JP2004313400A - 光源回転装置および遊技機 - Google Patents

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Shoji Sato
昭治 佐藤
Tomohiro Awaji
智裕 淡路
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Abstract

【課題】従来にない新規な装飾態様を持ち、耐久性もある光源回転装置を提供する。
【解決手段】LED41が実装された基板39はモータ42により回転駆動される。基板39の裏面にはLED41等と電気的に接続された2次コイル50が実装されており、サンギヤ44の中央部に形成された孔(図示せず)を通して裏側へ露出されている。遊技盤10には、2次コイル50と整合する位置に1次コイル53が設けられている。1次コイル53に交流電流を流すことにより電磁誘導にて2次コイル50に供給されLEDの点灯に用いられる。光源を搭載した基板39を回転させることで、従来にない新規な装飾態様を提供することができる。しかも、電力供給が1次コイル53から2次コイル50へと非接触にて行われるため耐久性が高い。
【選択図】 図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機(いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボールなど)の遊技盤に設けられて遊技盤の装飾や遊技の演出に用いられる光源回転装置およびその遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種の遊技機には、遊技の雰囲気を盛り上げるために遊技領域を有する遊技盤の前面側に発光素子や電球等の光源が多数設けられている。このうち、発光素子の点灯・点滅による光は指向性に富むため、発光素子は装飾部材等を局部的に発光させるときに使用される傾向にある。また、電球の点灯・点滅による光は指向性に乏しいため、電球は装飾部材等を広範囲に亘って発光させるときに使用される傾向にある。そして、これらの光源は、主として遊技における遊技状態が予め定めた遊技状態となったときに複雑な態様で点灯したり、あるいは点滅したりして遊技の雰囲気を盛り上げるために使用されるのが一般的である。
【0003】
例えば、特許文献1には、回転体が遊技球との接触により回転するのに伴って発光体を点滅させる技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−176260号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術によれば、遊技球の接触により回転体が回転され発光体が点滅するため、発光の態様が偶発的であり、所望のタイミングで光源を点灯又は点滅させることが困難である。また、回転体の回転時に接離可能な接触部材および被接触部材を備え、これらが接触したときに光源が点灯され、離間したときに消灯するようにされているため、接触部材および被接触部材の耐久性も課題となる。
【0006】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたもので、従来にない新規な装飾態様を持ち、耐久性を有する光源回転装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、設置が容易で、安定した電力の供給が可能な光源回転装置を提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、光源を所望の任意のタイミングで点灯させたり消灯させたりすることが可能な光源回転装置および遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
かかる課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明は、遊技機の遊技盤に回転可能に設けられた基板と、該基板に実装された光源と、前記基板に設けられた2次コイルと、前記基板を回転させる回転駆動部と、前記2次コイルと端面同士が対向可能に設けられた1次コイルと、該1次コイルに交流電流を供給する電流供給部とを備えたことを特徴とする光源回転装置をその要旨とする。
【0009】
このように構成された光源回転装置によれば、光源には1次コイル、2次コイルを介して非接触で電力を供給できるので耐久性が高い。また、光源を搭載した基板を回転させることで、従来にない新規な装飾態様を提供することができる。請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の光源回転装置において、前記2次コイルが前記基板の回転軸と同軸に設けられていることを特徴とする。
【0010】
このように構成された装置によれば、基板を回転させても端面の位置が変化しないため、1次コイルを設置するのが容易である。また、両コイルの位置も一定にすることができるため、基板に安定して電力を供給することができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の光源回転装置において、前記基板に設けられ、前記光源の点灯・消灯を制御する光源制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
このように構成された装置によれば、光源の点灯・消灯を光源制御手段により制御するので、光源を任意のタイミングで点灯させたり消灯させたりすることができる。また、光源が基板に複数実装されている場合にも、任意のタイミングで且つ個別に点灯させたり消灯させたりすることができる。
【0012】
請求項4に記載の本発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の光源回転装置において、前記回転駆動部が前記基板に設けられていることを特徴とする。回転駆動部を基板に設けることで、従来にない新規な装飾態様を表現することができる。
【0013】
請求項5に記載の本発明は、遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤に設けられた請求項1から4の何れか一項に記載の光源回転装置とを備えたことを特徴とする遊技機をその要旨とする。
このように構成された遊技機によれば、光源回転装置を備えているため、光源を搭載した基板を回転させることで、従来にない新規な装飾態様を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。
ここでは遊技機として、いわゆるセブン機と呼ばれるタイプの第一種パチンコ機(弾球遊技機)を例に取り、その構造について図1〜図3を参照して説明する。
【0015】
パチンコ機1の前面部は、主として本体枠2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7とから構成されている。本体枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と下板部(図示略)とを有し、本体枠2に対して開閉可能に軸支されている。中枠3の右端中央には施錠装置7が設けられ、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するためのものである。
【0016】
ここで枠体部は、上端から下方へ中枠3全体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端部には、前面枠4の略三角形状の枠飾りLED用レンズ4c,4eに対応して、左側に賞球表示LED(図示略)及び賞球表示LED基板4d(図5参照)が、右側にストップ表示LED(図示略)及びストップ表示LED基板4f(図5参照)が配設されている。
【0017】
また、下板部は、下端から上方へ中枠3全体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成されたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカ400a(図5参照)が配設され、略中央には、遊技球を発射する発射装置ユニット(図示略)に対し、上皿部5に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が設けられている。
【0018】
さらに、下板部の下方には、灰皿や玉抜きレバー等を備えた下皿部6が設けられ、下皿部6の略中央には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット(図示略)を操作する発射ハンドル9が設けられている。また、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしていることを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置されている。
【0019】
前面枠4は、図1及び図2に示すように、全体がプラスチック製であり、遊技盤10(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤10に形成された遊技領域11(図3参照)の形状に対応して略円周状に開設された開口部4aを有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じてガラス板4rが嵌められた略長方形状のガラス枠4s(図2参照)が装着されている。尚、本実施例では、ガラス枠4sが、前面枠4の裏面に装着され、このガラス枠4sによって、ガラス板4rの周縁部が保持されている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤10に形成された遊技領域11は、ガラス板4rの後方に形成されている。尚、前面枠4の前面側にガラス枠4sを装着し、前面枠4の前面側で、ガラス板4rを保持してもよい。また、ガラス板4r以外の透明板(例えば、透明な樹脂板)を、前面枠4に装着された透明板枠で保持することもできる。
【0020】
また、この前面枠4は、パチンコ機1の前面全体の約2/3のサイズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、上端部には、枠飾りランプ用レンズ4bも設けられ、この枠飾り用レンズ4b内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板4g(図5参照)及び複数個の遊技効果ランプ(図示略)が配設されている。
【0021】
上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が配設されている。また、上皿部5には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設されている。左端には、複数の長孔を有するスピーカー面5aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板12(図5参照)が設けられている。パチンコ機1の左端側には、プリペイドカードユニット13が装着されている。
【0022】
次に、本実施形態の遊技盤10の表面構造について図3を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木製の板状体であって中枠3(図1及び図2参照)に保持されるとともに、後述する裏機構盤102(図4参照)によりその背面側が覆われている。遊技盤10には、遊技盤10の表面に設けられた外レール14と内レール15とにより略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域11内には、中央装置16と、第一種始動口(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、25等が配設されている。
【0023】
中央装置16は、遊技領域11の略中央部に配置され、センター役物26と、液晶ディスプレイに様々な図柄を表示する表示装置27と、ランプ装置800、850と光源回転装置263とを備えている。
センター役物26は、表示装置27の前面周辺部に額縁状に突設して装着されており、上方に配置される上方突出部261と、下方に配置されるステージ262と、右側方に配置される側方突出部264とを備えている。尚、このセンター役物26には、上方突出部261若しくは側方突出部264の球受口(図示を省略)で受け入れた遊技球を、ステージ262上に導くための通路(ワープ通路)が設けられている(図示を省略)。光源駆動装置263は、リーチ状態になったり大当りになった際に発光し且つ回転されるものである。
【0024】
普通図柄表示装置32は、中央装置16の上部中央に配置されている。普通図柄表示装置32は、1〜9の奇数数字を変動表示させるもので、普通図柄作動ゲート36、37のいずれかを遊技球が通過することにより変動して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示すると、第一種始動口(普通電動役物)17の翼片17a(後述)が所定時間開放される。なお、普通図柄表示装置32の上部両脇には遊技球が入るワープ入口があり、ここに入った遊技球は中央装置16の下部のステージ(後述)に誘導される。
【0025】
普通図柄作動ゲート36、37は中央装置16の左右斜め下方に、それぞれ設けられ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、右普通図柄作動ゲート検知スイッチ36s、37s(図5参照)が配設されている。そして、遊技球の普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36s、37sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置32が変動表示する。
【0026】
普通図柄保留表示LED32bは、4個の丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
【0027】
なお、第一種始動口(普通電動役物)17に入球した遊技球の数は表示装置27の液晶画面272内に数字で表示される。パチンコ機1においては500個まで保留可能となっており、大当り中に発生する第一種始動口(普通電動役物)17への入球が高々50回程度であり、確率変動中における保留数の増加を勘案しても、実質的に無限に保留できることになる。
【0028】
第一種始動口(普通電動役物)17は、中央装置16の中央位置の下方に離れて配設されている。第一種始動口(普通電動役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片17aが開閉するべく形成されている。この一対の翼片17aが左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片17aが閉じると、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。第一種始動口(普通電動役物)17の内部には、遊技球の通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図5参照)と、翼片17aを作動させるための第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド17c(図5参照)とが備えられている。
【0029】
変動入賞装置18は、上記第一種始動口(普通電動役物)17の下方に配設されており、前面側が略逆台形状に形成された基板34に、大入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。ここで、大入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉するための大入賞口ソレノイド313(図5参照)と、大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する特定領域(V入賞口及び一般入賞口/図示略)と、連動杆(図示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318(図5参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板(図示略)とから主に構成されている。
【0030】
また、左下入賞口21は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の左側に配設されて、内部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図5参照)が設けられている。そして、この左下入賞口21の下方には複数個の左下入賞口LED223〜225が左下入賞口LED基板21f(図5参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口22は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の右側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ22s(図5参照)が設けられている。
【0031】
変動入賞装置18の左右斜め上方には、左入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知スイッチ19s(図5参照)、右入賞口通過検知スイッチ20s(図5参照)が設けられている。さらに、遊技領域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、39がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。なお、多数の釘23は、以上説明した各遊技装置との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0032】
遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
【0033】
次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造について図4を参照して説明する。前面枠4(図1及び図2参照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持されている。裏機構盤102は中枠3にあって裏機構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持されている。遊技盤10(図3参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けられている。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール106とが取り付けられている。また、タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検知スイッチ(図示を省略)が、さらに、その下流側には、裏側遊技装置としての賞球払出装置109が配設されている。
【0034】
続いて、遊技球の振り分け部(図示略)が賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンクレール106の下側には、表示装置27(図3参照)を格納した蓋付きの裏ケース111が設けられ、この裏ケース111の下側には、後述する主制御部140(図5参照)として、裏側遊技装置としての遊技制御基板54{図6(a)参照}を格納した格納容器としての収納ボックス55が配設されている。収納ボックス55の背面下側には、発射制御部193(図5参照)として発射装置制御基板を格納した発射装置制御基板ケース113、及び発射制御集合中継基板(図示略)が設けられている。裏機構盤102の左下方部には、上述した発射装置ユニット(図示略)が、同じく右下方部には、払出制御部150(図5参照)として、払出制御基板350{図6(b)参照}を格納した格納容器としての払出制御基板ケース118が設けられている。収納ボックス55の右側上方に裏側遊技装置としての中継基板190が装着されている。
【0035】
中継基板190は、図5にも示すように、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等と主制御部140とを中継するための基板とされている。本実施例においては、収納ボックス55、中継基板190及び払出制御基板ケース118は、金属板(図示を省略)に着脱自在に装着され、この金属板は裏機構盤102に対して回動自在に懸架されている。
【0036】
一方、裏機構盤102の右上端部には、ヒューズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた端子基板122が設けられている。また、外部からの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子基板122の上側に配設されている。払出制御基板350{図6(b)参照}を格納した払出制御基板ケース118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13に接続されている。また、裏機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材126が設けられている。なお、電源ターミナル基板121には、「RAMクリア信号」を発生させるための図示しないRAMクリアスイッチが接続されている。
【0037】
次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御装置130について、図5〜図7を参照して説明する。まず、電子制御装置130は、主制御部140と、信号伝送経路500aにより主制御部140に接続された払出制御部(主として賞球の払出制御を行う賞球払出制御部)150、信号伝送経路500bにより主制御部140に接続された音声ランプ制御部170、及び信号伝送経路500cにより音声ランプ制御部170に接続された特別図柄制御部160とを含んで構成されている。主制御部140は、遊技制御基板54を備え、主制御部140以外の上記3つの制御部150、160、170はそれぞれ、払出制御基板350、特別図柄制御基板360、音声ランプ制御基板を備えている。
【0038】
遊技制御基板54は、図6(a)に示すように、CPU401を含む主回路部400と、入出力回路部500とを備えている(図15参照)。そして、この遊技制御基板54は、通常、開閉困難なケース(後述する収納ボックス55)に収納されている。
【0039】
また、入出力回路部500には、外部端子部145が接続され、この外部端子部145には、パチンコホールの「ホールコンピュータ」が接続される。そして、遊技制御基板54は、RAMクリア処理の実行後に、RAMクリア信号をONし、一定時間経過後にOFFするが、このRAMクリア信号をパチンコ機1の外部に出力し、パチンコホールのシステム等に報知できる。このため、不正行為者が判らない間に、パチンコホールの管理者側が不正行為を知ることができる。
【0040】
図16に示すように、CPU401はCPUコア480を備え、内蔵ROM482に格納された制御プログラムにより、内蔵RAM481をワークエリアとしてパチンコ機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制御)を司る。また、内蔵ROM482に記憶された当否判定プログラムにより、CPU401が主体となって当否判断制御を行う(当否判定手段)。
【0041】
主回路部400は、図15に示すように、CPU401、発振部410、リセット回路部450、I/Oデコード回路部420、データバス安定化部411、及び第1外部入力回路部430を有している。また、CPU401は、図16に示すように、CPUコア480、内蔵RAM481、内蔵ROM482、メモリ制御回路483、クロック発生器484、アドレスデコーダ485、ウオッチドッグタイマ486、カウンタ/タイマ487、パラレル入出力ポート488、リセット/割り込みコントローラ489、外部バスインターフェース490、出力制御回路491を備えている。
【0042】
図6(a)に示す入出力回路部500には前記した信号伝送経路500aが接続され、入出力回路部500からその信号伝送経路500aへ、各制御部150、160、170へ処理内容を指示する指令信号たるコマンドデータを送信する。尚、主制御部140から各制御部150、160、170へは、一方向形式若しくは双方向形式でデータが伝送される。また、各制御部140〜170には、電源受電基板415から電源ユニット425、さらには分電基板435を介して電源が供給されており、後述する電源立上げ時のシステムリセット信号が全制御基板に送信される。
【0043】
中継基板190には、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等が接続され、中継基板190の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と接続されている。また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、普通図柄表示装置基板32f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36sが主制御部140の入出力回路部500に接続されている。
【0044】
払出用端子基板191には、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ192、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知スイッチ108等が接続され、払出用端子基板191の出力端子は、図6(b)に示す払出制御部150の入出力回路部700と接続されている。
【0045】
払出制御部150は、図6(b)に示すように、主制御部140と同様の主回路部600及び入出力回路部700を含んで構成され、入出力回路部700において図5に示す信号伝送経路500aに接続されている。また、入出力回路部700には、賞球払出装置109、発射装置制御部193等が接続されている。
【0046】
特別図柄制御部160は、図7に示すように、演算回路構成要素として、CPU161と、RAM162と、ROM163と、入出力ポート164と、駆動回路167とを含み、それら演算回路構成要素はバス165により相互に接続して構成され、入出力ポート164において信号伝送経路500aに接続されている。入出力ポート164には、表示装置27が接続され、CPU161はROM163に格納された制御プログラムにより、RAM162をワークエリアとして中央装置16の作動制御を行なっている。
【0047】
図8に示すように、音声ランプ制御部170を構成するランプ制御基板部370は、演算回路構成要素として、CPU171と、RAM172と、ROM173と、入出力ポート174とを含んで構成されている。そして、これらの要素(171、172、173、及び174)はバス175により相互に接続して構成され、入出力ポート174において信号電送経路500bに接続されている。そして、入出力ポート174には、図5に示す枠飾りランプ基板4gと、各種ランプ基板261f、262fと、各種LED基板4d、4f、21f、22f等が接続されている。これら各基板にランプあるいはLED等が1又は複数個接続される。これらのランプ等はゲームの進行に対応して点灯・消灯または点滅する。更に、ランプ制御基板370は、可動部分等を構成するソレノイドやモータ等の駆動制御を行う。
【0048】
図8に示すように、音声ランプ制御部170を構成する音声制御基板部380は、ランプ制御基板370と同様の演算回路構成要素181〜185、及びサウンドジェネレータ188を含んで構成され、入出力ポート184において信号電送経路500bに接続されている。サウンドジェネレータ188は、格納された音声データと音声出力モジュールとに基づいて、図5に示す音量スイッチ基板12を介して接続されたスピーカ400aより、ゲームの進行に対応した各種の音声出力を行う。入出力ポート184に接続された音量スイッチ基板12は、音量スイッチ(図示略)の操作に伴い、出力音量の設定を行うものである。また、ランプ制御基板370には、1次コイル駆動部63、モータ駆動部72が接続されており、1次コイル53およびモータ42(いずれも後述)の制御を行う。
【0049】
さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ランプやサウンドジェネレータ188は、特別図柄制御部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、リーチ発生の有無、リーチ表示態様(後述する)、特別遊技態様、及び遊技モード(確率変動、時短など)等に応じてその態様は制御される。その制御指令の指令信号は、音声ランプ制御部170を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信される。
【0050】
なお、上述した特別図柄制御部160、及び音声ランプ制御部170は、主制御部140や払出制御部150と同様の回路部から構成されるものとすることもできる。すなわち、主回路部と入出力回路部とから構成されるものとし、内部にROM、RAMが内蔵されたCPUを用いることもできる。
【0051】
次に、賞球動作は、以下の順序で実行される。
主制御部140は、遊技球が入賞球検知スイッチ318を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過したら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例えば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10個の賞球個数データを、払出制御部150に対してその検知順に、払出制御部150を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信する。(すなわち、固有賞球数はここでは、4個、7個あるいは15個である。)払出制御部150は、主制御部140からの賞球個数データを受け取り、賞球払出信号の送信により賞球払出装置109を作動させる。
【0052】
また、主制御部140は、上述の各種検知スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行うためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、入賞球検知スイッチ318等の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われていない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞がない状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、及び特別遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検知されると後述する乱数値に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表示態様を含む)、または確定などの表示態様制御のためのデータが読み込まれる。このデータは、特別図柄制御部160を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500bを介して一旦、音声ランプ制御部170に送られ、そこから信号伝送経路500cを介して特別図柄制御部160に送信される。
【0053】
次に、主制御部140により実行されるメインジョブについて図9等を参照して説明する。これは、主制御部140の内蔵ROM482(図16参照)に格納されたプログラムに基づき、CPU401により実行されるジョブの一例である。先ず、スタックポインタを内蔵RAM481(図16参照)の所定のアドレスに設定した後(S10)、RAMクリアスイッチが操作(押下)されているか否かを判断し(S12)、操作されていれば内蔵RAM481の初期化処理が行われ(S800)、操作されていなければ、バックアップフラグが設定されているか否かが判断される(S15)。そして、バックアップフラグが設定されていれば(S15:YES)、図10の「電源断に対する復電処理」が行われる。
【0054】
尚、本実施例では、停電等によって電源断が発生したときに、図10に示すように、使用レジスタを内蔵RAM481に退避し(S630)、スタックポインタの値を内蔵RAM481に保存する(S632)。そして、大入賞口ソレノイド、第1種始動口ソレノイドをOFFにし(S634)、賞球センサのポーリング処理時間(例えば、約85m秒)を設定し(S636)、賞球計数前センサ及び賞球計数後センサで遊技球の通過を監視する(S638)。次いで、ポーリング処理時間が経過すると(S640)、使用している内蔵RAM481のチェックサム(チェックサム、バックアップフラグ、スタック領域は除く)を作成し(S642)、保存し、バックアップフラグを内蔵RAM481に設定する(S646)。そして、内蔵RAM481のアクセスを禁止し(S648)、無限ループ処理にて電源ダウンに備える。なお、上記無制限ループ処理に替えてHALT処理やSTOP処理を実行することも可能である。
【0055】
図11の「復電処理」においては、チェックサムの算出(S664)を実行し、電源断時に保存していたチェックサムの値を比較し(S666)、一致しなければ、内蔵RAM481の初期化処理を行う(S800)。一致すれば、電源断前のスタックポインタを復帰し(S668)、バックアップフラグをクリアし(S670)、サブ基板を電源断前の状態に復帰させるためのコマンドを送信する(S672)。そして、各レジスタを電源断前の状態に復帰し(S674)、割込みの許可/不許可を電源断前の状態に復帰等し(S676,S678)、電源断前の番地に戻る(S680)。本実施例では、パチンコ機1に対し、電源断対策用のバックアップ電源を付加しているため、パチンコホールの停電時等においても、停電前に生じていた「遊技者にとって有利な情報」を保存できる。
【0056】
図9に戻り、バックアップフラグが設定されていなければ(S15:NO)、初期化終了の判定が行われる(S20)。初期化が終了していれば(S20:YES)、LEDジョブ(S30)からスイッチジョブ(S70)までのジョブが実行される。また、初期化が終了していなければ(S20:NO)、初期化ジョブ(S190)が実行され、再び、初期化終了の判定が行われる(S20)。尚、パチンコ機1が出荷状態から最初の電源投入時であったり、RAMクリアスイッチが操作(押下)されていたり、バックアップフラグに異常があったり、チェックサムが一致しなかった場合には、内蔵RAM481の初期化処理が行われる。
【0057】
LEDジョブ(S30)においては、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等速乱数ジョブ(S40)では、後述する内蔵RAM481の特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなどが更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、初期値カウンタ、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、汎用カウントメモリ(図示略)は、例えば割り込みごとの「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
【0058】
また、音声ジョブ(S60)では、音楽や音声に関するデータの読み込みが行われ、スイッチジョブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行われる。すなわち、左右入賞口通過検知信号などの各種信号が中継基板190を介して主制御部140に、発射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号などの各種信号が払出用端子基板191を介して枠制御部150にそれぞれ取り込まれ、また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口入賞検知信号、大入賞装置31から入賞球検知信号、及び普通図柄作動ゲート通過検知信号が主制御部140に取り込まれる。
【0059】
さらに、カウント検知スイッチ、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ等のスイッチ318(図5参照)に異常があるか否かが判定され(S80)、異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メインジョブ(S90)から普通図柄メインジョブ(S100)までのジョブが実行される。また、異常(球詰まりや断線など)があれば(S80:NO)、エラージョブ(S130)が実行される。
【0060】
特別図柄メインジョブ(S90)においては、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調して動作するために必要なデータに関するジョブが実行される。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読み込みが行われる。
【0061】
この後、各フラグ状態がバックアップメモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行される。賞球信号ジョブ(S150)においては、賞球払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力に必要なデータの読み込みが行われる。さらに、コマンドジョブ(S170)では、特別図柄管理等のためのコマンドの出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、非等速乱数の呼出しが行われる。尚、残余時間ジョブ(S180)においても、初期値乱数の更新が行われる。
【0062】
次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される、始動入賞(第一種始動口(普通電動役物)17への入賞)時の当否判定ジョブに関して図13を参照して説明する。なお、これらのジョブで使用する各種メモリ等は、図5に示す主制御部140のRAM481(図16参照)に格納され、代表的なもの(481a〜481n、481v、481w)を図12に示す。
【0063】
まず、S200において始動入賞があったか否かを確認し、YESであれば、S210において特別図柄保留数メモリ481b(図12参照)に記憶されている保留数(未始動回数)を1インクリメントする。この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、S250へスキップする。また、一定値内の保留数(未始動回数)であれば、S230において、特別図柄当否判定乱数{以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手段)}、読み込んだ判定乱数値を、S240において、特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図12参照:以下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
【0064】
次に、S250において、判定乱数メモリ481a(図12参照)から記憶している最も古い先頭の判定乱数値を読み出す。そして、S260において、大当り番号メモリ481h(図12参照)から大当り番号(当り用判定値)を読み出し、S270において、上記判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大当り判定となり、一致していなければ外れ判定となる。大当り判定の場合には、また、S300において、「大当り」という判定結果(本実施例では「1」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。
【0065】
一方、外れ判定となった場合は、S270からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうかを乱数により決定する。すなわち、S310において、リーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込み、他方、S320において、リーチ番号メモリ481i(図12参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S330において、両者が一致していれば外れリーチジョブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0066】
外れリーチジョブの場合は、S380へ進み、「外れリーチ」という判定結果(本実施例では「2」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S450に進み、S450において、「通常外れ」という判定結果(本実施例では「3」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。
【0067】
大当り判定により、表示装置27(図3参照)には所定の配列態様で特別図柄が確定表示されると(例えば、「777」の3桁同一図柄の配列態様)、その後、特別遊技が実行される(特別遊技状態もしくは大当り遊技状態)。特別遊技状態においては、まず、大入賞装置31(図3参照)の開閉板312が開放状態となり、大入賞口311への遊技球の入賞が遊技者にとって優位な遊技球受入状態となる。
【0068】
この特別遊技状態においては、大入賞装置31は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30秒)経過したとき、もしくは入賞球検知スイッチ318(図5参照)に所定数n1(例えば10個)の入賞が検知されたときに終了条件が成立し、遊技球受入状態が一旦終了して、開閉板312が閉鎖状態となって1ラウンドが終了する。この開閉板312が閉鎖されて所定時間t2(例えば0.5秒)が経過した後に、所定の継続条件(図示しない特定領域への通過)が成立していれば、再び開閉板312が開放状態となり大入賞装置31が遊技球受入状態となる。なお、このような終了条件までを1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では16ラウンド)まで繰り返し継続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成立の場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆるパンク)するものとなっている。
【0069】
なお、パチンコ機1においては、当り判定により中央装置16の表示装置27(図3参照)に停止表示された特別図柄に基づき、上記特別遊技状態の終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率。パチンコ機1の電源投入時は1/360)を変更(向上)させる。具体的には、特別図柄の抽選に当選することとなる乱数の値を増加させる。例えば、特別図柄の抽選に使用する乱数の大きさは720とし、低確率時の特別図柄の抽選を当選することとなる乱数の個数は2個とする。高確率になると、当選する数を12個に増加させる。更に確率上昇させる場合は当選する数を20個に増加させることにより実現できる。
【0070】
確率変動した場合、次回の大当りまで時短状態となり、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され、第一種始動口(普通電動役物)17の翼片17aの開放時間が延長される。確率変動しない配列で当たった場合には、特別図柄が100回変動するまで時短状態となる。
【0071】
ここで、光源駆動装置263について図14を用いて説明する。図14(a)は、図3に示した光源駆動装置263を拡大した図であり、図14(b)は光源駆動装置263の断面図である。なお、図14(b)では、光源を備える基板39側と、その基板に対し電力および動力を供給する側とを図14(b)において上下に分離して示しており、更に図示の便宜上、基板39等に配置されている電子部品等の位置を適宜変更している。
【0072】
光源駆動装置263は、正面から見て円形の回転飾りレンズ40内に、赤・青・緑のLED41a,41b,41cが配置されており、モータ42によりLED41(3者を区別しないときには英字を省略する)が実装された基板39および回転飾りレンズ40と共に回転駆動される。モータ42には駆動ギヤ43が設けられており、駆動ギヤ43が、基板39に固定されたサンギヤ44と歯合することにより、基板39、ひいてはLED41および回転飾りレンズ40を回転駆動可能にされている。なお、矢印45は、回転飾りレンズ40の頂部に印刷されている飾りであり、回転飾りレンズ40はこの矢印45に示された反時計回り及び時計回りの双方向に回転駆動される。また、プラネタリーギヤ46a、46bは、サンギヤ44に歯合してサンギヤ44を支え、サンギヤ44が滑らかに回転駆動されるのを助ける。
【0073】
回転飾りレンズ40は、回転飾りレンズ40に設けられた支柱47(図14(b)参照)により基板39に支えられており、基板39の裏面側(図14(b)では下側)からボルトにより固定されている。基板39の裏面にはLED41等と電気的に接続された2次コイル50が実装されており、サンギヤ44の中央部に形成された孔(図示せず)を通して裏側へ露出されている。サンギヤ44の裏側には2次コイル50を取り囲むように円形の壁部51が立設されている。遊技盤10には、この壁部51の外周と整合する円形の凹部52が設けられており、その中央部の、2次コイル50と整合する位置に1次コイル53が設けられている。すなわち、2次コイル50および1次コイル53は基板39の回転軸と同軸に設けられている。
【0074】
図17(a)に光源駆動装置263の分解斜視図を示す。なお、本図では遊技盤10、プラネタリーギヤ46a、46bおよび基板39に実装された電子部品の一部を省略している。基板39にはワンチップマイコン61が設けられており、LED41の点灯を制御する。なお、ケーブル62は1次コイル53へ電力を供給するものであり、1次コイル駆動部63(図5参照)に接続されている。ケーブル71はモータ42へ電力を供給するものであり、モータ駆動部72(図5参照)に接続されている。
【0075】
図17(b)に基板39に形成された回路の概要を示す。本回路の電力は、1次コイル53に交流電流を流すことにより電磁誘導にて2次コイル50に供給される。2次コイル50に発生した交流電流は整流回路74により整流され、ワンチップマイコン61に供給される。ワンチップマイコン61は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(何れも図示を省略)を内蔵しており、ROM内にLED41の点灯・消灯を制御するプログラムが予め書き込まれている。I/OポートにはLED41が接続されている。ワンチップマイコン61が電源供給を受けると、ROM内のプログラムを実行し、LED41を点灯させたり消灯させたりする。
【0076】
以上のように構成されたパチンコ機1によれば、光源を搭載した基板39を回転させることで、従来にない新規な装飾態様を提供することができる。しかも、LED41の点灯・消灯をワンチップマイコン61により制御するので、3個のLED41を個別に点灯させたり消灯させたりすることができる。
【0077】
また、2次コイル50が基板39の回転軸と同軸に設けられているため、回転させても2次コイル50の端面の位置が変化せず、1次コイル53を設置するのが容易である。また、両コイル50,53の位置も一定にすることができるため、基板に安定して電力を供給することができる。
【0078】
ここで本実施例の構成と本発明の構成要件との対応関係を示す。LED41a〜41cが本発明の光源に相当し、モータ42が本発明の回転駆動部に相当し、1次コイル駆動部63が本発明の電流供給部に相当し、ワンチップマイコン61が本発明の光源制御手段に相当する。
【0079】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【0080】
例えば、光源駆動装置263は、3個のLED41a〜41cを備えたものであったが、4個以上にしても良いし、2個以下にしても良い。またLED以外の例えば、白熱灯や冷陰極管等のランプ光源を用いても良い。また赤、青、緑以外の色を用いても良いし、3色以下にしてもよい。また、モータを基板に搭載し、このモータによりモータ自身の他に光源が実装された基板を回転駆動する構成としてもよい。
【0081】
光源駆動装置263は、中央装置の左側に設けたが、遊技の支障にならない箇所であればどこに設けても良い。例えば、サイドランプ38の代わりに光源駆動装置263を設けても良いし、ランプ風車の代わりに光源駆動装置263を設けても良い。
【0082】
1次コイル駆動部63、モータ駆動部72は何れもランプ制御基板370により制御されていたが、他の構成により制御しても良い。例えば何れか一方を音声制御基板部380により制御しても良い。また、1次コイル駆動部63,モータ駆動部72の双方を音声制御基板部380で制御しても良い。また、音声ランプ制御部170以外の構成(例えば主制御部140)により一方、又は双方を制御しても良い。
【0083】
光源駆動装置263は、ワンチップマイコン61により制御したが、こうしたマイクロプロセッサを用いることなくリレー制御やバイメタル電極などを用いて点灯・消灯させても良い。また、こうしたリレー制御もワンチップマイコン61による制御も用いることなく、単に1次コイル53へ交流電流を供給したり供給を停止したりすることによりLED41等の光源を点灯させたり消灯させたりしてもよい。こうすると、光源を基板39に複数設けても、これらを全て点灯させるか全て消灯させることしかできないが、光源を回転させるという装飾態様は実現できる。この、基板39への供給・非供給の切替を、両コイル50、53を基板39の回転軸からずらして設置することにより実現しても良い。この場合、1次コイル53へは常に交流電流を供給しておくことが考えられる。すると、1次コイル53と2次コイル50の位置が整合したときのみ電力が供給され、光源が点灯するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る遊技機を示す正面図である。
【図2】本発明の実施例に係る遊技機において、前面枠を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図4】本発明の実施例に係る遊技機を示す裏面図である。
【図5】本発明の実施例に係る遊技機が備える電子制御装置を示すブロック図である。
【図6】(a)は本発明の実施例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する主制御部の説明図であり、(b)は本発明の実施例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する枠制御部の説明図である。
【図7】本発明の実施例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する特別図柄制御部の説明図である。
【図8】本発明の実施例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する音ランプ制御部の説明図である。
【図9】本発明の実施例に係る遊技機の主制御部が行うメインジョブを説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施例に係る遊技機において、電源断(停電等)が発生したときの処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例に係る遊技機において、電源断(停電等)が発生したときの復電処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例に係る遊技機において、主制御部の内蔵RAMに格納された各種メモリ等の代表例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施例に係る遊技機において、当否判定ジョブを説明するためのフローチャートである。
【図14】(a)は本発明の実施例に係る遊技機が備える光源回転装置の正面図であり、(b)は光源回転装置の断面図である。
【図15】本発明の実施例に係る遊技機において、主制御部を示す説明図である。
【図16】本発明の実施例に係る遊技機において、主制御部を構成するCPUを示す説明図である。
【図17】(a)は本発明の実施例に係る遊技機の光源回転装置の分解斜視図であり、(b)は光源の回路図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機 10…遊技盤
16…中央装置 24…ランプ風車
26…センター役物 38…サイドランプ
39…基板 40…回転飾りレンズ
42…モータ(回転駆動部) 43…駆動ギヤ
44…サンギヤ 46a、46b…プラネタリーギヤ
50…2次コイル 51…壁部
52…凹部 53…1次コイル
61…ワンチップマイコン(光源制御手段)
63…1次コイル駆動部(電流供給部)
72…モータ駆動部
74…整流回路 170…音声ランプ制御部
370…ランプ制御基板部 380…音声制御基板部

Claims (5)

  1. 遊技機の遊技盤に回転可能に設けられた基板と、
    該基板に実装された光源と、
    前記基板に設けられた2次コイルと、
    前記基板を回転させる回転駆動部と、
    前記2次コイルと端面同士が対向可能に設けられた1次コイルと、
    該1次コイルに交流電流を供給する電流供給部と、
    を備えたことを特徴とする光源回転装置。
  2. 前記2次コイルが前記基板の回転軸と同軸に設けられていることを特徴とする請求項1記載の光源回転装置。
  3. 前記基板に設けられ、前記光源の点灯・消灯を制御する光源制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の光源回転装置。
  4. 前記回転駆動部が前記基板に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の光源回転装置。
  5. 遊技領域を有する遊技盤と、
    該遊技盤に設けられた請求項1から4の何れか一項に記載の光源回転装置
    とを備えたことを特徴とする遊技機。
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JP2010227295A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Sansei R&D:Kk 遊技機
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JP2015024198A (ja) * 2014-10-23 2015-02-05 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2016123712A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 日本ぱちんこ部品株式会社 遊技機

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