JP2008182013A - 照明装置及びそれを用いた半導体検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低照度の場合のみならず高照度の場合であっても、均一性及び平行性(テレセントリック性)が高い照明光で被照明物上の所望の領域を照明することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置1は、主光源11及び補助光源12と、像側に被照明物上の所定領域が配置される無限共役な像側テレセントリック光学系である照明光学系13とを備える。主光源11は照明光学系13の焦点面FC上における照明光学系13の焦点を含む第1領域を照明し、補助光源12は主光源11とは独立して制御されて焦点面FC上における第1領域の周囲に位置する第2領域を照明する。これにより、照度分布が均一であって所定の第1照度を有する照明光と、第1照度よりも高い第2照度を有する照明光とが被照明物上の所定領域に切り替え可能に照射される。
【選択図】図1
【解決手段】照明装置1は、主光源11及び補助光源12と、像側に被照明物上の所定領域が配置される無限共役な像側テレセントリック光学系である照明光学系13とを備える。主光源11は照明光学系13の焦点面FC上における照明光学系13の焦点を含む第1領域を照明し、補助光源12は主光源11とは独立して制御されて焦点面FC上における第1領域の周囲に位置する第2領域を照明する。これにより、照度分布が均一であって所定の第1照度を有する照明光と、第1照度よりも高い第2照度を有する照明光とが被照明物上の所定領域に切り替え可能に照射される。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体ウェハ等の被照明物を照明する照明装置、及び当該照明装置で照明される被照明物の検査を行う半導体検査装置に関する。
CCD(電荷結合素子)センサやCMOS(相補型金属酸化膜半導体)センサ等の固体撮像素子の検査は、その撮像面(受光面)を検査用の照明装置で照明して所望の受光特性が得られるか否かを確認することにより行われる。一般的に、固体撮像素子の検査は、半導体ウェハに形成された状態での検査(前工程での検査)と、個々の固体撮像素子にレンズモジュール等が付加されてパッケージングされた状態での検査(後工程での検査)とがある。図7,図8は、前工程での検査で用いられる半導体検査装置を示す側面図である。
図7に示す半導体検査装置100は、照明装置101、プローバ102、テストヘッド103、及びテスタ本体104を備えており、プローバ102により搬送された半導体ウェハWを照明装置101から射出される照明光IL10で落射照明し、そのときの個々の固体撮像素子の受光特性をテストヘッド103及びテスタ本体104で検査する。この半導体検査装置100は、照明装置101及びプローバ102と、テストヘッド103及びテスタ本体104とが離間して配置されており、ケーブル107で互いに接続されたDUTボード105及びアプリケーションボード106を、プローバ102及びテストヘッド103上にそれぞれ配置することで、プローバ102とテストヘッド103とが中継される。
図8に示す半導体検査装置200は、照明装置201、プローバ102、テストヘッド202、及びテスタ本体104を備えており、プローバ102により搬送された半導体ウェハWを照明装置201から射出される照明光IL20で落射照明し、そのときの個々の固体撮像素子の受光特性をテストヘッド202及びテスタ本体104で検査する。この半導体検査装置200においては、プローバ102の上に配置されたDUTボード203上にテストヘッド202が載置されているとともに、照明装置201の一部(照明光IL20の射出口を含む)がテストヘッド202に形成されたスコープホール202a内に介挿されている。半導体検査装置200は、テストヘッド202がDUTボード203上に配置されて半導体ウェハWとテストヘッド202との距離が短いため、図7に示す半導体検査装置100に比べて検査精度及び検査速度の向上を図ることができる。
ここで、図7に示す半導体検査装置100と図8に示す半導体検査装置200とを比較すると、図7に示す半導体検査装置100においてはプローバ102の上方(DUTボード105の上方)には、照明装置101における照明光IL10の射出口が配置されているだけで空間的な余裕があるのに対し、図8に示す半導体検査装置200においてはプローバ102の上方(DUTボード203の上方)がテストヘッド202で占有されてしまう。このため、図7に示す半導体検査装置100では、照明光IL10の射出口の近傍であって照明光IL10を遮らない位置に補助光源108a,108bを備えた構成にすることができ、半導体ウェハWを斜め方向から照明することにより、照明光IL10のみでは光量が不足する場合に、その光量不足を補うことができる。
尚、従来の照明装置の詳細については、例えば以下の特許文献1,2を参照されたい。
特開2006−202665号公報
特開2006−147171号公報
ところで、近年においては、検査に要するコストを低減するために、同時に検査される固体撮像素子の数(同測数)が増える傾向にある。例えば、従来は同測数「4」が一般的であったが、現在は同測数「8」が主流になりつつあり、更には同測数「16」である半導体検査装置も提案されている。同測数の増加に伴って、広範囲の領域を均一な照度で照明することができる照明装置が要求されている。
ここで、固体撮像素子の代表的な検査項目として、数ルックス〜数百ルックス程度の光量の照明光を照射して撮像画像の傷、筋、感度、感度ムラ等の検査を行う第1検査項目と、数千ルックス〜数万ルックス程度の大光量の照明光を照射して固体撮像素子の飽和感度や飽和電荷の転送特性の検査を行う第2検査項目とが挙げられる。第1検査項目は低照度の照明光を用いたデリケートな検査であり、第2検査項目は高照度の照明光を用いた大雑把な検査であるということができる。
上述した通り、図7に示す半導体検査装置100は、照明装置101に加えて補助光源108a,108bを備えた構成である。このため、照明装置101から射出される照明光IL10のみを用いれば第1検査項目のデリケートな検査を実現することができ、照明光IL10と補助光源108a,108bから射出される照明光とを用いれば第2検査項目の大雑把な検査を実現することができると考えられる。
しかしながら、補助光源108a,108bは照明光IL10の射出口の近傍であって照明光IL10を遮らない位置に配置されて半導体ウェハWを斜め方向から照明している。このため、例えば照明光が照射される半導体ウェハWの照射面の直前に、小径の凸レンズを備える光学系(瞳レンズ光学系)や微小径のピンホールを備える光学系(ピンホール光学系)を配置した場合には、照明装置101から射出される照明光IL10とは異なり、補助光源108a,108bから射出された照明光は検査上有効な光として半導体ウェハW上に到達せず、第2検査項目の検査が実現できない虞が考えられる。
また、図8に示す半導体検査装置200は、プローバ102の上方(DUTボード203の上方)がテストヘッド202で占有されており、図7に示す半導体検査装置100のように補助光源を設けることができない。このため、半導体検査装置200においては、照明装置201単体で低照度の照明光と高照度の照明光とを実現しなければならず、光源としてハロゲンランプを備える従来の構成では実現が困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、低照度の場合のみならず高照度の場合であっても、均一性及び平行性(テレセントリック性)が高い照明光で被照明物上の所望の領域を照明することができる照明装置、及び当該照明装置を備えて被照明物の検査を行う半導体検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、被照明物上の所定領域(R)を照明する照明装置(1、2)において、像側に前記被照明物上の前記所定領域が配置される無限共役な像側テレセントリック光学系(13)と、前記像側テレセントリック光学系の物体側の焦点面(FC)上における異なる領域をそれぞれ個別に照明することにより、照度分布が均一であって所定の第1照度を有する照明光と、前記第1照度よりも高い第2照度を有する照明光とを前記所定領域に切り替え可能に照射する複数の光源(11、12、21、22)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、複数の光源によってテレセントリック光学系の焦点面上における異なる領域がそれぞれ照明され、これにより、照度分布が均一であって所定の第1照度を有する照明光と、第1照度よりも高い第2照度を有する照明光とが被照明物上の所定領域に切り替え可能に照射される。
また、本発明の照明装置は、前記複数の光源が、前記焦点面上における前記像側テレセントリック光学系の焦点を含む第1領域を照明する第1光源(11、21)と、前記第1光源とは独立して制御され、前記焦点面上における前記第1領域の周囲に位置する第2領域を照明する第2光源(12、22)とを含むことを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記第1領域及び前記第2領域が、前記焦点に関して点対称な領域であることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、射出端が前記焦点面上に配置され、前記複数の光源からの光を前記焦点面に導く導光部(30)を備えることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記導光部が、前記複数の光源の内の少なくとも1つの光源からの光の照度を均一化するオプティカルインテグレータ(31)を備えることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記像側テレセントリック光学系が、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(L1)及び平凸レンズ(L2)からなる第1レンズ群(G1)と、前記第1レンズ群よりも像側に配置された開口絞り(AS)と、前記開口絞りよりも像側に配置され、像側に凸面を向けた正レンズ(L3)からなる第2レンズ群(G2)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記第1レンズ群をなす前記正メニスカスレンズと前記平凸レンズとは、近接した状態又は接触した状態に配置されることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とは所定の間隔をもって離間して配置され、前記開口絞りは、前記第1レンズ群よりも前記第2レンズ群に近接した位置に配置されることを特徴としている。
更に、本発明の照明装置は、前記複数の光源の各々が、複数の固体光源を配列してなる固体光源アレイであることを特徴としている。
本発明の半導体検査装置は、半導体ウェハ上の所定領域を照明して当該半導体ウェハの検査を行う半導体検査装置において、前記半導体ウェハ上の所定領域を、前記被照明物の所定領域として照明する上記の何れかに記載の照明装置を備えることを特徴としている。
この発明によると、複数の光源によってテレセントリック光学系の焦点面上における異なる領域がそれぞれ照明され、これにより、照度分布が均一であって所定の第1照度を有する照明光と、第1照度よりも高い第2照度を有する照明光とが被照明物上の所定領域に切り替え可能に照射される。
また、本発明の照明装置は、前記複数の光源が、前記焦点面上における前記像側テレセントリック光学系の焦点を含む第1領域を照明する第1光源(11、21)と、前記第1光源とは独立して制御され、前記焦点面上における前記第1領域の周囲に位置する第2領域を照明する第2光源(12、22)とを含むことを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記第1領域及び前記第2領域が、前記焦点に関して点対称な領域であることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、射出端が前記焦点面上に配置され、前記複数の光源からの光を前記焦点面に導く導光部(30)を備えることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記導光部が、前記複数の光源の内の少なくとも1つの光源からの光の照度を均一化するオプティカルインテグレータ(31)を備えることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記像側テレセントリック光学系が、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズ(L1)及び平凸レンズ(L2)からなる第1レンズ群(G1)と、前記第1レンズ群よりも像側に配置された開口絞り(AS)と、前記開口絞りよりも像側に配置され、像側に凸面を向けた正レンズ(L3)からなる第2レンズ群(G2)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記第1レンズ群をなす前記正メニスカスレンズと前記平凸レンズとは、近接した状態又は接触した状態に配置されることを特徴としている。
また、本発明の照明装置は、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とは所定の間隔をもって離間して配置され、前記開口絞りは、前記第1レンズ群よりも前記第2レンズ群に近接した位置に配置されることを特徴としている。
更に、本発明の照明装置は、前記複数の光源の各々が、複数の固体光源を配列してなる固体光源アレイであることを特徴としている。
本発明の半導体検査装置は、半導体ウェハ上の所定領域を照明して当該半導体ウェハの検査を行う半導体検査装置において、前記半導体ウェハ上の所定領域を、前記被照明物の所定領域として照明する上記の何れかに記載の照明装置を備えることを特徴としている。
本発明によれば、複数の光源によってテレセントリック光学系の焦点面上における異なる領域をそれぞれ照明しているため、照度分布が均一であって所定の第1照度を有し、且つ平行性(テレセントリック性)が高い照明光で被照明物上の所定領域を照明することができるとともに、平行性が大幅には悪化してはいないが上記の第1照度よりも高い照度を有する照明光で照明光被照明物上の所定領域を照明することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による照明装置及びそれを用いた半導体検査装置について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による照明装置の構成を示す断面図である。図1に示す通り、本実施形態の照明装置1は、主光源11(第1光源)、補助光源12(第2光源)、及び照明光学系13(像側テレセントリック光学系)を備えており、被照明物上の所定領域を照明する。尚、図1においては、説明の便宜上、図中の平面Pの位置に被照明物の表面が配置されており、この被照明物の被照明領域Rが照明装置1により照明されるとする。被照明領域Rの大きさは、例えば照明光学系13の光軸AXを中心とした直径80mmの円形形状の領域である。
図1は、本発明の第1実施形態による照明装置の構成を示す断面図である。図1に示す通り、本実施形態の照明装置1は、主光源11(第1光源)、補助光源12(第2光源)、及び照明光学系13(像側テレセントリック光学系)を備えており、被照明物上の所定領域を照明する。尚、図1においては、説明の便宜上、図中の平面Pの位置に被照明物の表面が配置されており、この被照明物の被照明領域Rが照明装置1により照明されるとする。被照明領域Rの大きさは、例えば照明光学系13の光軸AXを中心とした直径80mmの円形形状の領域である。
主光源11は、照度分布が均一であって所定の照度(第1照度)を有する照明光で被照明領域Rを照明するために設けられた光源である。この主光源11は、照明光学系13の光軸AX上であって、その射出面が照明光学系13の焦点面FC上に位置するよう配置されている。つまり、主光源11は、照明光学系13の焦点面FC上における照明光学系13の焦点を含む領域(第1領域)を照明するよう配置されている。
具体的に、主光源11は、例えば直径が22.8mmであって光軸AXに直交する面内の形状が円形形状の光源であり、その中心を光軸AXが通るように配置されている。つまり、主光源11は、照明光学系13の焦点に関して対称な円形の領域を照明する光源である。この主光源11としては、例えばLED(発光ダイオード)チップやLD(レーザダイオード)チップ等の固体光源を複数配列した固体光源アレイを用いることができる。
補助光源12は、上記の第1照度よりも高い照度(第2照度)を有する照明光で被照明領域Rを照明するために設けられた光源である。この補助光源12は、主光源11を光軸AXの周りに取り囲むように配置されており、その射出面が主光源11と同様に、照明光学系13の焦点面FC上に位置するよう配置されている。つまり、補助光源12は、照明光学系13の焦点面FC上において主光源11が照明する領域(第1領域)の周囲に位置する領域(第2領域)を照明するよう配置されている。
具体的に、補助光源12は、例えば内径が22.8mmであるとともに外形が30mmであって光軸AXに直交する面内の形状が円環形状の光源であり、その中心を光軸AXが通るように配置されている。つまり、補助光源11は、照明光学系13の焦点に関して対称な円環形の領域を照明する光源である。この補助光源12としては、主光源11と同様に、LEDチップやLDチップ等の固体光源を複数配列した固体光源アレイを用いることができる。尚、補助光源12の点灯及び消灯は、主光源11とは独立して制御される。
照明光学系13は、物体側の焦点面FC側から順に、第1レンズ群G1、開口絞りAS、及び第2レンズ群G2を配列してなり、像側(平面P側)でテレセントリックとなっている無限共役な像側テレセントリック光学系である。図1に示す通り、照明光学系13は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とが所定の間隔を持って離間されて配置されているとともに、開口絞りASが第1レンズ群G1よりも第2レンズ群G2に近接した位置に配置されている。かかる配置にすることで、焦点面FC内における主光源11及び補助光源12の面積が大きくとも、光束の広がりを抑えた平行光を像側において得ることができる。
第1レンズ群G1は、物体側の焦点面FC側から順に、像側(開口絞りAS側)に凸面を向けた正メニスカスレンズL1と、像側(開口絞りAS側)に凸面を向けた平凸レンズL2とを配置してなる。尚、図1に示す通り、正メニスカスレンズL1は、屈折率及びアッベ数が互いに異なる両凹レンズと両凸レンズとを貼り合わせた貼り合わせレンズである。図示の通り、正メニスカスレンズL1と平凸レンズL2とは殆ど間隔を空けずに近接した状態又は接触した状態で配置されている。
また、正メニスカスレンズL1は、その凹面C1が主光源11及び補助光源12の射出面と対面するよう配置されている。これにより、照明光学系13の物体側の焦点距離を縮めてF値を小さくすることができるとともに、主光源11及び補助光源12から射出される光をより多く取り込むことができ、光量の低下を抑えることができる。
開口絞りASは、所定の大きさの円形形状の開口部が形成された部材であって、照明光学系13の開口数(N.A.)を決定するものである。第2レンズ群G2は、正レンズL3からなる。図1に示す通り、この正レンズL3は、屈折率及びアッベ数が互いに異なるメニスカスレンズと両凸レンズとを貼り合わせた貼り合わせレンズである。尚、図1に示す照明光学系13のF値は、F4〜F10程度に設計されているのが望ましい。
以下に示す表1は、照明装置1が備える照明光学系13の諸元の値を示す表である。表1において、左端の数字は焦点面FC側からのレンズ面の順序を示す面番号であり、rはレンズ面の曲率半径、dは当該レンズ面から次のレンズ面までの間隔である。これら曲率半径r及び間隔dを表す数値の単位はミリメートルであり、小数点3桁以下は切り捨てて示している。また、表1中において、nは各レンズの屈折率であり、νはアッベ数を示している。尚、表1では、開口絞りASを面番号「6」として表している。
[表1]
面番号 r d n ν
(焦点面) 27.40
1: -65.00 2.00 1.69 30.1 (正メニスカスレンズL1)
2: 136.55 25.11 1.72 54.7 (正メニスカスレンズL1)
3: -64.30 0.10
4: ∞ 16.00 1.72 54.7 (平凸レンズL2)
5: -98.97 135.00
6: ∞ 5.00 (開口絞りAS)
7: 371.21 5.00 1.67 32.2 (正レンズL3)
8: 105.45 25.00 1.51 64.2 (正レンズL3)
9: -180.00 75.00
面番号 r d n ν
(焦点面) 27.40
1: -65.00 2.00 1.69 30.1 (正メニスカスレンズL1)
2: 136.55 25.11 1.72 54.7 (正メニスカスレンズL1)
3: -64.30 0.10
4: ∞ 16.00 1.72 54.7 (平凸レンズL2)
5: -98.97 135.00
6: ∞ 5.00 (開口絞りAS)
7: 371.21 5.00 1.67 32.2 (正レンズL3)
8: 105.45 25.00 1.51 64.2 (正レンズL3)
9: -180.00 75.00
尚、本実施形態では、照明光学系13の物体側の焦点面FC上に主光源11及び補助光源12が配置されている構成を例に挙げて説明するが、主光源11及び補助光源12は必ずしも焦点面FC上に配置されている必要はない。例えば、バンドルファイバ(光ファイバを密に束ねた導光用途のファイバ束)の射出端を焦点面FC上に配置して、主光源11及び補助光源12から射出される光を、図1に示す主光源11及び補助光源12が配置された位置にそれぞれ導いて焦点面FC上の異なる領域をそれぞれ照明する構成であっても良い。
また、主光源11及び補助光源12の何れか一方のみを焦点面FC上に配置するとともに、何れか他方から射出される光をバンドルファイバを用いて焦点面FC上に導くようにしても良い。更に、主光源11及び補助光源12を個別に設ける必要は必ずしも無く、同一基板上に主光源11及び補助光源12をなす固体光源アレイを形成し、点灯及び消灯を個別に切り替えるようにすればよい。
図2は、本発明の第1実施形態による照明装置の特性の一例を示す図である。図2(a)〜図2(c)は照明光学系13の焦点面上の点光源から射出された光の光路を示す図であって、図2(d)〜図2(f)は像側の平面P上における照度分布を示す図である。尚、焦点面FC上の焦点に対する点光源の位置ずれ量をオフセットとすると、図2(a),図2(d)はオフセットが0mmの場合の光路及び照度分布をそれぞれ示す図であり、図2(b),図2(e)はオフセットが10mmの場合の光路及び照度分布をそれぞれ示す図であり、図2(c),図2(f)はオフセットが15mmの場合の光路及び照度分布をそれぞれ示す図である。
図2(a)を参照すると、焦点の位置に配置された点光源から射出された光は、照明光学系13を介することによって被照明領域Rよりも広い領域を照明することになる。具体的には、被照明領域Rの大きさが照明光学系13の光軸AXを中心とした直径80mmの円形形状の領域であるとすると、光軸AXを中心とした直径100mmの円形形状の領域を照明することになる。また、照明光学系13を介した光の光路は光軸AXに対して平行になっており、照明光学系13からの光は平面Pに垂直入射するのが分かる。図2(d)を参照すると、被照明領域Rに入射する光はほぼ均一の照度分布であることが分かる。ここで、被照明領域Rの中央部における照度が若干低くなっているが、これは照明光学系13が備える正メニスカスレンズL1の曲率を調整して、中央部の照度よりも周辺部の照度を意図的に2%程度高くした結果である。
また、図2(b),図2(c)を参照すると、オフセットが大きくなるにつれて平面Pに対する光の入射角が次第に大きくなるとともに、平面P内において光が照明される領域の位置ずれが次第に大きくなるが平行性は乱れないことが分かる。ここで、オフセットが10mmである場合には、図2(e)に示す通り、ほぼ均一の照度分布を有する照明光が平面P上における被照明領域Rの全域にぎりぎり照射されるのが分かる。これに対し、オフセットが15mmである場合には、図2(f)に示す通り、照明光が照射されない部分が生じて照度分布の均一性も大きく悪化するのが分かる。
ここで、図2に示す照明光学系13の特性から、直径が22.8mmの円形形状である主光源11によって、照度分布が均一であって所定の照度を有する照明光が被照明領域R1に照射されると言える。これに対し、内径が22.8mmであるとともに外形が30mmである補助光源12は、照度分布が均一である照明光を被照明領域R1に照射するのは困難であるが、被照明領域R1に照射される照明光の照度を高めることができ、より高い照度の照明光を被照明領域R1に照射することができると言える。尚、図2に示す通り、点光源からの光であっても、点光源の位置が光軸AXに近ければ、被照明領域Rを均一の照度分布を有する照明光で照明する。このため、主光源11を固体光源アレイで実現すれば、像面では個々の固体光源から射出された光が均一に加算されるため輝度ムラ等は生じない。更に、主光源11を光軸AX(対称)に対称にすれば更なる均一性の向上を図ることができる。
図3は、本発明の第1実施形態による照明装置から射出される照明光の照度分布を示す図であって、(a)は主光源11のみを点灯させた場合の照度分布を示す図であり、(b)は主光源11及び補助光源12の両方を点灯させた場合の照度分布を示す図である。尚、図3(a),図3(b)においては、それぞれの場合における最大照度で規格化した照度分布を示しているが、図3(b)に示す照度分布の最大照度は、図3(a)に示す照度分布の最大照度の3倍程度である。
図3(a)に示す通り、主光源11のみを点灯させた場合には、ほぼ均一な照度分布を有する照明光(照度ムラは3%程度)で被照明領域Rの全域が照明されていることが分かる。前述した通り、照明光学系13は、被照明領域Rの中央部における照度が周辺部における照度よりも若干低くなるように意図的に設計されている。これにより、照明光学系13を構成する各レンズのコーティングや収差による周辺光量の低下分が補償され、被照明領域Rに照射される照明光の照度分布はほぼ均一となる。尚、主光源11のみを点灯させた場合において、照明光学系13からの光束の最大傾斜は6度程度である。
これに対し、主光源11及び補助光源12を点灯させた場合には、被照明領域Rに照射される照明光の最大照度は、主光源11のみを点灯させた場合に被照明領域Rに照射される照明光の最大照度の3倍程度となる。また、補助光源12からの光束が傾くため、図3(b)に示す通り、被照明領域Rの周辺部における照度が低下して照度分布が均一な領域が狭くなる。しかしながら、照度ムラを10%程度まで許容すれば、被照明領域Rはおおよそ一定の照度を有する照明光で照明されるということができる。尚、主光源11及び補助光源12の両方を点灯させた場合において、照明光学系13からの光束の最大傾斜は8度程度である。
以上の通り、本実施形態の照明装置1は、主光源11のみを点灯させることにより、照度分布が均一であって所定の照度を有し、且つ平行性(テレセントリック性)が高い照明光で被照明領域Rを照明することができる。また、主光源11に加えて補助光源12を点灯させることにより、照度分布の均一性及び平行性が若干悪化するものの、主光源11のみを点灯させた場合に得られる照度よりも高い照度を有する照明光で被照明領域Rを照明することができる。ここで、上述の通り、主光源11及び補助光源12の両方を点灯させた場合の光束の傾きは最大で8度であり平行性が大幅に悪化している訳ではない。よって、主光源11のみを点灯させた場合よりは若干悪化するものの、照明領域Rは平行性が高い照明光で被照明されているということができる。
また、本実施形態の照明装置1は、主光源11及び補助光源12が同一面に配置された構成であるため、これらを一体化することができ、生産性の向上及びコストの低減を図ることができる。また、本実施形態の照明装置1は、照明光学系13を介する光のみによって照度の異なる照明光を得ているため、図8に示す半導体検査装置200にも容易に組み込むことができ、半導体検査装置200においても低照度の照明光を用いたデリケートな検査と、高照度の照明光を用いた大雑把な検査とを実現することが可能となる。
尚、上記実施形態においては、主光源11及び補助光源12の2つの光源を備える場合を例に挙げて説明したが、照明光学系13の焦点面FCを照明する光源は2つに限られず、3つ以上であっても良い。例えば、焦点面FC内において、光源の点灯・消灯が個別に制御可能な複数の光源を、照明光学系13の焦点を中心として同心円状に設けても良い。これにより、被照明領域Rに対する複数の照明条件を高速に切り替えることが可能となる。
〔第2実施形態〕
図4は、本発明の第2実施形態による照明装置の構成を示す断面図である。尚、図4においては、図1に示した部材と同一の部材については同一の符号を付してある。図4に示す通り、本実施形態の照明装置2は、光源部20、導光部30、拡散板40、及び照明光学系13を備えており、被照明物上の所定領域を照明する。尚、図4においても、説明の便宜上、図中の平面Pの位置に被照明物の表面が配置されており、この被照明物の被照明領域Rが照明装置2により照明されるとする。被照明領域Rの大きさは、例えば照明光学系13の光軸AXを中心とした直径80mmの円形形状の領域である。
図4は、本発明の第2実施形態による照明装置の構成を示す断面図である。尚、図4においては、図1に示した部材と同一の部材については同一の符号を付してある。図4に示す通り、本実施形態の照明装置2は、光源部20、導光部30、拡散板40、及び照明光学系13を備えており、被照明物上の所定領域を照明する。尚、図4においても、説明の便宜上、図中の平面Pの位置に被照明物の表面が配置されており、この被照明物の被照明領域Rが照明装置2により照明されるとする。被照明領域Rの大きさは、例えば照明光学系13の光軸AXを中心とした直径80mmの円形形状の領域である。
光源部20は、複数の主光源21及び補助光源22が配列された基板23と、基板23を冷却するヒートシンク24とからなる。主光源21は照度分布が均一であって所定の照度(第1照度)を有する照明光で被照明領域Rを照明するために設けられた光源であり、補助光源22は第1照度よりも高い照度(第2照度)を有する照明光で被照明領域Rを照明するために設けられた光源である。主光源21は基板23の中央部に配列されており、補助光源22は主光源21を取り囲むように基板23上に配列されている。
尚、ここでは、主光源21の周囲に補助光源22が配列されている例について説明するが、主光源21及び補助光源22は任意の配列とすることができる。また、主光源21及び補助光源22の各々は、指向性を有しないチップLED、表面実装型LED、及び指向性の高い砲弾型パッケージのLED等を用いることができ、これらが混在されているものも用いることができる。ヒートシンク24は基板23を冷却することにより、主光源21及び補助光源22の温度上昇を抑制して一定温度にする。尚、必要であればヒートシンク24に代えて空冷の冷却素子、水冷の冷却素子、ペルチェ素子等の冷却素子、その他の冷却素子を用いることもできる。
導光部30は、均一化素子31と導光部材32とからなる。均一化素子31は、入射端から入射した光の照度分布を均一化するオプティカルインテグレータである。この導光部30は、その入射端が基板23上に配列された複数の主光源21に近接した位置であって複数の主光源21からの光を取り込み可能な位置に配置され、その射出端が照明光学系13の焦点面FC上に配置された拡散板40の近傍に配置されている。ここで、図4に示す通り、均一化素子31の射出端は、照明光学系13の焦点面FC上における照明光学系13の焦点を含む領域(第1領域)を照明するよう配置されている。
図5は、図4中のA−A線に沿った断面矢視図である。図5に示す通り、均一化素子31は、断面形状が正方形であって、その対角線の長さが例えば22.8mmである面精度の高い角柱ロッドである。尚、ここでは、均一化素子31が断面形状が正方形である角柱ロッドを例に挙げるが、多角柱ロッドであっても良い。この均一化素子31は、照明光学系13の光軸AXがその中心を通るよう位置決めされ、拡散板40上における照明光学系13の焦点に関して対称な正方形の領域を照明する。かかる均一化素子31を用いることにより、主光源21として種々のLEDが混在する場合であっても、照明光学系13の焦点面FC(拡散板40)を均一な照度で照明することができ、照度ムラを解消することができる。
また、導光部材32は、補助光源22から射出された光を照明光学系13の焦点面FC上に配置された拡散板40上に導くものである。この導光部材32は、その入射端が基板23上に配列された複数の補助光源22に近接した位置であって複数の補助光源22からの光を取り込み可能な位置に配置され、その射出端が照明光学系13の焦点面FC上に配置された拡散板40の近傍に配置されている。ここで、図4に示す通り、導光部材32の射出端は、上記の第1領域の周囲に位置する領域(第2領域)を照明するよう配置されている。
図5に示す通り、導光部材32は、断面形状が円形形状であって、その直径が例えば30mmである円柱形状の部材である。この導光部材32の内部には均一化素子31が挿入されている。但し、均一化部材31と導光部材32との間には僅かに隙間が設けられており、主光源21からの光と補助光源22からの光とが互いに干渉せずに、各々の内部を全反射して伝播するよう設計されている。尚、導光部材32は、均一化素子31のような高い面精度が要求されないが、その内部で補助光源22からの光を反射しつつ拡散板40まで導く必要があるため、傷や凹凸が極力無い滑らかな面であることが望ましい。また、導光部材32は、ガラスによって形成する必要は必ずしも無く、アクリル等の透明樹脂を用いて形成することができる。
また、図4においては、角柱形状の均一化素子31と、この均一化素子31の周囲に設けられた円柱形状の導光部材32とからなる導光部30を例に挙げて説明した。しかしながら、均一化素子31及び導光部材32の入射側は、主光源21及び補助光源22の配列に合わせて枝分かれしていたり、傾斜がついていたり、分割した形状であっても良い。拡散板40は、投影光学系13の物体側における焦点面FC上に配置されており、入射する光を拡散させる。
上記構成において、主光源21から射出された光は、主光源21の近傍に入射端が配置された均一化素子31に入射し、均一化素子31により反射されつつ均一化素子31の内部を伝播することにより、その照度分布が均一化される。この照度分布が均一化された光は均一化素子31の射出端から射出され、拡散板40上の第1領域を照明する。一方、補助光源22から射出された光は、補助光源22の近傍に入射端が配置された導光部材32に入射し、導光部材32の内部を介して導光部材32の射出端から射出され、拡散板40上の第2領域を照明する。拡散板40上の第1領域及び第2領域を照明した光は、拡散板40によって拡散され後に照明光学系13に入射し、照明光学系13を介して平面P上に照射される。
本実施形態においても、主光源21及び補助光源22の点灯・消灯を独立して制御することにより、照度分布が均一であって所定の照度(第1照度)を有する照明光、又は第1照度よりも高い照度(第2照度)を有する照明光で被照明領域Rを照明することができる。尚、以上の説明では、光源部20と拡散板40との間の導光部30が均一化素子31と導光部材32とからなる場合を例に挙げたが、導光部30はこの構成に限られる訳ではない例えば、主光源21からの光及び補助光源22からの光を個別に拡散板40上の第1領域及び第2領域にそれぞれ導くリレー光学系を設けた構成であっても良い。また、かかる構成において、主光源21からの光及び補助光源22からの光の少なくとも一方の照度分布を均一化するためにフライアイレンズ等のオプティカルインテグレータが設けられた構成であることが望ましい。
以上説明した本発明の第2実施形態による照明装置2は、図7に示す照明装置101の内部に組み込むことも可能であり、また図8に示す照明装置201の内部に組み込むことも可能である。特に、図8に示す照明装置201の内部に組み込むことで、半導体検査装置200においても低照度の照明光を用いたデリケートな検査と、高照度の照明光を用いた大雑把な検査とを実現することが可能となる。
また、以上説明した第1実施形態による照明装置1及び第2実施形態による照明装置2は、半導体検査装置の照明装置以外に表面観察装置の照明装置としても用いることができる。図6は、本発明の第1実施形態による照明装置を備える表面観察装置の概略構成を示す図である。図6に示す通り、表面観察装置50は、照明装置1、ハーフミラー54、試料台55、撮影レンズ56、及びCCDカメラ57を備える。
照明装置1は、図1に示す照明装置1と同様のものであるが、主光源11及び補助光源12に代えて点灯・消灯が個別に制御可能な複数の光源51〜53を備える。ハーフミラーは、照明装置1の光軸AXの延長線上に、光軸AXに対して45度の角度をもって配置されており、例えば入射出光の50%を反射して50%を透過するものである。試料台55は、ハーフミラー55の下方(鉛直下方向)に配置されており、観察対象物OBを載置するものである。この試料台55は、落射照明光に対する観察対象物OBの傾きを調整するため調整機構55aを備えている。ここで、観察対象物OBは、表面が研磨された金属や半導体ウェハ等である。
撮影レンズ56は、ハーフミラー54の上方(鉛直上方向)に配置されており、観察対象物OBで反射されてハーフミラー54を透過して光を集光する。この撮影レンズ56は、複数のレンズ(図示省略)を備えており、観察対象物OBの表面とCCD素子57aの撮像面とを光学的に共役にする。CCDカメラ57は、CCD素子57aを備えており、撮影レンズ56を介した光学像を撮像する。
上記構成において、光源51〜53のうちの何れか1つを点灯させると、点灯された光源からは光が射出される。この射出された光は照明光学系13を介して照明装置1の外部に射出され、ハーフミラー54に入射する。ハーフミラー54に入射した光のうちの反射された光は、試料台55上に載置されている観察対象物OBを落射照明する。観察対象物OBの表面で反射された光のうち、ハーフミラー54を透過した光は、撮影レンズ56で集光されてCCDカメラ57のCCD素子57aの撮像面に入射する。これにより、観察対象物OBの表面が観察される。
以上の表面観察装置50では、観察対象物OBの表面における反射率の差がCCDカメラ57のCCD素子57aで撮像された画像のコントラストの差として現れる。このため、観察対象物OBの表面の傷、割れ(ひび)等を容易に観察することができる。ここで、試料台55の調整機構55aによって観察対象物OBの傾きを変えて観察対象物OBに対する照明光の当たり具合を変えれば、先の照明状態では観察できなかった傷等を観察することも可能である。
しかしながら、観察の度に調整機構55aを用いて観察対象物OBの傾きを変えるのは効率が悪い。ここで、光源51〜53のうちの点灯させる光源を切り替えれば観察対象物OBに対する照明光の入射角度が変わるため、観察対象物OBの照明状態を変えることができる。よって、調整機構55aを操作しなくとも、光源51〜53の切り替えにより観察対象物OBの照明状態を素早く且つ簡便に切り替えることができる。
以上の通り、本発明の実施形態による照明装置1,2は、主光源11,21のみを点灯させることにより、照度分布が均一であって所定の照度を有し、且つ平行性(テレセントリック性)が高い照明光で被照明領域Rを照明することができる。また、主光源11,21に加えて補助光源12,22を点灯させることにより、照度分布の均一性及び平行性が若干悪化するものの、主光源11,21のみを点灯させた場合に得られる照度よりも高い照度を有する照明光で被照明領域Rを照明することができる。ここで、上述の通り、主光源11及び補助光源12の両方を点灯させた場合の光束の傾きは最大で8度であり平行性が大幅に悪化している訳ではない。よって、主光源11のみを点灯させた場合よりは若干悪化するものの、照明領域Rは平行性が高い照明光で被照明されているということができる。
以上、本発明の実施形態による照明装置及びそれを用いた半導体検査装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記第1,第2実施形態においては、主光源及び補助光源をそれぞれ1つづつ備える場合を例に挙げて説明したが、光源は2つに限られずに3つ以上であっても良い。また、上記実施形態では、主光源11,21及び補助光源12,22として、LED等の固体光源を備える場合を例に挙げて説明したが、ハロゲンランプ等を備えていても良い。
1,2 照明装置
11,21 主光源
12,22 補助光源
13 照明光学系
30 導光部
31 均一化部材
AS 開口絞り
FC 焦点面
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
L1 正メニスカスレンズ
L2 平凸レンズ
L3 正レンズ
R 被照明領域
11,21 主光源
12,22 補助光源
13 照明光学系
30 導光部
31 均一化部材
AS 開口絞り
FC 焦点面
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
L1 正メニスカスレンズ
L2 平凸レンズ
L3 正レンズ
R 被照明領域
Claims (10)
- 被照明物上の所定領域を照明する照明装置において、
像側に前記被照明物上の前記所定領域が配置される無限共役な像側テレセントリック光学系と、
前記像側テレセントリック光学系の物体側の焦点面上における異なる領域をそれぞれ個別に照明することにより、照度分布が均一であって所定の第1照度を有する照明光と、前記第1照度よりも高い第2照度を有する照明光とを前記所定領域に切り替え可能に照射する複数の光源と
を備えることを特徴とする照明装置。 - 前記複数の光源は、前記焦点面上における前記像側テレセントリック光学系の焦点を含む第1領域を照明する第1光源と、
前記第1光源とは独立して制御され、前記焦点面上における前記第1領域の周囲に位置する第2領域を照明する第2光源と
を含むことを特徴とする請求項1記載の照明装置。 - 前記第1領域及び前記第2領域は、前記焦点に関して点対称な領域であることを特徴とする請求項2記載の照明装置。
- 射出端が前記焦点面上に配置され、前記複数の光源からの光を前記焦点面に導く導光部を備えることを特徴とする請求項から請求項3の何れか一項に記載の照明装置。
- 前記導光部は、前記複数の光源の内の少なくとも1つの光源からの光の照度を均一化するオプティカルインテグレータを備えることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
- 前記像側テレセントリック光学系は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズ及び平凸レンズからなる第1レンズ群と、
前記第1レンズ群よりも像側に配置された開口絞りと、
前記開口絞りよりも像側に配置され、像側に凸面を向けた正レンズからなる第2レンズ群と
を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の照明装置。 - 前記第1レンズ群をなす前記正メニスカスレンズと前記平凸レンズとは、近接した状態又は接触した状態に配置されることを特徴とする請求項6記載の照明装置。
- 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とは所定の間隔をもって離間して配置され、
前記開口絞りは、前記第1レンズ群よりも前記第2レンズ群に近接した位置に配置される
ことを特徴とする請求項6又は請求項7記載の照明装置。 - 前記複数の光源の各々は、複数の固体光源を配列してなる固体光源アレイであることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の照明装置。
- 半導体ウェハ上の所定領域を照明して当該半導体ウェハの検査を行う半導体検査装置において、
前記半導体ウェハ上の所定領域を、前記被照明物の所定領域として照明する請求項1から請求項9の何れか一項に記載の照明装置を備えることを特徴とする半導体検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007013613A JP2008182013A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 照明装置及びそれを用いた半導体検査装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=39725682
Family Applications (1)
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JP2007013613A Withdrawn JP2008182013A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 照明装置及びそれを用いた半導体検査装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008182013A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011197468A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 投写型表示装置 |
JP2013225633A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Tera Probe Inc | ウエハ検査装置及びテストヘッド |
-
2007
- 2007-01-24 JP JP2007013613A patent/JP2008182013A/ja not_active Withdrawn
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