JP2004316616A - エンジンのチェーンカバー構造 - Google Patents
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Abstract
【構成】このため、この発明は、エンジンのクランクスプロケットとカム軸のカムスプロケットとにタイミングチェーンを巻き掛けて設け、このタイミングチェーンを覆うようにシリンダブロックとシリンダヘッドとの端面に取付けられたエンジンのチェーンカバー構造において、チェーンカバーの壁面部に上下方向に延びて可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブにオイルを供給するカバー側オイル通路を形成し、壁面部の一部を外側に突出させて膨出部を形成し、この膨出部の内側にカバー側オイル通路の開口部を形成し、この開口部をチェーンカバーの内側から塞いだことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明はエンジンのチェーンカバー構造に係り、特に、可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブに供給されるオイルの圧力に影響を与えない程度の微小なオイルの流出を許容でき、シール剤や高度の加工精度を不要にでき、生産性を向上させることができるエンジンのチェーンカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンは、クランク軸のクランクスプロケットとカム軸のカムスプロケットとにタイミングチェーンを捲き掛け、このタイミングチェーンを覆うようにシリンダブロックとシリンダヘッドとの端面にチェーンカバーを取付けている。このようなエンジンのチェーンカバー構造としては、図15〜図18に示すものがある。図15において、202はエンジン、204はシリンダブロック、206はシリンダヘッドである。
【0003】
エンジン202は、シリンダブロック204に軸支したクランク軸208にクランクスプロケット210を設け、シリンダヘッド206に軸支した吸気カム軸212及び排気カム軸214に吸気カムスプロケット216及び排気カムスプロケット(図示せず)を設け、クランクスプロケット210と吸気カムスプロケット216及び排気カムスプロケットとにタイミングチェーン218を巻き掛けて設けている。
【0004】
エンジン202は、タイミングチェーン218を覆うように、シリンダブロック204とシリンダヘッド206との端面にチェーンカバー220をカバー締付ボルト222により取付けてチェーン室224を形成し、また、シリンダヘッド206とチェーンカバー220との上部に吸気カム軸212及び排気カム軸214を覆うようにヘッドカバー226を取付けている。
【0005】
このチェーンカバー220の構造は、図16〜図18に示す如く、壁面部228の左右方向両側にカバー合わせ部230を設け、このカバー合わせ部230にカバー締付部232を設け、このカバー締付部232に前記カバー締付ボルト222を挿通するボルト挿通孔234を形成して設けている。
【0006】
チェーンカバー220は、図15に示す如く、カバー合わせ部230をシリンダブロック204のブロック合わせ部236とシリンダヘッド206のヘッド合わせ部(図示せず)とに当接させ、カバー締付部232のボルト挿通孔234に挿通したカバー締付ボルト222をブロック合わせ部236に設けたブロック締付部238のボルト螺着孔240とヘッド側合わせ部に設けた図示しないヘッド締付部のボルト螺着孔とに螺着することにより、取付けられる。
【0007】
このエンジン202は、チェーンカバー220の壁面部228にクランク軸208により駆動されるオイルポンプ242を設けている。また、このエンジン202は、可変バルブタイミング装置244を設けている。可変バルブタイミング装置244は、吸気カム軸212の軸端にクランク軸208に対する位相を変化させる油圧アクチュエータ246を設け、この油圧アクチュエータ246に前記オイルポンプ242の吐出するオイルを供給するオイルコントロールバルブ248をチェーンカバー220の壁面部228の外側に取付けて設けている。
【0008】
可変バルブタイミング装置244は、オイルポンプ242の吐出するオイルをチェーン室224内に配置したオイルパイプ250によりチェーンカバー220の壁面部228に形成したカバー側オイル通路252に導き、オイルコントロールバルブ248に取り入れる。オイルコントロールバルブ248は、取り入れたオイルをチェーンカバー220の壁面部228に形成したカバー進角側オイル通路254とカバー遅角側オイル通路256とに振り分けて供給する。
【0009】
カバー進角側オイル通路254とカバー遅角側オイル通256とに供給されたオイルは、シリンダヘッド206のヘッド進角側オイル通路258とヘッド遅角側オイル通路260とに供給され、吸気カム軸212のカム軸進角側オイル通路262とカム軸遅角側オイル通路264とを介して油圧アクチュエータ246に供給される。油圧アクチュエータ246は、供給されたオイルにより吸気カム軸212のクランク軸208に対する位相を変化させ、図示しない吸気バルブのバルブタイミングを変化させる。
【0010】
従来のエンジンのチェーンカバー構造には、可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブを、吸気カム軸軸線よりもエンジン下側であってかつタイミングチェーンラインよりもエンジン外側に位置し、かつ、チェーンカバーの外側に取り付けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
従来のエンジンのチェーンカバー構造には、チェーンカバーの内側面に作動用オイルが流通するオイル通路を形成したオイル通路用ボス部とエンジン用冷却水が流出する冷却水出口を形成した冷却水出口用ボス部とを設け、オイル通路用ボス部と冷却水出口用ボス部とを一体成型したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
従来のエンジンのチェーンカバー構造には、チェーンカバーに可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブを設け、このオイルコントロールバルブの下流に進角側オイル通路の軸方向に延出するようにオイルフィルタを設置したものがある(例えば、特許文献3参照。)。
なお、従来の可変バルブタイミング装置としては、カム軸をシリンダヘッドと共に支持するカムキャップに作動油通路を切換えるソレノイドを収容して支持するボスを設け、ヘッドカバーにボス部を嵌合する凹部を形成し、凹部とボス部との間をシール部材を介してシリンダヘッドにヘッドカバーを取り付けたものがある(例えば、特許文献4参照。)。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−324629号公報(第4頁、図4)
【特許文献2】
特開2001−207860号公報(第4頁、図1)
【特許文献3】
特開2001−214723号公報(第5頁、図1)
【特許文献4】
特開2001−227312号公報(要約、図4)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図15〜図18に示すエンジン202のチェーンカバー220の構造においては、壁面部228に左右方向に延びて可変バルブタイミング装置244のオイルコントロールバルブ248にオイルを供給するカバー側オイル通路252を形成している。
【0013】
このチェーンカバー220は、図17・図18に示す如く、カバー側オイル通路252の加工口元部266を左右方向外側のカバー合わせ部230近傍に配置し、加工口元部266に開口するカバー側オイル通路252の開口部268に盲栓270を螺着している。
【0014】
ところが、このチェーンカバー220は、加工口元部266をチェーン室224の外側に配置しており、カバー側オイル通路252の開口部268をチェーン室224の外側に臨ませて開口しているため、盲栓270による開口部268のオイルの密閉を充分に行う必要があり、シール剤や高度の加工精度等を必要とする問題がある。
【0015】
また、このチェーンカバー220は、加工口元部266が配置されるカバー合わせ部230にカバー締付部232を設けており、カバー側オイル通路252の開口部268が開口する部位の加工口元部266の肉厚とカバー締付ボルト222を締め付ける締付工具の工具径とを考慮して、カバー締付部232と加工口元部266とが重ならないように配置する必要があるため、カバー側オイル通路252のレイアウトに制約を受け、生産性を低下させる不都合がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、エンジンのシリンダブロックに軸支したクランク軸にクランクスプロケットを設け、前記エンジンのシリンダヘッドに軸支したカム軸にカムスプロケットを設け、前記クランクスプロケットとカムスプロケットとにタイミングチェーンを巻き掛けて設け、このタイミングチェーンを覆うように前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの端面に取付けられたエンジンのチェーンカバー構造において、前記チェーンカバーの壁面部に上下方向に延びて可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブにオイルを供給するカバー側オイル通路を形成し、前記壁面部の一部を外側に突出させて膨出部を形成し、この膨出部の内側に前記カバー側オイル通路の開口部を形成し、この開口部を前記チェーンカバーの内側から塞いだことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明のエンジンのチェーンカバー構造は、チェーンカバーの壁面部に上下方向に延びて可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブにオイルを供給するカバー側オイル通路を形成し、壁面部の一部を外側に突出させて膨出部を形成し、この膨出部の内側にカバー側オイル通路の開口部を形成し、この開口部をチェーンカバーの内側から塞いだことにより、カバー側オイル通路の開口部を内側に配置していることから、可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブに供給されるオイルの圧力に影響を与えない程度の微小なオイルの流出を許容でき、カバー側オイル通路のレイアウトに制約を受けることがない。
【0018】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図12は、この発明の第1実施例を示すものである。図8・図9において、2は車両(図示せず)に搭載されるエンジン、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッドである。エンジン2は、図5〜図7に示す如く、シリンダブロック4に図示しないクランクケースによりクランク軸を軸支し、シリンダヘッド6のヘッド側吸気カム軸軸受部8及びヘッド側排気カム軸軸受部10にカムハウジング(図示せず)のハウジング側吸気カム軸軸受部12及びハウジング側排気カム軸軸受部14により吸気カム軸16及び排気カム軸18を軸支し、クランク軸に設けた図示しないクランクスプロケットと吸気カム軸16及び排気カム軸18に設けた吸気カムスプロケット20及び排気カムスプロケット22とにタイミングチェーン24を巻き掛けている。
【0019】
エンジン2は、タイミングチェーン24を覆うように、シリンダブロック4とシリンダヘッド6との端面にチェーンカバー26を図示しないカバー締付ボルトにより取付けてチェーン室28を形成し、また、シリンダヘッド6とチェーンカバー26との上部に吸気カム軸16及び排気カム軸18を覆うようにヘッドカバー30を取付けている。
【0020】
このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、図10〜図12に示す如く、壁面部32の左右方向両側にカバー合わせ部34を設け、このカバー合わせ部34にカバー締付部36を設け、このカバー締付部36に前記カバー締付ボルトを挿通するボルト挿通孔38を形成して設けている。
【0021】
チェーンカバー26は、カバー合わせ部34をシリンダブロック4の図示しないブロック合わせ部とシリンダヘッド6の図示しないヘッド合わせ部とに当接させ、カバー締付部36のボルト挿通孔38に挿通したカバー締付ボルトをブロック合わせ部に設けた図示しないブロック締付部のボルト螺着孔とヘッド側合わせ部に設けた図示しないヘッド締付部のボルト螺着孔とに螺着することにより、取付けられる。
【0022】
このエンジン2は、チェーンカバー26の壁面部32の内側にクランク軸により駆動される図示しないオイルポンプを設けている。また、このエンジン2は、図2〜図4に示す如く、可変バルブタイミング装置40を設けている。
【0023】
可変バルブタイミング装置40は、吸気カム軸16の軸端にクランク軸に対する位相を変化させる吸気油圧アクチュエータ42を設けるとともに、排気カム軸18の軸端にクランク軸に対する位相を変化させる排気油圧アクチュエータ44を設け、また、吸気油圧アクチュエータ42に前記オイルポンプの吐出するオイルを供給する吸気オイルコントロールバルブ46をチェーンカバー26の壁面部32の外側に取付けて設けるとともに、排気油圧アクチュエータ44に前記オイポンプの吐出するオイルを供給する排気オイルコントロールバルブ48をチェーンカバー26の壁面部32の外側に取付けて設けている。
【0024】
可変バルブタイミング装置40は、図7に示す如く、オイルポンプの吐出するオイルを、シリンダブロック4のブロック側オイル通路50に連絡するシリンダヘッド6に形成されたヘッド側オイル通路52のヘッド側連絡通路54から、チェーンカバー26の壁面部32に形成したカバー側連絡通路56を介してカバー側オイル通路58に導き、後述するチェーンカバー26の背面側に形成したオイル溜まり部114を介して前記吸気オイルコントロールバルブ46と排気オイルコントロールバルブ48とに取り入れる。ヘッド側オイル通路52は、上下方向に延出させた後チェーンカバー26側に直角に折曲してヘッド側連絡通路54をカム軸方向に延出し、同様にカム軸方向に延出するカバー側連絡通路56に連絡する。カバー側連絡通路56とカバー側オイル通路58は、チェーンカバー26の排気側のカバー合わせ部34に隣接して形成される。
【0025】
前記吸気オイルコントロールバルブ46は、オイル溜まり部114に取り入れたオイルを、チェーンカバー26の背面側でこのオイル溜まり部114に連絡する吸気進角側オイル通路59の第1吸気進角側オイル通路60と吸気遅角側オイル通路61の第1吸気遅角側オイル通路62とに振り分けて供給する。また、排気オイルコントロールバルブ48は、オイル溜まり部114に取り入れたオイルを、チェーンカバー26の背面側でこのオイル溜まり部114に連絡する排気進角側オイル通路63の第1排気進角側オイル通路64と排気遅角側オイル通路65の第1排気遅角側オイル通路66とに振り分けて供給する。
【0026】
前記第1吸気進角側オイル通路60と第1吸気遅角側オイル通路62とのオイルは、シリンダヘッド6側方に配設される吸気進角側オイル通路59の第2吸気進角側オイル通路68と吸気遅角側オイル通路61の第2吸気遅角側オイル通路70・吸気遅角側ハウジングオイル通路71とに供給され、吸気カム軸16の吸気カム軸進角側オイル通路72と吸気カム軸遅角側オイル通路74とを介して前記吸気油圧アクチュエータ42に供給される。吸気油圧アクチュエータ42は、供給されるオイルにより吸気カム軸12のクランク軸に対する位相を変化させ、図示しない吸気バルブのバルブタイミングを変化させる。
【0027】
また、前記第1排気進角側オイル通路64と第1排気遅角側オイル通路66とのオイルは、シリンダヘッド6側方に配設される排気進角側オイル通路63の第2排気進角側オイル通路76と排気遅角側オイル通路65の第2排気遅角側オイル通路78・排気遅角側ハウジングオイル通路79とに供給され、排気カム軸18の排気カム軸進角側オイル通路80と排気カム軸遅角側オイル通路82とを介して前記排気油圧アクチュエータ44に供給される。排気油圧アクチュエータ44は、供給されるオイルにより排気カム軸18のクランク軸に対する位相を変化させ、図示しない排気バルブのバルブタイミングを変化させる。
【0028】
このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、チェーンカバー26の壁面部32に、上下方向に延びて可変バルブタイミング装置40の吸気オイルコントロールバルブ46及び排気オイルコントロールバルブ48にオイルを供給するカバー側オイル通路58を形成して設けている。
【0029】
前記カバー側オイル通路58は、図6・図10に示す如く、壁面部32の背面側に左右方向一側から他側に向かい、排気側から吸気側に上昇傾斜するように上下方向に延びる第1カバー側オイル通路84と、この第1カバー側オイル通路84に対して交差するように左右方向他側から一側に向かい、吸気側から排気側に上昇傾斜するように上下方向に延びる第2カバー側オイル通路86と、これら第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86が交差して連通する連通部88とを備えている。図1・図6に示すように、チェーンラインの外側の排気側に設けられたカバー側連絡通路56と、後述するオイル溜まり部114を介して略中央より少し排気側に片寄らせて設けられた吸気オイルコントロールバルブ46の入口部46S・進角出口部46A、遅角出口部46R及び排気オイルコントロールバルブ48の入口部48S・進角出口部48A、遅角出口部46Rとを連絡するカバー側オイル通路58は、第1カバー側オイル通路84の部分でチェーンラインを跨ぐように配設され、第2カバー側オイル通路86で上側の吸気オイルコントロールバルブ46と下側の排気オイルコントロールバルブ48との間のオイル溜まり部114に連絡するように配設される。
【0030】
前記チェーンカバー26は、図11・図12に示す如く、壁面部32の内側に上下方向に延びる隆起部として第1・第2隆起部90・92を交差して形成し、この第1・第2隆起部90・92に前記カバー側オイル通路58を構成する第1・第2カバー側オイル通路84・86を形成している。
【0031】
チェーンカバー26は、壁面部32の上方の一部を外側に突出させて膨出部94を形成している。膨出部94は、壁面部32に略直交する床壁部96と壁面部32に略平行する立壁部98とからなり、吸気カム軸16及び排気カム軸18の各軸端に夫々取付けられた前記可変バルブタイミング装置40の吸気油圧アクチュエータ42及び排気油圧アクチュエータ44を覆うように、壁面部32の一部を吸気カム軸16及び排気カム軸18の軸端よりも外側に突出させて形成している。図2に示す如く、ヘッドカバー30は、吸気油圧アクチュエータ42及び排気油圧アクチュエータ44を覆うように、チェーンカバー26の膨出部94の上部に取付けられるカバー側膨出部95を形成して設けている。
【0032】
この膨出部94は、膨出部94の内側のチェーン室28に臨む床壁部96にカバー側オイル通路58を構成する第1・第2カバー側オイル通路84・86の第1・第2加工口元部100・102を設けて第1・第2開口部104・106を形成し、この第1・第2開口部104・106をチェーンカバー26の内側から第1・第2盲栓108・110により塞いでいる(図1参照)。
【0033】
前記カバー側オイル通路58は、図1に示す如く、連通部88よりも下方の前記第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86のいずれか一方、この実施例においては第1カバー側オイル通路84をオイルポンプの吐出側である前記カバー側連絡通路56に連絡するとともに、いずれか他方、この実施例においては第2カバー側オイル通路86を、後述するチェーンカバー26の背面側に形成したオイル溜まり部114を介して、シリンダヘッド6の吸気カム軸16及び排気カム軸18に形成されたオイル通路にオイルを供給するカム側オイル通路112に連絡している。
【0034】
前記チェーンカバー26は、図11・図12に示す如く、壁面部32にオイル溜まり部114を形成し、このオイル溜まり部114を介して前記第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86のいずれか他方である第2カバー側オイル通路86を前記カム側オイル通路112に連絡している。このオイル溜まり部114は、カム軸方向に延出して形成されており、チェーンカバー26の略中央部より左右方向で吸気側に片寄らせて配設されている。このオイル溜まり部114の排気側に、前記第2カバー側オイル通路86が連絡されている。
【0035】
前記チェーンカバー26は、背面側の壁面部32を内側、即ちシリンダヘッド6側に突出させてオイル溜まり部114を形成し、前記カム側オイル通路112の一端側を前記吸気カム軸16及び排気カム軸18に形成されたオイル通路に連絡するとともに他端側を前記オイル溜まり部114のシリンダヘッド6側に連絡している。
【0036】
前記カム側オイル通路112は、カム軸ジャーナル潤滑用のオイル供給通路であり、カムハウジング内にシリンダヘッド6の左右方向に延出して形成される第1カム側オイル通路116と、シリンダヘッド6の上下方向に延出してパイプで形成される第2カム側オイル通路118と、カム軸方向に延出してチェーンカバー26側の端部をオイル溜まり部114のシリンダヘッド6側に連絡する第3カム側オイル通路119と、を備えている。また、前記吸気進角側オイル通路59と吸気遅角側オイル通路61と排気進角側オイル通路63と排気遅角側オイル通路65とは、カム側オイル通路112を構成する。
【0037】
前記チェーンカバー26は、壁面部32の外側に前記可変バルブタイミング装置40の吸気オイルコントロールバルブ46及び排気オイルコントロールバルブ48を取付け、この吸気オイルコントロールバルブ46の入口部46S及び排気オイルコントロールバルブ48の入口部48Sと前記オイル溜まり部114のシリンダヘッド6から離間する側とを吸気オイル供給通路120及び排気オイル供給通路122により連絡している。吸気オイル供給通路120のシリンダヘッド6側の端部をオイル溜まり部114と一体的に設けるとともにチェーンカバー26側の端部を吸気オイルコントロールバルブ46の入口部46Sに連絡させて、オイル溜まり部114に取り入れられたオイルを吸気オイルコントロールバルブ46で調整して進角出口部46Aから吸気進角側オイル通路59又は遅角出口部46Rから吸気遅角側オイル通路61に供給する。排気オイル供給通路122のシリンダヘッド6側の端部をオイル溜まり部114と一体的に設けるとともにチェーンカバー26側の端部を排気オイルコントロールバルブ48の入口部48Sに連絡させて、オイル溜まり部114に取り入れられたオイルを排気オイルコントロールバルブ48で調整して進角出口部48Aから排気進角側オイル通路63又は遅角出口部48Rから排気遅角側オイル通路65に供給する。
【0038】
このオイル溜まり部114に前記カム側オイル通路112のチェーンカバー26側の一端、即ち第3カム側オイル通路119のチェーンカバー26側の端部を連絡するとともに前記カム側オイル通路112のヘッドカバー30側の他端、即ち第1カム側オイル通路116のシリンダヘッド6側の端部を前記吸気カム軸16及び排気カム軸18に形成されたオイル通路に連絡し、前記オイル溜まり部114を介して前記第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86と前記カム側オイル通路112とを連絡している。
【0039】
前記吸気進角側オイル通路59は、オイル溜まり部114の上方をオイル溜まり部114の長手方向に沿って延出する第1吸気進角側オイル通路60と前記第2カム側オイル通路118に沿って延出する第2吸気進角側オイル通路68とを備え、第1吸気進角側オイル通路60の一端を吸気オイルコントロールバルブ46の進角出口部46Aに連絡させるとともに他端を第2吸気進角側オイル通路68の一端に連絡させ、この第2吸気進角側オイル通路68の他端を吸気油圧アクチュエータ42に連絡させる。
【0040】
同様に、前記吸気遅角側オイル通路61は、オイル溜まり部114の上方をオイル溜まり部114の長手方向に沿って延出する第1吸気遅角側オイル通路62と前記第2カム側オイル通路118に沿って延出する第2吸気遅角側オイル通路70とを備え、第1吸気遅角側オイル通路62の一端を吸気オイルコントロールバルブ46の遅角出口部46Rに連絡させるとともに他端を第2吸気遅角側オイル通路70の一端に連絡させ、この第2吸気遅角側オイル通路70の他端をカムハウジング内にシリンダヘッド6の左右方向に延出して形成される吸気遅角側ハウジングオイル通路71に連絡させ、吸気油圧アクチュエータ42に連絡させる。
【0041】
前記排気進角側オイル通路63は、オイル溜まり部114の下方をオイル溜まり部114の長手方向に沿って延出する第1排気進角側オイル通路64と後述する第2排気遅角側オイル通路78と交差するように排気側に向かって上方に斜めに延出する第2排気進角側オイル通路76とを備え、第1排気進角側オイル通路64の一端を排気オイルコントロールバルブ48の進角出口部48Aに連絡させるとともに他端を第2排気進角側オイル通路76の一端に連絡させ、この第2排気進角側オイル通路76の他端を排気油圧アクチュエータ44に連絡させる。
【0042】
前記排気遅角側オイル通路65は、オイル溜まり部114の下方をオイル溜まり部114の長手方向に沿って延出する第1排気遅角側オイル通路66と前記第2カム側オイル通路118に沿って延出する第2排気遅角側オイル通路78とを備え、第1排気遅角側オイル通路66の一端を排気オイルコントロールバルブ48の遅角出口部48Rに連絡させるとともに他端を第2排気遅角側オイル通路78の一端に連絡させ、この第2排気遅角側オイル通路78の他端をカムハウジング内にシリンダヘッド6の左右方向に延出して形成される排気遅角側ハウジングオイル通路79に連絡させ、排気油圧アクチュエータ44に連絡させる。
【0043】
チェーンカバー26の正面から見ると、吸気側から、吸気進角側オイル通路59、吸気遅角側オイル通路61、カム側オイル通路112、カバー側オイル通路58、排気遅角側オイル通路65、排気進角側オイル通路63の順に並んで配設され、これらの通路はパイプで形成され、吸気側に片寄らせて配設される。
【0044】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0045】
エンジン2のクランク軸により駆動されるオイルポンプの吐出するオイルは、シリンダブロック4のブロック側オイル通路50から、シリンダヘッド6のヘッド側オイル通路52、ヘッド側連絡通路54、チェーンカバー26のカバー側連絡通路56、第1・第2カバー側オイル通路84・86を介してオイル溜まり部114に流れる。
【0046】
オイル溜まり部114のオイルは、吸気オイル供給通路120及び排気オイル供給通路122により吸気オイルコントロールバルブ46及び排気オイルコントロールバルブ48に供給され、吸気進角側・遅角側オイル通路59・61、排気進角側・遅角側オイル通路63・65、吸気カム軸進角側・遅角側オイル通路72・74、排気カム軸進角側・遅角側オイル通路80・82により吸気油圧アクチュエータ42及び排気油圧アクチュエータ44に供給され、吸気バルブ及び排気バルブのバルブタイミングを変化させる。
【0047】
また、オイル溜まり部114のオイルは、カム側オイル通路112により吸気カム軸16及び排気カム軸18に形成されたオイル通路に供給され、ヘッド側吸気カム軸・排気カム軸軸受部8・10及びハウジング側吸気カム軸・排気カム軸軸受部12・14との間に軸支する吸気カム軸16及び排気カム軸18を潤滑する。
【0048】
このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、チェーンカバー26の壁面部32に、上下方向に延びて可変バルブタイミング装置40の吸気オイルコントロールバルブ42及び排気オイルコントロールバルブ44にオイルを供給するカバー側オイル通路58を形成し、壁面部32の一部を外側に突出させて膨出部94を形成し、この膨出部94の内側のチェーン室28にカバー側オイル通路58を構成する第1・第2カバー側オイル通路84・86の第1・第2開口部104・106を形成し、この第1・第2開口部104・106をチェーンカバー26の内側から第1・第2盲栓108・110により塞いでいる。
【0049】
これにより、このチェーンカバー26は、カバー側オイル通路58の第1・第2開口部104・106を内側のチェーン室28に配置していることから、可変バルブタイミング装置40の吸気オイルコントロールバルブ42及び排気オイルコントロールバルブ44に供給されるオイルの圧力に影響を与えない程度の微小なオイルの流出を許容でき、カバー締付部36に対してカバー側オイル通路58のレイアウトに制約を受けることがない。
【0050】
このため、このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、シール剤や高度の加工精度を不要にでき、生産性を向上させることができる。
【0051】
前記チェーンカバー22は、壁面部26に上下方向に延びる第1・第2隆起部90・92を形成し、この第1・第2隆起部90・92にカバー側オイル通路58を構成する第1・第2カバー側オイル通路84・86を形成している。
【0052】
このため、このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、カバー側オイル通路58である第1・第2カバー側オイル通路84・86と第1・第2開口部104・106とをチェーンカバー26に一体形成することができ、カバー側オイル通路58と第1・第2開口部104・106との接続部のシールが不要になり、生産性を向上させることができかる。
【0053】
前記膨出部94は、吸気カム軸16及び排気カム軸18の各軸端に夫々取付けられた可変バルブタイミング装置40の吸気油圧アクチュエータ42及び排気油圧アクチュエータ44を覆うように、チェーンカバー26の壁面部32の一部を吸気カム軸16及び排気カム軸18の軸端よりも外側に突出させて形成している。
【0054】
このため、このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、吸気油圧アクチュエータ42及び排気油圧アクチュエータ44を覆うための構造物である膨出部94を利用して、カバー側オイル通路58の第1・第2開口部104・106を形成しており、第1・第2開口部104・106を容易に形成することができる。
【0055】
前記カバー側オイル通路58は、チェーンカバー26の壁面部32に左右方向一側から他側に向かい上昇傾斜するように上下方向に延びる第1カバー側オイル通路84と、この第1カバー側オイル通路84に対して交差するように左右方向他側から一側に向かい上昇傾斜するように上下方向に延びる第2カバー側オイル通路86と、これら第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86が交差して連通する連通部88とを備えている。
【0056】
前記カバー側オイル通路58は、連通部88よりも下方の第1カバー側オイル通路84をオイルポンプの吐出側であるカバー側連絡通路56に連絡するとともに、連通部88よりも下方の第2カバー側オイル通路86を吸気カム軸16及び排気カム軸18にオイルを供給するカム側オイル通路112に連絡している。
【0057】
このため、このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86を交差させて連通部88の下流側でカム側オイル通路112に連絡させることにより、膨出部94に第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86の第1・第2開口部104・106を形成しながら、第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86をカム側オイル通路112に連絡させることができ、第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86を形成する際の自由度を高めることができる。
【0058】
前記チェーンカバー22は、壁面部26にオイル溜まり部114を形成し、このオイル溜まり部114を介して第2カバー側オイル通路86をカム側オイル通路112に連絡している。
【0059】
このため、このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、オイル溜まり部114によりエンジン2の始動後に直ちにカム軸ジャーナル用のオイル通路である第1、第2、第3カム側オイル通路116、118、119にオイルを流出させることができ、エンジン2の始動直後からカム軸のジャーナル部を潤滑することができる。
【0060】
前記チェーンカバー22は、オイル溜まり部114を壁面部32の内側にシリンダヘッド6側に突出させて形成し、カム軸側オイル通路112の一端側を吸気カム軸16及び排気カム軸18に形成されたオイル通路に連絡するとともに他端側をオイル溜まり部114のシリンダヘッド6側に連絡している。
【0061】
このため、このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、オイル溜まり部114の容量を確保することができるとともに、吸気カム軸16及び排気カム軸18にオイルを供給するカム側オイル通路112の長さを短く形成することができ、生産性を向上させることができる。
【0062】
前記チェーンカバー26は、壁面部32の外側に可変バルブタイミング装置40の吸気オイルコントロールバルブ46及び排気オイルコントロールバルブ48を取付け、この吸気オイルコントロールバルブ46及び排気オイルコントロールバルブ48とオイル溜まり部114とを連絡し、このオイル溜まり部114を介して吸気オイルコントロールバルブ46及び排気オイルコントロールバルブ48にカム側オイル通路112の一端側を連絡するとともに他端側を吸気カム軸16及び排気カム軸18に形成されたオイル通路に連絡し、吸気オイルコントロールバルブ46及び排気オイルコントロールバルブ48とオイル溜まり部114とを介して第1カバー側オイル通路84及び第2カバー側オイル通路86とカム側オイル通路112とを連絡している。
【0063】
このため、このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、オイル溜まり部114によりエンジン2の始動後に直ちに吸気進角側・遅角側オイル通路59・61及び排気進角側・遅角側オイル通路63・65にオイルを流出させることができ、エンジン2の始動直後にバルブタイミングの変更を実施することが可能になる。
【0064】
前記カム側オイル通路112を構成する排気進角側オイル通路63と排気遅角側オイル通路65は、カム軸方向に延出する第1排気進角側・遅角側オイル通路64・66と上下方向に延出する第2排気進角側・遅角側オイル通路76・78とを備え、オイル溜まり部114を第1排気進角側オイル通路64と第2排気進角側オイル通路76で囲まれる部位、同様に第1排気遅角側オイル通路66と第2排気遅角側オイル通路78で囲まれる部位に配設している。
【0065】
このため、このエンジン2のチェーンカバー26の構造は、余剰スペースの有効利用を図ることができる。
【0066】
図13・図14は、第2実施例を示すものである。第2実施例のチェーンカバー26の構造は、上下方向に延びて吸気オイルコントロールバルブ42及び排気コントロールバルブ44にオイルを供給するカバー側オイル通路58として、壁面部32に左右方向他側から一側に向かい下降傾斜するように上下方向に延びる唯一のカバー側オイル通路124を備えている。カバー側オイル通路124は、一端側の加工口元部126を膨出部94内側のチェーン室28に臨む床壁部96に設けて開口部128を形成し、開口部128を盲栓130により塞いでいるとともに、他端側をオイル溜まり部114に連絡している。
【0067】
また、第2実施例のチェーンカバー26の構造は、シリンダブロック4のブロック側オイル通路50に連絡するヘッド側オイル通路132をシリンダヘッド6に上下方向に延長して形成し、このヘッド側オイル通路132からチェーンカバー26側に向かって延びるヘッド側連絡通路134を形成している。チェーンカバー26には、壁面部32に前記ヘッド側連絡通路134に一端側を連絡するカバー側連絡通路136を形成し、このカバー側連絡通路136の他端側を前記カバー側オイル通路124の途中に連絡している。
【0068】
第2実施例のチェーンカバー26の構造は、オイルポンプの吐出するオイルを、ブロック側オイル通路50に連絡するヘッド側オイル通路132のヘッド側連絡通路134から、チェーンカバー26の壁面部32に形成したカバー側連絡通路136を介して唯一のカバー側オイル通路124に導き、オイル溜まり部114により吸気オイルコントロールバルブ42及び排気コントロールバルブ44に供給する。
【0069】
このように、第2実施例のチェーンカバー26の構造は、壁面部32に唯一のカバー側オイル通路124を形成し、吸気オイルコントロールバルブ42及び排気コントロールバルブ44にオイルを供給していることにより、第1実施例の第1カバー側オイル通路84や第1開口部104の加工を不要にすることができるとともに、第1盲栓110を不要にすることができ、生産性を向上させることができる。
【0070】
【発明の効果】
このように、この発明のエンジンのチェーンカバー構造は、カバー側オイル通路の開口部を内側に配置していることから、可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブに供給されるオイルの圧力に影響を与えない程度の微小なオイルの流出を許容でき、カバー側オイル通路のレイアウトに制約を受けることがない。
このため、このエンジンのチェーンカバー構造は、シール剤や高度の加工精度を不要にでき、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チェーンカバー構造の第1実施例を示すオイル通路の斜視図である。
【図2】エンジンの要部正面図である。
【図3】チェーンカバーを省略した要部正面図である。
【図4】オイルコントロールバルブを省略した要部正面図である。
【図5】可変バルブタイミング装置の正面側からの斜視図である。
【図6】油圧アクチュエータ及びオイルコントロールバルブを省略した正面側からの斜視図である。
【図7】タイミングチェーンを省略した正面側からの斜視図である。
【図8】シリンダブロック及びシリンダヘッドを省略したエンジンの要部側面図である。
【図9】チェーンカバー及びヘッドカバーを省略した要部側面図である。
【図10】図8の矢印Xによるチェーンカバーの要部背面図である。
【図11】可変バルブタイミング装置の背面側からの斜視図である。
【図12】油圧アクチュエータを省略した背面側からの斜視図である。
【図13】チェーンカバー構造の第2実施例を示すオイル通路の斜視図である。
【図14】チェーンカバーの要部背面図である。
【図15】チェーンカバー構造の従来例を示し、(A)はエンジンの一部破断側面図、(B)は一部破断正面である。
【図16】チェーンカバーの背面図である。
【図17】チェーンカバーの背面図である。
【図18】図17のXVIII線による断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
16 吸気カム軸
18 排気カム軸
20 吸気カムスプロケット
22 排気カムスプロケット
24 タイミングチェーン
26 チェーンカバー
28 チェーン室
32 壁面部
40 可変バルブタイミング装置
42 吸気油圧アクチュエータ
44 排気油圧アクチュエータ
46 吸気オイルコントロールバルブ
48 排気オイルコントロールバルブ
50 ブロック側オイル通路
54 ヘッド側オイル通路
58 カバー側オイル通路
59 吸気進角側オイル通路
61 吸気遅角側オイル通路
63 排気進角側オイル通路
65 排気遅角側オイル通路
84 第1カバー側オイル通路
86 第2カバー側オイル通路
88 連通部
90 第1隆起部
92 第2隆起部
94 膨出部
100 第1加工口元部
102 第2加工口元部
104 第1開口部
106 第2開口部
108 第1盲栓
110 第2盲栓
112 カム側オイル通路
114 オイル溜まり部
116 第1カム側オイル通路
118 第2カム側オイル通路
120 吸気オイル供給通路
122 排気オイル供給通路
Claims (8)
- エンジンのシリンダブロックに軸支したクランク軸にクランクスプロケットを設け、前記エンジンのシリンダヘッドに軸支したカム軸にカムスプロケットを設け、前記クランクスプロケットとカムスプロケットとにタイミングチェーンを巻き掛けて設け、このタイミングチェーンを覆うように前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの端面に取付けられたエンジンのチェーンカバー構造において、前記チェーンカバーの壁面部に上下方向に延びて可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブにオイルを供給するカバー側オイル通路を形成し、前記壁面部の一部を外側に突出させて膨出部を形成し、この膨出部の内側に前記カバー側オイル通路の開口部を形成し、この開口部を前記チェーンカバーの内側から塞いだことを特徴とするエンジンのチェーンカバー構造。
- 前記壁面部に上下方向に延びる隆起部を形成し、該隆起部に前記カバー側オイル通路を形成したこと特徴とする請求項1に記載のエンジンのチェーンカバー構造。
- 前記膨出部は、前記カム軸の軸端に取付けられた前記可変バルブタイミング装置の油圧アクチュエータを覆うように前記壁面部の一部を外側に突出させて形成したことを特徴とする請求項1に記載のタイミングチェーンカバー構造。
- 前記カバー側オイル通路は、前記壁面部に左右方向一側から他側に向かい上昇傾斜するように上下方向に延びる第1カバー側オイル通路とこの第1カバー側オイル通路に対して交差するように左右方向他側から一側に向かい上昇傾斜するように上下方向に延びる第2カバー側オイル通路とこれら第1カバー側オイル通路及び第2カバー側オイル通路が交差して連通する連通部とを備え、該連通部よりも下方の前記第1カバー側オイル通路及び第2カバー側オイル通路のいずれか一方を前記クランク軸により駆動されるオイルポンプの吐出側に連絡するとともにいずれか他方を前記カム軸に形成されたオイル通路にオイルを供給するカム側オイル通路に連絡したことを特徴とする請求項1に記載のタイミングチェーンカバー構造。
- 前記壁面部にオイル溜まり部を形成し、該オイル溜まり部を介して前記第1カバー側オイル通路及び第2カバー側オイル通路のいずれか他方を前記カム側オイル通路に連絡したこと特徴とする請求項1に記載のエンジンのチェーンカバー構造。
- 前記オイル溜まり部を前記壁面部の内側にシリンダヘッド側に突出させて形成し、前記カム側オイル通路の一端側を前記カム軸に形成されたオイル通路に連絡するとともに他端側を前記オイル溜まり部のシリンダヘッド側に連絡したこと特徴とする請求項1に記載のエンジンのチェーンカバー構造。
- 前記壁面部の外側に前記可変バルブタイミング装置のオイルコントロールバルブを取付け、該オイルコントロールバルブと前記オイル溜まり部とを連絡し、このオイル溜まり部を介して前記オイルコントロールバルブに前記カム側オイル通路の一端側を連絡するとともに他端側を前記カム軸に形成されたオイル通路に連絡し、前記オイルコントロールバルブと前記オイル溜まり部とを介して前記第1カバー側オイル通路及び第2カバー側オイル通路と前記カム側オイル通路とを連絡したこと特徴とする請求項1に記載のエンジンのチェーンカバー構造。
- 前記カム側オイル通路を構成する排気進角側オイル通路と排気遅角側オイル通路は、カム軸方向に延出する第1排気進角側・遅角側オイル通路と上下方向に延出する第2排気進角側・遅角側オイル通路とを備え、オイル溜まり部を第1排気進角側オイル通路と第2排気進角側オイル通路で囲まれる部位、同様に第1排気遅角側オイル通路と第2排気遅角側オイル通路で囲まれる部位に配設したこと特徴とする請求項1に記載のエンジンのチェーンカバー構造。
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