JP2002347676A - スペアタイヤ搭載装置 - Google Patents

スペアタイヤ搭載装置

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JP2002347676A
JP2002347676A JP2001162482A JP2001162482A JP2002347676A JP 2002347676 A JP2002347676 A JP 2002347676A JP 2001162482 A JP2001162482 A JP 2001162482A JP 2001162482 A JP2001162482 A JP 2001162482A JP 2002347676 A JP2002347676 A JP 2002347676A
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arm
frame
spare tire
tire
spare
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JP2001162482A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Hashimoto
和良 橋本
Nobuyuki Maruyama
信之 丸山
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作動スペースが制限される車体において、スペ
アタイヤを荷室内に容易に搭載することができるスペア
タイヤ搭載装置を提供する。 【解決手段】スペアタイヤ搭載装置1は、基台2と、基
台2に支持され延在するフレーム20と、フレーム20
の下部にフレーム20の延在方向に離間して対向配置さ
れ、互いに接近することによってスペアタイヤTを挟持
する一対のアーム31、51を有するタイヤチャック部
30と、フレーム20をフレーム20の延在方向に往復
移動させるフレーム移動手段10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペアタイヤを、
自動車の車内に搬入し、スペアタイヤ載置部に搭載する
スペアタイヤ搭載装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば特開平9−2350号公報や特開平
9−136680号公報等には、自動車製造工場の製造
ライン上を搬送される自動車の荷室内にスペアタイヤを
自動的に搭載するスペアタイヤ搭載装置が示されてい
る。該公報によれば、スペアタイヤ搭載装置は、スペア
タイヤのタイヤホイール中央に設けられているボス穴に
保持具を挿入してスペアタイヤを横倒しした状態で吊り
下げ保持するタイヤ保持手段と、そのタイヤ保持手段を
移動させてスペアタイヤを荷室内に移動させる移動手段
を有している。
【0003】該装置の場合、タイヤ保持手段がスペアタ
イヤを上方から吊り下げ保持するため、その高さ幅が大
きくなり、荷室の開口部が上下方向に有効開口幅を確保
できない場合にはスペアタイヤを荷室内に搬入すること
が困難であった。
【0004】この対策として、例えば図8に示すよう
に、スペアタイヤを外周方向から挟持するタイヤ保持手
段101を有したスペアタイヤ搭載装置100がある。
タイヤ保持手段101は、前後方向に延在して互いに対
向する一対の挟持アーム102、103と、これら挟持
アーム102、103の先端側を互いに接近及び離間さ
せる方向に揺動させる揺動シリンダ104、105を有
しており、ロボットアーム106の先端に取り付けられ
ている。
【0005】上記構成を有するスペアタイヤ搭載装置1
00を用いて、スペアタイヤTを荷室に搭載する場合、
まず、製造ラインの側方位置で横倒状態にされたスペア
タイヤTを揺動シリンダ104、105の作動によりア
ーム102、103の間に挟持する。
【0006】そして、自動車のバックドアなどの後部開
口部から荷室内にタイヤ保持手段101を搬入し、スペ
アタイヤ載置部の上方位置に移動させる。そして、揺動
シリンダ104、105を駆動してアーム102、10
3を互いに離間させ、スペアタイヤTを下方に落下させ
て、スペアタイヤ載置部に載置している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイヤ
保持手段101は、アーム102、103を車幅方向W
に揺動させてスペアタイヤTを挟持しまたその解除を行
うことから、保持した状態では、アーム102、103
がスペアタイヤTよりも車幅方向Wに突出している。従
って、後部開口部にテールランプが突出している等、後
部開口部の車幅方向幅が狭い場合には、スペアタイヤT
を横倒状態で荷室内に搬入することが困難であった。
【0008】また、荷室内でスペアタイヤTの保持を解
除するためには、アーム102、103をスペアタイヤ
Tの外周よりも更に車幅方向Wでかつ互いに離間する方
向に移動させなければならない。従って、荷室の左右両
側にホイールハウス等が存在する場合には、車幅方向W
にアーム102、103を揺動させることができず、ス
ペアタイヤTの保持を解除することが困難であった。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、作動スペースが制限される車体に
おいて、スペアタイヤを荷室内に容易に搭載することが
できるスペアタイヤ搭載装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載のスペアタイヤ搭載装置による発明は、車体
のスペアタイヤ載置部にスペアタイヤを搬入搭載するス
ペアタイヤ搭載装置において、基台と、基台に支持され
延在するフレームと、フレームの下部にフレームの延在
方向に離間して対向配置され、互いに接近することによ
ってフレームの下部に沿って位置するスペアタイヤを挟
持する一対のアームを有するタイヤチャック部と、フレ
ームをフレームの延在方向に往復移動させるフレーム移
動手段とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項1の発明によれば、一対のアームを
互いに接近する方向に移動させることによって、フレー
ムの下部に沿って位置するスペアタイヤをタイヤチャッ
ク部で挟持し、フレームをフレームの延在方向に移動さ
せてスペアタイヤ載置部の上方位置に配置する。それか
ら、一対のアームを互いに離間する方向に移動させるこ
とによって、スペアタイヤの挟持を解除する。従って、
アームをスペアタイヤよりも横方向に突出させることな
く、スペアタイヤを保持でき、その保持を解除できる。
従って、例えば車体の後部開口部から荷室内にスペアタ
イヤを搬入する場合に後部開口部の車幅方向の間隔が狭
いときでも、荷室内に容易に搬入することができ、ま
た、荷室内で車幅方向のスペースが狭い場合にも、スペ
アタイヤの保持を確実に解除することができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスペアタイヤ搭載装置において、タイヤチャック部
が、フレームの先端で下方に向かって折曲されかつフレ
ームの延在方向に直交する方向に延在する第1アーム
と、フレームの延在方向に沿って第1アームに接離する
方向に移動自在に支持された第2アームと、第2アーム
を移動させる第2アーム駆動手段とを有することを特徴
とする。
【0013】請求項2の発明は、上記の請求項に記載さ
れたタイヤチャック部の構成を具体化したものである。
タイヤチャック部は、第1アームと、第2アームと、第
2アーム駆動手段を有しており、第2アームを第2アー
ム駆動手段によってフレームの延在する方向に沿って移
動させて、第1アームに接近移動させることによって、
第2アームと第1アームとの間にスペアタイヤを挟持す
ることができる。
【0014】本発明によれば、第2アームと第2アーム
駆動手段をフレームの基端側に設けることによって、フ
レームの重量負担を軽減し、フレームの要求剛性を低減
してフレームの小型化及び軽量化を図ることができる。
従って、例えば車体の後部開口部から荷室内にタイヤチ
ャック部を容易に移動させることができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のスペアタイヤ搭載装置において、タイヤチャック部
が、第1アームがその先端を第2アームに接離する方向
に揺動自在に支持されており、第1アームを揺動させて
第2アームに対向するタイヤ保持位置及び第2アームか
ら離間してフレームの先端で該フレームの延在方向と同
方向に延在するタイヤ解放位置に配置する第1アーム駆
動手段を有することを特徴とする。
【0016】請求項3の発明によれば、第2アームとの
間にスペアタイヤを挟持した状態で、第1アームをタイ
ヤ保持位置からタイヤ解放位置に揺動させることによっ
て、スペアタイヤの挟持を解除することができる。従っ
て、スペアタイヤを適切な姿勢状態でタイヤチャック部
から離すことができ、適切な位置に載置することができ
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のスペアタイヤ搭載装置において、第1アーム駆動手段
が、第1アームの揺動中心軸に固定され第1アームをタ
イヤ保持位置に配置することによりフレームに沿ってフ
レームの基端側に延出する第1リンク部と、第1リンク
部に一端がピン結合され他端がフレームに沿ってフレー
ムの基端側に延在する第2リンク部を有するリンクアー
ムと、第2リンク部の他端をフレームに沿って第1アー
ムに接離する方向に移動させる駆動シリンダと、を有す
ることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明によれば、揺動シリンダに
より、第2リンク部の他端をフレームに沿って第1アー
ム側に移動させることによって、第1リンク部と第2リ
ンク部のピン結合部分をフレームよりも下方位置に移動
させ、第1アームを第1アームの揺動中心軸を中心とし
てタイヤ解放位置に揺動させることができる。また、第
2リンク部の他端をフレームに沿って第1アームから離
間する側に移動させることによって第1リンク部と第2
リンク部をフレームに沿うように伸長させ、第1アーム
を第1アームの揺動中心軸を中心としてタイヤ保持位置
に揺動させることができる。
【0019】従って、第1アームの揺動を簡易なリンク
機構によって行うことができ、構造の簡素化を図ること
ができる。また、駆動シリンダをフレームの基端側に設
けることができ、フレームの重量負担を軽減し、フレー
ムの要求剛性を低減することができる。従って、フレー
ムの小型化及び軽量化を図ることができ、タイヤチャッ
ク部を例えば車体の後部開口部から荷室内に移動させる
作業を容易なものとし、搭載作業の容易化を図ることが
できる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のスペアタイヤ搭載装置において、第1アームが、タイ
ヤ保持位置においてフレームと第2アームの下端との間
の距離よりも短い長さを有することを特徴とする。
【0021】請求項5の発明によれば、第1アームの長
さを可能な範囲でより短くすることによって、第1アー
ムの揺動による第1アームの先端が描く軌跡を小さく
し、タイヤ解放位置においてフレームの前方に突出する
長さを短くすることができる。従って、スペアタイヤの
挟持を解除する際に、第1アームの揺動によってその先
端が車体に接触するのを防止することができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項4又は5
に記載のスペアタイヤ搭載装置において、第1アーム
が、フレームの先端でフレームの延在方向と交差する方
向に互いに離間した位置で下方に向かって突出し、スペ
アタイヤの外周面に各々当接する一対のロッドを有する
ことを特徴とする。
【0023】請求項6の発明によれば、円形状を有する
スペアタイヤの外周を多点で支持することができ、安定
かつ確実に挟持保持できる。従って、フレーム移動手段
による移動時にタイヤチャック部からスペアタイヤが外
れるのを防止することができる。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のスペアタイヤ搭載装置において、一対のロッドが、ス
ペアタイヤの前端よりも第2アーム側に当接される間隔
を互いに有していることを特徴とする。
【0025】請求項7の発明によれば、タイヤ解放位置
においてフレームから前方に突出する長さを短くするこ
とができる。従って、スペアタイヤ搭載時に第1アーム
の揺動によって、第1アームの先端が車体に接触するこ
とを防止することができる。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項2〜7に
記載のスペアタイヤ搭載装置において、第2アームが、
スペアタイヤの外周に対向しかつ中央部から互いに横方
向に離間するに従って漸次第1アーム側に移行する略V
字形状を有する押圧面を有していることを特徴とする。
【0027】請求項8の発明によれば、第2アームの押
圧面が略V字状に形成されているので、スペアタイヤの
外周を2つの面で押圧することができ、スペアタイヤの
挟持を安定的に行うことができる。
【0028】請求項9に記載の発明は、請求項2〜8の
いずれかに記載のスペアタイヤ搭載装置において、第2
アームが、押圧面の下端から第1アーム側に向かって突
出してスペアタイヤの落下を防止する落下防止片を有す
ることを特徴とする。
【0029】請求項9の発明によれば、スペアタイヤが
押圧面に沿って下方に移動するのを抑制することができ
る。従って、スペアタイヤ保持時にスペアタイヤの落下
を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。図1は、スペアタイヤ搭載装
置を概略的に示す全体図、図2は、図1の要部を縦断面
により示した説明図、図3は、図1のX方向から見た矢
視図、図4は、図3のY方向矢視断面図、図5は、図3
のZ方向矢視断面図である。
【0031】スペアタイヤ搭載装置1は、図1に示すよ
うに、自動車製造工場の製造ラインのスペアタイヤ搭載
ステージに設置されており、図示していないハンガに吊
り下げられ車体前方に向かって搬送される車体60の車
体後方位置に配置されている。
【0032】スペアタイヤ搭載装置1の基台2は、車体
60とほぼ同じ高さを有しており、その下部には、基台
2を製造ライン側方の待機位置と車体後部に対向する搭
載作業位置との間で移動させる基台移動手段3が設けら
れている。そして、基台2の上部には、予め設定された
俯角を有して前方に傾斜するように基台プレート4が設
けられており、基台プレート4には、フレーム20がフ
レーム移動手段10を介して取り付けられている。
【0033】フレーム移動手段10は、図2に示すよう
に、スライド機構12を介して基台プレート4の下面に
沿って前後方向に移動自在に支持された第1スライドテ
ーブル11と、基台プレート4の上面に固定され、第1
スライドテーブル11を基台プレート4の下面に沿って
前後方向に移動させる第1シリンダ13を有している。
また、第1スライドテーブル11の下面に一対のガイド
ロッド14を介して前後方向に移動自在に支持されたフ
レーム取付部17と、フレーム取付部17を第1スライ
ドテーブル11の前方位置でガイドロッド14の延在方
向と同じ方向に沿って前後方向に往復動させる第2シリ
ンダ15を有している。
【0034】フレーム20は、図2に示すように、フレ
ーム取付部17に基端が固定され、基台プレート4の延
在する方向に沿って前方に突出するように設けられてい
る。そして、図3に示すように、互いに横方向に離間し
て延在する一対の縦ビーム21と、縦ビーム21間を接
続する横ビーム22によって形成される略矩形の枠体を
有している。
【0035】このフレーム20には、タイヤチャック部
30の第1アームとして揺動アーム31が取り付けられ
ている。揺動アーム31は、フレーム20の前端部24
で横方向に貫通する貫通孔25に回転自在に支持された
揺動中心軸33と、その両端部34に基端が固定され先
端が互いに対向して揺動中心軸33の径方向に延在する
ように取り付けられた一対のロッド32とを有してい
る。ロッド32は、図2に示すように、後述する移動ア
ーム51の押圧部54下端とフレーム20との間隔より
も短い長さを有した略丸棒形状を有しており、その外周
面には、軸心方向に対して交差する方向に沿って滑り止
め用の溝32aが条設されている。
【0036】また、このフレーム20には、図3及び4
に示すように、揺動アーム31のロッド32を揺動させ
る第1アーム駆動手段35が取り付けられている。第1
アーム駆動手段35は、ロッド32がフレーム20に直
交して下方に延在するタイヤ保持位置Hに揺動すること
によって揺動中心軸33の中央部からフレーム20に沿
って延在する第1リンク部36と、第1リンク部36の
先端に一端がピン結合され他端がフレーム20に沿って
後方に延在する第2リンク部37を有するリンクロッド
38と、第2リンク部37の後端をフレーム20に沿っ
て前後方向に移動させる揺動アーム用駆動シリンダ39
を有している。従って、揺動アーム用駆動シリンダ39
により、第2リンク部37の他端をフレーム20に沿っ
て前方に移動させることによって、図4に2点差線で示
すように、第1リンク部36と第2リンク部37のピン
結合部分がフレーム20から下方に突出する屈曲状態に
移動させ、揺動中心軸33を回動させてロッド32をフ
レーム20から前方に向かって延在するタイヤ解放位置
Vに揺動させることができる。また、第2リンク部37
の他端をフレーム20に沿って後方に移動させることに
よって、図4に実線で示すように、第1リンク部36と
第2リンク部37をフレーム20に沿って一直線状に伸
長するように移動させ、ロッド32をタイヤ保持位置H
に揺動させることができる。
【0037】更に、フレーム20には、図3及び図5に
示すように、揺動アーム31の揺動を固定するロック機
構40が取り付けられている。ロック機構40は、揺動
アーム31をタイヤ保持位置Hに揺動することによっ
て、揺動中心軸33からフレーム20に沿って後方に延
出するように揺動中心軸33に固定された係止片41
と、ガイドレール42によってフレーム20に沿って前
後方向に移動自在に支持され前側位置で係止片41に係
合する係合ブロック44と、係合ブロック44を前後方
向に移動させるロック用シリンダ45を有しており、第
1アーム駆動手段35を間に介してその横方向両側位置
に対をなすように設けられている。従って、ロック用シ
リンダ45により係合ブロック44をフレーム20に沿
って前方に移動させ、図5に実線で示すように、係合ブ
ロック44の溝部43に係止片41を係合させることに
よって、揺動中心軸33の回動を規制し、ロッド32を
タイヤ保持位置Hに固定することができる。また、係合
ブロック44をフレーム20に沿って後方に移動させ、
図5に2点差線で示すように、係止片41の係合を解除
することによって、揺動中心軸33の回動規制を解除
し、ロッド32を揺動可能な状態にすることができる。
【0038】一方、図2に示すようにフレーム取付部1
7には、タイヤチャック部30の第2アームを構成する
移動アーム51が前後方向に移動自在に取り付けられて
いる。フレーム取付部17には、その下端から第1スラ
イドテーブル11の下面に沿って後方に延在するように
第2スライドテーブル18の前端が固定支持されてい
る。
【0039】移動アーム51は、第2スライドテーブル
18の下面に沿って前後方向に移動自在に支持された一
対のガイドロッド52と、ガイドロッド52の先端に支
持された押圧部54と、押圧部54をフレーム20の下
方位置でフレーム20に沿って前後方向に移動させる第
2アーム駆動手段である第2アーム駆動シリンダ53を
有している。
【0040】図6は、押圧部54を概略的に示す説明図
であり、図6(A)は、正面図、図6(B)は、上面図
である。押圧部54は、スペアタイヤTの外周に接面し
てこれを押圧する押圧面55と、揺動アーム31との間
でスペアタイヤTを挟持した際にスペアタイヤTが押圧
面55に沿って下方に移動して落下するのを防止する落
下防止片56を有している。
【0041】押圧面55は、図6(B)に示すように、
横方向中央位置から互いに左右方向に離間するに従って
漸次前方に移行するV字形状を有しており、その表面に
は、横方向に延在する複数本の滑り止め溝が設けられて
いる。また、落下防止片56は、押圧面55の中央部下
部から前方に突出するように設けられている。
【0042】次に、上記構成を有するスペアタイヤ搭載
装置1によりスペアタイヤTを車体60に搭載する方法
について以下に説明する。まず基台2を待機位置に移動
させた状態で、揺動アーム31のロッド32をタイヤ保
持位置Hに揺動させ、ロック機構40によって固定す
る。そして、図示していないタイヤ供給装置から供給さ
れたスペアタイヤTを移動アーム51と揺動アーム31
との間に介在させた状態で、移動アーム51を揺動アー
ム31に接近移動させる。
【0043】移動アーム51の揺動アーム31への接近
移動により、スペアタイヤTは、外周が押圧部54の押
圧面55に接面して押圧され、押圧面55のV字形状に
より、フレーム20の横方向中央に移動されながら、揺
動アーム31側に移動される。そして、スペアタイヤT
の外周前部が一対のロッド32の間に入り込み、スペア
タイヤTの前端よりも後方部位にロッド32が当接する
ことによって、移動アーム51と揺動アーム31の間に
挟持保持される。従って、円形状を有するスペアタイヤ
Tの外周を多点で支持でき、スペアタイヤTを安定して
かつ確実に挟持保持することができ、フレーム移動手段
10による移動時にスペアタイヤTの外れを確実に防止
できる。
【0044】そして、車体60がスペアタイヤ搭載ステ
ージに搬送されると、基台移動手段3により基台2が搭
載作業位置に移動されて車体後部に対向配置される。そ
れから、移動手段10によりフレーム20が基台2の前
方に突出移動され、車体60の後部開口部61から荷室
62内に挿入される。
【0045】図7は、タイヤチャック部30が荷室62
内に挿入された状態を概略的に示す説明図である。スペ
アタイヤTが荷室62の床面63に凹設されているスペ
アタイヤ載置部64の上方位置に傾斜姿勢状態で保持さ
れると、ロック機構40により揺動アーム31の固定が
解除され、第1アーム駆動手段35により揺動アーム3
1がタイヤ保持位置Hからタイヤ解放位置Vに揺動され
る。従って、スペアタイヤTは、揺動アーム31と移動
アーム51による挟持が解除され、タイヤチャック部3
0から下方に落下して、スペアタイヤ載置部64内に収
容される。
【0046】スペアタイヤTがスペアタイヤ載置部64
内に収容されて荷室62内に搭載されると、フレーム移
動手段10によりフレーム20が後方に移動され、タイ
ヤチャック部30が荷室62から車体60の後方位置に
移動される。そして、基台2が搭載作業位置から待避位
置に移動されて、スペアタイヤTの搭載作業が終了す
る。
【0047】上述のスペアタイヤ搭載装置1によれば、
荷室62内で車体前後方向に挟持して保持したスペアタ
イヤTを、揺動アーム31の揺動によって保持解除して
荷室62内に搭載するので、後部開口部61の横幅が狭
い車種や、スペアタイヤ載置部64が車幅方向一方に偏
倚して設けられホイールハウス等の車体部材との車幅方
向の間隔が小さい車種等の搭載作業スペースが制限され
る車体においても、スペアタイヤTを確実かつ容易に搭
載することができる。
【0048】また、簡易なリンク機構を用いて揺動アー
ム31を揺動させることにより、フレーム20の上下方
向の高さを低くすることができる。そして、揺動アーム
用駆動シリンダ39をフレーム20の後端部23に設け
ると共に、移動アーム51と第2アーム駆動シリンダ5
3を第2スライドテーブル18に設けたことによって、
フレーム20の重量負担を軽減し、フレーム20の要求
剛性を低減して、フレーム20の小型化及び軽量化を図
ることができる。従って、車体60の後部開口部61の
上下の有効幅が狭い車種にも容易に対応することができ
る。
【0049】更に、ロッド32を、移動アーム51の押
圧部54の下端とフレーム20との間の距離よりも短く
することによって、ロッド32の長さを可能な範囲でよ
り短くし、揺動半径を短く、先端の軌跡を小さくするこ
とができる。そして、スペアタイヤTの前端よりも後方
位置に配置されていることから、タイヤ解放位置Vにお
いてフレーム20の前方に突出する長さを短くすること
ができる。従って、スペアタイヤTの挟持を解除する際
に、揺動アーム31が車体部材に接触するのを防止する
ことができる。
【0050】尚、本発明は、上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態で
は、タイヤチャック部30を移動させるフレーム移動手
段10として第1スライドテーブル11と第1シリンダ
13、及び第2スライドテーブル18と第2シリンダ1
5を用いて2段式に前方に移動させる手段としたが、ロ
ボットなどを用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスペ
アタイヤ搭載装置によれば、スペアタイヤを搭載する作
業スペースが制限される車体においても、スペアタイヤ
を容易に搬入し、その挟持を確実に解除して、車体内に
載置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スペアタイヤ搭載装置を概略的に示す全体図で
ある。
【図2】図1の要部を断面により示した説明図である。
【図3】図1のX方向から見た矢視図である。
【図4】図3のY方向矢視断面図である。
【図5】図3のZ方向矢視断面図である。
【図6】押圧部を概略的に示す説明図である。
【図7】タイヤチャック部が荷室内に挿入された状態を
概略的に示す説明図である。
【図8】従来のタイヤ保持手段を概略的に示した図であ
る。
【符号の説明】
1 スペアタイヤ搭載装置 10 フレーム移動手段 20 フレーム 30 タイヤチャック部 31 揺動アーム 51 移動アーム 60 車体 61 後部開口部 62 荷室 T スペアタイヤ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のスペアタイヤ載置部にスペアタイ
    ヤを搬入搭載するスペアタイヤ搭載装置において、 基台と、 該基台に支持され延在するフレームと、 該フレームの下部に前記フレームの延在方向に離間して
    対向配置され、互いに接近することによって前記フレー
    ムの下面に沿って位置する前記スペアタイヤを挟持する
    一対のアームを有するタイヤチャック部と、 前記フレームを前記フレームの延在方向に往復移動させ
    るフレーム移動手段と、 を備えることを特徴とするスペアタイヤ搭載装置。
  2. 【請求項2】 前記タイヤチャック部は、 前記フレームの先端で下方に向かって折曲されかつフレ
    ームの延在方向に直交する方向に延在する第1アーム
    と、 前記フレームの延在方向に沿って前記第1アームに接離
    する方向に移動自在に支持された第2アームと、 該第2アームを移動させる第2アーム駆動手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のスペアタイヤ搭載
    装置。
  3. 【請求項3】 前記タイヤチャック部は、 前記第1アームが該第1アームの先端を前記第2アーム
    に接離する方向に揺動自在に支持されており、 前記第1アームを揺動させて前記第2アームに対向する
    タイヤ保持位置及び前記第2アームから離間して前記フ
    レームの先端で該フレームの延在方向と同方向に延在す
    るタイヤ解放位置に配置する第1アーム駆動手段を有す
    ることを特徴とする請求項2に記載のスペアタイヤ搭載
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1アーム駆動手段は、 前記第1アームの揺動中心軸に固定され前記第1アーム
    を前記タイヤ保持位置に配置することにより前記フレー
    ムに沿って前記フレームの基端側に延出する第1リンク
    部と、該第1リンク部に一端がピン結合され他端が前記
    フレームに沿って該フレームの基端側に延在する第2リ
    ンク部を有するリンクアームと、 前記第2リンク部の他端を前記フレームに沿って前記第
    1アームに接離する方向に移動させる駆動シリンダと、
    を有することを特徴とする請求項3に記載のスペアタイ
    ヤ搭載装置。
  5. 【請求項5】 前記第1アームは、 前記タイヤ保持位置において前記フレームと前記第2ア
    ームの下端との間の距離よりも短い長さを有することを
    特徴とする請求項4に記載のスペアタイヤ搭載装置。
  6. 【請求項6】 前記第1アームは、 前記フレームの先端でフレームの延在方向と交差する方
    向に互いに離間した位置で下方に向かって突出し、前記
    スペアタイヤの外周面に各々当接する一対のロッドを有
    することを特徴とする請求項4又は5に記載のスペアタ
    イヤ搭載装置。
  7. 【請求項7】 前記一対のロッドは、 前記スペアタイヤの前端よりも前記第2アーム側に当接
    される間隔を互いに有していることを特徴とする請求項
    6に記載のスペアタイヤ搭載装置。
  8. 【請求項8】 前記第2アームは、 前記スペアタイヤの外周に対向しかつ中央部から互いに
    横方向に離間するに従って漸次前記第1アーム側に移行
    する略V字形状を有する押圧面を有していることを特徴
    とする請求項2〜7のいずれかに記載のスペアタイヤ搭
    載装置。
  9. 【請求項9】 前記第2アームは、 前記押圧面の下端から前記第1アーム側に向かって突出
    して前記スペアタイヤの落下を防止する落下防止片を有
    することを特徴とする請求項8に記載のスペアタイヤ搭
    載装置。
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