JP2004311786A - 配線基板、多層配線基板、配線基板の製造方法及び多層配線基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続パッドと貫通電極との電気的な接合の信頼性を向上させることができると共に、簡易な製造方法により製造される配線基板及びそれが積層された多層配線基板を提供する。
【解決手段】絶縁基板10と、絶縁基板10を貫通するビアホール10aと、絶縁基板10の一方の面に形成され、ビアホール10aに対応する部分にビアホール10aの面積より小さい面積の開口部11を有する接続パッド12aを備えた回路パターン12と、ビアホール10a内に充填され、接続パッド12aのビアホール10a側の面及び側面部を含む部分に接合された貫通電極16とを含む。
【選択図】 図8
【解決手段】絶縁基板10と、絶縁基板10を貫通するビアホール10aと、絶縁基板10の一方の面に形成され、ビアホール10aに対応する部分にビアホール10aの面積より小さい面積の開口部11を有する接続パッド12aを備えた回路パターン12と、ビアホール10a内に充填され、接続パッド12aのビアホール10a側の面及び側面部を含む部分に接合された貫通電極16とを含む。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は配線基板、多層配線基板、配線基板の製造方法及び多層配線基板の製造方法に係り、より詳しくは、多層配線構造を有するインターポーザなどに適用できる多層配線基板、それを構成する配線基板、及びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の高密度化及び高性能化に伴って、電子部品が実装されるインターポーザなどの多層配線基板では、配線密度の向上及びさらなる多層化が図られている。
【0003】
このような多層配線基板の製造方法として、設計の自由度が広いことや製造手番を短縮できるなどの観点から一括積層技術が注目されている。一括積層技術では、基板を貫通する貫通電極とそれに接続された回路パターンが設けられた個々の配線基板が積層されて多層配線構造を有する多層配線基板が製造される。
【0004】
このような個々の配線基板を製造する従来技術(1)としては、図13(a)に示すように、まず、一方の面に回路パターン102が設けられた絶縁基板100を用意する。その後、図13(b)に示すように、回路パターン102上の絶縁基板100の所定部をレーザーなどで加工することによりビアホール100aを形成する。次いで、図13(c)に示すように、ビアホール100a内に導電性ペーストを充填することにより回路パターン102に接続される貫通電極104を形成する。
【0005】
上記した従来技術(1)では、貫通電極104の上面と絶縁基板100の上面とが略同一高さになることから、個々の絶縁基板100を貼り合わせる際、貫通電極104の上面と他の配線基板の回路パターンとの接合の信頼性が低い。このため、貫通電極104の上面にソルダペーストを予め形成して貫通電極104と他の絶縁基板の回路パターンとの接合の信頼性を向上させる手法がとられる。
【0006】
また、ビアホール100aを形成する際に、回路パターン102上に樹脂が残存して回路パターン102と貫通電極104との導通不良が発生しやすいため、ビアホール100aを形成した後にデスミア処理を行なう必要がある。
【0007】
以上のことから、従来技術(1)では、製造工程が複雑になって製造コストの上昇を招くおそれがある。
【0008】
さらに、ビアホール100aの底部の回路パターン102の部分が貫通電極104との接合部となるため、ビアホール100aが微細化されると、貫通電極104と接続パッド102との接合面積が小さくなって接続に係る電気抵抗が高くなると共に、接続の信頼性が低くなるという問題がある。
【0009】
これらの問題を回避するために、従来技術(2)としては、図14(a)に示すように、まず、一方の面にCu層102aを備え、他方の面に接着層106を備えた絶縁基板101を用意する。その後、図14(b)に示すように、Cu層102aをパターニングすることにより、ビアホールが形成される部分に開口部102aを有する回路パターン102を形成した後、接着層106の面に保護膜108を貼り付ける。
【0010】
次いで、図14(c)に示すように、回路パターン102の開口部102aに対応する絶縁基板100、接着層106及び保護膜108の部分をレーザーなどで加工することによりビアホール101aを形成する。
【0011】
続いて、図15(a)に示すように、保護膜108側からビアホール101a内に導電性ペーストを充填して貫通電極104を形成する。このとき、ビアホール101aの底部側では、貫通電極104がビアホール101aの外側の回路パターン104上に延在して形成される。
【0012】
その後に、図15(b)に示すように、保護膜108を除去する。これにより、接着層106の上面から突出する突出部104aを有する貫通電極104が形成される。そして、個々の絶縁基板101が積層される際に貫通電極104の突出部104aが他の絶縁基板の回路パターンに接合される。
【0013】
上記した従来技術(2)に係る製造方法は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−353621号公報
【特許文献2】
特開平9−82835号公報
【特許文献3】
特開平9−199635号公報
【特許文献4】
特開平9−116273号公報
【特許文献5】
特開2000−294931号公報
【特許文献6】
特開2002−26479号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術(2)では、回路パターン102の側面部と外面部の一部を貫通電極104との接合部とすることによりある程度の接合面積を確保できるものの、ビアホール101aのピッチの微細化が進むと、貫通電極104と回路パターン102との十分な接合面積を確保することが困難になる。
【0016】
接合面積を増やすために貫通電極104を回路パターン102の外面部の横方向にさらに延在させる方法が考えられるが、ビアホール101aのピッチが微細化されると、回路パターン102の接続パッド自体の面積が小さくなるので十分な接合面積を確保することは困難を極める。
【0017】
また、特許文献2〜5には、回路パターンとそれに接続される貫通電極とを備えた配線基板に関する各種技術について記載されているものの、接続パッドと貫通電極との接合面積を大きくすることに関しては何ら考慮されていない。
【0018】
本発明は以上の課題を鑑みて創作されたものであり、接続パッドとそれに接続された貫通電極とを備えた配線基板及びそれが積層された多層配線基板において、接続パッドと貫通電極との電気的な接合の信頼性を向上させることができると共に、簡易な製造方法により製造される配線基板、多層配線基板及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、配線基板に係り、絶縁基板と、前記絶縁基板を貫通するビアホールと、前記絶縁基板の一方の面に形成され、前記ビアホールに対応する部分に該ビアホールの面積より小さい面積の開口部を有する接続パッドを備えた回路パターンと、前記ビアホール内に充填され、前記接続パッドの前記ビアホール側の面及び側面を含む部分に接合された貫通電極とを有することを特徴とする。
【0020】
本発明の配線基板では、まず、絶縁基板を貫通するビアホールの面積より小さい面積の開口部を有する接続パッドを備えた回路パターンが絶縁基板の一方の面に形成される。その後、接続パッド上の絶縁基板が加工されて絶縁基板を貫通するビアホールが形成される。次いで、貫通電極(導電性ペースト)がビアホール内に充填されて、接続パッドの少なくともビアホール側の面及び側面に接合される。
【0021】
本発明の一つの好適な態様では、回路パターンの接続パッドは、ビアホールの外周から内側に突出するひさし部をもつことにより上記したような開口部を有するようにしてもよいし、あるいはメッシュ状に形成されることにより上記したような開口部を複数有するようにしてもよい。
【0022】
このような構成とすることにより、接続パッドのビアホール側の面及び側面が、貫通電極との接合部となる。このため、ビアホール及び接続パッドのピッチが微細化される際に、前述した従来技術(1)の構造よりも接続パッド12aと貫通電極16との接合面積を大きくすることができるようになり、接合に係る電気抵抗の上昇が抑制される。
【0023】
また、前述した従来技術(2)の構造では、接続パッドの開口部に対応してビアホールが形成されるので、接続パッドの側面部及びビアホール側と反対の面の一部が貫通電極との接合部となる。本発明の一つの好適な態様では、接続パッドのビアホール側の面及び側面に加えて、接続パッドのビアホール側と反対の面にも貫通電極が接合されるようにしている。このため、従来技術(2)の接合部に加えて接続パッドのビアホール側の面が接合面積に加算されるので、従来技術(2)より接合面積を大きくすることができる。
【0024】
また、接続パッドをメッシュ状にしてビアホールに対応する部分に開口部が複数存在するようにしてもよい。この場合、接続パッドの側面の面積を増やすことができるので、接続パッドと貫通電極との接合面積をさらに大きくすることができる。
【0025】
特許文献6には、銅バンプを絶縁基板上のバンプ接続部に熱圧着する際に、バンプ接続部をメッシュ状にし、銅バンプの頂面にバンプ接続部の上縁が局所的に当たるようにすることが記載されている。特許文献6は、圧着時の加圧力が局所的に集中するようにしてバンプ接続部の酸化膜を破壊して良好な接続を得るものである。
【0026】
すなわち、特許文献6には、メッシュ状のバンプ接続部の側面全体を銅バンプとの接合部として利用することは示唆されておらず、かつバンプ接続部に層間絶縁膜を介してバンプを備えた銅箔を熱圧着する構成である。従って、本発明のようなメッシュ状の接続パッドを備えた絶縁基板にそれを貫通するビアホールが形成され、接続パッドの側面部を貫通電極(導電性ペースト)との接合部として利用して接合面積を大きくすることを示唆するものではない。
【0027】
上記したような配線基板は、所定の多層配線構造が構成されるように複数個積層されることにより、回路パターンと貫通電極とを介して相互接続される多層配線構造を有する多層配線基板となる。このようにすることにより、極めて簡易な製造方法により多層配線基板が製造されるようになる。
【0028】
このとき、多層配線基板にバンプ及び外部接続部が同時に形成されるように、バンプを内蔵した配線基板及び外部接続部を内蔵した配線基板が同時に積層されるようにしてもよい。この場合、これらの基板は金属板からなり、複数の配線基板が積層された後に、金属板がバンプ及び外部接続部に対して選択的に除去されてバンプ及び外部接続部が多層配線基板に形成される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0030】
(第1の実施の形態)
図1〜図8は本発明の第1実施形態の配線基板及び多層配線基板の製造方法を示す断面図である。第1実施形態の配線基板の製造方法は、まず、図1(a)に示すように、一方の面にCu膜などからなる回路パターン12を備えた絶縁基板10を用意する。この回路パターン12は、開口部11を備えた環状の接続パッド12aを含んで形成される。接続パッド12aの開口部11は、後に形成されるビアホールの面積より小さい面積で形成される。絶縁基板10は、熱可塑性を有するポリイミド又は液晶ポリマーなどの材料から構成される。あるいは、絶縁基板10として、ガラスや液晶ポリマーなどの織布又は不織布にポリイミドや液晶ポリマーなどの熱可塑性材料を含浸したものを使用してもよい。また、絶縁基板10は、リジッド基板であってもよいし、フィルム状のフレキシブル基板であってもよい。
【0031】
回路パターン12の形成方法は、例えば、Cu箔が貼り付けられた樹脂基板10のCu箔上にレジスト膜をパターニングし、このレジスト膜をマスクにしてCu箔をエッチングすることにより回路パターン12を形成する(サブトラクティブ法)。あるいは、一般的なセミアディティブ法、又はフルアディティブ法に基づいて回路パターン12を形成してもよい。
【0032】
本実施形態では、回路パターン12を形成する際に使用したレジスト膜をビアホール形成のマスクとして兼用しないので、レジスト膜に高いテンティング性能をもたせる必要がない。このため、薄膜のレジスト膜を使用することができるようになり、微細な回路パターン12を形成することができる。
【0033】
図1(a)の構造を作成するとき、樹脂基板10として、その両面にCu箔が貼り付けられたものを使用してもよい。この場合、樹脂基板10の片面側の不要なCu箔は回路パターン12を形成する際のエッチング時に同時に除去される。あるいは、片面のみにCu箔が貼り付けられた絶縁基板10を使用して回路パターン12を形成してもよい。
【0034】
その後、図1(b)に示すように、絶縁基板10の回路パターン12が形成されていない面に保護シート14を貼着する。次いで、図1(c)に示すように、保護シート14側から絶縁基板10の所要部にレーザーを局所的に照射することにより、保護シート14及び絶縁基板10を加工してビアホール10aを形成する(ダイレクトレーザー加工法)。このとき、ビアホール10aは、その外周部が環状の接続パッド12a上に配置されて形成される。すなわち、環状の接続パッド12aは、その開口部11がビアホール10aに対応しておらずビアホール10aの内側に突出するひさし部12xをもった状態となる。
【0035】
このように、ダイレクトレーザー加工法を用いることにより、接続パッド12aの開口部11に対応しないビアホール10aを容易に形成することができる。
【0036】
なお、接続パッド12aとして、ビアホール10aの外周部から複数のひさし部が局所的に突出したものなどを使用してもよく、またひさし部12xの形状は各種の形状を採用することができる。
【0037】
本実施形態では、絶縁基板10にビアホール10aを形成する際に、接続パッド12aのひさし部12xのみが露出する構造となっている。このため、ビアホール10a内にはレーザー加工に係る残留物が殆ど残らないので、デスミア処理を行なう必要がなく、製造工程を削減することができる。
【0038】
次いで、図2(a)に示すように、銀ペースト又は銅ペーストなどの導電性ペーストをスクリーン印刷などによりビアホール10a内に充填した後に、導電性ペーストを80〜100℃で加熱して仮硬化させることにより貫通電極16を形成する。このとき、貫通電極16は、その上面が保護シート14の上面と略同一の高さになって形成される。また、図2(a)の上図に示すように、貫通電極16は、接続パッド12aの内面部(ビアホール側の面)及び側面部に接合されると共に、接続パッド12aの外面部(ビアホール側と反対の面)に延在するクランプ部16xが設けられた状態で形成される。
【0039】
あるいは、図2(a)の下図に示すように、貫通電極16が接続パッド12aの開口部11に対応して下側に突出して形成されるようにしてもよい。この場合も、複数の配線基板が積層される際に貫通電極16が押し潰されて図2(a)の上図に示すようなクランプ部16xが形成される。
【0040】
本実施形態では、導電性ペーストがビアホール10a内に充填されて貫通電極16が形成されるため、形成工程が長時間に及ぶめっきを使用する場合と違って、極めて容易に貫通電極16が形成される。
【0041】
続いて、図2(b)に示すように、保護シート14を除去することにより、貫通電極16は、保護シート14の膜厚分だけ絶縁基板10の上面から上側に突き出る突出部16aをもった状態で形成される。
【0042】
このようにして、第1配線基板1aが作成される。
【0043】
本実施形態の第1配線基板1aでは、ビアホール10aが形成される際に接続パッド12aのひさし部12xがビアホール10aの内側に突出した構造となり、このようなビアホール10a内に導電性ペーストが充填されて貫通電極16が形成される。このため、貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積は、接続パッド12aのひさし部12xの内面部U(ビアホール側の面)、側面部S及び外面部L(ビアホール側と反対面)の合計面積となる(図2(b)の下図)。
【0044】
ここで、本実施形態に係る貫通電極16及び接続パッド12aの接合面積と前述した従来技術(1)でのそれらの接合面積とを比較してみる。本実施形態及び従来技術(1)では、共に接続パッド12aのひさし部12xの内面部Uは全接合面積の一部となるので、接続パッド12の側面部Sのトータル面積(2πr×h)と半径rの円の面積(πr2)とを比較した。このとき、接続パッド12aの膜厚(h)を25μmとし、半径rを変えたときの上記面積を計算した。
【0045】
表1は接続パッド12aの側面部Sのトータル面積と半径rの円の面積とにおける半径rの依存性を示すものである。
【0046】
【表1】
【0047】
表1に示すように、接続パッド12aの膜厚が25μmの場合、半径rが40μm以下のとき、本実施形態に係る接合面積(2πr×h)は、従来技術(1)に係る接合面積(πr2)より大きくなる。このように、本実施形態ではビアホール10aの径が小さくなるほど貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積を従来技術(1)の接合面積より大きくすることができる。従って、ビアホール10aの径が小さくなっても貫通電極16と接続パッド12aとの接合に係る電気抵抗の上昇を抑制できるので、ビアホール10aのピッチの微細化に容易に対応できるようになる。
【0048】
しかも、本実施形態では、接続パッド12aの外面部Lにも導電性ペーストが回り込んで貫通電極16のクランプ部16xが形成されるため、ビアホール10aが微細化される際に従来技術(1)よりさらに大きな接合面積を確保できることが容易に理解される。
【0049】
本実施形態に係る配線基板1aでは、最終的に製造される多層配線基板の特性に応じて、ビアホール10aの径、接続パッド12aのひさし部12xの寸法や形状、接続パッド12aの膜厚、貫通電極16のクランプ部16xの大きさなどが適宜調整される。例えば、接続パッド12aの膜厚を厚くしたり、貫通電極16のクランプ部16xを外側にさらに延在させたりすることにより、接続パッド12aと貫通電極16との接合面積を大きくできることは言うまでもない。
【0050】
また、本実施形態では、貫通電極16が絶縁基板10の上面から突出する突出部16aを有するので、複数の配線基板を熱プレスにより接着して積層する際に、仮硬化された貫通電極16の突出部16aが押し潰されて他の配線基板の回路パターンと信頼性よく接合されるようになる。
【0051】
次に、図3に示すように、前述した方法と同様な方法により、第1配線基板1aと同様な基本構造の第2、第3配線基板1b,1cを作成する。第1、第2、第3配線基板1a,1b,1cは、これらが積層されることにより所要の多層配線が構成されるようになっている。
【0052】
また、図3の1dで示されるように、絶縁基板10の上面から突出する突出部17aを有する接続電極17が、絶縁基板10のビアホール10aに埋め込まれた構造の第4配線基板1dを作成する。第4配線基板1dの作成方法は、例えば、一方の面に保護シートを備えた絶縁基板にこれらを貫通するビアホールを形成し、ビアホールに導電性ペーストを充填した後に、保護シートを除去すればよい。
【0053】
以上により、図3に示すように、多層配線基板を形成するための第1〜第4配線基板1a〜1dが用意される。
【0054】
次に、第5配線基板を作成する。詳しく説明すると、まず、図4(a)に示すように、Cu板20(第1金属板)を用意し、多層配線基板に搭載されるバンプの径に相当する開口部22aを有するレジスト膜22をCu板20上に形成する。このとき、Cu板20の裏面全体にもレジスト膜22が形成される。その後、図4(b)に示すように、レジスト膜22をマスクにして、開口部22aに露出するCu板20をエッチングすることにより孔20xを形成する。
【0055】
続いて、図4(c)に示すように、レジスト膜22をマスクにしてCu板20をめっき給電層に利用した電解めっきにより、Cu板20の孔20x内にはんだ層24a(バンプ用金属層)を充填して形成した後に、ニッケル(Ni)電極26を形成する。さらにめっきを施してNi電極26上にCu電極を形成してもよい。
【0056】
その後に、Cu板20の両面のレジスト膜22を除去する。これにより、図4(d)に示すように、Cu板20の孔20x内にはんだ層24aが埋め込まれ、はんだ層24a上にNi電極26が突出して形成された第5配線基板1e(バンプ用配線基板)が得られる。第5配線基板1eは、多層配線基板にバンプを形成するための基板であり、最終的にCu板20ははんだ層24aに対して選択的に除去される。
【0057】
次に、第6配線基板を作成する。詳しく説明すると、図5(a)に示すように、まず、Cu板20a(第2金属板)を用意し、多層配線基板の電子部品が接続される外部接続部に対応する部分に開口部22aを有するレジスト膜22をCu板20a上に形成する。このとき、Cu板20aの裏面全体にもレジスト膜22が形成される。
【0058】
その後、図5(b)に示すように、レジスト膜22をマスクにしてCu板20aをめっき給電層に利用した電解めっきにより、レジスト膜22の開口部22aにCuめっき層27、金(Au)電極28及びNi電極30を順次形成する。さらにめっきを施してNi電極30上にCu電極を形成してもよい。その後に、Cu板20aの両面のレジスト膜22を除去する。
【0059】
これにより、図5(c)に示すように、多層配線基板の外部接続部に対応するCu板20aの部分にCuめっき層27、Au電極28及びNi電極30が形成された第6配線基板1f(外部接続用配線基板)が得られる。第6配線基板1fは、多層配線基板の電子部品が接続される外部接続部を形成するための基板であり、最終的にCu板20a及びCuめっき層27はAu電極28に対して選択的に除去される。
【0060】
次に、前述した第1〜第6の配線基板1a〜1fを積層して多層配線基板を製造する方法について説明する。
【0061】
まず、図6に示すように、前述した図3で用意された第1〜第4配線基板1a〜1dの第1配線基板1aの上に前述した図4(d)に示す第5配線基板1eをそのNi電極26が下側になって第1配線基板1aの貫通電極16に対応するようにして配置する。さらに、第4配線基板1dの下に前述した図5(c)に示す第6配線基板1fをそのNi電極30が上側になって第4配線基板1dの接続電極17に対応するようにして配置する。
【0062】
その後、図6のように配置された第1〜第6配線基板1a〜1fを300℃程度で加熱しながらプレスすることにより一括で接着して積層する。これにより,図7に示すように、各配線基板1a〜1fの絶縁基板10は熱可塑性を有するので、絶縁基板10が流動した状態でお互いに接着される。本実施形態では、熱可塑性を有する絶縁基板10を使用するので、接着層を特別に形成することなく絶縁基板10同士を接着することができる。
【0063】
また、このとき同時に、各配線基板1a〜1fの貫通電極(導電性ペースト)16は、その突出部16aが熱プレスによって押し潰された状態で本硬化して回路パターン12の所定部に接合される。また、貫通電極16のクランプ部16xが押し潰されて接続パッド12aの外面部上に延在した状態で本硬化する。前述したように、貫通電極16にクランプ部16xを形成しないようにする場合も、接続パッド12aの開口部11から突出する導電性ペーストが横方向に押し潰されてクランプ部16xが形成されて本硬化する。
【0064】
なお、各配線基板1a〜1fを一括して貼り合わせることが好ましいが、各配線基板1a〜1fを複数回に分けて順次貼り合わせるようにしても構わない。
【0065】
これにより、同じく図7に示すように、第1配線基板1aの回路パターン12に第2配線基板1bの貫通電極16が接合され、第2配線基板1bの回路パターン12に第3配線基板1cの貫通電極16が接合される。また、第3配線基板1cの回路パターン12に第4配線基板1dの接続電極17が接合される。
【0066】
また、第1配線基板1aの貫通電極16に第5配線基板1eのNi電極26及びはんだ層124aが接合される。さらには、第4配線基板1dの接続電極17を押し潰すようにして第6配線基板1fのNi電極30及びAu電極28が接続電極17に接合される。
【0067】
このようにして、第1〜第6配線基板1a〜1fが積層されて構成される多層配線構造が得られる。
【0068】
次いで、図7の多層配線構造における第5配線基板1eのCu板20と第6配線基板1fのCu板20a及びCuめっき層27とを塩化第2鉄水溶液又は塩化第2銅水溶液でエッチングする。これにより、図8に示すように、第5配線基板1eでは、Cu板20がはんだ層24a及び絶縁基板10に対して選択的に除去されて、Ni電極26を介して第1配線基板1aの貫通電極16に接続されるはんだ層24aが露出してバンプ24が得られる。
【0069】
また、第6配線基板1fでは、Cu板20a及びCuめっき層27がAu電極28及び絶縁基板10に対して選択的に除去される。これにより、第4配線基板1dのビアホール10a内の接続電極17上にNi電極30及びAu電極28から構成される外部接続部31がCuめっき層27の膜厚分だけビアホール10a内に沈んだ状態(凹状)で残される。このようにして、接続電極17及び外部接続部31により構成される外部接続電極33が形成される。
【0070】
以上により、図8に示すような本実施形態の多層配線基板2が完成する。本実施形態の多層配線基板2は、例えば、電子部品とマザーボードの接続端子とを整合又はグリッド変換するためのインターポーザなどに使用される。そして、多層配線基板2のバンプ24がマザーボードの接続端子に接続され、外部接続部31に電子部品の接続端子が接続される。
【0071】
あるいは、外部接続電極33にはんだボールを搭載し、リフローして外部接続端子とし、一方、バンプ24を半導体チップなどの電子部品を搭載するためのバンプとして使用してもよい。この場合、外部接続電極33は凹状となっているので、容易にはんだボールを搭載することができる。
【0072】
本実施形態の多層配線基板2を構成する各配線基板1a,1b,1cでは、一方の面に回路パターン12が形成され、絶縁基板10を貫通して回路パターン12に接続される貫通電極16が設けられていて、一方の面側から他方の面側に導通可能な構造となっている。そして、開口部11を備えた環状の接続パッド12aの上にビアホール10aが配置されることにより、接続パッド12aがビアホール10aの内側に突出するひさし部12xを有するようにしている。
【0073】
このような構成とすることにより、ビアホール10a内に充填された導電性ペーストからなる貫通電極16は、接続パッド12aのひさし部12xの内面部U、側面部S及び外面部Lと接合されることになる。従って、ビアホール10a及び接続パッド12aのピッチが微細化される際に、前述した従来技術(1)の方法よりも接続パッド12aと貫通電極16との接合面積が大きくなり、接合に係る電気抵抗の上昇を抑制することができる。
【0074】
また、前述した従来技術(2)では、接続パッドの開口部に対応してビアホールが形成されるので、接続パッドの側面部及び外面部の一部が貫通電極との接合部となる。本実施形態では、従来技術(2)の接合部に加えて接続パッド12aのひさし部12xの内面部Uも接合部となるため、従来技術(2)より接合面積を大きくすることができる。
【0075】
しかも、ビアホール10aの外周部から外側にはみ出すことなくその内側に接続パッド12aと貫通電極16との接合部を形成することができるので、ビアホール10aのピッチが微細化されて接続パッド12a自体が小さくなる場合であっても、従来技術(2)より大きな接合面積を確保することができる。
【0076】
このような配線基板1a〜1fが一括又は順次積層されて所要の多層配線構造が得られる。このとき、各配線基板1a〜1dの貫通電極16は、絶縁基板10から突き出る突出部16aが形成されているので、熱プレスされる際に突出部16aが押し潰されて回路パターン12などに安定して電気的に接合される。
【0077】
また、このとき、バンプ形成用の第5多層配線基板1e及び外部接続部形成用の第6配線基板1fが同時に積層され、その後、これらの配線基板1e,1fのCu板20,20aが選択的に除去されてバンプ24及び外部接続部31が多層配線基板2に転写・形成される。また、外部接続部31は、Cuめっき層27の膜厚分だけ第4配線基板1dのビアホール10aの内部に沈んだ状態で形成される。
【0078】
このように、本実施形態では、第4配線基板1d自体が、いわゆるソルダレジストの機能を兼ねるようにしたことから、ソルダレジストを形成する工程を省略することができるので、製造コストを低減させることができる。
【0079】
以上のように、第1〜第6配線基板1a〜1fを一括して積層することにより、多層配線構造とそれに接続されるバンプ24及び外部接続部31を同時に形成するようにしたので、絶縁基板上に回路パターン及び層間絶縁膜を順次積層して形成した後にバンプやソルダレジストを形成する方法と違って、製造方法を極めて簡易なものとすることができる。これにより、高寸法精度の回路パターン及び貫通電極を備えた多層配線基板を低コストで製造することができるようになる。
【0080】
なお、前述した形態では、最終的に4つの配線基板1a〜1dが積層されて多層配線基板2が製造される形態を例示したが、積層される配線基板の個数は特に限定されるものではなく、同様な構造を有する配線基板がn層(nは2以上)積層された形態としてもよいことはもちろんである。
【0081】
また、多層配線基板2の一方の面にバンプ24が形成され、他方の面に外部接続部31が形成された形態を例示したが、バンプ24を省略してLGA(Land Grid Array)に対応する形態としてもよいし、あるいは多層配線基板2の両面にバンプが形成された形態としてもよい。その他各種の実装方式に合わせて変形や変更を行うことができる。
【0082】
(第2の実施の形態)
図9〜図10は本発明の第2実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図、図11は本発明の第2実施形態の多層配線基板を示す断面図である。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、接続パッドをメッシュ状に形成しておき、その上にビアホールが配置されるようにすることである。これにより、接続パッドと貫通電極との接合面積を第1実施形態より大きくすることができる。
【0083】
図9〜図10において第1実施形態と同一工程についてはその詳しい説明を省略する。
【0084】
本発明の第2実施形態の多層配線基板の製造方法は、図9(a)に示すように、まず、第1実施形態と同様な方法により、一方の面に接続パッド12aを含む回路パターン12を備えた絶縁基板10を作成する。第2実施形態では、接続パッド12aは、ビアホール10aが配置される部分がメッシュ状になっており、複数の開口部11が設けられている。
【0085】
その後、図9(b)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、絶縁基板10の回路パターン12が形成されていない面に保護シート14を形成する。次いで、図9(c)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、接続パッド12aのメッシュ部を含む領域上の保護シート14と絶縁基板10とをレーザーにより加工してビアホール10aを形成する。これにより、ビアホール10aの底部には複数の開口部11を含むメッシュ状の接続パッド12aが露出する。続いて、図10(a)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、ビアホール10a内に導電性ペーストを充填することにより貫通電極16を形成する。
【0086】
その後に、図10(b)に示すように、保護シート14を除去することにより、突出部16aを有する貫通電極16を形成する。貫通電極16は、接続パッド12aのメッシュ部の内面部、側面部及び外面部に接合されてクランプ部16xが設けられる。このようにして、絶縁基板10の一方の面側と他方の面側を導通可能にしている。
【0087】
これにより、第2実施形態の多層配線基板を形成するための第1配線基板1aが作成される。
【0088】
第2実施形態の第1配線基板1aでは、ビアホール10aに対応する接続パッド12aの部分がメッシュ状になっているため、第1実施形態よりも貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積を大きくすることができる。
【0089】
このように、貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積を第1実施形態より大きくすることができるので、貫通電極16と接続パッド12aとの接合に係る電気抵抗の上昇を抑制できると共に、接合の信頼性を向上させることができる。
【0090】
次いで、第1実施形態と同様な方法により、第1〜第6配線基板1a〜1fを熱プレスにより一括又は順次積層する。その後に、第5配線基板1eのCu板20と、第6配線基板1fのCu板20a及びCuめっき層27を除去する。これにより、図11に示すように、各配線基板1a〜1dが積層されて所要の多層配線構造を構成する多層配線基板2aが得られる。図11において、接続パッド12a以外の要素は第1実施形態の図8と同様であるのでその説明を省略する。
【0091】
第2実施形態は第1実施形態と同様な効果を奏する。これに加えて、第1実施形態より貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積を大きくできるので、接続に係る信頼性を向上させることができる。
【0092】
なお、メッシュ状とは複数の開口部が形成されている形状を示し、開口部の形状や数などは特に限定されるものではない。
【0093】
(第3の実施の形態)
図12は本発明の第3実施形態の多層配線基板を示す断面図である。図12に示すように、第3実施形態の多層配線基板2bでは、第2配線基板1bの貫通電極16が第3配線基板1cの貫通電極16の直上に配置されて貫通電極16同士が接合されている。このように、本発明の実施形態では、前述した熱プレスを用いた一括積層技術により、スタックビア構造を含む高密度化された多層配線基板2bを極めて簡易な方法で製造することができる。スタックビア構造以外は、第1実施形態の図8と同一であるのでその説明を省略する。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の配線基板では、絶縁基板を貫通するビアホールの面積より小さい面積の開口部を有する接続パッドが絶縁基板の一方の面に形成されていて、ビアホールに充填された貫通電極(導電性ペースト)が接続パッドのビアホール側の面及び側面に接合されている。
【0095】
このように、貫通電極は、接続パッドのビアホール側の面及び側面を含んで接続パッドに接合されるので、従来技術より接続パッドと貫通電極との接合面積を大きくすることができる。従って、接続パッドと貫通電極との接合に係る電気抵抗の上昇が抑制されて安定した接合が得られる。
【0096】
また、上記したような配線基板が複数個一括積層されることにより、回路パターンと貫通電極とを介して相互接続された多層配線基板が得られる。このように、極めて簡易な製造方法により、多層配線基板が製造されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図2】図2は本発明の第1実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図3】図3は本発明の第1実施形態に係る第1〜第4配線基板が配置される様子を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の第1実施形態に係る第5配線基板(バンプ用配線基板)の製造方法を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の第1実施形態に係る第6配線基板(外部接続用配線基板)の製造方法を示す断面図である。
【図6】図6は本発明の第1実施形態に係る第1〜第6配線基板が配置される様子を示す断面図である。
【図7】図7は本発明の第1実施形態に係る第1〜第6配線基板が接着された様子を示す断面図である。
【図8】図8は本発明の第1実施形態の多層配線基板を示す断面図である。
【図9】図9は本発明の第2実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図10】図10は本発明の第2実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図11】図11は本発明の第2実施形態の多層配線基板を示す断面図である。
【図12】図12は本発明の第3実施形態の多層配線基板を示す断面図である。
【図13】図13は従来技術(1)に係る配線基板の製造方法を示す断面図である。
【図14】図14は従来技術(2)に係る配線基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図15】図15は従来技術(2)に係る配線基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【符号の説明】
1a〜1f…配線基板、2,2a,2b…多層配線基板、10…絶縁基板、10a…ビアホール、11,22a…開口部、12…回路パターン、12a…接続パッド、12x…ひさし部、14…保護シート、16…貫通電極、16a,17a…突出部、16x…クランプ部、17…接続電極、22…レジスト膜、20,20a…Cu板、20x…孔、24a…はんだ層、24…バンプ、26,30…Ni電極、28…Au電極、31…外部接続部、33…外部接続電極。
【発明の属する技術分野】
本発明は配線基板、多層配線基板、配線基板の製造方法及び多層配線基板の製造方法に係り、より詳しくは、多層配線構造を有するインターポーザなどに適用できる多層配線基板、それを構成する配線基板、及びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の高密度化及び高性能化に伴って、電子部品が実装されるインターポーザなどの多層配線基板では、配線密度の向上及びさらなる多層化が図られている。
【0003】
このような多層配線基板の製造方法として、設計の自由度が広いことや製造手番を短縮できるなどの観点から一括積層技術が注目されている。一括積層技術では、基板を貫通する貫通電極とそれに接続された回路パターンが設けられた個々の配線基板が積層されて多層配線構造を有する多層配線基板が製造される。
【0004】
このような個々の配線基板を製造する従来技術(1)としては、図13(a)に示すように、まず、一方の面に回路パターン102が設けられた絶縁基板100を用意する。その後、図13(b)に示すように、回路パターン102上の絶縁基板100の所定部をレーザーなどで加工することによりビアホール100aを形成する。次いで、図13(c)に示すように、ビアホール100a内に導電性ペーストを充填することにより回路パターン102に接続される貫通電極104を形成する。
【0005】
上記した従来技術(1)では、貫通電極104の上面と絶縁基板100の上面とが略同一高さになることから、個々の絶縁基板100を貼り合わせる際、貫通電極104の上面と他の配線基板の回路パターンとの接合の信頼性が低い。このため、貫通電極104の上面にソルダペーストを予め形成して貫通電極104と他の絶縁基板の回路パターンとの接合の信頼性を向上させる手法がとられる。
【0006】
また、ビアホール100aを形成する際に、回路パターン102上に樹脂が残存して回路パターン102と貫通電極104との導通不良が発生しやすいため、ビアホール100aを形成した後にデスミア処理を行なう必要がある。
【0007】
以上のことから、従来技術(1)では、製造工程が複雑になって製造コストの上昇を招くおそれがある。
【0008】
さらに、ビアホール100aの底部の回路パターン102の部分が貫通電極104との接合部となるため、ビアホール100aが微細化されると、貫通電極104と接続パッド102との接合面積が小さくなって接続に係る電気抵抗が高くなると共に、接続の信頼性が低くなるという問題がある。
【0009】
これらの問題を回避するために、従来技術(2)としては、図14(a)に示すように、まず、一方の面にCu層102aを備え、他方の面に接着層106を備えた絶縁基板101を用意する。その後、図14(b)に示すように、Cu層102aをパターニングすることにより、ビアホールが形成される部分に開口部102aを有する回路パターン102を形成した後、接着層106の面に保護膜108を貼り付ける。
【0010】
次いで、図14(c)に示すように、回路パターン102の開口部102aに対応する絶縁基板100、接着層106及び保護膜108の部分をレーザーなどで加工することによりビアホール101aを形成する。
【0011】
続いて、図15(a)に示すように、保護膜108側からビアホール101a内に導電性ペーストを充填して貫通電極104を形成する。このとき、ビアホール101aの底部側では、貫通電極104がビアホール101aの外側の回路パターン104上に延在して形成される。
【0012】
その後に、図15(b)に示すように、保護膜108を除去する。これにより、接着層106の上面から突出する突出部104aを有する貫通電極104が形成される。そして、個々の絶縁基板101が積層される際に貫通電極104の突出部104aが他の絶縁基板の回路パターンに接合される。
【0013】
上記した従来技術(2)に係る製造方法は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−353621号公報
【特許文献2】
特開平9−82835号公報
【特許文献3】
特開平9−199635号公報
【特許文献4】
特開平9−116273号公報
【特許文献5】
特開2000−294931号公報
【特許文献6】
特開2002−26479号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術(2)では、回路パターン102の側面部と外面部の一部を貫通電極104との接合部とすることによりある程度の接合面積を確保できるものの、ビアホール101aのピッチの微細化が進むと、貫通電極104と回路パターン102との十分な接合面積を確保することが困難になる。
【0016】
接合面積を増やすために貫通電極104を回路パターン102の外面部の横方向にさらに延在させる方法が考えられるが、ビアホール101aのピッチが微細化されると、回路パターン102の接続パッド自体の面積が小さくなるので十分な接合面積を確保することは困難を極める。
【0017】
また、特許文献2〜5には、回路パターンとそれに接続される貫通電極とを備えた配線基板に関する各種技術について記載されているものの、接続パッドと貫通電極との接合面積を大きくすることに関しては何ら考慮されていない。
【0018】
本発明は以上の課題を鑑みて創作されたものであり、接続パッドとそれに接続された貫通電極とを備えた配線基板及びそれが積層された多層配線基板において、接続パッドと貫通電極との電気的な接合の信頼性を向上させることができると共に、簡易な製造方法により製造される配線基板、多層配線基板及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、配線基板に係り、絶縁基板と、前記絶縁基板を貫通するビアホールと、前記絶縁基板の一方の面に形成され、前記ビアホールに対応する部分に該ビアホールの面積より小さい面積の開口部を有する接続パッドを備えた回路パターンと、前記ビアホール内に充填され、前記接続パッドの前記ビアホール側の面及び側面を含む部分に接合された貫通電極とを有することを特徴とする。
【0020】
本発明の配線基板では、まず、絶縁基板を貫通するビアホールの面積より小さい面積の開口部を有する接続パッドを備えた回路パターンが絶縁基板の一方の面に形成される。その後、接続パッド上の絶縁基板が加工されて絶縁基板を貫通するビアホールが形成される。次いで、貫通電極(導電性ペースト)がビアホール内に充填されて、接続パッドの少なくともビアホール側の面及び側面に接合される。
【0021】
本発明の一つの好適な態様では、回路パターンの接続パッドは、ビアホールの外周から内側に突出するひさし部をもつことにより上記したような開口部を有するようにしてもよいし、あるいはメッシュ状に形成されることにより上記したような開口部を複数有するようにしてもよい。
【0022】
このような構成とすることにより、接続パッドのビアホール側の面及び側面が、貫通電極との接合部となる。このため、ビアホール及び接続パッドのピッチが微細化される際に、前述した従来技術(1)の構造よりも接続パッド12aと貫通電極16との接合面積を大きくすることができるようになり、接合に係る電気抵抗の上昇が抑制される。
【0023】
また、前述した従来技術(2)の構造では、接続パッドの開口部に対応してビアホールが形成されるので、接続パッドの側面部及びビアホール側と反対の面の一部が貫通電極との接合部となる。本発明の一つの好適な態様では、接続パッドのビアホール側の面及び側面に加えて、接続パッドのビアホール側と反対の面にも貫通電極が接合されるようにしている。このため、従来技術(2)の接合部に加えて接続パッドのビアホール側の面が接合面積に加算されるので、従来技術(2)より接合面積を大きくすることができる。
【0024】
また、接続パッドをメッシュ状にしてビアホールに対応する部分に開口部が複数存在するようにしてもよい。この場合、接続パッドの側面の面積を増やすことができるので、接続パッドと貫通電極との接合面積をさらに大きくすることができる。
【0025】
特許文献6には、銅バンプを絶縁基板上のバンプ接続部に熱圧着する際に、バンプ接続部をメッシュ状にし、銅バンプの頂面にバンプ接続部の上縁が局所的に当たるようにすることが記載されている。特許文献6は、圧着時の加圧力が局所的に集中するようにしてバンプ接続部の酸化膜を破壊して良好な接続を得るものである。
【0026】
すなわち、特許文献6には、メッシュ状のバンプ接続部の側面全体を銅バンプとの接合部として利用することは示唆されておらず、かつバンプ接続部に層間絶縁膜を介してバンプを備えた銅箔を熱圧着する構成である。従って、本発明のようなメッシュ状の接続パッドを備えた絶縁基板にそれを貫通するビアホールが形成され、接続パッドの側面部を貫通電極(導電性ペースト)との接合部として利用して接合面積を大きくすることを示唆するものではない。
【0027】
上記したような配線基板は、所定の多層配線構造が構成されるように複数個積層されることにより、回路パターンと貫通電極とを介して相互接続される多層配線構造を有する多層配線基板となる。このようにすることにより、極めて簡易な製造方法により多層配線基板が製造されるようになる。
【0028】
このとき、多層配線基板にバンプ及び外部接続部が同時に形成されるように、バンプを内蔵した配線基板及び外部接続部を内蔵した配線基板が同時に積層されるようにしてもよい。この場合、これらの基板は金属板からなり、複数の配線基板が積層された後に、金属板がバンプ及び外部接続部に対して選択的に除去されてバンプ及び外部接続部が多層配線基板に形成される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0030】
(第1の実施の形態)
図1〜図8は本発明の第1実施形態の配線基板及び多層配線基板の製造方法を示す断面図である。第1実施形態の配線基板の製造方法は、まず、図1(a)に示すように、一方の面にCu膜などからなる回路パターン12を備えた絶縁基板10を用意する。この回路パターン12は、開口部11を備えた環状の接続パッド12aを含んで形成される。接続パッド12aの開口部11は、後に形成されるビアホールの面積より小さい面積で形成される。絶縁基板10は、熱可塑性を有するポリイミド又は液晶ポリマーなどの材料から構成される。あるいは、絶縁基板10として、ガラスや液晶ポリマーなどの織布又は不織布にポリイミドや液晶ポリマーなどの熱可塑性材料を含浸したものを使用してもよい。また、絶縁基板10は、リジッド基板であってもよいし、フィルム状のフレキシブル基板であってもよい。
【0031】
回路パターン12の形成方法は、例えば、Cu箔が貼り付けられた樹脂基板10のCu箔上にレジスト膜をパターニングし、このレジスト膜をマスクにしてCu箔をエッチングすることにより回路パターン12を形成する(サブトラクティブ法)。あるいは、一般的なセミアディティブ法、又はフルアディティブ法に基づいて回路パターン12を形成してもよい。
【0032】
本実施形態では、回路パターン12を形成する際に使用したレジスト膜をビアホール形成のマスクとして兼用しないので、レジスト膜に高いテンティング性能をもたせる必要がない。このため、薄膜のレジスト膜を使用することができるようになり、微細な回路パターン12を形成することができる。
【0033】
図1(a)の構造を作成するとき、樹脂基板10として、その両面にCu箔が貼り付けられたものを使用してもよい。この場合、樹脂基板10の片面側の不要なCu箔は回路パターン12を形成する際のエッチング時に同時に除去される。あるいは、片面のみにCu箔が貼り付けられた絶縁基板10を使用して回路パターン12を形成してもよい。
【0034】
その後、図1(b)に示すように、絶縁基板10の回路パターン12が形成されていない面に保護シート14を貼着する。次いで、図1(c)に示すように、保護シート14側から絶縁基板10の所要部にレーザーを局所的に照射することにより、保護シート14及び絶縁基板10を加工してビアホール10aを形成する(ダイレクトレーザー加工法)。このとき、ビアホール10aは、その外周部が環状の接続パッド12a上に配置されて形成される。すなわち、環状の接続パッド12aは、その開口部11がビアホール10aに対応しておらずビアホール10aの内側に突出するひさし部12xをもった状態となる。
【0035】
このように、ダイレクトレーザー加工法を用いることにより、接続パッド12aの開口部11に対応しないビアホール10aを容易に形成することができる。
【0036】
なお、接続パッド12aとして、ビアホール10aの外周部から複数のひさし部が局所的に突出したものなどを使用してもよく、またひさし部12xの形状は各種の形状を採用することができる。
【0037】
本実施形態では、絶縁基板10にビアホール10aを形成する際に、接続パッド12aのひさし部12xのみが露出する構造となっている。このため、ビアホール10a内にはレーザー加工に係る残留物が殆ど残らないので、デスミア処理を行なう必要がなく、製造工程を削減することができる。
【0038】
次いで、図2(a)に示すように、銀ペースト又は銅ペーストなどの導電性ペーストをスクリーン印刷などによりビアホール10a内に充填した後に、導電性ペーストを80〜100℃で加熱して仮硬化させることにより貫通電極16を形成する。このとき、貫通電極16は、その上面が保護シート14の上面と略同一の高さになって形成される。また、図2(a)の上図に示すように、貫通電極16は、接続パッド12aの内面部(ビアホール側の面)及び側面部に接合されると共に、接続パッド12aの外面部(ビアホール側と反対の面)に延在するクランプ部16xが設けられた状態で形成される。
【0039】
あるいは、図2(a)の下図に示すように、貫通電極16が接続パッド12aの開口部11に対応して下側に突出して形成されるようにしてもよい。この場合も、複数の配線基板が積層される際に貫通電極16が押し潰されて図2(a)の上図に示すようなクランプ部16xが形成される。
【0040】
本実施形態では、導電性ペーストがビアホール10a内に充填されて貫通電極16が形成されるため、形成工程が長時間に及ぶめっきを使用する場合と違って、極めて容易に貫通電極16が形成される。
【0041】
続いて、図2(b)に示すように、保護シート14を除去することにより、貫通電極16は、保護シート14の膜厚分だけ絶縁基板10の上面から上側に突き出る突出部16aをもった状態で形成される。
【0042】
このようにして、第1配線基板1aが作成される。
【0043】
本実施形態の第1配線基板1aでは、ビアホール10aが形成される際に接続パッド12aのひさし部12xがビアホール10aの内側に突出した構造となり、このようなビアホール10a内に導電性ペーストが充填されて貫通電極16が形成される。このため、貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積は、接続パッド12aのひさし部12xの内面部U(ビアホール側の面)、側面部S及び外面部L(ビアホール側と反対面)の合計面積となる(図2(b)の下図)。
【0044】
ここで、本実施形態に係る貫通電極16及び接続パッド12aの接合面積と前述した従来技術(1)でのそれらの接合面積とを比較してみる。本実施形態及び従来技術(1)では、共に接続パッド12aのひさし部12xの内面部Uは全接合面積の一部となるので、接続パッド12の側面部Sのトータル面積(2πr×h)と半径rの円の面積(πr2)とを比較した。このとき、接続パッド12aの膜厚(h)を25μmとし、半径rを変えたときの上記面積を計算した。
【0045】
表1は接続パッド12aの側面部Sのトータル面積と半径rの円の面積とにおける半径rの依存性を示すものである。
【0046】
【表1】
【0047】
表1に示すように、接続パッド12aの膜厚が25μmの場合、半径rが40μm以下のとき、本実施形態に係る接合面積(2πr×h)は、従来技術(1)に係る接合面積(πr2)より大きくなる。このように、本実施形態ではビアホール10aの径が小さくなるほど貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積を従来技術(1)の接合面積より大きくすることができる。従って、ビアホール10aの径が小さくなっても貫通電極16と接続パッド12aとの接合に係る電気抵抗の上昇を抑制できるので、ビアホール10aのピッチの微細化に容易に対応できるようになる。
【0048】
しかも、本実施形態では、接続パッド12aの外面部Lにも導電性ペーストが回り込んで貫通電極16のクランプ部16xが形成されるため、ビアホール10aが微細化される際に従来技術(1)よりさらに大きな接合面積を確保できることが容易に理解される。
【0049】
本実施形態に係る配線基板1aでは、最終的に製造される多層配線基板の特性に応じて、ビアホール10aの径、接続パッド12aのひさし部12xの寸法や形状、接続パッド12aの膜厚、貫通電極16のクランプ部16xの大きさなどが適宜調整される。例えば、接続パッド12aの膜厚を厚くしたり、貫通電極16のクランプ部16xを外側にさらに延在させたりすることにより、接続パッド12aと貫通電極16との接合面積を大きくできることは言うまでもない。
【0050】
また、本実施形態では、貫通電極16が絶縁基板10の上面から突出する突出部16aを有するので、複数の配線基板を熱プレスにより接着して積層する際に、仮硬化された貫通電極16の突出部16aが押し潰されて他の配線基板の回路パターンと信頼性よく接合されるようになる。
【0051】
次に、図3に示すように、前述した方法と同様な方法により、第1配線基板1aと同様な基本構造の第2、第3配線基板1b,1cを作成する。第1、第2、第3配線基板1a,1b,1cは、これらが積層されることにより所要の多層配線が構成されるようになっている。
【0052】
また、図3の1dで示されるように、絶縁基板10の上面から突出する突出部17aを有する接続電極17が、絶縁基板10のビアホール10aに埋め込まれた構造の第4配線基板1dを作成する。第4配線基板1dの作成方法は、例えば、一方の面に保護シートを備えた絶縁基板にこれらを貫通するビアホールを形成し、ビアホールに導電性ペーストを充填した後に、保護シートを除去すればよい。
【0053】
以上により、図3に示すように、多層配線基板を形成するための第1〜第4配線基板1a〜1dが用意される。
【0054】
次に、第5配線基板を作成する。詳しく説明すると、まず、図4(a)に示すように、Cu板20(第1金属板)を用意し、多層配線基板に搭載されるバンプの径に相当する開口部22aを有するレジスト膜22をCu板20上に形成する。このとき、Cu板20の裏面全体にもレジスト膜22が形成される。その後、図4(b)に示すように、レジスト膜22をマスクにして、開口部22aに露出するCu板20をエッチングすることにより孔20xを形成する。
【0055】
続いて、図4(c)に示すように、レジスト膜22をマスクにしてCu板20をめっき給電層に利用した電解めっきにより、Cu板20の孔20x内にはんだ層24a(バンプ用金属層)を充填して形成した後に、ニッケル(Ni)電極26を形成する。さらにめっきを施してNi電極26上にCu電極を形成してもよい。
【0056】
その後に、Cu板20の両面のレジスト膜22を除去する。これにより、図4(d)に示すように、Cu板20の孔20x内にはんだ層24aが埋め込まれ、はんだ層24a上にNi電極26が突出して形成された第5配線基板1e(バンプ用配線基板)が得られる。第5配線基板1eは、多層配線基板にバンプを形成するための基板であり、最終的にCu板20ははんだ層24aに対して選択的に除去される。
【0057】
次に、第6配線基板を作成する。詳しく説明すると、図5(a)に示すように、まず、Cu板20a(第2金属板)を用意し、多層配線基板の電子部品が接続される外部接続部に対応する部分に開口部22aを有するレジスト膜22をCu板20a上に形成する。このとき、Cu板20aの裏面全体にもレジスト膜22が形成される。
【0058】
その後、図5(b)に示すように、レジスト膜22をマスクにしてCu板20aをめっき給電層に利用した電解めっきにより、レジスト膜22の開口部22aにCuめっき層27、金(Au)電極28及びNi電極30を順次形成する。さらにめっきを施してNi電極30上にCu電極を形成してもよい。その後に、Cu板20aの両面のレジスト膜22を除去する。
【0059】
これにより、図5(c)に示すように、多層配線基板の外部接続部に対応するCu板20aの部分にCuめっき層27、Au電極28及びNi電極30が形成された第6配線基板1f(外部接続用配線基板)が得られる。第6配線基板1fは、多層配線基板の電子部品が接続される外部接続部を形成するための基板であり、最終的にCu板20a及びCuめっき層27はAu電極28に対して選択的に除去される。
【0060】
次に、前述した第1〜第6の配線基板1a〜1fを積層して多層配線基板を製造する方法について説明する。
【0061】
まず、図6に示すように、前述した図3で用意された第1〜第4配線基板1a〜1dの第1配線基板1aの上に前述した図4(d)に示す第5配線基板1eをそのNi電極26が下側になって第1配線基板1aの貫通電極16に対応するようにして配置する。さらに、第4配線基板1dの下に前述した図5(c)に示す第6配線基板1fをそのNi電極30が上側になって第4配線基板1dの接続電極17に対応するようにして配置する。
【0062】
その後、図6のように配置された第1〜第6配線基板1a〜1fを300℃程度で加熱しながらプレスすることにより一括で接着して積層する。これにより,図7に示すように、各配線基板1a〜1fの絶縁基板10は熱可塑性を有するので、絶縁基板10が流動した状態でお互いに接着される。本実施形態では、熱可塑性を有する絶縁基板10を使用するので、接着層を特別に形成することなく絶縁基板10同士を接着することができる。
【0063】
また、このとき同時に、各配線基板1a〜1fの貫通電極(導電性ペースト)16は、その突出部16aが熱プレスによって押し潰された状態で本硬化して回路パターン12の所定部に接合される。また、貫通電極16のクランプ部16xが押し潰されて接続パッド12aの外面部上に延在した状態で本硬化する。前述したように、貫通電極16にクランプ部16xを形成しないようにする場合も、接続パッド12aの開口部11から突出する導電性ペーストが横方向に押し潰されてクランプ部16xが形成されて本硬化する。
【0064】
なお、各配線基板1a〜1fを一括して貼り合わせることが好ましいが、各配線基板1a〜1fを複数回に分けて順次貼り合わせるようにしても構わない。
【0065】
これにより、同じく図7に示すように、第1配線基板1aの回路パターン12に第2配線基板1bの貫通電極16が接合され、第2配線基板1bの回路パターン12に第3配線基板1cの貫通電極16が接合される。また、第3配線基板1cの回路パターン12に第4配線基板1dの接続電極17が接合される。
【0066】
また、第1配線基板1aの貫通電極16に第5配線基板1eのNi電極26及びはんだ層124aが接合される。さらには、第4配線基板1dの接続電極17を押し潰すようにして第6配線基板1fのNi電極30及びAu電極28が接続電極17に接合される。
【0067】
このようにして、第1〜第6配線基板1a〜1fが積層されて構成される多層配線構造が得られる。
【0068】
次いで、図7の多層配線構造における第5配線基板1eのCu板20と第6配線基板1fのCu板20a及びCuめっき層27とを塩化第2鉄水溶液又は塩化第2銅水溶液でエッチングする。これにより、図8に示すように、第5配線基板1eでは、Cu板20がはんだ層24a及び絶縁基板10に対して選択的に除去されて、Ni電極26を介して第1配線基板1aの貫通電極16に接続されるはんだ層24aが露出してバンプ24が得られる。
【0069】
また、第6配線基板1fでは、Cu板20a及びCuめっき層27がAu電極28及び絶縁基板10に対して選択的に除去される。これにより、第4配線基板1dのビアホール10a内の接続電極17上にNi電極30及びAu電極28から構成される外部接続部31がCuめっき層27の膜厚分だけビアホール10a内に沈んだ状態(凹状)で残される。このようにして、接続電極17及び外部接続部31により構成される外部接続電極33が形成される。
【0070】
以上により、図8に示すような本実施形態の多層配線基板2が完成する。本実施形態の多層配線基板2は、例えば、電子部品とマザーボードの接続端子とを整合又はグリッド変換するためのインターポーザなどに使用される。そして、多層配線基板2のバンプ24がマザーボードの接続端子に接続され、外部接続部31に電子部品の接続端子が接続される。
【0071】
あるいは、外部接続電極33にはんだボールを搭載し、リフローして外部接続端子とし、一方、バンプ24を半導体チップなどの電子部品を搭載するためのバンプとして使用してもよい。この場合、外部接続電極33は凹状となっているので、容易にはんだボールを搭載することができる。
【0072】
本実施形態の多層配線基板2を構成する各配線基板1a,1b,1cでは、一方の面に回路パターン12が形成され、絶縁基板10を貫通して回路パターン12に接続される貫通電極16が設けられていて、一方の面側から他方の面側に導通可能な構造となっている。そして、開口部11を備えた環状の接続パッド12aの上にビアホール10aが配置されることにより、接続パッド12aがビアホール10aの内側に突出するひさし部12xを有するようにしている。
【0073】
このような構成とすることにより、ビアホール10a内に充填された導電性ペーストからなる貫通電極16は、接続パッド12aのひさし部12xの内面部U、側面部S及び外面部Lと接合されることになる。従って、ビアホール10a及び接続パッド12aのピッチが微細化される際に、前述した従来技術(1)の方法よりも接続パッド12aと貫通電極16との接合面積が大きくなり、接合に係る電気抵抗の上昇を抑制することができる。
【0074】
また、前述した従来技術(2)では、接続パッドの開口部に対応してビアホールが形成されるので、接続パッドの側面部及び外面部の一部が貫通電極との接合部となる。本実施形態では、従来技術(2)の接合部に加えて接続パッド12aのひさし部12xの内面部Uも接合部となるため、従来技術(2)より接合面積を大きくすることができる。
【0075】
しかも、ビアホール10aの外周部から外側にはみ出すことなくその内側に接続パッド12aと貫通電極16との接合部を形成することができるので、ビアホール10aのピッチが微細化されて接続パッド12a自体が小さくなる場合であっても、従来技術(2)より大きな接合面積を確保することができる。
【0076】
このような配線基板1a〜1fが一括又は順次積層されて所要の多層配線構造が得られる。このとき、各配線基板1a〜1dの貫通電極16は、絶縁基板10から突き出る突出部16aが形成されているので、熱プレスされる際に突出部16aが押し潰されて回路パターン12などに安定して電気的に接合される。
【0077】
また、このとき、バンプ形成用の第5多層配線基板1e及び外部接続部形成用の第6配線基板1fが同時に積層され、その後、これらの配線基板1e,1fのCu板20,20aが選択的に除去されてバンプ24及び外部接続部31が多層配線基板2に転写・形成される。また、外部接続部31は、Cuめっき層27の膜厚分だけ第4配線基板1dのビアホール10aの内部に沈んだ状態で形成される。
【0078】
このように、本実施形態では、第4配線基板1d自体が、いわゆるソルダレジストの機能を兼ねるようにしたことから、ソルダレジストを形成する工程を省略することができるので、製造コストを低減させることができる。
【0079】
以上のように、第1〜第6配線基板1a〜1fを一括して積層することにより、多層配線構造とそれに接続されるバンプ24及び外部接続部31を同時に形成するようにしたので、絶縁基板上に回路パターン及び層間絶縁膜を順次積層して形成した後にバンプやソルダレジストを形成する方法と違って、製造方法を極めて簡易なものとすることができる。これにより、高寸法精度の回路パターン及び貫通電極を備えた多層配線基板を低コストで製造することができるようになる。
【0080】
なお、前述した形態では、最終的に4つの配線基板1a〜1dが積層されて多層配線基板2が製造される形態を例示したが、積層される配線基板の個数は特に限定されるものではなく、同様な構造を有する配線基板がn層(nは2以上)積層された形態としてもよいことはもちろんである。
【0081】
また、多層配線基板2の一方の面にバンプ24が形成され、他方の面に外部接続部31が形成された形態を例示したが、バンプ24を省略してLGA(Land Grid Array)に対応する形態としてもよいし、あるいは多層配線基板2の両面にバンプが形成された形態としてもよい。その他各種の実装方式に合わせて変形や変更を行うことができる。
【0082】
(第2の実施の形態)
図9〜図10は本発明の第2実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図、図11は本発明の第2実施形態の多層配線基板を示す断面図である。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、接続パッドをメッシュ状に形成しておき、その上にビアホールが配置されるようにすることである。これにより、接続パッドと貫通電極との接合面積を第1実施形態より大きくすることができる。
【0083】
図9〜図10において第1実施形態と同一工程についてはその詳しい説明を省略する。
【0084】
本発明の第2実施形態の多層配線基板の製造方法は、図9(a)に示すように、まず、第1実施形態と同様な方法により、一方の面に接続パッド12aを含む回路パターン12を備えた絶縁基板10を作成する。第2実施形態では、接続パッド12aは、ビアホール10aが配置される部分がメッシュ状になっており、複数の開口部11が設けられている。
【0085】
その後、図9(b)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、絶縁基板10の回路パターン12が形成されていない面に保護シート14を形成する。次いで、図9(c)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、接続パッド12aのメッシュ部を含む領域上の保護シート14と絶縁基板10とをレーザーにより加工してビアホール10aを形成する。これにより、ビアホール10aの底部には複数の開口部11を含むメッシュ状の接続パッド12aが露出する。続いて、図10(a)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、ビアホール10a内に導電性ペーストを充填することにより貫通電極16を形成する。
【0086】
その後に、図10(b)に示すように、保護シート14を除去することにより、突出部16aを有する貫通電極16を形成する。貫通電極16は、接続パッド12aのメッシュ部の内面部、側面部及び外面部に接合されてクランプ部16xが設けられる。このようにして、絶縁基板10の一方の面側と他方の面側を導通可能にしている。
【0087】
これにより、第2実施形態の多層配線基板を形成するための第1配線基板1aが作成される。
【0088】
第2実施形態の第1配線基板1aでは、ビアホール10aに対応する接続パッド12aの部分がメッシュ状になっているため、第1実施形態よりも貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積を大きくすることができる。
【0089】
このように、貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積を第1実施形態より大きくすることができるので、貫通電極16と接続パッド12aとの接合に係る電気抵抗の上昇を抑制できると共に、接合の信頼性を向上させることができる。
【0090】
次いで、第1実施形態と同様な方法により、第1〜第6配線基板1a〜1fを熱プレスにより一括又は順次積層する。その後に、第5配線基板1eのCu板20と、第6配線基板1fのCu板20a及びCuめっき層27を除去する。これにより、図11に示すように、各配線基板1a〜1dが積層されて所要の多層配線構造を構成する多層配線基板2aが得られる。図11において、接続パッド12a以外の要素は第1実施形態の図8と同様であるのでその説明を省略する。
【0091】
第2実施形態は第1実施形態と同様な効果を奏する。これに加えて、第1実施形態より貫通電極16と接続パッド12aとの接合面積を大きくできるので、接続に係る信頼性を向上させることができる。
【0092】
なお、メッシュ状とは複数の開口部が形成されている形状を示し、開口部の形状や数などは特に限定されるものではない。
【0093】
(第3の実施の形態)
図12は本発明の第3実施形態の多層配線基板を示す断面図である。図12に示すように、第3実施形態の多層配線基板2bでは、第2配線基板1bの貫通電極16が第3配線基板1cの貫通電極16の直上に配置されて貫通電極16同士が接合されている。このように、本発明の実施形態では、前述した熱プレスを用いた一括積層技術により、スタックビア構造を含む高密度化された多層配線基板2bを極めて簡易な方法で製造することができる。スタックビア構造以外は、第1実施形態の図8と同一であるのでその説明を省略する。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の配線基板では、絶縁基板を貫通するビアホールの面積より小さい面積の開口部を有する接続パッドが絶縁基板の一方の面に形成されていて、ビアホールに充填された貫通電極(導電性ペースト)が接続パッドのビアホール側の面及び側面に接合されている。
【0095】
このように、貫通電極は、接続パッドのビアホール側の面及び側面を含んで接続パッドに接合されるので、従来技術より接続パッドと貫通電極との接合面積を大きくすることができる。従って、接続パッドと貫通電極との接合に係る電気抵抗の上昇が抑制されて安定した接合が得られる。
【0096】
また、上記したような配線基板が複数個一括積層されることにより、回路パターンと貫通電極とを介して相互接続された多層配線基板が得られる。このように、極めて簡易な製造方法により、多層配線基板が製造されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図2】図2は本発明の第1実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図3】図3は本発明の第1実施形態に係る第1〜第4配線基板が配置される様子を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の第1実施形態に係る第5配線基板(バンプ用配線基板)の製造方法を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の第1実施形態に係る第6配線基板(外部接続用配線基板)の製造方法を示す断面図である。
【図6】図6は本発明の第1実施形態に係る第1〜第6配線基板が配置される様子を示す断面図である。
【図7】図7は本発明の第1実施形態に係る第1〜第6配線基板が接着された様子を示す断面図である。
【図8】図8は本発明の第1実施形態の多層配線基板を示す断面図である。
【図9】図9は本発明の第2実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図10】図10は本発明の第2実施形態の配線基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【図11】図11は本発明の第2実施形態の多層配線基板を示す断面図である。
【図12】図12は本発明の第3実施形態の多層配線基板を示す断面図である。
【図13】図13は従来技術(1)に係る配線基板の製造方法を示す断面図である。
【図14】図14は従来技術(2)に係る配線基板の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図15】図15は従来技術(2)に係る配線基板の製造方法を示す断面図(その2)である。
【符号の説明】
1a〜1f…配線基板、2,2a,2b…多層配線基板、10…絶縁基板、10a…ビアホール、11,22a…開口部、12…回路パターン、12a…接続パッド、12x…ひさし部、14…保護シート、16…貫通電極、16a,17a…突出部、16x…クランプ部、17…接続電極、22…レジスト膜、20,20a…Cu板、20x…孔、24a…はんだ層、24…バンプ、26,30…Ni電極、28…Au電極、31…外部接続部、33…外部接続電極。
Claims (17)
- 絶縁基板と、
前記絶縁基板を貫通するビアホールと、
前記絶縁基板の一方の面に形成され、前記ビアホールに対応する部分に該ビアホールの面積より小さい面積の開口部を有する接続パッドを備えた回路パターンと、
前記ビアホール内に充填され、前記接続パッドの前記ビアホール側の面及び側面を含む部分に接合された貫通電極とを有することを特徴とする配線基板。 - 前記接続パッドは、前記ビアホールの外周から内側方向に突出するひさし部をもつことにより、前記開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
- 前記接続パッドは、メッシュ状に形成されることにより、前記開口部を複数有することを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
- 前記貫通電極は、前記絶縁基板の前記回路パターンが形成されていない面から上側に突出する突出部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配線基板。
- 前記絶縁基板は、熱可塑性の材料、又は織布もしくは不織布に熱可塑性の材料を含浸した材料から構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の配線基板。
- 前記貫通電極は、前記接続パッドの前記ビアホール側と反対の面にさらに接合されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線基板。
- 前記貫通電極は、導電性ペーストからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の配線基板。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の配線基板が複数個積層されることにより、前記回路パターンと前記貫通電極とを介して相互接続される多層配線構造を有することを特徴とする多層配線基板。
- 絶縁基板と、前記絶縁基板を貫通するビアホールと、前記ビアホール内に形成された外部接続電極とを有する外部接続用配線基板がさらに積層されており、
前記外部接続用配線基板のビアホールの一方側の前記外部接続電極の面が、前記多層配線基板の最外部の前記回路パターンに接合されていることを特徴とする請求項8に記載の多層配線基板。 - 前記多層配線基板の最外部の貫通電極にバンプが設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載の多層配線基板。
- 絶縁基板と、
前記絶縁基板の一方の面に形成された回路パターンと、
前記回路パターンに接続され、前記絶縁基板を貫通して形成された貫通電極とを有する配線基板が、複数個積層されて多層配線構造が構成された多層配線基板であって、
外部接続用配線基板を貫通するビアホールに、該ビアホールの一方側から深さ方向の途中まで外部接続電極が充填された前記外部接続用配線基板の前記外部接続電極の一方側の外部接続電極の面が、前記多層配線基板の最外部の前記回路パターン接続されていることを特徴とする多層配線基板。 - 絶縁基板の一方の面に、開口部を備えた接続パッドを含む回路パターンを形成する工程と、
前記絶縁基板の他方の面から前記絶縁基板を加工することにより、前記接続パッドの開口部の面積より大きな面積をもつビアホールを前記接続パッド上に形成する工程と、
前記ビアホール内に導電性ペーストを充填することにより、前記接続パッドの前記ビアホール側の面及び側面を含む部分に接合される貫通電極を形成する工程とを有することを特徴とする配線基板の製造方法。 - 前記絶縁基板は他方の面に保護シートが形成されており、
前記ビアホールを形成する工程において、前記保護シート及び前記絶縁基板を同時に加工して前記ビアホールを形成し、
前記貫通電極を形成する工程の後に、前記保護シートを除去する工程をさらに有することを特徴とする請求項12に記載の配線基板の製造方法。 - 請求項12又は13に記載の配線基板の製造方法で製造された配線基板を複数個得る工程と、
前記複数個の配線基板を接着して積層することにより、前記回路パターンと前記貫通電極とを介して相互接続された多層配線構造を得る工程とを有することを特徴とする多層配線基板の製造方法。 - 前記絶縁基板は熱可塑性の材料から構成され、
前記多層配線構造を得る工程は、
前記複数個の配線基板を所定の多層配線構造が構成されるように積層して配置する工程と、
前記積層された複数個の配線基板を、熱処理しながらプレスすることにより一括して接着する工程とを含むことを特徴とする請求項14に記載の多層配線基板の製造方法。 - 前記配線基板を複数個得る工程は、
絶縁基板を貫通するビアホール内に接続電極が充填された外部接続用配線基板を得る工程を含み、
前記配線基板を積層して配置する工程において、前記複数の配線基板の最外部の前記回路パターンに前記外部接続用配線基板の接続電極の一方の面が対応するように配置することを含むことを特徴とする請求項15に記載の多層配線基板の製造方法。 - 前記配線基板を複数個得る工程は、
第1金属板の孔にバンプ用金属層が充填された前記第1金属板と、第2金属板上に外部接続部が形成された前記第2金属板とを得る工程を含み、
前記配線基板を積層して配置する工程において、前記複数の配線基板の最外部の貫通電極に前記第1金属板のバンプ用金属層が対応するように配置し、かつ前記外部接続用配線基板の接続電極の他方の面に前記第2金属板の外部接続部が対応するように配置することを含み、
前記多層配線構造を得る工程の後に、前記第1及び第2金属板を除去することにより、前記接続電極に接続される前記外部接続部、及び前記貫通電極に接続されるバンプを得る工程をさらに有することを特徴とする請求項16に記載の多層配線基板の製造方法。
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