JP2004313034A - シートの定着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで作業性および作業効率の良いシートの定着装置を提供する。
【解決手段】開口部巾狭の支持フレーム1内に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレーム2,3を、先端側から基端側向って拡径する螺子4やパイプ材等11,12で、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム1内壁に押圧する。
【選択図】 図1
【解決手段】開口部巾狭の支持フレーム1内に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレーム2,3を、先端側から基端側向って拡径する螺子4やパイプ材等11,12で、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム1内壁に押圧する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物を育成する温室たるパイプハウスに展張したシートの定着装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に植物を育成する温室にあっては、たとえば、アーチ状パイプに透明または半透明な合成樹脂シートを屋根面、側面または妻面に展張する必要がある。
【0003】
そして、上記シートの温室への固定に際しては、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを備えたシート定着装置の提案がなされている。
【0004】
また、このシート定着装置にあっては、特に、押圧部材を弾性な波形の係止線条としている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第3067476号公報(実用新案登録請求の範囲,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシート定着装置は、シートを強固に固定できる点で非常に優れている。しかしながら、以下の弊害があると指摘される可能性がある。
【0007】
すなわち、実際の温室は奥行きが長い場合があり、それに応じてシートを固定に使用される支持フレームも温室の奥行き長さとなるが、それと同様に係止線条も同様の長さとなる。すると、係止線条が長くなるので、それに伴いコストが増大してしまうこととなる。
【0008】
また、係止線条を第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合させる際には、係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させるが、係止線条が長い場合には、作業に時間がかかり、作業者の負担が大きく、また作業者は係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるので作業中に手を傷めてしまう場合がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、低コストで作業性および作業効率の良いシートの定着装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が先端側から基端側向って拡径する螺子であって、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に螺着することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が、独楽型の本体と、本体の外周に設けた溝と、本体に放射状に設けた複数の切欠溝と、螺子が螺着される孔とを有してなり、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に挿入し、上記押圧部材の孔に螺子を螺着することにより当該押圧部材を拡径させることによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が側面に凹部を設けた横断面略五角形に成形した弾性なパイプ材もしくは側面に凹部を設けた横断面略五角形に成形した弾性な板材もしくは側部に凹部を設けた略五角形に成形した弾性な線材もしくは先端にカール部と側部に凹部とを備えた略松葉状の弾性な線材もしくはコイル部とコイル部の両端をそれぞれ延長して形成した腕と各腕の先端に設けたカール部とを備えた弾性な線材もしくはコイルバネであって、この押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0013】
本発明の第4の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が横断面略四角形のパイプ材もしくは側面に切欠を設けたパイプ材もしくは横断面コ字状の板材もしくは横断面松葉状の板材もしくは側部を外方に向けて膨出した横断面略T字状のパイプ材であって、この押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に挿入しつつ、当該押圧部材を支持フレーム側に向けて押圧して上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレーム側に突出するように変形させることによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0014】
本発明の第5の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材を、少なくとも2箇所の角部を丸くした略三角形状の板材とし、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0015】
本発明の第6の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材がフランジと、フランジから立ち上る各シート押えフレーム間に嵌合する嵌合部とで構成され、嵌合部が、フランジから立ち上りその基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部を設けた幅広の楔状本体と、楔状本体の先端部の相対向する側部に設けた膨出部とを備え、当該押圧部材の膨出部を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0016】
本発明の第7の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材がフランジと、フランジから立ち上る各シート押えフレーム間に嵌合する嵌合部とで構成され、嵌合部がボルト状に形成され、その基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部を備えており、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する。
【0017】
上記の各課題解決手段によれば、押圧部材が各シート押えフレームを支持フレームの内壁に押圧するので、シートを、支持フレームの内壁と、各シート押えフレームとで挟持されることとなり、支持フレームに定着することができる。
【0018】
そして、これら押圧部材は、各シート押えフレームとの間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0019】
また、支持フレーム全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に螺着、もしくは挿入し押圧する、もしくは嵌合する、もしくは押圧部材に螺子を螺着するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1から図26に基づいて説明する。本発明の実施の形態は、図1から図12に示す第1の実施の形態と、図13に示す第2の実施の形態と、図14および図15に示す第3の実施の形態と、図16に示す第4の実施の形態と、図17に示す第5の実施の形態と、図18に示す第6の実施の形態と、図19に示す第7の実施の形態と、図20に示す第8の実施の形態と、図21に示す第9の実施の形態と、図22から図24に示す第10の実施の形態と、図25および図26に示す第11の実施の形態と、図27に示す第12の実施の形態と、図28に示す第13の実施の形態とがある。
【0021】
第1の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材たる螺子4とで構成される。
【0022】
以下、詳細に説明すると、支持フレーム1は、鳩尾状の溝を備え、上端は内側に向けて折り曲げられた断面略蟻溝状のフレームであり、上記溝内に、各シート押えフレーム2,3がスライド自在に挿入される。
【0023】
第1のシート押えフレーム2は、水平底部2bと、水平底部2bから内側に傾斜して立ち上る側壁2aと、側壁2aから延設されるカール部2cと、カール部2cに連設する水平なガイドフレーム2dとで構成される。
【0024】
他方、第2のシート押えフレーム3は、水平底部3bと、水平底部3bから内側に傾斜して立ち上る側壁3aと、側壁3aから延設されるカール部3cと、カール部3cに連設する水平なガイドフレーム3dと、水平底部3bに設けられたガイド溝3eとにより構成されている。
【0025】
そして、第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に、第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入しておくことにより、二つのシート押えフレーム2,3の横幅は支持フレーム1の開口部および底部の横幅寸法より小さくされて、支持フレーム1内にスライド自在に挿入可能である。
【0026】
そして、押圧部材たる螺子4は、図2に示すように、円盤状の頭4aと、頭4aに設けた螺旋回しが挿入される十字穴4cと、螺子部4bとで構成され、螺子部4bは、その先端側が先細りになるように形成されている。すなわち、先端側より基端側に向けて拡径するように形成されている。
【0027】
さて、シートSを定着するには、図1に示すように、まずシートSを支持フレーム1上に被せ、そして、そのシートSの上から、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を、上述のように第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入して組み合わせて、支持フレーム1内方へ挿入する。
【0028】
つぎに、上記各シート押えフレーム2,3との間に、螺子4を螺着する。すると、螺子4は先端側から基端側に向って徐々に拡径しているので、螺子4を徐々に捩じ込んでいくと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0029】
また、各シート押えフレーム2,3のガイドフレーム2d,3dの図4中上端面には、螺子4の頭4aが当接するので、シートSをシートの定着装置に固定した状態において、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0030】
このとき、押圧部材たる螺子4は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0031】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材たる螺子4も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材が螺子であるので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0032】
なお、螺子の頭に設けられる穴は、―字穴であってもよく、また、図5に示すように、六角レンチが挿入できるように六角穴4dとしたり、図6に示すように、頭4aをスパナで挟持できるように六角形としたり、図7に示すように、頭4aに六角形の突起4eを設けるとしたり、図8に示すように、頭4aの図8中上端の2ヵ所に丸穴4fを設けるとしてもよい。いずれにしても、螺子4を公知の工具を使用して回転させることができるようにすればよい。
【0033】
さらに、螺子を、図9に示すように、構成してもよい。この螺子5は、六角形の頭5aと、螺子部5bと、頭5aと螺子部5bとを連結する円柱状の連結部5cと、この連結部5cに回転自在に嵌合された円盤5dとで構成され、やはり螺子部5bは、その先端側が先細りになるように形成されている。すなわち、先端側より基端側に向けて拡径するように形成されている。この場合には、円盤5dが、各シート押えフレーム2,3の上端面に当接するので、やはり、シートSをシートの定着装置に固定した状態において、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0034】
さらに、押圧部材たる螺子を図10および図11および図12に示すように構成してもよい。図10に示す螺子6は、頭6aと、頭6aに設けた螺旋回しが挿入される十字穴6cと、螺子部6bとで構成され、螺子部6bは、その先端側から基端側に向けて徐々に拡径するように形成されている。また、図11に示す螺子7は、頭7aと、頭7aに設けた螺旋回しが挿入される十字架状穴7cと、螺子部7bとで構成され、螺子部7bは、その先端側が先細りになるように形成されている。すなわち、先端側より基端側に向けて拡径するように形成されている。そして、頭7aは螺子部7bの最大径と同径とされている。またさらに、図12に示す螺子12は、螺子部8bと、螺子部8bから立ち上る頭8aと、頭8aに設けた螺旋回しが挿入される十字穴8cとで構成され、やはり螺子部8bは、その先端側が先細りになるように形成されている。すなわち、先端側より基端側に向けて拡径するように形成されている。このように形成された螺子6,7,8にあっては、頭が各シート押えフレーム2,3の上端面に当接することによる効果はないが、コスト低減および作業時間短縮および作業者が作業中に手を傷めてしまうことも防止という効果を奏することができる。
【0035】
つづいて、図13(a)および図13(b)に示す第2の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材9と螺子10とで構成される。以下、第1の実施の形態と同様の部材については、説明が重複するので、同一の符号を付するのみとして詳しい説明を省略する。
【0036】
以下、第1の実施の形態と異なる部分について詳細に説明すると、押圧部材9は、図13(a)に示すように、独楽型の本体9aと、本体の外周に設けた溝9bと、本体9aに等間隔をもって放射状に設けた3つの切欠溝9cと、螺子10が螺着される穴9dとで構成されており、上記押圧部材9の穴9dに螺子10を螺着することにより本体9aが拡径するようになっている。なお、切欠溝9cは、本実施の形態にあっては、3つ設けられているが、強度が保たれれば2つ以上であればいくつ設けても良い。
【0037】
そして、シートSを定着するには、図13(b)に示すように、まずシートSを支持フレーム1上に被せ、そして、そのシートSの上から、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を、上述のように第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入して組み合わせて、支持フレーム1内方へ挿入する。
【0038】
つぎに、上記各シート押えフレーム2,3との間に、押圧部材9を挿入する。
そして、この押圧部材9の穴9dに螺子10を螺着する。すると、押圧部材9の本体9aには放射状に切欠溝9cが設けられているので、螺子10が押圧部材9内に侵入するにしたがって、本体9aは拡径していくこととなる。すると、螺子10を徐々に押圧部材9に捩じ込んでいくと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。このとき、押圧部材9の本体9aの外周には溝9bが設けられているので、この溝9bに、図13(b)に示すように、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込むので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0039】
そして、押圧部材9は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0040】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材9も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材に螺子を螺着するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0041】
さらに、図14に示す第3の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材11とで構成される。以下、第1の実施の形態と同様の部材については、説明が重複するので、同一の符号を付するのみとして詳しい説明を省略する。
【0042】
以下、第1の実施の形態と異なる部分について詳細に説明すると、押圧部材11は、図14に示すように、側面11a,11aに凹部11b、11bを設けた横断面略五角形に成形した弾性なパイプ材で形成されている。
【0043】
そして、シートSを定着するには、図15に示すように、まずシートSを支持フレーム1上に被せ、そして、そのシートSの上から、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を、上述のように第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入して組み合わせて、支持フレーム1内方へ挿入する。
【0044】
つぎに、上記各シート押えフレーム2,3との間に、押圧部材11を先端側から挿入して嵌合させる。すると、押圧部材11の先端は、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。そして、押圧部材11の横断面は略五角形になっているので、押圧部材11が各シート押えフレーム2,3の間に侵入するにしたがって、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3間の間隔が開いていく。また、押圧部材11は、各シート押えフレーム2,3間の間隔を広げると同時に、その弾性力で当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。このとき、押圧部材11には凹部11b,11bが設けられているので、この凹部11b,11bに、図15に示すように、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込むので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0045】
そして、押圧部材11は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0046】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材11も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に嵌合するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0047】
つぎに、図16に示す第4の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材12とで構成される。
【0048】
以下、第1の実施の形態と異なる部分について詳細に説明すると、押圧部材12は、図16に示すように、横断面四角形に成形したパイプ材で形成されている。なお、本実施の形態においては、各側面には押圧部材の軽量化のために孔(付示せず)が設けられているが、この孔(付示せず)は設けなくとも良い。
【0049】
そして、シートSを定着するには、図16に示すように、まずシートSを支持フレーム1上に被せ、そして、そのシートSの上から、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を、上述のように第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入して組み合わせて、支持フレーム1内方へ挿入する。
【0050】
つぎに、上記各シート押えフレーム2,3との間に、押圧部材12を角側から挿入する。そして、押圧部材12を、支持フレーム1側に向けて押圧する。すると、押圧部材12は、上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレーム側に突出するように変形する。この押圧部材12の変形により各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0051】
そして、押圧部材12は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0052】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材12も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に挿入し押圧するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0053】
また、第4の実施の形態のように変形により第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する押圧部材を、たとえば、図17に示す第5の実施の形態の押圧部材13、図18に示す第6の実施の形態の押圧部材14と、図19に示す第7の実施の形態の押圧部材15と、図20に示す第8の実施の形態の押圧部材16と、図21に示す第9の実施の形態の押圧部材17としてもよい。
【0054】
図17に示す第5の実施の形態の押圧部材13は、コ字状の板材本体13aと、板材本体13aの先端側にそれぞれ設けたカール部13b,13bとで構成されている。この押圧部材13にあっても、第4の実施の形態同様に、支持フレーム1内方に向けて押圧され、板材本体13aの先端部が変形して各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。また、この押圧部材13にあっては、板材本体13aの先端側にカール部13b,13bを設けているので、変形させる際にこのカール部13b,13bが各シート押えフレーム2,3上をスライドしやすくなっており、さらに、各シート押えフレーム2,3を傷めることが防止されている。
【0055】
図18に示す第6の実施の形態の押圧部材14は、略T字状のパイプ材本体14aと、パイプ材本体14aの側部をそれぞれ設けた外方に向けて膨出する膨出部14b,14bとで構成されている。この押圧部材14にあっても、第4の実施の形態同様に、支持フレーム1内方に向けて押圧されると、パイプ材本体14aの側部に設けた膨出部14b,14bが座屈して各シート押えフレーム2,3側に突出するように変形する。したがって、膨出部14b,14bが各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。
【0056】
図19に示す第7の実施の形態の押圧部材15は、横断面松葉状の板材本体15aと、板材本体15aの先端側にそれぞれ設けたカール部15b,15bとで構成され、板材本体15aの基端側が係止ピン15cで板材本体15aの基端側が外方に開くことがないように拘束されている。この押圧部材15にあっても、第7の実施の形態同様に、支持フレーム1内方に向けて押圧され、板材本体15aの先端部が変形して各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。また、この押圧部材15にあっては、板材本体15aの先端側にカール部15b,15bを設けているので、変形させる際にこのカール部15b,15bが各シート押えフレーム2,3上をスライドしやすくなっており、さらに、各シート押えフレーム2,3を傷めることが防止されている。
【0057】
図20に示す第8の実施の形態の押圧部材16は、円筒状のパイプ材本体16aと、パイプ材本体16aの側面に設けた複数の切欠16b,16b,16b,16bとで構成されている。この押圧部材16にあっては、押圧部材16を端部側から各シート押えフレーム2,3間に挿入し、支持フレーム1内方に向けて押圧すると、パイプ材本体16aの側面には切欠16b,16b,16b,16bが設けられているので、この側部が座屈して各シート押えフレーム2,3側に突出するように変形する。したがって、パイプ材本体16aの側部が各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。
【0058】
図21に示す第9の実施の形態の押圧部材17は、円筒状のパイプ材本体17aと、パイプ材本体17aの側面であって先端から基端側に向けて円周方向に等間隔をもって設けた複数の切欠17b,17b,17b,17bと、パイプ材本体17aの先端部にそれぞれ設けたカール部17c,17c,17c,17cとで構成されている。この押圧部材17にあっては、押圧部材17を先端側から各シート押えフレーム2,3間に挿入し、支持フレーム1内方に向けて押圧すると、パイプ材本体17aの側面に先端から基端に向って切欠17b,17b,17b,17bが設けられているので、パイプ材本体19aの先端側から変形して各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。また、この押圧部材17にあっては、板材本体17aの先端側にカール部15b,15bを設けているので、変形させる際にこのカール部17c,17c,17c,17cが各シート押えフレーム2,3上をスライドしやすくなっており、さらに、各シート押えフレーム2,3を傷めることが防止されている。
【0059】
すなわち、上述した第5、第6、第7、第8および第9の実施の形態にあっては、いずれの押圧部材13,14,15,16,17にあっても、押圧部材13,14,15,16,17が押圧されることで変形し、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧することができる。
【0060】
そして、これらの押圧部材13,14,15,16,17は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0061】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材13,14,15,16,17も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に挿入し押圧するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0062】
さらに、図22から図24に示す第10の実施の形態について説明する。第10の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材とで構成される。
【0063】
第1の実施の形態と異なる押圧部材について説明すると、第10の実施の形態の押圧部材には4種類あり、いずれの押圧部材も、弾性的な線材で形成されており、図22に示すように、それぞれ異なる形状をしている。以下、それぞれの形状の押圧部材毎に詳細に説明する。
【0064】
押圧部材20は、側部20a,20aに凹部20b、20bを設けた略五角形に成形されている。そして、第3の実施の形態と同様に、この押圧部材20を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から挿入し嵌合させると、図23(a)に示すように、押圧部材20の先端は、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。そして、押圧部材20は略五角形になっているので、押圧部材20が各シート押えフレーム2,3の間に侵入するにしたがって、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていく。また、押圧部材20は、各シート押えフレーム2,3間の間隔を広げると同時に、その弾性力で当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。このとき、押圧部材20には凹部20b,20bが設けられているので、この凹部20b,20bに、図23(a)に示すように、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込むので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0065】
押圧部材21は、先端にカール部21c,21cと側部21a,21aに凹部21b,21bを備えて略松葉状に形成されている。そして、この押圧部材21を上記各シート押えフレーム2,3との間に押し込んで勘合させていくと、図23(b)に示すように、押圧部材21のカール部21c,21cが各シート押えフレーム2,3上をスライドしながらその弾性力に抗して側部21a,21aの間隔が縮まりながら、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。さらに、押圧部材21を各シート押えフレーム2,3に向けて押し込むと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていく。そして、今度は押圧部材21の側部21a,12aがその弾性力により外方に向けて開くので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。
【0066】
押圧部材22は、コイル部22aと、コイル部の両端をそれぞれ延長して形成した腕22b,22bと、各腕22b,22bの先端に設けたカール部22c,22cとで構成されている。そして、この押圧部材22を上記各シート押えフレーム2,3との間に押し込んで嵌合させていくと、図24(a)に示すように、押圧部材22のカール部22c,22cが各シート押えフレーム2,3上をスライドしながらその弾性力に抗して腕22a,22aの間隔が縮まりながら、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。さらに、押圧部材22を各シート押えフレーム2,3に向けて押し込むと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、今度は押圧部材22の腕22a,22aがその弾性力により外方に向けて開くので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。
【0067】
押圧部材23は、コイルバネである。そして、この押圧部材23をその径方向から上記各シート押えフレーム2,3との間に押し込んで嵌合させていくと、図24(b)に示すように、押圧部材23が各シート押えフレーム2,3上をスライドしながらその弾性力に抗して縮径しながら、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。さらに、押圧部材22を各シート押えフレーム2,3に向けて押し込むと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、今度は押圧部材23がその弾性力により拡径するので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。
【0068】
したがって、上記した第10の実施の形態にあっても、各押圧部材20,21,22,23が各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に押圧するので、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0069】
そして、これら押圧部材20,21,22,23は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0070】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材20,21,22,23も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に挿入し嵌合するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0071】
さらに図25および図26に示す第11の実施の形態について説明する。第11の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材とで構成される。
【0072】
第1の実施の形態と異なる押圧部材について説明すると、第11の実施の形態の押圧部材には2種類あり、いずれの押圧部材も、弾性的な板材で形成されており、図25(a)および図25(b)に示すように、それぞれ異なる形状をしている。以下、それぞれの形状の押圧部材毎に詳細に説明する。
【0073】
押圧部材30は、図25(a)に示すように、弾性な板材であって側部30a,30aに凹部30b、30bを設けた横断面略五角形に成形されている。そして、第3の実施の形態と同様に、この押圧部材30を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から挿入し嵌合させると、図25(a)に示すように、押圧部材30の先端は、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。そして、押圧部材30は略五角形になっているので、押圧部材30が各シート押えフレーム2,3の間に侵入するにしたがって、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。このとき、押圧部材30には凹部30b,30bが設けられているので、この凹部30b,30bに、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込むので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。なお、図26に示すように、押圧部材30を各シート押えフレーム2,3間に挿入する際に挿入しにくい場合には、先端が拡幅されたT字状の工具40を各シート押えフレーム2,3間に差込んで、この工具40を回転させると、ちょうどその先端の拡幅された部分でスムースに各シート押えフレーム2,3間の間隔を広げることができ、スムースに押圧部材30を各シート押えフレーム2,3間に挿入し嵌合することができる。ちなみに、この工具40は、他の実施の形態の押圧部材を各シート押えフレーム2,3間に挿入する際に使用することができる。
【0074】
また、押圧部材31は、図25(b)に示すように、側部31b,31bに凹部31c,31cを設けた横断面略山型の弾性な板材本体31aと、板材本体31aの両端に水平部31d,31dとで構成されている。そして、第3の実施の形態と同様に、この押圧部材31を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から挿入し嵌合させると、図26に示すように、押圧部材31の先端は、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。そして、押圧部材31の板材本体31aは略山型になっているので、押圧部材31が各シート押えフレーム2,3の間に侵入するにしたがって、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。このとき、押圧部材31には凹部31c,31cおよび水平部31d,31dが設けられているので、この凹部31c,31cに、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込み、さらに、各シート押えフレーム2,3のガイドフレーム2d,3dの図26中上端面には、それぞれ水平部31d,31dが当接するので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0075】
すなわち、この第11の実施の形態にあっても、押圧部材30,31が各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に押圧するので、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0076】
そして、これら押圧部材30,31は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0077】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材30,31も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に挿入し押圧するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0078】
さらに、図27に示す第12の実施の形態について説明する。第12の実施の形態におけるシートの定着装置は、第1の実施の形態と同様に、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材とで構成される。
【0079】
図27に示す第1の実施の形態と異なる押圧部材について説明すると、第12の実施の形態の押圧部材には2種類あり、いずれの押圧部材も、円盤状の頭と、頭に設けた螺旋回しが挿入される穴と、頭から立ち上る各シート押えフレーム2,3間に嵌合する嵌合部とで構成されおり、図27(a)および図27(b)に示すように、それぞれの嵌合部は異なる形状をしている。以下、それぞれの形状の押圧部材毎に詳細に説明する。
【0080】
押圧部材32は、図27(a)に示すように、フランジたる円盤状の頭32aと、頭32aに設けた螺旋回しが挿入される穴(図示せず)と、頭32aから立ち上る各シート押えフレーム2,3間に嵌合する嵌合部33とで構成され、嵌合部33は、頭32aから立ち上りその基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部33b,33bを設けた幅広の楔状本体33aと、楔状本体33aの先端部の相対向する側部に設けた膨出部33c,33cとで構成されている。そして、この押圧部材32を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から各シート押えフレーム2,3とそのテーパ部33b,33bとを対向させるようにして挿入し、略90度頭32aの円周方向に回転させると、各シート押えフレーム2,3に嵌合部33の側面の膨出部33c,33cが当接し、この膨出部33c,33cが各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1内壁に向って押圧する。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0081】
また、各シート押えフレーム2,3のガイドフレーム2d,3dの上端面には、押圧部材32の頭32aが当接し、膨出部33c,33cの図27(a)中下端がそれぞれ各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cに当接するので、シートSをシートの定着装置に固定した状態において、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0082】
また、押圧部材34は、フランジたる円盤状の頭34aと、頭34aに設けた螺旋回しが挿入される穴(図示せず)と、頭34aから立ち上る各シート押えフレーム2,3間に嵌合する嵌合部35とで構成され、嵌合部35は、ボルト状に形成され、その基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部35a,35aを設けて、先端側が先細りとなっている。そして、この押圧部材34を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から各シート押えフレーム2,3とそのテーパ部35a,35aとを対向させるようにして挿入し、略90度頭34aの円周方向に回転させると、各シート押えフレーム2,3に嵌合部35の側面の螺子状部分が当接し、この螺子状部分が各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1内壁に向って押圧する。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0083】
また、各シート押えフレーム2,3のガイドフレーム2d,3dの上端面には、押圧部材34の頭34aが当接するので、シートSをシートの定着装置に固定した状態において、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0084】
上述のように、第12の実施の形態にあっても、押圧部材32,34を、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0085】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材32,34も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を嵌合するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0086】
なお、各押圧部材32,34の頭に設けられる穴は、―字穴であってもよく、また、六角レンチが挿入できるように六角穴としたり、頭の2ヵ所に丸孔を設けるとしてもよく、さらに、頭の形状をスパナで挟持できるように六角形としたり、頭に六角形の突起を設けるとしてもよい。いずれにしても、押圧部材32,34を公知の工具を使用して回転させることができるようにすればよい。
【0087】
最後に、図28に示す第13の実施の形態について説明する。第13の実施の形態におけるシートの定着装置は、第1の実施の形態と同様に、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材とで構成される。
【0088】
図28に示す第1の実施の形態と異なる押圧部材について説明すると、第13の実施の形態の押圧部材36は、図28に示すように、各角部36a,36b,36cを丸くした略三角形状の板材で形成されている。そして、この押圧部材36を上記各シート押えフレーム2,3との間に、各シート押えフレーム2,3と略並行になるようにして挿入し、図28に示すように略90度に回転させると、各シート押えフレーム2,3に押圧部材36の角部36b,36cが当接し、この角部36b,36cが各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1内壁に向って押圧する。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。なお、この押圧部材36を回転させるには、ペンチで挟持しながら回転させればよく、その他公知の工具を使用して回転させればよい。また、上述したように、少なくとも、各シート押えフレーム2,3に当接する2箇所の角部を丸くしておけばよく、必ずしも、角部全部を丸くしておく必要はないが、全ての角部を丸くしておくことで、作業者がこの押圧部材36を掴んだときに手を傷めてしまうことが防止される。
【0089】
上述のように、第13の実施の形態にあっても、押圧部材36を、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0090】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材36も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を嵌合するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0091】
なお、角部36b,36cが丸く成形されているので、各シート押えフレーム2,3の内壁をかじることなくスムースに回転させることが可能であるので、シートの定着が容易となる。
【0092】
【発明の効果】
各請求項の発明によれば、押圧部材が各シート押えフレームを支持フレームの内壁に押圧するので、シートを、支持フレームの内壁と、各シート押えフレームとで挟持されることとなり、支持フレームに定着することができる。
【0093】
そして、これら押圧部材は、各シート押えフレームとの間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0094】
また、支持フレーム全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に螺着、もしくは挿入し押圧する、もしくは嵌合する、もしくは押圧部材に螺子を螺着するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるシートの定着装置の斜視図である。
【図2】第1の実施の形態における押圧部材の斜視図である。
【図3】第1の実施の形態におけるシートの定着装置にシートを定着させる方法を示した図である。
【図4】第1の実施の形態におけるシートの定着装置にシートを定着した状態における横断面図である。
【図5】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図6】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図7】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図8】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図9】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図10】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図11】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図12】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図13】(a)第2の実施の形態におけるにおける押圧部材の斜視図である。
(b)第2の実施の形態におけるシートの定着装置にシートを定着した状態における横断面図である。
【図14】第3の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図15】第3の実施の形態におけるシートの定着装置にシートを定着した状態における斜視図である。
【図16】第4の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図17】第5の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図18】第6の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図19】第7の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図20】第8の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図21】第9の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図22】第10の実施の形態におけるにシートの定着装置の斜視図である。
【図23】(a)第10の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における側面図である。
(b)第10の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における側面図である。
【図24】(a)第10の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における側面図である。
(b)第10の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における側面図である。
【図25】(a)第11の実施の形態におけるにシートの定着装置の斜視図である。
(b)第11の実施の形態におけるにシートの定着装置の斜視図である。
【図26】第11の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における斜視図である。
【図27】(a)第12の実施の形態におけるシートの定着装置における押圧部材の斜視図である。
(b)第12の実施の形態におけるシートの定着装置における押圧部材の斜視図である。
【図28】第13の実施の形態におけるシートの定着装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 支持フレーム
1a 支持フレームの内周面
2 第1のシート押えフレーム
2a,3a 側壁
2b,3b 水平板部
2c,3c,13b,15b,17c,21c,22c カール部
2d,3d ガイドフレーム
3 第2のシート押えフレーム
3e ガイド溝
4,5,6,7,8,9,11,12、13,14,15,16,20,21,22,23,30,31,32,34,36 押圧部材
11a,13a,30a,31b 側面
11b,20b,30b,31c 凹部
13a,15a,31a 板材本体
14a,16a,17a パイプ材本体
14b 膨出部
16b,17b 切欠
20a,21a 側部
21b 腕
32a,34a フランジたる頭
33,35 嵌合部
33a 楔状本体
33b,35a テーパ部
33c 膨出部
36a,36b,36c 角部
S シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物を育成する温室たるパイプハウスに展張したシートの定着装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に植物を育成する温室にあっては、たとえば、アーチ状パイプに透明または半透明な合成樹脂シートを屋根面、側面または妻面に展張する必要がある。
【0003】
そして、上記シートの温室への固定に際しては、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを備えたシート定着装置の提案がなされている。
【0004】
また、このシート定着装置にあっては、特に、押圧部材を弾性な波形の係止線条としている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第3067476号公報(実用新案登録請求の範囲,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシート定着装置は、シートを強固に固定できる点で非常に優れている。しかしながら、以下の弊害があると指摘される可能性がある。
【0007】
すなわち、実際の温室は奥行きが長い場合があり、それに応じてシートを固定に使用される支持フレームも温室の奥行き長さとなるが、それと同様に係止線条も同様の長さとなる。すると、係止線条が長くなるので、それに伴いコストが増大してしまうこととなる。
【0008】
また、係止線条を第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合させる際には、係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させるが、係止線条が長い場合には、作業に時間がかかり、作業者の負担が大きく、また作業者は係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるので作業中に手を傷めてしまう場合がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、低コストで作業性および作業効率の良いシートの定着装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が先端側から基端側向って拡径する螺子であって、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に螺着することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が、独楽型の本体と、本体の外周に設けた溝と、本体に放射状に設けた複数の切欠溝と、螺子が螺着される孔とを有してなり、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に挿入し、上記押圧部材の孔に螺子を螺着することにより当該押圧部材を拡径させることによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が側面に凹部を設けた横断面略五角形に成形した弾性なパイプ材もしくは側面に凹部を設けた横断面略五角形に成形した弾性な板材もしくは側部に凹部を設けた略五角形に成形した弾性な線材もしくは先端にカール部と側部に凹部とを備えた略松葉状の弾性な線材もしくはコイル部とコイル部の両端をそれぞれ延長して形成した腕と各腕の先端に設けたカール部とを備えた弾性な線材もしくはコイルバネであって、この押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0013】
本発明の第4の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が横断面略四角形のパイプ材もしくは側面に切欠を設けたパイプ材もしくは横断面コ字状の板材もしくは横断面松葉状の板材もしくは側部を外方に向けて膨出した横断面略T字状のパイプ材であって、この押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に挿入しつつ、当該押圧部材を支持フレーム側に向けて押圧して上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレーム側に突出するように変形させることによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0014】
本発明の第5の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材を、少なくとも2箇所の角部を丸くした略三角形状の板材とし、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0015】
本発明の第6の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材がフランジと、フランジから立ち上る各シート押えフレーム間に嵌合する嵌合部とで構成され、嵌合部が、フランジから立ち上りその基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部を設けた幅広の楔状本体と、楔状本体の先端部の相対向する側部に設けた膨出部とを備え、当該押圧部材の膨出部を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とする。
【0016】
本発明の第7の課題解決手段は、開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材がフランジと、フランジから立ち上る各シート押えフレーム間に嵌合する嵌合部とで構成され、嵌合部がボルト状に形成され、その基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部を備えており、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する。
【0017】
上記の各課題解決手段によれば、押圧部材が各シート押えフレームを支持フレームの内壁に押圧するので、シートを、支持フレームの内壁と、各シート押えフレームとで挟持されることとなり、支持フレームに定着することができる。
【0018】
そして、これら押圧部材は、各シート押えフレームとの間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0019】
また、支持フレーム全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に螺着、もしくは挿入し押圧する、もしくは嵌合する、もしくは押圧部材に螺子を螺着するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1から図26に基づいて説明する。本発明の実施の形態は、図1から図12に示す第1の実施の形態と、図13に示す第2の実施の形態と、図14および図15に示す第3の実施の形態と、図16に示す第4の実施の形態と、図17に示す第5の実施の形態と、図18に示す第6の実施の形態と、図19に示す第7の実施の形態と、図20に示す第8の実施の形態と、図21に示す第9の実施の形態と、図22から図24に示す第10の実施の形態と、図25および図26に示す第11の実施の形態と、図27に示す第12の実施の形態と、図28に示す第13の実施の形態とがある。
【0021】
第1の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材たる螺子4とで構成される。
【0022】
以下、詳細に説明すると、支持フレーム1は、鳩尾状の溝を備え、上端は内側に向けて折り曲げられた断面略蟻溝状のフレームであり、上記溝内に、各シート押えフレーム2,3がスライド自在に挿入される。
【0023】
第1のシート押えフレーム2は、水平底部2bと、水平底部2bから内側に傾斜して立ち上る側壁2aと、側壁2aから延設されるカール部2cと、カール部2cに連設する水平なガイドフレーム2dとで構成される。
【0024】
他方、第2のシート押えフレーム3は、水平底部3bと、水平底部3bから内側に傾斜して立ち上る側壁3aと、側壁3aから延設されるカール部3cと、カール部3cに連設する水平なガイドフレーム3dと、水平底部3bに設けられたガイド溝3eとにより構成されている。
【0025】
そして、第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に、第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入しておくことにより、二つのシート押えフレーム2,3の横幅は支持フレーム1の開口部および底部の横幅寸法より小さくされて、支持フレーム1内にスライド自在に挿入可能である。
【0026】
そして、押圧部材たる螺子4は、図2に示すように、円盤状の頭4aと、頭4aに設けた螺旋回しが挿入される十字穴4cと、螺子部4bとで構成され、螺子部4bは、その先端側が先細りになるように形成されている。すなわち、先端側より基端側に向けて拡径するように形成されている。
【0027】
さて、シートSを定着するには、図1に示すように、まずシートSを支持フレーム1上に被せ、そして、そのシートSの上から、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を、上述のように第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入して組み合わせて、支持フレーム1内方へ挿入する。
【0028】
つぎに、上記各シート押えフレーム2,3との間に、螺子4を螺着する。すると、螺子4は先端側から基端側に向って徐々に拡径しているので、螺子4を徐々に捩じ込んでいくと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0029】
また、各シート押えフレーム2,3のガイドフレーム2d,3dの図4中上端面には、螺子4の頭4aが当接するので、シートSをシートの定着装置に固定した状態において、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0030】
このとき、押圧部材たる螺子4は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0031】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材たる螺子4も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材が螺子であるので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0032】
なお、螺子の頭に設けられる穴は、―字穴であってもよく、また、図5に示すように、六角レンチが挿入できるように六角穴4dとしたり、図6に示すように、頭4aをスパナで挟持できるように六角形としたり、図7に示すように、頭4aに六角形の突起4eを設けるとしたり、図8に示すように、頭4aの図8中上端の2ヵ所に丸穴4fを設けるとしてもよい。いずれにしても、螺子4を公知の工具を使用して回転させることができるようにすればよい。
【0033】
さらに、螺子を、図9に示すように、構成してもよい。この螺子5は、六角形の頭5aと、螺子部5bと、頭5aと螺子部5bとを連結する円柱状の連結部5cと、この連結部5cに回転自在に嵌合された円盤5dとで構成され、やはり螺子部5bは、その先端側が先細りになるように形成されている。すなわち、先端側より基端側に向けて拡径するように形成されている。この場合には、円盤5dが、各シート押えフレーム2,3の上端面に当接するので、やはり、シートSをシートの定着装置に固定した状態において、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0034】
さらに、押圧部材たる螺子を図10および図11および図12に示すように構成してもよい。図10に示す螺子6は、頭6aと、頭6aに設けた螺旋回しが挿入される十字穴6cと、螺子部6bとで構成され、螺子部6bは、その先端側から基端側に向けて徐々に拡径するように形成されている。また、図11に示す螺子7は、頭7aと、頭7aに設けた螺旋回しが挿入される十字架状穴7cと、螺子部7bとで構成され、螺子部7bは、その先端側が先細りになるように形成されている。すなわち、先端側より基端側に向けて拡径するように形成されている。そして、頭7aは螺子部7bの最大径と同径とされている。またさらに、図12に示す螺子12は、螺子部8bと、螺子部8bから立ち上る頭8aと、頭8aに設けた螺旋回しが挿入される十字穴8cとで構成され、やはり螺子部8bは、その先端側が先細りになるように形成されている。すなわち、先端側より基端側に向けて拡径するように形成されている。このように形成された螺子6,7,8にあっては、頭が各シート押えフレーム2,3の上端面に当接することによる効果はないが、コスト低減および作業時間短縮および作業者が作業中に手を傷めてしまうことも防止という効果を奏することができる。
【0035】
つづいて、図13(a)および図13(b)に示す第2の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材9と螺子10とで構成される。以下、第1の実施の形態と同様の部材については、説明が重複するので、同一の符号を付するのみとして詳しい説明を省略する。
【0036】
以下、第1の実施の形態と異なる部分について詳細に説明すると、押圧部材9は、図13(a)に示すように、独楽型の本体9aと、本体の外周に設けた溝9bと、本体9aに等間隔をもって放射状に設けた3つの切欠溝9cと、螺子10が螺着される穴9dとで構成されており、上記押圧部材9の穴9dに螺子10を螺着することにより本体9aが拡径するようになっている。なお、切欠溝9cは、本実施の形態にあっては、3つ設けられているが、強度が保たれれば2つ以上であればいくつ設けても良い。
【0037】
そして、シートSを定着するには、図13(b)に示すように、まずシートSを支持フレーム1上に被せ、そして、そのシートSの上から、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を、上述のように第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入して組み合わせて、支持フレーム1内方へ挿入する。
【0038】
つぎに、上記各シート押えフレーム2,3との間に、押圧部材9を挿入する。
そして、この押圧部材9の穴9dに螺子10を螺着する。すると、押圧部材9の本体9aには放射状に切欠溝9cが設けられているので、螺子10が押圧部材9内に侵入するにしたがって、本体9aは拡径していくこととなる。すると、螺子10を徐々に押圧部材9に捩じ込んでいくと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。このとき、押圧部材9の本体9aの外周には溝9bが設けられているので、この溝9bに、図13(b)に示すように、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込むので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0039】
そして、押圧部材9は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0040】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材9も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材に螺子を螺着するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0041】
さらに、図14に示す第3の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材11とで構成される。以下、第1の実施の形態と同様の部材については、説明が重複するので、同一の符号を付するのみとして詳しい説明を省略する。
【0042】
以下、第1の実施の形態と異なる部分について詳細に説明すると、押圧部材11は、図14に示すように、側面11a,11aに凹部11b、11bを設けた横断面略五角形に成形した弾性なパイプ材で形成されている。
【0043】
そして、シートSを定着するには、図15に示すように、まずシートSを支持フレーム1上に被せ、そして、そのシートSの上から、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を、上述のように第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入して組み合わせて、支持フレーム1内方へ挿入する。
【0044】
つぎに、上記各シート押えフレーム2,3との間に、押圧部材11を先端側から挿入して嵌合させる。すると、押圧部材11の先端は、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。そして、押圧部材11の横断面は略五角形になっているので、押圧部材11が各シート押えフレーム2,3の間に侵入するにしたがって、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3間の間隔が開いていく。また、押圧部材11は、各シート押えフレーム2,3間の間隔を広げると同時に、その弾性力で当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。このとき、押圧部材11には凹部11b,11bが設けられているので、この凹部11b,11bに、図15に示すように、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込むので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0045】
そして、押圧部材11は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0046】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材11も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に嵌合するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0047】
つぎに、図16に示す第4の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材12とで構成される。
【0048】
以下、第1の実施の形態と異なる部分について詳細に説明すると、押圧部材12は、図16に示すように、横断面四角形に成形したパイプ材で形成されている。なお、本実施の形態においては、各側面には押圧部材の軽量化のために孔(付示せず)が設けられているが、この孔(付示せず)は設けなくとも良い。
【0049】
そして、シートSを定着するには、図16に示すように、まずシートSを支持フレーム1上に被せ、そして、そのシートSの上から、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を、上述のように第2のシート押えフレーム3のガイド溝3e内に第1のシート押えフレーム2の水平板部2bを挿入して組み合わせて、支持フレーム1内方へ挿入する。
【0050】
つぎに、上記各シート押えフレーム2,3との間に、押圧部材12を角側から挿入する。そして、押圧部材12を、支持フレーム1側に向けて押圧する。すると、押圧部材12は、上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレーム側に突出するように変形する。この押圧部材12の変形により各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0051】
そして、押圧部材12は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0052】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材12も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に挿入し押圧するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0053】
また、第4の実施の形態のように変形により第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する押圧部材を、たとえば、図17に示す第5の実施の形態の押圧部材13、図18に示す第6の実施の形態の押圧部材14と、図19に示す第7の実施の形態の押圧部材15と、図20に示す第8の実施の形態の押圧部材16と、図21に示す第9の実施の形態の押圧部材17としてもよい。
【0054】
図17に示す第5の実施の形態の押圧部材13は、コ字状の板材本体13aと、板材本体13aの先端側にそれぞれ設けたカール部13b,13bとで構成されている。この押圧部材13にあっても、第4の実施の形態同様に、支持フレーム1内方に向けて押圧され、板材本体13aの先端部が変形して各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。また、この押圧部材13にあっては、板材本体13aの先端側にカール部13b,13bを設けているので、変形させる際にこのカール部13b,13bが各シート押えフレーム2,3上をスライドしやすくなっており、さらに、各シート押えフレーム2,3を傷めることが防止されている。
【0055】
図18に示す第6の実施の形態の押圧部材14は、略T字状のパイプ材本体14aと、パイプ材本体14aの側部をそれぞれ設けた外方に向けて膨出する膨出部14b,14bとで構成されている。この押圧部材14にあっても、第4の実施の形態同様に、支持フレーム1内方に向けて押圧されると、パイプ材本体14aの側部に設けた膨出部14b,14bが座屈して各シート押えフレーム2,3側に突出するように変形する。したがって、膨出部14b,14bが各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。
【0056】
図19に示す第7の実施の形態の押圧部材15は、横断面松葉状の板材本体15aと、板材本体15aの先端側にそれぞれ設けたカール部15b,15bとで構成され、板材本体15aの基端側が係止ピン15cで板材本体15aの基端側が外方に開くことがないように拘束されている。この押圧部材15にあっても、第7の実施の形態同様に、支持フレーム1内方に向けて押圧され、板材本体15aの先端部が変形して各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。また、この押圧部材15にあっては、板材本体15aの先端側にカール部15b,15bを設けているので、変形させる際にこのカール部15b,15bが各シート押えフレーム2,3上をスライドしやすくなっており、さらに、各シート押えフレーム2,3を傷めることが防止されている。
【0057】
図20に示す第8の実施の形態の押圧部材16は、円筒状のパイプ材本体16aと、パイプ材本体16aの側面に設けた複数の切欠16b,16b,16b,16bとで構成されている。この押圧部材16にあっては、押圧部材16を端部側から各シート押えフレーム2,3間に挿入し、支持フレーム1内方に向けて押圧すると、パイプ材本体16aの側面には切欠16b,16b,16b,16bが設けられているので、この側部が座屈して各シート押えフレーム2,3側に突出するように変形する。したがって、パイプ材本体16aの側部が各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。
【0058】
図21に示す第9の実施の形態の押圧部材17は、円筒状のパイプ材本体17aと、パイプ材本体17aの側面であって先端から基端側に向けて円周方向に等間隔をもって設けた複数の切欠17b,17b,17b,17bと、パイプ材本体17aの先端部にそれぞれ設けたカール部17c,17c,17c,17cとで構成されている。この押圧部材17にあっては、押圧部材17を先端側から各シート押えフレーム2,3間に挿入し、支持フレーム1内方に向けて押圧すると、パイプ材本体17aの側面に先端から基端に向って切欠17b,17b,17b,17bが設けられているので、パイプ材本体19aの先端側から変形して各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧する。また、この押圧部材17にあっては、板材本体17aの先端側にカール部15b,15bを設けているので、変形させる際にこのカール部17c,17c,17c,17cが各シート押えフレーム2,3上をスライドしやすくなっており、さらに、各シート押えフレーム2,3を傷めることが防止されている。
【0059】
すなわち、上述した第5、第6、第7、第8および第9の実施の形態にあっては、いずれの押圧部材13,14,15,16,17にあっても、押圧部材13,14,15,16,17が押圧されることで変形し、第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3を支持フレーム1の内壁に向けて押圧することができる。
【0060】
そして、これらの押圧部材13,14,15,16,17は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0061】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材13,14,15,16,17も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に挿入し押圧するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0062】
さらに、図22から図24に示す第10の実施の形態について説明する。第10の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材とで構成される。
【0063】
第1の実施の形態と異なる押圧部材について説明すると、第10の実施の形態の押圧部材には4種類あり、いずれの押圧部材も、弾性的な線材で形成されており、図22に示すように、それぞれ異なる形状をしている。以下、それぞれの形状の押圧部材毎に詳細に説明する。
【0064】
押圧部材20は、側部20a,20aに凹部20b、20bを設けた略五角形に成形されている。そして、第3の実施の形態と同様に、この押圧部材20を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から挿入し嵌合させると、図23(a)に示すように、押圧部材20の先端は、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。そして、押圧部材20は略五角形になっているので、押圧部材20が各シート押えフレーム2,3の間に侵入するにしたがって、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていく。また、押圧部材20は、各シート押えフレーム2,3間の間隔を広げると同時に、その弾性力で当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。このとき、押圧部材20には凹部20b,20bが設けられているので、この凹部20b,20bに、図23(a)に示すように、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込むので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0065】
押圧部材21は、先端にカール部21c,21cと側部21a,21aに凹部21b,21bを備えて略松葉状に形成されている。そして、この押圧部材21を上記各シート押えフレーム2,3との間に押し込んで勘合させていくと、図23(b)に示すように、押圧部材21のカール部21c,21cが各シート押えフレーム2,3上をスライドしながらその弾性力に抗して側部21a,21aの間隔が縮まりながら、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。さらに、押圧部材21を各シート押えフレーム2,3に向けて押し込むと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていく。そして、今度は押圧部材21の側部21a,12aがその弾性力により外方に向けて開くので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。
【0066】
押圧部材22は、コイル部22aと、コイル部の両端をそれぞれ延長して形成した腕22b,22bと、各腕22b,22bの先端に設けたカール部22c,22cとで構成されている。そして、この押圧部材22を上記各シート押えフレーム2,3との間に押し込んで嵌合させていくと、図24(a)に示すように、押圧部材22のカール部22c,22cが各シート押えフレーム2,3上をスライドしながらその弾性力に抗して腕22a,22aの間隔が縮まりながら、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。さらに、押圧部材22を各シート押えフレーム2,3に向けて押し込むと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、今度は押圧部材22の腕22a,22aがその弾性力により外方に向けて開くので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。
【0067】
押圧部材23は、コイルバネである。そして、この押圧部材23をその径方向から上記各シート押えフレーム2,3との間に押し込んで嵌合させていくと、図24(b)に示すように、押圧部材23が各シート押えフレーム2,3上をスライドしながらその弾性力に抗して縮径しながら、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。さらに、押圧部材22を各シート押えフレーム2,3に向けて押し込むと、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、今度は押圧部材23がその弾性力により拡径するので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。
【0068】
したがって、上記した第10の実施の形態にあっても、各押圧部材20,21,22,23が各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に押圧するので、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0069】
そして、これら押圧部材20,21,22,23は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0070】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材20,21,22,23も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に挿入し嵌合するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0071】
さらに図25および図26に示す第11の実施の形態について説明する。第11の実施の形態におけるシートの定着装置は、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材とで構成される。
【0072】
第1の実施の形態と異なる押圧部材について説明すると、第11の実施の形態の押圧部材には2種類あり、いずれの押圧部材も、弾性的な板材で形成されており、図25(a)および図25(b)に示すように、それぞれ異なる形状をしている。以下、それぞれの形状の押圧部材毎に詳細に説明する。
【0073】
押圧部材30は、図25(a)に示すように、弾性な板材であって側部30a,30aに凹部30b、30bを設けた横断面略五角形に成形されている。そして、第3の実施の形態と同様に、この押圧部材30を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から挿入し嵌合させると、図25(a)に示すように、押圧部材30の先端は、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。そして、押圧部材30は略五角形になっているので、押圧部材30が各シート押えフレーム2,3の間に侵入するにしたがって、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。このとき、押圧部材30には凹部30b,30bが設けられているので、この凹部30b,30bに、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込むので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。なお、図26に示すように、押圧部材30を各シート押えフレーム2,3間に挿入する際に挿入しにくい場合には、先端が拡幅されたT字状の工具40を各シート押えフレーム2,3間に差込んで、この工具40を回転させると、ちょうどその先端の拡幅された部分でスムースに各シート押えフレーム2,3間の間隔を広げることができ、スムースに押圧部材30を各シート押えフレーム2,3間に挿入し嵌合することができる。ちなみに、この工具40は、他の実施の形態の押圧部材を各シート押えフレーム2,3間に挿入する際に使用することができる。
【0074】
また、押圧部材31は、図25(b)に示すように、側部31b,31bに凹部31c,31cを設けた横断面略山型の弾性な板材本体31aと、板材本体31aの両端に水平部31d,31dとで構成されている。そして、第3の実施の形態と同様に、この押圧部材31を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から挿入し嵌合させると、図26に示すように、押圧部材31の先端は、各シート押えフレーム2,3の間に滑り込んで侵入していく。そして、押圧部材31の板材本体31aは略山型になっているので、押圧部材31が各シート押えフレーム2,3の間に侵入するにしたがって、しだいに各シート押えフレーム2,3がガイド溝3eに案内されながら水平にスライドし、各シート押えフレーム2,3との間隔が開いていくので、当該第1および第2のシート押えフレーム2,3を支持フレーム内壁に向って押圧することができる。このとき、押圧部材31には凹部31c,31cおよび水平部31d,31dが設けられているので、この凹部31c,31cに、各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cが入り込み、さらに、各シート押えフレーム2,3のガイドフレーム2d,3dの図26中上端面には、それぞれ水平部31d,31dが当接するので、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0075】
すなわち、この第11の実施の形態にあっても、押圧部材30,31が各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1の内壁に押圧するので、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0076】
そして、これら押圧部材30,31は、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0077】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材30,31も第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレーム2と第2のシート押えフレーム3との間に挿入し押圧するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0078】
さらに、図27に示す第12の実施の形態について説明する。第12の実施の形態におけるシートの定着装置は、第1の実施の形態と同様に、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材とで構成される。
【0079】
図27に示す第1の実施の形態と異なる押圧部材について説明すると、第12の実施の形態の押圧部材には2種類あり、いずれの押圧部材も、円盤状の頭と、頭に設けた螺旋回しが挿入される穴と、頭から立ち上る各シート押えフレーム2,3間に嵌合する嵌合部とで構成されおり、図27(a)および図27(b)に示すように、それぞれの嵌合部は異なる形状をしている。以下、それぞれの形状の押圧部材毎に詳細に説明する。
【0080】
押圧部材32は、図27(a)に示すように、フランジたる円盤状の頭32aと、頭32aに設けた螺旋回しが挿入される穴(図示せず)と、頭32aから立ち上る各シート押えフレーム2,3間に嵌合する嵌合部33とで構成され、嵌合部33は、頭32aから立ち上りその基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部33b,33bを設けた幅広の楔状本体33aと、楔状本体33aの先端部の相対向する側部に設けた膨出部33c,33cとで構成されている。そして、この押圧部材32を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から各シート押えフレーム2,3とそのテーパ部33b,33bとを対向させるようにして挿入し、略90度頭32aの円周方向に回転させると、各シート押えフレーム2,3に嵌合部33の側面の膨出部33c,33cが当接し、この膨出部33c,33cが各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1内壁に向って押圧する。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0081】
また、各シート押えフレーム2,3のガイドフレーム2d,3dの上端面には、押圧部材32の頭32aが当接し、膨出部33c,33cの図27(a)中下端がそれぞれ各シート押えフレーム2,3のカール部2c,3cに当接するので、シートSをシートの定着装置に固定した状態において、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0082】
また、押圧部材34は、フランジたる円盤状の頭34aと、頭34aに設けた螺旋回しが挿入される穴(図示せず)と、頭34aから立ち上る各シート押えフレーム2,3間に嵌合する嵌合部35とで構成され、嵌合部35は、ボルト状に形成され、その基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部35a,35aを設けて、先端側が先細りとなっている。そして、この押圧部材34を上記各シート押えフレーム2,3との間に、その先端側から各シート押えフレーム2,3とそのテーパ部35a,35aとを対向させるようにして挿入し、略90度頭34aの円周方向に回転させると、各シート押えフレーム2,3に嵌合部35の側面の螺子状部分が当接し、この螺子状部分が各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1内壁に向って押圧する。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。
【0083】
また、各シート押えフレーム2,3のガイドフレーム2d,3dの上端面には、押圧部材34の頭34aが当接するので、シートSをシートの定着装置に固定した状態において、シートSに風等に起因する引張力が負荷されて各シート押えフレーム2,3が傾いて支持フレーム1から脱落することが防止されている。
【0084】
上述のように、第12の実施の形態にあっても、押圧部材32,34を、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0085】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材32,34も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を嵌合するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0086】
なお、各押圧部材32,34の頭に設けられる穴は、―字穴であってもよく、また、六角レンチが挿入できるように六角穴としたり、頭の2ヵ所に丸孔を設けるとしてもよく、さらに、頭の形状をスパナで挟持できるように六角形としたり、頭に六角形の突起を設けるとしてもよい。いずれにしても、押圧部材32,34を公知の工具を使用して回転させることができるようにすればよい。
【0087】
最後に、図28に示す第13の実施の形態について説明する。第13の実施の形態におけるシートの定着装置は、第1の実施の形態と同様に、開口部巾狭の支持フレーム1と、第1のシート押えフレーム2と、第2のシート押えフレーム3と、押圧部材とで構成される。
【0088】
図28に示す第1の実施の形態と異なる押圧部材について説明すると、第13の実施の形態の押圧部材36は、図28に示すように、各角部36a,36b,36cを丸くした略三角形状の板材で形成されている。そして、この押圧部材36を上記各シート押えフレーム2,3との間に、各シート押えフレーム2,3と略並行になるようにして挿入し、図28に示すように略90度に回転させると、各シート押えフレーム2,3に押圧部材36の角部36b,36cが当接し、この角部36b,36cが各シート押えフレーム2,3を支持フレーム1内壁に向って押圧する。これにより、シートSは、支持フレーム1の内壁と、各シート押えフレーム2,3とで挟持されることとなり、支持フレーム1に定着される。なお、この押圧部材36を回転させるには、ペンチで挟持しながら回転させればよく、その他公知の工具を使用して回転させればよい。また、上述したように、少なくとも、各シート押えフレーム2,3に当接する2箇所の角部を丸くしておけばよく、必ずしも、角部全部を丸くしておく必要はないが、全ての角部を丸くしておくことで、作業者がこの押圧部材36を掴んだときに手を傷めてしまうことが防止される。
【0089】
上述のように、第13の実施の形態にあっても、押圧部材36を、各シート押えフレーム2,3との間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0090】
また、支持フレーム1全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材36も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を嵌合するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【0091】
なお、角部36b,36cが丸く成形されているので、各シート押えフレーム2,3の内壁をかじることなくスムースに回転させることが可能であるので、シートの定着が容易となる。
【0092】
【発明の効果】
各請求項の発明によれば、押圧部材が各シート押えフレームを支持フレームの内壁に押圧するので、シートを、支持フレームの内壁と、各シート押えフレームとで挟持されることとなり、支持フレームに定着することができる。
【0093】
そして、これら押圧部材は、各シート押えフレームとの間に連続して設ける必要は無く、点在させればよいので係止線条を利用した従来のシートの定着装置に比較して、コストが低減する。
【0094】
また、支持フレーム全体に渡り係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめて嵌合させる必要が無く、押圧部材も第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に点在させればよいので、従来のシートの定着装置に比較して、作業時間も短縮でき、作業者の負担も少なくなる。さらに、従来のシートの定着装置では、作業者が係止線条の長さ分だけ係止線条の弾性に抗して強制的に変形せしめていく必要があるが、押圧部材を第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に螺着、もしくは挿入し押圧する、もしくは嵌合する、もしくは押圧部材に螺子を螺着するだけでよいので、作業中に手を傷めてしまうことも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるシートの定着装置の斜視図である。
【図2】第1の実施の形態における押圧部材の斜視図である。
【図3】第1の実施の形態におけるシートの定着装置にシートを定着させる方法を示した図である。
【図4】第1の実施の形態におけるシートの定着装置にシートを定着した状態における横断面図である。
【図5】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図6】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図7】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図8】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図9】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図10】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図11】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図12】第1の実施の形態の一変形例における押圧部材の斜視図である。
【図13】(a)第2の実施の形態におけるにおける押圧部材の斜視図である。
(b)第2の実施の形態におけるシートの定着装置にシートを定着した状態における横断面図である。
【図14】第3の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図15】第3の実施の形態におけるシートの定着装置にシートを定着した状態における斜視図である。
【図16】第4の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図17】第5の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図18】第6の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図19】第7の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図20】第8の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図21】第9の実施の形態におけるに押圧部材の斜視図である。
【図22】第10の実施の形態におけるにシートの定着装置の斜視図である。
【図23】(a)第10の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における側面図である。
(b)第10の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における側面図である。
【図24】(a)第10の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における側面図である。
(b)第10の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における側面図である。
【図25】(a)第11の実施の形態におけるにシートの定着装置の斜視図である。
(b)第11の実施の形態におけるにシートの定着装置の斜視図である。
【図26】第11の実施の形態におけるにシートの定着装置にシートを定着した状態における斜視図である。
【図27】(a)第12の実施の形態におけるシートの定着装置における押圧部材の斜視図である。
(b)第12の実施の形態におけるシートの定着装置における押圧部材の斜視図である。
【図28】第13の実施の形態におけるシートの定着装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 支持フレーム
1a 支持フレームの内周面
2 第1のシート押えフレーム
2a,3a 側壁
2b,3b 水平板部
2c,3c,13b,15b,17c,21c,22c カール部
2d,3d ガイドフレーム
3 第2のシート押えフレーム
3e ガイド溝
4,5,6,7,8,9,11,12、13,14,15,16,20,21,22,23,30,31,32,34,36 押圧部材
11a,13a,30a,31b 側面
11b,20b,30b,31c 凹部
13a,15a,31a 板材本体
14a,16a,17a パイプ材本体
14b 膨出部
16b,17b 切欠
20a,21a 側部
21b 腕
32a,34a フランジたる頭
33,35 嵌合部
33a 楔状本体
33b,35a テーパ部
33c 膨出部
36a,36b,36c 角部
S シート
Claims (7)
- 開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が先端側から基端側向って拡径する螺子であって、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に螺着することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とするシートの定着装置。
- 開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が、独楽型の本体と、本体の外周に設けた溝と、本体に放射状に設けた複数の切欠溝と、螺子が螺着される孔とを有してなり、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に挿入し、上記押圧部材の孔に螺子を螺着することにより当該押圧部材を拡径させることによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とするシートの定着装置。
- 開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が側面に凹部を設けた横断面略五角形に成形した弾性なパイプ材もしくは側面に凹部を設けた横断面略五角形に成形した弾性な板材もしくは側部に凹部を設けた略五角形に成形した弾性な線材もしくは先端にカール部と側部に凹部とを備えた略松葉状の弾性な線材もしくはコイル部とコイル部の両端をそれぞれ延長して形成した腕と各腕の先端に設けたカール部とを備えた弾性な線材もしくはコイルバネであって、この押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とするシートの定着装置。
- 開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材が横断面略四角形のパイプ材もしくは側面に切欠を設けたパイプ材もしくは横断面コ字状の板材もしくは横断面松葉状の板材もしくは側部を外方に向けて膨出した横断面略T字状のパイプ材であって、この押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に挿入しつつ、当該押圧部材を支持フレーム側に向けて押圧して上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレーム側に突出するように変形させることによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とするシートの定着装置。
- 開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材を、少なくとも2箇所の角部を丸くした略三角形状の板材とし、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とするシートの定着装置。
- 開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材がフランジと、フランジから立ち上る各シート押えフレーム間に嵌合する嵌合部とで構成され、嵌合部が、フランジから立ち上りその基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部を設けた幅広の楔状本体と、楔状本体の先端部の相対向する側部に設けた膨出部とを備え、当該押圧部材の膨出部を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とするシートの定着装置。
- 開口部巾狭の支持フレームと、支持フレーム内にスライド自在に挿入した一対の第1、第2のシート押えフレームと、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧する押圧部材とを有し、第1のシート押えフレームが側壁と水平板部とを備え、第2のシート押えフレームが側壁と水平底部とこの水平底部に形成した第1のシート抑えフレームの水平板部が嵌合するガイド溝とを備えているシート定着装置において、押圧部材がフランジと、フランジから立ち上る各シート押えフレーム間に嵌合する嵌合部とで構成され、嵌合部がボルト状に形成され、その基端側から先端側に向けて収斂する一対のテーパ部を備えており、当該押圧部材を上記第1のシート押えフレームと第2のシート押えフレームとの間に嵌合することによって、当該第1および第2のシート押えフレームを支持フレーム内壁に押圧することを特徴とするシートの定着装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010042977A1 (en) * | 2008-10-13 | 2010-04-22 | Gerard Kiely | A clip arrangement for securing sheet material to a support or framework structure |
KR101294656B1 (ko) | 2013-06-05 | 2013-08-08 | 주식회사 건원테크 | 비닐하우스용 비닐 고정구 |
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-
2003
- 2003-04-14 JP JP2003108638A patent/JP2004313034A/ja active Pending
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JP7004291B2 (ja) | 2017-10-02 | 2022-02-04 | 東都興業株式会社 | シートの定着装置 |
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