JP2004316085A - 扉付きの間仕切装置 - Google Patents
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Abstract
【手段】扉6の下端面には左右長手のガイド溝48が形成されている。間仕切装置は、支柱2と天枠体3とを主要部材として骨組みが構成されており、隣合った支柱2の間にパネル等を装着している。そして、支柱2に形成した係合穴54を利用してブラケット49を支柱2に取付け、このブラケット49に水平回転自在に取付けガイドローラ51を扉6のガイド溝46に嵌め入れている。ブラケット49は支柱2に簡単に取付けることができる。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、囲い枠状で扉付きの間仕切装置(スペース利用システム)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な間仕切装置は、天井まで届く支柱群にパネルを装着したタイプと、成人の身長程度かそれよりも低い高さのユニットを平面視十字状やT字状等の様々の形態に連結したローパーティションとが広く使用されている。
【0003】
前者のように天井まで届く態様のものはスペースを個室化するもので、内部には専用の照明が必要になる。他方、後者のローパーティションはワークエリアを仕切る目隠し的な機能が強く、パーティションの上方は開放しているので専用の照明は必要ない。
【0004】
これら一般的な間仕切装置は、個人ごと又はグループごとのワークエリアを仕切ることを主眼としていると言え、クローズド志向であると言える。これに対して、成人の身長よりも高い高さでしかも上方が開口したオープンタイプの囲い枠状の間仕切装置が提案されている。このものは、人が自由に出入りできるようなオープン志向性が高いと言え、例えば、ミーティングルームや談話室、休憩室、展示室等の様々の用途に供されている。
【0005】
この囲い枠状の間仕切装置は、多数枚の壁パネルを連結して成るものと、支柱群や天枠体で構成された骨組みにパネル等を取付けて成るタイプとに大別され、後者のタイプは、支柱にパネルのみでなくスクリーン等の様々のものを取付けできる点や、パネルやスクリーン等の部材の交換が簡単でデザインを多様化できる等の点において優れている。
【0006】
このように囲い枠状でオープンタイプの間仕切装置において、出入口に引き戸式の扉を設けることがある。この場合、扉は、出入口の上方において水平方向に延びる天レール(天枠体)に吊懸けることになるが、単に天レールに吊り掛けただけでは扉がその厚さ方向に横揺れし易い。
【0007】
この点については、自閉式扉において多用されているように、扉の下端面に下向きに開口したガイド溝を幅方向(間口方向)に沿って長く延びるように形成する一方、床面に、前記扉のガイド溝に嵌まるガイドローラを配置することが考えられる。また、壁パネルを連結して構成された間仕切装置の場合は、壁パネルに何らかのガイド部材をねじ止めして、このガイド部材により、扉の下端部をガイドすることが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ガイドローラを床に固定する方式では、ガイドローラの取付け作業に際してコンクリート等の床に電器ドリルで穴を空けたアンカーを打ち込まなければならないため取付け作業が面倒である点や、いわゆるアクセスフロアーのような二重床には適用し難い点、或いは、扉が不要となってガイドローラを取り外すと床に傷跡が残るという問題がある。
【0009】
他方、壁パネルにガイド部材をねじ止めする方式では、扉が不要となってガイド部材を取り外した後にパネルにねじ止めの後が傷跡として残って体裁が悪くなるという問題や、壁パネルはガイド部材をしっかりと取付けできる強度がないといけないため壁パネルの選択の自由性が低下するといった問題がある。
【0010】
本発明は、このような問題を解消した間仕切装置を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の間仕切は、基本構成として、適宜の間隔を隔てて立設した支柱群をその上端において天枠体で連結することにより、隣合った支柱で挟まれた単位面の複数個を連続させた形態と成し、少なくとも1つの単位面を出入口と成し、この出入口を開閉自在に塞ぐ扉が、単位面の外側又は内側を水平動し得るように前記天枠体に吊懸けられている一方、出入口を除いた他の単位面はパネルで塞ぐ等の適宜の用途に供されている。
【0012】
そして、請求項1の発明の特徴として、前記扉の下端に、出入口の間口方向に沿って長く延びるガイド部を設けている一方、前記扉の近傍に位置した支柱には、前記扉のガイド部と嵌合又は係合して扉の振れを抑制する固定ガイド部材が着脱可能に取り付けられている。
【0013】
請求項2の発明では、請求項1において、前記扉の近傍の支柱は押し出し成形によって中空状に形成されており、この支柱に、間仕切装置の外面側と内面側とに向けて開口する内外の縦溝を上下全長にわたって延びるように形成している一方、前記扉の下端には、前記ガイド部として、下向きに開口したガイド溝がその幅方向に沿って長く延びるように形成されている。
【0014】
更に、前記固定ガイド部材は、扉のガイド溝に下方から嵌まる水平回転自在なガイドローラであって、このガイドローラをブラケットに取付け、ブラケットに形成した係止爪を、前記支柱における縦溝の底面箇所に形成した係合穴に落し込み係合させている。
【0015】
【発明の作用・効果】
本発明は、支柱と天枠体とを骨組みの構成要素とした間仕切装置を対象として、扉の振れを抑制するためのガイド部材を支柱に取付けているため、床に取付ける場合に比べて作業が簡単であり、また、アクセスフロアー上に設置された間仕切装置にも何ら支障無く対応でき、更に、扉を取り外した後に床に傷跡が残るような不具合も皆無となるといった利点を有する。
【0016】
また、ガイドローラ等のガイド部材を床に取付ける場合は、支柱の位置をずらした場合の再調整がきわめて面倒になる問題があるが、本願発明ではこのような問題は全く無い。
【0017】
他方、ガイド部材をパネルにねじ止めする場合に比べては、仮に支柱に取付け穴が空いていてもパネルに空いている場合に比べて目立たないため、扉が不要となってガイド部材を取り外した後の体裁の悪化を抑制でき、また、パネルは扉とは関係なしに選択できるため、間仕切装置全体としてのデザイン・機能の自由性を向上できるという利点を有する。
【0018】
特に、請求項2のように構成すると、ブラケットの取付けや取り外しを極めて簡単に行うことできると共に、係合溝は縦溝の内部にあった目立たないため美感に優れており、特に有益である。
【0019】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。先ず、図1〜図11に基づいて第1実施形態を説明する。
【0020】
(1).全体の概要(図1)
先ず、間仕切装置の全体の概要を図1に基づいて説明する。図1において(A)は概略斜視図、(B)は骨組みを示す部分的な概略正面図である。
【0021】
間仕切装置は、適宜間隔を隔てて立設した支柱1,2の群と、これら支柱1,2の群をその上端において連結する天枠体(天レール)3とで主たる骨組み(フレーム)が構成されている。
【0022】
支柱の群は、平面視で矩形の頂点部を構成する4本のコーナー支柱1と、矩形の各辺の部分に配置された中間支柱2とで構成されており、コーナー支柱1と中間支柱2とは断面形状が異なっている。
【0023】
隣合った支柱1,2で挟まれた部分を1つの単位面4としており、従って、多数の単位面4が連続することにより、全体として平面視矩形で囲い枠状の形態を成している。そして、多数の単位面4のうち1つ(複数でも良い)の単位面4を出入口5と成し、この出入口5を吊り戸式の扉6で塞ぐようにしている。
【0024】
扉6は、左右の縦フレーム7と、左右長手の上下フレーム8,9とで正面視矩形の枠体を構成し、枠体の内部に芯材(パネル)10を装着した基本構造になっている(もちろん、他の構造でも良い)。出入口5の側に位置した縦フレーム7の内外両面にノブ(引手)11を設けている。
【0025】
(B)に示すように、出入口5の両側の箇所では中間支柱2は1本だけ配置されており、コーナー支柱1にも1本の中間支柱2が重ね配置されており、その他の部分では2本の中間支柱2が一組となって背中合わせ状に配置されている。
【0026】
出入口5を除いた単位面4の箇所には、隣合った支柱1,2を天枠体3よりも下方において連結する横桟12が配置されている。また、隣合った中間支柱2の上端間も横桟(上ビーム)12で連結されており、上端の横桟12に天枠体3が重なり固定されている。
【0027】
なお、出入口5を挟んで配置された2本の中間支柱2の上端間を横桟12で連結しても良い。中間支柱2の上端間を横桟12で連結せずに、天枠体3で直接に連結しても良い。横桟12の本数や高さ位置は任意に設定することができる。
【0028】
天枠体3は間仕切装置の全周において同じ断面形状のものを使用しているが、扉6が吊懸けられているものとその他のものとを別の断面形状とすることも可能である。但し、全周にわたって同じ断面形状とするのが部材の共通化できる点で好適である。
【0029】
各単位面4は様々な態様に利用することができる。例えば、支柱1,2及び横桟12を利用して、壁パネルや化粧用半透明スクリーン幕、ピッナップボード、網戸、ガラス戸、映写用スクリーン等の様々の物を取付けることができる。単位面の一部を開口したままとしておくことも可能である。横桟12を使用せずに単位面4の全体を1枚のパネルで塞ぐことも可能である。
【0030】
また、横桟12を備えた単位面4の全面又は一部を開口したままにしておくことも可能である。なお、出入口5の箇所を除いて、床に天枠体3と平行に延びる地枠体を配置して、地枠体で支柱1,2を支持することも可能である。
【0031】
天枠体3は各単位面4の箇所毎に配置することも可能であるが、間仕切装置の全体の強度や組み立て易さの点から、複数の単位面4に跨がった上端に配置し、この天枠体3に支柱1,2を固定するのが得策である。
【0032】
(2).天枠体3扉の構造及び吊懸け態様
次に、中間支柱2と天枠体3と扉6の構造、及び扉6の吊懸け構造について、図2〜図4に基づいて説明する。図2は扉6の上部の部分的な破断正面図、図3は図2の III−III視断面図、図4は図2のIV−IV視断面図である。
【0033】
図4に示すように、中間支柱2は、アルミ等の軽金属を素材とした押し出し加工品であり、平断面略台形状で中空に形成されている。中間支柱2において台形の頂面部を成す部分には、壁パネル14等が嵌合し得る第1縦溝15が形成されており、底面部となる部分には第2縦溝(蟻溝)16が形成されており、幅狭の前後面にはそれぞれ第3縦溝17が形成されている。また、頂面部と前後面部とは外向き凹状の円弧面部18を介して連続している。
【0034】
例えば図3に示すように、天枠体3はアルミ等の軽金属の押し出し成形によって中空状に形成されており、前後両側面には横向き開口の第1横溝19が形成され、下面には下向きに開口1つの第2横溝20が形成され、上面には上向きに開口した前後一対の第3横溝21が形成されている。
【0035】
また、天枠体3の第1横溝19には、扉6を開閉自在に吊懸けるためのコロ(ランナー)22が嵌合する上下一対の突条23を形成している。更に、天枠体3の下面には、浅い段部24が形成されており、この段部24に支柱(中間支柱2)の上端が嵌まるようになっている。
【0036】
既述のとおり、扉6は、左右縦フレーム7と上下フレーム8,9と芯材10とを主要部材としている。このうち上フレーム8は、アルミ等の軽金属の押し出し成形によって成るもので、中空でかつ上向きに開口すると共に、幅方向の中間部に下向き開口の溝条25を備えており、溝条25に芯材10の上端部が嵌合している。また、上フレーム8の上下中間部には補強板26が一体に形成されており、補強板26に、断面円弧状の中空溝条27を一体に形成している。
【0037】
他方、図4に示すように、左右の縦フレーム7も軽金属製の押し出し成形品であり、外側面(扉6の外側に開口した面)は開口させ、開口部と反対側の内側面に芯材10が嵌まる溝条28を形成している。また、中空部のうち開口部寄りの部位には補強板29を一体に形成している。
【0038】
縦フレーム7の前後内幅寸法は上下フレーム8,9の前後外幅寸法と同じ寸法に設定しており、図2や図4から推測できるように、縦フレーム7の内側面の上部を切欠いて(切欠き部を符合30で示す)、この切欠き部30に上フレーム8の左右端部を差し込んでいる。
【0039】
そして、左右縦フレーム7の補強板26に貫通したビス31を上フレーム8の中空溝条27にねじ込むことにより、左右縦フレーム7と上フレーム8とを締結している。従って、左右縦フレーム7と上フレーム8とは2本のビス31で締結されている。
【0040】
扉6はその上部の左右両端部において天枠体3に吊懸けられており、図2や図3に示すように、コロ22は、金属板製の第1金具33に取付けられている。第1金具33は金属板製の第2金具34にビス35で固定されている。
【0041】
第2金具34は、上フレーム8の補強板26と縦フレーム7の補強板29とに重なるように形成されており、第2金具34の水平部は上フレーム8の補強板26にビス36で締結されている一方、第2金具34の鉛直部は、縦フレーム7の補強板29と上フレーム8とに前記したビス31で共締めされている。このため、第2金具34は縦フレーム7と上フレーム8とを補強する部材の役割も果たしている。
【0042】
第2金具34には鉤状の爪37を上向きに切り起こし形成しており、この爪37に第1金具33の底板を嵌め込んでいる。このため、扉6の重量がビス35だけに作用するのを防止して、扉6の吊支強度を向上させることができ。扉6の上部には、金具33,34を隠す上カバー32を取付けている。
【0043】
左右縦フレーム7の開口部には合成樹脂製の縁カバー(エッジ)38を弾性に抗しての嵌め込みによって装着している。そして、出入口5の側に位置した縦フレーム7の縁カバー38には、閉じた状態で中間支柱2に当接して隙間を塞ぎ得る突片39を設けている。
【0044】
突片39はエラストマーのような軟質合成樹脂又はゴムから成っており、共押し出し法によって縁カバー38に一体成形している(嵌め込みや接着によって縁カバー38に取付けることも可能である)。
【0045】
扉6は中間支柱2の外側に配置されているため、閉じた状態で多少なりとも扉6と中間支柱2との間に隙間が空く。このため、用途によっては遮光性や遮蔽性が問題になることがある。これに対して、本実施形態のように縁カバー38に突片39を設けると、光が内外に漏れたり内部を覗き見られたりすることを防止できる利点がある。
【0046】
また、遮蔽機能だけを考えれば中間支柱2に突片を設けることも可能であるが、本実施形態のように扉6に突片39を設けると、扉6を開いた状態で突片39が人目に触れることを抑制できるため、美感において優れている。突片39は軟質であるため、中間支柱2に当接したり人や物が当たっても破損することはない。
【0047】
(3).扉の施錠装置
本実施形態の扉6は、閉じた状態で施錠できるよう簡易タイプの施錠装置を備えている。この点を、図2,4に加えて図5〜6も参照して説明する。図5は扉を空けた状態での図4の V−V視断面図、図6は受け部材の斜視図である。
【0048】
施錠装置の一環として、縦フレーム7の中空部内に上下長手の閂棒(ロック棒)40を配置している。閂棒40はノブ11の部分から上向きに延びており、その下端部は、ノブ11に一体に設けた錠前41に連結されている。ノブ11に設けた鍵穴(図7参照)42にキーを差し込んでキーを施錠方向に回転させると閂棒40が上昇し、キーを解錠方向に回転させると閂棒40下降動する。
【0049】
図2及び図5に示すように、閂棒40はその上部においてブッシュ43でガイドされており、ブッシュ43は、前記した第2金具34の折曲げ片34aに装着している。このため、第2金具34は、コロ22の取付けと、縦フレーム7及び上フレーム8との締結の補強と、閂棒40の上下ガイドとの3つの役割を兼用しており、このため部材点数を抑制できる利点がある(もとより、第2金具34と分離してブッシュ43を設けることも可能である)。
【0050】
閂棒40には、ブッシュ43に下方から当たって少々高さを規制するストッパー(スナップリング)44が取付けられている。
【0051】
扉6を閉じた状態で閂棒40の上方に位置する部位には受け部材45が配置されている。受け部材45は、天枠体3の下面にビス46で固定された本体部45aと、本体部45aに溶接等によって固定された平面視U形の係止部45bとから成っており、閂棒40の上端部が係止部45bに嵌まることによって扉6は閉じた状態にロックされる。
【0052】
受け部材45は、平面視矩形でかつ本体部45aは天枠体3の段部24にきっちり嵌まり込んでいる。このため、1本のビス46で固定しただけでありながら、ロック状態で扉6を開閉動させても水平旋回することなく強固に固定された状態に保持される利点がある。
【0053】
(4).扉の下部のガイド(図7〜図11)
次に、扉6の下部のガイド機構を図7以下の図面も参照して説明する。図7は扉6のうち出入口5の側に位置部分の一部破断正面図、図8は図7及び図9のVIII−VIII視断面図、図9は図8のIX−IX視断面図、図10及び図11は部材の分離斜視図である。
【0054】
例えば図9に示すように、扉6の下フレーム9は既に説明した上フレーム8と上下対称の断面形状であり、このため、下向きに開口したガイド溝48が全長にわたって延びている。一方、出入口5を挟んで扉6の側に位置した中間支柱2の下部には金属板製のブラケット49を取付けており、このブラケット49の下端部に支軸50を介してガイドローラ51を水平回転自在に取付け、このガイドローラ51を扉6のガイド溝48に転動自在に嵌め入れている。
【0055】
下フレーム9におけるガイド溝48の内側面には、ガイドローラ51の外周面が当たる突条48aを設けている。突条48aの存在によって下フレーム9の剛性が高くなるため、扉6を安定性よくガイドできる利点である。
【0056】
図8〜図10から容易に理解できるように、第3ブラケット49は、中間支柱2の側面に密着又は密接する基部52を備えており、この基部52に、中間支柱2の円弧面部18にきっちり重なる上下の第1位置決め片(姿勢保持片)53と、中間支柱2における第3縦溝17の底面箇所に形成した係合穴54に落し込み係合させ得る上下の係止爪55と、上下係止爪55の間に位置すると共に中間支柱2の広巾面に重なる第2位置決め片56と、ガイドローラ51を取付けるために下端において外向き突出させた支持片57とを折曲げ形成している。
【0057】
なお、ガイドローラ51の支軸50はナット58で固定されているが、支軸50を支持片57にねじ込みにて固定しても良い。また、図8に一点鎖線で示すように、ブラケット49の第2位置決め片56をビス59で中間支柱2に固定したり、第2位置決め片56にねじ込んだビスを中間支柱2に突っ張らせても良く、こうすると第2ブラケット49をよりしっかりと中間支柱2に固定できる。
【0058】
更に、第2ブラケット49に複数(例えば2個)のガイドローラ51を、間口方向に沿って並ぶように取付けても良い(こうすると扉6の姿勢保持機能を向上できる)。本実施形態では、扉6は開いた状態で出入口5に部分的に入り込んでいるが、開いた状態で扉6の端面が中間支柱2の端面と略同じ面となるように設定することも可能である。
【0059】
例えば図7や図11から容易に理解できるように、縦フレーム7のうち溝条28が形成されている部分を切欠いて(切欠き部を符合61で示す)、この切欠き部61に下フレーム9の端部を嵌め入れ、縦フレーム7の補強板29に貫通したビス62を下フレーム9の中空溝条27にねじ込むことにより、縦フレーム7と下フレーム9とを締結している。従って、左右縦フレーム7と上下のフレーム8,9とは4本のビス31,62で締結されている。
【0060】
(5).ラッチ装置
扉6の下端の左右両端部には、ガイドローラ51の支軸50に係合することによって扉6を開いた状態と閉じた状態とに選択的に保持するラッチ部材63が配置されている。
【0061】
このラッチ部材63は合成樹脂製であり、縦フレーム7と下フレーム9との両方に跨がった状態で重なるようになっている。また、縦フレーム7の補強板29に外側から重なる起立部64と、平面視二股状のキャッチ部65と、下フレーム9の下端に内向き突設したフランジ9aに係合する上向きの爪部66とを備えている。
【0062】
そして、起立部64と縦フレーム7の補強板29と下フレーム9ととをビス62で共締めしている。従って、ラッチ部材63は縦フレーム7と下フレーム9との姿勢を保持する補強部材の役割を兼用しており、このため、1本のビス62で固定したものでありながら、扉6を堅牢な状態に組み立てることができる利点がある。
【0063】
ラッチ部材63におけるキャッチ部65の先端には爪65aが形成されており、キャッチ部65は、その間隔を広げるように水平方向に撓み変形することによってガイドローラ51の支軸50に嵌脱し、扉6は閉じた状態と開いた状態とに選択的に保持される。勿論、ある程度の力をかけると、キャッチ部65を撓み変形させて支軸50から離脱させ、扉6を開閉動することができる。
【0064】
ラッチ手段としては、扉6に例えば板状のストッパーを設けて、扉6を閉じた状態及び開いた状態でキャッチ部65がその弾性力によってストッパーを挟み続けているように構成することも可能であるが、本実施形態では、ラッチ部材63のキャッチ部65は、爪65aが支軸50を乗り越えると弾性復元力は作用しないように設定している。
【0065】
すなわち、キャッチ部65の空間の間隔のうち爪65aの箇所を除いた寸法を支軸50と同じ寸法か又はやや大きい寸法に設定している。このように構成すると、撓み変形させ続けることに起因して弾性復元力が徐々に低下するへたり現象を防止又は著しく抑制して、耐久性を向上できる利点がある。
【0066】
(6).まとめ
以上の構成において、ガイドローラ51が取付く第2ブラケット49は中間支柱2の係合穴54に落し込むことによって取付けるものであるため、床面にブラケットを固定してこれにガイドローラを取付ける場合に比べて取付け作業がきわめて簡単であり、また、壁パネル14等の選択の自由性が損なわれることもない。
【0067】
係合穴54を中間支柱2の略全長にわたって多数形成しておいても良い。扉6はその下端が例えば成人の腰程度の高さに位置するものがあるが、予め係合穴54を中間支柱2に多数空けておくと、第2ブラケット49の高さ位置の変更は極めて簡単であるため、扉6の高さの違いに簡単に対応できる利点がある。
【0068】
多数の係合穴54を適宜ピッチで空けておくことに代えて、扉6の下端の高さの違いに合わせて何段階かの高さ位置に係合穴54を空けておいても良い。
【0069】
本実施形態のように、ブラケット49に位置決め片53,56のような姿勢保持部を設けると、ブラケット49のガタ付きを防止又は著しく抑制できるため好適である。
【0070】
特に、本実施形態のように、第1位置決め片53と第2位置決め片56とで中間支柱2の前後端部を左右両側から挟む形態にすると、扉6を開けるときも閉じるときもいずれかの位置決め片53,56が中間支柱2に突っ張る状態になるため、第2ブラケット49のガタ付きを的確に抑制できて特に好適である。
【0071】
また、間仕切装置には、扉6を出入口5を外側から塞ぐ外扉形式と、出入口5を内側から塞ぐ内扉方式とがあるが、天枠体3と中間支柱2とを前後対称の形状に形成しておくと、外扉方式と内扉方式とにごく簡単に対応できる利点がある。
【0072】
本実施形態のように、ガイドローラ51の支軸50をラッチ手段に兼用すると、専用の部材が不要になるため構造を簡単化できる利点がある。
【0073】
(7).第2実施形態(図12)
図12では第2実施形態を示している。(A)は部分的な平面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。
【0074】
この実施形態において中間支柱2は第1実施形態と同じものを使用しており、隣合った2本の中間支柱2に、固定ガイドの一例としての固定レール部68を有するブラケット69が取付けられている。
【0075】
他方、扉6の下面のうち出入口5から遠い端部には、固定レール部68の上方に向けて延びる支持部材70を固定して、支持部材70に、固定レール部68の内外に当接する一対のガイドローラ71を水平回転自在に取付けている。この例ではガイドローラ71が可動ガイド部材になっている。
【0076】
本実施形態では、固定レール部68は、隣合った中間支柱2の外側面を結ぶ仮想線72よりも内側にずらしている。すなわち、単位面4の壁面は中間支柱2の外側面よりも内側に凹んでいる。
【0077】
このため、固定レール部68が邪魔になることを防止てきる。また、ブラケット69はその左右両端部がそれぞれ中間支柱2に取付けられているため、単に係合爪66を係合穴54に落とし込むだけでもガタ付きはなくて、扉6をしっかりとガイドできる。
【0078】
(C)に示すように、ガイドローラ71として溝付きのものを使用して、これを水平状の軸線回りに回転するように設定しても良い。また、ガイド手段としては、ガイドローラ71に代えて合成樹脂製スライダーのような他のものを使用しても良い(この点は発明全体に共通することである)。
【0079】
(8).その他
本発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えば天枠体や支柱、或いは扉等の各部材は様々の構造・断面形状に設計することができる。
【0080】
また、出入口の間口寸法が大きい場合は、出入口を挟んだ両側にそれぞれ扉を配置して、左右の扉が出入口の中間部において突き合わさるように構成したり、出入口を挟んだ片側に2枚の扉を前後に配置して引き違い方式に構成するなどしても良い。
【0081】
また、扉は間仕切装置が囲い枠状になっているため必要であるが、この囲い枠状という形状には、間仕切装置が室内等に独立して島状に配置されている場合と、平面視で建物の壁から突出した状態に配置されている場合とがあり、後者の場合は、間仕切装置が建物の壁に向けて開口した平面視コ字状となっていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1実施形態に係る間仕切装置の概略斜視図、 (B)は骨組みを示す概略分離図である。
【図2】扉の上部の部分的な破断正面図である。
【図3】図2の III−III視断面図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】扉を空けた状態での図4の V−V視断面図である。
【図6】施錠用キャッチ部材の斜視図である。
【図7】扉のうち出入口の側に位置した部分の一部破断正面図である。
【図8】図7及び図9のVIII−VIII視断面図である。
【図9】図8のIX−IX視断面図である。
【図10】ブラケットと中間支柱との分離斜視図である。
【図11】ラッチ部材と扉との分離斜視図である。
【図12】第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1,2 支柱
3 天枠体
4 単位面
5 出入口
6 扉
14 壁パネル
17 中間支柱の第3縦溝
22 コロ(ランナー)
33,34 金具
48 ガイド溝
49 ブラケット
51 ガイドローラ
53,56 位置決め片
54 係合穴
55 ブラケットの係止爪
Claims (2)
- 適宜の間隔を隔てて立設した支柱群をその上端において天枠体で連結することにより、隣合った支柱で挟まれた単位面の複数個を連続させた形態と成し、少なくとも1つの単位面を出入口と成し、この出入口を開閉自在に塞ぐ扉が、単位面の外側又は内側を水平動し得るように前記天枠体に吊懸けられている一方、出入口を除いた他の単位面はパネルで塞ぐ等の適宜の用途に供している間仕切装置であって、
前記扉の下端に、出入口の間口方向に沿って長く延びるガイド部を設けている一方、前記扉の近傍に位置した支柱には、前記扉のガイド部と嵌合又は係合して扉の振れを抑制する固定ガイド部材が着脱可能に取り付けられている、
扉付きの間仕切装置。 - 前記扉の近傍の支柱は押し出し成形によって中空状に形成されており、この支柱に、間仕切装置の外面側と内面側とに向けて開口する内外の縦溝を上下全長にわたって延びるように形成している一方、
前記扉の下端には、前記ガイド部として、下向きに開口したガイド溝がその幅方向に沿って長く延びるように形成されており、
更に、前記固定ガイド部材は、扉のガイド溝に下方から嵌まる水平回転自在なガイドローラであって、このガイドローラをブラケットに取付け、ブラケットに形成した係止爪を、前記支柱における縦溝の底面箇所に形成した係合穴に落し込み係合させている、
請求項1に記載した扉付き間仕切装置。
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