JP2008122553A - 光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】
顕微鏡などの試料照明用光学系に波長変換フィルタのような中間物を装着し、変換した波長で試料を照明するとき、中間物の特性、特徴を生かした照明をする。
【解決手段】
光源部2に収容したハロゲンランプ13からの光を光学ユニット3を経て顕微鏡などの光学系部4に向かわせ試料を照明する。光学ユニット3内では第1光ファイバ光学系15から第1アフォーカル光学系16に伝えてほぼ平行光束に変換する。この平行光束を中間物19に向かわせ特定の単一波長を選択する。選択した単一波長の光は第2アフォーカル光学系20を経てランダム配列の光ファイバで構成した第2光ファイバ光学系23に向かい試料を照明する。中間物は平行光束によってその特性、特長が活かされて波長を選択し、第2光ファイバ光学系23は入射光を分散して射出する。



【選択図】 図2

Description

本発明は顕微鏡などの観察装置で試料を照明するための光学ユニットに関するもので、特に光源光束中に波長変換フィルタのような中間物を装着し、任意の特定波長で試料を照明して安定した品質の像を受光部に投影できるようにしたものである。
試料を拡大して形状や寸法を精密測定する観察装置は、非接触で高精度の測定が容易に行えるため各種の分野で広く利用されている。また近年は前記観察装置としての顕微鏡や投影機を用いて、採取した植物を一定波長で照明し、その観察結果から植物の生育状況などを把握するということが実施されている。また工業用の試料においても色々な光吸収の原理を用いて微小な変位部を鮮明画像として観察することが実施されている。
ところで顕微鏡や投影機などの観察装置を用いて各種の試料を観察する場合、光学系受光部全体での像品質を安定化するため、例えば濃度を均一にするための工夫や、波長を一定にするための工夫が求められる。このようなことに対処するため光調整用としての波長変換フィルタ、例えば干渉フィルタ(波長可変液晶フィルタなど)や色フィルタが中間物として照明光学系中に設置されることが行われている。
顕微鏡の光源として一般的なハロゲンランプを使用すると、その波長は連続的なスペクトルとなる。このスペクトルの中から特定の波長を選択するため波長変換フィルタなどを中間物として設置したとしても、平行光束で使用することが前提となっている中間物に対して斜光線が入射してしまえば、観察する画像中の中央部と周辺部とでは品質が変わってしまう恐れがある。具体的には光軸外からの斜光線が波長変換フィルタに入射してしまうと拡散が生じて波長の特性に差が生じ、波長変換フィルタの中心光軸に沿って進行してきた光と光軸外から斜光線として進行してきた光の間で色の違いが発生してしまう。このように平行光束で使用することが前提となっている中間物に対して斜光線が入射してしまうと、観察結果に差が生じ、特定波長で観察することの目的が失われてしまう。
一方、光源と試料間に光フアイバを使用した顕微鏡などの照明光学系は、これまで多くの例が提案されている。例えば特許文献1では入射端32aを結束し、出射端32bをライン状に配列したファイバ束32を介して光源31からの光をスリット33に向かわせる。このスリット33の像を光学系を経て試料22に投影し、その反射光をイメージセンサ24に入射させるようにしている。それによって出射端32bからの光はスリット33の形状に対応してライン状となるから、スリット33を通過する光量を均一に出来るという効果が得られる。
また、特許文献2では、ハロゲンランプ21を内蔵した光源装置20からの光をファイバーケーブル30から集光レンズ10に向かわせる。この集光レンズ10は顕微鏡の接眼レンズの代わりに取り付けられるので、集光レンズ10を通過した光は試料Aに垂直に当てられる。それによって照明光量不足を解消できるという効果が得られる。
上記のようにこれまでの光ファイバを利用した顕微鏡などの照明光学系は、光源からの光を試料に導くためのライトガイドとして使用しているものが殆どとなっている。
前記特許文献に示されているようなライトガイドとしての光ファイバを用いて光を中間物に向かわせ、中間物で選択した特定波長で試料を照明するようにした光学系を推測することは可能である。この場合、中間物に向かわせる光源からの光束は光ファイバの利用によって比較的容易に中間物に近づけることができる。しかし光ファイバを設置しただけでは完全な平行光束を得ることは難しく、どうしても斜光線が残ってしまう。そして斜光線が残ると中間物の機能が損なわれ、前記したような波長ムラや顕微鏡受光部での濃度ムラが発生する。従がって光ファイバを設置しただけでは斜光線の問題は何も解決されず、特定波長での安定した照明光を得ることが出来ない。また設置する中間物の種類や材質、その厚みなどを変化させたものを使用するように場合にも、波長ムラなどの発生が予測される。結局、中間物と光ファイバを照明光学系中に設置しただけでは、それらの特長を活かした照明と観察を自由に行うことが出来ない。
特開平10−104523号公報 特開2000−292706号公報
従って本発明の課題は、顕微鏡など観察装置の試料照明光学系中に各種の中間物、特に波長変換フィルタを装着自在とし、装着した中間物の特性、特定の単一波長光源という特徴を生かしたまま試料を照明出来る様にして、その像を受光部上で観察できるようにする事である。それによって観察装置としての機能を高め、汎用性を向上できるようにする事である。
上記課題を解決するため本発明は、連続スペクトルを発光する光源からの光束をほぼ平行光束として中間物に向かわせる第1光ファイバ光学系と、この第1光ファイバ光学系からの光束を受け光源光束中から任意特定波長を選択する中間物と、この中間物で選択された特定波長の光束を受け観察装置の試料に向かわせる第2光ファイバ光学系とから成り、前記第2光ファイバ光学系はランダム配列の光ファイバとし、中間物を通過して入射した光束を分散光として試料に向かわせて照明するようにした事を特徴とする。
請求項2の発明によるものは請求項1記載の光学ユニットにおいて、第1光ファイバ光学系をランダム配列の光ファイバとし中間物を分散光として照明するようにした事を特徴とする。
請求項3の発明によるものは請求項1記載の光学ユニットにおいて、第1光ファイバ光学系と中間物、中間物と第2光ファイバ光学系の間に倍率変換用のアフォーカル光学系を設置した事を特徴とする。
本発明では顕微鏡などの試料照明用光学系中に中間物を装着自在とし、しかもこの中間物が持つ平行光において最良な効果が出るという特性と、特定の単一波長光にするという特徴を生かしたまま試料を照明することができる。そして中間物に向かう光源からの光束は、ほぼ平行光束に変換するようにしたから斜光線の発生を少なくした光学ユニットとすることが出来る。さらに中間物に向かう光束をほぼ平行光束としたことによって、単位面積当たりの光エネルギー量を減少させ、中間物に与えるダメージを少なくすることが出来る。これらによって中間物を通過した光束に予測できない現象、例えば平行光束の精度不足や中間物の材質変換などによって悪影響が発生したとしても、それを救済して照明ムラを抑制し試料を照明することができる。そのため顕微鏡などの受光部にC−MOSやCCDなどを設置したとしても、選択した波長による安定像を投影することが出来、観察装置としての機能を高め汎用性を向上することが出来る。
本願発明によるものはハロゲンランプなど連続的スペクトルを発する光源からの光を試料に向かわせる照明光学系中の光学ユニットについてなしたものである。具体的には光源からの光を第1光ファイバ光学系で装着自在とした中間物に向かわせ、この中間物で選択された特定波長の光束を第2光ファイバ光学系で試料に向かわせるようにしたものである。以下にこの発明による光学ユニットについて添付図面に基づいて説明する。
図1は観察装置1全体の構成について説明する概略図である。図においてハロゲンランプなど連続的スペクトルを発光する光源部2からの光は、光学ユニット3を経て観察光学系部4中に設置された試料5を照明する。照明された試料5の反射光、又は透過光は対物レンズ6によって受光部7に投影され、設置されたC−MOSやCCD8などに伝えられる。CCD8に投影された像は制御部(パソコン)9を経由して表示部10に送り出されて表示される。パソコン9にはキーボードやマウスなどの入力部11と、CD−RやMOなど各種記憶装置やプリンタなどの出力部12が接続される。
観察光学系部4やパソコン9、表示部10の内部構成は一般のものを採用すればよく、特に観察光学系部4の構成は使用目的に応じて各種に変形したものを使用することが出来る。
図2は光学ユニット3の内部構造を示した説明図である。図において光源部2に収容されたハロゲンランプ13からの光はレンズ14を経て第1光ファイバ光学系15の入力端15aに向かう。入力端15aに入射した光は第1光ファイバ光学系15内を通って出力端15bから倍率変換用の第1アフォーカル光学系16に向かう。この光学系16には2つのレンズ17、18が収容され、倍率を変換しながらほぼ平行な光束に変換し中間物19に向かわせる。中間物19をほぼ平行に変換された光束で通過した光束は倍率変換用の第2アフォーカル光学系20に向かう。この光学系20には2つのレンズ21、22が収容され、倍率を変換して第2光ファイバ光学系23の入力端23aに送り出す。第1アフォーカル光学系16と第2アフォーカル光学系20は実質的にほぼ同じものであり、レンズ17、18の配置が逆になってレンズ21、22となり、第1アフォーカル光学系16で拡大した倍率を第2アフォーカル光学系20で縮小するようになっている。第2光ファイバ光学系23はランダム配列の光ファイバで構成するが、その詳細については後に説明する。この第2光ファイバ光学系23の入力端23aに入射した光は、光ファイバ光学系23内を通って出力端23b(図1)から観察光学系部4内の試料5を照明する。
第1と第2の光ファイバ光学系15、23の長さは任意に定めることが出来、光源部2、観察光学系部4の配置も任意に定めることが出来る。中間物19は前記したように各種のものを採用でき、図では省略してあるが2つのアフォーカル光学系16、20間で装着自在にできる機構が設置されていて、第1アフォーカル光学系16からの光を受けて通過した光束を、第2アフォーカル光学系20に伝えられるよう位置づけられている。
図3は第1アフォーカル光学系16の説明図である。図において第1光ファイバ光学系15の出力端15bからレンズ17に向かう光の射出角をθ1としたとき、レンズ18の光軸24上から射出されて中間物19に向かう光の射出角度θ2は、
θ2=θ1/M (M=倍率)
で求められる。即ち、倍率Mを大きくするとθ2の値は小さくなり、中間物19に向かう光は平行光束に近づく。従がって2つのレンズ17、18の設計値や位置関係を選択し、倍率Mを設定してやれば中間物19は必要とする平行光束を得ることが出来る。それによって中間物19は斜光線を排除し中間物の特性、特徴を生かして単一波長を選択することが出来る。またレンズ17と18とで光束径を大きくし倍率を変換することは、前記のように光束の平行性を高めることになるが、単位面積あたりの光エネルギー量も減少するので、中間物19に与えるダメージを少なくすることができる。
第2アフォーカル光学系20は前記したように第1アフォーカル光学系16と同様なもので、第1アフォーカル光学系16で拡大した倍率を縮小して第2光ファイバ23の入力端23aに向かわせる。
図4は第2光ファイバ光学系23の説明図である。図Aは第2光ファイバ光学系23の入力端23aを、図Bは出力端23bを示している。そしてまた図Aは中間物19を通過した光束が第2アフォーカル光学系20を経て入力端23aに入射したとき、その入力端23a面中の任意領域25、26、27を表したものとなっている。この入力端23aの任意領域中の1つの領域、例えば25には、第2光ファイバ光学系23を構成している全繊維中の繊維a1、a2、a3が含まれている。また2つ目の任意領域26には繊維b1、b2、b3、b4が含まれている。3つ目の領域27にはc1、c2、c3、c4の繊維が含まれた例となっている。このように構成された入力端23a全域を照射した光束は、第2光ファイバ光学系23内を通って出力端23bに向かう。このとき第2光ファイバ光学系23は前記したようにランダム配列の光ファイバで構成してあるので、領域25、26、27から出力端23bに向かう光束は、入力端23aの繊維配列とは大きく変化した繊維配列となって射出される。例えば図Bに示したように出力端23bの繊維配列は、入力端23aで特定した任意の領域25、26、27の各領域が全て崩れ、内部の繊維a1乃至a3、b1乃至b4、c1乃至c4がランダムに分散配列された状態となる。そのため仮に1つの特定領域、例えば25に斜光線による中間物19通過光が入射したとしても、その光は出力端23b側では繊維a1、a2、a3によって出力端23b全域に分散配列され、斜光線による影響を平均化する。
また別の領域26、27に輝度の高い光が仮に集中して入射したとしても、その光は出力端23bでは分散配列された繊維b1乃至b4、c1乃至c4によって出力端23b全域に分散され、平均化した輝度となって試料5を照明する。この出力端23bでの分散配列は領域25、26、27だけでなく、入力端23a全域の配列が全て分散されて試料5を照明するから、中間物19を通過した光束が平行性精度に不備あったとしても、つまり第1アフォーカル光学系16で完全な平行光束に変換できなかった光束であったとしても、第2光ファイバ光学系23はそれを救済するよう機能する。同様に中間物19の品質や精度が高級でないような場合や他種のものに変換したような場合であったとしても、第2光ファイバ光学系23はそれを救済して試料5を照明する。このことは中間物19通過光束に予測できないような現象が生じたとしても、第2光ファイバ光学系23の設置はそれをカバーするということになる。
このように本発明は、光学ユニット3の第2光ファイバ光学系23をランダム配列の光ファイバで構成したことによって、安定した単一波長の照明を受けた像を受光部7で得ることが出来る。
図5は第1光ファイバ光学系15と輝度の関係を示した説明図で、A列は入力端15aとこの入力端15aが光源部2から受ける照射光の輝度を示している。B列は出力端15bとこの出力端15bが第1アフォーカル光学系16を経て中間物19に送り出す光の輝度を示している。
A列において第1光ファイバ光学系15の入力端15aには、光源部2からの光が照射されていて、図4Aと同じように任意の特定領域25、26、27を示してある(図では各領域の位置関係を明確化するため斜線を加えてある)。そしてこの入力端15aの全域に照射された光の平均輝度が曲線28である。この曲線28によればハロゲンランプ13からの光は400から800μm付近の波長で、750μm付近が最大ピーク値(100%)となっている。このような輝度の照射を受けた入力端15aからの光が出力端15bに伝えられると、その明るさは図のB1列に示したように曲線28aとなる。この曲線28aは曲線28と殆ど同じであるが、第1光ファイバ光学系15の長さを通過した分だけ光が消失した状態となっていて、図では参考のため曲線28も点線で示してある。またB1列に示した出力端15b上の任意の領域25、26、27はA列の入力端15aのそれと同じ配列状態となっている。
しかし一般的に光ファイバ光学系入力端側の任意特定領域は、出力端側では領域単位でその配列を大きく変化するのが普通であり、例えば一方に偏ったり1箇所に集中してしまう割合が高い。図5のB2列はそのような場合を示したもので、出力端15bには入力端15aからの領域25、26、27が領域単位で配列されてはいるが、その配列位置は大きく変化していて、しかも一箇所に集中した例となっている。このような例でA列の各領域25、26、27に、例えば赤系統の光(700から800μm)が強く照射されたと仮定すると、それが伝えられる図B2列の出力端15bでは各領域25、26、27が1箇所に集中配列されているため、中間物19に向かう光の輝度が曲線29のように750μm付近をピークとする赤系統の強い波長の光となってしまい、青から緑の400から500μm付近の波長が弱まった光となってしまっている。このように入力端15aと出力端15bとでその任意領域の配列が領域単位で変化してしまうような光ファイバを使用している場合、上記したような仮定例の場合も含めて出力端15b側でどのように変化するか予測することが出来ない。従がって1つ1つテストし、その結果を見ることが必要となる。このような出力端15bからの光を中間物19に向かわせたとすれば、中間物19の精度や品質が高級でない場合や、中間物の種類、厚さなどを変更したような場合も想定すると、中間物を通過する光束は一層予測不能となる。
図6は第2光ファイバ光学系23と中間物を通過した光の輝度の関係を示した説明図で、A列は入力端23aとこの入力端23aが受ける第2アフォーカル光学系20からの射出光輝度を示している。B列は出力端23bとこの出力端23bが試料5に送り出す光の輝度を示している。
A1列において第2光ファイバ光学系23の入力端23aには、中間物19、第2アフォーカル光学系20からの光が照射されていて、図では図5B1列の任意特定領域25、26、27からの光がそのまま同じ配列の領域25、26、27として受けた状態となっている。そしてこの入射した光は輝度が曲線30のようになる。この曲線30によれば、図5B1列の曲線28aによる光束が中間物19を通過することによって600μm付近の波長が選択され、他の波長はカットされた波形となっている。
しかし実際には曲線30によって表現される波長以外の光も入力端23aに入射してしまうことも予測される。つまり前記したように中間物19に向かう第1光ファイバ光学系15からの平行光束精度が低いような場合には、600μm付近の波長以外の光束も中間物19から入力端23aに入射してしまう。図A2列はこのような場合の入射光の例を示したもので、400から500μm付近の波長と、700から800μm付近の波長が入射した状態となっていて、夫々曲線31、曲線32として示してある。この曲線31、32は図5の出力端15bがB1列からB2列に変化したようなときや、或いは中間物19の材質を変更するなどして予測できないような現象が生じたようなときにも発生する。このような光をそのまま照明光として試料5に供給すれば安定しない照明光となる。
図のB列は第2光ファイバ光学系23の出力端23bと、この出力端23bから射出される光の輝度を示している。この出力端23bは図4Bでも説明したように、その繊維配列が入力端23aの繊維配列と大きく変化するよう構成されるから、例えば領域25、26、27もその領域が崩れ、内部の繊維a1乃至a3、b1乃至b4、c1乃至c4が全てランダムに分散して配列される。図ではこの分散した配列を図4Bの配列と合わせて同じにしてあるが、この分散配列によって出力端23bから射出される光の明るさは図の曲線33のようになる。この曲線33によれば図6A2列の曲線31、32を作り出していた波長は分散して曲線33に吸収されて一体となり、600μm付近をピーク値とする明るさとなっている。即ち、入力端23aに入射した第2アフォーカル光学系20からの光束は、第2光ファイバ光学系23を通って出力端23bに向かうが、このとき第2光ファイバ光学系23を構成している繊維のランダム配列によって出力端23b全域に分散して伝えられる。この分散化によって試料5に向かう光束は波長ムラのない平均化されたものとなる。従がって領域25、26、27に輝度の高い光が入射したようなときや、或いは斜光線が中間物19を通過したことによって曲線31、32のような光が入射したようなときも含めて、予め予測不能な変化をした光が入力端23aに入射したとしても、出力端23bは常に平均化した光を試料5に供給することになる。
上記説明してきたことは、光学ユニット3内の第1光ファイバ光学系15を通常の光ファイバで構成し、第2光ファイバ光学系23をランダム配列の光ファイバで構成したものとなっている。しかし本願の趣旨からすれば、第1光ファイバ光学系15もランダム配列の光ファイバとすることによって更なる効果を得ることが出来る。この場合、図4Aの入力端23aを第1光ファイバ光学系15の入力端15a、図4Bの出力端23bを第1光ファイバ光学系15の出力端15bと読み替えればよい。即ち、光源部2内のハロゲンランプ14からの光を第1光ファイバ光学系15の入力端15aが受けると、その入力端15aの全域中の任意領域25、26、27(図4A)に入射した光は出力端15bに向かってa1乃至a3、b1乃至b4、c1乃至c4(図4B)に分散される。この分散した光を第1アフォーカル光学系16が平行光束にほぼ変換して中間物19に向かわせる。それによって図5で説明したような問題が発生することなく、中間物19は所定の波長を選択して第2アフォーカル光学系20から第2光ファイバ光学系23に向かわせ試料5を照明する。これで試料5は第1と第2の光ファイバ光学系15、23で分散された光で照明されるようになり、中間物19通過後の光束を一層確かなものとする。このようにこの実施例では第1と第2の光ファイバ光学系15、23をランダム配列の光ファイバとすることを特徴としている。
以上、実施例1、2として本発明の光学ユニットについて説明してきた。これら実施例において第1、第2光ファイバ光学系15、23と第1、第2アフォーカル光学系16、20の連結方法、光源部2と光学ユニット3の連結方法などについては特に詳しく説明していない。同様に中間物19と両アフォーカル光学系16、20の連結方法についても詳しく説明していない。しかしこれらは既存のものの組み合わせや許容範囲内での設計をすることで解決することが出来る。
観察装置全体の構成を説明する概略図。 光学ユニットの内部構造を示した説明図。 第1アフォーカル光学系の説明図。 第2光ファイバ光学系の説明図。 第1光ファイバ光学系と輝度の関係を示した説明図。 第2光ファイバ光学系と中間物通過光の輝度関係を示した説明図。
符号の説明
1・・・観察装置 2・・・光源部 3・・・光学ユニット 4・・・観察光学系部 5・・・試料 7・・・受光部 8・・・CCD 9・・・制御部 10・・・表示部 13・・・ハロゲンランプ 15・・・第1光ファイバ光学系 16・・・第1アフォーカル光学系 19・・・中間物 20・・・第2アフォーカル光学系 23・・・第2光ファイバ光学系 25、26、27・・・特定領域


Claims (3)

  1. 連続スペクトルを発光する光源からの光束をほぼ平行光束として中間物に向かわせる第1光ファイバ光学系と、この第1光ファイバ光学系からの光束を受け光源光束中から任意特定波長を選択する中間物と、この中間物で選択された特定波長の光束を受け観察装置の試料に向かわせる第2光ファイバ光学系とから成り、前記第2光ファイバ光学系はランダム配列の光ファイバとし、中間物を通過して入射した光束を分散光として試料に向かわせて照明するようにした事を特徴とする光学ユニット。
  2. 第1光ファイバ光学系をランダム配列の光ファイバとし中間物を分散光として照明するようにした事を特徴とする請求項1記載の光学ユニット。
  3. 第1光ファイバ光学系と中間物、中間物と第2光ファイバ光学系の間に倍率変換用のアフォーカル光学系を設置した事を特徴とする請求項1記載の光学ユニット。

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