JP2004310508A - トークン発行機 - Google Patents
トークン発行機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004310508A JP2004310508A JP2003104030A JP2003104030A JP2004310508A JP 2004310508 A JP2004310508 A JP 2004310508A JP 2003104030 A JP2003104030 A JP 2003104030A JP 2003104030 A JP2003104030 A JP 2003104030A JP 2004310508 A JP2004310508 A JP 2004310508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- token
- issuing
- issuing machine
- hand
- ticket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】普通乗車券のような短期使用券を非接触式トークンとしたときの取忘れ発生時の第三者の持ち去りを防止する。
【解決手段】所定のデータの書込まれた非接触式トークンを発行するトークン発行機であって、前記トークン発行機の本体の発行口に差し出された利用者の手を検出する検出手段と、利用者の手が検出されたときに、前記発行口に前記所定のデータの書込まれた非接触式トークンを排出する排出手段とを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】所定のデータの書込まれた非接触式トークンを発行するトークン発行機であって、前記トークン発行機の本体の発行口に差し出された利用者の手を検出する検出手段と、利用者の手が検出されたときに、前記発行口に前記所定のデータの書込まれた非接触式トークンを排出する排出手段とを有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、普通乗車券のような短期使用券として使用される非接触式トークンを発行するためのトークン発行機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、利用者の利便向上を図るために、定期券やSFカード(ストアードフェアカード)を無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券とし、その非接触券を自動改札機のアンテナに軽くタッチして、又はそのアンテナにかざして入出場(入場又は出場を意味している。)する自動改札システムが普及してきている。
【0003】
上述のように、非接触券を用いた自動改札システムが普及してきても、普通乗車券のような短期使用券は磁気券として存在するため、自動改札機は、非接触券を処理する機能の他に、磁気券を処理するための機能、すなわち、カードハンドラを有する自動改札機に構成されているため、自動改札機のコスト高を招くという欠点がある。このような欠点を解決するために、短期使用券をコイン状(硬貨状)の非接触式トークンとし、その非接触式トークンを繰返し使用できるようにした非接触式トークンを用いた改札システムが提案されている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−334360号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、短期使用券を繰返し使用できる非接触式トークンとすることが提案されているが、非接触式トークンは、コイン状を呈しているため、従来の磁気券の発券機(自動券売機や自動精算機等の出札機)のような発券口に設けられるキャッチング機構を採用することができず、非接触式トークンの取忘れに十分に対応することができないおそれがあった。
【0006】
すなわち、従来の磁気券からなる発券機は、所定の口座釦が押下され、かつ、その押下された口座釦に対応した金額の金銭(プリペイドカード等のカード類も含む。以下、同じ。)が発券機に投入されると、その押下した口座釦に対応した乗車券が発券機の発券口から一部を突出させた形で発券されるように構成されている。そして、その発券口に発券された乗車券が所定時間以内に利用者により抜き取られないときは、取忘れ券が発生したと判定されてその発券口に発券されている乗車券は発券機内に回収され、他人による持ち去りを防止できるように構成されている。
【0007】
ところが、非接触式トークン発行機から発行される非接触式トークンは、上述のような磁気券と異なりコイン状を呈しているため、発行口で保持することができず、取忘れが発生すると第三者に持ち去られてしまうので、これを解決できる非接触式トークン発行機の出現が待たれていた。
【0008】
そこで、本発明は、上記要望に応えるためになされたものであって、その目的は、取忘れによる不都合を発生しない非接触式トークン発行機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る非接触式トークン発行機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定のデータの書込まれた非接触式トークンを発行するトークン発行機であって、前記トークン発行機の本体の発行口に差し出された利用者の手を検出する検出手段と、利用者の手が検出されたときに、前記発行口に前記所定のデータの書込まれた非接触式トークンを排出する排出手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載のトークン発行機は、発行口に手を差し出す旨の案内を行う案内手段を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載のトークン発行機は、発行口に所定時間以内に手が差し出されないときに、所定のデータの書込まれた非接触式トークンを回収箱へ回収する回収手段を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項4に記載のトークン発行機は、非接触式トークンは、利用者の手が発行口に差し出されるまでに所定のデータの書込みを終了して待機していることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係るトークン発行機の断面図であって、そのトークン発行機の本体(以下、「発行機本体」という。)イには、多数のコイン状を呈した非接触式トークン(以下、「トークン」という。)T,T…を収納できるホッパ1が設けられている。
このホッパ1の下部には、周知の自動券売機や自動販売機の等の機器に組込まれている硬貨処理機の繰出部と同様の繰出部2が設けられていて、後述する制御器により発行指令が行われたときにシュータ3に1枚のトークンTを排出できるように構成されている。なお、シュータ3に1枚ずつトークンTを繰出す機構としては、上述のホッパ1及び繰出部2によらず、トークンTを多数枚積層できるマガジンの下部に1枚のトークンTを押出す押出機構を設けたマガジン形式を採用することもできる。
【0011】
上記シュータ3は、繰出部2から繰出されたトークンTを重力により発行機本体イの接客面a′に設けられている発行口4に摺動させながら落下させて排出できるように構成されている。この発行口4は、摺動してくるトークンTが外部(発行機本体aの外)へ飛び出すことがないように凹状に形成され、かつ、利用者の手ロが入る十分な大きさに形成される。そして、この発行口4には、その手ロを検出するための光電素子等の周知のセンサからなるセンサSが設けられている。
【0012】
上記シュータ3には、上流側(図1では繰出部2側)から下流側(発行口4側)にかけて、順に、シュータ3を移動するトークンTと交信してそのトークンTのメモリに発行日や金額等のデータ(トークンデータ)を書込み、その書込まれたデータをチェックするためのアンテナaと、トークンTを一時保留することのできる図示しないソレノイドで駆動されるストッパ5と、シュータ3を移動するトークンTを回収箱Bに開口した回収路3′側に向かわせるための図示しないソレノイドで駆動されるウイングWとが設けられている。
【0013】
図1中、6は、発行機本体イの接客面a′の上部に設けられた表示画面であり、文字により所定の内容を案内できるように構成されている。また、7は、口座釦群である。なお、表示画面6及び口座釦群7は、タッチパネルで構成することができる。
【0014】
図1中、8は、金銭処理ユニットであり、接客面a′に設けられた図示しない硬貨投入口及び紙幣投入口から投入された金銭を検銭し、必要に応じて図示しない釣銭排出口へ釣銭を排出することができるように構成されている。なお、発行機本体イがカード対応型のときは、プリペイドカード等のカードを処理するためのカード処理ユニットも設けられる。
【0015】
図1中、9は、発行機本体イの接客面に設けられたスピーカであって、利用者に対して音声により所定の内容を案内できるように構成されている。
【0016】
図1中、10は、制御器であって、発行機本体イを統括的に制御できるように構成されている。この制御器10は、図2に示されるように、メモリ11に記憶されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータを用いて演算処理する中央処理部(CPU)を有している。
【0017】
このCPU12は、I/Oユニット13を介して上記口座釦群7からの入力信号を処理する口座釦ユニット14と、上記金銭処理ユニット8と、表示画面6を駆動制御する表示ドライバ15と、ストッパ5及びウイングWのそれぞれのソレノイドを駆動制御するソレノイドドライバ16と、センサSの検出信号を増幅処理して取込むためのセンサアンプ17と、スピーカ9を駆動制御する音声ドライバ18と、アンテナaを介してトークンTに所定のデータ(トークンデータ)を書込み、また、その書込んだデータをチェックするためのリーダライタ19とが接続されている。なお、I/Oユニット13には、図示しない係員処理ユニット等も接続されているが、ここでは省略されている。
【0018】
トークンTは、無線通信機能を有するICカードと同様に構成されている。すなわち、このトークンTには、図示しないが、アンテナと、発行機本体イ側と交信するための通信制御部と、その通信制御部とI/Oユニットを介して接続されているCPUと、システムプログラムデータ、金額データ及びトークンIDデータ等の所定のトークンデータの記録されているメモリと、発行機本体イ(アンテナa)からの電力波をアンテナを介して受信し、トークンTの駆動電力を生成する電力生成回路とを有している。
【0019】
以下、図3のフローチャートを用いて制御動作について説明する。今、利用者により口座釦群7の中の所定の口座釦が押下されるとともに、その押下された口座釦の金額を満たす金銭が発行機本体イ(金銭処理ユニット8)に投入されたとする(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。上述の口座釦押下及び金銭投入によりトークンTの発行条件が満たされるので、繰出部2は、1枚のトークンTをシュータ3に排出する(S102)。なお、発行機本体イが1種類のトークンTしか発行しない形式のときは、所定の金額の金銭投入条件が満たされたときに1枚のトークンTがシュータ3に排出される。
【0020】
シュータ3に排出されたトークンTは、そのシュータ3を移動する途中、アンテナaを介して所定のデータ(トークンデータ)が書込まれる(S104)。この書込まれたデータが書込み不良のときは、ストッパ5で保留されることなく、ウイングW(鎖線で示されるウイングW参照。)及び回収路3′を介して回収箱Bに回収される(S106否定、S105)。この場合は、再度、繰出部2から1枚のトークンTがシュータ3に排出される。
【0021】
トークンTに書込まれたデータが正常なときは、ストッパ5により保留され(S108)、表示画面6及びスピーカ9を介して手を発行口4に差し出すようにとの案内が行われる(S110)。この案内により、利用者が手ロを発行口4に差し出すと、ストッパ5の保留が解消されてトークンTは発行口4に排出されて利用者へ渡される(S112肯定、S114)。
【0022】
しかし、ストッパ5でトークンTが保留されてから、つまり、トークンTが発行されてから所定時間、例えば10秒間、発行口4に手ロが差し出されないときは、ウイングWが鎖線位置になるとともに、ストッパ5の保留が解消されてトークンTは回収箱Bに回収される(S112否定、S116肯定、S118)、トークンTが回収箱Bに回収されると、発行機本体イは、次客用の発行モードになる。なお、回収箱Bに回収されたトークンTは、トークンTの取忘れに気付いた利用者の申し出により利用者へ渡される。
【0023】
なお、上述の例では、発行口4に手を差し出すことによりトークンTを受け取ることができる旨を表示画面6に表示したが、この表示画面6以外に、他の場所(例えば、運賃表示板)へ、常時、表示しておくこともできる。また、上述の書込み不良のトークンTも回収箱Bに回収したが、利用者への返却を容易にするために書込み不良で回収したトークンTと、利用者の取忘れで回収したトークンTとを分別して回収するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のトークン発行機は、発行機本体の発行口に差し出された利用者の手を検出する検出手段と、利用者の手が検出されたときに、前記発行口に前記所定のデータの書込まれたトークンを排出する排出手段と、を有するので、取忘れのトークンが第三者に持ち去られるのを効果的に防止することができる。
本発明の請求項2に記載のトークン発行機は、発行口に手を差し出す旨の案内を行う案内手段を設けたので、利用者の利便性を高めることができる。
本発明の請求項3に記載のトークン発行機は、発行口に所定時間以内に手が差し出されないときに、所定のデータの書込まれたトークンを回収箱へ回収する回収手段を設けたので、発行機本体を速やかに次客用とすることができる。
本発明の請求項4に記載のトークン発行機は、トークンは、利用者の手が発行口に差し出されるまでに所定のデータの書込みを終了して待機しているので、発行処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る発行機本体の概略構成図である。
【図2】制御器のブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
イ トークン発行機の本体(発行機本体)
1 ホッパ
2 繰出部
3 シュータ
3′ 回収路
a アンテナ
4 発行口
5 ストッパ
W ウイング
B 回収箱
6 表示画面
7 口座釦群
8 金銭処理ユニット
9 スピーカ
10 制御器
T 非接触式トークン(トークン)
【発明の属する技術分野】
本発明は、普通乗車券のような短期使用券として使用される非接触式トークンを発行するためのトークン発行機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、利用者の利便向上を図るために、定期券やSFカード(ストアードフェアカード)を無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券とし、その非接触券を自動改札機のアンテナに軽くタッチして、又はそのアンテナにかざして入出場(入場又は出場を意味している。)する自動改札システムが普及してきている。
【0003】
上述のように、非接触券を用いた自動改札システムが普及してきても、普通乗車券のような短期使用券は磁気券として存在するため、自動改札機は、非接触券を処理する機能の他に、磁気券を処理するための機能、すなわち、カードハンドラを有する自動改札機に構成されているため、自動改札機のコスト高を招くという欠点がある。このような欠点を解決するために、短期使用券をコイン状(硬貨状)の非接触式トークンとし、その非接触式トークンを繰返し使用できるようにした非接触式トークンを用いた改札システムが提案されている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−334360号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、短期使用券を繰返し使用できる非接触式トークンとすることが提案されているが、非接触式トークンは、コイン状を呈しているため、従来の磁気券の発券機(自動券売機や自動精算機等の出札機)のような発券口に設けられるキャッチング機構を採用することができず、非接触式トークンの取忘れに十分に対応することができないおそれがあった。
【0006】
すなわち、従来の磁気券からなる発券機は、所定の口座釦が押下され、かつ、その押下された口座釦に対応した金額の金銭(プリペイドカード等のカード類も含む。以下、同じ。)が発券機に投入されると、その押下した口座釦に対応した乗車券が発券機の発券口から一部を突出させた形で発券されるように構成されている。そして、その発券口に発券された乗車券が所定時間以内に利用者により抜き取られないときは、取忘れ券が発生したと判定されてその発券口に発券されている乗車券は発券機内に回収され、他人による持ち去りを防止できるように構成されている。
【0007】
ところが、非接触式トークン発行機から発行される非接触式トークンは、上述のような磁気券と異なりコイン状を呈しているため、発行口で保持することができず、取忘れが発生すると第三者に持ち去られてしまうので、これを解決できる非接触式トークン発行機の出現が待たれていた。
【0008】
そこで、本発明は、上記要望に応えるためになされたものであって、その目的は、取忘れによる不都合を発生しない非接触式トークン発行機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る非接触式トークン発行機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定のデータの書込まれた非接触式トークンを発行するトークン発行機であって、前記トークン発行機の本体の発行口に差し出された利用者の手を検出する検出手段と、利用者の手が検出されたときに、前記発行口に前記所定のデータの書込まれた非接触式トークンを排出する排出手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載のトークン発行機は、発行口に手を差し出す旨の案内を行う案内手段を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載のトークン発行機は、発行口に所定時間以内に手が差し出されないときに、所定のデータの書込まれた非接触式トークンを回収箱へ回収する回収手段を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項4に記載のトークン発行機は、非接触式トークンは、利用者の手が発行口に差し出されるまでに所定のデータの書込みを終了して待機していることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係るトークン発行機の断面図であって、そのトークン発行機の本体(以下、「発行機本体」という。)イには、多数のコイン状を呈した非接触式トークン(以下、「トークン」という。)T,T…を収納できるホッパ1が設けられている。
このホッパ1の下部には、周知の自動券売機や自動販売機の等の機器に組込まれている硬貨処理機の繰出部と同様の繰出部2が設けられていて、後述する制御器により発行指令が行われたときにシュータ3に1枚のトークンTを排出できるように構成されている。なお、シュータ3に1枚ずつトークンTを繰出す機構としては、上述のホッパ1及び繰出部2によらず、トークンTを多数枚積層できるマガジンの下部に1枚のトークンTを押出す押出機構を設けたマガジン形式を採用することもできる。
【0011】
上記シュータ3は、繰出部2から繰出されたトークンTを重力により発行機本体イの接客面a′に設けられている発行口4に摺動させながら落下させて排出できるように構成されている。この発行口4は、摺動してくるトークンTが外部(発行機本体aの外)へ飛び出すことがないように凹状に形成され、かつ、利用者の手ロが入る十分な大きさに形成される。そして、この発行口4には、その手ロを検出するための光電素子等の周知のセンサからなるセンサSが設けられている。
【0012】
上記シュータ3には、上流側(図1では繰出部2側)から下流側(発行口4側)にかけて、順に、シュータ3を移動するトークンTと交信してそのトークンTのメモリに発行日や金額等のデータ(トークンデータ)を書込み、その書込まれたデータをチェックするためのアンテナaと、トークンTを一時保留することのできる図示しないソレノイドで駆動されるストッパ5と、シュータ3を移動するトークンTを回収箱Bに開口した回収路3′側に向かわせるための図示しないソレノイドで駆動されるウイングWとが設けられている。
【0013】
図1中、6は、発行機本体イの接客面a′の上部に設けられた表示画面であり、文字により所定の内容を案内できるように構成されている。また、7は、口座釦群である。なお、表示画面6及び口座釦群7は、タッチパネルで構成することができる。
【0014】
図1中、8は、金銭処理ユニットであり、接客面a′に設けられた図示しない硬貨投入口及び紙幣投入口から投入された金銭を検銭し、必要に応じて図示しない釣銭排出口へ釣銭を排出することができるように構成されている。なお、発行機本体イがカード対応型のときは、プリペイドカード等のカードを処理するためのカード処理ユニットも設けられる。
【0015】
図1中、9は、発行機本体イの接客面に設けられたスピーカであって、利用者に対して音声により所定の内容を案内できるように構成されている。
【0016】
図1中、10は、制御器であって、発行機本体イを統括的に制御できるように構成されている。この制御器10は、図2に示されるように、メモリ11に記憶されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータを用いて演算処理する中央処理部(CPU)を有している。
【0017】
このCPU12は、I/Oユニット13を介して上記口座釦群7からの入力信号を処理する口座釦ユニット14と、上記金銭処理ユニット8と、表示画面6を駆動制御する表示ドライバ15と、ストッパ5及びウイングWのそれぞれのソレノイドを駆動制御するソレノイドドライバ16と、センサSの検出信号を増幅処理して取込むためのセンサアンプ17と、スピーカ9を駆動制御する音声ドライバ18と、アンテナaを介してトークンTに所定のデータ(トークンデータ)を書込み、また、その書込んだデータをチェックするためのリーダライタ19とが接続されている。なお、I/Oユニット13には、図示しない係員処理ユニット等も接続されているが、ここでは省略されている。
【0018】
トークンTは、無線通信機能を有するICカードと同様に構成されている。すなわち、このトークンTには、図示しないが、アンテナと、発行機本体イ側と交信するための通信制御部と、その通信制御部とI/Oユニットを介して接続されているCPUと、システムプログラムデータ、金額データ及びトークンIDデータ等の所定のトークンデータの記録されているメモリと、発行機本体イ(アンテナa)からの電力波をアンテナを介して受信し、トークンTの駆動電力を生成する電力生成回路とを有している。
【0019】
以下、図3のフローチャートを用いて制御動作について説明する。今、利用者により口座釦群7の中の所定の口座釦が押下されるとともに、その押下された口座釦の金額を満たす金銭が発行機本体イ(金銭処理ユニット8)に投入されたとする(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。上述の口座釦押下及び金銭投入によりトークンTの発行条件が満たされるので、繰出部2は、1枚のトークンTをシュータ3に排出する(S102)。なお、発行機本体イが1種類のトークンTしか発行しない形式のときは、所定の金額の金銭投入条件が満たされたときに1枚のトークンTがシュータ3に排出される。
【0020】
シュータ3に排出されたトークンTは、そのシュータ3を移動する途中、アンテナaを介して所定のデータ(トークンデータ)が書込まれる(S104)。この書込まれたデータが書込み不良のときは、ストッパ5で保留されることなく、ウイングW(鎖線で示されるウイングW参照。)及び回収路3′を介して回収箱Bに回収される(S106否定、S105)。この場合は、再度、繰出部2から1枚のトークンTがシュータ3に排出される。
【0021】
トークンTに書込まれたデータが正常なときは、ストッパ5により保留され(S108)、表示画面6及びスピーカ9を介して手を発行口4に差し出すようにとの案内が行われる(S110)。この案内により、利用者が手ロを発行口4に差し出すと、ストッパ5の保留が解消されてトークンTは発行口4に排出されて利用者へ渡される(S112肯定、S114)。
【0022】
しかし、ストッパ5でトークンTが保留されてから、つまり、トークンTが発行されてから所定時間、例えば10秒間、発行口4に手ロが差し出されないときは、ウイングWが鎖線位置になるとともに、ストッパ5の保留が解消されてトークンTは回収箱Bに回収される(S112否定、S116肯定、S118)、トークンTが回収箱Bに回収されると、発行機本体イは、次客用の発行モードになる。なお、回収箱Bに回収されたトークンTは、トークンTの取忘れに気付いた利用者の申し出により利用者へ渡される。
【0023】
なお、上述の例では、発行口4に手を差し出すことによりトークンTを受け取ることができる旨を表示画面6に表示したが、この表示画面6以外に、他の場所(例えば、運賃表示板)へ、常時、表示しておくこともできる。また、上述の書込み不良のトークンTも回収箱Bに回収したが、利用者への返却を容易にするために書込み不良で回収したトークンTと、利用者の取忘れで回収したトークンTとを分別して回収するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のトークン発行機は、発行機本体の発行口に差し出された利用者の手を検出する検出手段と、利用者の手が検出されたときに、前記発行口に前記所定のデータの書込まれたトークンを排出する排出手段と、を有するので、取忘れのトークンが第三者に持ち去られるのを効果的に防止することができる。
本発明の請求項2に記載のトークン発行機は、発行口に手を差し出す旨の案内を行う案内手段を設けたので、利用者の利便性を高めることができる。
本発明の請求項3に記載のトークン発行機は、発行口に所定時間以内に手が差し出されないときに、所定のデータの書込まれたトークンを回収箱へ回収する回収手段を設けたので、発行機本体を速やかに次客用とすることができる。
本発明の請求項4に記載のトークン発行機は、トークンは、利用者の手が発行口に差し出されるまでに所定のデータの書込みを終了して待機しているので、発行処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る発行機本体の概略構成図である。
【図2】制御器のブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
イ トークン発行機の本体(発行機本体)
1 ホッパ
2 繰出部
3 シュータ
3′ 回収路
a アンテナ
4 発行口
5 ストッパ
W ウイング
B 回収箱
6 表示画面
7 口座釦群
8 金銭処理ユニット
9 スピーカ
10 制御器
T 非接触式トークン(トークン)
Claims (4)
- 所定のデータの書込まれた非接触式トークンを発行するトークン発行機であって、
前記トークン発行機の本体の発行口に差し出された利用者の手を検出する検出手段と、
利用者の手が検出されたときに、前記発行口に前記所定のデータの書込まれた非接触式トークンを排出する排出手段と、を有することを特徴とするトークン発行機。 - 請求項1に記載のトークン発行機において、発行口に手を差し出す旨の案内を行う案内手段を設けたことを特徴とするトークン発行機。
- 請求項1又は2に記載のトークン発行機において、発行口に所定時間以内に手が差し出されないときに、所定のデータの書込まれた非接触式トークンを回収箱へ回収する回収手段を設けたことを特徴とするトークン発行機。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のトークン発行機において、非接触式トークンは、利用者の手が発行口に差し出されるまでに所定のデータの書込みを終了して待機していることを特徴とするトークン発行機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104030A JP2004310508A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | トークン発行機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104030A JP2004310508A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | トークン発行機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004310508A true JP2004310508A (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=33466978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003104030A Pending JP2004310508A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | トークン発行機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004310508A (ja) |
-
2003
- 2003-04-08 JP JP2003104030A patent/JP2004310508A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003255922A (ja) | 表示装置、端末処理装置、及び、端末処理方法 | |
JP2004310508A (ja) | トークン発行機 | |
JP2000322632A (ja) | 貨幣等の取扱装置 | |
JP2005309477A (ja) | 改札処理システム及びそれで用いられる非接触式自動改札機 | |
JP2009070199A (ja) | 自動取引装置 | |
JP4056754B2 (ja) | 非接触式トークン自動発行機 | |
JP3384963B2 (ja) | 情報記録媒体処理装置 | |
JP4352961B2 (ja) | 入金機 | |
KR200189774Y1 (ko) | 1회용 알에프카드 발매기의 알에프카드 투출장치 | |
JP3435333B2 (ja) | 情報記録媒体処理装置 | |
TW502225B (en) | Automatic ticketing machine and non-contact type substituting currency processing device used in the same | |
JP2005339449A (ja) | カード処理ユニット | |
JP2002288701A (ja) | 非接触式トークン発行・精算機 | |
JP4523114B2 (ja) | 払戻装置 | |
JP3435332B2 (ja) | 情報記録媒体処理装置 | |
JPH07320004A (ja) | カード処理装置 | |
KR100816701B1 (ko) | 접촉없이 판독할 수 있는 매체를 판독 및 수집하는 장치 | |
KR19990066004A (ko) | 1회용 알에프 카드 발매기 | |
JPS62205489A (ja) | 自動券売機 | |
JP4073188B2 (ja) | 非接触式自動改札機 | |
JP3377285B2 (ja) | 証明書類の自動交付機 | |
JP2003228739A (ja) | 媒体発行機 | |
JP2006099177A (ja) | バス運賃収受システム | |
JP2003308547A (ja) | 自動改札機 | |
JP2004310323A (ja) | 自動改札機 |