JP2004315179A - 産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構 - Google Patents

産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構 Download PDF

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Masanori Shinoda
政範 篠田
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Abstract

【課題】製造コストを抑制した簡単な構造とし、しかも、産業車両における所定の位置に対し、バッテリ交換用台車を作業者の技量に頼ることなく正確かつ簡単に臨ませることができる産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構の提供にある。
【解決手段】産業車両の車体21側部に設けられた挿入孔27に、バッテリ交換用台車11の前部に設けられた挿入部材を挿入し、挿入孔27に対する挿入部材の挿入状態を維持することにより、車体21とバッテリ交換用台車11を連結するようにした産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構10において、挿入孔に対して挿入部材を臨ませるように、車体に対するバッテリ交換用台車の左右方向における位置を位置決めする位置決め手段が備えられ、該位置決め手段はガイド部材と被ガイド部材を備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構に関し、特に産業車両の所定の位置にバッテリ交換用台車を臨ませるようにした産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電気自動車やバッテリ式フォークリフト等のように、走行等の駆動源としてバッテリを備える産業車両にあっては、バッテリの充電等のためにバッテリを交換する必要がある。
従来では、図8に示されるように、バッテリ交換用台車61(以下、単に「バッテリ台車」という)を用いてバッテリBを産業車両の車体62からバッテリ台車61上に引き出したり、あるいは、バッテリBをバッテリ台車61から車体62に収容するようにしてバッテリ交換を行っている。
ところで、バッテリBが車体62内に設けられたバッテリ室63に収容されることから、バッテリ交換の際には、車体62の開口部64にバッテリ台車61を臨ませる必要があるほか、車体62とバッテリ台車61との連結を図る必要がある。
【0003】
一般的に、車体62の側部にバッテリ台車61の前部を臨ませるようにすることが多いことから、例えば、図9に示される連結機構60により、車体62とバッテリ台車61との連結が図られている。
この連結機構60は、車体62の側部に設けられた挿入孔65と、バッテリ台車61の前部に設けられ、挿入孔65に挿入可能なフック66との組み合わせによるものである。
バッテリ台車61の前部におけるフック66が、車体62に備えられた挿入孔65に対して挿入された後に係止されるため、車体62とバッテリ台車61との確実な連結を実現している(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
しかしながら、バッテリ交換時には、作業者がバッテリ台車61の後部においてバッテリ台車61を押し進め、車体62にバッテリ台車61を臨ませるが、バッテリ台車61にバッテリBが搭載された状態では、バッテリBが相当な高さを有していることもあって、バッテリ台車61の後部からバッテリ台車61の前部を視認することができなかった。
【0005】
そこで、従来では、バッテリ台車61に光線等を発する光源を備えておき、車体62において光線等を光学的に確認するようにした位置決め装置により、バッテリ台車61と車体65との位置決めを図る試みがなされている。
この位置決め装置は、バッテリ台車61が備える光源からの光線等を車体62において光学的に確認する目印確認手段を備えたものである。
この位置決め手段によれば、目印確認手段において光線等を確認することにより、車体62とバッテリ台車61の左右方向の位置を確認することができるので、バッテリ台車61の前部が確認できない場合でも、バッテリ台車61を車体62に対して正確に臨ませることができるという有利性が認められる(例えば、特許文献2を参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−120810号公報(第3−4頁、図1―図3)
【特許文献2】
特開平10−36090号公報(第2−4頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した位置決め手段を備える連結機構60では、次のような問題があった。
第1の問題点としては、目印確認手段において確認の対象となる光線等の光源や光線等を確認するための目印確認手段を必要とするから、必然的に高価な光学機器をバッテリ台車61又は車体62に備えなければならず、製造コストが増大するという点にある。
第2の問題点としては、位置決め手段が備えられる連結機構60であっても、結局のところ、目印確認手段という目標に光線を捕捉させつつ、バッテリ台車61を操作することになるから、バッテリ台車61の位置決め自体は、バッテリ台車51を操作する作業者の技量に頼らざるを得ないという点にある。
しかも、重量物であるバッテリBを搭載したバッテリ台車61を、目印確認手段に光線を捕捉させるようにして移動させる場合、相当な時間と労力を必要とする
第3の問題点としては、バッテリ台車61のフック66と車体62の挿入孔65との位置関係を、光線と目印確認手段との位置関係に反映させなければならず、フック66、挿入孔65、光線及び目印確認手段の位置を互いに正確に調整しなければならないという煩雑さが存在する点にある。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、製造コストを抑制した簡単な構造とし、しかも、産業車両における所定の位置に対し、バッテリ交換用台車を作業者の技量に頼ることなく正確かつ簡単に臨ませることができる産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、産業車両の車体側部に設けられた挿入孔に、バッテリ交換用台車の前部に設けられた挿入部材を挿入し、挿入孔に対する挿入部材の挿入状態を維持することにより、車体とバッテリ交換用台車を連結するようにした産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構において、挿入孔に対して挿入部材を臨ませるように、車体に対するバッテリ交換用台車の左右方向における位置を位置決めする位置決め手段が備えられ、該位置決め手段はガイド部材と被ガイド部材を備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、車体に対してバッテリ交換用台車を臨ませると、ガイド部材により被ガイド部材が案内されることによりバッテリ交換用台車の車体に対する左右方向の位置決めが行われ、バッテリ交換用台車の前部に設けられた挿入部材が車体側部の挿入孔に臨むことになる。
従って、バッテリ交換用台車にバッテリが搭載され、バッテリ交換用台車の後部側からバッテリ交換用台車の前部及び車体の一部が視認できない場合でも、被ガイド部材がガイド部材に案内されるように、バッテリ交換用台車を車体に臨ませるだけで、車体に対するバッテリ交換用台車の左右方向の位置を簡単に位置決めすることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構において、ガイド部材に複数のガイド面を有する凹部が備えられ、複数のガイド面により略V字状に凹部が形成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、車体に対してバッテリ交換用台車を臨ませると、ガイド部材の凹部におけるガイド面により被ガイド部材が案内される。
複数のガイド面により略V字状の凹部がガイド部材に設けられていることから、バッテリ交換用台車が車体に対して停止したときには、被ガイド部材が凹部の最奥部に達しており、車体に対するバッテリ交換用台車の左右及び前後方向の位置決めが完了となる。
従って、車体に対して臨むバッテリ交換用台車が停止したときに、車体に対するバッテリ交換用台車の左右及び前後方向の位置決めが完了していることを把握することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構10(以後、単に「連結機構」という)を図1〜図4に基づいて説明する。
この実施形態では、車両としてのバッテリ式のリーチ型フォークリフトに適用した連結機構10を例示している。
まず、この実施形態に係るバッテリBについて説明するが、ここでいうバッテリBは、その詳細を図示しないが、箱状のバッテリケースにバッテリセルが搭載されているほか、プラグを備えたものである。
【0013】
次に、図1に示されるバッテリ交換用台車11(以後、単に「バッテリ台車」という)の概要について説明するが、バッテリ台車11は後述する車体21に収容するバッテリBや、あるいは充電等が必要となり車体21から取り出されたバッテリBを運搬するためのものである。
この実施形態に係るバッテリ台車11は、前輪13a、後輪13bを備えた台車フレーム12と、台車フレーム12に設けられた複数の台車側ローラ14と、台車フレーム12の前部に設けられた被ガイド部材としてのガイドピン18と、車体21との連結を図るための連結ピン19等とから主に構成される。
【0014】
バッテリ台車11の台車フレーム12には、台車フレーム12に対して一定の範囲で上下位置を変えることができる一対の前輪13a、13aを備えているほか、台車フレーム12に対して旋回自在の一対の後輪13b、13bが備えられている。
このため、前輪13a、13aの上下位置を変更することにより、車体21の開口部22の高さが車両毎に異なっている場合でも、車体21の開口部22の高さに対してバッテリ台車11を適切な位置に臨ませることが可能となっており、バッテリ台車11としての汎用性が高められている。
なお、前輪13a、13aの上下位置の変更は、台車フレーム12の側方において傾斜状態で設けられたハンドル15の操作により行われる。
また、後輪13b、13bの旋回によりバッテリ台車11を自由に方向転換し、所望の場所へバッテリ台車11を導くことができるものとなっている。
【0015】
台車フレーム12には、バッテリBを支持するほか、バッテリBの移動の容易化を図るために、転動自在の複数の台車側ローラ14が互いに平行となるよう軸支されている。
このため、これらの台車側ローラ14上においてバッテリBを支持することができるほか、台車側ローラ14の転動によりバッテリ台車11の前後方向へのバッテリBの進退が可能となっている。
【0016】
この実施形態におけるバッテリ台車11の台車フレーム12の前部には、被ガイド部材としてのガイドピン18が備えられているほか、連結ピン19が設けられていることを既に説明した。
このガイドピン18は、後述する車体21に設けられたガイド部材により案内され、車体21に対するバッテリ台車11の左右及び前後方向の位置決めを図るためのものである。
この実施形態では、図2に示されるように、台車フレーム12の前部付近において横架された横架部材16に支持プレート17が前方へ向けて水平に取り付けられており、この支持プレート17の前端の中心にガイドピン18が下方へ向けて垂設されている。
【0017】
一方、連結ピン19は、後述する車体21の側部に設けられた挿入孔27に挿入されることにより、車体21とバッテリ台車11との連結を図るためのものであり、この実施形態では、支持プレート17の前端の両側付近に下方へ向けて連結ピン19、19が夫々設けられている。
そして、これらの連結ピン19は、後述する挿入孔27に対して容易に挿入されるように、その先端へ向かって先細る先端部を有している。
また、台車フレーム12の後部にはバー20が設けられており、作業者によるバッテリ台車11の移動の容易化が図られている。
【0018】
次に、車体21について説明するが、図1及び図2に示されるように、車体21の側部には開口部22が設けられ、この開口部22を通じた車体21内にはバッテリ収容部23が形成されている。
開口部22はバッテリBの通過を可能とする開口面積を有し、バッテリ収容部23にはバッテリBを収容することができる空間が確保されている。
そして、車両のバッテリ収容部23には、バッテリBを支持するほか、バッテリの移動を容易化するための車体側ローラ28が設けられ、この車体側ローラ28によりバッテリ収容部23においてバッテリBを支持することが可能となっている。
【0019】
なお、開口部22の下端部には、バッテリ台車11の被ガイド部材に対応するガイド部材が設けられているが、この実施形態では、図2に示されるように、開口部22の下端部からガイドプレート24がガイド部材として外側へ向けて張設されている。
また、図3に示されるように、このガイドプレート24の外側端の中央付近に、複数のガイド面26、26から形成される略V字状の凹部25が備えられている。
このため、バッテリ台車11の前部を車体21の側部に臨ませるとき、バッテリ台車11のガイドピン18がこの凹部25を形成するガイド面26、26に案内され、ガイドピン18が凹部25の最奥部に達すると、バッテリ台車11の車体21に対する左右及び前後方向における位置決めが完了となる。
【0020】
従って、被ガイド部材としてのガイドピン18と、ガイド部材としてのガイドプレート24は、車体21に対するバッテリ台車11の左右及び前後方向における位置を位置決めする位置決め手段を構成していると言える。
なお、ガイドプレート24はバッテリ台車11の支持プレート17が開口部22へ臨むとき、支持プレート17の下側に位置するように設けられている。
また、ガイドプレート24の外側端の両側付近には、バッテリ台車11の連結ピン19、19に対応する挿入孔27、27が夫々設けられているが、このことは換言すれば、車体21の側部に挿入孔27、27が設けられていると言える。
【0021】
従って、バッテリ台車の11のガイドピン18が、ガイドプレート24の凹部25の最奥部に達した状態で、挿入孔27、27に対して連結ピン19、19が嵌挿されることにより、バッテリ台車11が車体21に対して直角に臨み、バッテリ台車11と車体21との連結を実現するものとなっている。
バッテリ台車11と車体21との連結時には、バッテリ台車11と車体21のバッテリ収容部23が直線状となり、車体21に対するバッテリBの出し入れが可能な状態となる。
このように、この実施形態では、連結ピン19、19と挿入孔27、27により車体21に対するバッテリ台車11の連結手段が構成されていると言える。
【0022】
次に、この実施形態に係る車体21とバッテリ台車11の連結について図4に基づき説明する。
ここでは、バッテリBを搭載したバッテリ台車11をバッテリBを搭載しない車体21に対して連結させる場合について説明する。
なお、図4では、車体21に対するバッテリ台車11の位置決め及び連結の過程を示しているが、車体21及びバッテリ台車11を図示せず、主に位置決め手段及び連結手段について示している。
始めに、バッテリBを搭載するバッテリ台車11の前部を車体21の開口部22へ向けて前進させる。
このとき、バッテリ台車11を操作する作業者はバッテリ台車11の後部側に存在するため、バッテリ台車11の前部が視認できない状態にある。
従って、車体21に対するバッテリ台車11の左右方向の位置は凡そ開口部22に臨むようにすればよい。
そして、バッテリ台車11が前進することにより、バッテリ台車11のガイドピン18はガイドプレート24の凹部25に当接するが、ガイドピン18は凹部25を形成するガイド面26、26に案内され、ガイドピン18はバッテリ台車11の前進とともにガイド面26、26に案内されつつ、凹部25の最奥部へ誘導される。
【0023】
ガイドピン18が凹部25の最奥部へ誘導されたとき、バッテリ台車11は車体21に対して前進することができない状態にある。
また、このとき、バッテリ台車11は車体21に対する左右及び前後方向の位置決めは完了しているが、車体21に対してバッテリ台車11が斜めに臨んでいる可能性がある。
一方、ガイドピン18はその断面が円形であることから、ガイドプレート24に対して回動可能であり、このことにより、ガイドプレート24の凹部25の最奥部におけるガイドピン18を支点とするバッテリ台車11の回動が可能である。
【0024】
従って、バッテリ台車11の連結ピン19、19と車体21の挿入孔27、27が一致するようにバッテリ台車11を回動させ、バッテリ台車11の姿勢を微調整し、連結ピン19、19と挿入孔27、27の軸線がほぼ一致した状態でバッテリ台車11の前部を下降させ、連結ピン19、19を挿入孔27、27へ挿入させる。
ガイドプレート24の凹部25の最奥部にガイドピン18が位置する状態で、挿入孔27、27に対する連結ピン19、19の挿入が行われることにより、車体21に対するバッテリ台車11の連結が完了し、挿入孔27、27に対する連結ピン19、19の挿入状態が維持される。
なお、車体21に対してバッテリ台車11を臨ませるときに、連結ピン19、19と挿入孔27、27との高さが一致しない場合には、レバー18を操作し、台車フレーム12に対する前輪13a、13aの上下位置を調整すればよい。
【0025】
このように、車体21に対するバッテリ台車11の連結が完了すると、バッテリ台車11上のバッテリBを車体21内のバッテリ収容室23へ押し込むようにして移動させる。
そして、バッテリ台車11から車体21へのバッテリBの移動が完了すると、バッテリ台車11の前部を上昇させ、挿入孔27、27から連結ピン19、19を抜き出し、バッテリ台車11と車体21との連結を解除する。
【0026】
この実施形態に係る連結機構10によれば以下の効果を奏する。
(1)バッテリ台車11上にバッテリBが搭載され、バッテリ台車11の前部がバッテリ台車11の後部側から視認することができなくても、凡その見当を付けてバッテリ台車11を開口部22へ臨ませるようにすれば、バッテリ台車11のガイドピン18が車体21のガイドプレート24の凹部25により案内されるから、車体21に対するバッテリ台車11の左右及び前後方向の位置決めが簡単に行われ、バッテリ台車11を操作する作業者の技量に頼る必要がない。
(2)ガイドプレート24の凹部25に対してガイドピン18が回動自在であることから、車体21に対するバッテリ台車11の左右及び前後方向の位置決めが行われた後に、バッテリ台車11が車体21に対して斜めに臨んでいる場合には、ガイドピン18を支点としてバッテリ台車11を回動させ、バッテリ台車11の姿勢を微調整することができ、挿入孔27、27に対して連結ピン19、19を挿入させることにより、車体21とバッテリ台車11との連結を図ることができる。
(3)車体21に対してバッテリ台車11の位置決めを図るための位置決め手段が、ガイドピン18やガイドプレート24により構成されており、これらはいずれも鋼材等を単に加工した加工品に過ぎず、光学機器を設ける場合と比較して製造コストを大幅に低減することができる。
(4)連結ピン19、19のための挿入孔27、27と、ガイドピン18のための凹部25がガイドプレート24に設けられ、また、支持プレート17にガイドピン18及び連結ピン19、19が設けられているので、ガイドプレート24と支持プレート17の位置を調整して車体21又はバッテリ台車11に両者17、24を取り付けるだけでよく、位置決め手段の取り付けのための位置調整の作業が簡単となる。
(5)挿入孔27、27及び凹部25を備えたガイドプレート24と、ガイドピン18及び連結ピン19、19を備えた支持プレート17により、位置決め手段と共に連結手段が構成されるから、既存の車体及びバッテリ台車に対し、ガイドプレート及び支持プレートを取り付けるといった簡単な改造により、連結機構10を設けることができる。
【0027】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る連結機構30について、図5に基づいて説明する。
この実施形態の連結機構30は、ガイドプレート31がバッテリ台車11に設けられ、支持プレート35が車体21に備えられる点で、第1の実施形態における連結機構10と異なる。
従って、この実施形態ではバッテリ台車11側のプレートをガイドプレートとし、車体21側のプレートを支持プレートとしている。
また、図5においては、車体21及びバッテリ台車11を図示しないが、図示されない部分については先の実施形態と共通であるから、先の実施形態の説明を援用し、共通する部分についてはここでは説明を省略し、符号を一部共通して用いる。
【0028】
図5に示されるガイドプレート31は、バッテリ台車11の横架部材16に取り付けられているものであるが、バッテリ台車11の前方へ向けて水平となっている。
このガイドプレート31の前端の中央付近には、複数のガイド面33、33を有する略V字状の凹部32が形成されている。
また、ガイドプレート31の前端の両側付近には、連結ピン34、34が上方へ向けて立設されている。
【0029】
一方、図5に示される支持プレート35は、車体21の開口部22の下端部に取り付けられているものであり、支持プレート35の外側端の中央付近には下方に向けて垂設されたガイドピン36が固定されている。
また、支持プレート35の外側端の両側付近には、連結ピン34、34に対応する挿入孔37、37が夫々設けられている。
また、車体21の支持プレート35に対して、バッテリ台車11のガイドプレート31は低く設けられており、バッテリ台車11の進退時において、連結ピン37、37が支持プレート35に干渉しないように図られている。
【0030】
この実施形態に係る連結機構30によれば、被ガイド部材としてのガイドピン36とガイド部材としてのガイドプレート31により位置決め手段が構成されるが、ガイド部材としてのガイドプレート31に案内されるガイドピン36は車体21の支持プレート35に設けられている。
従って、ガイドピン36はガイドプレート31の凹部32におけるガイド面33、33に案内されるものの、実際には、車体21は移動せず、バッテリ台車11が車体21に対して移動することになる。
そして、ガイドピン36がガイドプレート31の凹部32の最奥部に達するとき、バッテリ台車11は車体21に対する左右及び前後方向の位置決めが完了しており、次いで、挿入孔37、37に連結ピン34、34が臨むようにバッテリ台車11を僅かに回動させる。
挿入孔37、37に連結ピン34、34が臨むときにバッテリ台車11の前部を上昇させ、連結ピン34、34を挿入孔37、37へ嵌挿させることで、車体21とバッテリ台車11との連結が完了する。
この実施形態に係る連結機構30によれば、第1の実施形態の連結機構10と同等の効果を奏する。
【0031】
(第3の実施形態)
次に、図6に示される第3の実施形態に係る連結機構40について説明する。
この実施形態のバッテリ連結機構40は、車体21に設けられたガイドプレート42と、バッテリ台車11に設けられたガイドピン46を位置決め手段としている。
また、車体21の側部に直接設けられた挿入孔41、41と、挿入孔41、41に対応する挿入部材としてのフック47、47とにより連結手段が構成されている。
この実施形態では、説明の便宜上、先に説明した第1の実施形態で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、第1の実施形態の説明を援用する。
【0032】
この実施形態では、図6に示されるように、車体21の側部に2個の方形の挿入孔41、41が備えられているほか、挿入孔41、41の上方に位置するように、ガイドプレート42が外側へ向けて水平に張設されている。
ガイドプレート42の外側端の中央付近には略漏斗状の凹部43が備えられている。
この凹部43はガイド面44、44により外側に向けて末広がりとなっている略V字状の部分と、ガイド面45、45により細くなっている切込状の部分とから構成されている。
また、図6に示されるように、バッテリ台車11の横架材16の中央付近には、凹部43の位置に対応するガイドピン46が立設されているほか、車体21に設けられた挿入孔41、41に対応する位置にフック47、47が前方へ向けて取り付けられている。
【0033】
なお、車体21の側部に設けられた挿入孔41の幅は、フック47の幅よりもやや大きく設定してあるが、これは、バッテリ台車11を車体21に臨ませる際に、バッテリ台車11が車体21に対して僅かに斜めになっている場合があり、この際にフック47を挿入孔41に挿入し易くするためである。
また、フック47の下端部は凹状の係止部47aが設けられており、挿入孔41の下端部41aに係止可能となっている。
【0034】
この実施形態の連結機構40によれば、バッテリ台車11が車体21に対して臨むと、ガイドプレート42の凹部43のガイド面44、44にガイドピン46が案内されるが、ガイド面44、44を通過し、ガイドピン46がガイド面45、45に案内される時点でバッテリ台車11の車体21に対する左右方向の位置決めは完了となる。
このとき、車体21に対してバッテリ台車11が直角に臨むように、バッテリ台車11を僅かに回動させてその姿勢の微調整を行い、挿入孔41、41に対してフック4、47を臨ませるようにすればよい。
バッテリ台車11の微調整後において、バッテリ台車11をさらに車体21へ臨ませ、ガイドピン46が凹部43の最奥部に達したときに、バッテリ台車11の前部を下降させることで挿入孔41の下端部41aに対してフック47の係止部47aが係止され、車体21とバッテリ台車11との連結が完了することになる。
【0035】
この実施形態に係る連結機構40によれば、ガイドプレート42の凹部43を漏斗状としたことで、前方へ向けて臨むように設けられた挿入部材としてのフック47が車体21の側部の挿入孔41に対して確実に挿入される。
また、フック47、47を備える既存のバッテリ台車に対して、バッテリ台車の前部にガイドピン46を設け、他方、車体にガイドプレート42を設けるだけで、車体に対するバッテリ台車の左右方向の位置決め手段を構成することができる。
【0036】
なお、本発明は、上記した第1〜第3の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第1〜第3の実施形態では、被ガイド部材として断面が円形のガイドピンが採用されているが、ここでいう被ガイド部材は、ガイド部材により案内されると共に、ガイド部材に対して一定の範囲で回動自在であればよいから、例えば、被ガイド部材の断面は蒲鉾状や半円状であってもよい。
○ 第1〜第3の実施形態では、連結ピン(又はフック)と挿入孔により構成される連結手段を2個としたが、数に限定されず連結ピン(又はフック)と挿入孔により構成される連結手段は少なくとも1個以上あればよい。
○ 第1〜第3の実施形態では、略V字状の凹部をガイドプレートに設けたが、曲線を有するガイド面から構成される凹部としてもよい。また、第1〜第3の実施形態では、ガイドプレートの中央付近に凹部を設けたが、必ずしも中央付近とする必要はなく、ガイドプレートに対する凹部の位置は必要に応じて自由に設定することが可能である。
○ 第1〜第3の実施形態では、挿入孔に対する連結ピンの挿入及び挿入解除はバッテリ台車の高さを変化させることにより行うとしたが、例えば、図7のように、支持プレート55に設けられた連結ピン50の高さを変更できるように、ピン本体部51に対してピン先端部52を出没自在とし、常態においては、ばね等の弾発部材53によりピン先端部52がピン本体部51から突出するようにしてもよい。この場合、バッテリ台車の進退によりピン先端部52がガイドプレート54に干渉するが、弾発部材53の弾発力に抗してピン本体部51に埋没し、ガイドプレート54の挿入孔56に達するほか、ガイドプレート54から離れたときにピン先端部52が突出する。従って、バッテリ台車の高さを変えることなく車体に対してバッテリ台車の位置決めと連結が行える。
○ 第1〜第3の実施形態では、リーチ式フォークリフトのためのバッテリ台車としたが、少なくとも、バッテリを搭載できるとともに、車体の開口部の高さに対応可能なバッテリ台車であれば、その形式、種類は問われない。
○ 第1〜第3の実施形態では、リーチ式フォークリフトの車体としたが、この発明はカウンタを備えるカウンタ式のバッテリフォークリフトに適用できるほか、少なくとも、車体に搭載されているバッテリを車体の側方から引き出すことが可能な車体であればよく、例えば、無人搬送車もこの発明の適用が可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、製造コストを抑制した簡単な構造とし、しかも、産業車両における所定の位置に対し、バッテリ交換用台車を作業者の技量に頼ることなく正確かつ簡単に臨ませることができる産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体とバッテリ交換用台車との関係を示す側面図である。
【図2】第1の実施形態に係る連結機構を示す平面図である。
【図3】第1の実施形態に係る連結機構の要部を示す斜視図である。
【図4】第1の実施形態に係る連結機構による位置決めを説明する平面図である。
【図5】第2の実施形態に係る連結機構の要部を示す斜視図である。
【図6】第3の実施形態に係る連結機構の要部を示す斜視図である。
【図7】連結ピンの別例を示す側面図である。
【図8】バッテリ交換用台車によるバッテリ交換を示す斜視図である。
【図9】従来の連結機構の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
10、20、30、40 連結機構
11 バッテリ交換用台車
18、36、46 ガイドピン
19、34 連結ピン
21 車体
22 開口部
24、31、42 ガイドプレート
25、32、43 凹部
26、33、44、45 ガイド面
27、37、41 挿入孔

Claims (2)

  1. 産業車両の車体側部に設けられた挿入孔に、バッテリ交換用台車の前部に設けられた挿入部材を挿入し、挿入孔に対する挿入部材の挿入状態を維持することにより、車体とバッテリ交換用台車を連結するようにした産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構において、
    挿入孔に対して挿入部材を臨ませるように、車体に対するバッテリ交換用台車の左右方向における位置を位置決めする位置決め手段が備えられ、該位置決め手段はガイド部材と被ガイド部材を備えていることを特徴とする産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構。
  2. ガイド部材に複数のガイド面を有する凹部が備えられ、複数のガイド面により略V字状に凹部が形成されることを特徴とする請求項1記載の産業車両とバッテリ交換用台車との連結機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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