JP6913513B2 - 顕微鏡用照明装置、及び、顕微鏡 - Google Patents

顕微鏡用照明装置、及び、顕微鏡 Download PDF

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Description

本明細書の開示は、白色LED(Light Emitting Diode)光源を有する顕微鏡用照明装置、及び、顕微鏡に関する。
顕微鏡用光源として従来から広く利用されているハロゲン光源は、発光面内においてフィラメント形状に依存した不均一な輝度分布を有している。この発光面における不均一な輝度分布に起因する照明ムラを低減するため、光拡散素子を設けた顕微鏡用照明装置が多数提案されている。
しかしながら、光拡散素子は、照明ムラを低減する一方で光量ロスも生じさせる。この点を踏まえ、光拡散素子での光量ロスを抑えながら照明ムラを低減する技術が提案されている。そのような技術は、例えば、特許文献1、特許文献2に記載されている。
特開2005−148296号公報 特開平09−274138号公報
ところで、近年、顕微鏡用光源として、寿命が長く且つ消費電力が小さいLED光源を使用するケースが増加している。
ハロゲン光源の代わりとして用いられる白色LED光源は、しばしば複数のLEDチップを有する。複数のLEDチップを有する白色LED光源では、ハロゲン光源と同様に、発光面における不均一な輝度分布に起因する照明ムラが生じ得る。また、一般に、LED光源を用いた照明では、ハロゲン光源を用いた照明に比べて、標本面における輝度が不足しがちである。このため、白色LED光源を有する顕微鏡用照明装置では、明るくムラのない照明を行うことが、ハロゲン光源を有する顕微鏡用照明装置の場合よりも難しい。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立する技術を提供することである。
本発明の一態様に係る顕微鏡は、顕微鏡用照明装置と、対物レンズを備える。顕微鏡用照明装置は、白色LED光源と、照明光学系を備える。前記白色LED光源は、基板と、前記基板上に配列された励起光を出射する複数のLEDチップと、前記複数のLEDチップの全てを覆うように設けられた1つの蛍光体層と、を有する。前記照明光学系は、前記白色LED光源からの光を対象物に照射する。前記照明光学系は、視野絞りと、前記白色LED光源と前記視野絞りの間に配置された前記光を拡散する光拡散素子と、を有し、ケーラー照明で前記対象物を照明するように配置されている。前記顕微鏡は、pを前記複数のLEDチップの中心間の最小間隔とし、dを前記複数のLEDチップの各々の大きさとするとき、以下の条件式を満たす。
0.2<d/p<1 ・・・(1)
前記蛍光体層は、各々が可視域の蛍光を発生する、少なくとも3種類の蛍光体を含む。前記照明光学系は、さらに、前記白色LED光源と前記光拡散素子の間に配置されたコレクタレンズと、前記光拡散素子と開口絞りの間に前記視野絞りが位置するように配置された前記開口絞りと、前記視野絞りと前記開口絞りの間に配置されたリレーレンズと、前記リレーレンズとコンデンサレンズの間に前記開口絞りが位置するように配置された前記コンデンサレンズと、を備える。前記顕微鏡は、F co を前記コレクタレンズの焦点距離とし、F rl を前記リレーレンズの焦点距離とし、F cd を前記コンデンサレンズの焦点距離とし、NAを前記コンデンサレンズの開口数とし、NA1を前記コンデンサレンズの最大照明範囲に対応する倍率の対物レンズの開口数とするとき、以下の条件式を満たす。
(p−d)/(2×F co )≦NA1×F cd /F rl ・・・(2)
NA1/NA≦1/3 ・・・(3)
上記の態様によれば、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
顕微鏡1の構成を例示した図である。 白色LED光源10の断面を模式的に示した図である。 白色LED光源10内におけるLEDチップ12の配列を例示した図である。 隣接する2つのLEDチップ12から拡散板30に入射する2つの光束の間に生じる光が通過しない領域の角度を説明するための図である。 照明光学系3aの断面図であり、倍率が4倍で開口数が0.16の第1対物レンズでの観察に使用される軸上光束と軸外光束を描いた光線図である。 照明光学系3aの断面図であり、倍率が40倍で開口数が0.9の第2対物レンズでの観察に使用される軸上光束と軸外光束を描いた光線図である。 実施例1に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第1対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例1に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第1対物レンズで観察したときの第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例1に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第2対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例1に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第2対物レンズで観察したときの第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例1に係る顕微鏡用照明装置の開口絞り面における放射輝度分布を示した図である。 実施例2に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第1対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例2に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第1対物レンズで観察したときの第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例2に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第2対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例2に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第2対物レンズで観察したときの第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例2に係る顕微鏡用照明装置の開口絞り面における放射輝度分布を示した図である。 実施例3に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第1対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例3に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第1対物レンズで観察したときの第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例3に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第2対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例3に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第2対物レンズで観察したときの第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例3に係る顕微鏡用照明装置の開口絞り面における放射輝度分布を示した図である。 実施例4に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第1対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例4に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第1対物レンズで観察したときの第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例4に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第2対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例4に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第2対物レンズで観察したときの第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例4に係る顕微鏡用照明装置の開口絞り面における放射輝度分布を示した図である。 実施例5に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第1対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例5に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第1対物レンズで観察したときの第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例5に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第2対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例5に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第2対物レンズで観察したときの第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例5に係る顕微鏡用照明装置の開口絞り面における放射輝度分布を示した図である。 実施例6に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第1対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例6に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第1対物レンズで観察したときの第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例6に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第2対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例6に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第2対物レンズで観察したときの第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例6に係る顕微鏡用照明装置の開口絞り面における放射輝度分布を示した図である。 実施例7に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第1対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例7に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第1対物レンズで観察したときの第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例7に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第2対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例7に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第2対物レンズで観察したときの第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例7に係る顕微鏡用照明装置の開口絞り面における放射輝度分布を示した図である。 実施例8に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第1対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例8に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第1対物レンズで観察したときの第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例8に係る顕微鏡用照明装置が照明した、第2対物レンズで観察する標本面上の領域の放射輝度分布を示した図である。 実施例8に係る顕微鏡用照明装置が照明した標本面を第2対物レンズで観察したときの第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。 実施例8に係る顕微鏡用照明装置の開口絞り面における放射輝度分布を示した図である。
図1は、顕微鏡1の構成を例示した図である。図2は、白色LED光源10の断面を模式的に示した図である。図3は、白色LED光源10内におけるLEDチップ12の配列を例示した図である。
図1に示す顕微鏡1は、正立顕微鏡であり、白色LED光源10を有する顕微鏡用照明装置2を備える。顕微鏡1の利用者は、ステージ90に配置された標本Sを、接眼レンズ130を介して目視で観察すること、又は、撮像素子140で撮像することができる。
顕微鏡用照明装置2は、ケーラー照明で標本Sを照明する照明装置である。顕微鏡用照明装置2は、白色LED光源10と、白色LED光源10からの光を観察の対象物である標本Sに照射する照明光学系3を備える。
白色LED光源10は、いわゆるCOB(Chips on Board)タイプの白色LED光源であり、図2に示すように、基板11と、基板11上に配列された励起光を出射する複数のLEDチップ12と、複数のLEDチップ12を覆うように設けられた蛍光体層13を有する。蛍光体層13は、例えば、3種類の蛍光体(蛍光体13a、蛍光体13b、蛍光体13c)を含んでいる。以降では、蛍光体層13が3種類の蛍光体を含む例で説明するが、蛍光体層13に含まれる蛍光体は3種類に限らない。白色LED光源10が白色光を放射するために、蛍光体層13は少なくとも3種類の蛍光体を含んでいることが望ましい。
複数のLEDチップ12は、照明光学系3が有する開口絞り70が開放状態にあるときに、開口絞り70の開口内に投影されるように配列されている。具体的には、例えば、図3に示すように、基板11上に、6行6列に配列されている。なお、開放状態とは、開口絞り70が最も大きく開かれた状態であり、開口絞り70が有する開口の径(以降、開口径)が最大となっている状態である。複数のLEDチップ12の配列は図3に示す例に限らないが、複数のLEDチップ12は、基板11上に、M行N列(M、Nはそれぞれ4以上の整数)に配列されていることが望ましい。
複数のLEDチップ12の各々は、例えば、近紫外域の励起光を出射するLEDチップである。蛍光体層13に含まれる3種類の蛍光体の各々は、例えば、可視域の蛍光を発生する蛍光体であり、LEDチップ12から出射した近紫外域の励起光により、又は、近紫外域の励起光により励起された他の蛍光体で発生した可視光により、励起される。3種類の蛍光体は、互いに異なる可視域の波長の蛍光を発する。特に、R(赤)G(緑)B(青)に対応する波長の蛍光を発することが望ましい。
白色LED光源10は、3種類の蛍光と励起光が混ざった白色光を出射する。白色LED光源10が出射する白色光は、混色により、ハロゲン光源からの光に昼光色(白色)フィルタを組合せたときの分光スペクトル分布と類似した分光スペクトル分布を有することが望ましい。
照明光学系3は、コレクタレンズ20と、拡散板30と、視野絞り40と、ミラー50と、リレーレンズ60と、開口絞り70と、コンデンサレンズ80を備える。視野絞り40と開口絞り70はそれぞれ開口径が可変する可変絞りである。照明光学系3は、ケーラー照明で標本Sを照明するように配置される。
コレクタレンズ20は、白色LED光源10と拡散板30の間に配置され、白色LED光源10から出射した光を集光して拡散板30に導く。拡散板30は、光を拡散する光各素子の一例であり、特に限定されないが、例えば、フロストタイプの拡散板である。拡散板30は、任意のタイプの拡散板が採用し得る。拡散板30は、視野絞り40のよる照明範囲(照野)の調整を妨げないように、視野絞り40よりも白色LED光源10側に、即ち、白色LED光源10と視野絞り40の間に、配置される。
なお、拡散板30が視野絞り40に近すぎると標本面に拡散板30の模様が投影されてしまうことがある。このため、拡散板30は、視野絞り40からある程度離して配置することが望ましく、例えば、図1に示すように、コレクタレンズ20との距離が視野絞り40との距離よりも近い位置に配置することが望ましい。
視野絞り40は、照明範囲(照野)を調整するための絞りであり、標本面(即ち、コンデンサレンズ80の後側焦点面)と光学的に共役な位置に配置される。視野絞り40の開口径を変更することで、照明範囲(照野)を変更することができる。なお、コンデンサレンズ80の後側焦点面とは、コンデンサレンズ80の焦点面のうち、コンデンサレンズ80よりも標本Sの近くに位置する焦点面のことである。
視野絞り40を通過した光は、ミラー50で反射しリレーレンズ60に入射する。視野絞り40と開口絞り70の間に配置されたリレーレンズ60は、視野絞り40を通過した光を開口絞り70が配置された面上に集光し、白色LED光源10の像(光源像)を形成する。コンデンサレンズ80は、光源像からの光を標本Sに照射する。
開口絞り70は、標本Sに照射する照明光の開口数を調整するための絞りであり、拡散板30と開口絞り70の間に視野絞り40が位置するように配置される。より詳細には、開口絞り70は、白色LED光源10と光学的に共役な位置であるコンデンサレンズ80の前側焦点面(以降、開口絞りが位置する面をAS面と記す)上に配置される。開口絞り70の開口径を変更することで、標本Sに照射する照明光の開口数を変更することができる。なお、コンデンサレンズ80の前側焦点面とは、コンデンサレンズ80の焦点面のうち、コンデンサレンズ80よりも白色LED光源10の近くに位置する焦点面のことである。
コンデンサレンズ80は、リレーレンズ60とコンデンサレンズ80の間に開口絞り70が位置するように配置される。コンデンサレンズ80は、例えば、開口数が0.9であり、4倍の対物レンズが光路上に配置されたときの顕微鏡1の視野に相当する照明範囲を照明する。なお、コンデンサレンズ80の開口数とは、コンデンサレンズ80を用いて照射することができる照明光の最大の開口数のことである。
顕微鏡1は、顕微鏡用照明装置2に加えて、対物レンズ(対物レンズ100、対物レンズ101)と、結像レンズ110と、プリズム120と、接眼レンズ130と、撮像素子140を備える。
対物レンズ100及び対物レンズ101は、図示しないレボルバーにより切り替えて使用される無限遠補正型の対物レンズであり、標本Sからの光を集光し、無限遠光束を出射する。対物レンズ100は、例えば、倍率が40倍で開口数が0.9の対物レンズであり、対物レンズ101は、例えば、倍率が4倍で開口数が0.16の対物レンズである。結像レンズ110は、光路上に配置された対物レンズから出射した無限遠光束を集光し、標本Sの像を形成する。
プリズム120は、結像レンズ110からの光を、接眼レンズ130に至る観察光路、又は、撮像素子140に至る検出光路の少なくとも一方に導く。プリズム120は、例えば、入射光を所定の光量比で分割するスプリッタであってもよい。また、プリズム120は、プリズム120の全部又は一部を対物レンズの光軸に対して挿脱することで入射光が進行する光路を切り替える光路切換え機構を構成していてもよい。
接眼レンズ130は、結像レンズ110が形成した標本Sの像を、顕微鏡1の利用者の眼に投影する。利用者は、接眼レンズ130を覗くことで、標本Sを目視観察することができる。
撮像素子140は、結像レンズ110により標本Sの像が形成される像面に配置されている。撮像素子140は、例えば、撮像装置に含まれるCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどである。撮像素子140から出力される信号に基づいて、図示しない画像処理装置で標本Sの画像データが生成される。
顕微鏡用照明装置2及び顕微鏡1は、以下の条件式(1)を満たしている。
0.2 < d/p < 1 ・・・(1)
ここで、pは複数のLEDチップ12の中心間の最小間隔である。dは複数のLEDチップ12の各々の大きさである。なお、LEDチップ12の大きさとは、LEDチップ12が矩形形状であれば、短辺の長さのことであり、LEDチップ12が円形であれば、直径のことである。また、図3に示すように複数のLEDチップ12が同サイズで且つ一定のピッチで配列されている場合には、pは複数のLEDチップ12の配列のピッチでもある。
条件式(1)は、発光部であるLEDチップ12の大きさと隣接するLEDチップ12間の距離との関係を示している。ケーラー照明により標本面をムラなく照明するためには、AS面における輝度分布の均一性が高いことが望ましい。d/pが上限を上回ると、LEDチップ12が隙間なく配列されてしまう。また、d/pが下限を下回ると、LEDチップ12間の間隔がLEDチップ12の大きさに対して大きくなりすぎる。このため、白色LED光源10の像(以降、単に光源像と記す。)が投影されるAS面における輝度分布の不均一を解消するためには、拡散板30に拡散度の大きな光拡散素子を採用することになり、拡散板30での光量ロスが増加して照明効率が低下してしまう。従って、照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することが難しくなる。
条件式(1)を満たすことで、比較的小さな拡散度を有する拡散板30を用いてAS面を均一に照明することができる。なお、拡散度とは、光拡散素子が有する光を拡散する能力のことである。拡散度が大きな光拡散素子ほど、光をより広い範囲に拡散させることができる。
以上のように構成された顕微鏡用照明装置2及び顕微鏡1では、比較的小さな拡散度を有する拡散板30を用いてAS面に均一性の高い輝度分布を形成することができる。このため、拡散板30での光量ロスを抑えながら、白色LED光源10からの白色光を用いてケーラー照明により標本面をムラなく照明することができる。従って、顕微鏡用照明装置2及び顕微鏡1によれば、照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
次に、顕微鏡用照明装置2及び顕微鏡1が満たすことが望ましい条件について説明する。顕微鏡用照明装置2は、以下の条件式(2)及び(3)を満たすことが望ましい。
(p−d)/(2×Fco) ≦ NA1×Fcd/Frl ・・・(2)
NA1/NA ≦ 1/3 ・・・(3)
ここで、Fcoはコレクタレンズ20の焦点距離である。Frlはリレーレンズ60の焦点距離である。Fcdはコンデンサレンズ80の焦点距離である。NAはコンデンサレンズ80の開口数である。NA1はコンデンサレンズ80の最大照明範囲に対応する倍率の対物レンズの開口数である。
条件式(2)は、コンデンサレンズ80の瞳面に形成される非発光部の像の大きさと、観察に寄与する光線(即ち、標本像の形成に寄与する光線)がコンデンサレンズ80の瞳面を通る領域(以降、観察に寄与する領域という意味で寄与領域と記す。)の大きさとの関係を示している。ここで、コンデンサレンズ80の瞳面は、上述したAS面である。また、非発光部とは、LEDチップ12間の隙間部分のことである。条件式(2)を満たさない場合には、非発光部の像の大きさが寄与領域の大きさよりも大きくなるため、寄与領域内に発光部の像が全く存在しない可能性がある。このため、特に、低倍の対物レンズを用いた場合に明るく照明することが難しくなる。
なお、顕微鏡1の利用者は、顕微鏡用照明装置2で照明した標本Sを様々な倍率の対物レンズを用いて観察することができる。上述した寄与領域の大きさは、使用する対物レンズの開口数に依存し、対物レンズの開口数が低いほど小さくなる。対物レンズの開口数は一般的には倍率が低いほど小さくなることから、寄与領域の大きさも使用する対物レンズの倍率が低いほど小さくなる。顕微鏡1での使用が想定される最も低い倍率の対物レンズは、顕微鏡用照明装置2の最大照明範囲全体を観察することが可能な最も高倍の対物レンズ(以降、顕微鏡用照明装置2の最大照明範囲に対応する対物レンズと記す。)である。このため、条件式(2)に示すように、顕微鏡用照明装置2の最大照明範囲に対応する対物レンズの開口数に基づいて算出される寄与領域の大きさ(つまり、2×NA1×Fco)が非発光部の像の大きさ(つまり、(p−d)×Frl/Fcd)以上であれば、顕微鏡1で使用される任意の対物レンズにおいて寄与領域の大きさが非発光部の像の大きさ以上となる。
条件式(3)は、顕微鏡1での使用が想定される最も低倍の対物レンズの開口数とコンデンサレンズ80の開口数との関係を示している。条件式(3)を満たしていない場合には、使用する対物レンズによってはコンデンサレンズ80の開口数が十分でなく対物レンズの性能を十分に発揮することができなくなる。特に、高倍の対物レンズを使用する際に明るく照明することが難しくなる。
条件式(2)及び条件式(3)を満たすことで、顕微鏡用照明装置2及び顕微鏡1は、顕微鏡1で使用される対物レンズによらず良好な照明を提供することができる。つまり、顕微鏡1は、低倍から高倍まで明るく照明することが可能となる。
また、顕微鏡用照明装置2は、以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。ここで、θは入射光の進行方向へ出射した拡散光の1/2の強度で拡散板30から出射する拡散光の散乱角(以降、拡散角と記す。)である。なお、散乱角とは、入射光の進行方向に対する出射光の角度のことである。
1/2×tan−1((p−d)/Fco)≦ θ ≦ 6×tan−1((p−d)/Fco) ・・・(4)
下表は、拡散角が0.6度、1.2度、4度、9度の拡散板30の散乱角と出射強度の関係を示している。下表の強度とは、散乱角0度の方向に出射する光線の強度が1となるように規格化された出射光の強度である。
Figure 0006913513
条件式(4)は、拡散板30に入射する光束の状態と拡散板30の拡散角との関係を示している。図4に示すように、隣接する2つのLEDチップ12からある角度で出射した平行光束について着目すると、これらの光束は拡散板30に異なる角度で入射する。そして、これらの光束の間にある光が通過しない領域が作る角度αは、コレクタレンズ20の焦点距離Fco、LEDチップ12の配列のピッチp、LEDチップ12の大きさdを用いて、tan−1((p−d)/Fco)で表される。即ち、角度αを用いると、条件式(4)は、条件式(4−1)に書き直すことができる。
α/2 ≦ θ ≦ 6×α ・・・(4−1)
θがα/2を下回ると、拡散板30での光の拡散が不十分なため、AS面に入射する入射光の強度の角度依存性が十分に抑制されない。このため、入射角に対する入射光の強度の不均一性に起因した、AS面における輝度分布の不均一性が解消されない。また、観察時における顕微鏡1の解像力の低下や結像性能の低下が生じる虞がある。一方、θが6×αを上回ると、AS面に入射する入射光の強度の角度依存性は解消するが、拡散板30で光が強く拡散するため、光量ロスが大きくなりすぎる。
条件式(4)を満たすことで、拡散板30での過剰な光の拡散を防止することができる。このため、拡散板30での光量ロスをさらに抑制しながら、AS面における輝度分布の均一性を高めることができる。従って、顕微鏡1は、照明効率と照明の均一性とをさらに高水準で両立することが可能となる。
また、顕微鏡用照明装置2は、以下の条件式(5)を満たすことが望ましい。ここで、Rは、複数のLEDチップ12を含む最小の円C2の直径である。なお、複数のLEDチップ12を含むとは、図3に示すように、複数のLEDチップ12の各々の中心位置を全て含むことを意味する。
NA×Fcd/Frl < R/(2×Fco)+sinθ ・・・(5)
条件式(5)は、コンデンサレンズ80の開口数に対応する光線を標本Sから拡散板30へ向かって逆追跡したときの拡散板30への入射角と、白色LED光源10から拡散板30へ向かう光線の拡散板30への入射角との関係を示している。条件式(5)の左辺は、コンデンサレンズ80の開口数(NA)に、標本Sが視野絞り40へ投影される倍率(Fcd/Frl)を掛けたものであり、コンデンサレンズ80とリレーレンズ60からなる光学系の白色LED光源10側の開口数である。つまり、コンデンサレンズ80の開口数に対応する光線が拡散板30から出射するときの角度を表している。これに対して、条件式(5)の右辺第1項は、配列の最も端に配置されたLEDチップ12からの光線が拡散板30へ入射する角度を表している。また、条件式(5)の右辺第2項は、拡散板30の拡散角を表している。つまり、条件式(5)の右辺は、配列の最も端に配置されたLEDチップ12からの光線が拡散板30から出射する代表的な角度を表している。条件式(5)を満たさない場合には、顕微鏡用照明装置2は、コンデンサレンズ80の開口数に対応する光線を標本Sに導くことができないため、コンデンサレンズ80の性能を十分に発揮することができない。
条件式(5)を満たすことで、コンデンサレンズ80の開口数に対応する光線を標本Sに照射することができる。このため、標本Sを明るく照明することができる。また、条件式(5)を満たす範囲で拡散角θの小さな拡散板30を採用することで、光量ロスを更に抑制することができる。
また、顕微鏡用照明装置2は、以下の条件式(6)を満たすことが望ましい。ここで、φLEDは、図3に示すように、蛍光体層13に内接する円C1の直径である。
0.5 ≦ R/φLED ・・・(6)
条件式(6)は、白色LED光源10の領域に占める複数のLEDチップ12が配置される領域の割合を示している。白色LED光源10は、蛍光体層13の表面全体から光を出射するが、LEDチップ12が存在する領域に対応する表面部分では輝度が高くなり、LEDチップ12が存在しない領域に対応する表面部分では輝度が低くなるという傾向がある。このため、発光面(つまり、蛍光体層13の表面全体)における輝度の均一性はLEDチップ12の配置に依存する。
R/φLEDが下限値を下回ると、複数のLEDチップ12が、一部の領域、例えば、白色LED光源10の中心付近に集中しすぎてしまう。このため、発光面の中心付近の狭い範囲で輝度が高くその周辺で輝度が低い、不均一な輝度分布が形成されてしまう。このような輝度分布は、実質的な光源像の大きさを低下させることになる。また白色LED光源10とコレクタレンズ20の間隔が製造誤差によりバラついた場合に低倍側の照明ムラが顕著に現れる。このため大きな白色LED光源10を用いた場合であっても、その白色LED光源10の発光面の大きさを十分に活用することができない。つまり、コンデンサレンズ80が実現可能な最大開口数より小さな開口数の照明に制限されたり、低倍側の照明ムラに影響がでてしまう。
条件式(6)を満たすことで、発光面において輝度分布が照明に適した均一性を有し、コンデンサレンズの開口絞り位置に適切な光源像を形成することによって大きな開口数で明るく照明することができる。また白色LED光源10とコレクタレンズ20間隔が製造誤差によりバラついた場合に、低倍時の照明ムラの影響を抑えることができ、白色LED光源10の大きさを活用して明るい照明を実現することができる。
以降、実施例について説明する。なお、各実施例に係る顕微鏡用照明装置の構成は、白色LED光源が有する複数のLEDチップの配列、ピッチ、サイズが異なる点、及び、拡散板の拡散角が異なる点を除き、顕微鏡用照明装置2と同様である。
[実施例1]
図5A及び図5Bは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置2aに含まれる照明光学系3aの断面図である。図5Aには、倍率が4倍で開口数が0.16の対物レンズ(以降、第1対物レンズと記す)での観察に使用される軸上光束と軸外光束を描いた光線図が描かれている。図5Bには、倍率が40倍で開口数が0.9の対物レンズ(以降、第2対物レンズと記す。)での観察に使用される軸上光束と軸外光束を描いた光線図である。なお、視野数はいずれも22である。
顕微鏡用照明装置2aは、図5A及び図5Bに示すように、白色LED光源10aと照明光学系3aを備えている。白色LED光源10aは、COB(Chips on Board)タイプの白色LED光源であり、基板と、基板上に配列された励起光を出射する複数のLEDチップと、複数のLEDチップを覆うように設けられた蛍光体層を有する点は、白色LED光源10と同様である。
白色LED光源10aは、基板上に4×4の配列で配置された計16個のLEDチップを備えている。白色LED光源10aの仕様は、以下のとおりである。
M=4、N=4、p=2mm、d=0.6mm、φLED=12mm、R=9.3mm
照明光学系3aは、拡散板30の代わり拡散板30aを備えている点を除き、照明光学系3と同様である。なお、コレクタレンズ20は、白色LED光源10a側から順に、光源側に平面を向けた平凸レンズL7と、両凸レンズL6と、光源側に平面を向けた平凸レンズL5と、を含んでいる。また、リレーレンズ60は、白色LED光源10a側から順に、光源側に凸面を向けたメニスカスレンズL4と両凸レンズL3からなる接合レンズである。コンデンサレンズ80は、白色LED光源10a側から順に、光源側に凸面を向けたメニスカスレンズL2と、光源側に凸面を向けた平凸レンズL1を含んでいる。なお、コンデンサレンズ80の最大照明範囲に対応する倍率の対物レンズは、第1対物レンズである。
照明光学系3aの各種データは、以下のとおりである。
θ=4°、Fco=25.4mm、NA=0.9、Fcd=15.2mm、Frl=93.95mm、NA1=0.16
照明光学系3aのレンズデータは、以下のとおりである。なお、レンズデータ中のINFは無限大(∞)を示している。また、面番号の横にある*マークは、その面が非球面であることを示している。
照明光学系3a
s r d nd νd
0 INF
1 INF 1.2 1.5233 58.93
2 INF 0.4677
3 INF 15.8 1.56883 56.36
4 -10.5 4.2
5 -97.9 8 1.70154 41.24
6 -22.237 5.8
7 INF 80.7323
8 57.25 12.5 1.51633 64.14
9 -40.124 4 1.6727 32.1
10 -117.339 29.5
11 INF 56
12 INF 70
13 INF 1 1.49236 57.86
14 INF 2
15 164.838 3.5 1.58423 30.49
16 INF 1
17* 80.5 9.5 1.49236 57.86
18 -58 0.75
19* 20.5938 10 1.49236 57.86
20 INF 17.1764
21 INF
ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、νdはアッベ数を示す。なお、面番号は、標本S側から順に採番している。面番号s0,s1,s2は、それぞれ、標本面、カバーガラスCGの標本S側の面、カバーガラスCGの照明光学系3a側の面、を示している。面番号s3,s20は、それぞれ、照明光学系3aの最も標本Sに近い面、照明光学系3aの最も白色LED光源10に近い面、を示している。面番号s21は、白色LED光源10の発光面を示している。
照明光学系3aの非球面データは、以下のとおりである。ここで、非球面形状は、下式で示される。但し、Zは、非球面の光軸の方向の座標であり、X,Yは非球面の光軸と直交する方向の座標であり、Kは円錐係数であり、Rは非球面の近軸における曲率半径であり、A4,A6,A8,A10はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。Eは10のべき乗を表わしている。
Figure 0006913513
第17面s17
r=80.5, K=-1, A2=0, A4=3.45E-06, A6=-1.08E-08, A8=9.63E-12, A10=0
第19面s19
r=20.5938, K=-1, A2=0, A4= 2.62E-06, A6= -2.60E-08, A8= 6.84E-12, A10=0
本実施例に係る顕微鏡用照明装置2aは、以下で示されるように、条件式(1)から(6)を満たしている。
(1) d/p=0.3
(2)左辺 (p−d)/(2×Fco)=0.028
(2)右辺 NA1×Fcd/Frl=0.146
(3) NA1/NA =0.177
(4)左辺 1/2×tan−1((p−d)/Fco)=1.58
(4) θ=4
(4)右辺 6×tan−1((p−d)/Fco)=18.93
(5)左辺 NA×Fcd/Frl=0.146
(5)右辺 R/(2×Fco)+sinθ=0.253
(6) R/φLED=0.775
図6Aから図6Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置2aを備える顕微鏡を用いて標本Sを照明したときの各面における放射輝度分布を示した図である。図6A及び図6Bは、顕微鏡が第1対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図6C及び図6Dは、顕微鏡が第2対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図6Eは、顕微鏡用照明装置2aのAS面における放射輝度分布を示した図である。いずれも、横軸は面内の位置を示し、縦軸は最大値が1となるように規格化された放射輝度を示している。なお、瞳面内における位置は、その位置を通過する光線のNAを使用して表現している。
第1対物レンズ、第2対物レンズを使用時における視野範囲内の領域に照射される全光量と最大輝度は、以下のとおりである。
第1対物レンズ使用時: 全光量1.58W、最大輝度80.9mW/m2
第2対物レンズ使用時: 全光量0.042W、最大輝度146.2mW/m2
なお、上記の全光量と最大輝度は、以下の条件下で行われた照明シミュレーションにより算出される。この条件は、他の実施例でも同様である。
・LEDチップの出力はすべて1W。
・LEDチップの発光面内の輝度分布は均一で、角度特性はランバート特性。
・蛍光体層からの蛍光は考慮しない。
・白色光相関色温度は6500K。
図6Aから図6E及び上記の結果に示されるように、顕微鏡用照明装置2aによれば、広い照明範囲を均一に照明しつつ、高い明るい照明を実現することができる。従って、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
[実施例2]
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、拡散角θが4°の拡散板30aの代わりに拡散角が9°の拡散板を備える点が異なっている。その他の点は、顕微鏡用照明装置2aと同様である。
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、以下で示されるように、条件式(1)から(6)を満たしている。
(1) d/p=0.3
(2)左辺 (p−d)/(2×Fco)=0.028
(2)右辺 NA1×Fcd/Frl=0.146
(3) NA1/NA =0.177
(4)左辺 1/2×tan−1((p−d)/Fco)=1.58
(4) θ=9
(4)右辺 6×tan−1((p−d)/Fco)=18.93
(5)左辺 NA×Fcd/Frl=0.146
(5)右辺 R/(2×Fco)+sinθ=0.34
(6) R/φLED=0.775
図7Aから図7Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置を備える顕微鏡を用いて標本Sを照明したときの各面における放射輝度分布を示した図である。図7A及び図7Bは、顕微鏡が第1対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図7C及び図7Dは、顕微鏡が第2対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図7Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置のAS面における放射輝度分布を示した図である。いずれも、横軸は面内の位置を示し、縦軸は最大値が1となるように規格化された放射輝度を示している。なお、瞳面内における位置は、その位置を通過する光線のNAを使用して表現している。
第1対物レンズ、第2対物レンズを使用時における視野範囲内の領域に照射される全光量と最大輝度は、以下のとおりである。
第1対物レンズ使用時: 全光量0.103W、最大輝度5.2mW/m2
第2対物レンズ使用時: 全光量0.0164W、最大輝度59.2mW/m2
図7Aから図7E及び上記の結果に示されるように、本実施例に係る顕微鏡用照明装置によれば、広い照明範囲を均一に照明しつつ、高い明るい照明を実現することができる。従って、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
[実施例3]
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、拡散角θが4°の拡散板30aの代わりに拡散角が1.2°の拡散板を備える点、白色LED光源10aの代わりに下記の仕様を有する白色LED光源を備える点、が顕微鏡用照明装置2aとは異なっている。その他の点は、顕微鏡用照明装置2aと同様である。
M=6、N=6、p=1mm、d=0.3mm、φLED=9mm、R=7.5mm
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、以下で示されるように、条件式(1)から(6)を満たしている。
(1) d/p=0.3
(2)左辺 (p−d)/(2×Fco)=0.014
(2)右辺 NA1×Fcd/Frl=0.146
(3) NA1/NA =0.177
(4)左辺 1/2×tan−1((p−d)/Fco)=0.79
(4) θ=1.2
(4)右辺 6×tan−1((p−d)/Fco)=9.47
(5)左辺 NA×Fcd/Frl=0.146
(5)右辺 R/(2×Fco)+sinθ=0.169
(6) R/φLED=0.833
図8Aから図8Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置を備える顕微鏡を用いて標本Sを照明したときの各面における放射輝度分布を示した図である。図8A及び図8Bは、顕微鏡が第1対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図8C及び図8Dは、顕微鏡が第2対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図8Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置のAS面における放射輝度分布を示した図である。いずれも、横軸は面内の位置を示し、縦軸は最大値が1となるように規格化された放射輝度を示している。なお、瞳面内における位置は、その位置を通過する光線のNAを使用して表現している。
第1対物レンズ、第2対物レンズを使用時における視野範囲内の領域に照射される全光量と最大輝度は、以下のとおりである。
第1対物レンズ使用時: 全光量1.279W、最大輝度47.5mW/m2
第2対物レンズ使用時: 全光量0.139W、最大輝度479.4mW/m2
図8Aから図8E及び上記の結果に示されるように、本実施例に係る顕微鏡用照明装置によれば、広い照明範囲を均一に照明しつつ、高い明るい照明を実現することができる。従って、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
[実施例4]
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、拡散角θが1.2°の拡散板の代わりに拡散角が4°の拡散板を備える点が、実施例3に係る顕微鏡用照明装置とは異なっている。その他の点は、実施例3に係る顕微鏡用照明装置と同様である。
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、以下で示されるように、条件式(1)から(6)を満たしている。
(1) d/p=0.3
(2)左辺 (p−d)/(2×Fco)=0.014
(2)右辺 NA1×Fcd/Frl=0.146
(3) NA1/NA =0.177
(4)左辺 1/2×tan−1((p−d)/Fco)=0.79
(4) θ=4
(4)右辺 6×tan−1((p−d)/Fco)=9.47
(5)左辺 NA×Fcd/Frl=0.146
(5)右辺 R/(2×Fco)+sinθ=0.217
(6) R/φLED=0.833
図9Aから図9Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置を備える顕微鏡を用いて標本Sを照明したときの各面における放射輝度分布を示した図である。図9A及び図9Bは、顕微鏡が第1対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図9C及び図9Dは、顕微鏡が第2対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図9Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置のAS面における放射輝度分布を示した図である。いずれも、横軸は面内の位置を示し、縦軸は最大値が1となるように規格化された放射輝度を示している。なお、瞳面内における位置は、その位置を通過する光線のNAを使用して表現している。
第1対物レンズ、第2対物レンズを使用時における視野範囲内の領域に照射される全光量と最大輝度は、以下のとおりである。
第1対物レンズ使用時: 全光量1.0332W、最大輝度45.6mW/m2
第2対物レンズ使用時: 全光量0.125W、最大輝度432.9mW/m2
図9Aから図9E及び上記の結果に示されるように、本実施例に係る顕微鏡用照明装置によれば、広い照明範囲を均一に照明しつつ、高い明るい照明を実現することができる。従って、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
[実施例5]
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、拡散角θが1.2°の拡散板の代わりに拡散角が9°の拡散板を備える点が、実施例3に係る顕微鏡用照明装置とは異なっている。その他の点は、実施例3に係る顕微鏡用照明装置と同様である。
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、以下で示されるように、条件式(1)から(6)を満たしている。
(1) d/p=0.3
(2)左辺 (p−d)/(2×Fco)=0.014
(2)右辺 NA1×Fcd/Frl=0.146
(3) NA1/NA =0.177
(4)左辺 1/2×tan−1((p−d)/Fco)=0.79
(4) θ=9
(4)右辺 6×tan−1((p−d)/Fco)=9.47
(5)左辺 NA×Fcd/Frl=0.146
(5)右辺 R/(2×Fco)+sinθ=0.304
(6) R/φLED=0.833
図10Aから図10Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置を備える顕微鏡を用いて標本Sを照明したときの各面における放射輝度分布を示した図である。図10A及び図10Bは、顕微鏡が第1対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図10C及び図10Dは、顕微鏡が第2対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図10Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置のAS面における放射輝度分布を示した図である。いずれも、横軸は面内の位置を示し、縦軸は最大値が1となるように規格化された放射輝度を示している。なお、瞳面内における位置は、その位置を通過する光線のNAを使用して表現している。
第1対物レンズ、第2対物レンズを使用時における視野範囲内の領域に照射される全光量と最大輝度は、以下のとおりである。
第1対物レンズ使用時: 全光量0.265W、最大輝度13.4mW/m2
第2対物レンズ使用時: 全光量0.041W、最大輝度143.4mW/m2
図10Aから図10E及び上記の結果に示されるように、本実施例に係る顕微鏡用照明装置によれば、広い照明範囲を均一に照明しつつ、高い明るい照明を実現することができる。従って、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
[実施例6]
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、拡散角θが4°の拡散板30aの代わりに拡散角が0.6°の拡散板を備える点、白色LED光源10aの代わりに下記の仕様を有する白色LED光源を備える点、が顕微鏡用照明装置2aとは異なっている。その他の点は、顕微鏡用照明装置2aと同様である。
M=10、N=10、p=0.5mm、d=0.2mm、φLED=9mm、R=6.6mm
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、以下で示されるように、条件式(1)から(4)及び(6)を満たしている。
(1) d/p=0.4
(2)左辺 (p−d)/(2×Fco)=0.006
(2)右辺 NA1×Fcd/Frl=0.146
(3) NA1/NA =0.177
(4)左辺 1/2×tan−1((p−d)/Fco)=0.34
(4) θ=0.6
(4)右辺 6×tan−1((p−d)/Fco)=4.06
(5)左辺 NA×Fcd/Frl=0.146
(5)右辺 R/(2×Fco)+sinθ=0.140
(6) R/φLED=0.733
図11Aから図11Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置を備える顕微鏡を用いて標本Sを照明したときの各面における放射輝度分布を示した図である。図11A及び図11Bは、顕微鏡が第1対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図11C及び図11Dは、顕微鏡が第2対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図11Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置のAS面における放射輝度分布を示した図である。いずれも、横軸は面内の位置を示し、縦軸は最大値が1となるように規格化された放射輝度を示している。なお、瞳面内における位置は、その位置を通過する光線のNAを使用して表現している。
第1対物レンズ、第2対物レンズを使用時における視野範囲内の領域に照射される全光量と最大輝度は、以下のとおりである。
第1対物レンズ使用時: 全光量5.84W、最大輝度220.0mW/m2
第2対物レンズ使用時: 全光量0.503W、最大輝度1694mW/m2
図11Aから図11E及び上記の結果に示されるように、本実施例に係る顕微鏡用照明装置によれば、広い照明範囲を均一に照明しつつ、高い明るい照明を実現することができる。従って、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
[実施例7]
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、拡散角θが0.6°の拡散板の代わりに拡散角が1.2°の拡散板を備える点が、実施例6に係る顕微鏡用照明装置とは異なっている。その他の点は、実施例6に係る顕微鏡用照明装置と同様である。
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、以下で示されるように、条件式(1)から(6)を満たしている。
(1) d/p=0.4
(2)左辺 (p−d)/(2×Fco)=0.006
(2)右辺 NA1×Fcd/Frl=0.146
(3) NA1/NA =0.177
(4)左辺 1/2×tan−1((p−d)/Fco)=0.34
(4) θ=1.2
(4)右辺 6×tan−1((p−d)/Fco)=4.06
(5)左辺 NA×Fcd/Frl=0.146
(5)右辺 R/(2×Fco)+sinθ=0.151
(6) R/φLED=0.733
図12Aから図12Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置を備える顕微鏡を用いて標本Sを照明したときの各面における放射輝度分布を示した図である。図12A及び図12Bは、顕微鏡が第1対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図12C及び図12Dは、顕微鏡が第2対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図12Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置のAS面における放射輝度分布を示した図である。いずれも、横軸は面内の位置を示し、縦軸は最大値が1となるように規格化された放射輝度を示している。なお、瞳面内における位置は、その位置を通過する光線のNAを使用して表現している。
第1対物レンズ、第2対物レンズを使用時における視野範囲内の領域に照射される全光量と最大輝度は、以下のとおりである。
第1対物レンズ使用時: 全光量4.61W、最大輝度182.0mW/m2
第2対物レンズ使用時: 全光量0.424W、最大輝度1434mW/m2
図12Aから図12E及び上記の結果に示されるように、本実施例に係る顕微鏡用照明装置によれば、広い照明範囲を均一に照明しつつ、高い明るい照明を実現することができる。従って、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
[実施例8]
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、拡散角θが0.6°の拡散板の代わりに拡散角が4°の拡散板を備える点が、実施例6に係る顕微鏡用照明装置とは異なっている。その他の点は、実施例6に係る顕微鏡用照明装置と同様である。
本実施例に係る顕微鏡用照明装置は、以下で示されるように、条件式(1)から(6)を満たしている。
(1) d/p=0.4
(2)左辺 (p−d)/(2×Fco)=0.006
(2)右辺 NA1×Fcd/Frl=0.146
(3) NA1/NA =0.177
(4)左辺 1/2×tan−1((p−d)/Fco)=0.34
(4) θ=4
(4)右辺 6×tan−1((p−d)/Fco)=4.06
(5)左辺 NA×Fcd/Frl=0.146
(5)右辺 R/(2×Fco)+sinθ=0.200
(6) R/φLED=0.733
図13Aから図13Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置を備える顕微鏡を用いて標本Sを照明したときの各面における放射輝度分布を示した図である。図13A及び図13Bは、顕微鏡が第1対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第1対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図13C及び図13Dは、顕微鏡が第2対物レンズを使用して観察を行う際の放射輝度分布を示した図であり、それぞれ標本面上の領域の放射輝度分布、第2対物レンズの瞳面における放射輝度分布を示した図である。図13Eは、本実施例に係る顕微鏡用照明装置のAS面における放射輝度分布を示した図である。いずれも、横軸は面内の位置を示し、縦軸は最大値が1となるように規格化された放射輝度を示している。なお、瞳面内における位置は、その位置を通過する光線のNAを使用して表現している。
第1対物レンズ、第2対物レンズを使用時における視野範囲内の領域に照射される全光量と最大輝度は、以下のとおりである。
第1対物レンズ使用時: 全光量3.27W、最大輝度154.5mW/m2
第2対物レンズ使用時: 全光量0.381W、最大輝度1292mW/m2
図13Aから図13E及び上記の結果に示されるように、本実施例に係る顕微鏡用照明装置によれば、広い照明範囲を均一に照明しつつ、高い明るい照明を実現することができる。従って、白色LED光源を用いて照明効率と照明の均一性とを高水準で両立することができる。
上述した実施形態及び実施例は、発明の理解を容易にするための具体例を示したものであり、本発明の実施形態及び実施例はこれらに限定されるものではない。顕微鏡用照明装置及び顕微鏡は、特許請求の範囲に記載された発明を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
1・・・顕微鏡、2、2a・・・顕微鏡用照明装置、3、3a・・・照明光学系、10、10a・・・白色LED光源、11・・・基板、12・・・LEDチップ、13a、13b、13c・・・蛍光体、13・・・蛍光体層、20・・・コレクタレンズ、30、30a・・・拡散板、40・・・視野絞り、50・・・ミラー、60・・・リレーレンズ、70・・・開口絞り、80・・・コンデンサレンズ、90・・・ステージ、100、101・・・対物レンズ、110・・・結像レンズ、120・・・プリズム、130・・・接眼レンズ、140・・・撮像素子、S・・・標本、CG・・・カバーガラス

Claims (8)

  1. 顕微鏡用照明装置と、対物レンズと、を備える顕微鏡であって、
    前記顕微鏡用照明装置は、
    基板と、前記基板上に配列された励起光を出射する複数のLEDチップと、前記複数のLEDチップの全てを覆うように設けられた1つの蛍光体層と、を有する白色LED光源と、
    前記白色LED光源からの光を対象物に照射する照明光学系であって、視野絞りと、前記白色LED光源と前記視野絞りの間に配置された前記光を拡散する光拡散素子と、を有し、ケーラー照明で前記対象物を照明するように配置された照明光学系と、を備え、
    pを前記複数のLEDチップの中心間の最小間隔とし、dを前記複数のLEDチップの各々の大きさとするとき、以下の条件式
    0.2<d/p<1 ・・・(1)
    を満たし、
    前記蛍光体層は、少なくとも3種類の蛍光体を含み、
    前記照明光学系は、さらに、
    前記白色LED光源と前記光拡散素子の間に配置されたコレクタレンズと、
    前記光拡散素子と開口絞りの間に前記視野絞りが位置するように配置された前記開口絞りと、
    前記視野絞りと前記開口絞りの間に配置されたリレーレンズと、
    前記リレーレンズとコンデンサレンズの間に前記開口絞りが位置するように配置された前記コンデンサレンズと、を備え、
    co を前記コレクタレンズの焦点距離とし、F rl を前記リレーレンズの焦点距離とし、F cd を前記コンデンサレンズの焦点距離とし、NAを前記コンデンサレンズの開口数とし、NA1を前記コンデンサレンズの最大照明範囲に対応する倍率の対物レンズの開口数とするとき、以下の条件式
    (p−d)/(2×F co )≦NA1×F cd /F rl ・・・(2)
    NA1/NA≦1/3 ・・・(3)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡において、
    θを入射光の進行方向へ出射した拡散光の1/2の強度で前記光拡散素子から出射する拡散光の散乱角とするとき、以下の条件式
    1/2×tan−1((p−d)/Fco)≦θ≦6×tan−1((p−d)
    /Fco) ・・・(4)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡。
  3. 請求項1に記載の顕微鏡において、
    θを入射光の進行方向へ出射した拡散光の1/2の強度で前記光拡散素子から出射する拡散光の散乱角とし、Rを前記複数のLEDチップを含む最小の円の直径とするとき、以下の条件式
    NA×Fcd/Frl<R/(2×Fco)+sinθ ・・・(5)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡。
  4. 請求項に記載の顕微鏡において、
    を前記複数のLEDチップを含む最小の円の直径とするとき、以下の条件式
    NA×Fcd/Frl<R/(2×Fco)+sinθ ・・・(5)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡。
  5. 請求項1又は2に記載の顕微鏡において、
    φLEDを前記蛍光体層に内接する円の直径とし、Rを前記複数のLEDチップを含む最小の円の直径とするとき、以下の条件式
    0.5≦R/φLED ・・・(6)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡。
  6. 請求項3又は4に記載の顕微鏡において、
    φLEDを前記蛍光体層に内接する円の直径とするとき、以下の条件式
    0.5≦R/φLED ・・・(6)
    を満たすことを特徴とする顕微鏡。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の顕微鏡において
    前記蛍光体層は、各々が可視域の蛍光を発生する、前記少なくとも3種類の蛍光体を含み、
    前記複数のLEDチップの各々は、近紫外域の励起光を出射するLEDチップである
    ことを特徴とする顕微鏡。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の顕微鏡において、
    前記複数のLEDチップは、前記基板上に、M行N列(M、Nはそれぞれ4以上の整数)に配列された
    ことを特徴とする顕微鏡。
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