したことである。
【0133】
なお、画像メモリ33a〜33pも必要ないが、本図では記載したままとする。
【0134】
次に、本実施の形態4におけるはんだ検査部の動作の一例を、図11および図12を用いて説明する。
【0135】
図11において、全体制御部35からの指示に基づき画像処理部33とステージ制御部34が動作を開始する。
【0136】
ステージ制御部34はステージ38aに信号を送り、ステージ38aが移動を開始する。ステージ制御部34は、ステージ38aが予め決められたピッチ分だけ動作したとき、画像処理部33にエンコーダ信号を送るようになっている。
【0137】
画像処理部33は、そのエンコーダ信号を監視することで、ステージ38aの動作に同期してラインセンサ101,102からの画像を取り込むようになっている。これにより、画像処理部33内部の画像メモリ33s,33tに格納される画像のライン間隔は一定に保たれる。
【0138】
ステージ38a上に搭載された基板39が、ドーム照明装置70の下で走査されていく。基板39の表面情報が、レンズ31を通してラインセンサ101と102に入力されていく。ラインセンサ101,102に入力された画像情報は、画像処理部33に送られる。
【0139】
ステージ制御部34からエンコーダパルス信号が送られてくると、ラインセンサ101,102から送られてくるライン状の画像情報を画像処理部33は取り込み、それぞれ該当する画像メモリに書き込んでいく。画像処理部33はエンコーダパルス信号を受けるたびにこの処理を繰り返し、最終的には、基板39上の表面情報が画像メモリに面情報として形成される。
【0140】
画像メモリ33sにはラインセンサ101からの画像が記録される。画像メモリ33tにはラインセンサ102からの画像が記録される。
【0141】
図11から明らかなように、ラインセンサ101は基板を左斜方から撮像する形になるので、画像メモリ33sに格納される画像は、図12の画像56のようになる。ラインセンサ102は基板を右斜方から撮像する形になるので、画像メモリ33tに格納される画像は、図12の画像57のごとくなる。
【0142】
画像56と画像57とでは、クリームはんだの上面は同様に撮像されるが、その位置は高さ分だけ左右にずれて撮像される。このずれ量を測定することで、クリームはんだの高さを測定できる。
【0143】
この方式では1つのクリームはんだの平均的な高さしか測定できない。よって、クリームはんだ上面がくぼんでいるなどの検出はできないが、これまでの実施の形態1〜3と比較すると、処理する画像数が少ないので高速に処理できるというメリットがある。
【0144】
(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図であり、当該はんだ検査部は、前記図1のようなはんだ印刷装置に含まれるものである。
【0145】
本実施の形態5におけるはんだ検査部の構成および動作は、実施の形態3におけるはんだ検査部の構成例である図10とほぼ同様である。
【0146】
相違点は、測定対象の基板39が上反りなどを有している場合に、それに応じてラインセンサの使い方を変化させる点である。その詳細を下記に説明する。
【0147】
これまでの実施の形態によれば、高さを測定できる範囲はラインセンサの設置本数によって制限される。本数を増やせば測定できる範囲は広がるが、処理する画像枚数が増えるので処理時間が増加する。そこで、基板表面から最も高いクリームはんだ表面までを測定できるようにラインセンサ本数を設定する。
【0148】
しかし、基板が反っているような場合、ラインセンサの測定範囲を測定対象物が越えてしまう可能性があるので、このままでは測定不能の領域が生じる。
【0149】
一方、基板上のはんだ高さ測定は、通常、一定の領域を単位として、基板の端の方から順々に行われる。この一定の領域内で、基板表面を撮像していることは容易に判断でき、なおかつ、基板の反射光を捉えるラインセンサの位置によって、その基板表面画像の高さも明確に測定できる。
【0150】
そして、基板が反っている場合、基板の端を基準として、基板中央に移動するに従って徐々に基板の高さは高く(低く)なっていく。そこで、基板の一定領域撮像のたびに、基板表面の高さ(ラインセンサの位置)変化をモニタしておけば、次に測定する領域の基板高さを推測できる。
【0151】
従って、それに合わせてエリアセンサ60内から選択する複数のライン(ラインセンサ1〜15)の選択箇所をずらせば、はんだの高さがラインセンサの測定範囲を越えることがなく、なおかつ、その高さを正確に測定できることになる。
【0152】
図13のような基板上反りの場合、端から中央に移動していくに従ってラインセンサを左側にずらしていくことで対応できる。逆に下反りだった場合、ラインセンサを右側にずらしていくことで対応できる。
【0153】
以上、本実施の形態5のはんだ印刷装置によれば、はんだ検査部に、エリアセンサ内の複数のラインの選択箇所を基板状況に応じて変更可能な機能を設けることで、基板の反りがあった場合でも、クリームはんだの高さを正確に測定することができる。
【0154】
以上、本発明者によってなされた発明を、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0155】
例えば、これまでの実施の形態においては、はんだ印刷装置が、はんだ印刷部と検査部の両方を有するものを例とし、その検査部の構成および動作を説明したが、はんだ印刷装置が、検査部のみを有する場合も当然適用可能である。
【0156】
また、これまでの実施の形態においては、クリームはんだの検査を行う装置を例に説明したが、BGAなどのはんだボールの高さおよび平坦度の検査を行う装置についても適用可能である。
【0157】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0158】
(1)印刷されたクリームはんだのように、平面状の対象物に対して高さ測定を行うことができる。
【0159】
(2)画像処理においても、ハードウェア資源をさほど要求しない白黒画像処理でよく、コストパフォーマンスに優れる。また、各ラインセンサ毎に固有の高さ情報を持たせることにより、画像処理が容易かつ高速に行える。
【0160】
(3)スリット光照射部に対するラインセンサの設置位置のみで検出できる高さ情報が規定できる。よって、ラインセンサの設置間隔を一定にすることにより、画像の明度値と高さの関係は完全にリニアになるので、精度が保証される。
【0161】
(4)高さ測定において、照明はスリット光のみでよく、低コストである。
【0162】
(5)照明とラインセンサの位置関係を自由に構成することができる。
【0163】
(6)レンズとエリアセンサを共通にして、照明を切り替えるのみで2次元測定と3次元測定の両方を行うことができる。したがって、装置構成が容易かつ低コストである。
【0164】
(7)エリアセンサの制御によって、基板の反りに対しても、精度よくクリームはんだの高さを測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のはんだ印刷装置の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1のはんだ印刷装置において、はんだ印刷部の動作の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1のはんだ印刷装置において、(a)は、はんだ検査部の一例を示す構成図、(b)は、(a)の構成図を補足する説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1のはんだ印刷装置において、図3の構成から得られる測定結果の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1〜5において、(a)は、3次元測定機能の測定原理を示す構成図、(b)は、(a)の構成から得られる測定結果の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1〜5において、(a)は、3次元測定機能の測定原理を示す別の構成図、(b)は、(a)の構成から得られる測定結果の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1〜5において、(a)は、3次元測定機能の測定原理を示す更に別の構成図、(b)は、(a)の構成から得られる測定結果の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態1〜5において、3次元測定機能の測定原理の立体的な構成を示す概略図である。
【図9】本発明の実施の形態2のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図である。
【図10】本発明の実施の形態3のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図である。
【図11】本発明の実施の形態4のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図である。
【図12】本発明の実施の形態4のはんだ印刷装置において、図11に示すはんだ検査部から得られる測定結果の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態5のはんだ印刷装置において、はんだ検査部の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1〜15,81,101,102 ラインセンサ
16〜30 カメラ制御部
31 レンズ
32 スリット光
33 画像処理部
33a〜33p,33s〜33u 画像メモリ
34 ステージ制御部
35 全体制御部
36 画像モニタ
37 CRT
38 一軸ステージ
38a X軸ステージ
38b Y軸ステージ
39,90 基板
40〜42,92 クリームはんだ
43 スリット光照射部
44 被測定物
51〜57 測定結果例
60 エリアセンサ
70 ドーム照明装置
71 高位置照明
72 低位置照明
80 測定対象物
82 ラインセンサの撮像ライン
83 スリット光の照射ライン
85 搬入コンベア
86 はんだ印刷部
87 はんだ検査部
88 搬出コンベア
89 メタルマスク
91 スキージ
93 はんだ印刷検査用光学系
94 検査部X軸ロボット
95 検査部Y軸ロボット
96 Z軸テーブル
97 シャトルコンベア

Claims (5)

  1. 被測定物に光を照射するドーム照明装置と、
    被測定物からの反射光を受光するレンズおよびエリアセンサを有するはんだ印刷装置であって、
    前記ドーム照明装置は、2次元測定用の光を照射する光照射部と、3次元測定用のスリット光を照射するスリット光照射部を有することを特徴とするはんだ印刷装置。
  2. 請求項1記載のはんだ印刷装置であって、
    3次元測定を行う際、前記エリアセンサから測定に使用する任意の複数のラインを選択し、前記選択においては、各ライン毎に被測定物の特定の高さからの反射光を受光するように行われることを特徴とするはんだ印刷装置。
  3. 被測定物にスリット光を照射するスリット光照射部と、
    前記被測定物の反射光を受光するレンズおよび複数のラインセンサとにより3次元測定を行うはんだ印刷装置であって、
    前記複数のラインセンサは、それぞれ、その撮像ラインと前記スリット光の照射ラインとが平行になる向きで、等間隔に配置されることを特徴とするはんだ印刷装置。
  4. 請求項3記載のはんだ印刷装置であって、
    エリアセンサを有し、
    前記エリアセンサから任意に選択した複数のラインを、前記複数のラインセンサとして使用することを特徴とするはんだ印刷装置。
  5. 請求項2または4記載のはんだ印刷装置であって、
    さらに、前記被測定物の反り具合に応じて、前記複数のラインの選択箇所を変更しながら測定する機能を有することを特徴とするはんだ印刷装置。
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