JP2013190760A - 顕微鏡用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリティカル照明と、照明の均一性を従来よりも向上させたケーラー照明とを、簡易な構成で容易に切り替えることができる顕微鏡用照明装置を提供する。
【解決手段】光束が通過する光路上に挿脱可能に設けられ、複数のレンズ要素を並べて形成された第1及び第2のレンズアレイ面LS1、LS2を含むレンズアレイ光学系LA1を有する第1照明光学系14と、第1照明光学系14を透過した光束を標本SPに向けて照射する対物レンズ19aと、レンズアレイ光学系LA1が光路上に挿入された状態で各レンズ要素の光軸が光束の光軸OAと平行であるようにレンズアレイ光学系LA1を位置決めする位置決め機構14aとを備え、第2レンズアレイ面LS2はレンズアレイ光学系LA1の後側焦点位置に位置し、レンズアレイ光学系LA1が所定領域に挿入された状態で、第2レンズアレイ面LS2の位置は、集光光学系19aの前側焦点位置と共役関係にある。
【選択図】図2

Description

本発明は、顕微鏡において観察対象を照明する照明光を発生する顕微鏡用照明装置に関する。
顕微鏡において標本等の観察対象を照明する代表的な照明方法として、クリティカル照明とケーラー照明とが知られている。
クリティカル照明は、光源像を標本面に結像させる照明方法であり、明るい(即ち、強度の強い)照明を実現することができる。しかしながら、標本面における明るさの分布は、光源の物理的な広がりにおける輝度分布(以下、光源の輝度分布という)に依存してしまい、不均一となる。より詳細には、光源の輝度分布と顕微鏡の投影倍率とによって決まる光源像の輝度分布が、そのまま標本上での明るさの分布となる。このため、クリティカル照明を用いる場合、標本を均一に照明することが困難である。
一方、ケーラー照明は、対物レンズの瞳位置に光源像を結像させる照明方法であり、標本面には視野絞りの像が形成される。ケーラー照明の場合、照明光の明るさはクリティカル照明に及ばないが、標本面における明るさの分布は光源の輝度分布に依存しないため、標本面をより均一に照明することができる。
このように、照明の明るさと均一性との間にはトレードオフの関係が存在する。ただし、顕微鏡においては一般に照明の均一性がより重視されるため、ケーラー照明が幅広く用いられている。
しかしながら、例えば、部分的な領域の明るさを重視するのであればクリティカル照明を用い、視野全体の照明の均一性を重視するのであればケーラー照明を用いるというように、観察目的に応じ、1台の照明装置で照明方法を切り換えることができれば便利である。例えば特許文献1には、このようなクリティカル照明とケーラー照明との間で切り替え可能な光源装置が開示されている。
ところで、ケーラー照明の場合、光源の輝度分布に依存した照明の不均一性を抑制することはできるが、光源から出射する光束における光軸に対する角度に応じた光度特性(以下、配光特性という)に依存した照明の不均一性を抑制することはできないという問題があった。このような問題に対し、例えば特許文献2には、ケーラー照明における照明の均一性をさらに改善する技術として、レンズアレイ(フライアイレンズ)を用いて照明光を分割して、複数の光源像を形成することにより、光源の配光特性に依存した照明の不均一性を抑制する顕微鏡照明装置が開示されている。
特開2005−215522号公報 特開2004−4169号公報
上述したクリティカル照明とケーラー照明との間で切り替え可能な光源装置においても、ケーラー照明における光源の配向特性に依存した照明の不均一性を改善することができれば好ましい。しかしながら、従来、クリティカル照明と、配向特性に依存した照明の不均一性が抑制されたケーラー照明との間で切り替え可能な光源装置に関する技術は知られていなかった。
また、クリティカル照明とケーラー照明との間で切り替え可能な従来の光源装置に対し、照明の不均一性を改善するために、例えば特許文献2のようにレンズアレイを設けようとすると、光学系の構成が煩雑になってしまう。反対に、レンズアレイを設けた光源装置に対し、例えば使用する対物レンズの瞳に応じて光学系を調整するなどしても、クリティカル照明まで切り替えることはできない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、クリティカル照明と、光源の配向特性に起因する照明の不均一性を改善させたケーラー照明とを、簡易な構成で容易に切り替えることができる顕微鏡用照明装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る顕微鏡用照明装置は、光源と、前記光源から出射した光束を透過させる照明光学系であって、前記光束が通過する光路上に該光路に対して挿脱可能に設けられ、光軸が互いに平行な複数のレンズ要素をそれぞれ並列に並べて形成された第1及び第2のレンズアレイ面であって前記光路に沿って並べて配置された第1及び第2のレンズアレイ面を含み、前記光束を透過させるレンズアレイ光学系を有する照明光学系と、前記照明光学系を透過した前記光束を標本に向けて照射する集光光学系と、前記レンズアレイ光学系が前記光路上の所定領域に挿入された状態で前記複数のレンズ要素の各光軸が前記光束の光軸と平行であるように、前記レンズアレイ光学系を位置決めする位置決め機構と、を備え、前記第2レンズアレイ面は、前記レンズアレイ光学系の後側焦点位置に位置し、前記レンズアレイ光学系が前記所定領域に挿入された状態で、前記第2レンズアレイ面の位置は、前記集光光学系の前側焦点位置と共役関係にあることを特徴とする。
上記顕微鏡用照明装置は、前記レンズアレイ光学系が前記所定領域に挿入された状態において、ケーラー照明と等価であり、前記レンズアレイ光学系が前記所定領域から抜去された状態において、クリティカル照明と等価であることを特徴とする。
上記顕微鏡用照明装置は、前記レンズアレイ光学系を挿脱する挿脱機構をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2のレンズアレイ面を含むレンズアレイ光学系を、光束が通過する光路上の所定領域に該光路に対して挿脱可能に設けると共に、第2レンズアレイ面をレンズアレイ光学系の後側焦点位置に位置させ、レンズアレイ光学系が所定領域に挿入された状態で第2レンズアレイ面の位置が集光光学系の前側焦点位置と共役関係にあるように光学系を構成するので、クリティカル照明と、光源の配向特性に起因する照明の不均一性が抑制されたケーラー照明とを、簡易な構成で容易に切り替え可能な顕微鏡用照明装置を実現することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る顕微鏡の構成を模式的に示す一部断面図である。 図2は、図1に示す落射照明光学系と光学的に等価な構成においてケーラー照明を行っている状態を示す模式図である。 図3は、図1に示す落射照明光学系と光学的に等価な構成においてクリティカル照明を行っている状態を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る顕微鏡の構成を模式的に示す一部断面図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る顕微鏡システム1は、顕微鏡本体10及び顕微鏡本体10の動作を制御する制御装置30を備える。
顕微鏡本体10は、標本SPが載置される標本ステージ11と、標本ステージ11の下方に配置された筐体12と、筐体12に取り付けられた落射照明用の光源13と、光源13から出射した光束(以下、照明光という)を標本SPに導く第1照明光学系14と、筐体12上に設けられた透過照明支柱15と、透過照明支柱15に取り付けられた透過照明用の光源16と、光源16から出射した光束(以下、照明光という)を標本SPに導く第2照明光学系17と、第2照明光学系17に導かれた照明光を標本SPに集光するコンデンサレンズ18と、レボルバ19に保持された対物レンズ19a、19bと、対物レンズ19aを透過した観察光を接眼レンズ21の方向に導く観察光学系20と、観察光を入射させて標本の観察像を表す画像データを生成するCCD等の撮像素子(図示せず)とを備える。
なお、図1に示す顕微鏡本体10は、標本SPの上方から透過照明光を照射し、又は標本SPの下方から落射照明光を照射する所謂倒立型の顕微鏡であるが、顕微鏡本体10における観察方式は倒立型に限定されず、本実施の形態を正立型に適用しても良い。
標本ステージ11は、対物レンズ19aの光軸OBと直交する平面(XY平面)において移動可能に設けられている。また、標本ステージ11には、該標本ステージ11を光軸OBに沿って移動させる焦準用モータ108が取り付けられている。この焦準用モータ108には焦準用モータ駆動部(図示せず)が設けられており、制御装置30を介した電気的な制御により標本ステージ11を上下方向に移動させて合焦を行うことが可能となっている。なお、筐体12には、標本ステージ11を上下方向に移動させる焦準ハンドル110も設けられており、手動で合焦操作を行うことも可能である。
標本ステージ11下方の筐体12内には、レボルバ19によって交換可能に保持された複数の対物レンズ19a、19bが配置されている。レボルバ19には、図示しない複数の孔部が設けられており、各孔部には、互いに倍率が異なる対物レンズ19a、19bが挿入されている。なお、図1においては、レボルバ19に2つの対物レンズ19a、19bが挿入されている状態を示しているが、レボルバ19には、孔部の数に応じてさらに多くの(例えば、5つ)対物レンズを設けることも可能である。
光源13は、標本SPを蛍光観察したり、標本SPの反射光を観察する際に用いられる光源であり、例えば、紫外領域の照明光を発生する。
第1照明光学系14は、光軸OA上に配置された各種光学素子(コレクタレンズL1〜リレーレンズL4b等)と、ハーフミラーM1とを含み、光源13から出射した照明光を、クリティカル照明とケーラー照明との間で切り替え可能な方式で標本SPに照射する。第1照明光学系14の内部の構成及び作用については後述する。
この内、ハーフミラーM1は、光軸OAに沿って光源13の方向から入射する照明光を対物レンズ19aの方向に反射すると共に、光軸OBに沿って対物レンズ19aの方向から入射する観察光をそのまま透過させる。即ち、ハーフミラーM1は、標本SPに落射照明光を照射する際には第1照明光学系14の一部として作用すると共に、標本SPを経て対物レンズ19aを透過した観察光を結像レンズ201の方向に導く観察光学系20の一部として作用する。
なお、標本SPを蛍光観察する際には、光源13から出射した照明光のうち、所定の波長成分を透過させると共に、標本SPにおいて発生した蛍光光のうち、所定の波長成分のみを透過させる蛍光フィルタカセットを、ハーフミラーM1と対物レンズ19aとの間に挿入しても良い。
光源16は、標本SPを透過観察する際に用いられる光源であり、可視領域の照明光を発生する。
第2照明光学系17は、光軸OC上に配置された各種光学素子(コレクタレンズL1〜リレーレンズL4b等)と、光軸OAに沿って光源16の方向から入射する照明光を標本SPの方向に反射する反射ミラーM2とを含み、光源16から出射した照明光を、クリティカル照明とケーラー照明との間で切り替え可能な方式で標本SPに照射する。なお、第2照明光学系17の内部の詳細な構成及び作用については後述する。
コンデンサレンズ18は、反射ミラーM2によって反射された照明光を標本SPに集光する。
観察光学系20は、ハーフミラーM1を透過した観察光を結像する結像レンズ201と、光路切換プリズム202と、反射ミラー203と、リレーレンズ204〜206とを含む。
光路切換プリズム202は、ハーフミラーM1を透過した観察光の一部を分岐し、撮像素子(図示せず)に入射させる。結像レンズ201は、光路切換プリズム202によって分岐される観察光を撮像素子が有する受光面において結像させる。撮像素子が受光した観察光は、電子信号に変換され、標本SPの画像データとして制御装置30に出力される。
反射ミラー203は、光路切換プリズム202を透過した観察光を反射し、光路OD上に設けられた複数のリレーレンズ204〜204を介して接眼レンズ21に入射させる。ユーザは、接眼レンズ21を介して、標本SPの拡大像を観察することができる。
制御装置30は、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション等によって構成される。制御装置30は、当該顕微鏡システム1に対する種々の命令や情報の入力を受け付ける入力部や、当該制御装置30が実行する各種プログラム及び該プログラムの実行中に使用される各種情報を記憶するメモリや、顕微鏡本体10において取得された標本SPの観察像を表示するLCDや有機EL等のディスプレイからなる表示部(いずれも図示せず)とを備える。また、制御装置30は、制御信号の入出力を行なうI/Oポートや、これらの各部を互いに接続するデータバス(いずれも図示せず)を備えており、当該制御装置30に接続される各種周辺装置(例えば、焦準用モータ駆動部や後述する挿脱機構14a等)に対し、これらのI/Oポートやデータバスを介して制御を行う。
次に、標本SPに落射照明光を照射する落射照明光学系の構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。本実施の形態において、落射照明光学系は、光源13と、第1照明光学系14と、対物レンズ19aとを含み、ケーラー照明とクリティカル照明とを切り替え可能な構成をなしている。図2及び図3は、図1に示す落射照明光学系と光学的に等価な構成を示す模式図である。
第1照明光学系14は、光源13側から標本面O側に向かって順に、光源13から出射した照明光BM0をコリメートするコレクタレンズL1と、レンズアレイL2及びレンズアレイL3を含むレンズアレイ光学系LA1と、リレーレンズL4a及びリレーレンズL4bを含むリレー光学系L4と、ハーフミラーM1とを含んでいる。また、リレーレンズL4aとリレーレンズL4bとの間には、視野絞りL5が配置されている。さらに、ハーフミラーM1によって反射された光路の下流側に、標本SP内の所望の面(例えば表面)である標本面Oに照明光を集光する対物レンズ19aが配置されている。
この内、レンズアレイ光学系LA1には、該レンズアレイ光学系LA1を照明光BM0の光路に対して挿脱する挿脱機構14aが設けられている。挿脱機構14aは、レンズアレイ光学系LA1を駆動するモータ等を含み、制御装置30の制御の下で動作する。レンズアレイ光学系LA1を照明光BM0の光路に挿入することで(図2参照)、ケーラー照明が実現され、レンズアレイ光学系LA1を該光路から抜去することで(図3参照)、クリティカル照明が実現される。
レンズアレイL2及びL3は共に、複数のレンズ要素を各レンズ要素の光軸と直交する面内に、各光軸が互いに平行になるように並列に敷き詰めて形成されたレンズアレイ面と、該レンズアレイ面の反対側に設けられ、各レンズ要素の光軸と直交する平面とを有する光学素子である。以下、レンズアレイL2のレンズアレイ面を第1レンズアレイ面LS1と呼び、レンズアレイL3のレンズアレイ面を第2レンズアレイ面LS2と呼ぶ。なお、第1レンズアレイ面LS2及びLS3に並べられた複数のレンズ要素の数は同じである。
レンズアレイL2及びL3は、照明光BM0の光路に沿って並列に配置されている。このうち、レンズアレイL2は、上流側(光源13側)に第1レンズアレイ面LS1を向け、下流側(標本面O側)に平面を向けて配置されている。また、レンズアレイL3は、上流側に平面を向け、下流側に第2レンズアレイ面LS2を向けて配置されている。この第2レンズアレイ面LS2は、レンズアレイ光学系LA1の後側焦点位置に位置している。
また、レンズアレイ光学系LA1には、光軸OAに対する該レンズアレイ光学系LA1を位置決めする位置決め機構14bが設けられている。位置決め機構14bは、具体的には、当て付け面や位置決め用ピンやクリック部材等の部材を含み、レンズアレイ光学系LA1の各レンズ要素の光軸が照明光BM0の光軸OAと平行であるように位置決めを行う。
このような落射照明光学系において、各光学素子は互いに次のような位置関係をなしている。まず、第1レンズアレイ面LS1は対物レンズ19aの後側焦点位置と共役となる位置に配置される。また、視野絞りL5も、対物レンズ19aの後側焦点位置と共役となる位置に配置される。従って、第1レンズアレイ面LS1と対物レンズ19aの後側焦点位置と視野絞りL5とは互いに共役関係をなす。なお、図2は、対物レンズ19aの後側焦点位置を標本面Oに設定している例を示している。また、第2レンズアレイ面LS2は、対物レンズ19aの瞳面E1(即ち、前側焦点位置)と共役となる位置に配置される。
次に、本実施の形態に係る落射照明光学系の作用について説明する。
図2に示す第1照明状態において、光源13から出射した照明光BM0は、コレクタレンズL1により略平行光となるように調整されてレンズアレイ光学系LA1に入射する。レンズアレイ光学系LA1において、照明光BM0はレンズアレイ面LS1によって複数の照明光に分割され、分割された各照明光(以下、分割光という)BM1、BM2、…は、第2レンズアレイ面LS2上に集光する。それにより、第2レンズアレイ面LS2上には、レンズ要素の数と同じ数の光源像S1が形成される。
ここで、各光源像S1は、光源13から出射する照明光BM0の一部であって、且つ、光源13からの出射角度が所定範囲である分割光BM1、BM2、…により形成されている。また、複数の光源像S1間では、光源13からの出射角度の範囲が互いに異なっている。例えば、光軸OA上に形成される光源像S1は、光軸OAに対する出射角度が比較的小さな(例えば、角度範囲0〜θ1)分割光BM1から形成されている。それに対して、光軸OAからずれた位置に形成される光源像S1は、光軸OAに対する出射角度が分割光BM1よりも大きな(例えば、角度範囲θ1〜θ2、θ1<θ2)分割光BM2から形成されている。このため、レンズアレイ光学系LA1において照明光BM0を分割することにより、光源13における光源像S0の配光特性も分割されて各光源像S1に引き継がれる。
このような光源像S1をそれぞれ形成する分割光BM1、BM2、…は、リレー光学系L4によりリレーされ、ハーフミラーM1により反射されて対物レンズ19aの瞳面E1に光源像S2を形成する。なお、図2においては、図を簡単にするため、レンズアレイ光学系LA1の下流側では、光源13からの出射角度の範囲が0〜θ1及びθ1〜θ2である分割光BM1、BM2のみを示している。
光源像S2をそれぞれ形成する分割光BM1、BM2は、さらに、対物レンズ19aにより集束されて、標本SPの標本面Oを照明する。それにより、照明光BM0からの出射角度に応じた配光特性を有する複数の光源像S2が標本面Oにおいて重ね合わせられる。その結果、標本面Oにおいて、光源13の配光特性に依存した照明の不均一性が抑制される。
このように、照明光BM0の光路上にレンズアレイ光学系LA1を配置した第1照明状態においては、照明光BM0を第1レンズアレイ面LS1において複数の分割光BM1、BM2、…に一旦分割して、第2レンズアレイ面LS2上に複数の光源像S1を形成した後、これらの光源像S1(即ち、光源像S2)を標本面Oにおいて再び重ね合わせるので、光源13の輝度分布に依存する照明の不均一性に加えて、光源の配光特性に依存する照明の不均一性も抑制することができる。従って、均一性の高い照明を実現することが可能となる。
次に、図3に示す第2照明状態について説明する。上述したように、第2照明状態においては、挿脱機構14aによりレンズアレイ光学系LA1が照明光BM0の光路から抜去される。このため、光源13から出射した照明光BM0は、コレクタレンズL1により略平行光となるように調整された後、リレー光学系L4、ハーフミラーM1、及び対物レンズ19aを介して、標本面Oに照射される。従って、この場合、光源13の光源像S0がそのまま、リレーレンズL4aによって視野絞りL5上に光源像Sbとしてリレーされ、さらに、リレーレンズL4b及び対物レンズ19aを介して、標本面O上に光源像S0と同じ光源像Scが形成される。即ち、クリティカル照明を実現することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、レンズアレイ光学系LA1を照明光BM0の光路に挿脱可能に設けることにより、ケーラー照明とクリティカル照明とを容易に切り替え可能な顕微鏡用光源装置を実現することができる。ここで注目すべき点として、レンズアレイ光学系LA1の光軸に対する位置の再現精度は、一般的な機械加工精度で実現できる範囲で良く、特別高い精度は必要ないことである。
より詳細には、一般的なケーラー照明においては、光源像S0の中心を対物レンズ19aの瞳面E1の中心と一致させ、かつ対物レンズ19aの光軸OBに対して主光線(図2においては分割光BM1)のなす角度をゼロにすることが求められる。これに対し、本実施の形態においては、第1照明光学系14において、レンズアレイ光学系LA1の中心軸が照明光BM0の光軸OAからずれたとしても、両者が平行である限り、対物レンズ19aに入射する分割光BM1の光軸と対物レンズ19aの光軸OBがなす角度は、ずれることはなく、両光軸は互いに平行のままとなる。
また、レンズアレイ光学系LA1により対物レンズ19aの瞳面E1上に形成される複数の光源像S2は、瞳面E1上に2次元的に一定の密度で分布するので、レンズアレイ光学系LA1の中心軸が光軸OAからずれたとしても、両者が平行である限り、光源像S2の全体的な輝度重心に影響を及ぼすことはなく、標本面Oに対する照明光に問題が生じることはない。従って、挿脱機構14a及び位置決め機構14bの具体的な構成に対し、高精度の位置の再現性は要求されず、角度の再現性を優先にした設計で挿脱機構14a及び位置決め機構14bを構成すれば良い。
次に、標本SPに透過照明光を照射する透過照明光学系の構成について説明する。本実施の形態において、透過照明光学系は、光源16と、第2照明光学系17と、コンデンサレンズ18とを含み、ケーラー照明とクリティカル照明とを切り替え可能な構成をなしている。
このような透過照明光学系の構成は、図2及び図3に示す構成と光学的に等価である。ただし、図2及び図3に示すハーフミラーM1及び対物レンズ19aの代わりに、反射ミラーM2及びコンデンサレンズ18(いずれも図1参照)が用いられる。また、透過照明光学系の作用についても、図2及び図3を参照しながら説明したものと同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光軸OAに対してレンズアレイ光学系LA1を挿脱することにより、ケーラー照明とクリティカル照明とを選択的に切り替えることが可能となる。また、ケーラー照明においては、光源13又は光源16の輝度分布に依存する照明の不均一性と配光特性に依存する照明の不均一性との両方が抑制された、均一性の高い照明を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、レンズアレイ光学系LA1を2つのレンズアレイL2及びL3によって構成したが、レンズアレイ光学系を1つのレンズアレイによって構成しても良い。具体的には、複数のレンズ要素からなるレンズアレイ面を両側に有し、一方のレンズアレイ面が他方のレンズアレイ面の後側焦点位置となるように設計されたレンズアレイを用いれば良い。
また、本実施の形態においては、レンズアレイL2及びレンズアレイL3の各々を、同一形状の複数のレンズ要素からなる周期的な構造体として形成したが、必ずしも周期的な構造体としなくても良い。具体的には、レンズアレイL2及びレンズアレイL3は、光源13又は光源16から出射した照明光BM0を分割した際に、光源像S0における輝度分布や配光特性も分割できる構造を有していればよい。
また、本実施の形態においては、リレー光学系L4により照明光(分割光BM1、BM2、…)をリレーしているが、リレー光学系L4は省略することも可能である。この場合、レンズアレイ面LS2と対物レンズ19aの瞳面E1が一致するように、照明光学系を構成すればよい。
以上説明した本発明の実施の形態は、光源13及び光源16として、放電管を含む光源を用いた場合に特に効果的であるが、第1照明光学系14及び第2照明光学系17において使用される光源は放電管を有する光源に限定されない。
また、レンズアレイ光学系LA1に設けられる挿脱機構14aは、手動又は電動のどちらでも構わない。
また、挿脱機構14aを、レンズアレイ光学系LA1を照明光BM0の光路に挿入した状態と抜去した状態とを切り替え可能なターレット式としても良い。或いは、挿脱機構14aを、レンズアレイ光学系LA1を顕微鏡本体10から完全に取り外したり、逆に、レンズアレイ光学系LA1を顕微鏡本体10に後から取り付けることができるような取り付け治具や締結ボルト等を含む取り付け部で構成しても良い。
また、本実施の形態において、開口絞りを対物レンズ19a(又はコンデンサレンズ18)と共役な位置に配置し、開口絞り又は視野絞りをレンズアレイ光学系LA1の挿脱と連動させて、最適な絞りとなるように変化させることとしても良い。
また、本実施の形態において、レンズアレイ光学系LA1を光軸OAから抜去した際に、代わりに、例えば別のレンズやプリズム等の光学部材を照明光BM0の光路に挿入しても良い。それにより、光学設計の自由度をさらに向上させ、任意のクリティカル照明等を実現することが可能となる。この場合、レンズアレイ光学系LA1の挿脱と連動して上記光学部材を照明光BM0の光路に挿入する挿入機構を設けると良い。
以上説明した実施の形態は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、上記実施の形態及びそのバリエーションとして開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能である。
1 顕微鏡システム
10 顕微鏡本体
108 焦準用モータ
11 標本ステージ
110 焦準ハンドル
12 筐体
13、16 光源
14 第1照明光学系
14a 挿脱機構
14b 位置決め機構
15 透過照明支柱
17 第2照明光学系
18 コンデンサレンズ
19 レボルバ
19a、19b 対物レンズ
20 観察光学系
201 結像レンズ
202 光路切換プリズム
203 反射ミラー
204〜206 リレーレンズ
21 接眼レンズ
30 制御装置
L1 コレクタレンズ
L2、L3 レンズアレイ
L4 リレー光学系
L4a、L4b リレーレンズ
LA1 レンズアレイ光学系
LS1、LS2 レンズアレイ面
M1 ハーフミラー
M2 反射ミラー

Claims (3)

  1. 光源と、
    前記光源から出射した光束を透過させる照明光学系であって、前記光束が通過する光路上に該光路に対して挿脱可能に設けられ、光軸が互いに平行な複数のレンズ要素をそれぞれ並列に並べて形成された第1及び第2のレンズアレイ面であって前記光路に沿って並べて配置された第1及び第2のレンズアレイ面を含み、前記光束を透過させるレンズアレイ光学系を有する照明光学系と、
    前記照明光学系を透過した前記光束を標本に向けて照射する集光光学系と、
    前記レンズアレイ光学系が前記光路上の所定領域に挿入された状態で前記複数のレンズ要素の各光軸が前記光束の光軸と平行であるように、前記レンズアレイ光学系を位置決めする位置決め機構と、
    を備え、
    前記第2レンズアレイ面は、前記レンズアレイ光学系の後側焦点位置に位置し、
    前記レンズアレイ光学系が前記所定領域に挿入された状態で、前記第2レンズアレイ面の位置は、前記集光光学系の前側焦点位置と共役関係にあることを特徴とする顕微鏡用照明装置。
  2. 前記レンズアレイ光学系が前記所定領域に挿入された状態において、ケーラー照明と等価であり、
    前記レンズアレイ光学系が前記所定領域から抜去された状態において、クリティカル照明と等価であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡用照明装置。
  3. 前記レンズアレイ光学系を挿脱する挿脱機構をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡用照明装置。
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