JP2004016724A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】S350にて、前回、テーブル(報知動作の出現率を設定するためのもの)が選択されてから2時間経過したか否かを判定する。経過している場合(S350:YES)は現在用いているテーブルを基準としてA→B→C→D→A→…と切り替える。これにより遊技機は、2時間毎に予告動作の出現率が変化して行くものとなっている。このように構成された遊技機によれば、たとえ遊技をしなくとも時間経過と共に報知動作の出現率が変化するという独創的な遊技機となる。
【選択図】 図13
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関し、特にいわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技機や、スロットマシン等のコイン式遊技機などの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、弾球遊技機には、いわゆるフィーバー機、権利物、あるいはアレンジ等と呼ばれる種々のゲーム内容のものが普及している。このうち、フィーバー機は、可変表示装置の表示状態が特定のものとなった場合、例えば、大当り時には、まずリーチ表示を行い、そして3つの表示部に表示される図柄の組合わせが「7,7,7」等の特定のゾロ目の組合わせになった場合に、特定入賞口の大入賞口が開放されるように構成されている。大入賞口は、所定個数の遊技球が入賞するか所定時間が経過することにより一旦閉鎖されるが、上記開放中において大入賞口内に形成された特定領域を遊技球が通過していれば再び開放し、この開放及び閉鎖の動作を最大16回繰り返すように構成されている。
【0003】
次に、権利物やアレンジ遊技機では、可変表示装置が特定のゾロ目表示状態となることによりチューリップ式電動役物等の特定入賞口が所定時間開放し、この開放した特定入賞口内の特定領域を遊技球が通過することにより大当り状態となる。そして大当り状態になると、通常時には無効である入賞口等が、所定個数の遊技球が入賞するまで、あるいは所定ゲーム経過するまで有効となり、この有効となった入賞口に遊技球が入賞するとアタッカー等の役物が開放するように構成されている。
【0004】
このように、所定のゾロ目条件が成立して特定入賞口が遊技客に有利な状態になると、フィーバー機等の第一種パチンコ遊技機では、遊技者は特定入賞口(この場合アタッカー)内の特定領域に遊技球を通過(入賞)させて、大当り状態である特定入賞口内の特定領域に所定時間内に遊技球を通過させて大当り状態を発生させ、又は大当り状態を継続させて、大量の賞球の獲得をしようとするのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リーチ表示とは、最終停止図柄となる表示図柄以外の図柄が、所定時間継続して、大当りとなる特定の停止図柄態様と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小あるいは変形したり、複数の表示図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっている状態のように、最終結果が表示される前で大当り可能性が継続している状態において行なわれる演出表示のことを指す。
【0006】
例えば、左図柄、中図柄、右図柄のように、横方向に3つ配置される表示図柄が、左図柄、右図柄、中図柄の順に停止し、これら表示図柄がすべて同一図柄で揃った場合に大当りになるものとする。このとき、最終停止図柄である中図柄以外の左図柄及び右図柄が同一図柄で停留している状態をリーチ状態という。リーチ状態となると、中図柄の変動表示パターンを通常状態とは異なる変動表示パターンとしたり、あるいはそのとき同時に画面をフラッシュさせたり、何等かのサインやキャラクターを登場させたりするなどいろいろな表示態様を採ることで、遊技者の大当り発生に対する期待感を大きくさせ、遊技興趣を盛り上げるように構成されたものが一般的である。
【0007】
また、リーチ予告を行なうか否かの決定、リーチ予告の内容の決定、及びリーチ予告の報知等のリーチ予告に関する表示制御は、全て遊技盤の遊技動作を制御する主制御基板側で行ない、この主制御基板側からの制御信号でリーチ予告を行なう制御方法を採ることが行なわれている。
【0008】
しかし、従来のリーチ予告の制御方法では、主制御基板側で全ての決定を行ない、その決定に基づく制御信号により可変表示装置にリーチ予告を表示するようにしているため、主制御基板から可変表示装置の表示制御基板に送信する制御信号のデータ量が非常に多くなるという問題がある。
【0009】
そこで、表示制御基板に遊技状態を報知する報知手段を設け、主制御基板から表示制御基板に大当りコマンド、リーチコマンド、その他の外れコマンド等の所定コマンドが送信されたとき、可変表示装置に表示される特別図柄のリーチ予告を表示制御基板が制御するように構成することが考えられる。
【0010】
こうした遊技機は遊技場に複数設置されるのが通例だが、基本的に一定の確率でリーチやリーチ予告が行なわれるので、こうした報知動作が画一的となるという欠点がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、同じ遊技機であっても報知動作が画一的になるのを防止することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、1台の遊技機で様々な報知動作の出現率を体験できるようにすることにある。
本発明のさらに他の目的は、たとえ遊技をしなくとも報知動作の出現率が変化する遊技機を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、変化に富む遊技が体験可能な遊技機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、長時間遊技をする遊技者が様々な報知動作の出現率を体験可能な遊技機を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、過去に設定した報知動作の出現率を反映させながら出現率を設定することが可能な遊技機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、遊技者にとって有利な状態となる期待感を増進させるための報知に関する情報を知ることができる遊技機を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、期待感を増進させるための報知がなされたかどうかを遊技者に知らせる遊技機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、期待感を増進させるための報知がなされたかどうかを長時間にわたって遊技者に知らせる遊技機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
係る課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明は、遊技盤に関わる制御を司る主制御部と、表示部に表示される識別情報が変動表示可能な可変表示手段と、該可変表示手段の制御を司る表示制御部と、前記可変表示手段に表示される識別情報が予め定められた特定の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態に変化可能な可変入賞手段と、を備えた遊技機であって、
前記表示制御部により制御され、遊技者にとって有利な状態となる期待感を増進させるための信頼度が異なる少なくとも1種類の報知動作を、予め用意された複数の出現率の内から選択された1つの出現率に設定して行なう報知手段
を備えることを特徴とする遊技機をその要旨とする。
【0016】
このように構成された遊技機によれば、同じ遊技機が複数あっても、当該遊技機のある報知動作の出現率が、他の同じ遊技機の同じ報知動作の出現率と同じであるとは限らない。通常こうした遊技機は遊技場に複数設置されるので、遊技者は、自分の好みの出現率の遊技機を(必要ならば試行錯誤により)選んで遊技をすることができる。また、報知動作は複数あってもよく、これにより、ある遊技機は、例えば報知動作aはよく発生するが例えば報知動作bは殆ど発生しないということが起こり得る。一方、これの隣に設置される同じ機種は、例えば報知動作aは全く出ないが例えば報知動作bは頻繁に発生する、といったことも起こり得、遊技者にとって選択の幅が広がる。
【0017】
請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の遊技機において、前記報知手段が、選択した出現率を、所定の条件が満たされると出現率を再度選択して設定することを特徴とする。
このように構成された遊技機によれば、所定の条件が満たされる都度、報知動作の出現率が変化するので、1台の遊技機で様々な報知動作の出現率を体験することができる。
【0018】
請求項3に記載の本発明は、請求項2記載の遊技機において、前記所定の条件が、前記出現率が設定されてから予め設定された所定の時間が経過したことを含むことを特徴とする。
このように構成された遊技機によれば、たとえ遊技をしなくとも時間経過と共に報知動作の出現率が変化するという独創的な遊技機となる。
【0019】
請求項4に記載の本発明は、請求項2記載の遊技機において、前記所定の条件が、前記可変入賞手段が遊技者にとって有利な状態に変化したことを含むことを特徴とする。
このように構成された遊技機によれば、遊技者にとって有利な状態(例えば、大当り、時短状態)になる都度、報知動作の出現率が変わる、という変化に富む遊技を体験できる遊技機となる。なお、出現率が切り変わる条件は、他の条件と組み合せ、両条件が満たされて初めて切り替えられる、一方の条件さえ満たされれば切り替えられる、などとしても良い。
【0020】
請求項5に記載の本発明は、請求項2記載の遊技機において、遊技盤に設けられ、遊技球が入賞することにより前記可変表示手段において識別情報が変動表示される特定入賞口を備え、
前記所定の条件が、前記特定入賞口に予め定められた所定回数、遊技球が入賞したことを含むことを特徴とする。
【0021】
このように構成された遊技機によれば、ある程度回転すると、報知動作の出現率が変わるので、長時間遊技をする遊技者にも様々な報知動作の出現率を体験できる遊技機となる。
なお、「予め定められた所定回数」は、当然「1回」も含まれる。この場合にも、隣の遊技機とは報知動作の出現率を異ならせることができる。また「500回ごと」といった周期的な設定の仕方や「最初から400回目、最初から1000回目、および最初から1300回目」といった指定の仕方でもよい。
【0022】
請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至5の何れか一項記載の遊技機において、前記表示制御部は、前記報知手段により選択された出現率を記憶する記憶手段を有し、
前記報知手段は、前記記憶手段に記憶された出現率に基づいて選択した出現率を別の出現率に切り替えることを特徴とする。
【0023】
このように構成された遊技機によれば、過去に設定した出現率を反映させながら出現率を設定することができる。
なお、記憶手段に記憶される出現率は、現在の出現率に限らない。何世代も前から設定された出現率を複数記憶するものとしても良い。また。こうした「出現率に基づいて〜別の出現率に切り替える」とは、具体的には、現在の出現率とは異なる出現率に替える、現在の出現率よりも高い出現率に替える、前回の出現率、現在の出現率のいずれとも異なる出現率に替える等が挙げられる。
【0024】
請求項7に記載の本発明は、遊技盤に関わる制御を司る主制御部と、
表示部に表示される識別情報が変動表示可能な可変表示手段と、該可変表示手段の制御を司る表示制御部と、前記可変表示手段に表示される識別情報が予め定められた特定の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態に変化可能な可変入賞手段と、を備えた遊技機であって、
前記表示制御部により制御され、前記遊技者にとって有利な状態となる期待感を増進させるための報知を行なう第1の報知手段と、前記表示制御部により制御され、前記第1の報知手段に関連した情報を報知する第2の報知手段と、を備えることを特徴とする遊技機をその要旨とする。
【0025】
このように構成された遊技機によれば、第2の報知手段による報知により、遊技者は第1の報知手段に関連した情報を知ることができる。
請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載の遊技機において、前記第1の報知手段に関連した情報が、前記第1の報知手段による前記報知が為されたことを含むことを特徴とする。
【0026】
このように構成された遊技機によれば、第2の報知手段による報知により、遊技者は第1の報知手段による報知が行なわれたことを知ることができる。
請求項9に記載の本発明は、請求項7または8に記載の遊技機において、前記第2の報知手段は、遊技者にとって有利な状態となったときに前記第2の報知手段による報知を終了することを特徴とする。
【0027】
このように構成された遊技機によれば、遊技者にとって有利な状態になるまで、第2の報知手段による報知が継続することになるので、第1の報知手段に関連した情報を長時間(具体的には次回、遊技者にとって有利な状態になるまで)にわたり遊技者が知ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。
ここでは遊技機として、いわゆるセブン機と呼ばれるタイプの第一種パチンコ機(弾球遊技機)を例に取り、その構造について図1〜図3を参照して説明する。
【0029】
パチンコ機1の前面部は、主として本体枠2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7とから構成されている。本体枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と下板部(図示略)とを有し、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。中枠3の右端中央には施錠装置7が設けられ、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するためのものである。
【0030】
ここで枠体部は、上端から下方へ中枠3全体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端部には、前面枠4の略三角形状の枠飾りLED用レンズ4c,4eに対応して、左側に賞球表示LED(図示略)及び賞球表示LED基板4d(図4参)が、右側にストップ表示LED(図示略)及びストップ表示LED基板4f(図4参照)が配設されている。
【0031】
また、下板部は、下端から上方へ中枠3全体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成されたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー400a(図5参照)が配設され、略中央には、遊技球を発射する発射装置ユニット(図示略)に対し、上皿部5に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が設けられている。
【0032】
さらに、下板部の下方には、灰皿や玉抜きレバー等を備えた下皿部6が設けられ、下皿部6の略中央には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット(図示略)を操作する発射ハンドル9が設けられている。また、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしていることを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置されている。
【0033】
前面枠4は、図1及び図2に示すように、全体がプラスチック製であり、遊技盤10(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤10に形成された遊技領域11(図3参照)の形状に対応して略円周状に開設された開口部4aを有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じてガラス板4rが嵌められた略長方形状のガラス枠4s(図2参照)が装着されている。尚、本実施の形態では、ガラス枠4sが、前面枠4に裏面に装着され、このガラス枠4fによって、ガラス板4rの周縁部が保持されている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤10に形成された遊技領域11は、ガラス板4eの後方に形成されている。尚、前面枠4の前面側にガラス枠4sを装着し、前面枠4の前面側で、ガラス板4rを保持してもよい。また、ガラス板4r以外の透明板(例えば、透明な樹脂板)を、前面枠4に装着された透明板枠で保持することもできる。
【0034】
また、この前面枠4は、パチンコ機1の前面全体の約2/3のサイズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、上端部には、枠飾りランプ用レンズ4bも設けられ、このレンズ4b内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿って、枠飾りランプ基板4g(図5参照)及び複数個の遊技効果ランプ(図示略)が配設されている。
【0035】
上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が配設されている。また、上皿部5には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設されている。左端には、複数の長孔を有するスピーカー面5aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板12(図5参照)が設けられている。パチンコ機1の左端側には、プリペイドカードユニット13が装着されている。
【0036】
次に、本実施形態の遊技盤10の表面構造について図3を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木製の板状体であって中枠3(図1及び図2参照)に保持されるとともに、後述する裏機構盤102(図4参照)によりその背面側が覆われている。遊技盤10には、遊技盤10の表面に設けられた外レール14と内レール15とにより略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域11内には、中央装置16と、第一種始動口(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、25等が配設されている。
【0037】
中央装置16は、遊技領域11の略中央部に配置され、センター役物26と、表示装置27と、ランプ装置800、850とを備えている。
センター役物26は、表示装置27の前面周辺部に額縁状に突設して装着されており、上方に配置される上方突出部261と、下方に配置されるステージ262と、左右両側方に配置される側方突出部263,264とを備えている。尚、このセンター役物26には、上方突出部261若しくは側方突出部263,264の球受口(図示を省略)で受け入れた遊技球を、ステージ262上に導くための通路(ワープ通路)が設けられている(図示を省略)。
【0038】
普通図柄表示装置32は、中央装置16の上部中央に配置されている。普通図柄表示装置32は、1〜9の奇数数字を変動表示させるもので、普通図柄作動ゲート36、37のいずれかを遊技球が通過することにより変動して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示すると、第一種始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.5秒)開放される。
【0039】
普通図柄作動ゲート36、37は中央装置16の左右斜め下方に、それぞれ設けられ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、右普通図柄作動ゲート検知スイッチ36s、37s(図5参照)が配設されている。そして、遊技球の普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36s、37sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置32が変動表示する。
【0040】
普通図柄保留表示LED32bは、4個の丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
【0041】
特別図柄保留表示LED16aは、センター役物26の上部であって、普通図柄表示装置32の左右両側に2個ずつに分けて並列状に配置され、4個の赤色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED16aは消灯される。
【0042】
第一種始動口(普通電動役物)17は、中央装置16の中央位置の下方に離れて配設されている。第一種始動口(普通電動役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備えて後述する基板34に取り付けられている。内部には、遊技球の通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図5参照)と、翼片部を作動させるための第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド17c(図5参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
【0043】
変動入賞装置18は、上記第一種始動口(普通電動役物)17の下方に配設されており、前面側が略逆台形状に形成された基板34に、大入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。ここで、大入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉するための大入賞口ソレノイド313(図5参照)と、大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する特定領域(V入賞口及び一般入賞口/図示略)と、連動杆(図示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318(図5参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板(図示略)とから主に構成されている。
【0044】
また、左下入賞口21は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の左側に配設されて、内部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図5参照)が設けられている。そして、この左下入賞口21の下方には複数個の左下入賞口LED223〜225が左下入賞口LED基板21f(図5参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口22は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の右側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ22s(図5参照)が設けられている。
【0045】
変動入賞装置18の左右斜め上方には、左入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知スイッチ19s(図5参照)、右入賞口通過検知スイッチ20s(図5参照)が設けられている。さらに、遊技領域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、39がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。なお、多数の釘23は、以上説明した各遊技装置との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0046】
次に、遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
【0047】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の裏面構造について図4を参照して説明する。前面枠4(図1及び図2参照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持されている。裏機構盤102は中枠3にあって裏機構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持されている。遊技盤10(図3参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けられている。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール106とが取り付けられている。また、タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検知スイッチ(図示を省略)が、さらに、その下流側には、裏側遊技装置としての賞球払出装置109が配設されている。
【0048】
続いて、遊技球の振り分け部(図示略)が賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンクレール106の下側には、表示装置27(図3参照)を格納した蓋付きの裏ケース111が設けられ、この裏ケース111の下側には、後述する主制御部140(図5参照)として、裏側遊技装置としての遊技制御基板54{図6(a)参照}を格納した格納容器としての収納ボックス55が配設されている。収納ボックス55の背面下側には、発射制御部193(図5参照)として発射装置制御基板を格納した発射装置制御基板ケース113、及び発射制御集合中継基板(図示略)が設けられている。裏機構盤102の左下方部には、上述した発射装置ユニット(図示略)が、同じく右下方部には、払出制御部150(図5参照)として、払出制御基板350{図6(b)参照}を格納した格納容器としての払出制御基板ケース118が設けられている。収納ボックス55の右側上方に裏側遊技装置としての中継基板190が装着されている。
【0049】
中継基板190は、図5にも示すように、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等と主制御部140とを中継するための基板とされている。本実施の形態においては、収納ボックス55、中継基板190及び払出制御基板ケース118は、金属板(図示を省略)に着脱自在に装着され、この金属板は裏機構盤102に対して回動自在に懸架されている。
【0050】
一方、裏機構盤102の右上端部には、ヒューズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた端子基板122が設けられている。また、外部からの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子基板122の上側に配設されている。払出制御基板350{図6(b)参照}を格納した払出制御基板ケース118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13に接続されている。また、裏機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材126が設けられている。なお、電源ターミナル基板121には、「RAMクリア信号」を発生させるための図示しないRAMクリアスイッチが接続されている。
【0051】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電子制御装置130について、図5〜図7を参照して説明する。まず、電子制御装置130は、主制御部140と、信号伝送経路500aにより、その主制御部140に接続された払出制御部(主として賞球の払出制御を行う賞球払出制御部)150、特別図柄制御部160、及び特別図柄制御部160に接続された音声ランプ制御部170を含んで構成されている。主制御部140は、遊技制御基板54を備え、主制御部140以外の上記3つの制御部150、160、170はそれぞれ、払出制御基板350、特別図柄制御基板360、音声ランプ制御基板を備えている。
【0052】
遊技制御基板54は、図6(a)に示すように、CPU401を含む主回路部400と、入出力回路部500とを備えている(図14参照)。そして、この遊技制御基板54は、通常、開閉困難なケース(後述する収納ボックス55)に収納されている。
【0053】
また、入出力回路部500には、外部端子部145が接続され、この外部端子部145には、パチンコホールの「ホールコンピューター」が接続される。そして、遊技制御基板54は、RAMクリア処理の実行後に、RAMクリア信号をONし、一定時間経過後にOFFするが、このRAMクリア信号をパチンコ機1の外部に出力し、パチンコホールのシステム等に報知できる。このため、不正行為者が判らない間に、パチンコホールの管理者側が不正行為を知ることができる。
【0054】
図15に示すように、CPU401はCPUコア480を備え、ROM482に格納された制御プログラムにより、RAM481をワークエリアとしてパチンコ機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制御)を司る。また、ROM482に記憶された当否判定プログラムにより、CPU401が主体となって当否判断制御を行う(当否判定手段)。
【0055】
主回路部400は、図14に示すように、CPU401、発振部410、リセット回路部450、I/Oデコード回路部420、データバス安定化部411、及び第1外部入力回路部430を有している。また、CPU401は、図15に示すように、CPUコア480、内蔵RAM481、内蔵ROM482、メモリ制御回路483、クロック発生器484、アドレスデコーダ485、ウオッチドッグタイマ486、カウンタ/タイマ487、パラレル入出力ポート488、リセット/割り込みコントローラ489、外部バスインターフェース490、出力制御回路491を備えている。
【0056】
図5に戻り、図6(a)に示す入出力回路部500には前記した信号伝送経路500aが接続され、入出力回路部500からその信号伝送経路500aへ、各制御部150、160へ処理内容を指示する指令信号たるコマンドデータを送信する。尚、主制御部140から各制御部150、160へは、一方向形式若しくは双方向形式でデータが伝送される。制御部170へは制御部160から双方向形式でデータが伝送される。また、各制御部140〜170には、電源受電基板415から電源ユニット425、さらには分電基板435を介して電源が供給されており、後述する電源立上げ時のシステムリセット信号が全制御基板に送信される。
【0057】
中継基板190には、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等が接続され、中継基板190の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と接続されている。また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、普通図柄表示装置基板32f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36sが主制御部140の入出力回路部500に接続されている。
【0058】
払出用端子基板191には、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ192、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知スイッチ108等が接続され、払出用端子基板191の出力端子は、図6(b)に示す払出制御部150の入出力回路部700と接続されている。
【0059】
払出用端子基板191には、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ192、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知スイッチ108等が接続され、払出用端子基板191の出力端子は、図6(b)に示す払出制御部150の入出力回路部700と接続されている。
【0060】
払出制御部150は、図6(b)に示すように、主制御部140と同様の主回路部600及び入出力回路部700を含んで構成され、入出力回路部700において図5に示す信号伝送経路500aに接続されている。また、入出力回路部700には、賞球払出装置109、発射装置制御部193等が接続されている。
【0061】
特別図柄制御部160は、図7に示すように、演算回路構成要素として、CPU161と、RAM162と、ROM163と、入出力ポート164と、駆動回路167とを含み、それら演算回路構成要素はバス165により相互に接続して構成され、入出力ポート164において信号伝送経路500aに接続されている。入出力ポート164には、表示装置27が接続され、CPU161はROM163に格納された制御プログラムにより、RAM162をワークエリアとして中央装置16の作動制御を行なっている。
【0062】
さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ランプやサウンドジェネレーター188は、特別図柄制御部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、リーチ発生の有無、リーチ表示態様(後述する)、特別遊技態様、及び遊技モード(確率変動、時短など)等に応じてその態様は制御される。その制御指令の指令信号は、音声ランプ制御部170を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信される。
【0063】
なお、上述した特別図柄制御部160、及び音声ランプ制御部170は、主制御部140や払出制御部150と同様の回路部から構成されるものとすることもできる。すなわち、主回路部と入出力回路部とから構成されるものとし、内部にROM、RAMが内蔵されたCPUを用いることもできる。
【0064】
次に、賞球動作は、以下の順序で実行される。
主制御部140は、遊技球が入賞球検知スイッチ318を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過したら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例えば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10個の賞球個数データを、払出制御部150に対してその検知順に、払出制御部150を作動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送信する。(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、10個あるいは15個である。)払出制御部150は、主制御部140からの賞球個数データを受け取り、賞球払出信号の送信により賞球払出装置109を作動させる。
【0065】
また、主制御部140は、上述の各種検知スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行うためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、入賞球検知スイッチ318等の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われていない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞がない状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、及び特別遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検知されると後述する乱数値に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表示態様を含む)、または確定などの表示態様制御のためのデータが読み込まれる。このデータは、特別図柄制御部160を作動指令対象とする指令信号として、音声ランプ制御部170を介して送信される。
【0066】
次に、主制御部140により実行されるメインジョブについて図8等を参照して説明する。これは、主制御部140のROM482(図15参照)に格納されたプログラムに基づき、CPU401により実行されるジョブの一例である。先ず、スタックポインタをRAM481(図15参照)の所定のアドレスに設定した後(S10)、RAMクリアスイッチが操作(押下)されているか否かを判断し(S12)、操作されていればRAM481の初期化処理が行われ(S800)、操作されていなければ、バックアップフラグが設定されているか否かが判断される(S15)。そして、バックアップフラグが設定されていれば(S15:YES)、図10の「電源断に対する復電処理」が行われる。
【0067】
尚、本実施の形態では、停電等によって電源断が発生したときに、図10に示すように、使用レジスタをRAM481に退避し(S630)、スタックポインタの値をRAM481に保存する(S632)。そして、大入賞口ソレノイド、第1種始動口ソレノイドをOFFにし(S634)、賞球センサのポーリング処理時間(例えば、約85m秒)を設定し(S636)、賞球計数前センサ及び賞球計数後センサで遊技球の通過を監視する(S638)。次いで、ポーリング処理時間が経過すると(S640)、使用しているRAM481のチェックサム(チェックサム、バックアップフラグ、スタック領域は除く)を作成し(S642)、保存し、バックアップフラグをRAM481に設定する(S646)。そして、RAM481のアクセスを禁止し(S648)、無限ループ処理にて電源ダウンに備える。なお、上記無制限ループ処理に替えてHALT処理やSTOP処理を実行することも可能である。
【0068】
図10の「復帰処理」においては、チェックサムの算出(S664)を実行し、電源断時に保存していたチェックサムの値を比較し、一致しなければ、RAM481の初期化処理を行う(S800)。一致すれば、電源断前のスタックポインタを復帰し(S668)、バックアップフラグをクリアし(S670)、サブ基板を電源断前の状態に復帰させるためのコマンドを送信する(S672)。そして、各レジスタを電源断前の状態に復帰し(S674)、割込みの許可/不許可を電源断前の状態に復帰等し(S676,S678)、電源断前の番地に戻る(S680)。本実施の形態では、パチンコ機1に対し、電源断対策用のバックアップ電源を付加しているため、パチンコホールの停電時等においても、停電前に生じていた「遊技者にとって有利な情報」を保存できる。
【0069】
図8に戻り、バックアップフラグが設定されていなければ(S15:NO)、初期化終了の判定が行われる(S20)。初期化が終了していれば(S20:YES)、LEDジョブ(S30)からスイッチジョブ(S70)までのジョブが実行される。また、初期化が終了していなければ(S20:NO)、初期化ジョブ(S190)が実行され、再び、初期化終了の判定が行われる(S20)。尚、パチンコ機1が出荷状態から最初の電源投入時であったり、RAMクリアスイッチが操作(押下)されていたり、バックアップフラグに異常があったり、チェックサムが一致しなかった場合には、RAM481の初期化処理が行われる。
【0070】
LEDジョブ(S30)においては、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等速乱数ジョブ(S40)では、後述するRAM481の特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなどが更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、初期値カウンタ、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、汎用カウントメモリ(図示略)は、例えば割り込みごとの「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
【0071】
また、音声ジョブ(S60)では、音楽や音声に関するデータの読み込みが行われ、スイッチジョブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行われる。すなわち、左右入賞口通過検知信号などの各種信号が中継基板190を介して主制御部140に、発射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号などの各種信号が払出用端子基板191を介して枠制御部150にそれぞれ取り込まれ、また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口入賞検知信号、大入賞装置31から入賞球検知信号、及び普通図柄作動ゲート通過検知信号が主制御部140に取り込まれる。
【0072】
さらに、カウント検知スイッチ、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ等のスイッチ318(図5参照)に異常があるか否かが判定され(S80)、異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メインジョブ(S90)から音声ジョブ(S110)までのジョブが実行される。また、異常(球詰まりや断線など)があれば(S80:NO)、エラージョブ(S130)が実行される。
【0073】
特別図柄メインジョブ(S90)においては、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調して動作するために必要なデータに関するジョブが実行される。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読み込みが行われる。
【0074】
この後、各フラグ状態がバックアップメモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行される。賞球信号ジョブ(S150)においては、賞球払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力に必要なデータの読み込みが行われる。さらに、コマンドジョブ(S170)では、特別図柄管理等のためのコマンドの出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、非等速乱数の呼出しが行われる。尚、残余時間ジョブ(S180)においても、初期値乱数の更新が行われる。
【0075】
次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される、始動入賞(第一種始動口(普通電動役物)17への入賞)時の当否判定ジョブに関して図11を参照して説明する。なお、これらのジョブで使用する各種メモリ等は、図5に示す主制御部140のRAM481(図15参照)に格納され、代表的なもの(481a〜481n、481v、481w)を図12に示す。
【0076】
まず、S200において始動入賞があったか否かを確認し、Noであれば、S203に進み、特別図柄保留数メモリ481b(図12参照)に記憶されている保留数(未始動回数)の有無を判定する。保留数が無し(すなわちゼロ)であれば本処理を終了し、保留があればS250に進む。始動入賞があった場合(S200:Yes)には、S206に進み、保留数が4以上であるか否かを判定する。保留数が4以上であればS250に進み、保留数が4未満であればS210に進む。S210では保留数を1インクリメントする。そしてS220において、特別図柄当否判定乱数(以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)および当り図柄乱数を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手段)}、S230において、これら当否判定乱数および当り図柄乱数を読み込む。こうして読み込んだ乱数値を、S240において、それぞれ特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図12参照:以下、判定乱数メモリともいう)、大当り図柄決定乱数メモリ481dに記憶する。このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
【0077】
次に、S250において、判定乱数メモリ481a(図12参照)から記憶している最も古い先頭の判定乱数値及び大当り図柄決定乱数メモリ481dから当り図柄乱数を読み出すと共に判定乱数メモリ481aおよび大当り図柄決定乱数メモリ481dをシフトする。そして、S260において、大当り番号メモリ(内蔵ROM482内にある)から大当り番号(当り用判定値)を読み出し、S270において、上記判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大当り判定となり、一致していなければ外れ判定となる。大当り判定の場合には、S280に進んで当り図柄乱数を読み込み、大当り図柄決定乱数メモリ481dに記憶する。そしてS290にてリーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込んでリーチ態様決定乱数メモリ481kに記憶する。そしてS300において、「大当り」という判定結果(本実施の形態では「1」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。
【0078】
一方、外れ判定となった場合は、S270からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうかを乱数により決定する。すなわち、S310において、リーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込み、他方、S320において、リーチ番号メモリ481i(図12参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S330において、両者が一致していれば外れリーチジョブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0079】
外れリーチジョブの場合は、S380へ進み、「外れリーチ」という判定結果(本実施の形態では「2」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S450に進み、S450において、「通常外れ」という判定結果(本実施の形態では「3」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記憶する。
【0080】
大当り判定により、表示装置27(図3参照)には所定の配列態様で特別図柄が確定表示されると(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)、その後、特別遊技が実行される(特別遊技状態もしくは大当り遊技状態)。特別遊技状態においては、まず、大入賞装置31(図3参照)の開閉板312が開放状態となり、大入賞口311への遊技球の入賞が遊技者にとって優位な遊技球受入状態となる。
【0081】
この特別遊技状態においては、大入賞装置31は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30秒)経過したとき、もしくは入賞球検知スイッチ318(図5参照)に所定数n1(例えば10個)の入賞が検知されたときに終了条件が成立し、遊技球受入状態が一旦終了して、開閉板312が閉鎖状態となって1ラウンドが終了する。この開閉板312が閉鎖されて所定時間t2(例えば0.5秒)が経過した後に、所定の継続条件(図示しない特定領域への通過)が成立していれば、再び開閉板312が開放状態となり大入賞装置31が遊技球受入状態となる。なお、このような終了条件までを1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(本実施の形態では16ラウンド)まで繰り返し継続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成立の場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆるパンク)するものとなっている。
【0082】
なお、パチンコ機1においては、当り判定により中央装置16の表示装置27(図3参照)に停止表示された特別図柄の種類に基づき、上記特別遊技状態の終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)を変更(向上)させる確率変動手段が備えられている。具体的には、予め記憶されている上記大当り図柄決定乱数値が、確率変動用乱数値と非確率変動用乱数値とから構成され、各乱数値の取得に応じて確率変動用図柄又は非確率変動用図柄が停止表示される。その停止表示された図柄が確率変動用図柄の場合、上記特別遊技状態終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)が通常の約4〜5倍に向上するものとされている。
【0083】
特別図柄制御部160のCPU161によって実行されるテーブル選択処理(1)について図13(a)のフローチャートを用いて説明する。本処理は主制御部140から特別図柄の可変表示を行なう旨の指令(可変表示指令という)を受信すると起動する。本処理が起動されるとまず、回転数がゼロか否かを判定する(S300)。回転とは特別図柄の可変表示のことであり、可変表示指令を受信する都度、累積し、その数(回転数)が特別図柄制御部160のRAM162に記憶される。回転数がゼロの場合はS310に進み、テーブル選択を行なう。テーブルは、遊技機1において予め用意されている4種類の予告動作a、b、c、dの中から、どの予告動作を行なうかを選択するためのもので、図16に示すようなものが用意されている。
【0084】
テーブルは図16に示すように大きく当りテーブル61群と外れテーブル群63とに2分されており、更にこれら2テーブルが夫々時間帯毎に65a〜65dの4つの群に分けられている。各テーブル内の記号、例えば、a×50は、予告動作をする場合、予告動作aが発生する確率が50%であることを意味している。本図に示すように予告動作は、当りか否か、および時間帯に応じて出現率が異なるように設定されている。このように出現率が変えられていることにより各予告動作の信頼度も、時間帯毎に変化するようにされている。
【0085】
ここで図13(a)に戻る。S310では65a〜65dの内のいずれを用いるかを乱数に基づいて選択する。なお、図示されていないが、本処理に限らず、テーブルが選択されるとその時刻が特別図柄制御部160のRAM162に記録され、次回、テーブルが選択されるまで保持される。
【0086】
回転数がゼロでない場合(S310:NO)は、S310を行なうことなく本処理を終了する。回転数がゼロであるのは、遊技機1に電源を投入してから始動入賞口に遊技球が入るまでの間であり、これは1日の内で、通常1回である。従って、乱数に基づいて(即ちランダムに)テーブルが選択されるのは1日1回のみとなる。
【0087】
こうして選択されたテーブルを他のテーブルに切り替えて行くテーブル選択処理(2)を図13(b)に示す。本処理も主制御部140から可変表示指令を受信すると起動する。本処理が起動されるとまずS350にてテーブルを切り換えるための条件が成立しているか否かを判定する。遊技機1における条件は「前回、テーブルが選択されてから2時間経過したこと」となっている。条件が成立していない場合(S350:NO)は何もせずに(つまりテーブルを切り替えずに)本処理を終了する。
【0088】
条件が成立している場合(S350:YES)はS355に進み、現在選択されているテーブルがA時間帯に対応するものか否かを判定する。A時間帯に対応するものであれば(S355:YES)、S360に進み、テーブルをB時間帯のものに切り換え、本処理を終了する。A時間帯に対応するものでなければ(S355:NO)、S365に進み、現在選択されているテーブルがB時間帯に対応するものか否かを判定する。B時間帯に対応するものであれば(S365:YES)、S370に進み、テーブルをC時間帯のものに切り換え、本処理を終了する。B時間帯に対応するものでなければ(S365:NO)、S375に進み、現在選択されているテーブルがC時間帯に対応するものか否かを判定する。C時間帯に対応するものであれば(S375:YES)、S380に進み、テーブルをD時間帯のものに切り換え、本処理を終了する。C時間帯に対応するものでなければS385に進み、テーブルをA時間帯のものに切り換え、本処理を終了する。
【0089】
つまりテーブル選択処理(2)によれば、2時間毎にテーブルをA(A時間帯のテーブルのこと。以下、同様)→B→C→D→A→…と切り替える処理となっている。これにより遊技機1は、2時間毎に予告動作の出現率が変化して行くものとなっている。
【0090】
こうして選択されたテーブルに基づいて予告動作を行なうか否かを決定する予告処理について図17のフローチャートを用いて説明する。本処理も主制御部140から可変表示指令を受信すると起動する。本処理が起動されると、まずS700にて指令を受けた可変表示が大当りに対応するものか否かを判定する。なお、主制御部140が可変表示指令を送信する際には必ず判定結果メモリ481jの内容も送信される。これを特別図柄制御部160が受信することにより特別図柄制御部160のCPU161は、その可変表示指令が、可変表示の後に大当りとなるものかか否かの判定を行なうことができる。大当りと判定された場合(S700:YES)には、S705に進み、当り用のテーブルすなわち当りテーブル群61(図16参照)を選択し、大当りではないと判定された場合(S700:NO)には、S710に進み、外れテーブル群63(図16参照)を選択する。
【0091】
こうして当りテーブル群61または外れテーブル群63の何れかを選択すると、S715にて予告動作をするか否かを判定する。これは、乱数に基づいて選択される。具体的には、例えば、0〜99の乱数を周期的に発生するカウンタを予め設けておき、S715の処理(または予告処理自体)を実行する毎にこのカウンタから発生された乱数を抽出して、その数値が所望の範囲(例えば、0〜19)出合った場合に予告をするというようにしておけば良い。因みにこの例では、1回の変動表示に対して20%の割合で予告動作が発生することになる。
【0092】
S715にて予告動作をすると判定された場合はS720に進み、予告選択処理を実行して予告処理を終了する。予告動作をしないと判定された場合(S715:NO)は予告選択処理をすることなく(つまり予告動作を行なわず)予告処理を終了する。
【0093】
次に、予告選択処理について図18のフローチャートを用いて説明する。本処理ではまずS750にてa〜dの予告動作の内、いずれを行なうかを選択する。これは、S715にて予告動作をするか否かを判定したときと略同様に乱数に基づいて選択すればよい。具体的には、例えば、0〜99の乱数を周期的に発生するカウンタを予め設けておき、S750の処理を実行する毎にこのカウンタから発生された乱数を抽出して、その数値が0〜49であれば予告動作a、50〜79であれば予告動作b、80〜89であれば予告動作c、90以上であれば予告動作dを選択するようにしておけば良い。なお、この例は当りテーブル群61のA時間帯における予告動作の出現率に対応している。
【0094】
続くS755では、選択された予告動作が予告動作dであるか否かを判定する。予告動作dでなければ(S755:NO)、S760に進み、対応する予告動作(つまり予告動作a〜cの何れか)を行なって本処理を終了する。S750で選択されたのが予告動作dであれば(S755:YES)、S760に進み、第2報知を既に行なっているか否かを判定する。第2報知とは、図19に示すようなものである。通常、表示装置27には図19(a)のように、特別図柄67以外にも、画面の左下に普通図柄69、始動入賞の保留表示71、丸印73が表示されている。この丸印73が、図19(b)のように割れた状態になるのが第2報知である。つまりS765は、丸印73が既に割れているか否かを判定していることになる。第2報知が為されていない場合(S765:NO)は、S770に進み、第2報知を行なって(すなわち丸印73を割れた状態にして)S775に移行する。第2報知が為されている場合(S765:YES)は、S770を飛ばしてS775に進む。なお、第2報知は、遊技機1が大当りになると停止すなわち割れていない状態に戻る。
【0095】
S775では、第1報知がMAXか否かを判定する。第1報知とは、予告動作dの本体ともいうべき動作であり、図19(b)、図19(c)に示すようなものである。すなわち第1報知は、特別図柄67が変動表示されるに先だって、クス玉75が割れた様子を表示装置27に表示するものである。このクス玉75の垂幕77は67%などと数字が表示されている。クス玉75を表示するのは、予告動作であるから、短時間(例えば1秒)表示されると画面から消え、特別図柄67が再度表示され、その変動表示が行なわれる。そして、再度、予告選択処理により予告動作dが選択されると、再びクス玉75が表示装置27に表示されるが、その際に垂幕77に表示される数値は、前回の予告動作dで表示された数値よりも大きくされる。図19(c)は、図19(b)のように垂幕77に「67%」と表示された後に予告動作dが行なわれ、表示されたクス玉75の垂幕77に「70%」と表示されていた様子を示している。ただしこの垂幕77の数値には上限があり、67%→70%→75%→80%→85%→90%→95%→99%と変化していくが99%を超えることはない。99%が表示された後に更に予告動作dが選択された場合は、垂幕77の数値は変化されず再度「99%」と表示される。S775の「第1報知がMAX」とは垂幕77の数値が「99%」であることを意味している。
【0096】
垂幕77の数値が99でければS780に移行し、第1報知を更新(すなわち垂幕77の数値を増大)し、S785で第1報知を行ない本処理を終了する。垂幕77の数値が99%であれば(S775:YES)、S775からS785に直行し第1報知(この場合に表示される垂幕77の数値は99%)を行ない、本処理を終了する。
【0097】
以上のように構成された遊技機1によれば、同じ遊技機が複数あっても、当該遊技機のある予告動作の出現率が、他の同じ遊技機の同じ予告動作の出現率と同じであるとは限らない。通常こうした遊技機は遊技場に複数設置されるので、遊技者は、自分の好みの出現率の遊技機を選んで遊技をすることができる。また、2時間毎に予告動作の出現率が変わって行くので、遊技者は、様々な予告動作を体験できる可能性が高い。
【0098】
ここで本実施の形態の構成と本発明の構成要件との対応関係を示す。主制御部140が本発明の主制御部に相当し、表示装置27が本発明の可変表示手段に相当し、特別図柄制御部160が本発明の表示制御部に相当し、大入賞装置31及びCPU401が本発明の可変入賞手段に相当し、テーブル選択処理(1)およびテーブル選択処理(2)が本発明の報知手段に相当し、第一種始動口17が本発明の特定入賞口に相当し、S780の処理が本発明の第1の報知手段に相当し、S770の処理が本発明の第2の報知手段に相当し、ランプ装置800およびスピーカー面5aが本発明の報知手段に相当する。
【0099】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【0100】
例えば、第2報知に相当する報知動作を予告動作a〜cに関しても行なっても良い。また第2報知は、表示装置27上で行なうのではなく、特別図柄制御部160に接続された音声ランプ制御部170に制御されるランプや音を用いて行なっても良い。また、単に第1報知が行なわれたことを報知するのではなく、第1報知が行なわれた回数を報知してもよい。
【0101】
尚、パチンコ機1の制御方法も他の態様であっても実施できる。例えば、主制御部140と特別図柄制御部160、音声ランプ制御部170との間での制御に関して、主制御部140から特別図柄制御部160および音声ランプ制御部170の双方に、コマンドを出力する態様が挙げられる。また、主制御部140から音声ランプ制御部170にコマンドを出力し、この音声ランプ制御部170と特別図柄制御部160の間で双方向通信を行なうことにより図柄制御を行なうようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技機において、前面枠を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す裏面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機が備える電子制御装置を示すブロック図である。
【図6】(a)は本発明の実施の形態に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する主制御部の説明図であり、(b)は本発明の実施の形態に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する枠制御部の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する特別図柄制御部の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る遊技機の主制御部が行うメインジョブを説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る遊技機において、電源断(停電等)が発生したときの処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る遊技機において、電源断(停電等)が発生したときの復電処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係る遊技機において、当否判定ジョブを説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る遊技機において、主制御部の内蔵RAMに格納された各種メモリ等の代表例を示す説明図である。
【図13】(a)は本発明の実施の形態に係る遊技機において実行されるテーブル選択処理(1) の概略を説明するためのフローチャートであり、(b)は同じくテーブル選択処理(2) の概略を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係る遊技機において、主制御部を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る遊技機において、主制御部を構成するCPUを示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る遊技機において、当りテーブル群および外れテーブル群の概要を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る遊技機において実行される予告処理の概要を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態に係る遊技機において実行される予告選択処理の概要を示すフローチャートである。
【図19】(a)は本発明の実施の形態に係る遊技機において、表示装置で特別図柄の変動が行なわれている様子を示す説明図であり、(b)、(c)は表示装置に第1報知動作及び第2報知動作が行なわれている様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1…遊技機 11…遊技領域
16…中央装置 23…釘
17…第一種始動口(特定入賞口)
27…表示装置(可変表示手段)
31…大入賞装置(可変入賞手段)
140…主制御部
160…特別図柄制御部(表示制御部)
Claims (9)
- 遊技盤に関わる制御を司る主制御部と、
表示部に表示される識別情報が変動表示可能な可変表示手段と、
該可変表示手段の制御を司る表示制御部と、
前記可変表示手段に表示される識別情報が予め定められた特定の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態に変化可能な可変入賞手段と、を備えた遊技機であって、
前記表示制御部により制御され、遊技者にとって有利な状態となる期待感を増進させるための信頼度が異なる少なくとも1種類の報知動作を、予め用意された複数の出現率の内から選択された1つの出現率に設定して行なう報知手段
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記報知手段が、選択した出現率を、所定の条件が満たされると出現率を再度選択して設定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記所定の条件が、前記出現率が設定されてから予め設定された所定の時間が経過したことを含むことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
- 前記所定の条件が、前記可変入賞手段が遊技者にとって有利な状態に変化したことを含むことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
- 遊技盤に設けられ、遊技球が入賞することにより前記可変表示手段において識別情報が変動表示される特定入賞口を備え、
前記所定の条件が、前記特定入賞口に予め定められた所定回数、遊技球が入賞したことを含むことを特徴とする請求項2記載の遊技機。 - 前記表示制御部は、前記報知手段により選択された出現率を記憶する記憶手段を有し、
前記報知手段は、前記記憶手段に記憶された出現率に基づいて選択した出現率を別の出現率に切り替えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の遊技機。 - 遊技盤に関わる制御を司る主制御部と、
表示部に表示される識別情報が変動表示可能な可変表示手段と、
該可変表示手段の制御を司る表示制御部と、
前記可変表示手段に表示される識別情報が予め定められた特定の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態に変化可能な可変入賞手段と、を備えた遊技機であって、
前記表示制御部により制御され、前記遊技者にとって有利な状態となる期待感を増進させるための報知を行なう第1の報知手段と、
前記表示制御部により制御され、前記第1の報知手段に関連した情報を報知する第2の報知手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記第1の報知手段に関連した情報が、前記第1の報知手段による前記報知が為されたことを含むことを特徴とする請求項7記載の遊技機。
- 前記第2の報知手段は、遊技者にとって有利な状態となったときに前記第2の報知手段による報知を終了することを特徴とする請求項7または8記載の遊技機。
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JP2002180085A JP2004016724A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 遊技機 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011005148A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機 |
JP2011110190A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Kyoraku Sangyo Kk | 遊技機 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002180085A patent/JP2004016724A/ja not_active Withdrawn
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