JP2004315033A - 接着剤、樹脂等の注入器 - Google Patents

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Masatoshi Sugano
正敏 菅野
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KANTO KOEI KK
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Abstract

【課題】ボルトとボルト孔の間に、空隙なく樹脂等を充填する作業において、ボルトを装着した状態でも充填することができ、さらにナット締め作業が行うと同時に注入作業が行える、簡便な注入器を提供することが目的である。
【解決手段】標準のワッシャの外径より、僅かに大きな内径の注入筒(1)をボルトに被せる。その注入筒にはエア抜きパイプ(5)を挿入するためのパイプ孔(6)を1箇所設ける。注入ソケットレンチ(4)は通常のソケットレンチにおいて、外径は注入筒の内径よりも僅かに小さな径とする。板ラチェットを嵌め込む側の内径は、そのボルトの径よりも大きめの孔を開けておき、その外周は板ラチェットを結合できるように、六角形の板ラチェット嵌合部(13)を設け、板ラチェットの嵌合部の脇に滑り止め(14)を設け、滑り止めにはハンドル(15)を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ボルトとボルト孔との間に接着剤、樹脂等を注入する治具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボルトとボルト孔との間に接着剤、樹脂等を注入する、注入器は数多く作られているが、隙間が狭く、充分に充填することができないのが実状である。
隙間に細い管を差し込んで注入する方法があるが、隅々まで注入することが難しい。
あるいは注射器の形状で、注入する方法があるが、ボルトとボルト孔の間に空隙なく、充填することが難しい。
さらに二液混合型のエポキシ樹脂等では注入管を用いれば、使用後管内で固化してしまうため、再利用することが困難であり、使い捨てになることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ボルトとボルト孔の間に、空隙なく樹脂等を充填する必要性のある状況としては、例えばガスケットを両フランジで挟んで、複数の連結ボルトで連結した配管において、ガスケットの劣化や破損等で配管内の流体がガスケット部から漏れている状況があげられる。
この場合、ガスケットの内径と外径との差をAミリとすると、ガスケットの流体側の縁からボルト孔までの長さは1/3Aミリ程度であり、もっとも漏れ易い箇所となる。このボルト孔に樹脂等を万遍無く、充填することにより、漏れを防止する。
【0004】
この充填作業においては、様々な作業上の制約、要件が上げられる。
ボルトとボルト孔の間に、空隙なく樹脂等を充填すること。
ボルト孔の入口から樹脂等を全面的に押し込む場合、内部に空気が残留してしまうが、この空気を抜く機能を設けること。
空隙なく樹脂等を充填するには、ある程度の圧力をかける必要がある。このことは反面、樹脂等が固化する前に、その圧力を掛けているものを取り外せば、その内部の圧力で注入した樹脂等が押し出されることになる。完全に固化するまで待機して取り外せばよいが、時間を要することになる。したがって注入作業と同時にナット締め作業が行える、簡便な注入器であること。
【0005】
さらにボルトを装着した状態でも充填作業が行えること。このときボルトの入口側の先端から軸方向の25ミリのところに、配管や機器等の障害があっても、その方向からの注入作業が可能な注入器であること。
また二液混合型のエポキシ等の樹脂でも注入作業が可能であり、注入器の再利用が可能であること。
以上の要件を満たした注入器を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
当注入器は、上記の目的を達成するため発明されたものである。基本的にはボルト(8)の径に適合した標準の、ナット(3)、ワッシャ(2)を用いて注入作業を行うものであり、ワッシャの外径より、僅かに大きな内径の円筒形の注入筒(1)を当該ボルトに被せる。
その注入筒にはボルト孔(9)に接する側の縁の近傍にエア抜きパイプ(5)を挿入するためのパイプ孔(6)を1箇所設ける。
【0007】
注入ソケットレンチ(4)は通常のソケットレンチに、次の機能、形状を付加したものである。
ナットに嵌め込む側の嵌合部は、通常の形状でもよいが、外径は注入筒の内径よりも僅かに小さな径とする。
【0008】
さらに板ラチェットを嵌め込む側の内径は、そのボルトの径よりも大きめの孔を開けておく。その外周は、板ラチェットを結合できるように、六角形の板ラチェット嵌合部(13)を設ける。
板ラチェットの嵌合部の脇に円周方向に山形の帯状の滑り止め(14)を設ける。
滑り止めには脱着自在な複数のハンドル(15)を設ける。
エア抜きパイプを引き抜く目安として、滑り止め付近に目盛(16)を刻設する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1〜図3の形状は実施の形態の一例であり、解決手段に記された機能を果たすことができれば、種々の変形は可能である。
【0010】
当注入器は、ボルト(8)の径に適合した標準の、ナット(3)、ワッシャ(2)を用いて注入作業を行うものであり、標準のワッシャの外径より、僅かに大きな内径の円筒形の注入筒(1)を当該ボルトに被せ、注入ソケットレンチ(4)でナットを回して圧入するものである。
その注入筒にはパイプ孔(6)を1箇所設け、そのパイプ孔にエア抜きパイプ(5)を挿入し、パイプの一方をボルト孔に入れながら、注入筒をボルトに被せる。この注入筒の内側に樹脂等を装填する。装填後ワッシャで樹脂等を押し込み、ナットを取り付け、ナットを回しながらボルト孔に樹脂等を注入する。
【0011】
注入ソケットレンチ(4)は図2に示すように、通常のソケットレンチに、次の機能、形状を付加したものである。
ナットに嵌め込む側の嵌合部は、通常の形状とするが、外径は注入筒の内径よりも僅かに小さな径とする。
【0012】
さらにラチェットを嵌め込む側の嵌合部は、通常のソケットレンチの形状でもよいが、ナットを締め切ったときに、ネジ部が長く残る場合は、この嵌合部に接触しナットを回すことができなくなる。したがって、注入ソケットレンチの内径はそのボルトの径よりも大きめの孔を開けておく。その外周は円柱状ではなく、板ラチェットを結合できるように、六角形の板ラチェット嵌合部(13)を設ける。この嵌合部は、該ナットの径よりも小さな径でもよい。
【0013】
さらに板ラチェットの嵌合部の脇に円周方向に、適度の幅で山形の帯状の滑り止め(14)を設ける。滑り止めになれば、任意の形状でもよい。
滑り止めには脱着自在な複数のハンドル(15)を設け、適度のトルクが出せるものとする。ハンドルの長さは配管等に接触しない長さとする。
エア抜きパイプを引き抜く目安として、滑り止め付近に複数箇所の目盛(16)を刻設する。目盛は10ミリ程度、刻設すればよい。
【0014】
注入を始めると、ボルト孔の入口が塞がれて内部にエアが残留することになるが、ボルト孔に挿入されたエア抜きパイプにより、樹脂等が押し込まれるにしたがい、エアが排出される。
ボルトとボルト孔の隙間は1.5ミリ程度のものがあり、パイプの太さは1ミリの太さが望ましい。
パイプ孔はパイプを鋭角に曲げなくとも済むように、斜め40〜60度の角度に開ける。
エア抜きパイプの材質は適度の強度と柔軟性のある、銅が望ましい。
【0015】
注入量は注入筒の容積からボルトの容積を差し引いた値であり、Φ16のボルトで計算すると、注入筒の内径が32ミリでは、1センチ当たり約6ccとなる。注入筒の長さが2センチであれば、約12ccとなる。
一方、ボルト孔の内径が20ミリの場合、ボルトの容積を差し引いた1センチ当たりの隙間の容積は、1.1ccであり、22ミリの場合は1.8ccとなる。
したがって、注入筒の長さが2センチであれば、計算上、内径が20ミリのボルト孔に対しては、約11センチ分、22ミリのボルト孔に対しては、約7センチ分の樹脂等を充填することができることになる。
【0016】
その他の実施の形態としては、図3に示すように、ボルトが外せる作業状況では、ボルトとボルト孔に樹脂等を塗り付けた後、ボルトをボルト孔に挿入し、次に突き出ているボルトのネジ部に、適当な量の樹脂等を塗り付ける。
そのボルトに注入筒を被せ、ワッシャ、ナットを取り付けて、圧入する方法も可能である。このときボルトの頭部側から、エアや樹脂等が押し出されるため、エア抜きパイプを挿入する必要性は少ない。
【0017】
【発明の効果】
当注入器は、作業条件として、連結ボルトを装着したまま、注入することができる。またボルトの先端から軸方向に25ミリの位置に障害があっても、作業が可能である。
作業性としては、ボルトにナットを締め付けながら、同時に樹脂等の注入が可能であり、板ラチェットが使用できる形状であり、作業効率がよい。
【0018】
さらにニ液混合型のエポキシ樹脂でも、狭い隙間に細い管を通して注入する必要がなく、注入器で圧入する形態であり、注入器の再利用が可能である。
その上、圧力を掛ける形で注入するため、隅々まで樹脂等が行き渡り、流体漏れを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の (イ)注入作業の組立断面図 (ロ)注入作業の組立斜視図
【図2】本発明の (イ)注入筒の正面図 (ロ)注入筒の側面図 (ハ)注入ソケットレンチの正面図 (ニ)注入ソケットレンチの側面図
【図3】本発明の その他の実施例 (イ)ボルト挿入前の組立断面図 (ロ)注入作業の組立断面図
【符号の説明】
1 注入筒
2 ワッシャ
3 ナット
4 注入ソケットレンチ
5 エア抜きパイプ
6 パイプ孔
7 注入剤
8 ボルト
9 ボルト孔
10フランジ
11ガスケット
12配管
13板ラチェット嵌合部
14滑り止め
15ハンドル
16目盛

Claims (1)

  1. 当該ボルトの径に適合した、ナット、ワッシャを用いて樹脂等の注入作業を行うものであって、ワッシャの外径より、僅かに大きな内径の円筒形の注入筒と、前記注入筒の内径よりも僅かに小さな径の注入ソケットレンチと、からなり、上記注入筒にはボルト孔に接する側の縁の近傍に、パイプ孔を1箇所設け、上記注入ソケットレンチの板ラチェットを嵌め込む側の内径は、当該ボルトの径よりも大きめの孔を開けておき、その外周は板ラチェットを結合できるように、六角形の板ラチェット嵌合部を設け、前記板ラチェット嵌合部の脇に円周方向に山形の帯状の滑り止めを設け、前記滑り止めには脱着自在な複数のハンドルを設け、滑り止め付近には複数箇所に目盛を刻設したことを、特徴とする接着剤、樹脂等の注入器。
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