JP2004315984A - シートベルト用ウェビングおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚みが薄く、柔軟でコンパクトに収納することができ、コンパクト性および快適性に優れたシートベルト用ウェビングおよびその製造方法の提供。
【解決手段】単糸断面の扁平率が1.5〜8.0の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを経糸に用いてなるシートベルト用ウェビングであって、ウェビングの経方向の断面において、ウェビングを構成する経糸の単糸断面の長軸方向とウェビングの水平方向とのなす角度(θ)の余弦(hi)の総和平均で表した水平度指数(HI)が0.75〜1.00となるように配列していることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルト用ウェビングおよびその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、従来のシートベルト用ウェビングよりも厚みが薄く、柔軟でコンパクトに収納することができ、コンパクト性および快適性に優れたシートベルト用ウェビングおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、シートベルトは、自動車や航空機などに搭乗した乗員の安全を確保するための装置として欠かせないものとなり、ほとんどの自動車や航空機に装着されている。そして、シートベルト用ウェビングに対しては、安全装置としての信頼性向上、すなわち十分な強力を有し、衝突時の乗員にかかる衝撃を和らげるためのエネルギー吸収能が高いことなどの性能が要求されるが、別の要求性能として、シートベルト用ウェビングの装着、脱着の繰り返しに対する格納耐久性およびウェビングの厚みを薄くしてコンパクトに格納できることなどのコンパクト性や快適性が挙げられ、それらの改善も求められていた。
【0003】
そこで、従来からシートベルト用ウェビングの厚みを薄くする技術として、種々の技術が提案されてきた。
【0004】
先ず、一般に用いられているポリエステル繊維の強度を高めてウェビングの経糸の打ち込み本数を減少させることが試みられたが、この場合には、高強度糸を得るための高倍率延伸に伴い、単糸切れが多発して毛羽を発生するため、製織工程における生産効率が低下するばかりか、製品としての品位も下がるなどのリスクがあるため、積極的に採用されることはなかった。
【0005】
また、シートベルト用ウェビングとしての強度を高める方法としては、アラミド、全芳香族ポリエステル、超高強力・高弾性率ポリエチレン繊維などの超高強力繊維を経糸の全部として用いたウェビング(例えば特許文献1参照)および前記超高強力繊維を経糸の一部に用いたウェビング(例えば特許文献2参照)が知られている。
【0006】
しかしながら、超高強力繊維を経糸の全部として用いたウェビングでは、経糸の使用量を減少させることができ、ウェビングの厚みを確かに薄くはできるものの、ウェビングの伸びが小さく衝突時の衝撃を吸収するためのエネルギー吸収量が少ないため、シートベルト用ウェビングしての本来の機能を果たせないこと、および例え織物設計で上記欠点を改善したとしても使用する繊維コストが高く、高価なウェビングとなることなどの問題点を有することから、実用化は困難であった。
【0007】
また、超高強力繊維を経糸の一部に用いたウェビング、具体的には経糸の一部のみに超高強力繊維を用い、他の経糸をポリエステル繊維で構成したシートベルト用ウェビングは、超高強力繊維と通常のポリエステル繊維とを経糸として同時に用いていることから、特に、製織後に行う熱セット工程において、発生する張力を超高強力繊維が主に受け持ち、ポリエステル繊維が緊張状態で熱セットされるため、結果としてウェビングが従来のものより硬くなってしまうという問題があった。
【0008】
更にまた、異型断面のポリエステル繊維を緯糸に用いたシートベルト用ウェビング(例えば、特許文献3〜6参照)が提案されている。これらの技術は、円断面糸より剛性が高くなる形状、例えばY型、C型、三角形、中空などの異型断面糸を緯糸として用いるもので、ウェビングの横剛性を高め、ウェビングの捻れを防ぎ、ウェビングの引き出しと収納の繰り返しを長期間スムーズに行えるという効果が得られたことを主張する技術、またはウェビングの横剛性を向上させるため、緯糸として剛性の高い異形断面のポリエステルモノフィラメントを用いる技術であって、ウェビング自体の厚みを薄くして柔軟にし、コンパクトに収納でき、かつ乗員の着用時の圧迫感を軽減することなどの効果を目的とした技術ではなかった。
【0009】
【特許文献1】
特開昭62−104938号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平8−72668号公報
【0011】
【特許文献3】
特開平7−228218号公報
【0012】
【特許文献4】
特開2000−190810号公報
【0013】
【特許文献5】
特開2000−190811号公報
【0014】
【特許文献6】
特開2000−190812号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術によっては達成できなかった問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。
【0016】
したがって、本発明の目的は、乗員の衝突時の安全性、すなわち必要なウェビング強力とエネルギー吸収能を保持した上で、厚みが薄く、柔軟で、コンパクトに収納することができでき、かつ乗員の着用時の装着感が優れたシートベルト用ウェビングおよびその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明のシートベルト用ウェビングは、長軸と短軸の長さの比から求めた単糸断面の扁平率が1.5〜8.0の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを経糸に用いてなるシートベルト用ウェビングであって、このウェビングの経方向の断面において、ウェビングを構成する経糸の単糸断面の長軸方向とウェビングの水平方向とのなす角度(θ)の余弦(hi)の総和平均で表した水平度指数(HI)が0.75〜1.00となるように配列していることを特徴とする。
【0018】
そして、本発明のシートベルト用ウェビングにおいては、
前記ウェビングの厚さが0.70〜1.25mmであること、および
前記扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントが、JIS L1013の方法に準じて測定した強度が6〜10cN/dtex、同じく伸度が10〜25%、JIS L1013の方法に準じて150℃で測定した乾熱収縮率が5〜15%であるポリエステル繊維からなること
が、いずれも好ましい条件として挙げられる。
【0019】
また、本発明の本発明のシートベルト用ウェビングの製造方法は、長軸と短軸の長さの比から求めた単糸断面の扁平率が1.5〜8.0の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを経糸に用いてシートベルト用ウェビングを製造する方法であって、このウェビングの経方向の断面において、ウェビングを構成する経糸の単糸断面の長軸方向とウェビングの水平方向とのなす角度(θ)の余弦(hi)の総和平均で表した水平度指数(HI)が0.75〜1.00となるように製織することを特徴とする。
【0020】
そして、本発明のシートベルト用ウェビングの製造方法においては、
製織時にワープビームとクロスビームの間で経糸に0.2〜2cN/dtexの張力をかけること、
前記製織して得られたウェビングに染色加工および/または加熱加圧加工を施すこと、
交絡数が0〜50個/mである前記合成繊維マルチフィラメントを経糸として使用すること、および 前記経糸のウェビング分解糸の交絡数が0〜7個/mとなるように製織すること
が、いずれも好ましい条件として挙げられる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について詳細に説明する。
【0022】
本発明のシートベルト用ウェビングは、合成繊維、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維およびポリビニルアルコール繊維などをマルチフィラメントとして経糸および緯糸に用いてなるシートベルト用ウェビングであって、特に限定されるものではないが、好適な素材はポリエステル繊維である。特に好ましくはポリエチレンテレフタレート繊維であるが、ポリエチレンテレフタレートポリマと共重合可能な成分との共重合体またはブレンド可能な他の熱可塑性ポリマとのブレンド物などからなる繊維であってもよい。共重合成分としては、イソフタル酸やナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ジエチレングリコールや1,4―ブタンジオールなどのジオール化合物、多官能化合物、5―スルホイソフタル酸金属塩、含リン化合物などが挙げられる。
【0023】
本発明に用いるポリエステル繊維は、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、クレーなどの艶消し剤、顔料、染料、滑剤、酸化防止剤、耐熱剤、耐蒸熱剤、耐光剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤および難燃剤などを含むことができる。
【0024】
本発明のシートベルト用ウェビングは、高強度で高タフネスとするために、特に高重合度のポリエステル繊維を用いることが必要であり、繊維の固有粘度は0.8以上、好ましくは0.9以上であることが望ましい。
【0025】
本発明のシートベルト用ウェビングは、長軸と短軸の長さの比から求めた単糸断面の扁平率が1.5〜8の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを経糸に用いることを必要とする。
【0026】
すなわち、合成繊維マルチフィラメントの単糸断面形状は、通常は図1(ア)に示すような楕円形および図1(イ)に示すような向かい合う辺が平行である楕円形であることを必要とするが、楕円形以外の形状であっても、長軸と短軸の関係が特定の範囲を満たすものであれば、いずれのものも用いることができる。例えば、長方形、菱形、繭型のような左右対称型は勿論、左右非対称型であってもよく、あるいはそれらの組み合わせ型であってもよい。また、更に上記を基本型として、本発明の効果を損ねない範囲で突起や凹み或いは中空部が存在していてもよい。
【0027】
本発明に用いる扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントは、単糸の長軸と短軸の長さの比から求めた扁平率が1.5〜8.0であり、好ましくは2.0〜6.0である。かかる範囲の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを使用することにより、各単糸の長軸がシートベルト用ウェビングの水平方向に配列することが可能となり、通常の円断面糸を使用した場合に比べて、得られるウェビングの厚みが薄くなり、シートベルトの巻き方向に柔軟で、且つ横方向には適度に曲がり難くなるため、コンパクトで格納性に優れたものとなる。扁平率が1.5未満では、円形断面糸に近くなって、ウェビングの厚みが充分薄くならず、柔軟性、コンパクトな収納性を兼備したシートベルト用ウェビングを得ることができなくなる。一方、扁平率が8を越えると、扁平断面単糸を用いる効果が飽和するばかりか、高強度、高タフネス繊維を良好な品位で安定に製糸することが難しくなるという傾向が生じる。
【0028】
本発明に用いる扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントは、JIS L1013の方法に準じて測定した強度が6〜10cN/dtex、同じく伸度が10〜25%、JIS L1013の方法に準じて150℃で測定した乾熱収縮率が5〜15%であるポリエステル繊維からなることが望ましく、かかる物性を有する合成繊維を使用することにより、目的とする高引張り強力、高タフネスおよびエネルギー吸収能の高いシートベルト用ウェビングを得ることができる。
【0029】
扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントの強度が6cN/dtex未満では、ウェビングの引張り強力が十分達成できない傾向となり、また、伸度が10%未満では、車が衝突した際の衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収能が不足する傾向となる。一方、強度が10cN/dtexを越えると、原糸毛羽を少なくしてウェビングの製品品位を維持して達成することが困難となる傾向を生じる。
【0030】
また、乾熱収縮率については、上記の範囲にすることによって、シートベルト用ウェビングの強力、タフネス、厚みおよび柔軟性やウェビングの風合いなどをバランス良く達成することができる。
【0031】
本発明のシートベルト用ウェビングにおいては、各フィラメントの断面形状が上記特定の扁平率を有する合成繊維マルチフィラメントからなり、少なくともウェビングを構成する扁平断面を有する経糸の長軸方向がこのウェビングの水平方向に配列していることが最大かつ重要な要件である。このことを定量的に表現するために、水平度指数(HI:Horizontal Index)を定義した。水平度指数HIは、ウェビングを構成する経糸および緯糸の各フィラメント断面(単糸断面)の長軸方向がウェビングの水平方向とのなす角度(θ)の余弦(hi)とし、その総和平均として表した値である。すなわち、水平度指数HIは、以下の式で算出することができる。
【0032】
HI=(Σhi)/f
hi=cosθ
θ:各フィラメント断面の長軸方向とウェビングの水平方向とのなす角度
f:フィラメント数
本発明の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを用いたシートベルト用ウェビングは、経糸断面の水平度指数HIが0.75〜1.00であり、好ましくは0.85〜1、より好ましくは0.9〜1である。水平度指数HIをかかる範囲ととすることにより、柔軟性、収納性に優れたシートベルト用ウェビングを得ることができる。水平度指数HIが0.75未満では、扁平断面糸を用いたとしても、厚みが薄く、柔軟で、コンパクトで格納性に優れるという効果が十分に発現しない。また、水平度指数HIが本発明の範囲にある扁平断面糸を用いたウェビングは、ウェビング表面が平滑で空隙が少ないため、コーティングなどを施す際にコーティング剤の付与量が少なくて済むという効果をも奏することができる。
【0033】
本発明のシートベルト用ウェビングは、上記特定の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントが経糸に用いられるが、緯糸としては、通常のシートベルト用ウェビングに用いられる丸断面糸や扁平断面糸に代表される異型断面糸を用いることができる。
【0034】
本発明のシートベルト用ウェビングは、ウェビングの厚みが0.7〜1.25mmであることを好ましい形態とする。ウェビングの厚みが0.7mm未満では、ウェビングの強力が十分に達成できず、1.25mmを越えると、従来のウェビングに比べ厚みが薄いという本発明の特徴が得られない。また、ウェビングの厚みは、好ましくは0.7〜1.2mm、より好ましくは0.7〜1.15mmである。
【0035】
本発明のシートベルト用ウェビングは、合成繊維マルチフィラメントを構成するフィラメントに扁平率が1.5〜8.0である扁平断面糸を用い、経糸のフィラメントの断面の長軸がウェビングの水平方向に整然と配列する構造を有することから、同一の繊度および同一の打ち込み本数の円断面糸からなるウェビングとその厚みを比較した場合に、およそ10%以上薄くできることが特徴である。
【0036】
本発明のシートベルト用ウェビングに用いる経糸および緯糸それぞれの繊度および織密度に関しては、特に規定はなく、本発明の効果を損なわない範囲であればよい。本発明の効果を損なわない好ましい範囲としては、経糸繊度800〜2400dtex、経糸織密度70〜250本/インチ、緯糸繊度400〜1000dtex、緯糸織密度10〜50本/インチの範囲が例示できる。
【0037】
上記の範囲を外れる場合、すなわち下限未満の場合は、ウェビングの強力、タフネスおよび横剛性が不足する傾向となり、一方、上限を越える場合は、ウェビングの厚みが厚くなり、硬くなるなどの好ましくない傾向を生じる。
【0038】
本発明のシートベルト用ウェビングの引張り強力は、11.2kN/インチ以上が好ましく、より好ましくは13kN/インチ以上である。ウェビングの引張強力に特に上限はないが、現在の実用技術で20kN/インチを越えるウェビングを製造することは困難である。
【0039】
次に本発明のシートベルト用ウェビングを製造するための方法について、その一例を説明する。
【0040】
本発明のシートベルト用ウェビングを製造するために用いる扁平率が1.5〜8.0の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントとしては、高強度、高タフネスを必要とするため、製糸に供するポリマとして固有粘度が1.0以上の高粘度のポリエチレンテレフタレートポリマを用いてなり、固有粘度が0.8以上のポリエステル繊維であることが好ましい。
【0041】
まず、上記のポリマを溶融し、濾過した後、口金の細孔から紡出するが、この場合には、口金孔形状を各フィラメントの断面が特定の扁平断面となるよう設計した口金を用いる。特に、紡出され糸条が冷却固化するまでの溶融ポリマの表面張力による断面形状の変化を考慮して口金孔形状を設計する。
【0042】
例えば、図1(ア)の楕円形状を有する繊維を得るためには、口金吐出形状を図2の(ア)に示すような長方形状に設計すればよい。長方形のタテ長さc、ヨコ長さdは、得ようとする繊維の単糸繊度および扁平率によって適宜設定すればよい。一方、単糸断面が図1の(イ)に示したように向かい合う辺が平行である楕円形状にするためには、口金吐出形状を図2(イ)のように、両端および内部に小円孔を配し、小円孔同士をスリット孔で繋いだ形状に設計すればよい。
【0043】
紡出糸条は、冷却固化した後、油剤が付与され、所定の回転速度で回転する引取りローラに捲回して引き取られる。引き続き、そのまま連続して糸条を順次高速度で回転するネルソンローラーに捲回することにより延伸を行う。より高強度の繊維を得るためには、2段以上の多段延伸することが好ましい。また、最終延伸ローラー温度は200℃以上に設定し、延伸熱処理を施した後の延伸繊維は、最終延伸ローラーの次に配置されたリラックスローラーとの間で数%の弛緩処理をした後で巻き取られる。最近では、製糸生産効率の向上に伴い、巻き取り速度が2500〜5500m/minで、糸条数が2〜8糸条のような、高速・多糸条の直接紡糸延伸法で行われている。
【0044】
通常、巻取り前の糸条に集束性を付与するため交絡処理を行う。交絡処理は走行糸条に対し略交叉方向に、複数のノズル孔から高圧の空気を噴射させることにより行う。交絡数が多いほど糸条は集束され、整経や製織での工程通過性がよくなるため好まれる。しかしながら一方で、糸条に与えられた交絡は製織後に解れて、シートベルト用ウェビング中での糸条には交絡は実質的にないことが好ましい。ウェピングに交絡が多く残っていると、フィラメントの平行性が失われ、本発明で特定する水平度指数HIが得られないことがある。
【0045】
本発明の繊維糸条に付与する好ましい交絡数は0〜50個/m、より好ましくは0〜40個/mである。また、ウェビング中での経糸の交絡数、すなわちウェビングを分解することで得られる分解経糸の交絡数は、7個/m以下、さらには5個/m以下であることが好ましい。かかる範囲の交絡数とすることにより、整経、製織における工程通過性を損なうことなく、繊維からなるウェビングの水平度指数HIを十分に高めることができ、その結果、厚みが薄く、柔軟で、コンパクトで格納性に優れた本発明のシートベルト用ウェビングを高い生産性で得ることができる。
【0046】
上記のように製造されたシートベルト用ウェビング用の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントは、例えばニードル織機を用いて下記の条件で製織される。例えば、緯糸には通常の繊度560dtexの円断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを用いて、織密度20本/インチで打ち込み、経糸には、繊度1670dtexの扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを織密度150本/インチで打ち込んで巾51mmのウェビングをとする。200℃下で1分間のヒートセットおよび仕上げ処理剤付与を行ない、シートベルト用ウェビングとする。
【0047】
シートベルト用ウェビングの製織方法としては、一旦整経を行った後製織する方法と、整経工程を経ることなく直接製織する方法があるが、いずれの方法でも可能である。
【0048】
本発明の製造方法においては、扁平断面糸がシートベルト用ウェビングと水平方向に並ぶように、製織工程で経糸の打ち込み張力が適切となるよう制御しながら製織を行う。製織時に付与するワープビームとクロスビームの間の経糸張力は、0.2〜2cN/dtexであることが好ましい。製織時の経糸張力が0.2cN/dtex未満であると、本発明の経糸断面における扁平断面糸の配列状態を表す水平度指数(HI)が十分に高くならず、厚みが薄く、柔軟で、コンパクトで格納性に優れたウェビングを得ることが困難な傾向となる。逆に、経糸張力が2.0cN/dtexを越えた場合においても、水平度指数(HI)はむしろ低下し、本発明が目的とするウェビングの特徴が得られない傾向を生じることがある。また、製織時の経糸張力が高すぎると、単糸切れ、全糸切れが発生して製織機の停台を起し、ウェビングの品位が低下するばかりか、生産効率が低下する傾向を生じることになる。
【0049】
一方、緯糸は、原糸チーズから糸条を解ジョし、緯糸を打ち込むまでの間で張力を付与する。その張力範囲には特に決まりはないが、0.2〜2.0cN/dtexの範囲が好ましい。
【0050】
ウェビングには必要に応じて染色加工を施すことが好ましい。染色には通常の丸断面糸からなるウェビングと同じ方法を用いてよく、例えば、染色浴に浸漬後200℃で1分間処理する方法を用いることができる。染料としては、アントラキノン染料、アゾ染料、ニトロジジェニルアミン染料、メチン染料およびナフトキノン染料など通常のポリエステル用染料を用いることができる。また、一般に赤、青、黄色の染料を組み合わせることによって望ましい色彩を得ることができる。さらに、染色に際しては、本発明の効果を損なわない範囲であれば、エトキシ化ジオクチルフェノールやアニオン性非イオン性表面活性剤、アルキルアルコールポリグリコールエーテル、硫酸エステル塩などに代表される分散・均染剤、湿潤剤のほか、抗移行剤、pH調整剤、紫外線吸収剤および酸化防止剤などの添加物を染料液中に加えても良い。
【0051】
また、更に本発明が目的とする効果を確実かつ安定に発現させ、かつ従来のシートベルト用ウェビングより一段と厚みが薄く、柔軟で、コンバクトに収納できるウェビングとするために、上記で得られたウェビングには、加熱加圧加工処理、いわゆるカレンダー加工処理を加えることが好ましい。カレンダー加工は、染色後、樹脂加工、ヒートセット加工などの前または後工程で行うことができる。カレンダー加工機としては通常のカレンダー機を用いればよい。カレンダー加工の温度は180〜220℃、線圧力は50〜150トン、速度は4〜50m/分の条件がが好ましい。カレンダー加工は、ウェビングの少なくとも片面に施すことにより、十分な性能が得られる。また、カレンダー加工は、染色工程に連続して、あるいは単独で行なっても良い。
【0052】
かくして得られる本発明のシートベルト用ウェビングは、充分な強力およびタフネスを有し、かつ従来のウェビングより厚みが薄く、柔軟でコンパクトに収納でき、かつ乗員の着用時の圧迫感を軽減できることから、コンパクト性および快適性に優れたものである。
【0053】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。なお、明細書本文および実施例で用いた各特性などの評価は以下の方法で行った。
[固有粘度測定]
試料8gをオルソクロロフェノール100mlに溶解し、溶液粘度(η)をオストワルド粘度計を用いて25℃で測定し、次の近似式により固有粘度(IV)を算出した。
【0054】
IV=0.0242η+0.2634
[単糸断面の扁平率]
単糸断面を切断して光学顕微鏡で100倍の拡大写真を撮り、各単糸断面の長軸長(a)と短軸長(b)を測定した。単糸はランダムに20本測定し、長軸長(a)および短軸長(b)の平均値を求め、扁平率=a/bを算出した。
[水平度指数HI]:
シートベルト用ウェビングを経糸断面および緯糸断面方向にそれぞれ切断し、SEMでそれぞれウェビングの断面を写真撮影した。写真上で経糸断面および緯糸断面それぞれについて、各フィラメント断面の長軸がウェビングの水平方向となす角度(θ)を各フィラメント毎に測定した。測定した角度の余弦値(hi)を求め、その総和平均を水平度指数(HI)とした。
【0055】
水平度指数HI=(Σhi)/f
hi=cosθ
θ:各フィラメント断面の長軸方向とウェビングの水平方向とのなす角度
f:フィラメント数
特に断らない限り、経糸および緯糸各1本を選びその全フィラメントについて測定した。
[繊度、強度および伸度]
試料を気温20℃、湿度65%の温調室にて24時間以上放置した後、JISL1013の方法で測定した。強度、伸度の測定は、テンシロン引張試験機を用い、糸長25cm、引張速度30cm/分の条件で測定した。
[シートベルト用ウェビングの引張り強力]
JIS D4604の7.4(1.1)項にしたがって測定し、破断時の引張り強力を求めた。
[乾熱収縮率]
JIS L1013の方法にしたがい、150℃の乾熱収縮率を測定した。
[交絡数]
1m試長の試料に100gの荷重をかけ、6gのフックを下降速度1〜2cm/秒で下降させ、式:交絡数(CF値)=100(cm)/下降距離(cm)により計算して求めた。
[ウェビング分解糸の交絡数]
ウェビングを分解し、経糸を10本サンプリングして測定試料とした。この試料を上記交絡数と同様の方法で測定し、10本の平均値で示した。
[実施例1〜5、比較例1〜4]
固有粘度1.2のポリエチレンテレフタレートポリマーチップを、エクストルダー型紡糸機で溶融した後、295℃に加熱した紡糸パック中に導き紡出した。この時、紡糸温度が295℃となるようエクストルーダーおよびスピンプロックなどの温度を調整した。紡糸口金は、扁平断面糸および円断面糸について総繊度、フィラメント数、単糸繊度、扁平率などの異なる糸条を得るために、孔数、孔形状、孔寸法などを考慮して設計した口金を作製して適用した(例えば実施例1の経糸の場合、孔数144、長軸長1.2mm、短軸長0.2mmの矩形孔を有する口金を用い、緯糸の場合、口数96、孔径0.5mmの円形孔を有する口金を用いた。)。
【0056】
口金直下には30cmの加熱筒を取り付け、筒内雰囲気温度を300℃となるように加熱した。ここでいう筒内雰囲気温度とは、加熱筒長の中央部で、内壁から1cm離れた部分の空気層温度である。
【0057】
加熱筒の直下にはユニフロー型チムニーを取付け、糸条に18℃の冷風を30m/分の速度で吹き付け冷却固化した。固化した糸条に油剤を付与した後、紡糸引き取りローラに捲回して引き取った。引き取り糸条は一旦巻き取ることなく連続して延伸・熱処理ゾーンに供給し、2段延伸後弛緩処理を施しポリエチレンテレフタレート繊維を得た。
【0058】
まず、引き取りローラと給糸ローラの間で3%のストレッチをかけ、次いで給糸ローラと第1延伸ローラの間で1段目の延伸、第1延伸ローラと第2延伸ローラの間で2段目の延伸を行った。引き続き、第2延伸ローラと弛緩ローラとの間で3%の弛緩熱処理を施し、交絡付与装置にて糸条を交絡処理した後、巻き取り機にて巻き取った。但し、比較例1に関しては弛緩率0%とし、熱処理のみを行なった。
【0059】
各ローラの表面温度は、引き取りローラが非加熱、給糸ローラが90℃、第1延伸ローラ、第2延伸ローラがそれぞれ100℃、220℃、弛緩ローラが非加熱となるように設定した。弛緩ローラの周速度は4000m/分の一定とし、引き取りローラ、給糸ローラ、第1延伸ローラ、第2延伸ローラの速度は、単糸繊度や単糸の断面形状などの変化による延伸倍率に応じて、それぞれ変化させた。延伸比率は1段目で総延伸倍率の70%の延伸を行い、残りを2段目で延伸した。
【0060】
交絡処理は、交絡付与装置内で走行糸条に対し略直角方向に高圧空気を噴射することにより行った。噴射する空気の圧力を変更し(例えば実施例1の経糸の場合0.1MPa)糸条の交絡数を変化させた。
【0061】
得られた経糸および緯糸の特性を表1および表2に示した。
【0062】
得られた経糸を、織密度150本/インチ、緯糸を織密度20本/インチに引き揃え、それぞれ表1および表2に記載したウェビング内での交絡数となるように製織張力を調整して(例えば実施例1の経糸製織張力0.8cN/dtex、緯糸製織張力0.5cN/dtex)、ニードル織機を用いて2up2downで織り上げ製織し、巾51mmのウェビングを得た。次いで200℃下で1分間のヒートセットおよび仕上げ処理剤付与を行ない、シートベルトウェビングを製造した。
【0063】
また、得られたウェビングを染色機にて染色を行ない、染色は上記した分散染色浴に200℃で1分間浸漬して行ない、染色後のウェビングは150℃の乾燥機中で乾燥した。
【0064】
得られたそれぞれのシートベルト用ウェビングを評価し、結果を表1および表2に示した。
【0065】
なお、実施例5は、実施例1の方法で得られたウェビングを染色工程に引続いて、カレンダー加工機にかけて片面カレンダー加工したものである。加工機としてはトルクモーター式多段金属ロールセットからなるものを用い、温度は180度、圧力は線圧力で100トン、処理速度は30m/分間条件で片面カレンダー加工した。
【0066】
【表1】
Figure 2004315984
【0067】
【表2】
Figure 2004315984
【0068】
表1および表2の結果より明らかなように、扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを経糸として用い、水平度指数HIが本発明の規定範囲内にあるシートベルト用ウェビングは、丸断面糸を用いた場合(比較例1)と比較して厚みを薄くすることができる。
【0069】
また、ウェビングに加熱加圧加工、いわゆるカレンダー加工を施した場合(実施例5)においても本発明の効果は失われず、通常の円形断面糸を用いた場合と同様にカレンダー加工を施さない場合と比較して、薄いウェビングを得ることができた。
【0070】
比較例2記載のように、低扁平率の糸を用いた場合には厚みが充分薄くならず、扁平断面糸を用いた効果が得られない。
【0071】
比較例3記載のように、本発明の規定範囲を越えるような高扁平率で、且つ本発明の規定範囲に入るような高強度の糸は、これを製糸性良く得ることができない。
【0072】
比較例4記載のように、扁平断面糸を用いた場合においても、ウェビング内での交絡数を高くし、水平度指数HIが本発明の規定範囲を外れる場合には、丸断面糸のみを用いた場合と比較して、明確なウェビングの薄化効果が見られない。
【0073】
なお、製織張力を2cN/dtexとした場合には、経糸および緯糸に単糸切れを原因とした工程通過性の悪化が起こり、製織張力を0.2cN/dtex未満とした場合には、製織時に原糸の弛みを原因とした工程通過性の悪化が生じた。
【0074】
製織時の経糸張力が0.2cN/dtex未満であると、経糸断面における水平度指数HIが十分に高くならず、逆に、経糸張力が2.0cN/dtexを越えた場合においては、単糸切れ、全糸切れが発生し製織機の停台を起し、ウェビングの品位が低下した。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシートベルト用ウェビングおよびその製造方法によれば、充分な強力およびタフネスを有し、かつ従来のウエビングより厚みが薄く、柔軟でコンパクトに収納でき、かつ乗員の着用時の圧迫感を軽減できるコンパクト性および快適性に優れたシートベルト用ウェビングを効率的に製造することができる。
【0076】
更に、本発明の製造方法は、シートベルト用ウェビングと同様に柔軟性およびコンパクトな収納性効果が有用できるスリングやラッシングベルト用などの細幅ベルトおよびその製造方法にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシートベルト用ウェビングに用いる扁平断面糸の単糸断面形状の一例を示す説明図である。
【図2】本発明のシートベルト用ウェビングに用いる扁平断面糸を得るために用いる口金吐出孔形状の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
a 単糸長軸
b 単糸短軸
c 口金長軸
d 口金短軸

Claims (8)

  1. 長軸と短軸の長さの比から求めた単糸断面の扁平率が1.5〜8.0の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを経糸に用いてなるシートベルト用ウェビングであって、このウェビングの経方向の断面において、ウェビングを構成する経糸の単糸断面の長軸方向とウェビングの水平方向とのなす角度(θ)の余弦(hi)の総和平均で表した水平度指数(HI)が0.75〜1.00となるように配列していることを特徴とするシートベルト用ウェビング。
  2. 前記ウェビングの厚さが0.70〜1.25mmであることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用ウェビング。
  3. 前記合成繊維マルチフィラメントが、JIS L1013の方法に準じて測定した強度が6〜10cN/dtex、同じく伸度が10〜25%、JIS L1013の方法に準じて150℃で測定した乾熱収縮率が5〜15%であるポリエステル繊維からなることを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルト用ウェビング。
  4. 長軸と短軸の長さの比から求めた単糸断面の扁平率が1.5〜8.0の扁平断面糸からなる合成繊維マルチフィラメントを経糸に用いてシートベルト用ウェビングを製造する方法であって、このウェビングの経方向の断面において、ウェビングを構成する経糸の単糸断面の長軸方向とウェビングの水平方向とのなす角度(θ)の余弦(hi)の総和平均で表した水平度指数(HI)が0.75〜1.00となるように製織することを特徴とするシートベルト用ウェビングの製造方法。
  5. 製織時にワープビームとクロスビームの間で経糸に0.2〜2cN/dtexの張力をかけることを特徴とする請求項4に記載のシートベルト用ウェビングの製造方法。
  6. 前記製織して得られたウェビングに染色加工および/または加熱加圧加工を施すこと特徴とする請求項4または5に記載のシートベルト用ウェビングの製造方法。
  7. 交絡数が0〜50個/mである合成繊維マルチフィラメントを経糸として使用することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のシートベルト用ウェビングの製造方法。
  8. 前記経糸のウェビング分解糸の交絡数が0〜7個/mとなるように製織することを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載のシートベルト用ウェビングの製造方法。
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