JP2004314063A - 無機質球状体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無機化合物を含む水性液状体を、層流で流れる有機液体中に微小孔を通して押し出してW/O型エマルジョンを形成した後、該W/O型エマルジョン中の無機化合物を含む水性液状体を固形化して無機質球状体を製造する方法において、微小孔の断面の動水半径rの4倍値を0.1〜100μmとし、前記断面の動水半径rの4倍値に対する前記無機質球状体の個数平均粒子径の比を0.1〜5.0とし、かつ、前記水性液状体の流れ方向の線速に対する前記有機液体の流れ方向の線速の比を10〜300とする。
【選択図】図1
Description
レイノルズ数(−)=D・u・ρ/μ ・・・式1。
レイノルズ数(−)=4×r・u・ρ/μ・・・式2。
(1)(溶液の調製)
SiO2濃度24.2質量%、Na2O濃度8.10質量%(SiO2/Na2Oモル比=3.09、密度1320kg/m3)のケイ酸ナトリウム水溶液を調整した。有機溶剤はイソノナン(C9H20、密度730kg/m3)を使用し、あらかじめ界面活性剤としてソルビタンモノオレイン酸エステルを5000ppm溶解したものを調製した。
乳化装置は図1に断面図を示す。まず、厚さ2mm、1辺50mmの正方形のアクリル樹脂製板1に、内径3.2mmの孔を2個形成し、外径3.2mmのゴムチューブ配管(ノートン社製、商品名:タイゴンチューブR−3603)をそれぞれ接続してノズル6、7とし、ノズル6より液の供給が、また、ノズル7より液の排出ができるようにした。もう1枚の厚さ2mm、1辺50mmの正方形のアクリル樹脂製板5の中央に、内径3mmの孔を形成し、ジョイント部品を介して内径1mmのポリテトラフルオロエチレンチューブ配管を接続してノズル8とし、ノズル8より液を供給できるようにした。さらにもう1枚の厚さ2mm、1辺50mmの正方形のアクリル樹脂製板に対し、外縁部より10mmを残し内側30mm角をくり抜いたアクリル樹脂製板部品4を作製した。次いで、厚さ400μm、1辺50mmの正方形のフッ素樹脂シートに幅3mm、長さ35mmのスリットを形成してフッ素樹脂シート2を作製した。さらに、厚さ50μm、1辺50mmの正方形のステンレス鋼板3の中央部に、エキシマレーザーにて内径=4r=30μmの円形の貫通孔を、幅方向に140μmピッチで10個、長さ方向に140μmピッチで100個、合計1000個作製した。
(2)で作製した乳化装置を水平に置いて使用し、ノズル6より(1)で調製した界面活性剤を溶解したイソノナンを、ノズル8より(1)で調製したケイ酸ナトリウム水溶液を供給することで、ケイ酸ナトリウム水溶液が界面活性剤を溶解したイソノナン中に分散するW/O型エマルジョンを連続的に製造した。このとき界面活性剤を溶解したイソノナンの供給量は1350mL/hであった。製造は常温で行った。
(3)で作製した界面活性剤を溶解したイソノナンを容積約5Lの容器(直径100mm、高さ650mm)に入れ、この溶液中に炭酸ガスを100mL/minの供給速度で吹き込んだ。(3)で作製したW/O型エマルジョンを連続的に該容器に供給することで予備ゲル化を行った。生成したシリカヒドロゲルをイソノナンから比重差により2相分離し、シリカヒドロゲルの水スラリーを得た。次いで、得られたシリカヒドロゲルの水スラリーに0.1規定の硫酸水溶液を加え、25℃でpH9に調整した後、80℃において1時間熟成した。その後、室温まで放冷し、さらに20質量%の硫酸水溶液を添加してpH2に調整し、3時間静置した。次いで、ろ過、水洗を行い、120℃で20時間乾燥することでシリカ多孔質球状体を得た。
得られたシリカ多孔質球状体は走査型電子顕微鏡写真よりほぼ真球状であることが確認された。また、粒子の合計数が1000個以上となるように、複数枚の写真を使用し、写真内に確認できる全数を測定した結果を使用して粒子系分布を実測したところ、個数平均粒子径は49μmであり、標準偏差は5.3μmであった。このときの、粒子径分布の標準偏差を個数平均粒子径で割った値は0.108であり、実質的に均一な粒子径のシリカ多孔質球状体であった。なお、個数平均粒子径/4r=1.63であった。
図1において、厚さ50μm、1辺50mmの正方形のステンレス鋼板3の中央部に、エキシマレーザーにて長軸径60μm、短軸径30μmの楕円形の貫通孔(4r=38.9μm)を、縦方向に140μmピッチで10個、横方向に200μmピッチで100個、合計1000個を作製した以外は例1と同様にして、W/O型エマルジョンを連続的に作製した。このとき、ケイ酸ナトリウム水溶液の供給量は10mL/hであり、該水溶液の貫通孔における流れ方向の線速は2.0×10−3m/sであった。
図1において、厚さ100μm、1辺50mmの正方形のステンレス鋼板3の中央部に、エキシマレーザーにて内径=4r=15μmの円形の貫通孔を、縦方向に100μmピッチで25個、横方向に100μmピッチで200個、合計5000個を作製した以外は例1と同様にして、W/O型エマルジョンを連続的に作製した。このとき、ケイ酸ナトリウム水溶液の供給量は110mL/hであり、貫通孔における流れ方向の線速は3.5×10−2m/sであった。
2:フッ素樹脂シート
3:ステンレス鋼板
4:アクリル樹脂製板部品
6、7:アクリル樹脂製板1に形成されたノズル
8:アクリル樹脂製板5に形成されたノズル
Claims (3)
- 無機化合物を含む水性液状体を、隔壁で区画された流路中を流速0.001〜2m/sかつ層流状態で流れる有機液体中に、隔壁の厚さ方向に貫通した微小孔を通して押し出してW/O型エマルジョンを形成した後、該W/O型エマルジョン中の無機化合物を含む水性液状体を固形化して無機質球状体を製造する方法において、
前記微小孔の断面の動水半径rの4倍値が0.1〜100μmであり、前記断面の動水半径rの4倍値に対する前記無機質球状体の個数平均粒子径の比が0.1〜5.0であり、かつ、前記水性液状体の流れ方向の線速に対する前記有機液体の流れ方向の線速の比が10〜300であることを特徴とする無機質球状体の製造方法。 - 前記微小孔を1つの隔壁上に100個以上形成する請求項1に記載の無機質球状体の製造方法。
- 前記個数平均粒子径が10〜100μmであり、粒子径分布の標準偏差を前記個数平均粒子径で割った値が0.2以下である請求項1又は2に記載の無機質球状体の製造方法。
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