JP2004316258A - ブラケット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブラケット1にブラケットキャップ10を取り付けることを想定して、ブラケット1の固定部6に係止用凹部3を形成し、また、連結部5に係止孔2を形成する。このとき、係止用凹部3および係止孔2がそれぞれ壁面に平行な所定の方向に開放されるようにする。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、住居の開口部等に設置される面格子の取付に使用されるブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、住居等の建築物の窓の外側に取り付けられる面格子の防犯性を高める技術として、ブラケットを住居の壁面に固定する際に、特殊な工具がないと回すことができないネジや通常のドライバ等では締めつける方向にしか回すことができないネジ等の特殊な形状をしたネジが使用されることがあった。つまり、この特殊な形状をしたネジを使用することにより、外部から面格子が取り外される危険性を減じて防犯性を高めていた。
【0003】
ところが、特殊な形状のネジや特殊な工具は、通常コストがかかるという不都合がある。また、特殊な形状のネジや特殊な工具を使うことに慣れている者の数が少ないという事情もあるため、なるべく一般的に使用されているネジや工具を使用して面格子の取付を行った方が作業効率が向上する。さらに、面格子の取付時にブラケットを壁面に固定するためのネジ等が外部に露出しているため美観性を損ねる虞があった。
【0004】
そこで、従来の技術の中には、特殊な形状のネジ等を使用することなく外部から面格子が取り外されることを防止するために、面格子を取り付けたときに窓用サッシに固定されるブラケット基部が面格子によって覆われるような形状のブラケットを使用した面格子の取付構造がある(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の技術によれば、防犯性と意匠性の優れた面格子の取付構造を提供することが可能である、とされている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−196242号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献に面格子の取付構造を実現するためには、ブラケットの構造を大きく変更する必要が生じるため、このブラケットを通常のブラケットと同様に取り扱うことが困難になる。つまり、特許文献1に記載のブラケットを使用した場合には面格子の取付方法が一般の取付方法と相違するため、面格子を取り付ける際の作業効率が低下する虞がある。また、ブラケットに汎用性がないため、コスト高になるという不都合がある。
【0006】
この発明の目的は、一般的なブラケットと同様に取り扱うことが可能であり、かつ、必要に応じてカバー部材を取り付けて面格子の防犯性および意匠性を向上させることが可能なブラケットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0008】
(1)固定部材が挿入される孔を有し、前記固定部材を介して壁面に固定される固定部と、
締結部材が挿入される孔を有し、前記締結部材を介して面格子が取り付けられる格子取付部と、
前記固定部および前記格子取付部を連結する連結部とを含み、
前記固定部を覆うカバー部材の一部と係合する第1の係止部が前記固定部に形成されるとともに、前記カバー部材の他の一部と係合する第2の係止部が前記連結部に形成されることを特徴とする。
【0009】
この構成においては、固定部を覆うカバー部材をブラケットに係合させるために使用される第1の係止部および第2の係止部が、それぞれブラケットにおける固定部と連結部に設けられている。
【0010】
したがって、他に締結部材等を用いなくても、カバー部材が少なくとも2箇所でブラケットに係合するため、固定部を壁面に固定する固定部材をカバー部材を用いて覆い隠す場合に、カバー部材が安定した状態でブラケットに取り付けられる。
【0011】
(2)前記第1の係止部および前記第2の係止部は、少なくとも同一方向に対して開放しており、
前記同一方向が前記壁面に平行な方向であることを特徴とする。
【0012】
この構成においては、第1の係止部および第2の係止部が共に、前記壁面に平行な所定の方向に対して開放するように形成されており、前記所定の方向から壁面に沿って自由にカバー部材の係止部が第1の係止部および第2の係止部に係合する。
【0013】
したがって、ブラケットの固定部が壁面に固定されたままの状態でも、カバー部材の係止部が第1の係止部および第2の係止部にそれぞれ係合するため、面格子の取付が完了した後においても、必要に応じてブラケットにカバー部材が取り付けられる。
【0014】
(3)前記第1の係止部は、前記壁面と反対の方向に凸状になるように前記固定部に形成された係止用凹部であり、
前記第2の係止部は、前記連結部に形成された係止孔であることを特徴とする。
【0015】
この構成においては、第1の係止部が壁面に対向するように固定部に形成された係止用凹部であり、第2の係止部は連結部に形成された係止孔である。したがって、第1の係止部および第2の係止部が、簡易な加工によって形成される。
【0016】
(4)固定部材が挿入される孔を有し前記固定部材を介して壁面に固定される固定部と、締結部材が挿入される孔を有し前記締結部材を介して面格子が取り付けられる格子取付部と、前記固定部および前記格子取付部を連結する連結部とを含み、
前記固定部を覆うカバー部材の一部と係合する第1の係止部が前記固定部に形成されるとともに、前記カバー部材の他の一部と係合する第2の係止部が前記連結部に形成されるブラケット本体と、
前記第1の係止部に係合する第1のカバー側係止部、前記第2の係止部に係合する第2のカバー側係止部、および前記固定部を覆うカバー部を有するカバー部材と、を備え、
前記第1の係止部および前記第2の係止部は、少なくとも同一方向に対して開放しており、前記同一方向が前記壁面に平行な方向であることを特徴とする。
【0017】
この構成においては、ブラケット本体の固定部に設けられた第1の係止部、およびブラケット本体の連結部に設けられた第2の係止部に、カバー部材に形成されたカバー側係止部が係合しカバー部によってブラケット本体の固定部が覆われる。さらに、第1の係止部および第2の係止部が、壁面に平行な所定の方向からカバー部材の取付が可能な形状をしている。
【0018】
したがって、ブラケット本体を用いて面格子を住居の壁面に取り付けた後に、カバー部材をブラケット本体に取り付けることにより、ブラケット本体を壁面に固定する固定部材が外部に露出することがなくなるため、面格子の美観性および防犯性の向上が図られる。
【0019】
(5)固定部材が挿入される孔を有し前記固定部材を介して壁面に固定される固定部と、締結部材が挿入される孔を有し前記締結部材を介して面格子が取り付けられる格子取付部と、前記固定部および前記格子取付部を連結する連結部とを含み、
前記固定部に、少なくとも前記壁面に平行な方向に開放している係止部が形成されたブラケット本体と、
前記連結部の両側端部に係合する一対の係合片、前記係止部に係合する突起部、および前記固定部を覆うカバー部を有するカバー部材と、を備えたことを特徴とするブラケット。
【0020】
この構成においては、ブラケット本体の固定部に壁面に平行な方向に開放している係止部が形成されており、この係止部に係合する突起部とブラケット本体の連結部の両側端部に係合する一対の係合片を有するカバー部材によってブラケット本体の固定部が覆われる。
【0021】
したがって、面格子を取り付けたときに壁面にブラケット本体を固定するための固定部材がカバー部材によって覆われて外部に露出することがないため、面格子の美観性および防犯性が向上する。
【0022】
(6)前記連結部は、前記格子取付部側における前記両側端間の間隔が前記固定部側における前記両側端間の間隔よりも小さく形成されていることを特徴とする。
【0023】
この構成においては、ブラケット本体における連結部が固定部側の幅が広く格子取付部側の幅が狭くなるようなテーパ状に形成されている。したがって、ブラケット本体の連結部の両端にカバー部材の前記一対の係合片を係合させるのが容易になる。
【0024】
(7)前記一対の係合片は、少なくとも前記連結部の面方向に弾発力を有することを特徴とする。
【0025】
この構成においては、カバー部材の前記一対の係合片が前記連結部の面方向に弾発力を持つように形成されている。したがって、カバー部材をブラケット本体に取り付ける時に前記一対の係合片の間隔が適宜拡がるとともに、取り付け完了後において前記一対の係合片の間隔が元通りの間隔に戻り前記連結部の両側端部に係合するため、容易にカバー部材がブラケット本体に取り付けられる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて、本発明のブラケットの第1の実施形態および第2の実施形態を説明する。
【0027】
図1は、本発明のブラケットの使用状態の一例を示している。同図に示すように、住居の窓22の外側に面格子20を取り付けて防犯性を高める方法が従来から広く用いられている。ここで、従来のブラケットを使用した場合、ブラケットを壁面21に固定するためのネジ等の固定部材が外部に露出するという不都合があった。本発明は、容易にブラケットキャップ10を取り付けることが可能な形状のブラケット1を用いることにより、ブラケット1を壁面に固定するための部材が外部に露出することを防止して面格子の美観性および防犯性を向上させることを特徴とするものである。
【0028】
図2は、第1の実施形態におけるブラケット1の構成を示す図である。ここで、図2(a)は本発明のカバー部材としてのブラケットキャップ10を取り付ける前のブラケット1の状態を示しており、図2(b)はブラケットキャップ10を付けた後のブラケット1の状態を示している。また、図3は、ブラケット1を用いた面格子の取付構造の一例を示す図である。
【0029】
まず、図2および図3を用いて本実施形態に係るブラケット1の構成を説明する。本実施形態におけるブラケット1は、ステンレス素材が用いられており、住居の壁面21に固定される固定片6と、面格子20が取り付けられる格子取付片4と、固定片6および格子取付片4を連結する連結片5とで構成される。図に示すように、固定片6、連結片5、および格子取付片4はそれぞれの間で略直角に折り曲げられている。ただし、折曲角度は必ずしも90度にする必要はなく、ブラケット1が使用される場所や、ブラケット1に必要される強度等を考慮して適当な折曲角度にすることも可能である。
【0030】
本実施形態では固定片6が本発明の固定部を構成し、連結片5が本発明の連結部を構成し、格子取付片4が本発明の格子取付部を構成する。また、固定片6、連結片5、および格子取付片4の配置は上述の構成に限定されるものではなく、折曲角度を変更する等によりブラケット1の形状のバリエーションを増加することが可能である。例えば、格子取付片4と連結片5とを同一平面上に配置することで、ブラケット1をL字状にすることが可能である。このL字状のブラケットをブラケット1とともに用いると、面格子の一端をある壁面に固定するとともに、他端をこの壁面に直交する壁面に固定することが可能になる等、面格子の取付構造の自由度が向上する。
【0031】
格子取付片4は、角が丸く加工された長方形の板状の部材であり、ブラケットの一方の端部側に配置される。または、格子取付片4は、面格子20と格子取付片4とを締結するためのネジ8が挿入される孔9aを有している。図3に示すように、格子取付片4に面格子20を取り付ける際に、格子取付片4は面格子20に固定される。このとき、面格子20のフレームの一部と格子取付片4とがネジ8と裏板7によって挟み込まれて固定される。
【0032】
ブラケット1の他方の端部側には、板状の固定片6が配置されている。固定片6は、ブラケット1を壁面21に固定するためのネジが挿入される孔9bを有している。また、固定片6には、正面の断面が台形状の係止用凹部3が形成されている。本実施形態では係止用凹部3が本発明の第1の係止部を構成する。なお、図3に示すように固定片6の孔9bにネジ等の固定部材が挿入されて壁面に固定部材がねじ込まれることにより固定片6が壁面に固定される。
【0033】
連結片5は、上述の格子取付片4と固定片6とを連結するため部材である。連結片5は、図に示すように長方形の板状を呈している。また、連結片5は、その下端から所定の高さの位置に長孔状の係止孔2が形成されている。本実施形態では、係止孔2が本発明の第2の係止部を構成する。
【0034】
図4は、ブラケット1に取り付けられるブラケットキャップ10の構成を示している。同図に示すように、本実施形態におけるブラケットキャップ10は、硬質樹脂性素材が用いられており一方向の壁板が欠けたバケット形状をしている。すなわち、ブラケットキャップ10は、角が丸められた長方形板状のカバー部15と、カバー部15の3辺からカバー部15の面に直交するように延び出した壁板16によって構成されている。
【0035】
ブラケットキャップ10は、カバー部15における壁板16が形成されていない端部に係止用フック部12が形成されている。また、係止用フック部12が形成されている辺の反対側の辺から延び出した壁板16の端部に係止用突起13が形成されている。本実施形態においては、係止用フック部12が本発明の第2のカバー側係止部を構成し、係止用突起13が本発明の第1のカバー側係止部を構成する。ここで、係止用フック部12および係止用突起13は、互いに平行に形成されているため、後述のように所定の方向に対して開放するように形成されたブラケット1側の係止部に容易に係合させることが可能である。
【0036】
ブラケットキャップ10をブラケット1に取り付けるとき、図2(a)の矢印で示す方向にブラケットキャップ10の取付が行われる。これに対して、ブラケット1側に形成されている係止孔2および係止用凹部3はいずれもブラケットキャップ10の取り付け方向と反対方向(図中の矢印と反対方向)であって壁面21に平行な方向に開放している。なお、ここで開放とは、所定の方向(ここでは、図中の矢印と反対方向をいう。)に壁板等の障害物がなく、所定方向から係止孔2および係止用凹部3に対する出入りが自由に行える状態を意味している。このように、係止孔2および係止用凹部3が、壁面21に平行な所定の方向に開放しているのは、固定片6が壁面21に固定された状態であっても、係止孔2および係止用凹部3にブラケットキャップ10が係合するようにするためである。
【0037】
ブラケットキャップ10を図中の矢印の方向に移動しつつブラケット1に取り付けると、係止用フック部12が係止孔2の中に収まって係合状態が形成されるとともに、係止用突起13と係止用凹部3との間においても係合状態が形成される。この結果、ブラケットキャップ10はブラケット1に係合した状態で固定されるため、図2(b)に示すようにブラケットキャップ10によってブラケット1の固定片6が覆われて、ブラケット1を壁面21に固定している固定部材が外部に露出することを防止できる。
【0038】
図5は、本実施形態に用いられるブラケットの形状のバリエーションを示している。同図に示すように連結片5に伸縮機構を設けて連結片5を伸縮自在にする場合にも本発明を適用することが可能である。なお、図に示す伸縮機構としては従来から使用されている構成を適用することが可能であり、ここでは説明を省略する。
【0039】
なお、ブラケット1とブラケットキャップ10とに同一の模様および色彩を付したり、同一の質感を出すようにすればブラケット1の美観性が向上する。また、ブラケット1を壁面21に固定する固定部材が外部に露出することを防止するだけで、壁面21からブラケット1を取り外すことが困難であるような印象を与えるため、固定部材を取り外されて面格子20が外されるケースを減少させることが可能になる。さらに、ブラケットキャップ10によって固定部材等を保護することにより防食性を向上させることが可能になる。
【0040】
図6は、本発明の第2の実施形態にかかるブラケット1′の構成を示している。図6(a)はブラケット1′にブラケットキャップ10′を取り付ける前の状態を示しており、図6(b)はブラケット1′にブラケットキャップ10′を取り付けた状態を示している。
【0041】
ブラケット1′は、第1の実施形態におけるブラケット1と同様に、ステンレス素材が用いられ、格子取付片4、連結片5、および固定片6によって構成されている。ただし、ブラケット1′では、第1の実施形態におけるブラケット1と異なり、連結片5が固定片6に対して所定の角度で傾斜するように配置されている。
【0042】
格子取付片4は、第1の実施形態と同様に締結部材を介して面格子20が取り付けられる。連結片5は、台形の板状を呈しており固定片6側から格子取付片4側に行くにしたがって両側端間の間隔(幅)が狭くなるように形成されている。固定片6は、固定部材を介して図示しない壁面に固定される。固定片6における固定時に壁面に当接する面側の端部に係止用凹部3が形成されている。係止用凹部3は、壁面に平行な所定の方向に開放するように形成されている。また、係止用凹部3は、固定片6における壁面に当接する面と反対の面側に表れることがないため、ブラケットキャップ10′を付けていない状態でも目立つことはない。
【0043】
図7は、第2の実施形態におけるブラケットキャップ10′の構成を示している。同図に示すように、ブラケットキャップ10′は、固定片6を覆うカバー部15と、カバー部15の両端部にカバー部15に直交するように配置された壁板16によって構成されている。
【0044】
カバー部15の端部には係止用突起13が形成される。また、カバー部15の両側端部に互いに対向するように形成された一対の壁板16の端部から鉤型状の一対の係合片14が延び出している。
【0045】
ブラケットキャップ10′をブラケット1′に取り付ける際には、連結片5のテーパ状の形状を利用して格子取付片4側における連結片5の両端部に係合片14を係合させつつ、連結片5における固定片6側にブラケットキャップ10′をスライドさせる。このとき、係止用突起13が係止用凹部3に係合するまでブラケットキャップ10′をスライドさせるとブラケットキャップ10′の取付が完了する。
【0046】
ただし、連結片5が必ずしも上述のテーパ状に形成されている必要はない。例えば、比較的大きな面格子20を壁面21に取り付ける際には、中間ブラケットを使用することがあるが、この中間ブラケットには通常、両端部間の間隔が一定の連結片5、すなわち長方形板状の連結片5が使用されることがある。
【0047】
このような場合には、ブラケットキャップ10′における一対の係合片14に連結片5に押し当てられたときに連結片5の両側端部からの押圧力で一対の係合片14間の間隔が拡げられ、連結片5の両側端部と一対の係合片14との係合状態が形成されたときに一対の係合片14間の間隔が元通りに戻るような弾発力を持たせることで、ブラケット1′に対してブラケットキャップ10′を正面から押し当てて取り付けることが可能になる。上述の作用を得るためには、一対の係合片14が少なくとも連結片5の面方向に弾発力を有している必要がある。
【0048】
上述の実施形態に示すように、本発明のブラケット1は、ブラケットキャップ10を取り付けていない状態でも通常のブラケットと同等の外観を有しており、かつ、ブラケット1を壁面21に固定した後に事後的にブラケットキャップ10を取り付けることが可能であるため、面格子20を取り付ける際に様々な用い方をすることができる。
【0049】
最後に、ブラケット1とブラケットキャップ10との係合状態の安定性について、連結片5が固定片6に対して所定の角度で折り曲げられているため、係止用凹部3および係止孔2がそれぞれ同一平面上に配置される場合に比較して、ブラケットキャップ10をブラケット1により安定した状態で係合させることが可能になっている。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0051】
(1)固定部を覆うカバー部材をブラケットに係合させるために使用される第1の係止部および第2の係止部を、それぞれブラケットにおける固定部と連結部に設けたことにより、他に締結部材等を用いなくても、カバー部材を少なくとも2箇所でブラケットに係合させることができ、固定部を壁面に固定する固定部材をカバー部材を用いて覆い隠す場合に、カバー部材を安定した状態でブラケットに取り付けることが可能になるため、面格子の美観性および防犯性を向上させることができる。
【0052】
(2)第1の係止部および第2の係止部が共に、前記壁面に平行な所定の方向に対して開放するように形成されており、前記所定の方向から壁面に沿って自由にカバー部材の係止部を第1の係止部および第2の係止部に係合させることができることにより、ブラケットの固定部が壁面に固定されたままの状態でも、カバー部材の係止部を第1の係止部および第2の係止部にそれぞれ係合させることができるため、面格子の取付が完了した後においても、必要に応じてブラケットにカバー部材を取り付けることが可能になる。
【0053】
(3)第1の係止部が壁面に対向するように固定部に形成された係止用凹部であり、第2の係止部は連結部に形成された係止孔であることにより、第1の係止部および第2の係止部を複雑な加工をすることなく簡易な加工によって形成することが可能になる。
【0054】
(4)ブラケット本体の固定部に設けられた第1の係止部、およびブラケット本体の連結部に設けられた第2の係止部に、カバー部材に形成されたカバー側係止部を係合させてカバー部によってブラケット本体の固定部を覆うことにより、第1の係止部および第2の係止部を、壁面に平行な所定の方向からカバー部材の取付が可能な形状にしたことにより、ブラケット本体を用いて面格子を住居の壁面に取り付けた後に、カバー部材をブラケット本体に取り付けることにより、ブラケット本体を壁面に固定する固定部材が外部に露出することをなくし、面格子の美観性および防犯性の向上を図ることが可能になる。
【0055】
(5)ブラケット本体の固定部に壁面に平行な方向に開放している係止部を形成し、この係止部に係合する突起部とブラケット本体の連結部の両側端部に係合する一対の係合片を有するカバー部材によってブラケット本体の固定部を覆うことにより、面格子を取り付けたときに壁面にブラケット本体を固定するための固定部材がカバー部材によって覆われて外部に露出することがないため、面格子の美観性および防犯性を向上させることが可能になる。
【0056】
(6)ブラケット本体における連結部を、固定部側の幅が広く格子取付部側の幅が狭くなるようなテーパ状に形成したことにより、ブラケット本体の連結部の両端にカバー部材の前記一対の係合片を容易に係合させることが可能になる。
【0057】
(7)カバー部材の前記一対の係合片が前記連結部の面方向に弾発力を持つように形成されていることにより、カバー部材をブラケット本体に取り付ける時に前記一対の係合片の間隔が適宜拡がるとともに、取り付け完了後において前記一対の係合片の間隔が元通りの間隔に戻り前記連結部の両側端部に係合するため、容易にカバー部材をブラケット本体に取り付けることが可能になる。
【0058】
よって、一般的なブラケットと同様に取り扱うことが可能であり、かつ、必要に応じてカバー部材を取り付けて面格子の防犯性および意匠性を向上させることが可能なブラケットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラケットの使用状態の一例を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるブラケットの構成を示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるブラケットを用いた格子取付構造を示す図である。
【図4】第1の実施形態におけるブラケットキャップの構成を示す図である。
【図5】第1の実施形態におけるブラケットの構成のバリエーションを示す図である。
【図6】第2の実施形態におけるブラケットの構成を示す図である。
【図7】第2の実施形態におけるブラケットキャップの構成を示す図である。
【符号の説明】
1−ブラケット
2−係止孔
3−係止用凹部
4−格子取付片
5−連結片
6−固定片
7−裏板
8−ネジ
9(9a、9b)−孔
10−ブラケットキャップ
12−係止用フック部
13−係止用突起
14−係合片
15−カバー部
Claims (7)
- 固定部材が挿入される孔を有し、前記固定部材を介して壁面に固定される固定部と、
締結部材が挿入される孔を有し、前記締結部材を介して面格子が取り付けられる格子取付部と、
前記固定部および前記格子取付部を連結する連結部とを含み、
前記固定部を覆うカバー部材の一部と係合する第1の係止部が前記固定部に形成されるとともに、前記カバー部材の他の一部と係合する第2の係止部が前記連結部に形成されることを特徴とするブラケット。 - 前記第1の係止部および前記第2の係止部は、少なくとも同一方向に対して開放しており、
前記同一方向が前記壁面に平行な方向であることを特徴とする請求項1に記載のブラケット。 - 前記第1の係止部は、前記壁面と反対の方向に凸状になるように前記固定部に形成された係止用凹部であり、
前記第2の係止部は、前記連結部に形成された係止孔であることを特徴とする請求項2に記載のブラケット。 - 固定部材が挿入される孔を有し前記固定部材を介して壁面に固定される固定部と、締結部材が挿入される孔を有し前記締結部材を介して面格子が取り付けられる格子取付部と、前記固定部および前記格子取付部を連結する連結部とを含み、
前記固定部を覆うカバー部材の一部と係合する第1の係止部が前記固定部に形成されるとともに、前記カバー部材の他の一部と係合する第2の係止部が前記連結部に形成されるブラケット本体と、
前記第1の係止部に係合する第1のカバー側係止部、前記第2の係止部に係合する第2のカバー側係止部、および前記固定部を覆うカバー部を有するカバー部材と、を備え、
前記第1の係止部および前記第2の係止部は、少なくとも同一方向に対して開放しており、前記同一方向が前記壁面に平行な方向であることを特徴とするブラケット。 - 固定部材が挿入される孔を有し前記固定部材を介して壁面に固定される固定部と、締結部材が挿入される孔を有し前記締結部材を介して面格子が取り付けられる格子取付部と、前記固定部および前記格子取付部を連結する連結部とを含み、
前記固定部に、少なくとも前記壁面に平行な方向に開放している係止部が形成されたブラケット本体と、
前記連結部の両側端部に係合する一対の係合片、前記係止部に係合する突起部、および前記固定部を覆うカバー部を有するカバー部材と、
を備えたことを特徴とするブラケット。 - 前記連結部は、前記格子取付部側における前記両側端間の間隔が前記固定部側における前記両側端間の間隔よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項5に記載のブラケット。
- 前記一対の係合片は、少なくとも前記連結部の面方向に弾発力を有することを特徴とする請求項6に記載のブラケット。
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KR20060036885A (ko) * | 2005-01-26 | 2006-05-02 | 이유백 | 블라인드용 브래킷의 설치구조 |
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KR20060036885A (ko) * | 2005-01-26 | 2006-05-02 | 이유백 | 블라인드용 브래킷의 설치구조 |
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