JP2004309896A - 光ファイバー用コリメータレンズおよび光結合器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方の光ファイバー16から他方の光ファイバー17まで赤外光を結合する装置は一対のコリメータレンズ30、31を備る。これらのコリメータレンズは両凸面の正レンズ41と凹凸面のメニスカスの負レンズ42の2枚レンズの組合わせで構成される。ここで波長850nmの屈折率をN(850)、波長1650nmの屈折率をN(1650)とし、赤外領域のアッベ数Vを
V=[N(1650)−1]/[N(850)−N(1650)]
で表したときに、前記2枚のレンズの第1レンズのアッベ数V1はV1>50であり、前記第1レンズと前記第2レンズのアッベ数V2はV1−V2>18の関係にある。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光ファイバー通信用途において光ファイバー同士の光を平行にして結合させる結合器に用いられるコリメータレンズおよびコリメータ光学系に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
近年光ファイバーを利用した通信において波長多重通信の導入が進んでいる。光ファイバーを用いた波長多重通信の分野においてより伝送情報量の需要の増加に対応すべく850nm帯、1260nmから1650nmの広い帯域の波長の使用が検討されている。
【0003】
一方、光伝送システム内において波長の光合分波器、光可変減衰器、アイソレータ、利得等価器などの種々の光機能デバイスを搭載している。
【0004】
このような光制御を行う場合には1組のレンズを用いてコリメータもしくは光結合器と呼ばれる構成にして光ファイバーの光をほぼ平行光にしてビームを広げレンズ間に光減衰または利得補正を行う多層膜干渉フィルタや光素子を配置するのが一般的である。
【0005】
しかしながら850〜1650nmという非常に広帯域の波長領域ではレンズに使用しているガラスの屈折率分散が大きくなるため、波長によりレンズの焦点距離が大きく変動することになり広い波長帯域の全域で同時に挿入損失の小さいコリメータを実現するのは困難であった。
【0006】
顕微鏡、望遠鏡、撮像等に使用されるレンズにおいては可視光から赤外域まで広い波長帯域で色消しを実現しているレンズは既に存在する(特許文献1参照)。
【0007】
しかしながら通信用の光ファイバー光のコリメーションに使用される通信用のレンズにおいてこのような広い波長領域での色消しを行うレンズは従来なかった。なぜならば光ファイバ通信用に使用するレンズは撮像系と比べ、一般に、レンズ径、長さも小さく、またレンズのNAや焦点距離等において大きな制限を受ける事が多く径大で複雑な構成のレンズ群をそのまま通信用のシングルモードファイバーには使用できないからである。このような事情から一般に、シングルモード光ファイバー光学系においては単レンズを用い、調芯時の簡易さから内径2.5mmφ以下のジルコニアの割スリーブ(鏡胴)を用いてファイバーとレンズを調芯することが多い。またレンズを含むデバイス全体のサイズもより小さいサイズにすることが好まれる。そのため使用するレンズもより小さいサイズであることが要求される。この場合に850〜1650nmにおいて使用するシングルモード光ファイバーの開口数NA値は約0.1〜0.15程度であり、レンズ径を2.5mmφとしたときに有効径が80%程度と考えるとバックフォーカス距離は約7mm以下に制限されることになる。
【0008】
ここで例えばガラスPBH71(オハラ社商品名)を用いて焦点距離(f)=1mmの単レンズを作成すると平行光入射時の近軸色収差はレンズが十分薄いと見なせる場合には焦点距離の波長による変動は公式よりf/V=0.027となる(Vは後述する式で定義したアッベ数)。しかしながらこのような単レンズを用いて光ファイバで光結合器を組んだ場合には、シングルモード光ファイバーにおいてはこの程度の焦点ずれでも結合効率が十分低下することになる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11ー174338号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は焦点距離が短くレンズ径が制約されるコリメータレンズにおいて、波長850nmから1650nmという広範囲の赤外領域で挿入損失の少ない光ファイバー用コリメータレンズおよび光結合器を得るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、両凸面の正の第1レンズと凹凸面の負メニスカスの第2レンズとからなる前記第1レンズの一方の凸面に前記第2レンズの凹面を貼り合わせ面とした組み合わせレンズであって、
波長850nmの屈折率をN(850)、波長1650nmの屈折率をN(1650)とし、
赤外領域のアッベ数Vを
V=[N(1650)ー1]/[N(850)ーN(1650)]
で表したときに、
前記第1レンズのアッベ数V1と前記第2レンズのアッベ数V2は
V1>50
V1−V2>18
の関係にあり、前記第1レンズの前方の焦点位置を光ファイバーの光入射又は光出射面に位置させることを特徴とする波長帯域850nmから1650nmに用いる光ファイバー用コリメータレンズにある。
【0012】
さらに、前記第1レンズのアッベ数V1がV1<85、前記第2レンズのアッベ数V2がV2>30であることが好ましい。
【0013】
さらに、前記コリメータレンズの焦点距離が0.1〜7mmであることが好ましい。
【0014】
さらに、前記第1レンズの凸面と前記第2レンズの凹面は突き合わされ光路外の周縁部のみが接着剤で接着されていることが好ましい。
【0015】
このような構成により波長帯域850nmから1650nmにわたって焦点距離ずれがほぼ解消され、例えばシングルモード光ファイバーにおける挿入損失を抑えることができる。
【0016】
本発明の第2は、筐体と、前記筐体に導入され筐体内に光出射面を配置した送光側光ファイバーと、前記筐体の他端に導入され筐体内に光入射面を配置した受光側光ファイバーと、前記筐体内の前記送光側光ファイバーと一体化された第1の鏡胴と、前記第1の鏡胴内に保持され焦点距離を前記送光側光ファイバーの光出射面に合わせ平行光を出射する前記構成の第1のコリメータレンズと、前記筐体内の前記受光側光ファイバーと一体化された第2の鏡胴と、前記第2の鏡胴内に保持され焦点距離を前記受光側光ファイバーの光入射面に合わせ前記第1のコリメータレンズの平行光を受けて前記光入射面に入射させる前記構成の第2のコリメータレンズとを具備してなる光結合器にある。
【0017】
また、前記第1のコリメータレンズと前記第2のコリメータレンズ間に光調整素子を配置する。
【0018】
さらに、前記構成の第3のコリメータレンズを具備し、前記光調整素子は波長選択反射板で構成され、前記第3のコリメータレンズは前記光調整素子から反射された赤外光を受光し第2の受光側光ファイバーに導入する構成とすることができる。
【0019】
さらに、前記光結合器において、前記コリメータレンズの一部が前記鏡胴から突出して配置されていることが好ましい。
【0020】
さらに、第1のコリメータレンズで第2のコリメータレンズを兼ねることもできる。
【0021】
このような光結合器の構成により、光波長分散機能など光調整素子の機能を多様化して、光結合器の応用を拡大することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1に本発明の実施形態1の光結合器を示し、図2に本発明で実施形態に用いるコリメータレンズの構成を示す。光結合器10は、円筒の管状筐体11を有し、筐体の両端12,13内に光ファイバーを保持するホルダー14,15が設けられ、筐体内に導入される光ファイバーを保持する。
【0023】
ホルダー14,15は円筒ででき、筐体11の内方に筐体軸方向に突設して固定される。第1のホルダー14は送光側光ファイバー16を固定するもので、ホルダー中心に設けた透孔14aに光ファイバー16を挿入、固着している。ホルダー14の突出側の端面18は送光側光ファイバー端面16aと一体の平滑面をなし、この面は軸方向に垂直な面に対して約8度傾いて形成される。この傾斜面により反射光が入力側に戻るのを避けることができる。このホルダー外周に、ジルコニアでできたフェルールと呼ばれる円筒の割りスリーブからなる第1鏡胴20が嵌合される。
【0024】
鏡胴20の一端にダブレットの第1のコリメータレンズ30が装着される。この鏡胴をレンズの焦点距離が送光側光ファイバー端面16aに合致するように調芯してホルダー14に固定する。また、コリメータレンズの第2レンズが長く形成できるので、レンズを鏡胴から突出させることができ、調芯作業において予め鏡胴にレンズを固定しておき、鏡胴の位置を動かして調芯することもできる。この場合、調芯作業が容易になる。
【0025】
出力光側も同一構成で対称的に配置される。ダブレットの第2コリメータレンズ35を一端に配置した割りスリーブからなる第2鏡胴25を筐体11の他の端13に固定された第2ホルダー15外周に嵌合し、レンズの焦点距離を受光側光ファイバー17の端面17aに合わせるように調芯して固定する。
【0026】
ホルダー15中心軸に透孔が設けられ光ファイバー17が挿入固定され、ファイバーが筐体内に臨む端面17aと第2ホルダー15反面26とが同一平面をなし、この面が軸方向に垂直な面に対して8度傾斜して形成される。
【0027】
第1のコリメータレンズ30と第2のコリメータレンズ41間には分波器や減衰器などの光調整素子32が配置される。
【0028】
送光側光ファイバー16から出射した赤外光は第1のコリメータレンズ30で平行光となり、光調整素子32を経て第2のコリメータレンズ31に入射する。光はこのコリメータレンズ35で集束され、焦点距離に位置する受光側光ファイバー17の端面17aに入射し、光ファイバー17内に伝送される。
【0029】
図2によりコリメータレンズの構成を説明する。第1のコリメータレンズ30と第2のコリメータレンズ35は同構成であるので、平行光lpを集束して集束光lfとする第2のコリメータレンズ35について説明する。第2のコリメータレンズ35は両凸の正の第1レンズ41と凹凸の負メニスカスの第2レンズ42の組合わせレンズからなるダブレットである。入射光側の第1レンズ41の面を第1面43とする。第1レンズの第2面と第2レンズの第1面とが同曲率で形成され突合せて貼り合わる面であり、この面を第2面44とする。出射光側の第2レンズの凸面を第3面45とする。第2面44は第1レンズ41と第2レンズ42とが周縁でのみが接着剤で貼り合わされている。これにより接着剤が赤外光を吸収しないようにする。
【0030】
各レンズの諸元は表1のとおりである。
【0031】
ここに850〜1650nmの近赤帯域での広義のアッベ数を以下の通り定義する。
【0032】
波長850nmの屈折率をN(850)、波長1650nmの屈折率をN(1650)とし、
赤外領域のアッベ数Vとすると、
V=[N(1650)−1]/[N(850)−N(1650)]・・・・(1)
で表される。
【0033】
第1レンズ41および第2レンズ42の諸元は次の表1 のとおりである。
【0034】
【表1】
第1面から第2面まではガラス材FCD1(ホーヤ社商品名)からなる両凸レンズであり、第2面から第3面まではガラス材SF2(ショット社商品名)からなるメニスカスレンズである。
【0035】
ここで第1面43と第2面44から構成される両凸レンズのバックフォーカス距離は1650nmにおいて1.612mmであり、850nmにおいて1.587mmである。また第2面44と第3面45からなる凹凸レンズのバックフォーカス距離は1650nmで5.956mmであり850nmで5.778mmである。2個の合成されたレンズの焦点距離は850nmにおいて0.832mm、1650nmにおいて0.822mmとなり焦点距離の変動は問題のない量になったことがわかる。
【0036】
図3は本発明の第1実施例にかかるレンズの850nmから1650nmの間の収差を示す図である。(a)は縦方向(図の紙面)、(b)は横方向の収差を示している。収差は実用上の目安である±0.01mmよりも十分に小さく問題のない値であることがわかる。
【0037】
ここで第1レンズのアッベ数をV1、第2レンズのアッベ数をV2とすると、V1>50かつV1−V2>18
であることが必要である。
【0038】
表2は本発明を検証する過程で行ったシミュレーション結果の一部を示す結合損失比較表である。
【0039】
【表2】
表2のNo1及びNo2の実験はV1<50の場合の結合損失を表すデータである。表2のNo3及びNo4はV1>50かつV1−V2<18の場合の結合損失を表すデータである。表2のNo5及びNo6はV1<V2の場合の結合損失を表すデータである。表2のNo7、No8及びNo9はV1>50かつV1−V2>18の場合の結合損失を表すデータである。一般的に通信用の光ファイバーコリメーションの結合損失は−0.3dB以上が求められている。結合損失が全ての波長において−0.3dB以上となる組合せは、V1≧V2、V1≧50かつV1−V2≧18となる条件しかないことがこの表の結果より分かる。また前記シミュレーションにおいて確認できるアッベ数の範囲が最大85、最小30である。よってV1は最大85であることが望ましい。また、V2は最小30であることが望ましい。
【0040】
また、球面収差を最適化するため、第2レンズは凹凸の負メニスカスの構造が望ましい。
【0041】
第1コリメータレンズ30も第2コリメータレンズ35と全く同様の構造を有している。図1に示すように、第1コリメータレンズ30は負レンズの第3面45側を送光側光ファイバーの出射面16aにその焦点距離を合わせて、第2レンズの第3面45で入射光を受けて、第1レンズの第1面43から平行光にコリメートして出射する。
【0042】
第1レンズとして、FCD−1(ホーヤ社商品名)、N−PK52(ショット社商品名)、S−FP(オハラ社商品名)のガラス材の使用が適しており、第2レンズとして、 E−FD2(ホーヤ社商品名)、SF−2(ショット社商品名)、S−TIM22(オハラ社商品名)のガラス材の使用が適している。
【0043】
なお、鏡胴の材料はジルコニアばかりでなく、他のセラミックスや金属で構成することができ、筐体も金属の他、プラスチックなどの合成樹脂、セラミックスを使用することができる。筐体の形状も円筒ばかりでなく、角筒や箱形のにものなど使用状況に応じて任意のものを用いることができる。
【0044】
図4は実施形態1の光結合器の挿入損失を測定した実験結果である。図4から挿入損失は850nmから1650nmにおいて−1dBを超えず問題ない数値であることが示された。
【0045】
(比較例)
図8は前記結合器と同様な構造でコリメータレンズに従来の1枚のボールレンズ(BK7(ショット社商品名)、R=2.5、V=47.7)を使用した結合器の挿入損失を測定した実験結果である。図から従来のレンズでは850nmから1650nmでは−5dB〜−1dBと損失変動が大きいことがわかる。
【0046】
(実施形態2)
本実施形態を図5で説明する。図示のように一個のコリメータレンズ50の光入射側に光ファイバー51を配置し、平行なコリメートされた光側に光調整素子52が配置されている。このコリメータレンズは図2で説明したものと同構成である。コリメータレンズ50の第2レンズ側が光ファイバーと対向し、その焦点距離がファイバーの出射面に調芯される。光調整素子52は特定の赤外光を選択的に反射するもので、例えば850nmと1550nmの2波長の赤外光が光ファイバーから出射すると、コリメータレンズ50を経て光調整素子52に達し、例えば850nmの波長のみが反射される。反射光は平行のままコリメータレンズ50に戻され、第1レンズと第2レンズにより集束されて、再び光ファイバーの出射面に入射して光ファイバー51に逆方向に伝送される。かくして光結合器は選択フィルタとして機能する。
【0047】
本実施形態は1個のコリメータレンズが実施形態1の2個のコリメータレンズの作用を兼ねるもので、結合器の構成を簡素にすることができる。
【0048】
(実施形態3)
本実施形態を図6により説明する。コリメータレンズ61、62の構成と配置は実施形態1と同じであるが、光調整素子63を光選択素子とした点に特徴付けられる。光選択素子62は透明ガラス基板に多層干渉膜を積層したもので、例えば特定波長の赤外光のみを透過し、その他の波長光を反射するもので、850nmから1650nmに至る広い帯域の信号光のうちの特定の波長成分を分岐することができる。残りの光成分は送光側光ファイバーに逆伝送される。これによりフィルタ特性の異なる光調整素子を装着することにより、任意の波長の光を結合係数を損なわずに取り出すことが可能になる。
【0049】
(実施形態4)
本実施形態を図7により説明する。本実施形態は送光側の第1のコリメータレンズ70と受光側の第2および第3のコリメータレンズ71,72で光結合器を構成する。
【0050】
第1のコリメータレンズ70と第2のコリメータレンズ71の配置を実施形態1と同じ構成にし、これらのレンズの軸方向73に一致して配置する。コリメータレンズ70,71間の平行光lpとなるコリメータ領域に実施形態3と同様の多層干渉膜の光調整素子74を軸方向に垂直な面からやや傾けて配置する。光調整素子74の傾きにより反射光が偏向される位置に第3のコリメータレンズ72を配置する。
【0051】
送光側光ファイバー75から伝送され出射した光は第1のコリメータレンズ70で平行光になり、光調整素子74に至ると、特定の波長の赤外光が透過し、第2のコリメータレンズ71で受光され集束されて第1の受光側光ファイバー76に伝送される。一方、光調整素子74で残りの波長の赤外光は平行光のままで反射されて、第3のコリメータレンズ72に入射し集束されて第2の受光側光ファイバー77により伝送される。各コリメータレンズは850nmmから1650nmの赤外光に対応しているので、広い帯域での分岐が容易にでき、光結合器としての機能を拡大することが可能である。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、波長850nmから1650nmという広範囲の赤外領域で挿入損失の少ない光ファイバー用コリメータレンズおよび光結合器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施形態1の断面図。
【図2】実施形態1のコリメータレンズのレンズ構成を説明する図。
【図3】実施形態1のコリメータレンズの収差図。
【図4】実施形態1の波長対挿入損失の特性図。
【図5】実施形態2を説明する略図。
【図6】実施形態3を説明する略図。
【図7】実施形態4を説明する略図。
【図8】従来装置の波長対挿入損失の特性図。
【符号の説明】
10:光結合器
11:筐体
14,15:ホルダー
16:送光側光ファイバー
17:受光側光ファイバー
20:第1の銅鏡
25:第2の銅鏡
30:第1コリメータレンズ
31:第2コリメータレンズ
32:光調整素子
41:第1レンズ
42:第2レンズ
Claims (9)
- 両凸面の正の第1レンズと凹凸面の負メニスカスの第2レンズとからなる前記第1レンズの一方の凸面に前記第2レンズの凹面を貼り合わせ面とした組み合わせレンズであって、
波長850nmの屈折率をN(850)、波長1650nmの屈折率をN(1650)とし、
赤外領域のアッベ数Vを
V=[N(1650)−1]/[N(850)−N(1650)]
で表したときに、
前記第1レンズのアッベ数V1は
V1>50
の関係にあり、前記第1レンズのアッベ数V1と前記第2レンズのアッベ数V2は
V1−V2>18
の関係にあり、前記第1レンズの前方の焦点位置を光ファイバーの光入射又は光出射面に位置させることを特徴とする波長帯域850nmから1650nmに用いる光ファイバー用コリメータレンズ。 - 前記第1レンズのアッベ数V1がV1<85、前記第2レンズのアッベ数V2>30である請求項1記載の光ファイバー用コリメータレンズ。
- 前記コリメータレンズの焦点距離が0.1〜7mmである請求項1記載の光ファイバー用コリメータレンズ。
- 前記第1レンズの凸面と前記第2レンズの凹面は突き合わされ光路外の周縁部のみが接着剤で接着されている請求項1記載の光ファイバー用コリメータレンズ。
- 筐体と、前記筐体の一端に導入され筐体内に光出入面を配置した光ファイバーと、前記筐体内の前記光ファイバーと一体化された鏡胴と、前記鏡胴内に保持され焦点距離を前記光ファイバーの光出入面に合わせ前記光ファイバーから出射された光を平行光にして出射する請求項1のコリメータレンズと、前記コリメータレンズに対向して配置され前記出射された平行光の波長を選択して反射し前記コリメータレンズに再入射させる光調整素子とを具備し、
前記コリメータレンズは前記再入射された光を集束し前記光ファイバーの光入出力面に入射させることを特徴とする光結合器。 - 筐体と、前記筐体に導入され筐体内に光出射面を配置した送光側光ファイバーと、前記筐体の他端に導入され筐体内に光入射面を配置した受光側光ファイバーと、前記筐体内の前記送光側光ファイバーと一体化された第1の鏡胴と、前記第1の鏡胴内に保持され焦点距離を前記送光側光ファイバーの光出射面に合わせ平行光を出射する請求項1の第1のコリメータレンズと、前記筐体内の前記受光側光ファイバーと一体化された第2の鏡胴と、前記第2の鏡胴内に保持され焦点距離を前記受光側光ファイバーの光入射面に合わせ前記第1のコリメータレンズの平行光を受けて前記光入射面に入射させる請求項1の第2のコリメータレンズとを具備してなる光結合器。
- 前記第1のコリメータレンズと前記第2のコリメータレンズ間に光調整素子を配置することを特徴とする請求項6記載の光結合器。
- 請求項1の第3のコリメータレンズを具備し、前記光調整素子は波長選択反射板で構成され、前記第3のコリメータレンズは前記光調整素子から反射された赤外光を受光し第2の受光側光ファイバーに導入することを特徴とする請求項7記載の光結合器。
- 前記コリメータレンズの一部が前記鏡胴から突出して配置されていることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の光結合器。
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